JP2009283057A - ワイヤホルダ及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率よくワイヤに確実に圧接することができるワイヤホルダ及び電子機器を提供する。
【解決手段】金属製のシャーシに配線されるリード線を固定してグランディング対策をするためのワイヤホルダにおいて、金属製のシャーシに係合する係合部15を有する基部10と、基部10の一端部及び他端部にそれぞれ設けられた一方及び他方のアーム部14、16と、一方及び他方のアーム部14、16にそれぞれ設けられており、リード線に圧接可能な一方及び他方の圧接部18、22とを有し、一方及び他方のアーム部14、16は基部10に対して反対方向に突出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤを保持するワイヤホルダ及び該ワイヤホルダでワイヤのグランディング対策を施した電子機器に関する。
従来、ディスクプレイヤ及びテレビジョン等の電子機器は、プリント基板の部品間をリード線で接続している。リード線はポリアミドなどのプラスチックで射出成形されたワイヤホルダで保持されている。電子機器はデジタル技術を利用した電子回路がプリント基板に実装されているため、デジタル信号の高調波の輻射による電磁ノイズが発生する。
薄型テレビジョンなどの電子機器では省スペース化及び高密度実装化のため、電磁ノイズの電子機器自体への影響が、無視できない状態になってきている。例えば、輻射ノイズが発生する場合、リード線はアンテナとして機能して高調波を拾い、電子機器が誤動作及び故障等する可能性がある。このためリード線の不要輻射ノイズ対策として、リード線のグランディング対策が必要になってきている。
この種のグランディング対策としては、特許文献1の提案がある。特許文献1に示す例では、接着テープ又は着脱自在なフックを用いてリード線を金属製のシャーシに部分的に密着させることにより、不要輻射ノイズを消滅させている。さらに特許文献1では、シャーシの一部に切りおこし部を形成し、切りおこし部でリード線を係止してシャーシに密着させる例も提案されている。
また従来のワイヤホルダでは、例えば金属製のシャーシにビス止めしてグランディングしている例がある。
図30は従来のワイヤホルダを示す斜視図である。
従来のワイヤホルダ1は樹脂製又は金属製の逆凹字状をした保持部2を有しており、保持部2の両端部2a、2bが外側に屈曲している。各端部2a、2bは矩形状をしており、各端部2a、2bの略中央部にビス止め用の孔3a、3bが形成されている。
このようなワイヤホルダ1では、保持部2にリード線4を通した後、保持部2の各端部2a、2bの孔3a、3bからビス7、7を挿通して金属製のシャーシ6に固定しており、リード線4の不要輻射ノイズを消滅させている。
特開2006−31858号公報
しかしながら従来の特許文献1のような接着テープでは剥離の可能性があり、また着脱自在なフックではリード線を確実に固定して金属製シャーシに密着させることが困難である。
さらにリード線を金属製のシャーシに密着させる場合、切りおこし部による係止又はワイヤホルダのビス止めでは、リード線を予めそれぞれの切りおこし部又はワイヤホルダの保持部に挿通する作業及び固定する作業が必要なため、作業性に難点があり、改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、基部にアーム部及び圧接部を備えることにより、作業効率よくワイヤに確実に圧接することができるワイヤホルダ及び電子機器を提供することにある。
本発明のワイヤホルダは、ワイヤを保持するワイヤホルダにおいて、基部と、該基部に突設された二個のアーム部と、該アーム部に設けられており、前記ワイヤに圧接する圧接部とを有することを特徴とする。
このような構成の本発明のワイヤホルダでは、ワイヤホルダの取り付け位置にて、アーム部の圧接部がワイヤに圧接する。圧接部がワイヤを圧接したとき、ワイヤの不要輻射ノイズが、例えば金属製のシャーシに伝搬して消滅する。
本発明のワイヤホルダは、前記二個のアーム部の突出する方向は反対方向になっていることを特徴とする。
このような構成の本発明のワイヤホルダでは、二個のアーム部が可撓性を有し、ワイヤにアーム部の圧接部が効果的に圧接する。
本発明のワイヤホルダは、前記アーム部と前記圧接部とは弾性変形可能な結合部で結合されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のワイヤホルダでは、アーム部の圧接部がワイヤに圧接するとき、アーム部と圧接部とを結合する結合部が弾性変形して、アーム部の圧接部がワイヤに圧接する。
本発明のワイヤホルダは、前記圧接部は前記ワイヤを係止する係止部を有することを特徴とする。
このような構成の本発明のワイヤホルダでは、アーム部の圧接部がワイヤに圧接し、圧接部の係止部がワイヤを係止したとき、係止部はワイヤがワイヤホルダから抜け出ることを禁止する。
本発明の電子機器は、筐体と、前述のワイヤホルダとを備え、前記圧接部は前記ワイヤを圧接して前記筐体に密着させていることを特徴とする。
このような構成の本発明の電子機器では、例えば不要輻射ノイズをワイヤが拾っている場合、ワイヤホルダがワイヤを筐体に密着させて保持し、不要輻射ノイズを筐体に逃がして、ワイヤの不要輻射ノイズが消滅する。
したがって、本発明の電子機器はワイヤを筐体に密着させて保持するワイヤホルダによりグランディング対策が可能になる。
本発明のワイヤホルダは、基部にアーム部及び圧接部を備えているので、アーム部の圧接部がワイヤを圧接して、ワイヤの不要輻射ノイズを、例えば金属製のシャーシに伝搬して消滅させることができるという効果を有する。
本発明の電子機器は、ワイヤホルダでワイヤを筐体に密着させることにより、例えばワイヤの不要輻射ノイズを筐体に伝搬させて、グランディング効果を得ることができる。
本発明のワイヤホルダでワイヤのグランディング対策を施した電子機器としては、薄型テレビジョン、DVDプレイヤ、レコーダ及びPC等を挙げることができる。
以下、図面に基づき、電子機器の金属製のシャーシにワイヤとしてリード線を圧接して密着させるワイヤホルダの好適な実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るワイヤホルダを下方から視た斜視図、図2はワイヤホルダを下方から視た斜視図である。
実施の形態1に係るワイヤホルダは、矩形台状の基部10と、基部10の長手方向の一端部の一側部10a側に外向きに突設された第1アーム部14と、基部10の他端部の他側部10b側に外向きに突設された第2アーム部16とを備える。第1アーム部14及び第2アーム部16は、略同寸法の矩形板状をしており、基部10の対角位置にて外側に逆向きに略平行に突設されている。第1アーム部14及び第2アーム部16は弾性変形可能であり、可撓性を有している。
第1アーム部14の端部14aの一側部14c側に、平面視矩形状の圧接部18が結合部14bを介して基部10側へ延設されている。圧接部18の一端部18aは第1アーム部14の端部14aの先端と略面一になっている。圧接部18の他端部18bは基部10の一側部10aに対向している。基部10の一側部10aと圧接部18の他端部18bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32aが確保されている。
第1アーム部14の一側部14cは、結合部14bを除き、切り込み状の間隙34aを介して圧接部18の一側部18cと対向しており、結合部14bは弾性変形可能になっている。圧接部18の他側部18dは第2アーム部16の他側部16dと略面一になっている。
圧接部18は、略半割円筒状の三個の湾曲部19a、19b、19cの長手方向を基部10と略平行にして連結して形成されている。中央の湾曲部19bは上向きに湾曲し、両側の湾曲部19a、19cは下向きに湾曲している。即ち、圧接部18は、基部10に向かって進行する波打ち形状をしている。
湾曲部19cにおける圧接部18の一側部18c側が、結合部14bにより第1アーム部14の一側部14cに結合されている。つまり、結合部14bは間隙34aの間隔分だけ一側部14cから突出して湾曲部19cに結合しており、第1アーム部14の端部14aを鉤状にしている。結合部14bは、弾性変形しやすいように湾曲部19cの厚さよりも薄くしてもよい。
圧接部18は、波打ち形状をしており、さらに弾性変形可能な結合部14bで第1アーム部14に結合されているため、リード線30を押圧できるように可撓性を有している。
第2アーム部16の端部16aの一側部16c側に、平面視矩形状の圧接部22が結合部16bを介して基部10側へ延設されている。
圧接部22の一端部22aは第2アーム部16の端部16aの先端と略面一になっている。圧接部22の他端部22bは基部10の他側部10bに対向しており、他端部22b及び他側部10bの長さは略同寸法になっている。基部10の他側部10bと圧接部22の他端部22bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32bが確保されている。
第2アーム部16の一側部16cは、結合部16bを除き、切り込み状の間隙34bを介して圧接部22の一側部22cと対向しており、結合部16bは弾性変形可能になっている。
圧接部22の他側部22dは第1アーム部14の他側部14dと略面一になっている。
圧接部22は、略半割円筒状の三個の湾曲部20a、20b、20cの長手方向を基部10と略平行にして連結して形成されている。中央の湾曲部20bは上向きに湾曲し、両側の湾曲部20a、20cは下向きに湾曲している。即ち、圧接部22は基部10に向かって進行する波打ち形状をしている。
湾曲部20cにおける圧接部22の一側部22c側が、結合部16bにより第2アーム部16の一側部16cに結合されている。つまり、結合部16は間隙34bの間隔分だけ一側部16cから突出して湾曲部20cに結合しており、第2アーム部16の端部16aを鉤状にしている。結合部14bは、弾性変形しやすいように湾曲部19cの厚さよりも薄くしてもよい。
圧接部22は、波打ち形状をしており、さらに弾性変形可能な結合部16bで第2アーム部16に結合されているため、リード線30を押圧できるように可撓性を有している。
基部10、第1アーム部14、一方の圧接部18、第2アーム部16及び他方の圧接部22からなるワイヤホルダの略形態は、コの字と逆コの字とを噛み合わせて、開口側を反対向きにしたようになっている。
基部10の下面13の略中央部に、四角錐台状の係合部15が幅狭側を下向きにして基部10の長手方向に沿って突設されている。係合部15の先端には、二個の爪状の突起15a、15bが基部10の下面13の両縁にそれぞれ向かって突設されている。ワイヤホルダの係合部15は可撓性を有しており、係合部15を金属製のシャーシ36の、例えば矩形状に形成された孔37に嵌入させた場合、突起15a、15bは弾性変形して孔37に嵌入して拡開し、孔37の内側の周縁に圧接するようになっている。
なお、図3において、ワイヤホルダの基部10の係合部15は孔37に係合しているが、ワイヤホルダを取り付けていない孔37を併せて図示した。
係合部15は円柱状又は円錐台状等の柱状であればよく、係合部15の形態に合わせて嵌入させる孔37を形成すればよい。
本発明のワイヤホルダは、リード線30の向き又はリード線30の本数に応じて適宜向きを変えて使用できるため、係合部15は中心軸に対して対称形状の、例えば円錐台状が好ましい。この場合、係合部15を係合させる孔37は、係合部15の向きに依存しないように、丸孔に統一しておくのが好ましい。
なお、係合部15及び孔37の形態については以下の実施の形態においても同様である。
次に実施の形態1に係るワイヤホルダの作用について説明する。
図3は実施の形態1に係るワイヤホルダでリード線を固定した状態を示す斜視図である。
実施の形態1に係るワイヤホルダでは、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、リード線30を一方の圧接部18の下側に通して、圧接部18と基部10との間の間隙32aに挿通する。
次に、間隙32aを挿通したリード線30は、基部10の上面を通り基部10と他方の圧接部22との間隙32bに挿通し(図2を参照)、他方の圧接部22の下側を通り、部品のコネクタ(図示せず)に接続される。
次いで、金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部18、22が撓んで、圧接部18の湾曲部19a、19c及び圧接部22の湾曲部20a、20cが、リード線30を金属製のシャーシ36に押圧し、リード線30の前後の動きを規制する。
圧接部18、22がリード線30を押圧したとき、第1アーム部14及び第2アーム部16は、リード線30の横方向への動きを規制して、リード線30を保持する。
そして、圧接部18、22のそれぞれの湾曲部19a、19c、20a、20cのそれぞれの湾曲面が、リード線30に圧接して、リード線30が金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
このように実施の形態1に係るワイヤホルダでは、弾性変形して金属製シャーシ36にワイヤホルダを係合する係合部15を備えているので、ワイヤホルダの取り付け作業が容易である。また、確実にリード線30を保持しながら、リード線30を金属製のシャーシ36に押さえ付けて不要輻射ノイズを金属製のシャーシ36に伝搬させることができるので、不要輻射ノイズ対策のグランディング効果を得ることができる。さらにワイヤホルダはプラスチックで射出成形ができ、部品価格を廉価にすることができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
実施の形態2では実施の形態2の圧接部18、22に当接部と係止部を設けたものであり、その他の構成は同様である。
図4は本発明の実施の形態2に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図、図5はワイヤホルダを下方から視た斜視図、図6はワイヤホルダの平面図、図7はワイヤホルダの正面図、図8はワイヤホルダの側面図、図9はワイヤホルダの裏面図である。
なお、実施の形態1と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて、重複する詳細な説明及び作用効果は適宜省略し、以下の実施の形態についても同様とした。
実施の形態2に係るワイヤホルダの圧接部18の下面に、一側部18cから他側部18dの近傍にわたって、リード線30を均等に押圧して圧接可能な底面視矩形状の当接部21が形成されている。当接部21は湾曲部19a、19b、19cの基台になっている。当接部21はリード線30との接触面積を広くして不要輻射ノイズを取り除き易くするため、当接部21の幅はリード線30の幅よりも広い幅の寸法にしている。
圧接部18の一端部18aの下縁には、リード線30を押圧して係止可能な矩形状の係止部24aが、圧接部18の長手方向に沿って下向きに形成されている。係止部24aの長手方向の寸法は当接部21の長手方向の寸法と略同寸法にしている。また係止部24aは当接部21の平坦な当接面21aより下側に突出しており、リード線30を確実に係止するようになっている。
第1アーム部14の下面には、圧接部18の湾曲部19a、19cに対応して半円柱状に突出する突部28a、28cが、第1アーム部14の一側部14cから他側部14dにわたって連設されている。
圧接部22の下面には、一側部22cから他側部22dの近傍にわたって、リード線30と均等に圧接可能な底面視矩形状の当接部23が形成されている。当接部23は湾曲部20a、20b、20cの基台になっている。
圧接部22の一端部22aの下縁には、リード線30を押圧して係止可能な矩形状の係止部24bが、長手方向を圧接部22の長手方向に合わせて下向きに形成されている。係止部24bの長手方向の寸法は当接部23の長手方向の寸法と略同寸法にしている。また係止部24bは当接部23の平坦な当接面23aより下側に突出しており、リード線30を確実に係止するようになっている。
第2アーム部16の下面には、圧接部22の湾曲部20a、20cに対応して半円柱状に突出する突部29a、29cが、第2アーム部16の内側の一側部16cから外側の他側部16dにわたって連設されている。
次に実施の形態2に係るワイヤホルダの作用について説明する。
図10は実施の形態2に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図、図11はワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。
実施の形態2に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本の場合、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、リード線30を一方の圧接部18の下側を通して、圧接部18と基部10との間の間隙32aに挿通する。
次に、間隙32aを挿通したリード線30は、基部10の上面を通り基部10と他方の圧接部22との間隙32bに挿通し、他方の圧接部22の下側を通り、部品のコネクタ(図示せず)に接続される。
次いで、金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部18、22が撓んでリード線30を金属製のシャーシ36に押圧する。圧接部18、22がリード線30を押圧したとき、圧接部18、22のそれぞれの係止部24a、24bがリード線30を押圧・係止して、リード線30の前後の動きを規制し、ワイヤホルダからの抜けを禁止する。
第1アーム部14及び第2アーム部16は、リード線30の横方向への動きを規制して、リード線30を保持する。
そして、圧接部18、22のそれぞれの当接部21、23がリード線30に圧接して、リード線30が金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
次に、リード線30a、30bが二本の場合について説明する。
図11に示すように、実施の形態2に係るワイヤホルダでは、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、一方のリード線30aを第1アーム部14及び一方の圧接部18の下側で係止部24aの内側に沿わせて通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。同様に、他方のリード線30bを他方の圧接部22の下側で係止部24bの内側に沿わせて第2アーム部16の下側を通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。
次に金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、第1アーム部14の突部28a、28cは、リード線30aを金属製のシャーシ36に押圧して、リード線30aの前後の動きを規制する。第2アーム部16の突部29a、29cは、リード線30bを金属製のシャーシ36に押圧して、リード線30bの前後の動きを規制する。
第1アーム部14及び第2アーム部16がそれぞれのリード線30a、30bを押圧するとき、圧接部18、22が撓んでそれぞれのリード線30a、30bを金属製のシャーシ36に押圧する。
圧接部18、22がリード線30a、30bを押圧したとき、圧接部18、22下面のそれぞれの当接部21、23がリード線30a、30bに圧接する。
圧接部18、22がリード線30a、30bに圧接するとき、圧接部18、22のそれぞれの係止部24a、24bがリード線30a、30bの横方向への動きを規制して、各リード線30a、30bを保持する。
そして、当接部21、23がリード線30a、30bに圧接したとき、リード線30a、30bが金属製のシャーシ36に密着し、リード線30a、30bの不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
このように実施の形態2に係るワイヤホルダでは、弾性変形して金属製シャーシ36にワイヤホルダを係合する係合部15を備えているので、ワイヤホルダの取り付け作業が容易である。また、確実にリード線30を保持しながら、リード線30を金属製のシャーシ36に押さえ付けて不要輻射ノイズを金属製のシャーシ36に伝搬させることができるので、不要輻射ノイズ対策のグランディング効果を得ることができる。さらにワイヤホルダはプラスチックで射出成形ができ、部品価格を廉価にすることができる。
また実施の形態2に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本に限らず、2本の場合でも一つのワイヤホルダで二本のリード線30a、30bを固定してグランディング対策をすることができる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について説明する。
図12は実施の形態3に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図、図13はワイヤホルダを下方から視た斜視図、図14はワイヤホルダの平面図、図15はワイヤホルダの正面図、図16はワイヤホルダの側面図、図17はワイヤホルダの裏面図である。
実施の形態3に係るワイヤホルダは、矩形台状の基部10と、基部10の長手方向の一端部の一側部10a側に形成された第1アーム部44と、基部10の他端部の他側部10b側に形成された第2アーム部46とを備える。第1アーム部44及び第2アーム部46は、略同寸法の矩形板状をなし、基部10の両端部にそれぞれ形成されているため、可撓性を有している。
第1アーム部44の一側部44cと、第2アーム部46の一側部46cとは略平行になっており、基部10に対して反対側の位置で、基部10に略直交している。
第1アーム部44の他側部44dは基部10の長手方向へ延出されており、平面視矩形状の圧接部48が形成されている。第2アーム部46の他側部46dは基部10の長手逆方向へ延出されており、平面視矩形状の圧接部52が形成されている。第1アーム部44の圧接部48と、第2アーム部46の圧接部52とは、基部10に対して略平行に形成されている。
圧接部48の一端部48aは第1アーム部44の端部44aと略面一になっており、他端部48bは基部10の一側部10aに対向している。基部10の一側部10aと他端部48bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32aが確保されている。
圧接部48の上面は基部10の長手方向と略平行な方向に進行する波打ち形状をしており、圧接部48はリード線30を押圧できるように可撓性を有している。即ち、圧接部48は、略半割円筒状の三個の湾曲部49a、49b、49cの長手方向を第1アーム部44と略平行にして連結して形成されている。中央の湾曲部49bは上向きに湾曲し、両側の湾曲部49a、49cは下向きに湾曲している。
圧接部48の下面には、湾曲部49aの両端近くの下面から湾曲部49cの両端近くの下面までの長さLにわたって、リード線30を均等に押圧して圧接可能な底面視矩形状の当接部51が形成されている。当接部51は湾曲部49a、49b、49cの基台になっている。
当接部51はリード線30との接触面積を広くして不要輻射ノイズを取り除き易くするため、当接部51の幅(上述の長さL)をリード線30の幅よりも広い幅の寸法にしている。
圧接部48の一端部48aには、凸字状の係止体54が形成されている。係止体54には、リード線30を確実に係止するために、当接部51の当接面51aより下側に突出する係止部54aが突設されている。係止部54aは、長手方向を横向きにした矩形状をしており、長手方向の寸法を当接部51の幅と略同寸法にしている。
係止部54aの長手方向は、基部10の長手方向と略同方向であり、圧接部48上面の波打ち進行方向と略同方向である。
第2アーム部46の圧接部52の一端部52aは第2アーム部46の端部46aと略面一になっており、他端部52bは基部10の他側部10bに対向している。基部10の他側部10bと他端部52bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32bが確保されている。
圧接部52の上面は基部10の長手方向と略平行な方向に進行する波打ち形状をしており、圧接部52はリード線30を押圧できるように可撓性を有している。即ち、圧接部52は、略半割円筒状の三個の湾曲部50a、50b、50cの長手方向を第2アーム部46と略平行にして連結して形成されている。中央の湾曲部50bは上向きに湾曲し、両側の湾曲部50a、50cは下向きに湾曲している。
圧接部52の下面には、湾曲部50aの両端近くの下面から湾曲部50cの両端近くの下面までの長さLにわたって、リード線30を均等に押圧して圧接可能な底面視矩形状の当接部53が形成されている。当接部53は湾曲部50a、50b、50cの基台になっている。
当接部53はリード線30との接触面積を広くして不要輻射ノイズを取り除き易くするため、当接部53の幅(上述の長さL)をリード線30の幅よりも広い幅の寸法にしている。
圧接部52の一端部52aには、凸字状の係止体55が形成されている。係止体55には、リード線30を確実に係止するために、当接部53の当接面53aより下側に突出する係止部55aが突設されている。係止部55aは、長手方向を横向きにした矩形状をしており、長手方向の寸法を当接部53の幅と略同寸法にしている。
係止部54aの長手方向は、基部10の長手方向と略同方向であり、圧接部48上面の波打ち進行方向と略同方向である。
基部10の下面13の略中央部に、四角錐台状の係合部15が幅狭側を下向きにして基部10の長手方向に沿って突設されている。係合部15は実施の形態1と同様の構成及び作用効果を有するので詳細な説明を省略する。
次に実施の形態3に係るワイヤホルダの作用について説明する。
図18は実施の形態3に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図、図19はワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。
実施の形態3に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本の場合、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、リード線30を一方の圧接部48の下側を通して、圧接部48と基部10との間の間隙32aに挿通する。
次に間隙32aを挿通したリード線30は、基部10の上面を通り基部10と他方の圧接部52との間隙32bに挿通し、他方の圧接部52の下側を通り、部品のコネクタ(図示せず)に接続される。
次いで、金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部48、52が撓んでリード線30を金属製のシャーシ36に押圧する。
圧接部48、52がリード線30を押圧するとき、圧接部48、52のそれぞれの係止体54の係止部54a及び係止体55の係止部55aが、リード線30を押圧・係止して、リード線30の前後の動きを規制し、ワイヤホルダからの抜けを禁止する。
圧接部48、52がリード線30を押圧したとき、当接部51の湾曲部49a、49c及び当接部53の湾曲部50a、50cが、リード線30に圧接し、リード線30の横方向への動きを規制して、リード線30を保持する。
そして、圧接部48、52のそれぞれの当接部51の当接面51a及び当接部53の当接面53aが、リード線30に圧接して、リード線30が金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
次に、リード線30a、30bが二本の場合について説明する。
図19に示すように、実施の形態3に係るワイヤホルダでは、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、一方のリード線30aを第1アーム部44及び一方の圧接部48の下側で係止体54の係止部54aの内側に沿わせて通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。同様に、他方のリード線30bを他方の圧接部52の下側で係止体55の係止部55aの内側に沿わして第2アーム部46の下側を通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。
次に金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部48、52が撓んでそれぞれのリード線30a、30bを金属製のシャーシ36に押圧して、リード線30a、30bの前後の動きを規制する。
圧接部48、52がリード線30a、30bを押圧したとき、それぞれの当接面51a、53aが、リード線30a、30bに圧接して、一方の係止体54の係止部54a及び他方の係止体55の係止部55aが、それぞれのリード線30a、30bの横方向への動きを規制して、リード線30a、30bを保持する。
それぞれの当接面51a、53aがリード線30a、30bに圧接したとき、リード線30a、30bが金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
このように実施の形態3に係るワイヤホルダでは、弾性変形して金属製シャーシ36にワイヤホルダを係合する係合部15を備えているので、ワイヤホルダの取り付け作業が容易である。また、確実にリード線30を保持しながら、リード線30を金属製のシャーシ36に押さえ付けて不要輻射ノイズを金属製のシャーシ36に伝搬させることができるので、不要輻射ノイズ対策のグランディング効果を得ることができる。さらにワイヤホルダはプラスチックで射出成形ができ、部品価格を廉価にすることができる。
また実施の形態3に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本に限らず、2本の場合でも一つのワイヤホルダで二本のリード線30a、30bを固定してグランディング対策をすることができる。
(実施の形態4)
次に実施の形態4について説明する。
図20は実施の形態4に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図、図21はワイヤホルダを下方から視た斜視図、図22はワイヤホルダの平面図、図23はワイヤホルダの正面図、図24はワイヤホルダの側面図、図25はワイヤホルダの裏面図である。
実施の形態4に係るワイヤホルダは、矩形台状の基部10と、基部10の長手方向の一端部の一側部10a側に形成された第1アーム部64と、基部10の他端部の他側部10b側に形成された第2アーム部66とを備える。第1アーム部64及び第2アーム部66は、略同寸法の矩形板状をなし、基部10の両端部にそれぞれ形成されているため、可撓性を有している。
第1アーム部64の一側部64cと、第2アーム部66の一側部66cとは略平行になっており、基部10に対して反対側の位置で、基部10に略直交している。
第1アーム部64の他側部側は基部10の長手方向と略平行な方向へ延出されており、平面視矩形状の圧接部68が形成されている。第2アーム部66の他側部側は基部10の長手方向と略平行な方向と逆方向へ延出されており、平面視矩形状の圧接部72が形成されている。第1アーム部64の圧接部68と、第2アーム部66の圧接部72とは、長手方向を略平行にして基部10に対して反対側に形成されている。
圧接部68の一端部68aと、圧接部72の一端部72aとは、基部10に対して反対側で等距離に位置している。
圧接部68の他端部68bは、基部10の一側部10aに対向している。基部10の一側部10aと他端部68bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32aが確保されている。
圧接部68の略中央部に凹部69aが形成されており、凹部69aの底部が圧接部68の下面から突出して底面視矩形状の当接部61が形成されている。当接部61には、圧接部68の両縁部側へ一部突出する突出部61c、61dが形成されており、当接部61の下面を平坦な当接面61aとして、リード線30の幅よりも広くなるようにしている。
圧接部68の一端部68aの下縁には、リード線30を押圧して係止可能な矩形状の係止部64aが、圧接部68の長手方向に沿って下向きに突設されている。係止部64aの長手方向の寸法は当接部61の長手方向の寸法と略同寸法にしている。また係止部64aは当接部61の平坦な当接面61aより下側に突出しており、圧接部68がリード線30に圧接したとき、リード線30が確実に係止されるようになっている。
圧接部72の他端部72bは、基部10の他側部10bに対向している。基部10の他側部10bと他端部72bとの間には、リード線30が挿通可能な間隙32bが確保されている。
圧接部72の略中央部に凹部69bが形成されており、凹部69bの底部が圧接部72の下面から突出して底面視矩形状の当接部63が形成されている。当接部63には、圧接部72の両縁部側へ一部突出する突出部63c、63dが形成されており、当接部63の下面を平坦な当接面63aとして、リード線30の幅よりも広くなるようにしている。
圧接部72の一端部72aの下縁には、リード線30を押圧して係止可能な矩形状の係止部64bが、圧接部72の長手方向に沿って下向きに突設されている。係止部64bの長手方向の寸法は当接部63の長手方向の寸法と略同寸法にしている。また係止部64bは当接部63の平坦な当接面63aより下側に突出しており、圧接部72がリード線30に圧接したとき、リード線30が確実に係止されるようになっている。
次に実施の形態4に係るワイヤホルダの作用について説明する。
図26は実施の形態4に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図、図27はワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。
実施の形態4に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本の場合、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、リード線30を一方の圧接部68の下側を通して、圧接部68と基部10との間の間隙32aに挿通する。
次に間隙32aを挿通したリード線30は、基部10の上面を通り基部10と他方の圧接部72との間隙32bに挿通し、他方の圧接部72の下側を通り、部品のコネクタ(図示せず)に接続される。
次いで、金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部68、72が撓んでリード線30を金属製のシャーシ36に押圧する。
圧接部68、72がリード線30を押圧するとき、圧接部68、72のそれぞれの係止部64a及び係止部64bが、リード線30を押圧・係止して、リード線30の前後の動きを規制し、ワイヤホルダからの抜けを禁止する。第1アーム部64及び第2アーム部66は、リード線30の横方向への動きを規制して、リード線30を保持する。
そして、圧接部68、72のそれぞれの当接部61の当接面61a及び当接部63の当接面63aが、リード線30に圧接して、リード線30が金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
次に、リード線30a、30bが二本の場合について説明する。
図27に示すように、実施の形態4に係るワイヤホルダでは、先ず、ワイヤホルダの取り付け位置にて、一方のリード線30aを第1アーム部64及び一方の圧接部68の下側で係止部64aの内側に沿わせて通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。同様に、他方のリード線30bを他方の圧接部72の下側で係止部64bの内側に沿わして第2アーム部66の下側に通し、部品のコネクタ(図示せず)に接続する。
次に金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、可撓性の圧接部68、72が撓んでそれぞれのリード線30a、30bを金属製のシャーシ36に押圧して、リード線30a、30bの前後の動きを規制する。
圧接部68、72がリード線30a、30bを押圧したとき、それぞれの当接面61a、63aが、リード線30a、30bに圧接して、一方の係止部64a及び他方の係止部64bが、それぞれのリード線30a、30bの横方向への動きを規制して、リード線30a、30bを保持する。
それぞれの当接面61a、63aがリード線30a、30bに圧接したとき、リード線30a、30bが金属製のシャーシ36に密着する。リード線30が金属製のシャーシ36に密着したとき、リード線30の不要輻射ノイズが金属製のシャーシ36に伝搬して、不要輻射ノイズを消滅させるグランディング効果が得られる。
このように実施の形態4に係るワイヤホルダでは、弾性変形して金属製シャーシ36にワイヤホルダを係合する係合部15を備えているので、ワイヤホルダの取り付け作業が容易である。また、確実にリード線30を保持しながら、リード線30を金属製のシャーシ36に押さえ付けて不要輻射ノイズを金属製のシャーシ36に伝搬させることができるので、不要輻射ノイズ対策のグランディング効果を得ることができる。さらにワイヤホルダはプラスチックで射出成形ができ、部品価格を廉価にすることができる。
また実施の形態4に係るワイヤホルダでは、リード線30が一本に限らず、2本の場合でも一つのワイヤホルダで二本のリード線30a、30bを固定してグランディング対策をすることができる。
(実施の形態5)
次に実施の形態5について説明する。
実施の形態5は、実施の形態1と同様の構成であるが、圧接部18、22が可動になっており、バネの付勢力により、リード線30を押圧するようにしたものである。
図28は実施の形態5に係るワイヤホルダの一方の当接部を取り外した状態を示す下方から視た斜視図、図29はワイヤホルダの当接部を示す斜視図である。
実施の形態5に係るワイヤホルダの圧接部22を付勢するばね90は、横向きの円筒状をしており、ばね90の一端部は第2アーム部16の長手方向に延出されており、延出部90aが形成されている。延出部90aの先端には圧接部22側に屈曲した屈曲部90bが形成されている。ばね90他端部は第2アーム部16側に屈曲した屈曲部90cが形成されている。
第2アーム部16の端部16aの一側部16cに、嵌合孔82が形成されている。嵌合孔82の下方の近傍にばね90の屈曲部90cが嵌入して係止する係止孔84が形成されている。
圧接部22の一側部22cに嵌合孔82に嵌入して回動可能な軸部86が突設されている。軸部86の上縁近傍に、ばね90の延出部90aが嵌入可能な溝88が、第2アーム部16の長手方向と略平行な向きに対向して形成されている。軸部86から離隔した位置の溝88の一端部に、バネ90の屈曲部90bが嵌入して係止する係止孔92が形成されている。
ばね90は横向きに圧接部22の軸部86に挿通されており、軸部86は嵌合孔82に抜け出ないように嵌合している。軸部86が嵌合孔82に嵌合した場合、ばね90の延出部90aが溝88に嵌り、ばね90の一方の屈曲部90bが係止孔92に嵌入し、他方の屈曲部90cは係止孔84に嵌入しており、圧接部22は第2アーム部16と略平行になっている。
圧接部18も同様の構成でばね90で付勢されており、圧接部18は第1アーム部14と略平行になっている。
このような構成の実施の形態5では、図3に示すように、ワイヤホルダの取り付け位置にて、ワイヤホルダの間隙32a、32bにリード線30を通した後、金属製のシャーシ36の孔37に、ワイヤホルダの係合部15を嵌入させた場合、係合部15の突起15a、15bが弾性変形して、孔37に嵌入して拡開し、突起15a、15bの先端が孔37の内側周縁に圧接し、係合部15が金属製のシャーシ36に係合する。
係合部15が金属製のシャーシ36に係合したとき、圧接部18、22がばね90、90の付勢力によりリード線30を押圧して、圧接部18、22のそれぞれの湾曲部19a、19c、20a、20cが、リード線30を金属製のシャーシ36に押圧する。
したがって、実施の形態5では、ばね90の付勢力によりリード線30を圧接することができ、グランディング効果を得ることができる。
なお、実施の形態5のように圧接部に付勢力を付与して可動にする構成は、実施の形態1から4においても適用できる。
以上説明した実施の形態では、ワイヤホルダは略二回回転対称性を有しており、第1アーム部14、44、64及び一方の圧接部18、48、68と、第2アーム部16、46、66及び他方の圧接部22、52、72とは、略同形状・同寸法にしているが、これに限らず、大きさを非対称にして適宜変えても差し支えない。
また第1アーム部14、44、64及び第2アーム部16、46、66は矩形板状の例を挙げたが、これに限らず輪状であってもよい。
また本発明のワイヤホルダの材質はプラスチック及び絶縁体等であってもよいが、導電性を有する材料又は導電性の材料で被覆したものであっても差し支えない。
また本発明のワイヤホルダは、FPC、FFC等にも適用できる。
本発明の実施の形態1に係るワイヤホルダを下方から視た斜視図である。 ワイヤホルダを下方から視た斜視図である。 実施の形態1に係るワイヤホルダでリード線を固定した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図である。 ワイヤホルダを下方から視た斜視図である。 ワイヤホルダの平面図である。 ワイヤホルダの正面図である。 ワイヤホルダの側面図である。 ワイヤホルダの裏面図である。 実施の形態2に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 ワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 実施の形態3に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図である。 ワイヤホルダを下方から視た斜視図である。 ワイヤホルダの平面図である。 ワイヤホルダの正面図である。 ワイヤホルダの側面図である。 ワイヤホルダの裏面図である。 実施の形態3に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 ワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 実施の形態4に係るワイヤホルダを上方から視た斜視図である。 ワイヤホルダを下方から視た斜視図である。 ワイヤホルダの平面図である。 ワイヤホルダの正面図である。 ワイヤホルダの側面図である。 ワイヤホルダの裏面図である。 実施の形態4に係るワイヤホルダで一本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 ワイヤホルダで二本のリード線を固定した状態を示す斜視図である。 実施の形態5に係るワイヤホルダの一方の当接部を取り外した状態を示す下方から視た斜視図である。 ワイヤホルダの当接部を示す斜視図である。 従来のワイヤホルダを示す斜視図である。
符号の説明
10 基部
14、44、64 第1アーム部(アーム部)
14b、16b 結合部
16、46、66 第2アーム部(アーム部)
18、22、48、52、68、72 圧接部
24a、24b、54a、55a 係止部
30、30a、30b リード線(ワイヤ)
36 シャーシ(筐体)

Claims (5)

  1. ワイヤを保持するワイヤホルダにおいて、
    基部と、
    該基部に突設された二個のアーム部と、
    該アーム部に設けられており、前記ワイヤに圧接する圧接部と
    を有することを特徴とするワイヤホルダ。
  2. 前記二個のアーム部の突出する方向は反対方向になっていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤホルダ。
  3. 前記アーム部と前記圧接部とは弾性変形可能な結合部で結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤホルダ。
  4. 前記圧接部は前記ワイヤを係止する係止部を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のワイヤホルダ。
  5. 筐体と、前記請求項1から4までのいずれか一つに記載のワイヤホルダとを備え、
    前記圧接部は前記ワイヤを圧接して前記筐体に密着させていることを特徴とする電子機器。
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