JP2008265002A - 成形体の製造方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金型のキャビティ面に傷つけることなく、不要バリ部分の分離を容易にする成形体の製造方法および装置を提供すること。
【解決手段】 (1)上金型11および下金型12間に溶融または軟化した樹脂を装填する工程と、(2)上金型11および下金型12を嵌合させ、樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に樹脂の形状を整え、その際に、上金型11および下金型12の少なくとも一方に設けられたカッター部112を樹脂に接触させ、樹脂に溝部を形成する工程と、(3)得られた成形体を上金型11および下金型12金型から離型する工程とを有する成形体の製造方法及び装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、成形体の製造方法および装置に関するものであり、詳しくは、金型のキャビティ面に傷つけることなく、得られる成形体のバリ取りを容易にする成形体の製造方法および装置に関するものである。
現在、サブμmの超微細な凹凸形状を表面に有するとともに、三次元、薄肉、かつ大面積の形状を有する成形体が、マイクロレンズ・アレイのような電子ディスプレイ用光学部品、マルチモード光導波路のような光情報通信用部品等として求められている。
特許文献1(特許第3857703号公報)には、表面に微細な凹凸部を有する成形型上に、溶融した熱可塑性樹脂を塗布する塗布工程と、塗布した熱可塑性樹脂を金型によりプレスし、成形体の形状を整えるプレス工程と、塗布した熱可塑性樹脂を冷却し固化させる固化工程とを少なくとも有する成形体の製造方法が開示されている。この技術では、熱可塑性樹脂の塗布の際、該樹脂を吐出する吐出口の先端部と成形型との距離によって最終製品の厚さが規制されるようにしている。これにより、超微細加工、高い寸法精度、低残留応力、低複屈折、高光透過性、優れた機械的強度を有する成形体を、超低圧の成形プロセスでありながら、三次元、薄肉、かつ大面積の形状でもって提供可能となるため、当業界では極めて有用である。
一般的に、対向して配置される一対の金型を用い、金型を嵌合させ、装填された樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に樹脂の形状を整えて成形体を得る際、成形体周囲に余剰部分(不要バリ部分)が出現する。この余剰部分は製品として不必要な部分であり、製品部分と余剰部分とを分離するための手間と時間を要する後処理工程が必要となる。特に、前記特許文献1に開示された成形体の製造方法を実施し、電子ディスプレイ用光学部品や光情報通信用部品を製造する場合、製品には厳密な寸法精度が求められる。したがって、余剰部分も厳密な精度でもって分離する必要がある。従来、余剰部分は人手によってカッター等で厳密に切断分離されており、この後処理工程は、時間的にも費用的にも無視できないものとなっている。
また、前記特許文献1の技術において、表面に微細な凹凸形状を有する成形体は、金型と強固に粘着し、離型が非常に困難であるという問題点がある。この課題を解決するために、本発明者は特許文献2(特開2006−355547号公報)において、上金型および下金型を微量開いた後、成形体とキャビティとの間に微小空間を形成させ、そこに流体を侵入せしめ、成形体と金型を離型する方法を提案した。
この方法は、金型から表面に微細な凹凸形状を有する成形体を良好に離型することができるが、一方で流体として水を用いた場合、金型にサビが発生するという別の問題点もある。
特許第3857703号公報 特開2006−355547号公報
本発明の目的は、金型のキャビティ面に傷つけることなく、不要バリ部分の分離を容易にする成形体の製造方法および装置を提供することにある。
また本発明の別の目的は、不要バリ部分の分離が容易であるとともに、成形体と金型との良好な離型を可能にする成形体の製造方法および装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、(1)対向して配置される第一および第二金型間に溶融または軟化した樹脂を装填する工程と、
(2)前記第一および第二金型を嵌合させ、前記樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に前記樹脂の形状を整え、その際に、前記第一および第二金型の少なくとも一方に設けられたカッター部を前記樹脂に接触させ、前記樹脂に溝部を形成する工程と、
(3)前記(2)工程後、得られた成形体を前記金型から離型する工程とを有する成形体の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、前記(3)工程が、前記第一金型に設けられた孔部から前記成形体を真空引きし、両金型を開き、前記第一金型に前記成形体を吸着させ、続いて、前記孔部から圧縮空気を吹き出し、前記第一金型から前記成形体を離型する工程であることを特徴とする請求項1に記載の成形体の製造方法である。
請求項3に記載の発明は、前記第一金型にカッター部が設けられ、前記孔部が、前記カッター部および第一金型間の間隙部から構成されることを特徴とする請求項2に記載の成形体の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、 前記第一金型および第二金型の少なくとも一方が、その表面に微細な凹凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の成形体の製造方法である。
請求項5に記載の発明は、前記第一金型のキャビティ面が鏡面を有することを特徴とする請求項4に記載の成形体の製造方法である。
請求項6に記載の発明は、対向して配置される第一および第二金型と、
前記第一および第二金型の型開閉および前記金型のキャビティ面間の加圧が可能な加力発生器と、を有する成形体の製造装置であって、
前記金型の一方にはカッター部が設けられ、前記第一および第二金型を嵌合させ、前記第一および第二金型間に装填された溶融または軟化した樹脂を閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に整え、その際に、前記カッター部を前記樹脂に接触させ、前記樹脂に溝部を形成するように構成したことを特徴とする成形体の製造装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第一金型には孔部が設けられ、前記孔部から前記成形体を真空引きし、前記第一金型に前記成形体を吸着させ、かつ前記孔部から圧縮空気を吹き出し、前記第一金型から前記成形体を離型させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の成形体の製造装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第一金型にカッター部が設けられ、前記孔部が、前記カッター部および第一金型間の間隙部から構成されることを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造装置である。
請求項9に記載の発明は、前記第一金型および第二金型の少なくとも一方が、その表面に微細な凹凸部を有することを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造装置である。
請求項10に記載の発明は、前記第一金型のキャビティ面が鏡面を有することを特徴とする請求項9に記載の成形体の製造装置である。
請求項1および6に記載の成形体の製造方法および装置によれば、金型間に装填された溶融または軟化した樹脂の形状を整えている際に、第一および第二金型の少なくとも一方に設けられたカッター部を樹脂に接触させ、樹脂に溝部を形成するように構成されている。これにより、例えば溝部に囲まれた部分を成形体の最終製品とし、溝部の外側が成形体の不要バリ部分となり、成形体周囲に出現する不要バリ部分と製品部分とを、形成された溝部を基準にして容易に分離することができる。例えば、溝部に力を加えるのみ、あるいは必要に応じて溝部にカッターを当てるだけで最終製品を得ることができる。したがって、時間および費用のかかる後処理工程を行う必要がなく、生産性の向上につながる。
請求項2および7に記載の成形体の製造方法および装置によれば、第一金型に設けられた孔部から成形体を真空引きするようにしたので、真空吸着力を利用して成形体を第一金型へ選択的に吸着させることができ、第二金型から成形体を容易に離型させることができる。続いて、該孔部から圧縮空気を吹き出せば、第一金型から成形体を容易に取り出すことができる。
請求項3および8に記載の成形体の製造方法および装置によれば、第一金型にカッター部を設け、孔部が前記カッター部および第一金型間の間隙部から構成されるようにしたので、第一金型に特別に孔部を形成する必要がなく、また成形体の吸着および離型が効率的に行える。
請求項4および9に記載の成形体の製造方法および装置によれば、第二金型の表面に微細な凹凸部を有する場合であっても、成形体の微細な凹凸部が該金型に対し確実に垂直離型し、高精度の微細な凹凸部が転写された成形体を損傷なく得ることができる。
請求項5および10に記載の成形体の製造方法および装置によれば、第一金型のキャビティ面が鏡面を有しているので、第一金型に成形体をさらに良好に吸着させることができ、成形体の微細な凹凸部を確実に垂直離型することができ、高精度の微細な凹凸部が転写された成形体を損傷なく得ることができる。
以下、本発明を図面を参照しながらさらに説明する。
図1は、本発明の成形体の製造装置の一実施形態を説明するための図である(断面図)。
図1において、成形体の製造装置1は、嵌合可能な第一および第二金型として、上金型11および下金型12を有し、可動金型としての上金型11には、加力発生器13が設置されている。加力発生器13は、上金型11および下金型12の型開閉と上金型11および下金型12のキャビティ面間の加圧を可能にするとともに、金型の精密な位置および速度制御機能を有する。
上金型11は、鏡面111からなるキャビティ面を有し、この鏡面111の周囲にカッター部112が設けられている。カッター部112は、複数のロッド113によってエアーシリンダ114のようなカッター部駆動機構に連結している。カッター部駆動機構は、カッター部112の移動距離、移動速度、圧力等を調整することができる。具体的には、エアーシリンダ114の稼動により、カッター部112は所望の移動距離、移動速度および圧力でもって図2(a)に示すような前進(下方向)および(b)に示すような後進(上方向)が可能である。カッター部112は、鋭利な先端部を有し、この先端部が樹脂に接触加圧することで、成形体に溝部が形成される。
図3は、図1におけるA−A矢視図である。カッター部112は、本実施の形態では、成形体の平面方向(上金型11および下金型12の加圧方向と直交する方向)の最終形状が正方形となるように、かつ該正方形の4辺すべてが溝部となるように、鏡面111の周囲にロの字型に配置されている。なお図3において符号115は、詳しくは後述するがカッター部112と鏡面111との間の間隙部から成形体を真空引き、あるいは間隙部から圧縮空気を吹き出すための流路である。
また図1において、下金型12は鏡面からなるキャビティ面を有し、そのキャビティ面上には、表面に微細な凹凸部を有するスタンパー14が設置されている。微細な凹凸部は、例えば10nm〜1mmの幅または直径を有するとともに、10nm〜1mmの深さまたは高さを有する形状である。下金型12のキャビティ面とスタンパー14との間には、真空吸着溝23がスタンパー14の4辺方向周囲にロの字型に配置されて、つながっている。該溝23内の空気を排出する流路20と図示しない真空ポンプを連結することによって、スタンパー14が下金型12に吸着される。さらにスタンパー押え21により、下金型12上にスタンパーが固定されている。
また、上金型11および下金型12には、金型のキャビティ面を加熱および冷却する加熱ヒータ18および冷却水路19がそれぞれ設置されている。さらに該キャビティ面を加熱および冷却を効率的に行うために断熱板22が設けられている。
次に動作について説明する。
まず、上金型11および下金型12の加熱ヒータ18を稼動し、両金型のキャビティ面を加熱する。続いて、上金型11および下金型12間に溶融または軟化した樹脂を装填する。樹脂としてはとくに制限されないが、熱可塑性樹脂が挙げられ、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィン(COP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアリレート(PAR)、ポリイミド(PI)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)またはこれらの混合物などが挙げられる。また、成形体に求められる性能にあわせて、特別に製造された熱可塑性樹脂でもよい。
以下は、装填される樹脂として溶融樹脂を用いた場合について説明する。
本実施の形態では、表面に微細な凹凸部を有するスタンパー14上に溶融樹脂を装填する。溶融樹脂は、Tダイ等の公知の塗布手段により、成形体の最終形状よりも大きいサイズに薄膜状として装填される。この形態では、成形体の最終製品の厚さは例えば50μm〜5mmの範囲である。一般的にTダイ等から溶融樹脂を吐出した場合、吐出開始時に吐出された樹脂分には固化物や不純物が混入していることが多い。また吐出終了時はTダイと溶融樹脂との間で糸引き現象等が生じる。したがって、電子ディスプレイ用光学部品や光情報通信用部品等の厳密な寸法精度が求められる製品を製造する場合、溶融樹脂を成形体の最終形状よりも大きいサイズでスタンパー14上に装填し、吐出開始時および吐出終了時に吐出された溶融樹脂部分を不要バリ部分として除去する必要がある。
続いて、上金型11および下金型12を嵌合させ、加力発生器13によって溶融樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に樹脂の形状を整える。プレス圧力は、例えば10MPa以下であればよい。加圧を開始した直後または任意時間経過後に、エアーシリンダ114の稼動により上金型11に設けられたカッター部112を所望の移動距離、移動速度および圧力でもって移動させ、樹脂に接触させ、樹脂に溝部を形成する。
図4は、カッター部112の動作を説明するための図である。図4は、図1における上金型11に設けられたカッター部112およびその周辺部の拡大図であり、図4(b)は下金型12も併せて図示している。
図4(a)において、上金型11および下金型12を嵌合させる直前は、カッター部112は、図2(b)に示すような後進方向となっている。続いて、加力発生器13によって溶融樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に樹脂の形状を整えている最中であって、加圧を開始した直後または任意時間経過後に、溶融樹脂が比較的高温で容易に変形可能な領域で、図4(b)に示すようにカッター部112を前進させ、その鋭利な先端部を樹脂41に接触加圧させ、溝部42を形成する。溝部42の深さはとくに限定されないが、例えば樹脂41の厚さに対して、20〜70%程度であればよい。
その後、上金型11および下金型12のそれぞれに設けられた冷却水路19内に水等を流し込み冷却を行ない、樹脂41を固化させて微細凹凸が転写された薄膜状の成形体を得る。
続いて成形体は、上金型11および下金型12から離型される。離型方法として好ましい形態を説明する。
まず、真空引きする手段と、圧縮空気を吹き出す手段とを準備し、両手段と上金型11を図3で示した流路115に接続し、カッター部112と鏡面111との間の間隙部から成形体を真空引き、あるいは間隙部から圧縮空気を吹き出すように構成する。なお、カッター部112が鏡面111の周囲にロの字型に配置され、カッター部112が鏡面111の側面に対して摺動する場合であっても、摺動面のわずかな間隙部から真空引きあるいは圧縮空気の吹き出しが可能である。
図5は、得られた成形体を前記金型から離型する工程を説明するための図である。図5は、図1における上金型11に設けられたカッター部112およびその周辺部を拡大している。
図5において、上金型11と下金型12の閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に樹脂の形状が整えられている間に、カッター部112を樹脂41に接触させ、樹脂41に溝部42を形成した後、カッター部112と鏡面111との間の間隙部51から成形体を真空引きし、上金型11および下金型12を開き、上金型11に成形体を吸着させる。続いて、間隙部51から圧縮空気を吹き出し、上金型11から成形体の離型を容易せしめる。また図示していないが、圧縮空気の吹き出しと同時にカッター部112を前進させる(下方に押し下げる)ことで、成形体周囲を突き出すことができ、前記圧縮空気の吹き出しと合わせて、離型をより確実にできる。
図6は、間隙部51からの成形体の真空引きおよび圧縮空気の吹き出しを行う形態を説明するための断面図である。ロッド113の4辺部周囲と上金型11本体との間には、ロの字型の間隙61が存在する。この間隙61が流路115と連結され、流路115と真空引きする手段および圧縮空気を吹き出す手段とを接続することによって、間隙部51からの真空引きおよび圧縮空気吹き出しが可能となる。
以上により、高精度の微細な凹凸部が転写された成形体を金型から取り出すことができる。また、溝部が形成された成形体は、容易にバリ不要部分と最終製品部分とを分離することができる。
すなわち、例えば溝部42に囲まれた部分を成形体の最終製品とし、溝部42の外側が成形体の不要バリ部分とすれば、成形体周囲に出現する不要バリ部分と製品部分とを、形成された溝部42を基準にして容易に分離することができる。例えば、溝部42に力を加えるのみ、あるいは必要に応じて溝部42にカッターを当てるだけで厳密な寸法精度でもって最終製品を得ることができる。したがって、時間および費用のかかる後処理工程を行う必要がなく、生産性の向上につながる。
なお上記実施の形態では、嵌合可能な第一金型としての上金型11にカッター部112を、下金型12にスタンパー14を設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されず、下金型12にカッター部112を、上金型11にスタンパー14を設置してもよい。
また、上記実施の形態では、下金型12にスタンパー14を設ける例を説明したが、下金型12のキャビティ面に直接微細な凹凸部を形成し、スタンパー14を使用しなくてもよい。なお、上金型11に鏡面111を設けずにキャビティ面に直接微細な凹凸部を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、孔部をカッター部112と上金型11の鏡面111との間隙部51から構成し、そこから成形体の真空引きおよび圧縮空気の吹き出しを行う例を説明したが、成形体の真空引きおよび圧縮空気の吹き出しのための孔部は、上金型11の任意の場所に設けることもできる。例えば孔部は鏡面111の平面部に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、成形体の平面方向の最終形状が正方形であり、かつ該正方形の4辺すべてが溝部となる例を説明したが、当然のことながら成形体の最終形状は用途に応じて様々な形態をとることができる。また溝部は成形体の最終形状を完全に囲む必要はなく、不要バリ部分を容易に除去せしめることができれば、溝部を断続的に形成することもできる。
本発明の成形体の製造方法および装置は、金型のキャビティ面に傷つけることなく、得られる成形体のバリ取りを容易にするので、マイクロレンズ・アレイのような電子ディスプレイ用光学部品、マルチモード光導波路のような光情報通信用部品等の製造にとくに有用である。
本発明の成形体の製造装置の一実施形態を説明するための図である。 カッター部の前進および後進の形態を説明するための図である。 図1におけるA−A矢視図である。 カッター部の動作を説明するための図である。 得られた成形体を金型から離型する工程を説明するための図である。 間隙部51からの成形体の真空引きおよび圧縮空気の吹き出しを行う形態を説明するための断面図である。
符号の説明
1 成形体の製造装置
11 上金型
12 下金型
13 加力発生器
14 スタンパー
18 加熱ヒータ
19 冷却水路
20 流路
21 スタンパー押え
41 樹脂
42 溝部
51 孔部
111 鏡面
112 カッター部
113 ロッド
114 エアーシリンダ
115 流路

Claims (10)

  1. (1)対向して配置される第一および第二金型間に溶融または軟化した樹脂を装填する工程と、
    (2)前記第一および第二金型を嵌合させ、前記樹脂を加圧し、閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に前記樹脂の形状を整え、その際に、前記第一および第二金型の少なくとも一方に設けられたカッター部を前記樹脂に接触させ、前記樹脂に溝部を形成する工程と、
    (3)前記(2)工程後、得られた成形体を前記金型から離型する工程とを有する成形体の製造方法。
  2. 前記(3)工程が、前記第一金型に設けられた孔部から前記成形体を真空引きし、両金型を開き、前記第一金型に前記成形体を吸着させ、続いて、前記孔部から圧縮空気を吹き出し、前記第一金型から前記成形体を離型する工程であることを特徴とする請求項1に記載の成形体の製造方法。
  3. 前記第一金型にカッター部が設けられ、前記孔部が、前記カッター部および第一金型間の間隙部から構成されることを特徴とする請求項2に記載の成形体の製造方法。
  4. 前記第一金型および第二金型の少なくとも一方が、その表面に微細な凹凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の成形体の製造方法。
  5. 前記第一金型のキャビティ面が鏡面を有することを特徴とする請求項4に記載の成形体の製造方法。
  6. 対向して配置される第一および第二金型と、
    前記第一および第二金型の型開閉および前記金型のキャビティ面間の加圧が可能な加力発生器と、を有する成形体の製造装置であって、
    前記金型の一方にはカッター部が設けられ、前記第一および第二金型を嵌合させ、前記第一および第二金型間に装填された溶融または軟化した樹脂を閉じられたキャビティ間で形成される閉空間の形状に整え、その際に、前記カッター部を前記樹脂に接触させ、前記樹脂に溝部を形成するように構成したことを特徴とする成形体の製造装置。
  7. 前記第一金型には孔部が設けられ、前記孔部から前記成形体を真空引きし、前記第一金型に前記成形体を吸着させ、かつ前記孔部から圧縮空気を吹き出し、前記第一金型から前記成形体を離型させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の成形体の製造装置。
  8. 前記第一金型にカッター部が設けられ、前記孔部が、前記カッター部および第一金型間の間隙部から構成されることを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造装置。
  9. 前記第一金型および第二金型の少なくとも一方が、その表面に微細な凹凸部を有することを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造装置。
  10. 前記第一金型のキャビティ面が鏡面を有することを特徴とする請求項9に記載の成形体の製造装置。
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