JP2008255009A - 皮膚保湿用パウダー - Google Patents

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Keisuke Tominaga
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Abstract

【課題】本発明の課題は、顔面等の人間の皮膚に塗布することにより、比較的長時間にわたって皮膚に水分を保持することを目的とした皮膚保湿用のパウダーでの提供である。即ち、用いる保湿性物質の微粒子化を必要とせず、また、必ずしも水分を噴霧させる必要もなく、日中夜間を問わずに使用できる皮膚保湿用パウダーの提供である。
【解決手段】粉末状の保水性を有する糖質であるラフィノースを粉体化粧用パウダー全量に対して0.1〜10重量%配合することにより、長時間にわたる保湿効果を有することで、保湿効果が長時間持続することを可能とした。しかも、水分を噴霧した場合においても、ベタツキ等が発生せず、使用感触を損なわない皮膚保湿用パウダーの提供を可能とした。

Description

本発明は、皮膚、特に顔面に塗布することにより、皮膚に水分を保持するために利用する皮膚保湿用パウダーに関するものである。
従来、化粧水、美容液、乳液、クリーム等に挙げられる保湿を一つの目的とする化粧料は、主として皮膚を覆うことによって、自らが皮膚に水分を補給し、また、皮膚からの水分の蒸散を防止するものである。その他、保湿を目的として、皮膚に打水又は水分を噴霧することにより一時的に皮膚の外側の湿度を上昇させる方法がとられている。しかし、従来の化粧料や前記の水分補給方法では、長時間の保湿効果は得られない。このため、顔面等の皮膚に塗布することによって、比較的長時間にわたって皮膚に水分を保持する皮膚保湿用パウダーが考案されている。(特許文献1参照)
しかし、上記のような従来の皮膚保湿用パウダーは、化粧用パウダーと保湿性物質が配合されており、水分を吸収することで粒子径が約8.5倍にも増大する保湿性高分子等の保湿性物質を用いている。そして、吸湿時及び保水時に従来の皮膚保湿用パウダーに含有されている保湿性高分子が粒子径を増大させるために、肌に塗布した場合や塗布後に、パウダーの塗布面に凹凸を生じて滑らさかに欠ける。また、それを防ぐために、保湿性高分子の粒子径は小さくとどめておくことが必要であるが、保湿性高分子の微粒子化は困難である。その上、従来の皮膚保湿用パウダーは、水分を散布することにより保湿性高分子に水分を与えるため、日中において、通常の化粧の上から用いる際には化粧崩れを起こすという問題があった。
特開2004−339175号公報
解決しようとする課題は、顔面等の皮膚に塗布することによって、比較的長時間にわたって皮膚に水分を保持する皮膚保湿用パウダーの提供である。即ち、本発明の課題は、用いる保湿性物質の微粒子化を必要とせず、また、水分の噴霧を必ずしも必要としないため、日中夜間を問わずに使用できる皮膚保湿用パウダーの提供である。
本発明者らは、上記実情において鋭意検討を重ねた結果、粉末状の保水性(保湿性)を有する糖質であるラフィノースを粉体化粧用パウダー中に0.01〜10重量%配合すると、その粒子径に左右されることなく、長時間にわたる保湿性を保持することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はラフィノースを一定の割合で化粧用パウダーに含有させることで、長時間にわたる保湿性を保持するおしろい等の皮膚保湿用パウダーの提供を可能とした。
本発明の皮膚保湿パウダーは、ラフィノースを配合したおしろい等の剤型が可能であり、長時間にわたる保湿性を保持する効果を有し、しかも、水分を噴霧した場合においても、ベタツキ等が発生せず、使用感触を損なわない効果も有する。また、O/W型乳化ファンデーション等の水分によって崩れやすい化粧の上にも塗布することが可能である。
本発明で用いられるラフィノースは、おしろい等の粉体化粧用パウダー中に配合し、使用性、携帯性に耐えうる硬度を与えるものであるならばその産地、起源等に制限は無い。ただし、粒子径が大きいほど使用時のざらつきが大きいため、74μm以下の粒子径を有するラフィノースの粉末を用いることが好ましい。
また、ラフィノースの配合量は有用であれば特に限定されないが、皮膚保湿パウダー全組成中に0.01重量%〜10重量%が好ましい。また、20重量%を超えて配合しようとする際には、製造時の摩擦・発熱などにより均一なパウダーが得られないという問題が生じることがある。
本発明の皮膚保湿パウダーは、保水性を有する糖質としてラフィノースを用いたもので、これを粉砕し74μm以下の粉末状にしたものを化粧用パウダーに混入することで製剤化が可能である。
ラフィノースとは、一般式(1)に示すようにD−ガラクトース、D−グルコース、D−フラクトースからなる3糖類である。この糖は、吸湿性は低いが、乾燥条件で放湿しないという性質を有している。その吸湿性の低さから、高温多湿条件でもブロッキングを生じないため、これを含むパウダーの製造及び保管時のハンドリングに優れている。また官能面においては、他の糖に見られるようなベタツキが全くなく、なめらかな感触を有しており、おしろいを製剤化する上で有用である。
本発明の皮膚保湿用パウダーに用いられる粉体の例としては、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエストラマーパウダー、ポリエチレン末等の高分子;黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体;ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。
また、前記の粉体は、従来公知の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理したものであっても、未処理のものでも構わない。
本発明の皮膚保湿用パウダーは、次のようにして用いられる。
まず、肌に一般のスキンケア製品を使用し、スキンケアを行なう。その上に、本発明のパウダーを塗布する。あるいは、肌に一般のスキンケア製品を使用し、スキンケアを行なう。その上に、クリームファンデーション等のメーキャップ料を施した上に、本発明の皮膚保湿用パウダーを塗布する。更に、その上に水分を噴霧し、十分に水分を含ませてもかまわない。
皮膚保湿用パウダーが十分に水分を含むことにより、本発明の皮膚保湿用パウダーに含有されているラフィノース等の糖質の粉末中にも水分が含まれることで、皮膚の表面は適度の水分に覆われ、それが持続する。また、ラフィノース中に水分が含まれても粒子径は殆ど変化することは無く、滑らかの使用感触が持続する。
図1は、本発明の皮膚保湿パウダーの使用例をわかりやすく示した簡略図である。図1において、Aは人間の皮膚を表わす。これに、化粧下地B、クリームファンデーションCを塗布した後に本発明の皮膚保湿パウダーDを塗布する。この皮膚保湿パウダーDは、おしろい等の化粧用パウダーEにラフィノースFを混入したものである。実際には、FはE中に均一に存在し、Aを覆う状態で存在する。そして、水分を噴霧するか、又は、汗中、空気中の水分を吸湿することによりラフィノースFは、十分な水分を含む。そして、肌の表面の水分は保持される。
次に、本発明の皮膚保湿用パウダーの保水効果を示す実施例を示す。
実施例は、表1に示す処方のおしろいを用いて行った。
試験方法は、3名のパネルに対し、一ヶ月間にわたり、就寝前、全顔に化粧水をつけた後、実施例1のおしろい適量を半顔のみ塗布し、もう一方の半顔は未塗布の状態とした。そして、実験開始時と終了時にアイ・ビイ・エス株式会社製水分測定機「SKICON」による角質水分量の測定を行い、比較した。3名のパネルの測定結果を示したものが表2および図2である。
図2より、明らかなように、化粧水のみを使用しているパネルの半顔は角質水分量が減少しており、本発明のおしろいを併用しているパネルの半顔の角質水分量は増加傾向となっており、本発明のおしろいを用いることにより明らかに水分量が保持されることが判明した。
更に、3名のパネル全てが、本発明のおしろいを用いた半顔は、化粧水のみの半顔に比べ、翌朝のしっとり感を実感した。以上の実験結果より、本発明のパウダーを用いれば、皮膚の保湿性を十分得られることがわかる。なお、上記のパネルテストでは肌に異常を感じたパネルは皆無であった。
以下に本発明の処方例を示すが、本発明が以下の処方例により限定されるものではない。
また、製法は常法による。
<ボディパウダー> (配合量/重量%)
タルク 71.0
カオリン 5.0
二酸化チタン 3.0
ミリスチン酸マグネシウム 2.0
セリサイト 9.0
ラフィノース 10.0
合計 100.0
<固形おしろい1> (配合量/重量%)
タルク 42.0
セリサイト 15.0
マイカ 10.0
二酸化チタン 3.0
ミリスチン酸マグネシウム 2.0
ラフィノース 20.0
酸化鉄 適量
スクワラン 3.0
オクタン酸セチル 3.0
酸化防腐剤 適量
防腐剤 適量
合計 100.0
<固形おしろい2> (配合量/重量%)
タルク 62.0
セリサイト 15.0
マイカ 10.0
二酸化チタン 3.0
ミリスチン酸マグネシウム 2.0
ラフィノース 0.1
酸化鉄 適量
スクワラン 3.0
オクタン酸セチル 3.0
酸化防腐剤 適量
防腐剤 適量
合計 100.0
本発明のラフィノースを配合した皮膚保湿パウダーは、長時間にわたる保湿性を保持し、水分の噴霧を必ずしも必要としないため、O/W型乳化ファンデーション等の水分によって崩れやすい化粧の上に塗布することが可能であるため、広く粉体化粧料に応用が期待できる。
本発明のパウダーを示すもので、皮膚表面に塗布した状態を示す図 本発明のパウダーを用いた実験結果示すもので、角質水分量の変化を示す図

Claims (2)

  1. 化粧用パウダーとラフィノースとを一定の割合にて配合したことを特徴とする皮膚保湿用パウダー。
  2. ラフィノースが前記化粧用パウダー全量に対して0.1〜10重量%含まれていることを特徴とする請求項1記載の保湿用パウダー。
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