JP2008267676A - 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機 - Google Patents

冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008267676A
JP2008267676A JP2007110243A JP2007110243A JP2008267676A JP 2008267676 A JP2008267676 A JP 2008267676A JP 2007110243 A JP2007110243 A JP 2007110243A JP 2007110243 A JP2007110243 A JP 2007110243A JP 2008267676 A JP2008267676 A JP 2008267676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge gas
gas bypass
refrigerant
refrigeration cycle
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007110243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5104002B2 (ja
Inventor
Masatoshi Takahashi
正敏 高橋
Yoshikimi Tazumi
欣公 田積
Tomiyuki Noma
富之 野間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007110243A priority Critical patent/JP5104002B2/ja
Priority to EP08153996.7A priority patent/EP1983277B1/en
Priority to CN2008100952127A priority patent/CN101307964B/zh
Publication of JP2008267676A publication Critical patent/JP2008267676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5104002B2 publication Critical patent/JP5104002B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】圧縮機から吐出した冷媒の主流が凝縮器に流れる方向で分岐管が設けてあるため、電磁弁などの冷媒制御装置の流路抵抗が小さいものしか選択できないことや、除霜時間が多くかかるという課題を有していた。
【解決手段】縮機1と四方弁11間の配管には圧縮機1の吐出ガス冷媒がバイパス管方向を主流とするような分岐管51を備えたことで、吐出ガス冷媒の動圧成分が第1吐出ガスバイパス31側にかかるため、分岐管51部での分留比率が大幅に吐出ガスバイパス31側に多くなり、吐出ガスバイパス31に設置された冷媒制御装置40の流路抵抗の影響度が小さくなるだけでなく、除霜時間の短縮が可能となるとともに、空気調和機としては暖房運転時の快適性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機の吐出ガス冷媒を用いて蒸発器に付着した霜を溶解するためのバイパス回路を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種の冷凍サイクル装置は運転状態によって、蒸発器に霜が付着し、能力低下を来す。すなわち、圧縮機で圧縮された高温高圧の吐出ガス冷媒は、四方弁を介して凝縮器に流入し、熱交換を行うことで冷媒は凝縮される。凝縮された冷媒は絞り装置で減圧されて気液2相状態となって蒸発器に流入し、熱交換を行うことで蒸発し、再度四方弁を介して圧縮機に吸い込まれる。ここで、蒸発器の周囲温度が低い場合においては、蒸発器に霜が徐々に付着し、霜の付着量が増えるに従って能力が低下する。
そして、必要に応じて蒸発器に付着した霜を溶かす運転を行うが、この霜を溶かす方法としては、四方弁を切り替えて逆サイクル運転とすることで、それぞれの熱交換器の働きを逆にして霜を溶かす方法がある。しかしながら、この方法では本来凝縮器側の温度が低下してしまう。
そこで、逆サイクル運転としない方法として、圧縮機から吐出した冷媒が流れる吐出管に分岐管を設けることで、冷媒の一方は凝縮器に流れ、もう一方は電磁弁などの冷媒制御装置を介して蒸発器に流入させ、蒸発器に付着した霜を溶解させる除霜方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図2は、特許文献1に記載された従来の空気調和装置の冷凍サイクル装置を示すものである。図2において、室外機Bに、圧縮機1と四方弁11と絞り装置3と蒸発器4とを備え、室内機Aに凝縮器2を備えて暖房運転時の冷凍サイクルを構成している。そして、吐出管1aから絞り装置3と蒸発器4との間の管路までの吐出ガスバイパス30を、分岐管5と電磁弁6とを介して構成している。この構成において、暖房運転を続けていると蒸発器4に霜が付着してくる。そこで除霜運転として、凝縮器2や蒸発器4のそれぞれの熱交換器の働きは暖房運転の状態のままで、吐出ガスバイパス30の電磁弁6を開くと、吐出ガス冷媒が蒸発器4に直接流れ込んで除霜を行うもので、暖房運転を継続しながら蒸発器4の除霜を行うことができるものである。
実開昭60−10178号公報
しかしながら、前記従来の構成では、圧縮機から吐出した冷媒の主流が凝縮器に流れる方向で分岐管が設けてあるのが一般的であり、基本的には吐出ガスバイパスより凝縮器に多くの冷媒が流れるようになっている上、吐出圧力が低い場合には、蒸発器に流入させる吐出ガス冷媒の冷媒量がさらに少なくなるため、吐出ガスバイパスの効果が小さくなって除霜時間が長くかかるという課題や、少しでも多くの吐出ガス冷媒を流そうとすれば、電磁弁などの冷媒制御装置は流路抵抗が極めて小さいものを選択しなければならず、そのためのコストが大きくなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、除霜時間の短縮を可能とし、また、電磁弁などの冷媒制御装置の選択範囲を広げて設計自由度を向上するとともにコストダウンが可能な冷凍サイクル装置を提供し、さらに、その冷凍サイクル装置を備えて暖房運転時の快適性を向上する空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、除霜時には圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスを流れる流量が、四方弁へ流れる流量より多くなる様に構成したものである。これによって、バイパス側に多く吐出冷媒が流れるために、蒸発器の温度上昇と、圧縮機の過熱度および吐出冷媒の温度上昇を図ることができ、凝縮器における能力の低下を抑制しながら、蒸発器の除霜時間の短縮が可能となる。
本発明の冷凍サイクル装置は、吐出ガスバイパス側に多く吐出冷媒が流れるために蒸発器の温度上昇を大きくして除霜時間の短縮ができ、また、吐出ガスバイパスに設置された冷媒制御装置の流路抵抗の影響度が小さくなるため、設計自由度が向上するとともに、それによるコストダウンが可能となる。また、その冷凍サイクル装置を備えた空気調和機においては、暖房運転における除霜時の室温低下を抑制して快適性を向上することができる。
第1の発明は、圧縮機と、四方弁と、凝縮器と、絞り装置と、蒸発器とを配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機の吸入管と、前記絞り装置と蒸発器とを接続する蒸発器配管とのうちどちらか一方又はその双方へ、前記圧縮機と前記四方弁とを接続する吐出管から吐出冷媒をバイパスする吐出ガスバイパスと、前記吐出ガスバイパスに吐出冷媒を任意に流すことができる冷媒制御装置とを設けて蒸発器に付着した霜を溶解して除霜する構成を備え、除霜時には前記圧縮機の吐出冷媒がバイパスして流れる流量が、前記四方弁へ流れる流量より多くなる様に構成した冷凍サイクル装置である。
これによって、吐出ガスバイパス側に多く吐出冷媒が流れるために、蒸発器の温度上昇と、または圧縮機の過熱度および吐出冷媒の温度上昇とそれに伴うさらなる蒸発器の温度上昇を図ることができ、凝縮器における能力の低下を抑制しながら、蒸発器の除霜時間の短縮が可能となる。また、吐出ガスバイパスに設置された冷媒制御装置の流路抵抗の影響度が小さくなるため、設計自由度が向上するとともに、それによるコストダウンが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスの流路抵抗を凝縮器側の流路抵抗より小さくしたもので、吐出ガスバイパスを流れる冷媒の流量を、凝縮器側の四方弁へ流れる流量より多くすることが可能となる。
第3の発明は、特に、第1の発明の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスを、吐出管に分岐管を設け、圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスの方向には四方弁の方向より動圧成分が大きく作用するように接続したもので、吐出冷媒の動圧成分がバイパス側に大きくかかるため、分岐管での冷媒分流比率が四方弁側より吐出ガスバイパス側に大きくなり、吐出ガスバイパス側の冷媒の流量を多くすることができる。また、吐出ガスバイパスに設置された冷媒制御装置があっても循環量を維持することができ、すなわち冷媒制御装置の流路抵抗の影響度を小さくすることが可能となる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスを、吐出管にT字形の分岐管を設け、圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスの方向には直線的に流れ、四方弁の方向には折れ曲がって流れるように構成したもので、吐出ガスバイパスの流路抵抗を凝縮器側の流路抵抗より小さくできるとともに、圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスの方向に対して、四方弁の方向より動圧成分を大きく作用させることが可能となる。
第5の発明は、特に、第1〜4の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスの出口が冷凍サイクルの配管に合流する箇所に、T字管によりバイパスからの流れが直線的になるように接続したもので、吐出ガスバイパスの流路抵抗を凝縮器側の流路抵抗より小さくできて、バイパス側の冷媒の流量を多くすることが可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜5の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスの配管長を凝縮器側の配管長より短くしたもので、吐出ガスバイパスの流路抵抗を凝縮器側の流路抵抗より小さくできて、バイパス側の冷媒の流量を多くすることが可能となる。
第7の発明は、特に、第1〜6の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスの配管径を、凝縮器側の配管径と同等以上に大きくしたもので、吐出ガスバイパスの流路抵抗を凝縮器側の流路抵抗より小さくできて、バイパス側の冷媒の流量を多くすることが可能となる。
第8の発明は、特に、第1〜7の冷凍サイクル装置の吐出ガスバイパスに、吐出冷媒のうち50%〜90%が流れるように構成したもので、これによりバイパス側に多く吐出冷媒が流れるために、蒸発器の温度上昇と、または圧縮機の過熱度および吐出冷媒の温度上昇とそれに伴うさらなる蒸発器の温度上昇を図ることができ、凝縮器における能力の低下を抑制しながら、蒸発器の除霜時間の短縮が可能となる。
第9の発明は、それぞれに送風機を備えた室内機と室外機とを有し、請求項1〜8のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置を備えた空気調和機であり、除霜時間を短縮できる冷凍サイクル装置により、暖房運転における除霜時の室温低下を抑制することができて、快適性を向上することができる。
第10の発明は、特に、第9の発明の空気調和機の室内機に補助加熱装置を備えたもので、暖房運転における除霜時の暖房能力の低下を補うことにより、室温低下をより抑制して快適性をより向上することができる。
以下、本発明の冷凍サイクル装置の実施の形態について、空気調和機に搭載した例として図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の冷媒系統図で、空気調和機としての冷媒の流れ(暖房運転時は実線矢印方向)を示すものである。図1において、冷媒を圧縮する圧縮機1、冷媒の流れを変える四方弁11、高圧高温冷媒が凝縮される凝縮器2、凝縮された冷媒を減圧する絞り装置3、減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器4が順番に配管で接続されて通常の冷凍サイクルを構成している。ここで、凝縮器2は室内機Aに設けられ、その他は室外機Bに設けられており、さらに室内機Aには室内送風機7と電気ヒータ9を備え、室外機Bには室外送風機8を備えている。
本実施の形態1においては、圧縮機1からの吐出ガス冷媒を、四方弁11の手前の吐出管1aで分岐させる第1吐出ガスバイパス31を設け、そこから更に分岐して、絞り装置3と蒸発器4との間の蒸発器配管4aにバイパスする第2吐出ガスバイパス32と、圧縮機1の吸入管1bにバイパスする第3吐出ガスバイパス33とを設けている。すなわち、ここでは吐出ガスバイパスは、第1吐出ガスバイパス31と第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33とから構成している。
第1吐出ガスバイパス31の途中には吐出ガス冷媒を任意に流すことを可能とする冷媒
制御装置40を備え、必要に応じて冷媒の流れを制御する。また、第2吐出ガスバイパス32の途中には蒸発器バイパス流量調整管32aと逆止弁32bとを備える。さらに、第3吐出ガスバイパス33の途中には吸入バイパス流量調整管33aを備えて、第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33との流量バランスを調整している。
また、吐出管1aにおける第1吐出ガスバイパス31の分岐は、略T字形の分岐管51を備えて行う。この分岐管51は、圧縮機1の吐出冷媒が第1吐出ガスバイパス31の方向には直線的に流れ(矢印D1)、四方弁11の方向にはほぼ直角に折れ曲がって流れる(矢印D2)ように構成している。
さらに、第2吐出ガスバイパス32の出口における蒸発器配管4aへの合流と、第3吐出ガスバイパス33の出口における吸入管1bへの合流においてもそれぞれ分岐管51と同様のT字管52,53を備えている。すなわち、熱交換器配管4a側のT字管52の合流においては、絞り装置3からの蒸発器配管4aとしての流れをほぼ直角に折り曲げる(矢印D3)ように構成し、第2吐出ガスバイパス32からの流れを蒸発器配管4aへ直線的に流れる(矢印D4)ように接続している。また、吸入管1b側のT字管53の合流においては、四方弁11からの吸入管1bとしての本来の流れをほぼ直角に折り曲げる(矢印D5)ように構成し、第3吐出ガスバイパス33からの流れを吸入管1bへ直線的に流れる(矢印D6)ように接続している。
以上のように構成された冷凍サイクル装置を備えた空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。まず、暖房運転時は実線矢印のごとく、圧縮機1で圧縮された高温高圧の吐出ガス冷媒は、四方弁11を介して室内機Aの凝縮器2に流入し、熱交換を行うことで冷媒は凝縮され、室内は暖房される。凝縮された冷媒は室外機Bに入り、絞り装置3で減圧されて気液2相状態となって蒸発器4に流入し、熱交換を行うことで蒸発して室外の熱を吸熱する。そして、再度四方弁11を介して圧縮機1に吸入される。この通常の暖房運転時においては、冷媒制御装置40は閉じている。ここで、蒸発器4の周囲温度が低い場合においては、蒸発器4に霜が徐々に付着し、霜の付着量が増えるに従って暖房能力が低下する。
そこで、着霜量が所定量まで増えた段階で、第1吐出ガスバイパス31に設けた冷媒制御装置40を開いて第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33に吐出ガス冷媒を流すことにより、蒸発器4の除霜を行う。これは、第2吐出ガスバイパス32においては、蒸発器4の温度を上昇させることで霜の溶解を促進するものである。また、第3吐出ガスバイパス33においては、圧縮機1の乾き度を上昇して圧縮機1および吐出ガス冷媒の温度を上昇させるもので、これにより蒸発器4の温度がより上昇するものである。このように構成した場合、四方弁11は切り替えずに暖房運転状態のままで除霜することになり、暖房能力は低下するものの、逆サイクルで除霜するシステムと比較して暖房している室内の温度変化を小さくすることができ、快適性の低下を抑制することができる。
なお、第1吐出ガスバイパス31は、必ずしも第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33との両方に分流して吐出ガス冷媒を流さなければならないものではなく、いずれか一方に流すだけでも暖房運転状態のままで除霜することが可能である。すなわち、上記構成の冷媒制御装置40の代わりに、第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33とのそれぞれに冷媒制御装置を配設して、運転状況等に応じて制御しても良い。さらに、吐出ガスバイパスとして、第1吐出ガスバイパス31と第2吐出ガスバイパス32とを組み合わせるだけの構成や、第1吐出ガスバイパス31と第3吐出ガスバイパス33とを組み合わせるだけの構成でも良い。
次に、本実施の形態1では、圧縮機1からの吐出ガス冷媒を、第1吐出ガスバイパス3
1から第2吐出ガスバイパス32と第3吐出ガスバイパス33とに流して循環させるにあたって、さらに圧縮機1の吐出管1aにおける第1吐出ガスバイパス31の分岐にT字形の分岐管51を備えている。特に、この分岐管51は、圧縮機1の吐出冷媒が第1吐出ガスバイパス31の方向には直線的に流れ、四方弁11の方向には直角に折れ曲がって流れるように構成している。この構成により、吐出ガス冷媒が第1吐出ガスバイパス31の方向には四方弁11の方向より動圧成分が大きく作用することになる。そして、この動圧の作用により分岐管51での冷媒分流比率が第1吐出ガスバイパス31側に大きくなり、第1吐出ガスバイパス31側の吐出ガス冷媒の流量を多くすることができる。
これにより、蒸発器4に付着した霜をより短時間で溶解して室内の温度変化をより少なくすることができ、快適性の低下をより抑制することができる。特に、吐出ガス冷媒が第1吐出ガスバイパス31に流れる流量が、四方弁11へ流れる流量より多くなるようにすることにより、暖房能力の低下により室温が一時的に低下するとしても、さらに短時間で除霜を完了してしまうことで快適性の低下を抑制する大きな効果が得られるものである。
さらに、吸入管1bと蒸発器配管4aの合流側でもT字管52,53を用い、第2吐出ガスバイパス32の出口、及び第3吐出ガスバイパス33の出口が冷凍サイクルの配管に合流する箇所での流れが直線的になるように接続して、流れをできるだけ妨げないように流路抵抗を小さく構成することで、吐出管1aから第1吐出ガスバイパス31への流量をより多く設定することが可能になる。なお、T字形の分岐管51やT字管52,53は必ずしも完全なT字形である必要はなく、これらの吐出ガスバイパス側をより流路抵抗が少なく構成できるものであれば良い。
以上のように、吐出ガス冷媒の動圧成分が第1吐出ガスバイパス31側に作用するように構成したり、合流においても流路抵抗を小さくしてスムーズに流れるように構成したりすることにより、分岐管51での分流比率が第1吐出ガスバイパス31側に多くなり、第1吐出ガスバイパス31に設置された冷媒制御装置40の流路抵抗の影響度が小さくなるなど、冷媒制御装置40の設計の余裕度を大きくすることができ、それによるコストダウンが可能となる。
また、第1吐出ガスバイパス31側の冷媒配管の配管長を、凝縮器2側の配管長より短くしたり、同じく配管径を同等以上に大きくしたりして、吐出ガスバイパス側の流路抵抗を凝縮器2側の流路抵抗より小さくすることによっても吐出管1aから第1吐出ガスバイパス31への流量をより多く設定することが可能になる。
以上、いくつかの実施例を示したように、吐出ガスバイパス側の流路抵抗を、凝縮器2側の流路抵抗より小さくすることによって、吐出管1aから第1吐出ガスバイパス31への流量を、凝縮器側の四方弁へ流れる流量より多く設定することが可能になる。そして、除霜時に圧縮機1の吐出ガス冷媒が第1吐出ガスバイパス31に流れる流量が、四方弁11へ流れる流量より多くなる様に構成することにより、蒸発器4の温度上昇を図るとともに、圧縮機1の過熱度および吐出ガス冷媒の温度上昇によってもより大きな蒸発器4の温度上昇を図ることができ、凝縮器2における能力の低下を抑制しながら、蒸発器4の除霜時間をより短縮することが可能となる。また、第1吐出ガスバイパス31に設置された冷媒制御装置40の流路抵抗の影響度が小さくなるため、設計自由度が向上するとともに、それによるコストダウンが可能となる。さらに、以上のような構成の冷凍サイクル装置を備えることにより、快適性を向上した空気調和機を提供することが可能となる。
なお、第1吐出ガスバイパス31への分流比率としては、通常は50%未満であり、霜を溶かす除霜時間も比較的時間をかけて行うが、本実施の形態1では第1吐出ガスバイパス31に、吐出冷媒のうち50%〜90%が流れるように構成したことにより、周囲温度
条件にもよるが、およそ5分〜7分で除霜を完了する。これにより、室内機Aの凝縮器2への冷媒の循環量は低下するが、圧縮機1の乾き度を大きくして吐出ガス冷媒の温度を上昇することなどにより、暖房能力の低下を抑制することもできる。さらに、室内機Aに補助加熱装置として例えば電気ヒータ9を備えれば、冷凍サイクルにおける暖房能力の低下を補うことができ、室温低下をより抑制して快適性をより向上することができる。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置は、吐出冷媒の動圧成分がバイパス管側にかかるため、分岐管部での分流比率が大幅にバイパス管側に多くなり、バイパス管に設置された冷媒制御装置の流路抵抗の影響度が小さくなることでの設計自由度の向上によるコストダウンだけでなく、バイパス管側に多く吐出冷媒が流れるために、除霜時間の短縮が可能となるので、空気調和機はもちろんのこと、冷蔵庫、自動販売機及びヒートポンプ給湯器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の冷媒系統図 従来の空気調和装置の冷媒系統図
符号の説明
1 圧縮機
1a 吐出管
1b 吸入管
2 凝縮器
3 絞り装置
4 蒸発器
4a 蒸発器配管
7 室内送風機
8 室外送風機
9 電気ヒータ
11 四方弁
31 第1吐出ガスバイパス
32 第2吐出ガスバイパス
32a 流量調整管
32b 逆止弁
33 第3吐出ガスバイパス
33a 流量調整管
40 冷媒制御装置
51 分岐管
52,53 T字管
A 室内機
B 室外機

Claims (10)

  1. 圧縮機と、四方弁と、凝縮器と、絞り装置と、蒸発器とを配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機の吸入管と、前記絞り装置と蒸発器とを接続する蒸発器配管とのうちどちらか一方又はその双方へ、前記圧縮機と前記四方弁とを接続する吐出管から吐出冷媒をバイパスする吐出ガスバイパスと、前記吐出ガスバイパスに吐出冷媒を任意に流すことができる冷媒制御装置とを設けて蒸発器に付着した霜を溶解して除霜する構成を備え、除霜時には前記圧縮機の吐出冷媒が前記吐出ガスバイパスを流れる流量が、前記四方弁へ流れる流量より多くなる様に構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 吐出ガスバイパスの流路抵抗を、凝縮器側の流路抵抗より小さくしたことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 吐出管に分岐管を設け、圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスの方向には四方弁の方向より動圧成分が大きく作用するように接続したことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  4. 吐出管にT字形の分岐管を設け、圧縮機の吐出冷媒が吐出ガスバイパスの方向には直線的に流れ、四方弁の方向には折れ曲がって流れるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置。
  5. 吐出ガスバイパスの出口が冷凍サイクルの配管に合流する箇所に、T字管によりバイパスからの流れが直線的になるように接続したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置。
  6. 吐出ガスバイパスの配管長を、凝縮器側の配管長より短くしたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置。
  7. 吐出ガスバイパスの配管径を、凝縮器側の配管径と同等以上に大きくしたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置。
  8. 吐出ガスバイパスに、吐出冷媒のうち50%〜90%が流れるように構成したことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置。
  9. それぞれに送風機を備えた室内機と室外機とを有し、請求項1〜8のうちいずれか一項記載の冷凍サイクル装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
  10. 室内機に補助加熱装置を備えたことを特徴とする請求項9記載の空気調和機。
JP2007110243A 2007-04-19 2007-04-19 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機 Expired - Fee Related JP5104002B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110243A JP5104002B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機
EP08153996.7A EP1983277B1 (en) 2007-04-19 2008-04-03 Refrigeration cycle apparatus
CN2008100952127A CN101307964B (zh) 2007-04-19 2008-04-18 制冷循环装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110243A JP5104002B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008267676A true JP2008267676A (ja) 2008-11-06
JP5104002B2 JP5104002B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40047415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007110243A Expired - Fee Related JP5104002B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5104002B2 (ja)
CN (1) CN101307964B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057869A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Panasonic Corp 空気調和機
JP2012078015A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Panasonic Corp 冷凍サイクル装置
CN103471203B (zh) * 2013-08-29 2016-04-06 广东美的制冷设备有限公司 空调器的化霜控制方法及空调器系统
CN104729006A (zh) * 2013-12-24 2015-06-24 珠海格力电器股份有限公司 空调化霜控制方法及装置
CN107152819A (zh) * 2017-06-06 2017-09-12 青岛海尔空调器有限总公司 空调装置及其控制方法
CN107514735B (zh) * 2017-07-13 2020-04-24 青岛海尔空调器有限总公司 空调的除霜控制方法和控制装置
CN111442583A (zh) * 2020-03-31 2020-07-24 科希曼电器有限公司 一种空气源热泵系统的并联管路除霜控制方法
CN117469871B (zh) * 2023-12-26 2024-04-05 珠海格力电器股份有限公司 一种制冷系统的控制方法、装置、制冷系统及存储介质

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS459499Y1 (ja) * 1967-09-16 1970-05-04
JPS4929490Y1 (ja) * 1970-06-17 1974-08-10
JPS504284Y1 (ja) * 1970-06-17 1975-02-04
JPS6257038U (ja) * 1985-09-27 1987-04-09
JPS63251770A (ja) * 1987-04-08 1988-10-19 株式会社日立製作所 冷凍サイクル
JPH01208678A (ja) * 1988-02-16 1989-08-22 Matsushita Seiko Co Ltd ヒートポンプ式空気調和機
JPH0587426A (ja) * 1991-09-30 1993-04-06 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JPH0914802A (ja) * 1995-06-27 1997-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JPH11230646A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Denso Corp エンジン駆動ヒートポンプ
JP2001183037A (ja) * 1999-12-28 2001-07-06 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS459499Y1 (ja) * 1967-09-16 1970-05-04
JPS4929490Y1 (ja) * 1970-06-17 1974-08-10
JPS504284Y1 (ja) * 1970-06-17 1975-02-04
JPS6257038U (ja) * 1985-09-27 1987-04-09
JPS63251770A (ja) * 1987-04-08 1988-10-19 株式会社日立製作所 冷凍サイクル
JPH01208678A (ja) * 1988-02-16 1989-08-22 Matsushita Seiko Co Ltd ヒートポンプ式空気調和機
JPH0587426A (ja) * 1991-09-30 1993-04-06 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JPH0914802A (ja) * 1995-06-27 1997-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JPH11230646A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Denso Corp エンジン駆動ヒートポンプ
JP2001183037A (ja) * 1999-12-28 2001-07-06 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5104002B2 (ja) 2012-12-19
CN101307964B (zh) 2010-09-29
CN101307964A (zh) 2008-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6576552B2 (ja) 空気調和装置
JP5104002B2 (ja) 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機
US10465968B2 (en) Air-conditioning apparatus having first and second defrosting pipes
JP6021940B2 (ja) 空気調和装置
JP5791807B2 (ja) 空気調和装置
US10006647B2 (en) Air conditioning system with distributor for a plurality of indoor units
JP2009036503A (ja) 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機
JP6320567B2 (ja) 空気調和装置
WO2019073621A1 (ja) 空気調和装置
US20110154847A1 (en) Air conditioner
JP2006105560A (ja) 空気調和装置
JP2009145032A (ja) 冷凍サイクル装置およびそれを備えた空気調和機
JP5963941B2 (ja) 空気調和装置
JP2009243802A (ja) ヒートポンプ式空気調和装置
JP2015117894A (ja) 空気調和機の室外機
JP2006317063A (ja) 空気調和機
EP1983277B1 (en) Refrigeration cycle apparatus
JP2006023073A (ja) 空気調和装置
JP3984250B2 (ja) 多室型空気調和機
JP2007032857A (ja) 冷凍装置
JPH10160299A (ja) 冷凍装置
JP2006125762A (ja) 室内機およびこれを備えた空気調和装置ならびにその運転方法
JP2008180435A (ja) 空気調和機
JP2004332961A (ja) 空気調和装置
JP2018096575A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091203

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5104002

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees