JP2008265699A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】カーカスプライの接合部の剛性が他の部分より大きいことに起因するタイヤサイド部の凹凸による外観不良を低減するとともに、タイヤクラウン部のカーカスプライの接合部の外れを抑制する。
【解決手段】空気入りタイヤ1は、本体部6a及び折り返し部6bからなるカーカスプライ6と、本体部6aのタイヤ径方向外側に配置されたベルト層7,8とを備えている。本体部6aのうち、ベルト層7,8のタイヤ径方向内側の部分のみ重ね合わせ接合し、本体部6aの上記以外の部分及び折り返し部6bは突合わせ接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳しくは、カーカスプライの接合部の剛性が他の部分より大きいことに起因するタイヤサイド部の外観不良などを低減することのできる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのカーカスプライの製造に用いられるコードプライは、スチールコードを平行配列させたコード配列体の両面にゴムを被覆した原プライを原反として形成される。詳しくは、まず原プライを、スチールコードと交差する向きに所定の角度θ(ラジアルカーカスでは約90゜)かつ所定の長さで裁断してゴムシート片を作製する。次いでこのゴムシート片同士を、前記スチールコードと平行な各端部間で順次接合し、長さ方向に対してスチールコードを前記角度θで傾斜させたコードプライを形成する。このコードプライを、生タイヤ形成工程において一定長に切断し、かつ成型ドラム上で一周巻き付けることにより、シェーピング前の円筒状のカーカスプライを形成する。
ここで、図4Aに示すように、ゴムシート片21同士の接合は、端部22間を重ね合わせて圧着する重ね合わせ接合(オーバラップジョイント)によって行っていた。しかし、このような重ね合わせ接合の接合部では、コード23が上下に重なり合うため、剛性が他の部分より高くなる。このため、内圧充填時に伸びずに凹部が形成され、凹凸による外観不良が発生する。この凹凸はタイヤの最大幅位置よりタイヤ径方向外側のサイド部で最も大きな問題となる。さらに、カーカスプライの折り返し部の端がベルトのタイヤ径方向内側まで延びている所謂エンベロープ構造のカーカスプライのタイヤでは、この最大幅位置よりタイヤ径方向外側のサイド部に存在するカーカスプライの量がカーカスプライ1層当たり2層となるため、この凹凸による外観不良が非常に大きな問題となる。
そこで近年、前記外観不良を抑制するため、突合わせ接合(バットジョイント)と呼ばれる接合構造が提案されている。例えば特許文献1には、図4Bに示すように、ゴムシート片21の端部22同士を突合わせ、一対のコマ体31を用いてジッパージョイントにより接合するようにしたカーカスプライが開示されており、特許文献2には、図4C、Dに示すように、ゴムシート片21の端部22同士を僅かに重ね合わせ、ジョイント押さえバー32を用いて押し潰すことが開示されている。
しかしながら、これらの突合わせ接合は、重ね合わせ接合に比べると、接合強度が劣るという問題がある。特に、成型ドラム上でトロイダル状にシェーピングして拡張させる際、最も拡張率の大きいクラウン部で接合が外れてしまうという問題がある。
特開2006−168420号公報 特開2006−76117号公報
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされものであり、その目的は、カーカスプライの接合部の剛性が他の部分より大きいことに起因するタイヤサイド部の凹凸による外観不良を低減するとともに、タイヤクラウン部に位置するカーカスプライの接合部の外れを抑制することである。
請求項1の発明は、一対のビードコア間をトロイダル状に延びる本体部及び前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折り返し部からなるカーカスプライと、前記本体部のタイヤクラウン部のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、前記本体部のタイヤクラウン部に位置する部分は重ね合わせ接合され、前記本体部の他の部分及び前記折り返し部は突合わせ接合されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の空気入りタイヤにおいて、前記折り返し部の端は前記ベルト層のタイヤ径方向内側に位置していることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、カーカスプライの本体部のうち、タイヤクラウン部に位置する部分は重ね合わせ接合されて2層になっているので、突合わせ接合よりも接合強度が大きい。このため、成型ドラム上でトロイダル状にシェーピングして拡張させる際の接合部の外れを抑制することができる。
また、カーカスプライの本体部のうちタイヤクラウン部以外に位置する部分、及びカーカスプライの折り返し部は突合わせ接合されて1層になっているので、タイヤ周方向の剛性が均一となる。このため、カーカスプライの接合部の剛性が他の部分より大きいことに起因するタイヤサイド部の凹部の発生を抑えることができる。特に、エンベロープ構造のカーカスプライにおいては、カーカスプライ全体を重ね合わせ接合にした場合、サイドウォール部に位置するカーカスプライの接合部が4層になってしまうことにより凹凸が大きくなるため、本発明の構成(突合わせ接合)を採用することにより、凹凸による外観不良を大幅に低減することができる。
さらに、重ね合わせ接合された部分のタイヤ径方向外側にはベルト層があり、その外側にトレッド部があるため、荷重時にベルト層及びトレッド部が、重ね合わせ接合の接合部の外れを抑制することができる。
本発明によれば、カーカスプライの接合部の剛性が他の部分より大きいことに起因するタイヤサイド部の凹凸による外観不良を低減するとともに、タイヤクラウン部に位置するカーカスプライの接合部の外れを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態の空気入りタイヤの子午線断面図である。この空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両側に連なる左右一対のサイドウォール部3と、一対のサイドウォール部3の各々に連なる一対のビード部4とを備えている。ビード部4の内部にはビードコア5が設けられており、一対のビードコア5間にトロイダル状に跨がるようにカーカスプライ6が設けられている。カーカスプライ6のタイヤ径方向外側には、2層のベルト7及び8が設けられている。
カーカスプライ6は、ビードコア5のタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるように形成されており、タイヤクラウン部から折り返し位置に至る本体部6aと、折り返し位置から折り返し端6cに至る折り返し部6bとからなる。本実施形態では、折り返し端6cはサイドウォール部3の最大幅位置を越えて、ベルト7のタイヤ径方向内側に達している。即ちカーカスプライ6はエンベロープ構造を持っている。
図2は図1におけるカーカスプライ6の接合部の構造を説明するための図である。ここで、Aはカーカスプライを構成する2枚のゴムシート片11を展開した斜視図、Bはそのゴムシート片の平面図、C、及びDはそれぞれ2枚のゴムシート片11のタイヤ幅方向の中央部、及びそれ以外の部分の接合部の断面図である。
図2Aに示すように、ゴムシート片11はタイヤ赤道CLと直交する方向に配列された多数のスチールコード13にゴムを被覆したものである。また、図2A及びBに示すように、タイヤ幅方向の中央部のタイヤ周方向長がそれ以外の部分のタイヤ周方向長より長くなるように、タイヤ周方向の一端(図では左端)に突出部12が形成されている。この突出部12は、平面視矩形のゴムシート片のタイヤ幅方向の両側をカッターや鋏などで切除することにより形成することができる。
突出部12のタイヤ幅方向の端は、図1に直線L1、R1として示すように、カーカスプライ6の折り返し端6cよりもタイヤ幅方向内側に設定する。ここでは、突出部12は平面視がタイヤ赤道CLに対し、左右対称な矩形であるが、矩形以外の多角形や半円形にしてもよい。しかし、左右非対称にすることはバランスの悪化につながるので、好ましくない。
図2Cに示すように、突出部12は、タイヤ周方向に隣接するゴムシート片11の他端(図では右端)に重ねて接合される。つまり、カーカスプライ6の本体部6aのうち、図1の直線LIからR1迄の部分は重ね合わせ接合されている。従って、図1のLIからR1迄の部分のカーカスプライ6の本体部6aの接合部は2層となっている。
一方、図2Dに示すように、突出部12の両側は、突合わせ接合される。つまり、カーカスプライ6の本体部6aのうち、図1の直線L1及びR1のタイヤ幅方向外側の部分、換言すればサイドウォール部3を通り、ビード部4の折り返し位置に至る部分、及びカーカスプライ6折り返し部6bの全体は突合わせ接合されている。従って、これらの部分の接合部は1層となっている。
以上の構成を有する本実施形態の空気入りタイヤ1の製造方法について図3を参照しながら説明する。
まず、図3にハッチングで示すように、スチールコード13を平行配列させたコード配列体の両面にゴムを被覆した原プライ40を、スチールコード13と直交する向きに、所定の長さでありかつ一端に突出部12が形成されるように裁断して、ゴムシート片11を作製する。
次いで、ゴムシート片11の突出部12を先行するゴムシート片11の他端に重ね合わせて接合するとともに、ゴムシート片11の一端の突出部12以外の部分を先行するゴムシート片11の他端に突合わせて接合することにより、コードプライを形成する。
次にこのコードプライを、生タイヤ形成工程において一定長に切断し、かつ第1成型ドラム41上に一周巻き付けることにより、シェーピング前の円筒状のカーカスプライを形成する。
次いで、この円筒状のカーカスプライを図示しない第2成型ドラムに移動させ、トロイダル状にシェーピングするとともに、その外周面にベルト及びとレッドを貼り付けて、生タイヤを形成する。次に生タイヤを加硫用金型に入れ、加硫成型することにより、製品タイヤとする。
[実施例]
本発明の効果を確認するため、従来タイヤ及び実施例タイヤを試作し、サイド部の外観(サイドウォール部の凹凸量)を測定した。試作したタイヤのスペック、評価条件、及び評価結果は下記のとおりである。
タイヤサイズ:215/60R16(従来タイヤ、実施例タイヤ共通)
カーカスプライの構造:エンベロープ構造(従来タイヤ、実施例タイヤ共通)
カーカスプライの接合部
従来タイヤ:タイヤ幅方向全体に亘って重ね長5mmの重ね合わせ接合
実施例タイヤ:タイヤ幅方向の中央部170mmの幅に亘って重ね長5mmの重ね合わせ接合。その他の部分はジッパージョイントによる突合わせ接合。
評価条件:JIS標準空気圧にてサイドウォール部の凹凸量の最大値を測定。
評価結果
従来タイヤ:0.30mm
実施例タイヤ:0.17mm
上記評価結果より、実施例タイヤは従来タイヤと比較して、サイド部の外観(サイドウォール部の凹凸量)を大幅に(約43%)改善することができたと言えるので、本発明の効果が実証された。
なお、以上の実施形態は、本発明をエンベロープ構造のカーカスプライを有する空気入りタイヤに適用したものであるが、本発明は、エンベロープ構造でないカーカスプライを有する空気入りタイヤ、例えばカーカスプライの折り返し部の端がタイヤの最大幅位置よりタイヤ径方向内側に位置する空気入りタイヤにも適用できる。その場合、重ね合わせ接合を行う部分は、図1の直線L1及びR1よりタイヤ幅方向外側にベルト7の端部まで広げてもよい。
本発明の実施形態の空気入りタイヤの子午線断面図である。 図1におけるカーカスプライの接合部の構造を説明するための図である。 本発明の実施形態の空気入りタイヤの製造方法を説明するための図である。 従来の空気入りタイヤの接合部の構造を示す図である。
符号の説明
1・・・空気入りタイヤ、5・・・ビードコア、6・・・カーカスプライ、6a・・・本体部、6b・・・折り返し部、7,8・・・ベルト。

Claims (2)

  1. 一対のビードコア間をトロイダル状に延びる本体部及び前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折り返し部からなるカーカスプライと、前記本体部のタイヤクラウン部のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記本体部のタイヤクラウン部に位置する部分は重ね合わせ接合され、前記本体部の他の部分及び前記折り返し部は突合わせ接合されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記折り返し部の端は前記ベルト層のタイヤ径方向内側に位置していることを特徴とする空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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