JP2008259667A - ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】MRI検査装置の近くに位置しても不具合を生じないストレッチャーを実現可能とする。
【解決手段】本発明のストレッチャーの昇降機構40は、マット部20に第1軸O1回りで回転可能に設けられた第1歯車42と、第1歯車42の回転により前後に進退してリンク機構30を上下に伸縮させるクランク45と、マット部20と第1歯車42との間に設けられ、リンク機構30を上方向に伸長させる第1歯車42の一方向の回転を許容し、第1歯車42の他方向の回転を制限する第1ラチェット46と、第1歯車42より歯数が少なく、第1歯車42と噛合する第2歯車48と、手動によって操作され、第1歯車42が一方向に回転するように第2歯車48を駆動するリフトアップ用ハンドル47とを有している。
【選択図】図5

Description

本発明はストレッチャーに関する。
キャスタが設けられた基台と、疾病者を乗せるマット部と、基台とマット部との間に設けられ、基台に対してマット部を昇降させるパンタグラフ式のリンク機構と、基台又はマット部に設けられ、リンク機構を伸縮させる昇降機構とを備えたストレッチャーが知られている。一般的なストレッチャーの昇降装置では、手動操作されるボールねじと、コイルバネとが用いられている(例えば、特許文献1)。
すなわち、マット部にはマット部の前後方向に延びるねじ軸が軸心回りで回転可能に設けられている。このねじ軸は操作ハンドルによって手動によって回転されるようになっている。また、このねじ軸にはボールを介してナットが螺合され、ナットがリンク機構に接続されている。また、この昇降装置では、リンク機構が上方向に伸長するように付勢する付勢力を有するコイルバネが設けられている。
この昇降装置では、手動によって操作ハンドルを回転すると、ねじ軸が軸心回りで回転し、ナットが前後に進退する。ナットが前進すれば、リンク機構は上方向に伸長し、マット部が基台に対して上方に移動することとなる。他方、ナットが後退すれば、リンク機構は下方向に短縮し、マット部が基台に対して下方に移動することとなる。これらの際、コイルバネは付勢力によって助力を行う。こうして、このストレッチャーでは、疾病者がマット部に移乗したり、マット部上の疾病者が検査装置やベッドに移乗したりし易くなっている。
特開平11−104182号公報
従来のストレッチャーは、核磁気共鳴画像法(MRI;Magnetic Resonance Imaging)による検査装置の近くに位置すると、磁力によってそのMRI検査装置に引き付けられ易い。これは、従来のストレッチャーの構成部品の多くが磁性体だからである。極端な場合には、MRI検査装置の安全を損なったり、疾病者や周囲の者に危険を強いるという指摘もある。特に、最近では日本国内でも3T(テスラー)の超高磁場のMRI検査装置が臨床使用で認められるようになり、この懸念を払拭したいという要望は極めて大きい。このため、ストレッチャーの多くの構成部品を非磁性体とすることも考えられるが、昇降装置におけるボールねじやコイルバネ等は非磁性体への変更が困難又は不可能である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、MRI検査装置の近くに位置しても不具合を生じないストレッチャーを実現可能とすることを解決すべき課題としている。
本発明のストレッチャーは、キャスタが設けられた基台と、疾病者を乗せるマット部と、該基台と該マット部との間に設けられ、該基台に対して該マット部を昇降させるパンタグラフ式のリンク機構と、該基台又は該マット部に設けられ、該リンク機構を伸縮させる昇降機構とを備えたストレッチャーにおいて、
前記昇降機構は、前記基台又は前記マット部に第1軸回りで回転可能に設けられた第1歯車と、該第1歯車の回転により前後に進退して前記リンク機構を上下に伸縮させるクランクと、該基台又は該マット部と該第1歯車との間に設けられ、該リンク機構を上方向に伸長させる該第1歯車の一方向の回転を許容し、該第1歯車の他方向の回転を制限する第1ラチェットと、該第1歯車より歯数が少なく、該第1歯車と噛合する第2歯車と、手動によって操作され、該第1歯車が前記一方向に回転するように該第2歯車を駆動する操作ハンドルとを有することを特徴とする。
本発明のストレッチャーにおいて、マット部を基台に対して上方に移動しようとする場合、操作ハンドルを手動によって操作して第2歯車を駆動し、第1歯車を第1軸回りで一方向に回転させる。この際、第2歯車は第1歯車より歯数が少ないため、第2歯車よりも第1歯車は減速され、操作ハンドルのトルクは小さくなっている。これにより、クランクが前後に進退してリンク機構が上方向に伸長する。また、第1ラチェットは、第1歯車の一方向の回転は許容するが、第1歯車の他方向の回転は制限するため、リンク機構は上方向に伸長のみすることとなる。こうして、このストレッチャーでは、マット部が基台に対して上方に移動することとなる。
そして、このストレッチャーは、非磁性体への変更が困難又は不可能な従来のボールねじやコイルバネを昇降装置の構成部品として採用しておらず、非磁性体への変更が容易な第1歯車、クランク、第1ラチェット及び第2歯車を昇降装置の構成部品として採用しているため、多くの構成部品が非磁性体とされ得る。
したがって、このストレッチャーによれば、MRI検査装置の近くに位置しても不具合を生じないものとなり得る。
第1ラチェットは、基台又はマット部に第1軸と平行な第2軸回りで揺動可能に設けられ得る。そして、第1ラチェットは、自重により第1歯車の他方向の回転を制限するものであり得る。この場合、第1ラチェットの揺動のためにバネを用いる必要がないことから、より多くの構成部品を非磁性体とすることが可能である。
操作ハンドルは、基台又はマット部に第1軸及び第2軸と平行な第3軸回りで揺動可能に設けられ得る。そして、第2歯車は、この操作ハンドルに第3軸回りで回転可能に設けられ得る。また、操作ハンドルと第2歯車との間には、第1歯車が一方向に回転する第2歯車の一方向の回転を許容し、第2歯車の他方向の回転を制限する第2ラチェットが設けられていることが好ましい。この構成において、マット部を基台に対して上方に移動しようとする場合、操作ハンドルを第3軸回りで上昇させれば、第2歯車が第3軸回りに一方向に回転する。この際、第2ラチェットは、第2歯車の一方向の回転は許容し、第2歯車の他方向の回転は制限する。すなわち、操作ハンドルを第3軸回りで下降させたとしても、第2歯車は第3軸回りに他方向には回転しない。このため、第1歯車は一方向にのみ回転する。こうして、クランクが前進してリンク機構が上方向に伸長し、ストレッチャーはマット部が基台に対して上方に移動することとなる。
第2ラチェットは、操作ハンドルに第1軸、第2軸及び第3軸と平行な第4軸回りで揺動可能に設けられ、操作ハンドルの下降又は上昇により第2歯車の一方向の回転を許容するものであり得る。この構成において、マット部を基台に対して上方に移動しようとする場合、操作ハンドルを第3軸回りで上昇させれば、第2ラチェットが第4軸回りで揺動し、第2歯車が第3軸回りに一方向にのみ回転する。このため、第1歯車は一方向にのみ回転する。こうして、クランクが前進してリンク機構が上方向に伸長し、ストレッチャーはマット部が基台に対して上方に移動することとなる。
昇降機構は、第1ラチェットによる第1歯車の他方向の回転の制限を解除する解除機構を有することが好ましい。解除機構が第1ラチェットによる第1歯車の他方向の回転の制限を解除すれば、マット部の自重によりクランクが後退してリンク機構が下方向に短縮し、第1歯車は第1軸回りで他方向に回転し、ストレッチャーはマット部が基台に対して下方に移動することとなる。
解除機構は、基台又はマット部に第1軸と直交する第5軸回りで揺動可能に設けられ、第1ラチェットをその自重に反して揺動させるものであり得る。この場合も、第1ラチェットの揺動のためにバネを用いる必要がないことから、より多くの構成部品を非磁性体とすることが可能である。
解除機構には、第1歯車の他方向の回転に抵抗力を加えるブレーキが設けられていることが好ましい。この場合、マット部の自重でマット部が勢いよく下降することを防止することができる。
本発明のストレッチャーは構成部品が全て非磁性体からなることが好ましい。すなわち、第1歯車、クランク、第1ラチェット及び第2歯車ばかりでなく、操作ハンドル、キャスタ、基台、マット部、リンク機構、これらを固定するボルトやナット等をSUS304、SUS316等のオーステナイト系ステンレス鋼やプラスチックで構成すれば、MRI検査装置の近くに位置しても全く不具合を生じないストレッチャーとなる。操作ハンドル、基台、マット部、リンク機構を木材で構成すれば、この効果ばかりでなく、人当たりも柔らかいストレッチャーとなる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
実施例のストレッチャーは、図1及び図2に示すように、基台10と、マット部20と、リンク機構30と、昇降機構40とを備えている。
基台10は、長尺の木材からなる2本の角材11a、11bと、短尺の木材からなる2本の角材11c、11dとが長方形形状に組み付けられている。角材11a、11bの下面にはナイロン製のブラケット12が固定されており、各ブラケット12の下面の前後には自在キャスタ13が固定されている。自在キャスタ13はシャフトピン(SUS304製)を除いてナイロン製である。また、角材11a、11bの内側前方にはそれぞれ水平方向で互いに向き合う方向に開くレール14、14が固定されている。また、基台10の後方側に位置する角材11dの内側左右には軸受部材15、15(左側のみ図示)が固定されている。レール14、14及び軸受部材15、15はナイロン製である。
マット部20は、図2に示すように、人の身長よりやや長い木材からなる2本の角材21a、21bと、短尺の木材からなる3本の角材21c、21d、21eとが梯子形状に組み付けられている。角材21c、21dはマット部20の前方側で角材21a、21bに接合されており、角材21eはマット部20の後方側の中央よりで角材21a、21bに接合されている。また、マット部20の前端及び後端にはそれぞれ対をなす木製のブラケット22a、22bが設けられており、前後のブラケット22a、22bには木製の握り23a、23bがやや上方に位置するように固定されている。
また、角材21dよりやや後方における角材21a、21bの内側にはそれぞれ水平方向で互いに向き合う方向に開くレール24、24が固定されている。また、角材21eの内側左右には軸受部材25、25が固定されている。レール24、24及び軸受部材25、25はナイロン製である。そして、角材21cには前方向に延びた後、下方にやや突出する木材からなる角材26が固定されている。
なお、角材21a〜21e及び角材26上には、図1に示すように、木製の上板27が位置決めされた状態で着脱可能に設けられており、上板27上にはクッション28aが載せられるようになっている。クッション28aは角材21a、21bに巻き付けられるベルト28bによって固定されるようになっている。また、角材21a、21bには、木製のサイドガード29が着脱可能に設けられている。また、マット部20には酸素ボンベ等を搭載する図示しないホルダが設けられるようになっている。
基台10とマット部20との間にリンク機構30が設けられている。リンク機構30は、図1〜3に示すように、長尺の木材からなる4本の角材31a〜31dと、短尺の木材からなる8本の角材32a〜32hとを有している。角材31a、31bと角材31c、31dとは、それぞれX字をなすように各々の中心がピン33a、33bによって揺動可能に形成されている。図2及び図3に示すように、角材31aと角材31cとの間に角材32a〜32dが存在するように一枚の板がくり抜かれ、角材31bと角材31dとの間に角材32e〜32hが存在するように一枚の板がくり抜かれ、各4隅に図示しないナイロン製のブラケットが設けられている。
角材31a及び角材31cの下端にはローラ33、33が水平な軸を中心として回動可能に軸支されており、角材31b及び角材31dの上端にはローラ34、34が水平な軸を中心として回動可能に軸支されている。また、角材31b及び角材31dの下端は軸受部材15、15に揺動可能に軸支されており、角材31a及び角材31cの上端は軸受部材25、25に揺動可能に軸支されている。そして、角材32hの中央には軸受部材35が固定されている。ローラ33、33、34、34及び軸受部材35はナイロン製である。こうして、このリンク機構30はX字状のパンタグラフ式のものとされている。
マット部20には昇降機構40が設けられている。昇降機構40では、図2〜4に示すように、角材21c、21dの下面にボルトによってナイロン製のブラケット41が固定されている。ブラケット41には、図4及び図5に示すように、水平な第1軸O1回りで回転可能に第1歯車42が設けられており、第1歯車42にはアーム43が一体に固定されている。アーム43にはクランク軸44回りで回動可能にクランク45が設けられており、クランク45の先端は軸受部材35に軸支されている。また、ブラケット41には、第1軸O1よりやや前方の第2軸O2回りで第1ラチェット46が自己の自重で揺動するように設けられている。第2軸O2は第1軸O1と平行である。第1ラチェット46の下端には第1歯車42と噛み合う歯車46aが固定されている。歯車46aはナイロン製である。
また、ブラケット41には、第2軸O2より前方の第3軸O3回りで木製のリフトアップ用ハンドル47が揺動可能に設けられている。リフトアップ用ハンドル47が操作ハンドルである。第3軸O3は第1軸O1及び第2軸O2と平行である。リフトアップ用ハンドル47は、図4〜7に示すように、ブラケット41側に軸受部材47aを有しており、ブラケット41及び軸受部材47aの先端には第3軸O3回りで回転可能に第2歯車48が設けられている。第2歯車48の歯数は第1歯車42の歯数より少なく、これらの歯数の比はリフトアップ用ハンドル47のフルストローク(リフトアップ量)での操作回数と操作荷重の選択によって決定される。
また、軸受部材47aには、第3軸O3よりリフトアップ用ハンドル47側の第4軸O4回りで第2ラチェット49が揺動可能に設けられている。第4軸O4は第1軸O1、第2軸O2及び第3軸O3と平行である。第2ラチェット49は、側面から見てくの字形状をなすアーム49aと、図6に示すように、アーム49aの第2歯車48側に固定され、第2歯車48と噛み合う歯車49bとからなる。
図5に示すように、アーム49aの歯車49bとは逆の端部には、第1〜4軸O1〜O4と平行なピン50によってリンク51が揺動可能に設けられている。ピン50はリンク51の長穴に挿通されている。リンク51はリフトアップ用ハンドル47とほぼ平行に延びており、リンク51の先端には、ピン50と平行なピン52によってロックレバー53が揺動可能に設けられている。ロックレバー53の中央やや下方はピン50、52と平行なピン54によってリフトアップ用ハンドル47に軸支されている。図7に示すように、ロックレバー53の上端及び下端にはグリップ53a、53bが回動可能に設けられている。
昇降機構40は、第1ラチェット46による第1歯車42の回転の制限を解除する解除機構60を有している。この解除機構60では、ブラケット41に第1〜4軸O1〜O4と直交する第5軸O5回りで揺動可能にアーム61が設けられている。アーム61の外側には、第5軸O5と平行なピン62によってリンク63が揺動可能に設けられている。リンク63はリフトアップ用ハンドル47とほぼ平行に延びており、リンク63の先端には、ピン62と平行なピン64によってブレーキレバー65が揺動可能に設けられている。ブレーキレバー65のアーム61側にはピン62、64と平行なピン66が設けられており、ピン66は角材26に固定されている。ブレーキレバー65の先端にはグリップ65aが固定されている。
一方、アーム61の内側には、グリップ65aを真直ぐにすることによって第1歯車42の側面を押圧するブレーキパッド67が固定されている。また、アーム61の中央やや内側には第5軸O5と平行なピン68によってリンク69が揺動可能に設けられている。リンク69はリフトアップ用ハンドル47とほぼ平行に延びており、リンク69の先端は第1ラチェット46と係止されている。リンク69はナイロン製である。
第1、2歯車42、48、第1、2ラチェット46、49の歯車49b、各アーム43、49a、61、各リンク51、63、ロックレバー53、各ピン33a、33b、50、52、54、62、64、66、68、図示しないボルト等の金属製の部材は全てSUS304からなる。こうして、このストレッチャーは構成部品が全て非磁性体からなる。
このストレッチャーにおいて、マット部20を基台10に対して上方に移動しようとする場合、初めに、図5に示すように、グリップ53a、53bを握ってロックレバー53を上げる。これによりリンク51が図中右側に延び、第2ラチェット49のアーム49aが図中左に回り、歯車49bが第2歯車48に噛み合う。このため、第2ラチェット49は、第2歯車48の図中右方向の回転は許容し、図中左方向の回転は制限することとなる。この状態でリフトアップ用ハンドル47を手動によって上下に揺動する。
この際、リフトアップ用ハンドル47を第3軸O3回りで上昇させれば、第2歯車48もリフトアップ用ハンドル47と同期して第3軸O3回りに左方向に回転する。また、リフトアップ用ハンドル47を第3軸O3回りで下降させれば、第2歯車48は第1歯車42と噛み合ったまま静止する。このため、第1歯車42は図中右方向にのみ回転する。
この間、第2歯車48は第1歯車42より歯数が少ないため、第2歯車48よりも第1歯車42は減速され、リフトアップ用ハンドル47のトルクは小さくなっている。これにより、クランク45が後退し、図4に示すように、角材31dが垂直状態に近づき、リンク機構30が上方向に伸長する。
また、図5に示すように、第1ラチェット46は、第1歯車42が図中左方向に回転しようとすれば、第2軸O2回りで自重によって揺動し、歯車46aを第1歯車42に噛み合わせる。このため、リンク機構30は上方向に伸長のみすることとなる。
こうして、このストレッチャーでは、マット部20が基台10に対して上方に移動することとなる。そして、このストレッチャーでは、疾病者がマット部20に移乗したり、マット部20上の疾病者が検査装置やベッドに移乗したりし易くなる。
他方、このストレッチャーにおいて、マット部20から疾病者が降り、そのマット部20を基台10に対して下方に移動しようとする場合、ロックレバー53を下げる。これによりリンク51が図中左側に延び、第2ラチェット49のアーム49aが図中右に回り、歯車49bが第2歯車48から外れる。このため、第2ラチェット49は、第2歯車48の両方向の回転を許容することとなる。
この状態でリフトアップ用ハンドル47を最上部まで手で持ち上げ、ロックレバー53を再度上げる。そして、リフトアップ用ハンドル47を半分ぐらいまで下げた後、再度最上部まで持ち上げる。この後、図7に示すように、ブレーキレバー65を図中左に回してグリップ65aを真直ぐにする。これにより、リンク63が図中右方向に進み、ブレーキパッド67が第1歯車42の側面を押圧する。また、リンク69が第1ラチェット46をその自重に反して揺動させ、歯車46aを第1歯車42から外す。
そして、リフトアップ用ハンドル47を下げ、ロックレバー53を再度下げる。次いで、グリップ65aを徐々に図中右に回し、ブレーキパッド67の第1歯車42の側面への押圧力を加減する。これにより、第1歯車42が図中左回りし、マット部20は自重で下げられ、任意位置で容易に停止される。
このストレッチャーは、非磁性体への変更が困難又は不可能な従来のボールねじやコイルバネを昇降装置40の構成部品として採用していない。特に、第1、2ラチェット46、49の揺動のためにバネを用いていない。このため、このストレッチャーは構成部品が全て非磁性体からなっている。
したがって、このストレッチャーによってマット部20上の疾病者がMRI検査装置に移乗することとすれば、疾病者が降りたストレッチャーがMRI検査装置に磁力によって引き付けられたり、そのストレッチャーがMRI検査装置に衝突したりするような不具合を生じることがない。また、このストレッチャーは、多くの構成部品を木材で構成しているため、人当たりも柔らかい。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、本発明のストレッチャーは、マット部20が起立して車椅子となるものであってもよい。また、リフトアップ用ハンドル47を下げることによりマット部20が上昇するように構成することも可能である。さらに、昇降機構40をマット部20側ではなく、基台10側に設けることも可能である。また、第1ラチェット、第2ラチェット及び解除機構の少なくとも2つを相互に関連付けて作動させるようにしてもよい。
本発明はMRI室内用ストレッチャーに利用可能である。
実施例のストレッチャーの斜視図である。 実施例のストレッチャーに係り、クッション及び上板を外した状態の斜視図である。 実施例のストレッチャーの側面図である。 実施例のストレッチャーに係り、要部縦断面図である。 実施例のストレッチャーに係り、要部拡大縦断面図である。 実施例のストレッチャーに係り、要部拡大横断面図である。 実施例のストレッチャーに係り、要部横断面図である。
符号の説明
13…キャスタ
10…基台
20…マット部
30…リンク機構
40…昇降機構
O1…第1軸
42…第1歯車
45…クランク
46…第1ラチェット
48…第2歯車
47…操作ハンドル(リフトアップ用ハンドル)
O2…第2軸
O3…第3軸
49…第2ラチェット
O4…第4軸
60…解除機構
O5…第5軸
67…ブレーキ(ブレーキパッド)

Claims (8)

  1. キャスタが設けられた基台と、疾病者を乗せるマット部と、該基台と該マット部との間に設けられ、該基台に対して該マット部を昇降させるパンタグラフ式のリンク機構と、該基台又は該マット部に設けられ、該リンク機構を伸縮させる昇降機構とを備えたストレッチャーにおいて、
    前記昇降機構は、前記基台又は前記マット部に第1軸回りで回転可能に設けられた第1歯車と、該第1歯車の回転により前後に進退して前記リンク機構を上下に伸縮させるクランクと、該基台又は該マット部と該第1歯車との間に設けられ、該リンク機構を上方向に伸長させる該第1歯車の一方向の回転を許容し、該第1歯車の他方向の回転を制限する第1ラチェットと、該第1歯車より歯数が少なく、該第1歯車と噛合する第2歯車と、手動によって操作され、該第1歯車が前記一方向に回転するように該第2歯車を駆動する操作ハンドルとを有することを特徴とするストレッチャー。
  2. 前記第1ラチェットは、前記基台又は前記マット部に前記第1軸と平行な第2軸回りで揺動可能に設けられ、自重により前記第1歯車の他方向の回転を制限する請求項1記載のストレッチャー。
  3. 前記操作ハンドルは前記基台又は前記マット部に前記第1軸及び前記第2軸と平行な第3軸回りで揺動可能に設けられ、前記第2歯車は該操作ハンドルに該第3軸回りで回転可能に設けられ、該操作ハンドルと該第2歯車との間には、前記第1歯車が前記一方向に回転する該第2歯車の一方向の回転を許容し、該第2歯車の他方向の回転を制限する第2ラチェットが設けられている請求項1記載のストレッチャー。
  4. 前記第2ラチェットは、前記操作ハンドルに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸と平行な第4軸回りで揺動可能に設けられ、該操作ハンドルの下降又は上昇により前記第2歯車の前記一方向の回転を許容する請求項2記載のストレッチャー。
  5. 前記昇降機構は、前記第1ラチェットによる前記第1歯車の前記他方向の回転の制限を解除する解除機構を有する請求項1乃至4のいずれか1項記載のストレッチャー。
  6. 前記解除機構は、前記基台又は前記マット部に前記第1軸と直交する第5軸回りで揺動可能に設けられ、前記第1ラチェットをその自重に反して揺動させるものである請求項5記載のストレッチャー。
  7. 前記解除機構には、前記第1歯車の前記他方向の回転に抵抗力を加えるブレーキが設けられている請求項6記載のストレッチャー。
  8. 構成部品が全て非磁性体からなる請求項1乃至7のいずれか1項記載のストレッチャー。
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WO2010053025A1 (ja) * 2008-11-07 2010-05-14 株式会社松永製作所 六輪型ストレッチャー
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