JP2008258003A - 電子機器 - Google Patents

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Yoshifumi Maeyama
佳史 前山
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Abstract

【課題】、操作ボタンを押圧操作するときの感触が悪化したり、その感触にばらつきが生じたりするのを抑制し、確実な静電気対策を施す。
【解決手段】基板3に取り付けられたスイッチ4を押す第1ボタン部材21と、一部が貫通孔11より突出された第2ボタン部材22と、基板3の接地点と接続されたアース部材23とを有し、第2ボタン部材22の当接部222が台座部211と当接されるとともに、係合爪部242が凹欠223と係合され、第2ボタン部材22がアース部材23に保持されている。
【選択図】図2

Description

本発明は金属被覆された押しボタンを備えた電子機器に関するものである。
DVD記録/再生装置、CD記録/再生装置等の電子機器では、その正面に前記電子機器を操作するための操作ボタンが配置されている。このような操作ボタンのなかには、耐久性の向上や外観の美麗化を図るために、合成樹脂製の押しボタンの表面に、金属蒸着や金属めっきにより金属被覆が施されているものがある。
一方で、前記電子機器の内部には、前記電子機器の各部に電力を供給したり、前記電子機器の各部の動作を制御したりするために、マイクロコンピュータ等の電子部品が実装された配線基板が内蔵されている。また、押しボタンの背面側には前記押しボタンが移動することで押されるスイッチが実装された配線基板も配置されている。
一方、上述したような電子機器においては、前記操作ボタンを押下するときに、使用者の指先や衣服に蓄積した静電気が内部の配線基板に流入し、配線基板に実装されたマイクロコンピュータ等の電子部品が誤作動したり、故障・破損してしまう可能性がある。
この静電気による不具合の対策方法として、金属被覆が形成されている外ボタン部材と、樹脂で形成され、絶縁性を有する樹脂で形成されたスイッチを押下する内ボタン部材とが別体で形成されており、外ボタン部材および内ボタン部材を固定することで、金属被覆の部分と配線基板とを絶縁している(特開2006−47596号公報参照)。
また、前記押しボタンにアース部材を取り付け、前記押しボタンの金属被覆部分と前記アース部材とを接触させ、前記押しボタンに流入した電流がアースを伝って流れるようにするものが知られている(たとえば、特開2004−87220号公報、特開2002−150879号公報等参照)。
特開2006−47596号公報 特開2004−87220号公報 特開2002−150879号公報
しかしながら、絶縁性を有する内ボタン部材で金属被覆が施された外ボタン部材と配線基板とを絶縁する場合であっても、内ボタン部材の側部を静電気が流れ配線基板に達することがあり、静電気対策としては不十分な場合がある。また、金属被覆が形成された外ボタン部材と樹脂製の内ボタン部材とを固定するためには、前記金属被覆を剥離させたり、特殊な固定方法を用いなくてはならない。
また、前記アース部材を用いるものの場合、外ボタン部材と内ボタン部材との固定とともに金属被覆がなされている外ボタン部材と前記アース部材との確実な接触固定を行うのが困難な場合が多い。
そこで本発明は、特殊な部材や固定方法を利用することなく、押しボタンを介して内部の配線基板に静電気が放電され、前記静電気による前記配線基板又は該配線基板に実装された電子機器に発生する不具合を抑制することができる電子機器を提供することを目的とする。
また本発明は、操作ボタンを押圧操作するときの感触が悪化したり、その感触にばらつきが生じたりするのを抑制し、確実な静電気対策を施すことができる電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、前面から背面に貫通した貫通孔を具備したフロントパネルと、表面にスイッチが実装され前記フロントパネルと平行に配置された配線基板と、平板状の台座部と、前記台座部の背面から一体的に突出され、先端部が前記スイッチと対向したスイッチ押圧部と、前記台座部の下端部に該台座部の厚みよりも薄く且つ前記下端部の一部と一体的に連結されたヒンジ部と、前記ヒンジ部を介して前記台座部と一体連結され前記背面パネルの背面側に固定された固定部とを具備した第1ボタン部材と、表面に金属被覆が形成された柱状部材であり、側壁部と、前記側壁部の一方の端部に連結され、前記第1ボタン部材の台座部の前面と当接された当接部と、前記側壁部の他方の端部に連結され、フロントパネルの貫通孔より一部が露出された露出部とを具備した柱形状の第2ボタン部材と、金属板を切り曲げることで形成され、前記第1ボタン部材の前記台座部と近接して配置された支持部と、前記フロントパネルの背面側に固定された固定部と、前記支持部と前記固定部とを連結した連結部とを具備し、前記フロントパネルと前記第1ボタン部材の間に配置されたアース部材とを備えた電子機器であって、前記支持部は前記第2ボタン部材の中心軸と直交する断面よりも大きな形状を有する貫通孔と、前記貫通孔の端縁部より正面側に一体的に立設された係合部とを有しており、前記係合部は前記貫通孔の端縁部より立設された支持部と、前記支持部の先端部より前記貫通孔の中央方向に向けて前記支持部に対して直角を成すように立設された係合爪部とを有しており、前記第2ボタン部材は前記側壁部に被支持部が形成されており、前記当接部が前記台座部の他方の面と当接されているとともに、前記被支持部と前記係合爪部とが係合されることで前記フロントパネルに支持されていることを特徴とする。
この構成によると、前記第2ボタン部材の取付時に金属被覆を剥離させなくても、確実に設置することができるとともに、前記第1ボタン部材と安定して接触した状態で取り付けることができるので、取付の手間を省くことができるとともに容易に取付できる。
これにより、静電気による不具合の発生を抑制することができる面押しボタンを備えた電子機器の製造コストを低減することができる。
上記構成において、前記第2ボタン部材は円柱形状の部材であってもよく、中心軸に垂直に切断した断面形状が多角形であってもよい。断面多角形状の場合、前記係合部が前記多角形の断面の辺と対応する位置に形成されているものが好ましい。
上記構成において、前記被支持部が前記側壁部に形成された凹孔であってもよく、前記側壁部の周方向に連続するように形成された凹溝であってもよい。
さらに上記構成において、前記係合部の前記支持部が前記貫通孔の中央に向かって傾斜して形成されており、前記係合爪部は先端が同一のピッチ円上に配置されるように形成されており、前記第2ボタン部材の前記被支持部と前記第2ボタン部材の中心軸までの長さが前記ピッチ円の半径より長く形成されているものであってもよい。
また、上記構成において、前記第2ボタン部材が前記側壁部の前記当接部側の端部が、先細りになるように形成され、前記当接部が前記ピッチ円よりも小さくなるように形成されていてもよい。
上記構成において前記係合部は前記支持部より直角に立設されており、前記第2ボタン部材の前記連結部は前記支持部を折り曲げることで前記側壁部の前記係合爪部を食い込ませることで形成されるものであってもよい。
本発明によると、操作ボタンを押圧操作するときの感触が悪化したり、その感触にばらつきが生じたりするのを抑制し、確実な静電気対策を施すことができる電子機器を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる電子機器の一例の正面図であり、図2は本発明にかかる電子機器の面押しボタンが取り付けられた要部の拡大断面図であり、図3は図2に示す面押しボタンの拡大正面図であり、図4は図2に示す電子機器の面押しボタンを分解した状態の要部の拡大断面図である。なお、図3では便宜上、フロントパネル及び配線基板を省略している。
図1に示す電子機器はそれには限定されないが、ここではDVDプレーヤである。図1に示すDVDプレーヤAは、フロントパネル1と、フロントパネル1に形成されたDVDメディアの投入口Ihと、電源ボタンPwと、停止ボタンSpと、再生(一時停止)ボタンPsと、早送りボタンFfと、巻き戻しボタンRwと、DVDメディアを排出するためのメディア排出ボタンEjとを備えている。
電源ボタンPw、停止ボタンSp、再生(一時停止)ボタンPs、早送りボタンFf、巻き戻しボタンRw及びメディア排出ボタンEjは同様の構造を有する面押しボタンである。
図2に示すようにDVDプレーヤAにはフロントパネル1の背面に取り付けられた面押しボタン2と、フロントパネル1と平行に配置される基板3と、基板に取り付けられたスイッチ4とが配置されている。
フロントパネル1はそれには限定されないが、ここでは絶縁性を有する樹脂の一体成形にて製造される。図2に示すように、フロントパネル1には、前面から背面に貫通した貫通孔11と、フロントパネル1の背面より突出した第1取付ボス12と、フロントパネル1の背面に形成された第1取付ボス12と離れた場所に形成された第2取付ボス13とが備えられている。第1取付ボス12はフロントパネル1の背面側より突出された台座部14の背面側より突出されたものである。
図2に示すように面押しボタン2はそれには限定されないが、ここでは電源ボタンPwである。面押しボタン2は基板3に取り付けられたスイッチ4を押す第1ボタン部材21と、一部が貫通孔11より突出された第2ボタン部材22と、基板3の接地点と接続されたアース部材23とを有している。
図2に示すように基板3はフロントパネル1と平行に配置されるものであり、配線パターン(図示省略)が形成された配線パターン面31と電子部品(例えば、スイッチ4等)が実装される実装面32とを有している。基板3にはスイッチ4が取り付けられている。スイッチ4以外の電子部品も取り付けられているが、ここでは図示を省略している。スイッチ4は基板3に形成されたスルーホール(基板3を配線パターン面31から電子部品実装面32に貫通する孔。図示省略)に端子を電子部品実装面32側から挿入し配線パターン面31に形成された配線パターンにはんだ付けすることで、基板3に固定されるとともに端子が配線パターンと電気的に接続されている。
第1ボタン部材21は絶縁性を有する樹脂の一体成形で製造されたものである。図2、図3に示すように第1ボタン部材21は矩形の平板状の台座部211と、台座部211より背面側に突出されたスイッチ押圧部212と、台座部211の端部と一体的に連結されたヒンジ部213と、ヒンジ部213と連結された取付基部214と、取付基部214に形成されフロントパネル1の背面がわに形成された第1取付ボス12に外嵌されたボス孔215とを備えている。
スイッチ押圧部212はそれには限定されないがここでは、断面十字形状を有するものである。ヒンジ部213は台座部211に一体連結されたものであり、台座部211の厚みよりも薄く形成されている。このように、ヒンジ部213の断面積が第1ボタン部材21の他の部分(例えば、台座部211等)の断面積よりも小さく形成されていることで、台座部211に正面側より力が付勢されたときに、ヒンジ部213が変形し、たわむ。
第1ボタン部材21は取付基部214に形成されたボス孔215をフロントパネル1の第1取付ボス12が貫通するように配置されるとともに、ボス孔215を貫通した第1取付ボス12の先端部を加熱溶着することで取付固定されるものである。
第2ボタン部材22は円柱状の外面に金属めっきが施された樹脂製の部材である。外側ボタン22は一方の平面に外部に露出された露出部221が形成されており、他方の平面が第1ボタン部材21と当接された当接部222が形成されている。また、露出部221と当接部222間の曲面部220には、第2ボタン部材22の中心軸に対して直交する面内に4個の凹欠223が互いに隣り合う凹欠223がなす中心角度が等しくなる(ここでは90°)ように形成されている。第2ボタン部材22の露出部221には、図1等に示すように、そのボタンを押すことで実行される操作を示す図柄がつけられている。
アース部材23は導電性を有する金属板に孔あけ、折り曲げ加工を施すことで形成されている。アース部材23はフロントパネル1と第1ボタン部材21との間に配置されるものである。アース部材23は第1ボタン部材21と隣接して配置されたボタン当接部231と、フロントパネル1に固定された固定部232と、ボタン当接部231の中央に形成された支持孔233と、DVDプレーヤAの接地されているフレームFrと接触する接地部234と、ボタン当接部231の一部に形成され、台座部14が接触しないように貫通する貫通孔235と、係合部24とを有している。
ボタン当接部231は第1ボタン部材21の台座部211と平行に配置される板状の部材である。ボタン当接部231と固定部232とは連結部236を介して連結されている。それには限らないがここでは、ボタン当接部231、固定部232、連結部236は接続部で屈折して形成されており、ボタン当接部231は台座部211と、固定部232はフロントパネル1の背面側とそれぞれ近接して或いは当接して配置されている。固定部232には、第2取付ボス13が貫通するボス孔2321が形成されている。
係合部24は支持孔233の端縁部より折り曲げることで立設されて形成されている。支持孔233は第2ボタン部材22が貫通するように配置されるものであり、第2ボタン部材22の断面を完全に収めることができる形状を有している。それには限らないがここでは、円形状である。
係合部24はアース部材23の前面側に立設されている。係合部24は支持孔233の中心周りに等間隔(互いに隣り合う係合部24同士が等中心角度ここでは、90度)となるように4個形成されているものである。係合部24はアース部材23のボタン当接部231より斜めに立設された支持部241と、支持部241の先端部を折り曲げることで形成された係合爪部242とを有している。係合爪部242は支持孔233の中央方向に向かうとともに、支持部241と直角になるように折り曲げられている。
4個の係合部24は同一の形状を有するものであり、各係合爪部242の先端を円形につなぐことができる形状を有するものである。各係合爪部242の先端をつなぐ円形状の直径が、第2ボタン部材22の断面である円形状の直径よりも小さくなるように、4個の係合部24が形成されている。
第2ボタン部材22をアース部材23に取り付ける取り付け方法は以下に示す手順で行われる。まず、第2ボタン部材22の当接部221をアース部材23の前面側より係合部24の係合爪部242と当接させる。この状態で第2ボタン部材22を背面側に押し込むと、図2、3、4に示すように係合爪部242は中心に向かって背面側に傾斜させて形成されているので、当接部222にて係合爪部242が開く方向に押され、支持部241が弾性変形する。さらに第2ボタン部材22を押し込むと、支持部241が開き、係合爪部242の先端が第2ボタン部材22の曲面部220に達し、係合爪部242が曲面部220を摺動する。第2ボタン部材22の当接部222が台座部211と当接するとともに、係合爪部242が凹欠223と係合され、第2ボタン部材22はアース部材23に保持され、固定される。
図2、3、4に示すように係合爪部242は支持部241の先端より内側に向かって背面側に傾斜するように形成されているので、第2ボタン部材22がアース部材23から抜けるのを抑制している。また、支持部241が弾性力を有するので、支持部241を開いて係合爪部242と凹欠223との係合をアース部材23を破損することなく、なおかつ、容易にはずすことができる。以上のことより、第2ボタン部材22とアース部材23とを簡単に着脱することができ、また、第2ボタン部材22及び(又は)アース部材23を簡単に交換することが可能である。
第2ボタン部材22が保持されたアース部材23は固定部232のボス孔2321を第2取付ボス13が貫通するように、フロントパネル1の背面に取り付けられている。このとき、第2ボタン部材22はフロントパネル1の貫通孔11を貫通するとともに露出部221が正面側に貫通している。また、アース部材23のボス孔2321は第2取付ボス13に貫通されている。この状態で、第2取付ボス13のボス孔2321より突出した部分を加熱して溶着させることで、アース部材23をフロントパネル1の背面側に固定することができる。
第2ボタン部材22は、凹欠223が係合部24の係合爪部242に係合されている。これにより、第2ボタン部材22が係合部24に固定されるとともに、第2ボタン部材22の金属被覆とアース部材23とが確実に接触されるので、第2ボタン部材22は接地される。
アース部材23が固定された状態で、第1取付ボス13がボス孔215を貫通するように第1ボタン部材21を配置する。この状態で、第1取付ボス13のボス孔215より突出した部分を加熱して取付基部214に溶着させることで、取付基部214をフロントパネル1の背面側に取付固定することができる。
このように、第1ボタン部材21、第2ボタン部材22及びアース部材23を取り付けることで、面押しボタン2はフロントパネル1の背面側に取付固定される。図2に示すように、外側ボタン22が押されていない状態で、外側ボタン22の当接部222が第1ボタン部材21の台座部211と当接している。
面押しボタン2の第2ボタン部材22の露出部221が押されると、アース部材23に力が付勢して、アース部材23がたわむ。また、同時に、外側ボタン22の当接部222が当接している台座部211にも力が付勢されることで、他の部分よりも断面積が小さいヒンジ部213が変形し、第1ボタン部材21がたわむ。第1ボタン部材21がたわむことで、台座部の背面に形成されているスイッチ押圧部212が配線基板3に実装されたスイッチ4は押される。
このように、面押しボタン2は、第1ボタン部材21、第2ボタン部材22及びアース部材23がどのような位置にある場合であっても、第2ボタン部材22がアース部材23と常時接触され、接地されている。
電子機器の出荷前検査として、静電試験と呼ばれる試験が行われる。この試験は第2ボタン部材22と貫通孔11との間隙に前面側から通常使用時に発生するであろう静電気を放電させ、内部の基板3、スイッチ4等の内部に配置された電子部品に、動作不良、故障や破損等の不具合が発生しないか調査するものである。
本発明にかかるDVDプレーヤAの場合、第2ボタン部材22の外表面には導電性の金属被覆が施されており、放電された電気は金属被覆に流れる。第2ボタン部材22の金属被覆に流れた電流は、アース部材23を介してフレームFrに流れるので、配線基板3、スイッチ4及び配線基板3に実装された電子部品等に流れることはなく、静電気による不具合の発生を低減できることを確認することができる。
たとえば、ボタンを押すユーザに帯電している静電気が、第2ボタン部材22に放電された場合、電流は第2ボタン部材22の金属被覆を通り、アース部材23を介してフレームFrに流入する。これにより、静電気による電流が配線基板3に流入すること生じる不具合を抑制することができる。
上記実施例において、アース部材23の係合部24の支持部241は、支持孔233の端縁部より、支持孔233の中心に向かって傾けて立設されているものとされているが、それに限定されるものではない。支持部241がボタン当接部231より直角に立設されるとともに、係合爪部242の先端をつないだ円形状が第2ボタン部材22の円形状よりも大きくなるように形成しておき、第2ボタン部材22を取り付けたときに、支持部241を内側に押圧して折り曲げることで、係合爪部242が凹欠223と係合するようにしてもよい。
このように支持部を折り曲げることで固定するものの場合、第2ボタン部材22の外形に多少の誤差がある場合であっても、折り曲げる角度を調整することができるので、組み立てに支障が出にくい。
図5は本発明にかかる電子機器の他の例の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。図5に示す面押しボタン2bは第2ボタン部材25が異なる以外は図2に示す面押しボタン2と同じ構成を有しており、実質上同じ部分には同一の符号が付してある。
図5に示す第2ボタン部材25は、曲面部250に一周にわたって形成された凹溝253が形成されている。凹溝253が形成されていることで、第2ボタン部材25が軸集方向に回転しても、外側ボタン25に負担がかからないようにすることができる。
図6は本発明にかかる電子機器の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。図6に示す面押しボタン2cは第2ボタン部材25及び係合部24cが異なる以外は図2に示す面押しボタン2と同じ構成を有しており、実質上同じ部分には同一の符号が付してある。
図6に示す第2ボタン部材26は凹欠、凹溝を備えていない。この第2ボタン部材26を用いる場合、係合部24cの係合爪部242cが第2ボタン部材26の曲面部260に食い込ませて固定する。このように固定するものの場合、係合のための凹欠、凹溝がないので第2ボタン部材26の形状に誤差があるものであっても、容易に固定することができる。
図7は本発明にかかる電子機器の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。図7に示す面押しボタン2dは第2ボタン部材25が異なる以外は図2に示す面押しボタン2と同じ構成を有しており、実質上同じ部分には同一の符号が付してある。
図7に示す第2ボタン部材27は曲面部270の当接部271と近接する部分にテーパ部274が形成されている。テーパ部274が形成されていることで、係合部24に押し込むときに、係合爪部242がテーパ部274に沿って、支持部241が拡がるので、より容易に第2ボタン部材27をアース部材23に取付固定することができる。
上記実施例において、電源ボタンPwの例を挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、それ以外のボタンについても本発明にかかる面押しボタンを採用してもよい。
上記実施例において、面押しボタンを利用した電子機器としてDVDメディアの再生を行うDVDプレーヤAを採用しているが、それに限定されるものではなく、面押しボタンを用いて操作を行う電子機器(例えば、VTR、CD、TV受像機等)を広く採用することができる。また、面押しボタン2は正面視(正面から見て)円形状のものを例に説明しているが、それに限定されるものではなく、楕円形状、矩形状等、ユーザが認識しやすく、押しやすい形状のものを広く採用することができる。
以上、発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明は、液晶表示装置に採用することが可能である。
本発明にかかる電子機器の一例の正面図である。 本発明にかかる電子機器の面押しボタンが取り付けられた要部の拡大断面図である。 図2に示す面押しボタンの拡大正面図である。 図2に示す電子機器の面押しボタンを分解した状態の要部の拡大断面図である。 本発明にかかる電子機器の他の例の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。 本発明にかかる電子機器の他の例の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。 本発明にかかる電子機器の他の例の面押しボタンが取り付けられている部分を拡大した断面図である。
符号の説明
1 フロントパネル
11 貫通孔
12 第1ボス
13 第2ボス
14 台座部
2 面押しボタン
21 第1ボタン部材
211 台座部
212 スイッチ押圧部
213 ヒンジ部
214 取付基部
215 ボス孔
22 第2ボタン部材
221 露出部
222 当接部
223 凹欠
23 アース部材
231 ボタン当接部
232 固定部
233 支持孔
234 接地部
235 貫通孔
3 配線基板
4 スイッチ

Claims (8)

  1. 前面から背面に貫通した貫通孔を具備したフロントパネルと、
    表面にスイッチが実装され前記フロントパネルと平行に配置された配線基板と、
    平板状の台座部と、前記台座部の背面から一体的に突出され、先端部が前記スイッチと対向したスイッチ押圧部と、前記台座部の下端部に該台座部の厚みよりも薄く且つ前記下端部の一部と一体的に連結されたヒンジ部と、前記ヒンジ部を介して前記台座部と一体連結され前記背面パネルの背面側に固定された固定部とを具備した第1ボタン部材と、
    表面に金属被覆が形成された柱状部材であり、側壁部と、前記側壁部の一方の端部に連結され、前記第1ボタン部材の台座部の前面と当接された当接部と、前記側壁部の他方の端部に連結され、フロントパネルの貫通孔より一部が露出された露出部とを具備した柱形状の第2ボタン部材と、
    金属板を切り曲げることで形成され、前記第1ボタン部材の前記台座部と近接して配置された支持部と、前記フロントパネルの背面側に固定された固定部と、前記支持部と前記固定部とを連結した連結部とを具備し、前記フロントパネルと前記第1ボタン部材の間に配置されたアース部材とを備えた電子機器であって、
    前記支持部は前記第2ボタン部材の中心軸と直交する断面よりも大きな形状を有する貫通孔と、前記貫通孔の端縁部より正面側に一体的に立設された係合部とを有しており、
    前記係合部は前記貫通孔の端縁部より立設された支持部と、前記支持部の先端部より前記貫通孔の中央方向に向けて前記支持部に対して直角を成すように立設された係合爪部とを有しており、
    前記第2ボタン部材は前記側壁部に被支持部が形成されており、前記当接部が前記台座部の他方の面と当接されているとともに、前記被支持部と前記係合爪部とが係合されることで前記フロントパネルに支持されていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第2ボタン部材は円柱形状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2ボタン部材は中心軸に垂直に切断した断面形状が多角形であり、前記係合部が前記多角形の断面の辺と対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記被支持部が前記側壁部に形成された凹孔であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記被支持部は前記側壁部の周方向に連続するように形成された凹溝であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記係合部の前記支持部が前記貫通孔の中央に向かって傾斜して形成されており、
    前記係合爪部は先端が同一のピッチ円上に配置されるように形成されており、前記第2ボタン部材の前記被支持部と前記第2ボタン部材の中心軸までの長さが前記ピッチ円の半径より長く形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記第2ボタン部材は前記側壁部の前記当接部側の端部が、先細りになるように形成され、前記当接部が前記ピッチ円よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記係合部は前記支持部より直角に立設されており、
    前記第2ボタン部材の前記連結部は前記支持部を折り曲げることで前記側壁部の前記係合爪部を食い込ませることで形成されるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
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