JP2008255190A - ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プロピレン重合体(A)50〜90重量%と、
下記のオレフィン系重合体(B)5〜20重量%と、
下記のエチレン−α−オレフィン共重合体(C)5〜30重量%とを含有し、
230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが40〜200g/10分である発泡成形用ポリプロピレン系樹脂組成物(ただし、(A)と(B)と(C)の合計を100重量%とする)。
オレフィン系重合体(B)は、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(b1)25〜100重量%と、プロピレン単独重合体(b2)およびプロピレン−エチレン共重合体(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(b4)0〜75重量%からなる混合物100重量部を、(b1)と(b4)の混合物100重量部に対して0.001〜20重量部の有機過酸化物(b5)の存在下で熱処理して得られるオレフィン系重合体であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが10〜100g/10分である。(b1)のα−オレフィンの炭素数4〜20であり、分子量分布が1〜4であり、融解熱量が30J/g以下である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)は、α−オレフィンの炭素数が4〜20であり、密度が0.85〜0.89g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体である。
【選択図】なし
Description
かかる状況の下、本発明の目的は、発泡セルが均一な成形体を得ることができるポリプロピレン系樹脂組成物、無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる成形体を提供することにある。
すなわち、本発明の一は、
プロピレン単独重合体(A−1)およびプロピレン−エチレン共重合体(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(A)50〜90重量%と、
下記のオレフィン系重合体(B)5〜20重量%と、
下記のエチレン−α−オレフィン共重合体(C)5〜30重量%とを含有し、
230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが40〜200g/10分であるポリプロピレン系樹脂組成物(ただし、(A)と(B)と(C)の合計を100重量%とする)に係るものである。
オレフィン系重合体(B)は、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(b1)25〜100重量%と、プロピレン単独重合体(b2)およびプロピレン−エチレン共重合体(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(b4)0〜75重量%からなる混合物100重量部を、(b1)と(b4)の混合物100重量部に対して0.001〜20重量部の有機過酸化物(b5)の存在下で熱処理して得られるオレフィン系重合体であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが10〜100g/10分である。(b1)のα−オレフィンの炭素数4〜20であり、分子量分布が1〜4であり、融解熱量が30J/g以下である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)は、α−オレフィンの炭素数が4〜20であり、密度が0.85〜0.89g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体である。
プロピレン単独重合体(A−1)およびプロピレン−エチレン共重合体(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(A)50〜90重量%と、
下記のオレフィン系重合体(B)5〜20重量%と、
下記のエチレン−α−オレフィン共重合体(C)5〜30重量%とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物(ただし、(A)と(B)と(C)の合計を100重量%とする)と、
無機フィラー(D)とを含有する無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物であって、
前記ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、無機フィラー(D)が0.1〜40重量部であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが40〜200g/10分である無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物に係るものである。
オレフィン系重合体(B)は、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(b1)25〜100重量%と、プロピレン単独重合体(b2)およびプロピレン−エチレン共重合体(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(b4)0〜75重量%からなる混合物100重量部を、(b1)と(b4)の混合物100重量部に対して0.001〜20重量部の有機過酸化物(b5)の存在下で熱処理して得られるオレフィン系重合体であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが10〜100g/10分である。(b1)のα−オレフィンの炭素数4〜20であり、分子量分布が1〜4であり、融解熱量が30J/g以下である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)は、α−オレフィンの炭素数が4〜20であり、密度が0.85〜0.89g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体である。
プロピレン−エチレン共重合体(A−2)としては、プロピレン−エチレンランダム共重合体(A−2−1)または、プロピレン−エチレンブロック共重合体(A−2−2)が挙げられる。プロピレン−エチレンブロック共重合体(A−2−2)とは、プロピレン単独重合体成分と、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分とからなる共重合体である。
プロピレン−エチレンブロック共重合体(A−2−2)のプロピレン単独重合体成分の、13C−NMRによって測定されるアイソタクチック・ペンタッド分率は0.95以上が好ましく、さらに好ましくは0.98以上である。
上記プロピレン重合体(A)の製造方法で用いられる公知の重合触媒としては、例えば、(1)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を必須成分として含有する固体触媒成分と、(2)有機アルミニウム化合物と(3)電子供与体成分からなる触媒系が挙げられる。この触媒の製造方法としては、例えば、特開平1−319508号公報、特開平7−216017号公報や特開平10−212319号公報に記載されている製造方法が挙げられる。
上記の製造方法で用いられる固体触媒成分(1)、有機アルミニウム化合物(2)および電子供与体成分(3)の使用量や、各触媒成分を重合槽へ供給する方法は、適宜、決めれば良い。
炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、直鎖状のα−オレフィン、分岐状のα−オレフィンが挙げられ、直鎖状のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ナノデセン、1−エイコセン等が挙げられる。分岐状のα−オレフィンとしては、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ヘキセン等が挙げられる。
エチレン含量は、0〜60mol%、好ましくは、0〜55mol%であり、
α−オレフィン含量は、1〜35mol%、好ましくは1〜20mol%であり、さらに好ましくは1〜10mol%である。(ただし、プロピレン含量、エチレン含量、α−オレフィン含量の合計を100mol%とする。)
0.1<[y/(x+y)]≦1.0
より好ましくは、0.5<[y/(x+y)]≦1.0であり
さらに好ましくは、0.8<[y/(x+y)]≦1.0である。
上記式において、xは(b1)中のエチレンのモル含量を表し、yは(b1)中の炭素数4〜20のα−オレフィンのモル含量の合計を表す。
メタロセン系触媒としては、例えば、特開平3−163088号公報、特開平4−268307号公報、特開平9−12790号公報、特開平9−87313号公報、特開平11−80233号公報、特表平10−508055号公報等に記載されているメタロセン系触媒が挙げられる。
メタロセン系触媒を用いる共重合体(b1)の製造方法として、好ましくは、欧州特許出願公開第1211287号明細書に記載されている方法が挙げられる。
プロピレン重合体(b4)は、(b2)と(b3)を任意の比率で混合したものである。
上記式(2)で表される構造を有する化合物(II)としては、1,1,3,3−テトラメチル ブチル ネオデカノエート、α―クミル パーオキシ ネオデカノエート、t−ブチル パーオキシ ネオデカノエート等が挙げられる。
プロピレン重合体(A)の含有量としては、50〜90重量%、好ましくは、55〜85重量%、さらに好ましくは60〜80重量%である。プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(B)の含有量としては、5〜20重量%、好ましくは、5〜15重量%、さらに好ましくは7〜15重量%である。エチレン−α−オレフィンランダム共重合(C)の含有量としては、5〜30重量%、好ましくは、10〜30重量%、さらに好ましくは、13〜25重量%である。
但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100重量%とする。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物または、無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物を発泡成形する方法は、具体的には、射出発泡成形法、プレス発泡成形法、押出発泡成形法、スタンパブル発泡成形法などの公知の方法が挙げられる。
表皮材には、さらにクッション層を設けることができる。かかるクッション層を構成する材料は、ポリウレタンフォーム、EVAフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム等が例示される。
実施例または比較例では、以下に示した樹脂および添加剤を用いた。
(1)プロピレン−エチレンブロック共重合体(A−1)
特開平7−216017記載の固体触媒成分を用いて溶媒重合法により製造した。
MI:130g/10分
プロピレン−エチレンブロック共重合体全体の極限粘度[η]T:1.4dl/g
プロピレン単独重合体成分の極限粘度[η]P:0.8dl/g
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分の共重合体全体に対する重量比率:12重量%
エチレン−プロピレンランダム共重合体成分の極限粘度[η]EP:6.0dl/g
エチレン−プロピレンランダム共重合体成分のエチレン単位含量:30重量%
特開平7−216017記載の固体触媒成分を用いて気相重合法により製造した。
MI:20g/10分
住友化学(株)社製 商品名:U501E1
MI:120g/10分
(4)プロピレン単独重合体(A−4)
特開平7−216017記載の固体触媒成分を用いて気相重合法により製造した。
MI:300g/10分
住友化学(株)社製 商品名:FS2011DG3
攪拌機を備えた100LのSUS製重合器中で、プロピレンと1−ブテンとを、分子量調節として水素を用い、以下の方法で連続的に共重合させて、プロピレン−1−ブテン共重合体(B−1)を得た。重合器の下部から、重合溶媒としてのヘキサンを100L/時間の供給速度で、プロピレンを24.00Kg/時間の供給速度で、1−ブテンを1.81Kg/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
重合器の上部から、重合器中の反応混合物が100Lの量を保持するように、反応混合物を連続的に抜き出した。
重合器の下部から、重合触媒の成分として、ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを0.005g/時間の供給速度で、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを0.298g/時間の供給速度で、トリイソブチルアルミニウムを2.315g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
共重合反応は、重合器の外部に取り付けられたジャケットに冷却水を循環させることによって、45℃で行った。
重合器の上部から連続的に抜き出された反応混合物に少量のエタノールを添加して重合反応を停止させた後、脱モノマー及び水洗浄し、次いで、大量の水中でスチームによって溶媒を除去することによって、プロピレン−1−ブテン共重合体(B−1)を得、これを80℃で1昼夜減圧乾燥した。重合体(B−1)の生成速度は7.10Kg/時間であった。得られたプロピレン−1−ブテン共重合体(B−1)の物性評価結果を表1に示す。
(7−1)非晶性オレフィン重合体マスターバッチ(B−2)
上記で得られたプロピレン−1−ブテン共重合体(B−1)70重量%とプロピレン単独重合体(A−5)30wt%とからなるプロピレン−1−ブテン共重合体マスターバッチ。MIは2.6g/10分であった。
(7−2)非晶性オレフィン重合体マスターバッチ(B−3)
上記で得られた非晶性オレフィン重合体マスターバッチ(B−2)100重量部に、有機過酸化物(化薬アクゾ社製、商品名:パーカドックス14)0.12重量部を加え、均一に予備混合した後、40mmφフルフライトスクリュー単軸混練機(田辺プラスチック(株)製、L/D=28)を用いて、250℃、スクリュー回転数100rpmの条件で混練押出して、マスターバッチペレット(B−3)を製造した。MIは27.5g/10分であった。
エチレン−ブテン共重合体ゴム
商品名: CX5505(住友化学(株)社製)
密 度: 0.878(g/cm3)
MI(190℃、2.16kg荷重):14(g/10分)
住友化学(株)社製 商品名:MF110
エチレン−プロピレンブロック共重合体とタルクを含み、タルク含有量が70重量%であるタルクマスターバッチ
各成分を表2に示した重量割合で、タンブラーで均一に予備混合した後、二軸混練押出機(日本製鋼所社製TEX44SS 30BW−2V型)を用いて、シリンダー温度200℃、押出量30〜50kg/hr、スクリュー回転数300rpm、ベント吸引下で混練押出して、無機フィラー含有ポリプロピレン系重合体組成物を製造した。
この無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物を用い、エンゲル社製ES2550/400HL−MuCell(型締力400トン)射出成形機を用いて、射出発泡成形を行った。発泡剤として、二酸化炭素を超臨界状態で、シリンダ部分に注入して成形した。
金型として、成形体概略寸法が、図1に示した箱型形状成形品が得られる金型を用いた。成形品部寸法は、290mm×370mm、高さ45mmであり、型締めした状態の基本キャビティクリアランス(初期板厚)1.5mmtであり、ゲート構造がダイレクトゲートの金型を用いた。
シリンダ温度250℃、金型温度55℃に設定し、型締め後、発泡剤を含む前記組成物の射出を開始した。前記組成物を、金型キャビティ内に完全に射出充填した後、金型のキャビティ壁面を2.0mm後退させて該キャビティを増加させて組成物を発泡させた。発泡した組成物を更に冷却し、完全に固化させて発泡成形体を得た。この発泡成形体について後記する方法で発泡セル状態の評価を行った。結果を表2に示す。
(1)メルトインデックス(MI、単位:g/10分)
JIS−K−6758に規定された方法に従って測定した。
230℃、2.16kg荷重にて測定した。
(2−1)プロピレン−エチレンブロック共重合体の固有粘度
(2−1−a)プロピレン単独重合体成分の固有粘度:[η]P
プロピレン−エチレンブロック共重合体のプロピレン単独重合体成分の固有粘度:[η]Pはその製造時に、プロピレン単独重合体の重合後に重合槽内よりプロピレン単独重合体を取り出し、取り出されたプロピレン単独重合体の[η]Pを測定して求めた。
プロピレン−エチレンブロック共重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の固有粘度:[η]EPは、プロピレン単独重合体成分の固有粘度:[η]Pとプロピレン−エチレンブロック共重合体全体の固有粘度:[η]Tをそれぞれ測定し、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分のプロピレン−エチレンブロック共重合体全体に対する重量比率:Xを用いて次式から計算により求めた。
[η]EP=[η]T/X−(1/X−1)[η]P
[η]P:プロピレン単独重合体成分の固有粘度(dl/g)
[η]T:プロピレン−エチレンブロック共重合体全体の固有粘度(dl/g)
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分のプロピレン−エチレンブロック共重合体全体に対する重量比率:Xはプロピレン単独重合体成分とプロピレン−エチレンブロック共重合体全体の結晶融解熱量をそれぞれ測定し、次式を用いて計算により求めた。結晶融解熱量は、示差走査型熱分析(DSC)により測定した。
X=1−(ΔHf)T/(ΔHf)P
(ΔHf)T:ブロック共重合体全体の融解熱量(cal/g)
(ΔHf)P:プロピレン単独重合体成分の融解熱量(cal/g)
プロピレン−エチレンブロック共重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分のエチレン含量:(C2')EPは、赤外線吸収スペクトル法によりプロピレン−エチレンブロック共重合体全体のエチレン含量(C2')Tを測定し、次式を用いて計算により求めた。
(C2')EP=(C2')T/X
(C2')T:プロピレン−エチレンブロック共重合体全体のエチレン含量(重量%)
(C2')EP:プロピレン−エチレンランダム共重合体成分のエチレン含量(重量%)
X:プロピレン−エチレンランダム共重合体成分のプロピレン−エチレンブロック共重合体全体に対する重量比率
示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製DSC RDC220)を用い以下の条件で測定した。
(i)試料約5mgを室温から30℃/分の昇温速度で200℃まで昇温し、昇温完了後、5分間保持した。
(ii)次いで、200℃から10℃/分の降温速度で−100℃まで降温した。
(iii)上記の降温完了後、5分間、保持した後、−100℃から10℃/分の昇温速度で200℃まで昇温した。
(iv)において観察されるピークが融解ピークであり、ピーク面積から融解熱量を算出した。
ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法を用い、下記の条件により測定を行った。
得られた結果から、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を算出し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。
装置:Waters社製 150C ALC/GPC
カラム:昭和電工社製Shodex Packed ColumnA−80M 2本
温度:140℃
溶媒:o−ジクロロベンゼン
溶出溶媒流速:1.0ml/min
試料濃度:1mg/ml
測定注入量:400μl
分子量標準物質:標準ポリスチレン
検出器:示差屈折
発泡成形により得られたポリプロピレン系樹脂組成物発泡成形体のゲ−ト部から20mm離れた部位の断面と、ゲート部から100mm離れた部位の断面を目視で評価し、以下に示すように判定した。
○:天面ゲートから20mmと100mmの部位の発泡セル構造がほぼ同等で、発泡成形体の発泡状態が均一である
×:天面ゲートから100mmの部位の発泡セルに破れ、裂け等が見られ、発泡成形体の発泡状態が不均一である。
2:断面の発泡状態を評価した部位
Claims (3)
- プロピレン単独重合体(A−1)およびプロピレン−エチレン共重合体(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(A)50〜90重量%と、
下記のオレフィン系重合体(B)5〜20重量%と、
下記のエチレン−α−オレフィン共重合体(C)5〜30重量%とを含有し、
230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが40〜200g/10分である発泡成形用ポリプロピレン系樹脂組成物(ただし、(A)と(B)と(C)の合計を100重量%とする)。
オレフィン系重合体(B)は、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(b1)25〜100重量%と、プロピレン単独重合体(b2)およびプロピレン−エチレン共重合体(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(b4)0〜75重量%からなる混合物100重量部を、(b1)と(b4)の混合物100重量部に対して0.001〜20重量部の有機過酸化物(b5)の存在下で熱処理して得られるオレフィン系重合体であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが10〜100g/10分である。(b1)のα−オレフィンの炭素数4〜20であり、分子量分布が1〜4であり、融解熱量が30J/g以下である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)は、α−オレフィンの炭素数が4〜20であり、密度が0.85〜0.89g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体である。 - プロピレン単独重合体(A−1)およびプロピレン−エチレン共重合体(A−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(A)50〜90重量%と、
下記のオレフィン系重合体(B)5〜20重量%と、
下記のエチレン−α−オレフィン共重合体(C)5〜30重量%とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物(ただし、(A)と(B)と(C)の合計を100重量%とする)と、
無機フィラー(D)とを含有する発泡成形用無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物であって、前記ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、無機フィラー(D)が0.1〜40重量部であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが40〜200g/10分である無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物。
オレフィン系重合体(B)は、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体(b1)25〜100重量%と、プロピレン単独重合体(b2)およびプロピレン−エチレン共重合体(b3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のプロピレン重合体(b4)0〜75重量%からなる混合物100重量部を、(b1)と(b4)の混合物100重量部に対して0.001〜20重量部の有機過酸化物(b5)の存在下で熱処理して得られるオレフィン系重合体であり、230℃、2.16kg荷重でのメルトインデックスが10〜100g/10分である。(b1)のα−オレフィンの炭素数4〜20であり、分子量分布が1〜4であり、融解熱量が30J/g以下である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)は、α−オレフィンの炭素数が4〜20であり、密度が0.85〜0.89g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体である。 - 請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組成物または、請求項2に記載の無機フィラー含有ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡成形体。
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