JP2008267284A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 体格が小型化された搭載性に優れた内燃機関用点火装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の内燃機関用点火装置は、内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する内燃機関用点火装置1であって、1次コイル30及び2次コイル31を含む点火コイル3に電流を供給する第1コンデンサC1と、1次コイル30を流れる1次電流を制御するスイッチング素子23,24に電流を供給する第2コンデンサC2と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動二輪車や自動車のエンジンなどの内燃機関において、燃焼室内の混合気に点火する内燃機関用点火装置に関する。
内燃機関の燃焼室に導入される混合気は点火プラグにより点火され、点火プラグの高電圧は点火コイルにより発生される。点火コイルは、1次コイルと2次コイルとを備え、1次コイルを流れる電流を断続すると、自己誘導作用により1次コイルに所定の低電圧が発生する。この低電圧が1次コイルと2次コイルとの相互誘導作用により高電圧に昇圧され、昇圧後の高電圧が2次コイルから点火プラグに印加される。これにより、点火プラグが混合気に点火する。
電圧の昇圧方式には、大別してCDI(Capatitor Discharge Ignition)方式と誘導放電方式(いわゆるフルトランジスタ方式)とがある。このうち、CDI方式は、CDI内部のコンデンサに充電しておいた高電圧の電流を瞬間的に1次コイルに流すことにより、2次コイルに所望の高電圧を発生させる昇圧方式である。エンジンの回転数が高い場合でも点火エネルギの低下が少ない。また、バッテリの完全放電(いわゆる「バッテリ上がり」)の場合でも、コンデンサの貯留電荷で混合気に点火できる。このため、CDI方式は高速回転するエンジンや小排気量の自動二輪車、つまり一般的に2サイクルエンジンに採用されている。
一方、誘導放電方式は、1次コイルに流れる1次電流をイグナイタのスイッチング素子で遮断することにより2次コイルに所望の高電圧を発生させる昇圧方式である。点火コイルに火花が発生している時間が長いため、希薄混合気に対しても確実に点火できる。したがって、誘導放電方式は燃費が重視される自動車や大排気量の自動二輪車、つまり一般的に4サイクルエンジンに採用されている。
近年は自動二輪車にも排ガス規制が強化される傾向にあるため、排ガス規制に対応し易い4サイクルエンジンを搭載した自動二輪車が増加傾向にある。特に、小排気量の自動二輪車においてこの傾向が強く、燃費も考慮して、誘導放電方式のイグナイタが採用されることが多い。小排気量の自動二輪車に誘導放電方式のイグナイタを使用した場合、バッテリ上がり時のエンジンの始動性確保が問題となる。すなわち、自動二輪ではバッテリの容量が小さく、バッテリ上がりが生じ易い。バッテリが上がったときは、1次コイル及びイグナイタに電流を供給できなくなる。
このような問題に対処するために、従来のイグナイタ(たとえば、特許文献1参照)では、1次コイルに対してコンデンサを並列に接続して、エンジンの回転時に電荷をコンデンサに貯留し、バッテリ上がりの場合やバッテリ、コンデンサの貯留電荷をエンジン始動に用いている。
また、車体の軽量化、メンテナンスフリー、安全対策(バッテリの盗難予防)を考慮して、バッテリを装備しない(いわゆる「バッテリレス」)仕様の小排気量の自動二輪車も販売されている。この場合、始動時はキックでエンジンを回転させ、エンジン始動後は交流発電機で1次コイル及びイグナイタに電流を供給する。しかし、交流発電機の回転数や、交流を直流に整流するレギュレータの性能によっては交流発電機からの電流が不安定になることがあり、この場合コンデンサからの電流供給が必要になる。
イグナイタは、自動二輪の燃料タンクとフレームとの隙間や座席シート内の空間に搭載されることが多い。このようにイグナイタの露出を抑えることで、イグナイタ本体や接続ハーネスが日光照射、被水、埃などにより劣化することや外観の見栄えの低下が抑えられる。自動二輪車は、自動車(四輪車)のようなボンネットやボディなどのイグナイタの外周を覆う部材が少ないため、イグナイタの設置場所が限られていた。
そして、コンデンサの貯留電荷をエンジン始動に用いる構成のイグナイタにおいては、エンジン始動時に大電流を点火コイルに供給する必要があった。コンデンサに貯留できる電荷量はコンデンサの体格と相関関係を有し、大電流を点火コイルに供給するためには大容量の(大型の)コンデンサが必要となっていた。さらに、従来のイグナイタでは、コンデンサに貯留された電荷を用いて点火の制御を行っており、より大容量のコンデンサが求められていた。具体的には、点火コイルに大電流を供給しても、点火の制御を行う制御装置に電流を供給できることが求められており、容量の大きな(体格の大きな)コンデンサが使用されていた。この結果、イグナイタの体格がより大きくなり、自動二輪車への搭載性が悪化していた。
より具体的には、図13〜16に示したように、イグナイタ2は、ケーシング25、プリント基板26、コンデンサC4,C5、コネクタ27等を備え、プリント基板26には、コンデンサC4,C5およびコネクタ27などが実装されている。ここで、コンデンサC5は入力される交流電流を平滑化するコンデンサであり、大きな静電容量を要求されない。しかし、上記したように点火コイルに点火電圧を付与するコンデンサC4に体格の大きなコンデンサが用いられると、図14に示したように、コンデンサC4の頭がコネクタ27よりも突出している。そして、ケーシング25も部分的にコネクタ27よりも高くなっている。
特開2005−320959号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、体格が小型化された搭載性に優れた内燃機関用点火装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者は内燃機関用点火装置について検討を重ねた結果、本発明をなすに至った。
本発明の内燃機関用点火装置は、内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する内燃機関用点火装置であって、1次コイル及び2次コイルを含む点火コイルに電流を供給する第1コンデンサと、1次コイルを流れる1次電流を制御するスイッチング素子に電流を供給する第2コンデンサと、を有することを特徴とする。
本発明の内燃機関用点火装置は、点火のための電流を点火コイルに供給するための第1コンデンサと、点火コイルに供給される電流を制御する素子に電流を供給する第2コンデンサと、を有している。つまり、点火に用いられる電荷を貯留するコンデンサと、点火制御に用いられる電荷を貯留するコンデンサと、を別のコンデンサで構成している。つまり、ひとつの大きなコンデンサを用いた場合よりも、各コンデンサの体格を小型化できる。
本発明の内燃機関用点火装置は、内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する内燃機関用点火装置であって、1次コイル及び2次コイルを含む点火コイルに電流を供給する第1コンデンサと、1次コイルを流れる1次電流を制御するスイッチング素子に電流を供給する第2コンデンサと、を有する。
第1コンデンサは、電荷を貯留し、貯留電荷を放出する部材であり、点火コイルに電流を供給する部材である。点火コイルは、1次コイル及び2次コイルをもち、第1コンデンサからの電圧が1次コイルに入力され、1次コイルと2次コイルとの作用により昇圧し、発生した高電圧で点火コイルを着火する。
第1コンデンサの静電容量は、800〜4700μFであることが好ましい。第1コンデンサの静電容量が800μF未満であると点火コイルに所望の電圧を供給できないおそれがあり、4700μFを超えると、第1コンデンサの体格が粗大化して内燃機関用点火装置の体格が粗大化する。さらに、静電容量が過剰に大きくなると、エンジンの始動性が悪くなるおそれがある。つまり、自動二輪車のバッテリ上がりの場合、キックや押し掛けなどによりクランクシャフトを回してエンジンの回転数を上げ、コンデンサを充電し、その電圧を始動電圧のしきい値以上にまで昇圧する必要がある。
第2コンデンサは、電荷を貯留し、貯留電荷を放出する部材であり、放出された電荷による電流がスイッチング素子に供給される。スイッチング素子は、点火コイルの1次コイルを流れる1次電流を制御する。
第2コンデンサは、スイッチング素子の駆動のための電荷を貯留するものであり、スイッチング素子の駆動に必要な電流は点火コイルに供給される電流よりも小さな電流である。つまり、第2コンデンサは、第1コンデンサよりも体格が小さなコンデンサを用いる。
第2コンデンサの静電容量は、470〜1200μFであることが好ましい。第2コンデンサの静電容量が470μF未満であるとスイッチング素子の駆動に十分な電流を供給できないおそれがあり、1200μFを超えると、第2コンデンサの体格が粗大化して内燃機関用点火装置の体格が粗大化する。
このように、本発明では第1コンデンサと第2コンデンサとが異なる素子に電流を供給する構成となっている。このため、それぞれのコンデンサはそれぞれの素子の駆動に要求される電荷を貯留すればよく、それぞれのコンデンサが粗大化することが抑えられる。従来の内燃機関用点火装置では、ひとつのコンデンサからの電流を用いて点火コイルとスイッチング素子を駆動していた。このため、大型のコンデンサが必要となっていた。これに対し、本発明は小型の二つのコンデンサで点火及び点火制御を行うこととなっており、基板上に立設したコンデンサの基板表面からの高さを従来の装置よりも小さくすることができる。この結果、内燃機関用点火装置の体格を小さくすることができる。
第1コンデンサと第3コンデンサは、電気的に並列な状態で配設されたことが好ましい。第1コンデンサと第3コンデンサとが並列な状態で配設されることで、第1コンデンサが電荷を放出した(点火コイルに電流を供給た)ときに、第3コンデンサの貯留電荷が第1コンデンサに供給されなくなる。つまり、第3コンデンサが放出する電荷による電流がスイッチング素子に十分に供給されることとなり、点火及び点火制御を確実に行うことができる。第1コンデンサと電気的に並列な状態にあり第3コンデンサが配設された回路中であって第2コンデンサの電源装置側に、ダイオード等の電流の逆流を防止する素子を有することがより好ましい。
さらに、第1コンデンサと第3コンデンサとが並列な状態で配設されることで、各コンデンサが組み付けられた回路部の設計の自由度が向上し、内燃機関用点火装置の体格を小さくすることができる。
各コンデンサは、電源装置に接続されることが好ましい。電源装置に接続されることで、各コンデンサには電流が流れ、電荷を貯留できる。ここで、電源装置とは、各コンデンサに貯留される電荷の供給源であればよく、バッテリ(蓄電池)や発電機とすることができる。
各コンデンサおよび電源装置と接続するコネクタ27が基板上に組み付けられ、各コンデンサは、基板上での高さがコネクタ27よりも低いことが好ましい。つまり、各コンデンサとコネクタ27とが基板に組み付けられたときに、各コンデンサの高さをコネクタ27よりも低くすることで、内燃機関用点火装置の体格を小さくすることができる。さらに、各コンデンサをコネクタ27よりも低くすることで、内燃機関用点火装置の体格がコンデンサの大きさに依存しなくなり、基板の厚さ方向における体格をより小型化できる。
各コンデンサは、基板に対して垂直方向に伸びた状態で基板に組み付けても、足を折り曲げて基板に沿った方向に伸びた状態で基板に組み付けても、いずれでもよい。
本発明の内燃機関用点火装置は、電源装置が交流電圧を供給するときに、外部からの交流電圧を平滑化する第3コンデンサを第2コンデンサとの間に有することが好ましい。第3コンデンサを有することで、交流電圧が平滑化され、第2コンデンサに電荷が貯留されるようになる。
第3コンデンサの静電容量は、470〜2700μFであることが好ましい。第3コンデンサの静電容量が470μF未満であると電圧変動が大きくなり安定した電圧を変圧電源部に供給できなくなり、2700μFを超えると、体格が粗大化して内燃機関用点火装置の体格が粗大化する。
本発明の内燃機関用点火装置は、上記した以外の部材については特に限定されるものでなく、従来公知の部材を用いることができる。この部材としては、たとえば、点火コイル、点火プラグやスイッチング素子をあげることができる。
以下、本発明を排気量125ccの自動二輪車内燃機関用点火装置に用いた実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例の内燃機関用点火装置1の構成を図1に示した。
図1に示したように、交流発電機50から点火コイル3の1次コイル30に延びた第1配線11上にダイオード20が配置されている。ダイオード20の下流側には第1コンデンサC1が接続されている。
ダイオード20の上流の分岐点13で分岐しパワートランジスタ24のゲートまで延びた第2配線12上に変圧電源部22及びCPU23が配置されている。分岐点13の下流にはダイオード21が接続され、ダイオード21の下流の変圧電源部22とCPU23との間に第2コンデンサC2が接続されている。さらに、ダイオード21と変圧電源部22との間に第3コンデンサC3が接続されている。
交流発電機50から分岐点13に延びた第3配線10上にレクチファイアを含むレギュレータ51が配置されている。交流発電機50はマグネットとコイルとを含み、エンジンにより駆動され交流を発生する。
点火コイル3は、1次コイル30と2次コイル31とを含み、2次コイル31は点火プラグ4に接続されている。1次コイルの一端が交流発電機50に接続され、他端がパワートランジスタ24のコレクタに接続されている。
次に、点火プラグ4に点火電圧を付与するイグナイタ2について図2〜5を用いて説明する。図2は、イグナイタ2の斜視図である。図3はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2をコネクタ27側から見た正面図であり、図4はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の側面図であり、図5はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の上面図である。
イグナイタ2は外観上はケーシング25、プリント基板26、コンデンサC1,C2,C3、コネクタ27等を備えている。ケーシング25は樹脂製で箱状を呈し、自動二輪車のサイドカウル(図示せず)の内側に、外気に晒された状態で固定されている。
矩形板状のプリント基板26には、第1〜3コンデンサC1,C2,C3、ダイオード20,21、変圧電源部22、CPU23、パワートランジスタ24、コネクタ27などが実装されている。
コネクタ27は、プリント基板26に実装された素子に電力を供給するために交流発電機50からの配線が接続される。コネクタ27は、プリント基板26の端部に組み付けられる。
円柱状の第1コンデンサC1の静電容量は560μF〜1000μF(本実施例においては1200μF)に設定されている。円柱状の第3コンデンサC3の静電容量は470μF〜1200μF(本実施例においては1200μF)に設定される。本実施例においては、第1コンデンサC1と第3コンデンサC3は同じ体格をもつ。円柱状の第2コンデンサC2の静電容量は330μF〜1500μF(本実施例においては1000μF)に設定されている。この第1〜3コンデンサC1,C2,C3は、プリント基板26から上方に突出して組み付けられている。
第1〜3コンデンサC1〜3は、第1〜3コンデンサC1,C2,C3の順に並んだ状態でプリント基板26上に組み付けられている。また、第1〜3コンデンサC1〜3は、コネクタ27の挿入方向の後方からはずれた位置に、コネクタ27の挿入方向に沿った方向に並んだ状態で組み付けられている。さらに、第1〜3コンデンサC1〜3は、プリント基板26上に組み付けられた状態において、プリント基板26からの高さがいずれもコネクタ27の高さよりも低く形成されている。これにより、ケーシング25は、コネクタ27が組み付けられた端部側がコネクタ27の高さに対応した厚さに形成され、それ以外の部分は薄く形成されている。
ダイオード20はそのアノードが交流発電機50側となるように配置され、交流発電機50から第1コイル37、第1コンデンサC1に流れる電流のみを許容し、第1コンデンサC1から交流発電機50に流れる電流は禁止している。
ダイオード21はそのアノードが交流発電機50側となるように配置され、交流発電機50から変圧電源部22、CPU23、第2コンデンサC2、第3コンデンサC3等に流れる電流のみを許容し、第2コンデンサC2から交流発電機50に流れる電流は禁止している。
CPU23と第2コンデンサC2とは変圧電源部22の低電圧側に並列に接続されている。CPU23の低電圧側に接続されたパワートランジスタ24はCPU23によりオン/オフ制御され、バッテリ10から1次コイル30への通電をオン/オフする。
(動作)
次に、本実施例の点火装置の動作について説明する。
エンジンの始動時に乗員がキックでエンジンを回転させ、交流発電機50から1次コイル30及びイグナイタ2に電流が流れる。CPU23でトランジスタ24をオフし、1次電流を遮断することにより2次コイル31に高電圧を発生させ、点火コイル3が混合気に点火する。
エンジンの始動後は、交流発電機50がエンジンにより回転され、発生した交流をレギュレータ51で直流に整流して、第1〜3配線部10,11,12を通して1次コイル30及び変圧電源部22、CPU23及びパワートランジスタ24に供給する。発生した電圧は変圧電源部22により所定電圧に変圧(降圧)され、CPU23の駆動電圧として用いられる。
所定信号を受けるCPU23がパワートランジスタ24をオン/オフ制御する。パワートランジスタ24がオンすると交流発電機50と1次コイル30とが通電され、1次電流が流れる。パワートランジスタ24がオフすると1次電流が遮断され、自己誘導作用により1次コイル30に所定の低電圧が発生する。この低電圧は1次コイル30と2次コイル31との相互誘導作用により高電圧に昇圧され、高電圧が2次コイル31から点火プラグ4に印加される。
また、レギュレータ51で整流された直流は、第1コンデンサC1に充電されるとともに、変圧電源部22で変圧された後第2コンデンサC2に充電される。このとき、変圧電源部22に供給される交流電流は、第3コンデンサC3により平滑化され直流電流となる。そして、第2コンデンサC2は、変圧電源部22からCPU23およびパワートランジスタ24に供給される電流が十分でないときには、貯留した電荷を放出して駆動電流とする。
(効果)
本実施例の内燃機関用点火装置によれば、点火コイル3に電力を供給する第1コンデンサC1と、点火コイル3に供給される電力を制御するCPU23およびパワートランジスタ24を駆動する電流を供給する第2コンデンサC2とが並列に配置されたことで、バッテリレスの自動二輪車でも確実にエンジンを始動できる。
ダイオード20が第1コンデンサC1から交流発電機50に向かう電流の流れを禁止することにより、第1コンデンサC1の貯留電荷の全てを1次コイル30に供給でき、点火コイル3における高電圧の発生が安定する。第1コンデンサC1が1200μFと、点火コイル3で高電圧の発生に十分な電荷を貯留できることで、高電圧の発生が安定する。
また、ダイオード21が第3コンデンサC3から点火コイル3に向かう電流の流れを禁止する。その結果、第2コンデンサC2の貯留電荷の全てをCPU23に供給でき、CPU23の作動が確実となる。CPU23の作動が確実となることで、パワートランジスタ24のオン、オフが確実になる。これは、交流発電機50から変圧電源部22に供給される電流が不足した場合でも、第2コンデンサC2からCPU23に電荷を供給できるからである。第2コンデンサC2が1000μFと、CPU23の駆動に十分な電荷を貯留できることで、作動が確実となる。
イグナイタ2は、プリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3を有しているが、これらのコンデンサC1〜3は、プリント基板26上に組み付けられた状態において、プリント基板26からの高さがいずれもコネクタ27の高さよりも低く形成されている。これにより、ケーシング25は、コネクタ27が組み付けられた端部側がコネクタ27の高さに対応した厚さに形成され、それ以外の部分は薄く形成されている。つまり、自動二輪車への搭載性にすぐれたイグナイタとなっている。
(実施例2)
本実施例は、イグナイタ2のプリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の配置が異なる以外は、実施例1と同様な内燃機関用点火装置である。本実施例の第1〜3コンデンサC1〜3の配置を、図6に示した。図6は、ケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の上面図である。
本実施例においては、第1コンデンサC1は、コネクタ27の挿入方向での後方に組み付けられている。そして、第3コンデンサC3、第2コンデンサC2の順に、コネクタ27の挿入方向に垂直な方向に沿って並んでいる。つまり、プリント基板26のコネクタ27が組み付けられた端部に第1〜3コンデンサC1〜3が並んだ状態で組み付けられている。
本実施例は、プリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の組み付け位置が異なる以外は実施例1と同様な装置であり、実施例1と同様に作動し、同様な効果を発揮する。
(実施例3)
本実施例は、イグナイタ2のプリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の配置が異なる以外は、実施例1と同様な内燃機関用点火装置である。本実施例の第1〜3コンデンサC1〜3の配置を図7に示した。図7は、ケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の上面図である。
本実施例においては、第1コンデンサC1は、プリント基板26のコネクタ27が組み付けられた端部であってコネクタ27の挿入方向での後方からはずれた位置に組み付けられている。そして、第3コンデンサC3は、コネクタ27の挿入方向で第1コンデンサC1の後方(コネクタ27の挿入方向での後方)に組み付けられている。そして、第2コンデンサC2は、コネクタ27の挿入方向に垂直な方向で第3コンデンサC3に隣接した位置に組み付けられている。本実施例においては、第3コンデンサC3は、コネクタ27の後方に組み付けられている。
本実施例は、プリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の組み付け位置が異なる以外は実施例1と同様な装置であり、実施例1と同様に作動し、同様な効果を発揮する。
(実施例4)
本実施例は、イグナイタ2のプリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の配置が異なる以外は、実施例1と同様な内燃機関用点火装置である。本実施例の第1〜3コンデンサC1〜3の配置を図8〜10に示した。図8はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2をコネクタ27側から見た正面図であり、図9はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の側面図であり、図10はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の上面図である。
本実施例においては、第1コンデンサC1は、プリント基板26のコネクタ27が組み付けられた端部であってコネクタ27の挿入方向での後方からはずれた位置に組み付けられている。そして、第1コンデンサC1は、円柱状の本体部がプリント基板26の表面に沿ってのびるようにコネクタ27の挿入方向に倒れた状態で組み付けられている。
第2コンデンサC2は、コネクタ27の後方であってコネクタ27から間隔を隔てた位置に組み付けられている。第3コンデンサC3は、円柱状の本体部がプリント基板26の表面に沿ってのびるようにコネクタ27方向に倒れた状態で組み付けられている。
第2コンデンサC2は、第1コンデンサC1の後方に組み付けられている。
本実施例は、プリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の組み付け位置が異なる以外は実施例1と同様な装置であり、実施例1と同様に作動し、同様な効果を発揮する。
(実施例5)
本実施例は、イグナイタ2のプリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の配置が異なる以外は、実施例1と同様な内燃機関用点火装置である。本実施例の第1〜3コンデンサC1〜3の配置を図11に示した。図11はケーシング25をはずした状態のイグナイタ2の上面図である。
本実施例においては、第1コンデンサC1は、プリント基板26のコネクタ27が組み付けられた端部であってコネクタ27の挿入方向での後方からはずれた位置に組み付けられている。そして、第1コンデンサC1は、円柱状の本体部がプリント基板26の表面に沿ってのびるようにコネクタ27の挿入方向に垂直な方向に倒れた状態で組み付けられている。
第3コンデンサC3は、第1コンデンサC1の後方(コネクタ27の挿入方向での後方)に組み付けられている。第3コンデンサC3は、円柱状の本体部がプリント基板26の表面に沿ってのびるようにコネクタ27方向に倒れた状態で組み付けられている。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2は、本体部が同じ方向に倒れた状態で組み付けられている。
第2コンデンサC2は、コネクタ27の後方であってコネクタ27から間隔を隔てた位置に組み付けられている。
本実施例は、プリント基板26に組み付けられた第1〜3コンデンサC1〜3の組み付け位置が異なる以外は実施例1と同様な装置であり、実施例1と同様に作動し、同様な効果を発揮する。
上記したように、本発明を具体的に示した実施例は、確実にエンジンを作動させることができ、かつ搭載性に優れた内燃機関用点火装置となっている。
(変形形態)
上記の各実施例の内燃機関用点火装置は、バッテリレスの自動二輪車に搭載した例であるが、本発明の内燃機関用点火装置はバッテリを搭載した自動二輪車の点火装置として用いてもよい。本変形形態の回路構成を図12に示した。
本変形形態は、図12に示したように、第3配線10上にレギュレータ51と分岐点13の間にバッテリ14が配置されている。
本変形形態においては、バッテリ14から1次コイル30及びイグナイタ2に電流が流れる。CPU23でトランジスタ24をオフし、1次電流を遮断することにより2次コイル31に高電圧を発生させ、点火プラグ4が混合気に点火する。
バッテリ14が上がったときは、上記したバッテリレスの場合のように作動する。
実施例1の内燃機関用点火装置の構成を示した図である。 実施例1の内燃機関用点火装置のイグナイタを示した図である。 実施例1の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例1の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例1の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例2の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例3の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例4の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例4の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例4の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 実施例5の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 変形形態の内燃機関用点火装置の構成を示した図である。 従来の内燃機関用点火装置のイグナイタを示した図である。 従来の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 従来の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である。 従来の内燃機関用点火装置のイグナイタの構成を示した図である
符号の説明
1:内燃機関用点火装置 10:第3配線
11:第1配線 12:第2配線
13:分岐点 14:バッテリ
2:イグナイタ 20,21:ダイオード
22:変圧電源部 23:CPU
24:パワートランジスタ 25:ケーシング
26:プリント基板 27:コネクタ
3:点火コイル 30:1次コイル
31:2次コイル
4:点火プラグ
50:交流発電機 51:レギュレータ51

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する内燃機関用点火装置であって、
    1次コイル及び2次コイルを含む点火コイルに電流を供給する第1コンデンサと、
    該1次コイルを流れる1次電流を制御するスイッチング素子に電流を供給する第2コンデンサと、
    を有することを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 前記第1コンデンサと前記第2コンデンサは、電気的に並列な状態で配設された請求項1記載の内燃機関用点火装置。
  3. 各前記コンデンサは、電源装置に接続される請求項1〜2記載の内燃機関用点火装置。
  4. 各前記コンデンサおよび前記電源装置と接続するコネクタが基板上に組み付けられ、
    各該コンデンサは、該基板上での高さが該コネクタよりも低い請求項3記載の内燃機関用点火装置。
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