JP2008259383A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でステータコイルの発熱を低減することができるブラシレスモータを提供する。
【解決手段】ステータケース2aと、ステータケース2aに取り付けられるフロントブラケット4と、ステータケース2aに内装されステータコイル7を巻装してある複数のステータコア2bと、フロントブラケット4に支持されステータコア2bに対して回転自在に設けられたロータ3とを備えたブラシレスモータ1において、複数のステータコア2bのステータコイル7とフロントブラケット4との間に、熱伝導部材11を介装した。
【選択図】図4
【解決手段】ステータケース2aと、ステータケース2aに取り付けられるフロントブラケット4と、ステータケース2aに内装されステータコイル7を巻装してある複数のステータコア2bと、フロントブラケット4に支持されステータコア2bに対して回転自在に設けられたロータ3とを備えたブラシレスモータ1において、複数のステータコア2bのステータコイル7とフロントブラケット4との間に、熱伝導部材11を介装した。
【選択図】図4
Description
この発明は、ロータとステータとを有するブラシレスモータに関するものである。
一般に、ブラシレスモータは、ステータケースに内嵌固定されたステータと、ステータに対して回転自在に設けられたロータとを有している。
ステータケースは、筒状に形成されたものであって、この筒状部分の内周にステータが内嵌固定されている。また、ステータケースの両端の開口部は、フロントブラケット、及びリアブラケットによってそれぞれ閉塞されている。各ブラケットには、径方向中央にそれぞれベアリングが設けられており、このベアリングにロータのシャフトが回転自在に支持されている。ロータは、シャフトにマグネットが周方向に沿って配置されたものである。
ステータケースは、筒状に形成されたものであって、この筒状部分の内周にステータが内嵌固定されている。また、ステータケースの両端の開口部は、フロントブラケット、及びリアブラケットによってそれぞれ閉塞されている。各ブラケットには、径方向中央にそれぞれベアリングが設けられており、このベアリングにロータのシャフトが回転自在に支持されている。ロータは、シャフトにマグネットが周方向に沿って配置されたものである。
ステータには、巻線を巻装するための略円筒状のステータコアが形成されている。ステータコアには、ステータコアと巻線との絶縁を確実にするための絶縁材から成るインシュレータが装着されている。そして、このインシュレータに巻線が巻回され、ステータコイルが形成されている。巻線の巻き始め端、及び巻き終わり端は、リード線に接続されており、このリード線を介して外部電源と電気的に接続されている。
このようなブラシレスモータにあっては、ステータコイルの高占積化が可能であるが、その構造上ステータコイルからの発熱の放熱性が悪く、モータの温度上昇を抑制することができないため、高トルクを維持することができない。そこで、隣接するステータコア間に冷却用の金属片を配置することによって、ステータ内部で発生する熱の放熱効果を高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−316709号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、隣接するステータコア間に冷却用の金属片を配置するため、冷却用の金属片を別途設け、且つその金属片をステータケースに接合する必要がある。このため、構造が複雑となり製造コストが大幅に増加するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構造でステータコイルの発熱を低減することができるブラシレスモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ステータケースと、前記ステータケースに取り付けられるブラケットと、前記ステータケースに内装され巻線を巻装してある複数のステータコアと、前記ブラケットに支持され前記ステータコアに対して回転自在に設けられたロータとを備えたブラシレスモータにおいて、前記複数のステータコアの前記巻線と前記ブラケットとの間に、熱伝導部材を介装したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1記載のブラシレスモータであって、前記ブラケットには、前記各ステータコアに対向する部位に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項2記載のブラシレスモータであって、前記ステータコアは、これに対応する貫通孔に臨まされていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項3記載のブラシレスモータであって、前記貫通孔を伝熱性を有する遮蔽部材で閉塞し、該遮蔽部材と前記複数のステータコアの前記巻線との間に熱伝導部材を介装したことを特徴とする。
本発明によれば、ステータコアに巻装されている巻線とブラケットとの間に、熱伝導部材が介装されているため、巻線の発熱を空気層を介すことなくブラケットへと伝達させることができる。よって、巻線の発熱を効率よく外部へと放熱することができ、巻線の発熱を抑制することができる。
また、本発明によれば、ブラケットの各ステータコアに対向する部位に貫通孔が形成されているため、熱伝導部材を直接外部に露出することができる。このため、より効果的に巻線の発熱を抑制することができる。
ここで、ブラシレスモータは、通常他の装置に取り付け部材を介して取り付けられることが多いが、この部材にブラケットに伝達された巻線の発熱を伝達させることも可能になる。これにより、巻線の放熱効果をさらに高めることができる。
ここで、ブラシレスモータは、通常他の装置に取り付け部材を介して取り付けられることが多いが、この部材にブラケットに伝達された巻線の発熱を伝達させることも可能になる。これにより、巻線の放熱効果をさらに高めることができる。
そして、本発明によれば、ステータコアは、これに対応する貫通孔に臨まされていることから、ブラケットと巻線との間の距離を短く設定することができる。すなわち、熱伝導の経路を短くすることができる。このため、巻線の発熱をブラケットに効率よく伝達させることができると共に、熱伝導部材の充填量を低減することができる。よって、コストを抑えつつ巻線の発熱をより効果的に抑制させることができる。
また、本発明によれば、予め貫通孔に熱伝導部材を充填しておき、遮蔽部材で貫通孔を閉塞することでブラシレスモータ内部への塵埃の侵入を防止しつつ巻線の発熱抑制を図ることができる。さらに、例えば、ブラケットを熱伝達率の低い樹脂製とした場合であっても、伝熱性を有する遮蔽部材によって巻線の発熱を外部へと効率よく放熱させることが可能になる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1〜図2に示すように、ブラシレスモータ1は、略円筒形状のステータケース2aに内嵌固定されたステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを有し、ステータケース2aの一端側(図2(a)における右側)に設けられたリアブラケット5と他端側(図2(a)における左側)に設けられたフロントブラケット4とで閉塞してある。
図1〜図2に示すように、ブラシレスモータ1は、略円筒形状のステータケース2aに内嵌固定されたステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを有し、ステータケース2aの一端側(図2(a)における右側)に設けられたリアブラケット5と他端側(図2(a)における左側)に設けられたフロントブラケット4とで閉塞してある。
ステータケース2aの開口部には、外周縁側に外径が縮小するように段差部20が形成されている。
ステータ2は、磁性材料の板材を軸線方向に積層したり、磁性金属粉体を加圧したりすることで形成されたものであって、略円筒状のステータコア2bを有し、このステータコア2bがステータケース2aに内嵌固定されている。ステータコア2bには、インシュレータ6が外装され、このインシュレータ6の外側から巻線が巻装されて、ステータコイル7(ステータコア2bの巻線部)が形成されている。
ロータ3は、段付形状のシャフト3aに外嵌固定されている略円筒状のマグネット3bを備えている。マグネット3bは、周方向に磁極が順番に変わるように着磁してある。
ステータ2は、磁性材料の板材を軸線方向に積層したり、磁性金属粉体を加圧したりすることで形成されたものであって、略円筒状のステータコア2bを有し、このステータコア2bがステータケース2aに内嵌固定されている。ステータコア2bには、インシュレータ6が外装され、このインシュレータ6の外側から巻線が巻装されて、ステータコイル7(ステータコア2bの巻線部)が形成されている。
ロータ3は、段付形状のシャフト3aに外嵌固定されている略円筒状のマグネット3bを備えている。マグネット3bは、周方向に磁極が順番に変わるように着磁してある。
ステータケース2aの一端側に設けられたリアブラケット5は、熱伝達率の高い、例えば、アルミ等によって有底筒状に形成されたものであって、周壁50とエンド部(端面)51とで構成されている。
周壁50の内周縁側には、ステータケース2aの段差部20に対応する段差部52が形成されており、この段差部52がステータケース2aの段差部20に外嵌固定されている。エンド部51の径方向中央には、ロータ3のシャフト3aを挿通するための挿通孔53が形成されている。この挿通孔53の軸線方向内側には、軸受けハウジング54が形成されており、ここにシャフト3aを回転自在に支持する軸受け10が設けられている。
周壁50の内周縁側には、ステータケース2aの段差部20に対応する段差部52が形成されており、この段差部52がステータケース2aの段差部20に外嵌固定されている。エンド部51の径方向中央には、ロータ3のシャフト3aを挿通するための挿通孔53が形成されている。この挿通孔53の軸線方向内側には、軸受けハウジング54が形成されており、ここにシャフト3aを回転自在に支持する軸受け10が設けられている。
また、軸受けハウジング54の外周側には、基盤8が設けられている。この基盤8は、ステータコイル7に外部電力を給電するためのものであって、不図示の外部電源が電気的に接続されている一方、ステータコイル7に巻装された巻線の始点と終点がターミナル80を介して電気的に接続されている。これにより、外部電源から基盤8へ入力された電流がステータコイル7に通電されるようになっている。
ステータケース2aの他端側に設けられたフロントブラケット4は、熱伝達率の高い、例えば、アルミ等によって略円盤状に形成されたものであって、外周側には、ステータケース2aの段差部20に対応する段差部41が形成されている。フロントブラケット4は、この段差部41がステータケース2aの段差部20に外嵌されることによって固定されている。
フロントブラケット4の径方向中央には、ボス部40が形成されている。ボス部40の径方向中央には、ロータ3のシャフト3aを挿通するための挿通孔42が形成されている。この挿通孔42の軸線方向内側には、シャフト3aを回転自在に支持する軸受け9が設けられている。
フロントブラケット4の径方向中央には、ボス部40が形成されている。ボス部40の径方向中央には、ロータ3のシャフト3aを挿通するための挿通孔42が形成されている。この挿通孔42の軸線方向内側には、シャフト3aを回転自在に支持する軸受け9が設けられている。
また、フロントブラケット4には、ボス部40の外周側に複数の貫通孔4aが同心円、且つ等間隔に形成されている。この貫通孔4aは、ステータコア2bに対向する部位、つまり、ステータコア2bの軸線方向略投影面に対応する部位に配置されており、ステータコア2bの軸線方向の断面積よりも若干大きくなるように形成されている。
ここで、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7a、つまり、ステータコイル7の貫通孔4aに対応する部位は、貫通孔4a内に臨まされている。より詳しくは、フロントブラケット4の貫通孔4a内において、ステータコイル7は、このフロントブラケット4側端部7aがフロントブラケット4の外表面43よりも内側(図2(b)における右側)、且つフロントブラケット4の内表面44よりも外側(図2(b)における右側)に位置するようになっている。
図3は、熱伝導部材11を充填したブラシレスモータ1を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。図4は、熱伝導部材11を充填したブラシレスモータを示し、(a)は片断面図、(b)は要部拡大図である。
図3〜図4に示すように、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aには、熱伝導部材11が貫通孔4aを閉塞するように充填されている。熱伝導部材11は、熱伝導率が高く、且つ伸縮性のある樹脂で形成されたものであって、高温時のゲル状のときに外部から貫通孔4aに向けて充填され、その後硬化させて成るものである。したがって、熱伝導部材11は、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに十分接触していると共に、貫通孔4aの内周壁45全体に接触した状態となっている。尚、熱伝導部材11の外表面11aは、フロントブラケット4の外表面43と面一となるように形成されている。
図3〜図4に示すように、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aには、熱伝導部材11が貫通孔4aを閉塞するように充填されている。熱伝導部材11は、熱伝導率が高く、且つ伸縮性のある樹脂で形成されたものであって、高温時のゲル状のときに外部から貫通孔4aに向けて充填され、その後硬化させて成るものである。したがって、熱伝導部材11は、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに十分接触していると共に、貫通孔4aの内周壁45全体に接触した状態となっている。尚、熱伝導部材11の外表面11aは、フロントブラケット4の外表面43と面一となるように形成されている。
図5は、ブラシレスモータ1を取り付け部材12に取り付けた状態の片断面図である。
同図に示すように、通常、ブラシレスモータ1は、他の装置(不図示)に取り付け部材12を介して取り付けられることが多い。この場合、この取り付け部材12にフロントブラケット4を取り付けた状態で使用することがある。取り付け部材12には、フロントブラケット4のボス部40に対応する孔12aが形成されている。
同図に示すように、通常、ブラシレスモータ1は、他の装置(不図示)に取り付け部材12を介して取り付けられることが多い。この場合、この取り付け部材12にフロントブラケット4を取り付けた状態で使用することがある。取り付け部材12には、フロントブラケット4のボス部40に対応する孔12aが形成されている。
そして、ブラシレスモータ1は、フロントブラケット4のボス部40が取り付け部材12の孔12aに嵌り込むようにして固定される。このよう状態でブラシレスモータ1を使用した場合にあっては、ステータコイル7の端部7aに充填された熱伝導部材11がフロントブラケット4の外表面43と面一になるように形成されているため、熱伝導部材11と取り付け部材12とが互いに密接した状態になる。
したがって、上述の第一実施形態によれば、熱伝導部材11がステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに十分接触していると共に、貫通孔4aの内周壁45全体に接触した状態となっているため、ステータコイル7の発熱を空気層を介すことなくフロントブラケット4に伝達させることができる。よって、ステータコイル7の発熱を効率よく外部へと放熱することができ、この結果、ステータコイル7の発熱を抑制することが可能になる。
しかも、図5に示すように、ブラシレスモータ1をフロントブラケット4を取り付け部材12に取り付けた状態で使用する場合にあっては、熱伝導部材11がフロントブラケット4に形成されている貫通孔4aを介して取り付け部材12に直接密接した状態になる。このため、ブラシレスモータ1の作動時にステータコイル7で生じる発熱が熱伝導部材11を介して取り付け部材12に直接伝達させることができ、この取り付け部材12からも放熱させることができる。すなわち、ステータコイル7の放熱面積がより大きく確保され、ステータコイル7の放熱効果をさらに高めることができる。これに加え、ステータコイル7の発熱はインシュレータ6からステータコア2bを介してステータケース2aに伝達され外部に放出されるルートのほかに、取り付け部材12へと積極的に放出するルートが設けられることにより、より一層冷却性が向上する。
また、ステータコイル7の端部7aがフロントブラケット4の貫通孔4a内に臨まされていることから、フロントブラケット4とステータコイル7の端部7aとの間の距離を短く設定することができる。すなわち、熱伝導の経路を短くすることができる。このため、ステータコイル7の発熱をフロントブラケット4に効率よく伝達させることができると共に、熱伝導部材11の充填量を低減することができる。
尚、この第一実施形態においては、ブラシレスモータ1をフロントブラケット4のボス部40に対応する孔12aが形成されている取り付け部材12に取り付ける場合について説明したが、図6に示すように、取り付け部材12にステータケース2aに対応する孔12bが形成され、この孔12bにブラシレスモータ1のフロントブラケット4全体が嵌り込むような状態で固定されていてもよい。
この場合、フロントブラケット4の外周縁側にフランジ部4bを設ける。そして、このフランジ部4bを取り付け部材12に固定させる。
このように構成されたブラシレスモータ1であっても、ステータコイル7で生じる発熱は熱伝導部材11を介してフロントブラケット4に伝わり、フロントブラケット4のフランジ4bから取り付け部材12に伝達され外部に放出される。しかも、熱伝導部材11が直接外気に触れるため、より一層冷却性の向上を図ることができる。
このように構成されたブラシレスモータ1であっても、ステータコイル7で生じる発熱は熱伝導部材11を介してフロントブラケット4に伝わり、フロントブラケット4のフランジ4bから取り付け部材12に伝達され外部に放出される。しかも、熱伝導部材11が直接外気に触れるため、より一層冷却性の向上を図ることができる。
次に、この発明の第二実施形態を図1、図2を援用し、図7〜図12に基づいて説明する。尚、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態において、ブラシレスモータ1は、略円筒形状のステータケース2aに内嵌固定されたステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを有している点、ステータケース2aの一端側にリアブラケット5が設けられ、他端側に設フロントブラケット4が設けられている点、フロントブラケット4のステータコア2bに対向する部位に貫通孔4aが形成されている点、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに熱伝導部材11が充填されている点等の基本的構成は、前述した第一実施形態と同様である。
この第二実施形態において、ブラシレスモータ1は、略円筒形状のステータケース2aに内嵌固定されたステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを有している点、ステータケース2aの一端側にリアブラケット5が設けられ、他端側に設フロントブラケット4が設けられている点、フロントブラケット4のステータコア2bに対向する部位に貫通孔4aが形成されている点、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに熱伝導部材11が充填されている点等の基本的構成は、前述した第一実施形態と同様である。
ここで、この第二実施形態では、図7(a)、図7(b)に示すように、フロントブラケット4の貫通孔4aに熱伝導部材11が充填され、さらに同じく伝熱性を有する遮蔽部材13がフロントブラケット4の貫通孔4aに圧入されている。
具体的には、図9(a)、図9(b)に示すように、フロントブラケット4の貫通孔4aの内周壁45には、径方向外側から径方向内側に向かって突出する第一受部4cと、径方向内側から径方向外側に向かって突出する第二受部4dとが形成されている。これら受部4c,4dは、遮蔽部材13が挿入される際の位置決めを行うためのものである。
具体的には、図9(a)、図9(b)に示すように、フロントブラケット4の貫通孔4aの内周壁45には、径方向外側から径方向内側に向かって突出する第一受部4cと、径方向内側から径方向外側に向かって突出する第二受部4dとが形成されている。これら受部4c,4dは、遮蔽部材13が挿入される際の位置決めを行うためのものである。
一方、図10に示すように、伝熱性を有する遮蔽部材13は、フロントブラケット4の貫通孔4aに対応するように形成されたものであって、開口部を有する平面視略矩形の箱状になっている。遮蔽部材13は、底部13cと、この底部13cから立ち上がるように形成された側壁部13bとで構成されている。側壁部13bの短手方向両側(図10における左右方向)には、底部13c側につば部13a,13aが外方に向かって突出形成されている。このつば部13aは、貫通孔4aの受部4c,4dと勘合時に当接する部分であって、これらつば部13aと貫通孔4aの受部4c,4dとによって遮蔽部材13の位置決めが行われるようになっている。
図8は、熱伝導部材11を充填し、遮蔽部材13を勘合したブラシレスモータ1を示し、(a)は片断面図、(b)は要部拡大図である。
図8(a)、図8(b)に示すように、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aには、熱伝導部材11が充填され、さらに熱伝導部材11の外側に遮蔽部材13が貫通孔4aに、これを閉塞するように圧入固定されている。したがって、熱伝導部材11は、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに十分接触するとともに、遮蔽部材13の底部13cと側壁部13bの内側に均一に接触している。また、遮蔽部材13の側壁部13bの外側は、フロントブラケット4の貫通孔4aの内周壁45に圧入固定されているので密接に接合している。尚、遮蔽部材13は、この遮蔽部材13を貫通孔4aに圧入した際、底部13cの外表面13eがフロントブラケット4の外表面43と面一となるように形成されている。
図8(a)、図8(b)に示すように、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aには、熱伝導部材11が充填され、さらに熱伝導部材11の外側に遮蔽部材13が貫通孔4aに、これを閉塞するように圧入固定されている。したがって、熱伝導部材11は、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに十分接触するとともに、遮蔽部材13の底部13cと側壁部13bの内側に均一に接触している。また、遮蔽部材13の側壁部13bの外側は、フロントブラケット4の貫通孔4aの内周壁45に圧入固定されているので密接に接合している。尚、遮蔽部材13は、この遮蔽部材13を貫通孔4aに圧入した際、底部13cの外表面13eがフロントブラケット4の外表面43と面一となるように形成されている。
図11は、ブラシレスモータ1を取り付け部材12に取り付けた状態の片断面図である。同図に示すように、ブラシレスモータ1は、フロントブラケット4のボス部40が取り付け部材12の孔12aに嵌り込むようにして固定される。このよう状態でブラシレスモータ1を使用した場合にあっては、遮蔽部材13の外表面13eがフロントブラケット4の外表面43と面一になるように形成されているため、熱伝導部材11と遮蔽部材13とが互いに密接した状態になる。
これにより、ブラシレスモータ1の作動時にステータコイル7で生じる発熱は熱伝導部材11、及び遮蔽部材13を介して取り付け部材12に伝達されるルートと、熱伝導部材11、及び遮蔽部材13並びにフロントブラケット4を介して取り付け部材12にも放出される。この際、ステータコイル7の発熱はインシュレータ7からステータコア2bを介してステータケース2aに伝達され外部に放出されるルートのほかに、取り付け部材12へと積極的に放出するルートが設けられることにより、より一層冷却性が向上する。
したがって、第二実施形態よれば、上述の第一実施形態と同様の効果に加え、予め遮蔽部材13でフロントブラケット4の貫通孔4aが閉塞されているため、ブラシレスモータ1単体で流通する際に、ブラシレスモータ1内部への異物の混入を確実に防止することができる。
さらに、フロントブラケット4を例えば熱伝達率の低い樹脂製とした場合であっても、遮蔽部材13によってステータコイル7の発熱を外部へと効率よく放熱させることが可能になる。
さらに、フロントブラケット4を例えば熱伝達率の低い樹脂製とした場合であっても、遮蔽部材13によってステータコイル7の発熱を外部へと効率よく放熱させることが可能になる。
尚、この第二実施形態においては、ブラシレスモータ1をフロントブラケット4のボス部40に対応する孔12aが形成されている取り付け部材12に取り付ける場合について説明したが、図12に示すように、取り付け部材12にステータケース2aに対応する孔12bが形成され、この孔12bにブラシレスモータ1のフロントブラケット4全体が嵌り込むような状態で固定されていてもよい。
この場合、フロントブラケット4の外周縁側にフランジ部4bを設ける。そして、このフランジ部4bを取り付け部材12に固定させる。
このように構成されたブラシレスモータ1であっても、ステータコイル7で生じる発熱は熱伝導部材11、遮蔽部材13を介してフロントブラケット4に伝わり、フロントブラケット4のフランジ4bから取り付け部材12に伝達され外部に放出される。しかも、遮蔽部材13が直接外気に触れるため、より一層冷却性の向上を図ることができる。
このように構成されたブラシレスモータ1であっても、ステータコイル7で生じる発熱は熱伝導部材11、遮蔽部材13を介してフロントブラケット4に伝わり、フロントブラケット4のフランジ4bから取り付け部材12に伝達され外部に放出される。しかも、遮蔽部材13が直接外気に触れるため、より一層冷却性の向上を図ることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の第一実施形態では、ステータコイル7の端部7aに充填された熱伝導部材11がフロントブラケット4の外表面43と面一になるように形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、熱伝導部材11がフロントブラケット4の外表面43よりも外側に向かって膨出していてもよい。この場合、ブラシレスモータ1のフロントブラケット4のボス部40を取り付け部材12の孔12aに嵌り込むようにして固定した場合(図5参照)にあっては、伸縮性の熱伝導部材11が圧縮変形し、熱伝導部材11と取り付け部材12とがより密接した状態になる。このため、さらに取り付け部材12に熱を伝達し易くすることができる。
また、上述の第一実施形態では、ステータコイル7の端部7aに充填された熱伝導部材11がフロントブラケット4の外表面43と面一になるように形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、熱伝導部材11がフロントブラケット4の外表面43よりも外側に向かって膨出していてもよい。この場合、ブラシレスモータ1のフロントブラケット4のボス部40を取り付け部材12の孔12aに嵌り込むようにして固定した場合(図5参照)にあっては、伸縮性の熱伝導部材11が圧縮変形し、熱伝導部材11と取り付け部材12とがより密接した状態になる。このため、さらに取り付け部材12に熱を伝達し易くすることができる。
さらに、上述の第二実施形態では、遮蔽部材13の外表面13eがフロントブラケット4の外表面43と面一になるように形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、遮蔽部材13の外表面13eがフロントブラケット4の外表面43よりも突出するようにしてもよい。この場合、ブラシレスモータ1のフロントブラケット4のボス部40を取り付け部材12の孔12aに嵌り込むようにして固定した場合(図11参照)にあっては、遮蔽部材13とステータコイル7の端部7aとの間に充填された熱伝導部材11が圧縮変形し、遮蔽部材13がフロントブラケット4側に向かって押圧される。そして、この押圧力によって遮蔽部材13の熱をさらに取り付け部材12に伝達し易くすることができる。
そして、上述の実施形態では、ステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aに熱伝導部材11を設けると共に、フロントブラケット4のステータコア2bに対向する部位に貫通孔4aが形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、リアブラケット5に代えてフロントブラケット4に基盤8を設けた場合には、ステータコイル7のリアブラケット5側端部に熱伝導部材11を設けると共に、リアブラケット5のステータコア2bに対向する部位に貫通孔4aを設けてもよい。
また、上述の第一実施形態では、フロントブラケット4に貫通孔4aを形成した場合について説明したが、これに限られるものではなく、貫通孔4aを設けずに、フロントブラケット4とステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aとの間に熱伝導部材11を充填してもよい。この場合でもフロントブラケット4とステータコイル7のフロントブラケット4側端部7aとの間に空気層が形成されないため、ステータコイル7の発熱を良好にフロントブラケット4に伝達させることができる。
1 ブラシレスモータ
2a ステータケース
2b ステータコア
3 ロータ
4 フロントブラケット(ブラケット)
7 ステータコイル(巻線)
4a 貫通孔
11 熱伝導部材
13 遮蔽部材
2a ステータケース
2b ステータコア
3 ロータ
4 フロントブラケット(ブラケット)
7 ステータコイル(巻線)
4a 貫通孔
11 熱伝導部材
13 遮蔽部材
Claims (4)
- ステータケースと、
前記ステータケースに取り付けられるブラケットと、
前記ステータケースに内装され巻線を巻装してある複数のステータコアと、
前記ブラケットに支持され前記ステータコアに対して回転自在に設けられたロータとを備えたブラシレスモータにおいて、
前記複数のステータコアの前記巻線と前記ブラケットとの間に、熱伝導部材を介装したことを特徴とするブラシレスモータ。 - 請求項1記載のブラシレスモータであって、
前記ブラケットには、前記各ステータコアに対向する部位に貫通孔が形成されていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 請求項2記載のブラシレスモータであって、
前記ステータコアは、これに対応する貫通孔に臨まされていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 請求項3記載のブラシレスモータであって、
前記貫通孔を伝熱性を有する遮蔽部材で閉塞し、
該遮蔽部材と前記複数のステータコアの前記巻線との間に熱伝導部材を介装したことを特徴とするブラシレスモータ。
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Publication Number | Publication Date |
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- 2007-04-09 JP JP2007101905A patent/JP2008259383A/ja not_active Withdrawn
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