JP2008254321A - インクジェットプリンタにおけるインク供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な作業を行うことなくインク供給経路の洗浄を実現することができるようにしてオペレータの負担を軽減し、かつ、安定した洗浄を行うことを可能にして吐出不良の発生を抑止することができるようにする。
【解決手段】インクジェットプリンタ本体内部にインクを貯留したインクタンクと洗浄液を貯留した洗浄液タンクとを備えるとともに、当該インクタンクからのインクと当該洗浄液タンクからの洗浄液との供給を選択的に行うことを可能にし、インクヘッドを含めたインク供給経路の洗浄の自動化が可能であるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェットプリンタにおけるインク供給システムに関し、さらに詳細には、数値制御により記録紙などの媒体上に印刷、例えば、高速かつ高解像度でのカラー印刷などをインクジェット方式により行うインクジェットプリンタにおけるインク供給システムに関する。
なお、本明細書において「媒体」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料やアルミ、鉄、木材のような材料などの各種の材料が含まれるものとする。
また、本明細書において「インクジェット方式」とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインクジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
また、本明細書において「インク」は、酸化チタンなどを色材として用いた白色のインク(以下、「白インク」と適宜に称する。)ならびに白色以外の色を発色する色材を用いた他のカラーインクを総称する際に用いるものとする。
従来より、マイクロコンピューターによって全体の動作を制御され、給紙装置によって供給された記録紙上に記録紙の幅方向(なお、本明細書においては、当該記録紙の幅方向を、「主走査方向」と適宜称することとする。)で移動するインクヘッドを用い、インクジェット方式により媒体上に所定の印刷を行うようにしたインクジェットプリンタが知られている。
そして、こうしたインクジェットプリンタにおいては、液体状のインクをインクヘッドへ供給して印刷を行うため、当該液体状のインクを貯留した貯留手段からインクヘッドへインクを供給するためのインク供給システムを備えている。

しかしながら、上記したようなインクジェットプリンタにおいては、インクヘッドを含めたインク供給経路内で、増粘したインクが固形物となりインク供給経路中に詰まるなどのインクの増粘に起因したインクの吐出不良が発生するということが指摘されていた。
このため、こうしたインクの吐出不良を解消することを目的として、インク供給経路内を洗浄液で洗浄するという手法がとられているが、こうした洗浄液の供給や洗浄のプロセスはオペレータによる手作業で行われていた。
即ち、インク供給経路内を洗浄液で洗浄するにあたっては、インクを貯留しているインクタンクと洗浄液を貯留している洗浄液タンクとを換装するといったオペレータによる手作業を必要とするものであった。
ところが、このようなオペレータの手作業による洗浄作業は、極めて煩雑であってオペレータの負担が大きくなるという問題点を招来するものであった。
また、上記したように洗浄作業が煩雑であるため、通常そのオペレータは顧客に代わって製造メーカーのサービスマンが行うことがほとんどであるため、製造メーカーへ問い合わせたり、サービスマンの到着までに時間を要したり、吐出不良状態になってからすぐに対応ができずにインクジェットプリンタの使用を再開するまでにさらに時間を費やしてしまうという問題点も招来するものであった。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、煩雑な作業を行うことなくインク供給経路の洗浄を実現することができるようにしてオペレータの負担を軽減し、かつ、安定した洗浄を行うことを可能にして吐出不良の発生を抑止することができるようにしたインクジェットプリンタにおけるインク供給システムを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムは、インクジェットプリンタ本体内部にインクを貯留したインクタンクと洗浄液を貯留した洗浄液タンクとを備えるとともに、当該インクタンクからのインクと当該洗浄液タンクからの洗浄液との供給を選択的に行うことを可能にし、インクヘッドを含めたインク供給経路の洗浄の自動化が可能であるようにしたものである。

こうした本発明のうち請求項1に記載の発明は、インクジェット方式によりインクを媒体上に吐出するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタにおけるインク供給システムにおいて、インクを中空な内部へ流入する流入口と上記インクを上記内部から外部へ流出する流出口とを有し、上記内部に上記インクを貯留可能なインク貯留手段と、中空な内部に洗浄液を貯留可能な洗浄液貯留手段と、上記インク貯留手段の上記流出口から上記外部へ流出した上記インクを供給されて媒体上に印刷を行うインクヘッドと、上記インク貯留手段の上記流出口と連通する第1の開口部と、上記インク貯留手段の上記流入口と連通する第2の開口部と、上記インクヘッドと連通する第3の開口部と、上記洗浄液貯留手段と連通する第4の開口部とを有し、上記第1の開口部と上記第2の開口部と上記第3の開口部と上記第4の開口部とをそれぞれ独立して選択的に連通自在とする流路を構築する四方バルブと、上記四方バルブを介して上記インク貯留手段側から上記インクヘッド側へ供給された上記インクを、上記四方バルブを介して上記インクヘッド側から上記インク貯留手段側へ吸い上げるポンプとを有し、上記四方バルブが上記1の開口部と上記第3の開口部とを連通する流路を構築した状態において、上記四方バルブの上記第1の開口部と上記第3の開口部とを連通する流路を介して上記インク貯留手段の上記流出口と上記インクヘッドとを連通させ、上記インク貯留手段の上記流出口側から上記インクヘッド側へ上記インクを供給し、上記四方バルブが上記第2の開口部と上記第3の開口部とを連通する流路を構築した状態において、上記四方バルブの上記第2の開口部と上記第3の開口部とを連通する流路を介して上記インク貯留手段の上記流入口と上記インクヘッドとを連通させ、上記ポンプを駆動して上記インク貯留手段の上記流出口側から上記インクヘッド側へ供給された上記インクを上記インク貯留手段の上記流入口側へ吸い上げて、上記インク貯留手段側の上記流出口側から上記インクヘッド側へ供給された上記インクを上記インク貯留手段の上記流入口から上記インク貯留手段内に回収し、上記四方バルブが上記第3の開口部と上記第4の開口部とを連通する流路を構築した状態において、上記四方バルブの上記第3の開口部と上記第4の開口部とを連通する流路を介して上記洗浄液貯留手段と上記インクヘッドとを連通させ、上記洗浄液貯留手段から上記インクヘッドへ洗浄液を供給し、上記四方バルブが上記第1の開口部と上記第2の開口部とを連通する流路を構築した状態において、上記四方バルブの上記第1の開口部と上記第2の開口部とを連通する流路を介して上記インク貯留手段の上記流出口と上記流入口とを連通させ、上記ポンプを駆動して上記インク貯留手段の上記流出口側から流出した上記インクを上記インク貯留手段の上記流入口側へ吸い上げて、上記インク貯留手段内の上記インクを上記四方バルブを介して循環するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、さらに、上記インクヘッドのインク吐出面の高さ方向における下方側に、上記インクヘッドを密閉可能なキャップ部材と、上記キャップ部材にインクチューブを介して接続された廃インクを貯留するための廃インク貯留手段と、上記キャップ部材と上記廃インク貯留手段との間に配設された吸引ポンプとを有し、上記インクヘッドに上記キャップ部材をかぶせた状態で上記吸引ポンプを駆動することにより、上記インクヘッド側から上記廃インク貯留手段側へ上記インクまたは上記洗浄液を吸引するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記四方バルブと上記インクヘッドとを連通する上記インクの流路に、上記インク貯留手段よりも上記インクの貯留量が少ない第2のインク貯留手段を設け、上記インクヘッドと上記インク貯留手段とのインクの水頭値位置関係を一定に保持するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、上記インク貯留手段は、底部に上記インクヘッド側へ上記インクを供給するための上記流出口を形成し、上記底部は上記流出口が最下方に位置するように傾斜をつけた漏斗形状を備えており、上記洗浄液貯留手段は、底部に上記インクヘッド側へ上記洗浄液を供給するための洗浄液流出口を形成し、上記底部は上記洗浄液流出口が最下方に位置するように傾斜をつけた漏斗形状を備えているようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、煩雑な作業を行うことなくインク供給経路の洗浄を実現することができるようになるためオペレータの負担が軽減され、かつ、安定した洗浄を行うことが可能になるため吐出不良の発生を抑止することができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。

図1には、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの実施の形態の一例を備えたインクジェットプリンタの概略構成説明図が示されている。

このインクジェットプリンタ10は、基台部材12に支持され主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材14と、ベース部材14の左右両端に配設された側方部材16L、16Rと、側方部材16R側に配設された側方ユニット18と、左右2つの側方部材16L、16Rを連結する中央壁20と、中央壁20の壁面に主走査方向に延長して配設されたガイドレール22と、中央壁20の壁面に平行して主走査方向に移動自在に配設されたワイヤー24と、ワイヤー24に固定的に配設されるとともにガイドレール22に摺動自在に装着されたホルダー26と、ベース部材14上に位置する媒体たる記録紙28と対向するようにしてホルダー26に配設されたインクヘッド30とを有して構成されている。
なお、こうしたインクジェットプリンタ10の全体の動作は、側方ユニット18内に搭載されたマイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
また、インクジェットプリンタ10においては、上記したように媒体として記録紙28を用いるものとする。この記録紙28は、給紙装置(図示せず。)によってベース部材14上に供給され(図1において破線で示す記録紙28を参照する。)、幅方向たる主走査方向において所定の長さを有するとともに、主走査方向と直交する方向、即ち、記録紙28の長手方向に搬送されるようになされている。なお、主走査方向と直交する方向、即ち、記録紙28の搬送方向かつ記録紙28の長手方向を、以下、「副走査方向」と称する。
そして、このインクジェットプリンタ10においては、マイクロコンピューターの制御に従って記録紙28上に印刷が行われる。
即ち、ワイヤー24の巻き取りによりワイヤー24が移動すると、このワイヤー24の移動に伴って、ホルダー26に搭載されたインクヘッド30が、給紙装置(図示せず。)によってベース部材14上に供給された記録紙28上を主走査方向における行き方向(往路)および帰り方向(復路)に一体的に往復移動し、記録紙28上に印刷が行われる。

こうしたインクジェットプリンタ10においては、側方ユニット18内に位置するインクタンクユニット17内にインクを貯留する貯留手段たる内部が中空な容器状のインクタンク52(図2を参照する。)を配置するとともに、洗浄液を貯留する貯留手段たる内部が中空な容器状の洗浄液タンク60(図2を参照する。)を配置するようにして、インクを貯留しているインクタンク52および洗浄液を貯留している洗浄液タンク60からインクヘッド30のインク吐出ノズルへ至るインク供給経路を構築し、インク供給経路を介してインクタンク52あるいは洗浄液タンク60からインクヘッド30へインクあるいは洗浄液の供給を行うためのインク供給システムが設けられている。

また、側方ユニット18内には、インクヘッド待機位置32が備えられており、インクヘッド待機位置32の高さ方向における下方側にはインクヘッドをクリーニングするためのワイパー42と、インクヘッドの保護などを行うキャップ44と、キャップ44に回収されたインクを回収するためにキャップ44に接続された廃液タンク46とを有して構成されるクリーニング機構40が配設されている。

ここで、図2には、インクあるいは洗浄液をインクヘッド30へ供給するためのインク供給システム50の概念構成説明図が示されている。
この図2を参照しながら、インクあるいは洗浄液をインクヘッド30へ供給するためのインク供給システム50について説明すると、インク供給システム50は、インクを貯留したインク貯留手段としてのインクタンク52とインクヘッド30との間を接続するインク搬送経路を備えており、このインク搬送経路内に第1ポンプ54と第2ポンプ56と四方バルブ58とが配設されている。
また、上記四方バルブ58にはインク搬送経路と同様の洗浄液搬送経路が接続されており、この洗浄液搬送経路を介して洗浄液を貯留した洗浄液貯留手段としての洗浄液タンク60と四方バルブ58とが接続されている。
ここで、四方バルブ58には、インクタンク52のインク流出口52aと連通する第1開口部58aと、インクタンク52のインク流入口52bと連通する第2開口部58bと、インクヘッド30と連通する第3開口部58cと、洗浄液タンク60のインク洗浄液流出口60aと連通する第4開口部58dとが設けられおり、それぞれ独立して開閉動作する第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58ea(第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaについては後述する。)の開閉制御により、第1開口部58aと第2開口部58bと第3開口部58cと第4開口部58dとをそれぞれ独立して選択的に連通自在とする流路が構築されるようになされている。
なお、本実施の形態においては、洗浄液タンク60に貯留されている洗浄液としてジプロピレングリコールモノメチルエーテルを用いるものとした。

ここで、インク搬送経路ならびに洗浄液搬送経路は、より詳細には、一方の端部をインクタンク52の底部に位置するインク流出口52aに接続するとともに他方の端部を四方バルブ58の第1開口部58aに接続した第1インク搬送チューブ62と、一方の端部を四方バルブ58の第2開口部58bに接続するとともに他方の端部を第1ポンプ54の吸込口54aに接続した第2インク搬送チューブ64と、一方の端部を第1ポンプ54の吐出口54bに接続するとともに他方の端部をインクタンク52の上部に位置するインク流入口52bに接続した第3インク搬送チューブ66と、一方の端部を四方バルブ58の第3開口部58cに接続するとともに他方の端部を第2ポンプ56の吸込口56aに接続した第4インク搬送チューブ68と、一方の端部を第2ポンプ56の吐出口56bに接続するとともに他方の端部をインクヘッド30に接続した第5インク搬送チューブ70と、一方の端部を四方バルブ58の第4開口部58dに接続するとともに他方の端部を洗浄液タンク60の底部に位置するインク洗浄液流出口60aに接続した第1洗浄液搬送チューブ72とを有して構成されている。
なお、第1ポンプ54は、インクタンク52からインクヘッド30側へ供給されたインクをインクタンク52側へ吸い上げる動作を行う。
また、第2ポンプ56は、インクをインクタンク52側からインクヘッド30側へ押し出す動作または洗浄液を洗浄液タンク60側からインクヘッド30側へ押し出す動作を行う。

ここで、図3に示した四方バルブ58の概略構成説明図を参照しながら四方バルブ58の構成を説明すると、四方バルブ58は、第1開口部58a内部に配置された第1バルブ58aaと、第2開口部58b内部に配置された第2バルブ58baと、第4開口部58d内部に配置された第3バルブ58daと、四方バルブ58中央に配置された中央バルブ58eaと、第1バルブ58aaと第2バルブ58baとを接続する第1流路58−1と、第3開口部58cと第3バルブ58daとを接続する第2流路58−2と、第1流路58−1と中央バルブ58eaとを接続する第3流路58−3と、第2流路58−2と中央バルブ58eaとを接続する第4流路58−4とを有して構成される。
なお、第3流路58−3と第4流路58−4とは中央バルブ58eaを介して接続されているため、第3流路58−3および第4流路58−4との接続は中央バルブ58eaの開閉状態に依存するものである。
そして、上記した四方バルブ58内に備えられた第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態は、図示しない操作子の操作によって、以下に説明する第1開閉状態、第2開閉状態、第3開閉状態、第4開閉状態および第5開閉状態となるように自動的に制御されるものとする。

ここで四方バルブ58内に備えられた第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態について、図4を参照しながら説明する。
(1)第1開閉状態(図4(a)を参照する。)
第1バルブ58aa:開放、第2バルブ58ba:閉鎖、第3バルブ58da:閉鎖、中央バルブ58ea:開放
第1開閉状態においては、第1流路58−1、第2流路58−2、第3流路58−3および第4流路58−4により、第1開口部58aと第3開口部58cとを連通する流路が構築される。
(2)第2開閉状態(図4(b)を参照する。)
第1バルブ58aa:閉鎖、第2バルブ58ba:開放、第3バルブ58da:閉鎖、中央バルブ58ea:開放
第2開閉状態においては、第1流路58−1、第2流路58−2、第3流路58−3および第4流路58−4により、第2開口部58bと第3開口部58cとを連通する流路が構築される。
(3)第3開閉状態(図4(c)を参照する。)
第1バルブ58aa:開放もしくは閉鎖、第2バルブ58ba:開放もしくは閉鎖、第3バルブ58da:開放、中央バルブ58ea:閉鎖
第3開閉状態においては、第2流路58−2により、第3開口部58cと第4開口部58dとを連通する流路が構築される。また、第1バルブ58aaと第2バルブ58baとが開放されている場合には、第1流路58−1により、第1開口部58aと第2開口部58bとを連通する流路が構築される。なお、第1バルブ58aaと第2バルブ58baとの少なくともいずれか一方が閉鎖されている場合には、第1開口部58aと第2開口部58bとを連通する流路は構築されない。
(4)第4開閉状態(図4(d)を参照する。)
第1バルブ58aa:開放、第2バルブ58ba:開放、第3バルブ58da:開放もしくは閉鎖、中央バルブ58ea:閉鎖
第4開閉状態においては、第1流路58−1により、第1開口部58aと第2開口部58bとを連通する流路が構築される。また、第3バルブ58daが開放されている場合には、第2流路58−2により、第3開口部58cと第4開口部58dとを連通する流路が構築される。なお、第3バルブ58daが閉鎖されている場合には、第3開口部58cと第4開口部58dとを連通する流路は構築されない。
(5)第5開閉状態(図4(e)を参照する。)
第1バルブ58aa:開放、第2バルブ58ba:開放、第3バルブ58da:開放、中央バルブ58ea:閉鎖
第5開閉状態においては、第1流路58−1により、第1開口部58aと第2開口部58bとを連通する流路が構築されるとともに、第2流路58−2により、第3開口部58cと第4開口部58dとを連通する流路が構築される。なお、第3開閉状態において第1バルブ58aaと第2バルブ58baとが開放されている場合と第4開閉状態において第3バルブ58daが開放されている場合とにおいては、第5開閉状態と同一の流路が構築されることになる。

ここで、図5にはインクを貯留する貯留手段たるインクタンク52の概略構成斜視説明図が示されている。
インクタンク52の底部52cは、インク流出口52aが最下方に位置するように、徐々に傾斜をつけた漏斗形状を備えている。
また、洗浄液を貯留する貯留手段たる洗浄液タンク60の形状としても、インクタンク52の形状と同様の形状を採用することができる。

以上の構成において、インクジェットプリンタ10により記録紙28にインクを印刷可能な印刷状態においては、操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を第1開閉状態に設定し、第1バルブ58aaおよび中央バルブ58eaを開放するとともに第2バルブ58baおよび第3バルブ58daを閉鎖する。
この四方バルブ58の第1開閉状態においては、第2ポンプ56の駆動によってインクタンク52側からインクヘッド30側へのインクの搬送が促され、図2において矢印Aで示すインク移動経路、即ち、インクタンク52のインク流出口52aから第1インク搬送チューブ62、四方バルブ58の第1開口部58a、第3開口部58c、第4インク搬送チューブ68、第2ポンプの吸込口56a、第2ポンプの吐出口56b、第5インク搬送チューブ70を連通するインク移動経路で、インクはインクヘッド30へ供給される。なお、第1ポンプ54の駆動は停止されている。
ここで、図4(a)に示す第1開閉状態における四方バルブ58の内部の様子を参照しながら、さらに詳細に説明すると、インクタンク52側より四方バルブ58側へ搬送されてきたインクは、第1バルブ58aaを通過し、第1流路58−1ならびに第3流路58−3を流れて中央バルブ58eaを通過し、第4流路58−4ならびに第2流路58−2を流れて第3開口部58cより排出され、インクヘッド30側へ搬送されていく。このとき、第2バルブ58baおよび第3バルブ58daは閉鎖状態であるため、四方バルブ58内を通るインクは、図4(a)に示す破線矢印の流路を流れる。
従って、四方バルブ58の開閉状態を第1開閉状態に設定することで、インクがインクタンク52側からインクヘッド30へ搬送され、インクヘッド30から記録紙28に対してインクを吐出して印刷を実行することができる。

次に、インクジェットプリンタ10内のインクヘッド30を含むインク供給経路内で目詰まりや汚れが生じて吐出不良状態になった場合には、まず、インクヘッド30を含むインク供給経路内にあるインクを回収する。
即ち、こうしたインク回収のために、図示しない操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を第2開閉状態に設定し、第2バルブ58baおよび中央バルブ58eaを開放するとともに第1バルブ58aaおよび第3バルブ58daを閉鎖する。
この四方バルブ58の第2開閉状態においては、第1ポンプ54の駆動によってインクヘッド30側からインクタンク52側へのインクの搬送が促され、図2において矢印Bで示すインク移動経路、即ち、インクヘッド30から第5インク搬送チューブ70、第2ポンプの吐出口56b、第2ポンプの吸込口56a、第4インク搬送チューブ68、第3開口部58c、第2開口部58b、第2インク搬送チューブ64、ポンプ54の吸込口54a、ポンプ54の吐出口54b、第3インク搬送チューブ66、インクタンク52のインク流入口52bを通るインク移動経路で、インクタンク52からインクヘッド30へ供給されたインクをインクタンク52側へ吸い上げて回収するものである。なお、第2ポンプ56の駆動は停止されている。
ここで、図4(b)に示す第2開閉状態における四方バルブ58の内部の様子を参照しながら、さらに詳細に説明すると、インクヘッド30側より四方バルブ58側へ搬送されてきたインクは、第3開口部58cより四方バルブ58内に入り、第2流路58−2ならびに第4流路58−4を流れて中央バルブ58eaを通過し、第3流路58−3ならびに第1流路58−1を流れて第2バルブ58baを通過し、第2開口部58bより排出され、インクタンク52側へ搬送されていく。このとき、第1バルブ58aaおよび第3バルブ58daは閉鎖状態であるため、四方バルブ58内を通るインクは、図4(b)に示す破線矢印の流路を流れる。
従って、四方バルブ58の開閉状態を第2開閉状態に設定することで、インクヘッド30を含むインク供給経路内のインクをインクタンク52内に回収することができる。

続いて、インクジェットプリンタ10内のインクヘッド30を含むインク供給経路内を洗浄液で洗浄するために、図示しない操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を第3開閉状態に設定し、第3バルブ58daを開放するとともに中央バルブ58eaを閉鎖する。このとき、中央バルブ58eaは閉鎖状態であるため、第1バルブ58aaおよび第2バルブ58baは開放もしくは閉鎖のどちらでもよい。
この四方バルブ58の第3開閉状態においては、第2ポンプ56の駆動によって洗浄液タンク60側からインクヘッド30側へのインクの搬送が促され、図2において矢印Cで示す洗浄液移動経路、即ち、洗浄液タンク60の洗浄液流出口60aから第1洗浄液搬送チューブ72、第4開口部58d、第3開口部58c、第4インク搬送チューブ68、第2ポンプの吸込口56a、第2ポンプの吐出口56b、第5インク搬送チューブ70を連通する洗浄液移動経路で、洗浄液はインクヘッド30へ供給される。なお、第1ポンプ54の駆動は停止されている。
ここで、図4(c)に示す第3開閉状態における四方バルブ58の内部の様子を参照しながら、さらに詳細に説明すると、洗浄液タンク60側より四方バルブ58側へ搬送されてきた洗浄液は、第3バルブ58daを通過し、第2流路58−2を流れて第3開口部58cより排出され、インクヘッド30側へ搬送されていく。このとき、中央バルブ58eaは閉鎖状態であるため、四方バルブ58内を通る洗浄液は、図4(c)に示す破線矢印の流路を流れる。また、第1ポンプ54の駆動は停止されているので、第1バルブ58aaおよび第2バルブ58baにはインクが搬送されない。
従って、四方バルブ58の開閉状態を第3開閉状態に設定することで、洗浄液タンク60からインクヘッド30へ到達した洗浄液でインクヘッド30を含むインク供給経路内が洗浄され、洗浄後の洗浄液はインクヘッド30の下方側に配置されているキャップ44を経由し、廃液タンク46内へ回収される。

また、四方バルブ58の第2開閉状態においてインクヘッド30を含むインク供給経路内のインクをインクタンク52内へ回収した後に、インクタンク52内に貯留されたインクの増粘を抑止するために、以下のようなインク循環処理を行ってもよい。なお、このインク循環処理は、記録紙28への印刷を行っていない印刷待機中などに随時行うことができる。
このインク循環処理を行うには、図示しない操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を第4開閉状態に設定し、第1バルブ58aa、第2バルブ58baならびに第3バルブ58daを開放するとともに中央バルブ58eaを閉鎖する。
この四方バルブ58の第4開閉状態においては、第1ポンプ54の駆動によってインクタンク52のインク流出口52aから流出したインクをインクタンク52のインク流入口52bへ循環させる搬送が促され、図2において矢印Dで示すインク移動経路、即ち、インクタンク52のインク流出口52aから第1インク搬送チューブ62、四方バルブ58の第1開口部58a、第2開口部58b、第2インク搬送チューブ64、ポンプ54のポンプの吸込口54a、ポンプ54の吐出口54b、第3インク搬送チューブ66、インクタンク52のインク流入口52bを通るインク移動経路で、インクタンク52内のインクが循環されることになる。
ここで、図4(d)に示す第4開閉状態における四方バルブ58の内部の様子を参照しながら、さらに詳細に説明すると、インクタンク52側より搬送されてきたインクは、第1バルブ58aaを通過し、第1流路58−1を流れて第2バルブ58baを通過し、第2開口部58bより排出され、第1ポンプ54の駆動により、再びインクタンク52側へ搬送される。このとき、中央バルブ58eaは閉鎖状態であるため、四方バルブ58内を通るインクは、図4(d)に示す破線矢印の流路を流れる。
従って、四方バルブ58の開閉状態を第4開閉状態に設定することにより、図2において矢印Dで示すインク移動経路でインクタンク52内のインクを循環することができ、その結果、インクタンク52内のインクが攪拌されてインクタンク52内のインクの増粘が抑止され、インクタンク52内のインクを良好な印刷を行うことができる状態に維持することが可能となる。
そして、第1インク搬送チューブ62内には増粘のないインクが満たされるようになるため、いつでも印刷が可能な状態に準備することが可能である。
このため、図示しない操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を再び第1開閉状態に設定すれば、即座に良好な状態のインクで通常の印刷を行うことができる。

従って、使用者は四方バルブ58の開閉状態を図4(a)→図4(b)→図4(c)→図4(d)→図4(a)→・・・の順で各バルブが開閉されるように設定することで、インクヘッドよりインクを吐出しての印刷、インクヘッド30を含むインク供給経路内のインクの回収、洗浄液によるインクヘッド30を含むインク供給経路内の洗浄、インクタンク52内のインクの攪拌という処理を自動的に行うことが可能となる。

次に、図6を参照しながら、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明においては、図1乃至図5を参照しながら説明した本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの第1の実施の形態と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その構成ならびに作用の詳細な説明は適宜に省略することとする。
この本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの第2の実施の形態たるインク供給システム500は、第2ポンプ56を配設していない一方で、キャップ44に接続された吸引ポンプたる第3ポンプ502を配設している点において、第1の実施の形態のインク供給システム50と異なる。
この第3ポンプ502は、キャップ44によって回収されたインクあるいは洗浄液を吸引して廃液タンク46へ移動させるものである。
インク供給システム500においても、インク供給システム50と同様に、四方バルブ58の開閉状態を制御することにより、インクヘッドよりインクを吐出しての印刷、インクヘッド30を含むインク供給経路内のインクの回収、洗浄液によるインクヘッド30を含むインク供給経路内の洗浄、インクタンク52内のインクの攪拌という処理を自動的に行うことが可能となる。
また、インク供給システム500によれば、インクヘッド30にキャップ44を装着している状態で第3ポンプ502を駆動させると、第3ポンプ502の吸引力により四方バルブ58を通過したインクまたは洗浄液のキャップ44側への搬送を促すこともできる。
従って、インク供給システム500によれば、第3ポンプ502の吸引力により洗浄液を洗浄液タンク60側からインクヘッド30側へ強制的に流すことができ、インクヘッド30を含むインク供給経路内の洗浄の高速化を期待できる。

以上において説明したように、このインクジェットプリンタ10によれば、四方バルブ58の開閉状態を制御するのみでインクヘッド30を含むインク供給経路内の洗浄を行うことができるので、煩雑な作業を行うことなくインクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄を実現することができる。
このため、インクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄作業に伴うオペレータの負担が著しく軽減され、かつ、安定した洗浄を行うことができるようになり、吐出不良の発生を効果的に抑止することができるようになる。
また、インクジェットプリンタ10においては、インクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄を行う前に、インクヘッド30を含むインク供給経路内に存在するインクをインクタンク52内に回収することができるので、インクを無駄にすることがなしにインクヘッド30を含むインク供給経路を洗浄することが可能となる。
さらに、インクジェットプリンタ10においては、インクタンク52に貯留されたインクをインク流出口52aから流出させてインク流入口52bから流入させるような流路で循環することができるため、インクタンク52内におけるインクの増粘を防止することが可能となってインクを均一で良好な状態に維持することができ、正常な印刷を実現できるようなインクの状態に常に維持することができるようになる。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に説明するように変形してもよい。
(1)上記した実施の形態においては、インクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄とインクタンク52内に貯留されたインクの循環とをそれぞれ別々に行う場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論であり、インクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄とインクタンク内に貯留されたインクの循環の攪拌とを同時に行うようにしてもよいことは勿論である。
より詳細には、四方バルブ58を通常印刷状態たる第1開閉状態(図4(a)を参照する。)に設定して印刷を行った後に、四方バルブ58を第2開閉状態(図4(b)を参照する。)に設定して、インクヘッド30を含むインク供給経路内のインクをインクタンク52内に回収する。
この後に、図示しない操作子の操作により四方バルブ58の第1バルブ58aa、第2バルブ58ba、第3バルブ58daならびに中央バルブ58eaの開閉状態を第5開閉状態(図4(e)を参照する。)に設定し、第1バルブ58aa、第2バルブ58baならびに第3バルブ58daを開放するとともに中央バルブ58eaを閉鎖する。
この四方バルブ58の第5開閉状態においては、第1ポンプ54の駆動によってインクタンク52のインク流出口52aから流出したインクをインクタンク52のインク流入口52bへ循環させる搬送が促され、図2において矢印Dで示すインク移動経路、即ち、インクタンク52のインク流出口52aから第1インク搬送チューブ62、四方バルブ58の第1開口部58a、第2開口部58b、第2インク搬送チューブ64、ポンプ54のポンプの吸込口54a、ポンプ54の吐出口54b、第3インク搬送チューブ66、インクタンク52のインク流入口52bを通るインク移動経路で、インクタンク52内のインクが循環されることになるとともに、第2ポンプ56の駆動によって洗浄液タンク60側からインクヘッド30側へのインクの搬送が促され、図2において矢印Cで示す洗浄液移動経路、即ち、洗浄液タンク60の洗浄液流出口60aから第1洗浄液搬送チューブ72、第4開口部58d、第3開口部58c、第4インク搬送チューブ68、第2ポンプの吸込口56a、第2ポンプの吐出口56b、第5インク搬送チューブ70を連通する洗浄液移動経路で、洗浄液はインクヘッド30へ供給される。
これにより、インクヘッド30を含むインク供給経路の洗浄とインクタンク内に貯留されたインクの循環の攪拌とを同時に実現することができる。
(2)上記した実施の形態においては、インクタンク52の形状として、インク流出口52aが最下方に位置するように底部52cを徐々に傾斜をつけた漏斗形状に形成したが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、従来より公知の中空直方体形状のものとしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、説明を簡略化して本発明の理解を容易にするために、インクサブタンクを設けることなくインクタンク52のみを設けた場合について説明ならびに図示したが、これに限られるものではないことは勿論であり、インクヘッド30からより安定したインクの吐出を行うために、インクヘッド30とインクタンク52との水頭値位置関係を一定に保つ目的でインク供給経路の途中にインクを貯留したインクサブタンクを設けてもよいものである。
インクタンク52からインクサブタンクへのインクの供給は、水頭値の差を利用してもよく、また、ポンプを設けてポンプによる供給を行ってもよいものである。
ここで、ポンプ設けてインクタンク52からインクサブタンクへのインクの供給を行う場合について説明すると、例えば、図7には、インクサブタンク602を有するインクジェットプリンタ600の例が示されている。
このインクジェットプリンタ600は、四方バルブ58とインクヘッド30との間にインクを貯留するインクサブタンク602を有している。
そして、インクタンク52からインクサブタンク602へのインクの供給のために、インクタンク52と四方バルブ58との間に第4ポンプ604が設けられている。
また、洗浄液タンク60からインクサブタンク602への洗浄液の供給のために、洗浄液タンク60と四方バルブ58との間に第5ポンプ606を設けるようにしている。
(4)上記した実施の形態においては、洗浄液としてジプロピレングリコールモノメチルエーテルを用いるものとしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル以外に、例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテルやトリエチレングリコールモノメチルエーテルを用いてもよい。
(5)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、各種のインクジェット方式を用いたインクジェットプリンタに対して利用することができる。
図1は、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの実施の形態の一例を備えたインクジェットプリンタの概略構成説明図である。 図2は、インク供給システムの概念構成説明図である。 図3は、インク供給システム内の四方バルブの内部を説明した概念構成説明図である。 図4(a)(b)(c)(d)(e)は、インク供給システム内の四方バルブにおける種々の開閉状態を示したものである。 図5は、インクを貯留する貯留手段たるインクタンクの概略構成斜視説明図である。 図6は、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの変形例を示した概念構成説明図である。 図7は、本発明によるインクジェットプリンタにおけるインク供給システムの変形例を示した概念構成説明図である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ
12 基台部材
14 ベース部材
16L、16R 側方部材
17 インクタンクユニット
18 側方ユニット
20 中央壁
22 ガイドレール
24 ワイヤー
26 ホルダー
28 記録紙
30 インクヘッド
32 インクヘッド待機位置
40 クリーニング機構
42 ワイパー
44 キャップ
50 インク供給システム
52 インクタンク
52a インク流出口
52b インク流入口
52c 底部
54 第1ポンプ
54a 吸込口
54b 吐出口
56 第2ポンプ
56a 吸込口
56b 吐出口
58 四方バルブ
58a 第1開口部
58aa 第1バルブ
58b 第2開口部
58ba 第2バルブ
58c 第3開口部
58d 第4開口部
58da 第3バルブ
58ea 第4バルブ
60 洗浄液タンク
62a 洗浄液流出口
64 第1インク搬送チューブ
66 第2インク搬送チューブ
68 第3インク搬送チューブ
70 第4インク搬送チューブ
72 第5インク搬送チューブ
500 インク供給システム
502 第3ポンプ
600 インク供給システム
602 インクサブタンク
604 第4ポンプ
606 第5ポンプ

Claims (4)

  1. インクジェット方式によりインクを媒体上に吐出するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタにおけるインク供給システムにおいて、
    インクを中空な内部へ流入する流入口と前記インクを前記内部から外部へ流出する流出口とを有し、前記内部に前記インクを貯留可能なインク貯留手段と、
    中空な内部に洗浄液を貯留可能な洗浄液貯留手段と、
    前記インク貯留手段の前記流出口から前記外部へ流出した前記インクを供給されて媒体上に印刷を行うインクヘッドと、
    前記インク貯留手段の前記流出口と連通する第1の開口部と、前記インク貯留手段の前記流入口と連通する第2の開口部と、前記インクヘッドと連通する第3の開口部と、前記洗浄液貯留手段と連通する第4の開口部とを有し、前記第1の開口部と前記第2の開口部と前記第3の開口部と前記第4の開口部とをそれぞれ独立して選択的に連通自在とする流路を構築する四方バルブと、
    前記四方バルブを介して前記インク貯留手段側から前記インクヘッド側へ供給された前記インクを、前記四方バルブを介して前記インクヘッド側から前記インク貯留手段側へ吸い上げるポンプと
    を有し、
    前記四方バルブが前記第1の開口部と前記第3の開口部とを連通する流路を構築した状態において、前記四方バルブの前記第1の開口部と前記第3の開口部とを連通する流路を介して前記インク貯留手段の前記流出口と前記インクヘッドとを連通させ、前記インク貯留手段の前記流出口側から前記インクヘッド側へ前記インクを供給し、
    前記四方バルブが前記第2の開口部と前記第3の開口部とを連通する流路を構築した状態において、前記四方バルブの前記第2の開口部と前記第3の開口部とを連通する流路を介して前記インク貯留手段の前記流入口と前記インクヘッドとを連通させ、前記ポンプを駆動して前記インク貯留手段の前記流出口側から前記インクヘッド側へ供給された前記インクを前記インク貯留手段の前記流入口側へ吸い上げて、前記インク貯留手段側の前記流出口側から前記インクヘッド側へ供給された前記インクを前記インク貯留手段の前記流入口から前記インク貯留手段内に回収し、
    前記四方バルブが前記第3の開口部と前記第4の開口部とを連通する流路を構築した状態において、前記四方バルブの前記第3の開口部と前記第4の開口部とを連通する流路を介して前記洗浄液貯留手段と前記インクヘッドとを連通させ、前記洗浄液貯留手段から前記インクヘッドへ洗浄液を供給し、
    前記四方バルブが前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する流路を構築した状態において、前記四方バルブの前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する流路を介して前記インク貯留手段の前記流出口と前記流入口とを連通させ、前記ポンプを駆動して前記インク貯留手段の前記流出口側から流出した前記インクを前記インク貯留手段の前記流入口側へ吸い上げて、前記インク貯留手段内の前記インクを前記四方バルブを介して循環する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおけるインク供給システム。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおけるインク供給システムにおいて、さらに、
    前記インクヘッドのインク吐出面の高さ方向における下方側に、前記インクヘッドを密閉可能なキャップ部材と、
    前記キャップ部材にインクチューブを介して接続された廃インクを貯留するための廃インク貯留手段と、
    前記キャップ部材と前記廃インク貯留手段との間に配設された吸引ポンプと
    を有し、
    前記インクヘッドに前記キャップ部材をかぶせた状態で前記吸引ポンプを駆動することにより、前記インクヘッド側から前記廃インク貯留手段側へ前記インクまたは前記洗浄液を吸引する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおけるインク供給システム。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおけるインク供給システムにおいて、
    前記四方バルブと前記インクヘッドとを連通する前記インクの流路に、前記インク貯留手段よりも前記インクの貯留量が少ない第2のインク貯留手段を設け、前記インクヘッドと前記インク貯留手段とのインクの水頭値位置関係を一定に保持する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおけるインク供給システム。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおけるインク供給システムにおいて、
    前記インク貯留手段は、底部に前記インクヘッド側へ前記インクを供給するための前記流出口を形成し、前記底部は前記流出口が最下方に位置するように傾斜をつけた漏斗形状を備えており、
    前記洗浄液貯留手段は、底部に前記インクヘッド側へ前記洗浄液を供給するための洗浄液流出口を形成し、前記底部は前記洗浄液流出口が最下方に位置するように傾斜をつけた漏斗形状を備えている
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおけるインク供給システム。
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