JP2008267438A - 樹脂製アースクランプ - Google Patents
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Abstract
【目的】 ノイズ電流をグランディングする部分を簡単に構成可能で、亀裂等が生じる場合でも、確実にノイズ電流のグランディングが確保できるようにする。
【構成】 電線束を保持して位置決めし、ノイズ電流をグランディングする樹脂製アースクランプであり、絶縁性を有する樹脂からなるクランプ本体100 と、クランプ本体100 表面にメッキされた導電性を有する導電層200 とを備え、クランプ本体100 は、電線束を保持する略C字形状のクランプ部110 と、クランプ部110 の一方の端部から延出された第1の取付部120 と、クランプ部110 の他方の縁部から第1の取付部120 と同方向に延出された第2の取付部130 とを有し、クランプ部110 にはクランプ部110 の半径より小さな半径を有する外側に向かって突出した屈曲部111 が設けられ、第1の取付部120 と第2の取付部130 とには、両者を密着させた状態で同一位置となる取付孔121,131 が開設される。
【選択図】 図2
【構成】 電線束を保持して位置決めし、ノイズ電流をグランディングする樹脂製アースクランプであり、絶縁性を有する樹脂からなるクランプ本体100 と、クランプ本体100 表面にメッキされた導電性を有する導電層200 とを備え、クランプ本体100 は、電線束を保持する略C字形状のクランプ部110 と、クランプ部110 の一方の端部から延出された第1の取付部120 と、クランプ部110 の他方の縁部から第1の取付部120 と同方向に延出された第2の取付部130 とを有し、クランプ部110 にはクランプ部110 の半径より小さな半径を有する外側に向かって突出した屈曲部111 が設けられ、第1の取付部120 と第2の取付部130 とには、両者を密着させた状態で同一位置となる取付孔121,131 が開設される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電線束を保持して位置決めするとともに、ノイズ電流をグランディングする樹脂製アースクランプに関する。
電線束におけるノイズ電流を防止するとともに、保持して位置決めするものとしては、特開2001−352647に記載されたクランプがある。
このクランプは、『電線を包囲する包囲部と、該包囲部の両端から略同方向を互いに対向して延設され、所定の取付板に締結部材を介して取り付けられる一対の取付部とを有する非導電性の樹脂からなるクランプ本体と、前記包囲部の内周から前記一対の取付部の各対向面にわたって配設される帯状の本体を有し、該一対の取付部の少なくとも一方において前記締結部材に当接可能に形成された導電性樹脂からなる導電部材とを備え、前記導電部材と前記クランプ本体とが嵌着されて形成された』ものである。
このクランプは、『電線を包囲する包囲部と、該包囲部の両端から略同方向を互いに対向して延設され、所定の取付板に締結部材を介して取り付けられる一対の取付部とを有する非導電性の樹脂からなるクランプ本体と、前記包囲部の内周から前記一対の取付部の各対向面にわたって配設される帯状の本体を有し、該一対の取付部の少なくとも一方において前記締結部材に当接可能に形成された導電性樹脂からなる導電部材とを備え、前記導電部材と前記クランプ本体とが嵌着されて形成された』ものである。
上述した特許文献1に記載されたものは、導電性樹脂で導電部材を形成する必要があった。また、繰り返して締結していると、導電性樹脂に亀裂等が生じるおそれがあるが、その亀裂は導電性樹脂の厚みに左右されるため、導電部材のどの部分で亀裂が生じるかは個々別々であった。このため、亀裂が生じた箇所によっては、ノイズ電流のグランディングが不完全になることもありえる。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、ノイズ電流をグランディングする部分を簡単に構成することができるとともに、亀裂等が生じる場合でも、確実にノイズ電流のグランディングが確保できる一カ所でのみ生じるようにした樹脂製アースクランプを提供することを目的としている。
本発明に係る樹脂製アースクランプは、電線束を保持して位置決めするとともに、ノイズ電流をグランディングする樹脂製アースクランプであって、絶縁性を有する樹脂からなるクランプ本体と、このクランプ本体の表面にメッキされた導電性を有する導電層とを備えており、前記クランプ本体は、電線束を保持する略C字形状のクランプ部と、このクランプ部の一方の端部から延出された第1の取付部と、前記クランプ部の他方の縁部から前記第1の取付部と同方向に延出された第2の取付部とを有し、前記クランプ部にはクランプ部の半径より小さな半径を有する外側に向かって突出した屈曲部が設けられており、前記第1の取付部と第2の取付部とには、両者を密着させた状態で同一位置となる取付孔が開設されている。
また、前記第1の取付部は、他の部分より肉厚に構成されていることが望ましい。
本発明に係る樹脂製アースクランプは、表面に導電層をメッキで構成しているために容易に導電層を形成することができる。また、クランプ部に屈曲変形の中心となる屈曲部が設けられているため、クランプ部の屈曲変形は、ほとんど屈曲部のみが変形し、他の部分は変形しない。このため、導電層に亀裂等が生じても、屈曲部で生じるため、導電層に亀裂等が生じても、電線束から生じるノイズ電流は、必ず第1の取付部を介してグランディングされるため、導電層の亀裂等によるノイズ除去効果の低減は最小限に抑えることができる。
図1は本発明の実施の形態に係る樹脂製アースクランプの図面であって、同図(A)は概略的正面図、同図(B)は概略的側面図、同図(C)は概略的平面図、同図(D)は概略的底面図、図2は本発明の実施の形態に係る樹脂製アースクランプの概略的斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る樹脂製アースクランプによって電線束を保持した状態を示す概略的正面図、図4は本発明の実施の形態に係る樹脂製アースクランプの導電層を示す図1(A)のA−A線端面図である。なお、作図の都合上、導電層200の厚みがかなり誇張されている。
本発明の実施の形態に係る樹脂製アースクランプは、電線束300を保持して位置決めするとともに、ノイズ電流をアースする樹脂製アースクランプであって、絶縁性を有する樹脂からなるクランプ本体100と、このクランプ本体100の表面にメッキされた導電性を有する導電層200とを備えており(図4参照)、前記クランプ本体100は、電線束300を保持する略C字形状のクランプ部110と、このクランプ部110の一方の端部から延出された第1の取付部120と、前記クランプ部110の他方の縁部から前記第1の取付部120と同方向に延出された第2の取付部130とを有し、前記クランプ部110にはクランプ部110の半径より小さな半径を有する外側に向かって突出した屈曲部111が設けられており、前記第1の取付部120と第2の取付部130とには、両者を密着させた状態で同一位置となる取付孔121、131が開設されている。
前記クランプ本体100は、例えば、ポリオレフィン等の絶縁性を有する合成樹脂から構成されている。かかるクランプ本体100は、電線束300を保持する略C字形状のクランプ部110と、このクランプ部110の一方の端部から延出された第1の取付部120と、前記クランプ部110の他方の縁部から前記第1の取付部120と同方向に延出された第2の取付部130とを有している。
前記クランプ部110は、円筒形状の周面を軸芯方向に沿って切り欠いた形状、すなわち正面視略C字形状に形成されている。そして、かかるクランプ部110の中心部には、軸芯方向に沿って外側に向かって突出した屈曲部111が設けられている。この屈曲部111は、クランプ部110が屈曲変形する際に、変形の中心となる部分である。かかる屈曲部111があるために、クランプ部110の屈曲変形は、ほとんど屈曲部111のみが変形し、他の部分は変形しないようになっている。
前記屈曲部111は、クランプ部110を正面から見た場合、あたかも乳首のように突出している。屈曲部111のの半径rは、クランプ部110の半径をRとした場合、r<Rとなっている。
前記第1の取付部120は、ケーブルボックス400等に取り付けられる部分であって、他の部分より肉厚になっている。そして、この第1の取付部120には取付孔121が開設されている。なお、この第1の取付部120は、クランプ部110から離れた側の隅部がR状に形成されている。
なお、第1の取付部120が他の部分より肉厚に構成されているため、下面における剛性が上がり変形しにくいため、より強固なグランディング性能が得られるという効果が生じる。
また、前記第2の取付部130は、第1の取付部120と同方向に延出されたものであって、第1の取付部120と厚み以外はほぼ同じ形状に設定されている。すなわち、クランプ部110を屈曲変形させて、第2の取付部130を第1の取付部120に密着させた場合、第1の取付部120の取付孔121に一致するような位置に取付孔131が開設されているのである。また、この第2の取付部130は、クランプ部110から離れた側の隅部がR状に形成されている。
このように構成されたクランプ本体100は、表面に導電層200がメッキされている。この導電層200の素材としては、銅等が適しており、厚さは約1μmである。
このように構成された樹脂製アースクランプは、以下のように使用されたる。
まず、電線束300をクランプ部110に収める。ここで、電線束300の量は、第2の取付部130が第1の取付部120に密着しないほど多くなく、第2の取付部130を第1の取付部120に密着させた場合、クランプ部110と電線束300との間に億の空隙ができるほど少なくないものとする。
まず、電線束300をクランプ部110に収める。ここで、電線束300の量は、第2の取付部130が第1の取付部120に密着しないほど多くなく、第2の取付部130を第1の取付部120に密着させた場合、クランプ部110と電線束300との間に億の空隙ができるほど少なくないものとする。
クランプ部110に電線束300を収めた後、第1の取付部120の取付孔121がケーブルボックス400の対応したビス孔410と一致するように位置決めし、第2の取付部130を第1の取付部120に密着させる。すると、第2の取付部130の取付孔131と、第1の取付部120の取付孔121と、ケーブルボックス400のビス孔410とが一致する。
この状態で、図3に示すようにビス500を締結し、電線束300を樹脂製アースクランプごとケーブルボックス400に取り付ける。
これで、電線束300はケーブルボックス400の所定の位置に位置決めされることになる。また、電線束300からのノイズ電流は、樹脂製アースクランプの導電層200を介して、ケーブルボックスにグランディングされる。
クランプ部110を繰り返して屈曲変形させた場合、導電層200に亀裂が生じたり、剥落することがあるが、クランプ部110の屈曲変形は、ほとんど屈曲部111のみで怒るため、亀裂等は屈曲部111のみで生じることになり、他の部分には生じない。
このため、万が一、導電層200に亀裂等が生じても、電線束300から生じるノイズ電流は、必ず第1の取付部120を介してグランディングされるため、導電層200の亀裂等によるノイズ除去効果の低減は最小限に抑えることができる。
100 クランプ本体
110 クランプ部
111 屈曲部
120 第1の取付部
130 第2の取付部
200 導電層
300 電線束
110 クランプ部
111 屈曲部
120 第1の取付部
130 第2の取付部
200 導電層
300 電線束
Claims (2)
- 電線束を保持して位置決めするとともに、ノイズ電流をグランドする樹脂製アースクランプにおいて、絶縁性を有する樹脂からなるクランプ本体と、このクランプ本体の表面にメッキされた導電性を有する導電層とを具備しており、前記クランプ本体は、電線束を保持する略C字形状のクランプ部と、このクランプ部の一方の端部から延出された第1の取付部と、前記クランプ部の他方の縁部から前記第1の取付部と同方向に延出された第2の取付部とを有し、前記クランプ部にはクランプ部の半径より小さな半径を有する外側に向かって突出した屈曲部が設けられており、前記第1の取付部と第2の取付部とには、両者を密着させた状態で同一位置となる取付孔が開設されていることを特徴とする樹脂製アースクランプ。
- 前記第1の取付部は、他の部分より肉厚に構成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製アースクランプ。
Priority Applications (1)
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JP2007108638A JP2008267438A (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | 樹脂製アースクランプ |
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS57104584U (ja) * | 1980-12-18 | 1982-06-28 | ||
JPH06108261A (ja) * | 1992-08-14 | 1994-04-19 | Nikko Kogyo Kk | 電線固定具および樹脂製品のメッキ方法 |
JPH0719208A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Suzuki Motor Corp | クランプ部材 |
JP2004174922A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Kitagawa Ind Co Ltd | 樹脂成形品及び樹脂シート |
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- 2007-04-17 JP JP2007108638A patent/JP2008267438A/ja active Pending
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