JP2008259802A - 中空糸膜およびこれを内蔵してなる血液浄化器 - Google Patents

中空糸膜およびこれを内蔵してなる血液浄化器 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、均一膜構造を有する中空糸膜において、アルブミン漏出を極力抑えつつ、優れたβ2−MG除去性能を有する中空糸膜、およびこれを内蔵した血液浄化器を提供することにある。
【解決手段】
均一膜構造を有する中空糸膜であって、抱液率が170%以上、かつアルブミンふるい係数が5%未満であり、優れたβ2−マイクログロブリン除去性能を有する血液浄化器。
【選択図】 図4

Description

本発明は、β2−マイクログロブリン(以下、β2−MGと略す)除去性能を有する中空糸膜およびこれを内蔵してなる血液浄化器に関するものである。
血液透析においては、透析性アミロイドーシス予防の為にその原因物質であるβ2−MGを効率よく除去することが望まれている。しかしながら、β2−MGの分子量は、一般に除去すべきではないと言われているアルブミンのそれに比較的近いために、均一膜構造(または、対称膜構造ともいう)を有する中空糸膜が主流であった時代には簡単ではなかった。現在血液浄化器の主流になりつつあるポリスルホン膜に代表される非対称膜構造を有する膜は、シャープな分子量分画特性から、このような小分子量タンパク質を除去するものであるが、ろ過特性が優れているために、人体に有用なアミノ酸なども大量に除去されることが懸念される。一方で、厚み方向に均一膜構造を有する膜の代表例であるポリメチルメタクリレート系膜は、吸着サイトが多く、β2−MGなどの除去すべきタンパク質を吸着によっても除去することが出来、アミノ酸の大量喪失も防ぐことが出来ると言われている。また、陰性荷電を有する均一膜構造のタンパク吸着素材の膜を使用することにより、透析患者のかゆみが軽減したとも報告されている。しかしながら、均一膜構造を有する素材は、その除去性能を好ましいレベルまで上げることは難しい状況にある。一部にβ2−MGを吸着によって除去することの出来るポリメチルメタクリレート素材のものもあるが、非対称膜に比して、まだ十分に満足できるレベルまでは至っていなかった(特許文献1)。
特開2004−231650号公報
本発明の目的は、均一膜構造を有する中空糸膜において、アルブミン漏出を極力抑えつつ、優れたβ2−MG除去性能を有する中空糸膜、およびこれを内蔵した血液浄化器を提供することにある。
1.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が2.1mの血液浄化器モジュールのβ2−MGクリアランスが62mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
2.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.8mの血液浄化器モジュールのβ2−MGクリアランスが55mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
3.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.6mの血液浄化器モジュールのβ2−MGクリアランスが50mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
4.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.3mの血液浄化器モジュールのβ2−MGクリアランスが42mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
5.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.0mの血液浄化器モジュールでのβ2−MGクリアランスが34mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。 6.均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積をAmとしたときのβ2−MGクリアランスが25.574A+8.7049mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
7.前記膜がβ2−MG吸着特性を有する素材を含むことを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の中空糸膜。
8.前記膜が陰性荷電を有する素材を含むことを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載の中空糸膜。
9.前記膜がポリメチルメタクリレートを含むことを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載の中空糸膜。
10.前記1〜9のいずれかに記載の中空糸膜が内蔵されたことを特徴とする血液浄化器。
11.人工腎臓であることを特徴とする前記10に記載の血液浄化器。
本発明により、非対称膜構造を有する膜に比べて一般に分画特性の低い均一膜構造を有する膜であっても、アルブミン漏出を極力抑えつつ、β2−MG除去性能を上げることができる。
本発明に係る中空糸膜は、主に血液浄化器に用いることができ、通常、中空糸膜束として、筒部分であるプラスチック製のケース、ヘッダー等から構成されるモジュール内部に内蔵される。血液浄化器としては、一般に人工腎臓と呼ばれる血液透析器、血液濾過器や救急救命用途の緩徐式血液濾過器および血液透析濾過器等が挙げられる。
本発明における中空糸膜は、東レ社製“フィルトライザー”(登録商標)BKシリーズ、ニプロ社製“トリアセテートホローファイバーダイアライザー”(登録商標)FBシリーズに内蔵された中空糸膜のような均一膜構造を有するものである。素材としては、ポリメチルメタクリレート(以下、PMMAという)、ポリアクリロニトリル(以下、PANという)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、セルローストリアセテート等が用いられるが、中でも、β2−MGを吸着できる特性を有する素材を含むことが好ましく、例えば、PMMA、PAN等が挙げられる。特に、素材の少なくとも一部が陰性荷電を有している素材を用いると、後述する中空糸膜の抱液率をより高くすることが可能となるため、アルブミンを過剰に漏出させることなく、β2−MGを除去するためには好ましい。一般的にイオン性基を含むと親水性が増し、微分散(細かな孔が数多く形成される)する傾向にある。陰性荷電を有する素材としては、スルホン酸基、カルボキシル基、リン酸基、亜リン酸基、硫酸エステル基、亜硫酸基、次亜硫酸基、スルフィド基、フェノール基、ヒドロキシシリル基等の置換基を有する素材が挙げられる。スルホン酸基を有するものとしてはビニルスルホン酸、アクリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸パラスチレンスルホン酸、3−メタクリロキシプロパンスルホン酸、3−アクリロキシプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、ピリジン塩、キノリン塩、テトラメチルアンモニウム塩などがあげられる。陰性荷電量としては、乾燥した中空糸膜1gあたり5μeq以上、30μeq以下のものが好ましい。陰性荷電量は、例えば、滴定法を用いて測定することが出来る。
また、膜がβ2−MG吸着特性を有する場合、膜構造としては、膜の厚み方向にほぼ均一な均一膜が好ましい。β2−MGは分子量11,800であるため、分子量約67,000のアルブミンに比較して、小さい孔を通過し得る。しかしながら、β2−MGを吸着によって除去する場合、内表面の開孔率を大きくして分子量11,800のβ2−MGの吸着サイト、すなわち、β2−MG分子が十分に入り込むスペースの孔を増加させる必要がある。従って、より高分子量のアルブミンが漏出する可能性が生じるのであるが、このとき、膜の構造の均一性が高い程、アルブミンの漏出を抑えやすい。
また、中空糸膜の膜厚は20〜50μmであることが好ましい。血液浄化器として用いる場合、この範囲であると、性能向上、コンパクト性に有利であり、かつ十分な膜強度を保つことが可能になる。さらに、膜の内径が小さいと血液浄化器として用いるときのコンパクト化を図ることが可能であり、一方で小さすぎると血液浄化器に血液を流した場合に血液の圧力損失が増大することがあるため、内径は150〜300μmであることが好ましい。
本発明に係る中空糸膜の抱液率は、170%以上であり、好ましくは220%以下である。膜の経時的な安定性の観点からより好ましい範囲は170〜190%である。抱液率とは中空糸膜での空孔の占める割合を示す指標であり、空孔の数と大きさに支配される。中空糸膜の内表面にβ2−MGの大きさと同等以上の孔が数多く存在することがβ2−MGの除去には効果的である。我々は抱液率が170%以上であると、膜の孔の数が増え、同様に内表面の孔の数も増え、β2−MGの除去性能を上げることが出来ることを見いだした。一方、孔の数、大きさが過大になると、有用タンパクであるアルブミンを漏出させることがあるため、抱液率を220%以下に抑えることが好ましい。本発明における抱液率は、上述のように膜の空孔率に依存するものであるが、膜がその空孔内に抱液可能な液体の中空糸膜に対する重量割合として中空糸膜束空孔部分を所定濃度のグリセリン水溶液に置換して測定される。製品には水が充填されている場合が多いが、水を用いると、測定途中の自然乾燥等による微量の重量減少によって測定誤差が生じ得るため、63重量%のグリセリン水溶液(比重1.17)に置換して測定し、算出する。乾燥状態の製品であれば一旦水充填した後の充填液を、63重量%のグリセリン水溶液(比重1.17)に置換して測定し、算出する。すなわち、モジュール内の中心部付近の中空糸膜480本を1サンプルとして、中空糸膜の表面および中空部分に付着しているグリセリン水溶液を遠心分離器中で2150×gの遠心加速度で30分間脱液し、一定量の中空糸膜束を切出し、63重量%のグリセリン水溶液が付着した中空糸膜束の重量Aと、その中空糸膜束を水で洗浄してグリセリンを除去した後、減圧乾燥して乾燥した中空糸膜のみの重量Bを測定し、次式で算出する。
抱液率=(A−B)/B×100(%)
上式によって上記中空糸膜3サンプルについての測定および算出を行い、平均値を抱液率とする。なお、中空糸膜の周りにスペーサーヤーンを導入している場合は、スペーサーヤーンの重量を除いて、A,Bを測定する。
また、本発明に係る中空糸膜を血液浄化器モジュールとしたときのβ2−MGの除去量は、β2−MGクリアランスによって表し得るものであるが、膜の有効膜面積(中空糸膜の中空部分の表面積(モジュール内の中空糸膜とケースを接着した樹脂(ポッティング樹脂)で覆われた部分は除いた面積))を2.1mとしたときのβ2−MGクリアランスは62mL/min以上であり、上記有効膜面積を1.8mとしたときのβ2−MGクリアランスは55mL/min以上、上記有効膜面積を1.6mとしたときのβ2−MGクリアランスは50mL/min以上、上記有効膜面積を1.3mとしたときのβ2−MGクリアランスは42mL/min以上、上記有効膜面積を1.0mとしたときのβ2−MGクリアランスは34mL/min以上である。なお、以後、上記したβ2−MGクリアランス値を最低β2−MGクリアランス値という。
ここで、有効膜面積は次式によって求められる。
有効膜面積(m)=π×d×L×n/10
d:湿潤時の中空糸膜内径平均値(μm)
L:有効長(ポッティング樹脂で覆われていない中空糸膜部分の平均長さ)(cm)
n:中空糸膜本数
上記最低β2−MGクリアランス値は、各面積品への換算式である、日本医療器材工業会の定める方法(ダイアライザー機能分類実施マニュアル、日本医療器材工業会 平成15年7月25日)における以下に示す換算式に従い、有効膜面積1.6mに換算したときのβ2−MGクリアランスが50mL/minになるような、他の有効膜面積の値である。なお、実際に測定する際は、中空糸膜内から膜外への濾過が生じている状態(濾過液流量10mL/min/m2)において行うが、この換算式においては、濾過量を0として、クリアランスCL、物質総括係数Ko、面積Aを関係付けている。しかしながら、我々は、濾過量を0としたこの換算式が、後述の実施例に示すように、本発明における中空糸膜のβ2−MGクリアランスと従来のものとの境界線を実に精度よく表すことを見出した。
Figure 2008259802
また、この換算式はβ2−MG透過型の膜に対して適応されるものであるが、我々はβ2−MG吸着型の膜に於いても同様に適応可能であることを見いだした。
β2−MGのクリアランス測定は日本透析医学会の定める方法(血液浄化器の性能評価法、透析会誌29(8)1231−1245、1996)に従い、血液透析器に対し、血液側(中空糸膜内側)流量(QBin)200mL/min、透析液側(中空糸膜外側)流量(QDin)500mL/min、濾過液流量10mL/min/mの条件下で実施する。クリアランスは以下の式により算出される。
β2−MGクリアランス=(QBin×CBin−QBout×CBout)/CBin
CBin : 血液入口側のβ2−MGの濃度(mg/L)
CBout: 血液出口側のβ2−MGの濃度(mg/L)
QBin : 血液側入口流量(mL/min)
QBout: 血液側出口流量(mL/min)
ここで、血液側には生物学的製剤基準血液保存液A液(以下ACD−A液とする)を用いて抗凝固したタンパク濃度6〜7g/dLの牛血漿溶液を用い、β2−MGの牛血漿中濃度が1mg/Lとなるように濃度を調整し、予め60分間閉鎖循環したモジュールを使用する。血液側入口の牛血漿を未循環のものに交換し、シングルパス回路に切り替え、5分後の溶液を採取し、それぞれの溶液の濃度を測定する。濃度の測定は、ELISA法やラテックス凝集免疫測定法(参考文献として医療と検査機器・試薬26(2)127−134、2003がある)を用いて測定することが出来る。β2−MGのクリアランスの単位はmL/minとなり、血液側溶液中、溶液からどれくらいのβ2−MGが除去されたのかを示し、数値が大きいほど血液透析器等の血液中β2−MGの除去性能が高いことを示す。
本発明に係る中空糸膜は、上記各面積品において上記した最低β2−MGクリアランス値を示すものであるが、その他面積の場合も含めた場合には、有効膜面積をAmとしたときのβ2−MGクリアランスが25.574A+8.7049mL/minの式から導かれる値以上の値となる。本計算式は、上記した各膜面積(1.0m、1.3m,1.6m,1.8m,2.1m)と各膜面積における最低β2−MGクリアランス値から導き出した回帰直線であり、膜面積値と最低β2−MGクリアランス値の相関係数(R)は0.999である。本計算式は、全ての膜面積品について適用可能であるが、0.8m以上のものに好ましく用いられ、1.0m以上のものにより好ましく用いられる。一方で、2.5m以下のものに好ましく用いられ、2.1m以下のものにより好ましく用いることが出来る。また、本発明に係る膜は、有効膜面積1.6mの場合で言うとβ2−MGクリアランスが50mL/min以上であるが、より製造条件を選定して、より好ましい範囲、すなわち、52mL/min以上とすることが可能であり、より好ましい範囲である54mL/min以上とすることも可能である。言い換えると、有効膜面積をAmとしたときのβ2−MGクリアランスを好ましい範囲である25.574A+10.7049mL/min以上、より好ましい範囲である25.574A+12.7049mL/min以上とすることが可能である。
本発明に係る中空糸膜は、人工腎臓として用いる場合、要求されるアルブミンのふるい係数は使用目的に応じて変わるが、アルブミンは生体の活動に必須なタンパク質であるため、例えば、人工腎臓として継続使用する場合等においては、アルブミンの漏出を最小限におさえる必要があり、アルブミンふるい係数が5%未満であり、3%未満であることがより好ましい。ただし、同じく人工腎臓として用いる場合、β2−MGを効率よく除去するためにはアルブミンの漏出は不可避であるため、ふるい係数が0.3%以上である場合があり、1.0%以上である場合もある。ここでのアルブミンふるい係数とは、日本透析医学会の定める方法(血液浄化器の性能評価法、透析会誌29(8)1231−1245、1996)に従い、ACD−A液を用いて抗凝固したタンパク濃度6〜7g/dLの血漿を血液側溶液として用い、血液側流量を200mL/min、濾過流量を10mL/min/mで循環した時の60分後の試験液から血液入口側液、血液出口側液および濾液を採取して、液中アルブミン濃度を測定して得た値である。濃度は、アルブミンとブロムクレゾールグリーン(以下BCGと略す)やブロムクレゾールパープルなどの色素との結合による色調の変化を利用して測定する。なお、循環中に得られた濾液は血液側に戻す。ふるい係数の算出式はJIST3250(2005)に従った。
以下に本発明に係る中空糸膜の作成例を説明する。
ポリマーを溶媒に溶かした紡糸原液を調整する。このとき、陰性荷電基を有するポリマーを同時に溶解することも出来る。陰性荷電が高く、原液濃度(原液中の溶媒を除いた物質の濃度)が低い程、中空糸膜の抱液率を高くすることが出来るため、陰性荷電基および原液濃度を適宜設定することにより、抱液率をコントロールすることが可能である。かかる観点から、本発明において好ましい原液濃度は30重量%以下であり、より好ましくは22重量%以下で用いられる。中空糸膜は、内側の管に中空部分を形成させるための液体もしくは気体を、外側の管に紡糸原液を流すことができる2重管環状スリット型中空糸膜用口金を用い、これらの液体等を一定距離の乾式空中部分を通した後に凝固浴に吐出する事により得られる。内側の管に注入される液体としては、たとえば、上記紡糸原液が溶解可能な溶媒、水やアルコールなどの凝固剤、これらの混合物、あるいはこれらに溶解可能な重合体やそれとの混合物の非溶媒であるような疎水性の液体、たとえば、n−オクタン、流動パラフィンなどの脂肪族炭化水素、ミリスチン酸イソプロピルの様な脂肪酸エステルなども使用できる。また、吐出糸条が空中での温度変化によってゲル化したり、凝固によって速やかに強固な構造を形成する場合には、自己吸引や圧入によって、窒素ガスや空気などの不活性気体を用いることができる。このような気体注入法は工程上からも非常に有利な方法である。温度変化によってゲル化をおこすような原液系の場合には、乾式部分において冷風を吹き付け、ゲル化を促進させることができる。中空糸膜の膜厚は紡糸原液の吐出量により、内径は注入液体もしくは気体の量によりコントロールする方法が一般的である。
2重管環状スリット中空糸膜用口金から吐出された紡糸原液は凝固浴にて中空の糸形状に凝固される。凝固浴は通常、水やアルコールなどの凝固剤、または紡糸原液を構成している溶媒との混合物からなる。通常は水を用いることができる。本発明においては、凝固浴の温度をコントロールすることにより、抱液率を変化させることができる。抱液率は紡糸原液の種類等によって影響を受け得るために、凝固浴の温度も適宜選択されるものであるが、一般に凝固浴温度を高くすることにより、抱液率を高くすることが出来る。この機序は正確には明らかではないが、原液からの脱溶媒と凝固収縮との競争反応で、高温浴では脱溶媒が速く、収縮する前に凝固固定されるからではないかと考えられる。しかしながら、凝固浴温度が高くなりすぎると、アルブミンふるい係数が高くなりすぎるために、例えば、中空糸膜がPMMAを含む膜で、かつ内管に気体を入れる場合の凝固浴温度は41℃以上が好ましく、42℃以上がより好ましい。一方で、48℃以下が好ましく、より好ましくは46℃以下である。
次いで、凝固した中空糸膜に付着している溶媒を洗浄する工程を通過させる。中空糸膜を洗浄する手段は特に限定されないが、多段の水を張った浴(水洗浴という)中に中空糸膜を通過させる方法が好んで用いられる。水洗浴中の水の温度は、膜を構成する重合体の性質に応じて決めればよい。例えばPMMAを含む膜である場合、30〜50℃が用いられる。
また、中空糸膜は水洗浴の後に孔径を保持するために、保湿成分を付与する工程を入れても良い。保湿成分の代表例としてはグリセリンやその水溶液などがある。
水洗や保湿成分付与の終わった後、収縮性の高い中空糸膜の寸法安定性を高めるため、加熱した保湿成分の水溶液が満たされた浴(熱処理浴という)の工程を通過させることも可能である。熱処理浴には加熱した保湿成分の水溶液が満たされており、中空糸膜がこの熱処理浴を通過することで、熱的な作用を受けて、収縮し、以後の工程で収縮しにくくなり、膜構造を安定させることが出来る。このときの熱処理温度は、膜素材によって異なるが、PMMAを含む膜の場合には75℃以上が好ましく、83℃以上がより好ましく、また、90℃以下が好ましく、86℃以下がより好ましい温度として設定される。
得られた中空糸膜を用いて血液浄化器とする手段は特に限定されないが、一例を示すと次の通りである。
まず、中空糸膜を必要な長さに切断し、必要本数を束ねた後、血液浄化器用モジュールの筒部分となるプラスチックケースに入れる。その後両端に仮のキャップをし、中空糸膜両端部に中空糸膜をケースに固定するための樹脂を入れてポッティングする。医療用ポッティング樹脂としては、ポリウレタン系樹脂が好ましく用いられる。このとき遠心機でモジュールを回転させながら底部キャップもしくは、人工腎臓であれば透析液用のポートから樹脂を入れてポッティングする方法は、樹脂が均一に充填されるために好ましい方法である。樹脂が固化した後、両端をカッター等で切断して中空糸膜が樹脂で閉塞している部分を取り除いて開口端面を形成し、ヘッダーキャップと呼ばれる血液入り口、出口ポートを取り付けて血液浄化器用のモジュールを得ることができる。
(アルブミンふるい係数およびβ2−MGのクリアランスの測定)
アルブミンふるい係数およびβ2−MGのクリアランスは次のようにして測定した。
1.ACD−A液を用いて抗凝固した牛血液を遠心分離して得た牛血漿に、β2−MGを1mg/Lとなるように添加し、タンパク濃度6.5g/dLの牛血漿溶液を調整する。
2.透析会誌29(8)1231−1245、1996記載の閉鎖循環回路を用いて、血液側(中空糸膜内側)流量(QBin)200mL/min、濾過液流量10mL/min/mの条件で2Lの牛血漿溶液を個人用透析装置(TR3000S、東レ製)を用いて循環する。
3.循環開始59〜60分の間に血液入口側液、血液出口側液および濾液を採取し、アルブミンふるい係数測定用サンプルとする。
4.循環を停止し、血液側供給液を新しい牛血漿溶液に交換し、透析会誌29(8)1231−1245、1996記載のシングルパス回路を用いて血液側(中空糸膜内側)流量(QBin)200mL/min 、透析液側(中空糸膜外側)流量(QDin )500mL/min、濾過液流量10mL/min/mで個人用透析装置を用いて流す。透析液側には、人工腎臓様透析液キンダリー(登録商標)液(AF−2号、扶桑薬品工業製)を用いる。
5.シングルパス送液開始後4〜5分の間に血液入口側液および血液出口側液を採取し、β2−MGのクリアランス測定用サンプルとする。
6.3.のサンプル中のアルブミン濃度をアルブミン・グロブリン比測定用キット(A/G B−テストワコー、Code274−24301、和光純薬製)を用いたBCG法で測定する。
アルブミンふるい係数は以下の式により算出される。
アルブミンふるい係数(%)=2CF/(CBin+CBout)×100
CBin : 血液入口側のアルブミンの濃度(g/dL)
CBout: 血液出口側のアルブミンの濃度(g/dL)
CF : 濾液のアルブミンの濃度(g/dL)
7.5.のサンプル中のβ2−MG濃度をラテックス凝集免疫測定法を用いて測定する(参考文献として医療と検査機器・試薬26(2)127−134、2003がある)。
β2−MGクリアランスは以下の式により算出される。
β2−MGクリアランス=(QBin×CBin−QBout×CBout)/CBin
CBin : 血液入口側のβ2−MGの濃度(mg/L)
CBout: 血液出口側のβ2−MGの濃度(mg/L)
QBin : 血液側入口流量(mL/min)
QBout: 血液側出口流量(mL/min)
(抱液率の測定)
抱液率は、次のようにして測定した。
1.人工腎臓の血液側および透析液側に、減圧ポンプで20分間脱気した蒸留水を100mL/minで10分間流し、中空糸膜内の空気を追い出す。
2.63重量%のグリセリン水溶液(20℃における屈折率1.417)を流速40mL/minにて血液側入口側→血液出口側→透析液出口側→透析液入口側の順に30分間流す。
3.透析液入口側液の屈折率を手持屈折計(R−5000、ATAGO製)を用いて測定し、1.417となったことを確認する。
4.3.の人工腎臓の両端をケースごと切断し、中空糸膜束を取り出す。
5.糸束、中心部付近の中空糸膜480本を取り出し、両側を切断して、長手方向における中央部付近の5cmの長さの部分を残し、1サンプルとして、1本の人工腎臓から合計3サンプル準備する。
6.5.のサンプルを遠心分離器(CF9RX形、T3S51ローター、日立工機製)を用いて2150×gの遠心加速度(3000rpm)にて30分間遠心脱液する。
7.6.にて遠心脱液した中空糸膜の重量を秤量し、グリセリン水溶液が付着した中空糸膜束の重量Aとする(秤量した重量から各実施例、比較例において中空糸膜周りに巻くスペーサー糸の重量を減じて重量Aとする)。
8.6.を40℃に加温した蒸留水100mL中で60分振盪する操作を3回繰り返す。
9.蒸留水を切り、40℃にて24時間以上減圧乾燥を行った後、中空糸膜の重量を測定し、7.と同様にスペーサー糸の重量を減じて中空糸膜のみの重量Bとする。
10.再度数時間減圧乾燥を行い、直ちに重量を再度測定し、その後の重量変化が無いことを確認する。
11.抱液率は次式によって計算する。抱液率=(A−B)/B×100(%)
12.1本の人工腎臓から得た3サンプルの平均値を算出しその人工腎臓に内蔵される中空糸膜の抱液率とする。
(膜の陰性荷電量の測定)
陰性荷電量は次のようにして測定した。
乾燥させた中空糸膜を0.02g秤量し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液20mLで洗浄したのち、蒸留水で洗浄した。洗浄後の蒸留水に1%フェノールフタレイン溶液を滴下して着色しなくなるまで蒸留水での洗浄をくりかえした。洗浄後の中空糸膜を恒量になるまで凍結乾燥した。なお、乾燥による熱変性を防ぐために凍結乾燥が好ましいが、凍結乾燥が困難な場合はこれに限らない。凍結乾燥後の中空糸膜をプラスチック製試験管に入れ、0.001Nの水酸化ナトリウム水溶液20mLを、中空糸膜が液に浸かるように加え、30℃で、1分間に150回の速度で24時間振盪した。振盪後、上清10mLを採取し、0.001Nの塩酸で滴定した。なお、指示薬として0.1%メチルレッドを2滴添加した。この滴定結果より陰性荷電量を求めた。また、塩酸の滴下量が2μmol未満で滴定が完了した場合、すなわち中空糸膜の陰性荷電量が大きい場合は、乾燥中空糸膜を減量し、再度測定を行った。陰性荷電量は、次式より算出した。
陰性荷電量(μeq/g)=(滴定に用いた上清量(mL)×水酸化ナトリウムの規定度(μeq/mL)−滴定量(mL)×塩酸の規定度(μeq/mL))/中空糸膜乾燥重量(g)
(実施例1−31)
重量平均分子量が51万のアイソタクチックポリメチルメタクリレート(iso−PMMA)3.5重量部と、重量平均分子量が89万のシンジオタクチックポリメチルメタクリレート(syn−PMMA)13.3重量部と、パラスチレンスルホン酸ソーダを1.5mol%含む分子量30万の共重合シンジオタクチックポリメチルメタクリレート(syn−PMMA)4.2重量部をジメチルスルホキシド79重量部と混合し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を調製した。
得られた紡糸原液の110℃での粘度は1240poiseであった。
得られた紡糸原液を96℃に保温された環状スリット部分の外径/内径=2.1/1.95mmφの2重管中空糸膜用口金から、2.5g/minの速度で、空気中に吐出した。
ここで、同時に2重管の内管部分には窒素ガスを注入し、空中部分を50cm走行させた後、凝固浴に導いた。凝固浴に用いた水温(凝固浴温度)を41〜48℃の間で表1に示すように変更し、それぞれ異なる中空糸膜を得た。それぞれの中空糸膜を水洗後、保湿剤としてグリセリンを63重量%水溶液として付与し、熱処理浴温度を表1のように78℃から86℃まで変更し、余分のグリセリンを除去した後、スペーサー糸を巻き付けて60m/minで巻き取った。
それぞれの中空糸膜の内径/膜厚は200/30μmであった。
中空糸膜を条件毎に区別して、公知の方法で中空糸膜を束ねて、それぞれ表示の有効膜面積となるように装填し、図1に示すような人工腎臓モジュールを作成した。各モジュールに装填された中空糸膜の有効長は19.5cmとなるようにした。1.6mとする場合は内径40mmのケースに装填し、有効膜面積1.0mとする場合は内径31mmのケースに装填し、有効膜面積1.3mとする場合は内径36mmのケースに装填し、有効膜面積1.8mとする場合は内径48mmのケースに装填し、有効膜面積2.1mとする場合は内径48mmのケースに装填した。これらのモジュールを25kGyのγ線で滅菌した後、それぞれのβ2−MGクリアランス、抱液率、アルブミンふるい係数を測定した。結果を表1に示す。
また、実施例2における中空糸膜の陰性荷電量は、13.5μeq/gであった。
Figure 2008259802
凝固浴温度上昇に伴いアルブミンふるい係数は上昇していたが、β2−MGクリアランスは必ずしもそうではなかった。この時の膜面積1.6m品における凝固浴温とアルブミンふるい係数の関係を図2に、β2−MGクリアランスとアルブミンふるい係数の関係を図3に示す。我々は、β2−MGクリアランスは、あるアルブミンふるい係数、つまりある抱液率で、極大値を持つことを見いだした。膜面積1.6m品における抱液率とアルブミンふるい係数の関係を図4に示す。この時、β2−MGクリアランスを50mL/min以上に保つためには、抱液率を170%以上に保てば良いことになる。全ての実施例の膜面積とβ2−MGクリアランスを図5に示す。全ての実施例でβ2−MGクリアランスは25.574A+ 8.7049mL/min以上となっていた。
(比較例1−5)
実施例1におけるパラスチレンスルホン酸ソーダを1.5mol%含む分子量30万の共重合シンジオタクチックポリメチルメタクリレート(syn−PMMA)以外の化合物を混合し、同様にして中空糸膜を得た。それぞれの中空糸膜の内径/膜厚は200/30μmであった。それぞれ中空糸膜を束ねて有効膜面積1.6mの人工腎臓を作成し、β2−MGクリアランス、抱液率、アルブミンふるい係数を測定した。結果を表2に示す。陰性荷電基を含有しないポリメチルメタクリレートのみから得られた人工腎臓の抱液率は何れも160%を超えることはなく、アルブミンふるい係数が1%を超えるものであってもβ2−MGクリアランスは50mL/min以上となることはなかった。
(比較例6)
実施例1の方法と同様の方法を用い、凝固浴温度を38℃に変更して中空糸膜を得た。それぞれの中空糸膜の内径/膜厚は200/30μmであった。この中空糸膜を束ねて有効膜面積1.6mの人工腎臓を作成し、β2−MGクリアランス、抱液率、アルブミンふるい係数を測定した。結果を表2に示す。抱液率が170%を超えるものであってもアルブミンふるい係数が低いものはβ2−MGクリアランスは50mL/minに満たなかった。
(比較例7)
重量平均分子量が51万のアイソタクチックポリメチルメタクリレート(iso−PMMA)4.5重量部と、パラスチレンスルホン酸ソーダを1.5mol%含む重量平均分子量が89万のシンジオタクチックポリメチルメタクリレート(syn−PMMA)14.9重量部と、パラスチレンスルホン酸ソーダを1.5mol%含む分子量30万の共重合シンジオタクチックポリメチルメタクリレート(syn−PMMA)7.9重量部をジメチルスルホキシド73重量部と混合し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を調製した。原液調整以外は実施例1の方法と同様の方法を用いて得た中空糸膜を束ねて有効膜面積1.3mの人工腎臓を作成し、β2−MGクリアランス、抱液率、アルブミンふるい係数を測定した。結果を表2に示す。原液ポリマ濃度が高いと陰性荷電を帯びていても抱液率は低く、β2−MGクリアランスも低かった。
Figure 2008259802
実施例および比較例の人工腎臓の形状および各部の名称 膜面積1.6mの実施例および比較例において、凝固浴温を変更したときのアルブミンふるい係数の変化を示した図 膜面積1.6mの実施例および比較例において、凝固浴温を変更したときのβ2−MGクリアランスとアルブミンふるい係数の関係を示した図 膜面積1.6mの実施例および比較例において、凝固浴温を変更したときの抱液率とβ2−MGクリアランスの関係を示した図 全ての実施例の膜面積とβ2−MGクリアランスを示した図
符号の説明
1:筒状ケース
2:中空糸膜
3:ポッティング材
4a:血液導入用ヘッダーキャップ
4b:血液導出用ヘッダーキャップ
5a、b:開口面
6a、b:処理液導出用ノズル
7:人工腎臓
8:黒四角マーク:膜面積1.6mの実施例1〜11
9:白菱形マーク:膜面積1.6mの比較例1〜6
10:黒四角マーク:実施例1〜31
11:白菱形マーク:比較例1〜7

Claims (11)

  1. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が2.1mの血液浄化器モジュールのβ2−マイクログロブリンクリアランスが62mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  2. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.8mの血液浄化器モジュールのβ2−マイクログロブリンクリアランスが55mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  3. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.6mの血液浄化器モジュールのβ2−マイクログロブリンクリアランスが50mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  4. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.3mの血液浄化器モジュールのβ2−マイクログロブリンクリアランスが42mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  5. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積が1.0mの血液浄化器モジュールでのβ2−マイクログロブリンクリアランスが34mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  6. 均一膜構造を有し、抱液率が170%以上、アルブミンふるい係数が5%未満、かつ有効膜面積をAmとしたときのβ2−マイクログロブリンクリアランスが25.574A+8.7049mL/min以上であることを特徴とする中空糸膜。
  7. 前記膜がβ2−マイクログロブリン吸着特性を有する素材を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の中空糸膜。
  8. 前記膜が陰性荷電を有する素材を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の中空糸膜。
  9. 前記膜がポリメチルメタクリレートを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の中空糸膜。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の中空糸膜が内蔵されたことを特徴とする血液浄化器。
  11. 人工腎臓であることを特徴とする請求項10に記載の血液浄化器。
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