JP2008252400A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部10は、テレビ放送の表示を表示部7に開始させる際に、携帯電話100が充電中の状態にある場合や、タイマ起動により起動した場合には、設定されていた表示形態にかかわらず、強制的に全画面表示形態で表示を行う。
【選択図】図4
Description
しかし、テレビ放送は一般に横長の画面である(例えばワンセグ放送の解像度は320×180)。携帯電話の画面は一般的に縦長であり、横長のテレビ放送を好適に表示させるためには、テレビ放送を縮小して表示させたり、携帯電話の画面を横向きに使用してテレビ放送を表示させたりする必要がある。
特許文献1には、画面を含む筐体を横向きに変化させることにより、横長コンテンツの再生時には横長画面で好適に表示する折り畳み型携帯電話機が開示されている。
LCDは、輝度がバックライトにより液晶パネルに入射される光量で制御されるのに対し、OLEDは、有機層に流れる電流により制御されるため、発光していない部分は完全に黒表示となりコントラストが非常に高いという特徴を持つ。
このため、有機物の劣化から素子単位で輝度の劣化が発生し、表示の焼き付きと呼ばれる現象が生じる。具体的には、同一の画素に高い輝度で同じ色の発光を長時間行わせた場合には当該画素における発光表示素子の有機物が劣化して当該素子の発光輝度が低下してしまう現象を焼き付きと称する。焼き付きが生じてしまうと、焼き付きを起こした画素と隣接する画素とで同一色を表示させているにもかかわらず色合いが異なってしまう。
特許文献2には、データ表示の表示速度を設定し、設定された速度で画像を表示させる無線通信端末が開示されている。
特許文献3には、外部電源の接続を検知したときに表示の反転表示と非反転表示の切換えを行う表示装置が開示されている。
特許文献4には、表示エリアを複数に分割して時間に応じて表示エリアを変更する端末装置が開示されている。
特許文献5には、RGB各発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が大きい素子に対応する色ほど、画像の白表示部を構成するRGB比率が小さくなるように、計算により画像の白表示の色度座標を決定する携帯型電話機が開示されている。
このような局所的な焼き付きについては、上述した特許文献1〜5に開示された技術では防止することができない。
図2は、携帯電話100の内部構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯電話100は、通信部1と、テレビ放送受信部2と、操作部3と、音声処理部4と、スピーカ5と、マイク6と、表示部7と、記憶部8と、電源部9と、制御部10とを有する。
図3に示すように、携帯電話100は、上部筐体101と下部筐体102とがヒンジ部103によって開閉可能に接続されている。
図3(a)は携帯電話100の筐体が開かれた状態を、図3(b)は携帯電話100の筐体が閉じられた状態を示している。
上部筐体101は、スピーカ5及び表示部7を有する。
下部筐体102は、操作部3及びマイク6を有する。
テレビ放送受信部2は、図示しない放送局から送信されたテレビ放送信号を受信する。本実施形態においては、テレビ放送はワンセグ放送等のデジタルテレビ放送を想定しており、テレビ放送信号には、映像信号、音声信号、文字データが含まれる。なお、テレビ放送受信部2は、本発明の映像信号取得部に対応している。
音声処理部4は、スピーカ5から出力される音声信号やマイク6において入力される音声信号の処理を行う。すなわち、マイク6から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部10に出力する。また、制御部10から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ5に出力する。また、音声処理部4は、テレビ放送受信部2が受信したテレビ放送の音声信号を信号処理し、スピーカ5等から出力する。音声処理部4は、図示しない端子に接続されたヘッドホンやイヤホン等から音声の出力をさせても良い。
以下、OLEDディスプレイについて簡単に説明する。
OLEDディスプレイは、図4に示すように、タイミング制御部71と、カラム駆動部72と、ロウ駆動部73と、OLED電源部74と、OLEDパネル75とにより構成される。
後述する制御部10から出力された映像信号(VIDEO)は、タイミング制御部71により、RGB信号、垂直同期(VD)および水平同期信号(HD)に分離される。このうち、RGB信号は、一旦、カラム駆動部72によりアナログラッチで保持された後、指定されたタイミングでOLEDパネル75のカラム本数分並列に一度に出力される。出力された信号は、それぞれ電圧から電流値に変換され、カラムを定電流駆動する。これにより、所定周期ごとの表示更新を行う。
制御部10は、記憶部8に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部8に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
ここで、文字データ及び、操作情報表示欄212に表示される操作ガイダンス用の文字が、本発明の付加情報に、テレビ放送が本発明の放送映像に、文字データ表示欄210、211及び操作情報表示欄212が本発明の付加情報表示領域にそれぞれ対応している。
また、図1(a)に示す全画面表示形態が本発明の第1表示状態に、図1(b)及び(c)に示す横長或いは縦長分割表示形態が本発明の第2表示状態に対応している。
しかし、図1(b)に示した横長分割表示形態及び図1(c)に示した縦長分割表示形態においては、付加情報を表示するための文字データ表示欄210、211及び操作情報表示欄212が存在するため、焼き付きの恐れがある。
1つ目の処理は、携帯電話100が充電中の状態にある場合には、設定されていた表示形態にかかわらず、強制的に全画面表示形態で表示を行わせる処理(以下充電時表示処理と称する)である。
携帯電話100を充電器に接続した状態でテレビ放送の視聴が行われる場合、長時間の視聴が予想される。このため、制御部10は、携帯電話100が充電中にテレビ放送の表示がユーザにより指示された場合には、焼き付きの恐れが少ない図1(a)に示した全画面表示形態にて表示部7にテレビ放送の表示を行わせる。
図5は、制御部10の充電時の表示処理における動作例について説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
充電検知部91が充電中であるか否かを検知し、充電中である場合にはステップST2に進み、充電中でない場合はステップST3に進む。
ステップST2:
制御部10は、表示部7に全画面表示形態でテレビ放送の表示を行わせる。
制御部10は、表示部7に予め設定された表示形態でテレビ放送の表示を行わせる。
なお、上記の処理においては、充電検知部91によりテレビ放送の表示の開始時に充電状態であるか否かを検知し、その結果によって表示させるテレビ放送の表示形態を決定しても良いし、既に表示部7にテレビ放送を表示中に、充電器が接続された場合に、充電器が接続され充電が開始された時点で、表示部7の表示形態を変更してもよい。
ユーザが予め操作部3を介して設定した設定時刻になると、制御部10は、テレビ放送受信部2を起動させてテレビ放送信号を受信させ、これを基に表示部7にテレビ放送を表示させるタイマ処理を行うことができる。予め設定された設定時刻は、例えば記憶部8に予め記憶されていれば良い。
ここで、制御部10は、タイマ処理により表示部7にテレビ放送を表示させる場合には、タイマ処理による表示部7へのテレビ放送の累計表示時間が長くなると予想されるため、表示部7の焼き付きの恐れを最小限に抑えるために、全画面表示形態で表示させる。
図6は、制御部10のタイマ処理時の動作例について説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
予め設定された設定時刻になった場合はステップST12に進み、そうでない場合はステップST11を繰り返す。
ステップST12:
制御部10は、テレビ放送受信部2を起動し、テレビ放送波を受信させる。
ステップST13:
制御部10は、表示部7に全画面表示形態でテレビ放送の表示を行わせる。
制御部10は、表示部7に表示中のテレビ放送が、コマーシャルに切り替わったことを検出し、コマーシャルに切り替わった時点における表示形態が焼き付きの恐れがある横長および縦長分割表示形態であった場合には、できるだけ焼き付きが起こる可能性を下げるために表示部7の表示輝度を下げて表示させ、全画面表示形態であった場合には、表示輝度を変更せずに表示させる。
コマーシャル時には、付加情報の表示欄である文字データ表示欄210、211及び操作情報表示欄212には重要な情報が表示されないため、文字データ表示欄210、211及び操作情報表示欄212が表示される横長および縦長分割表示形態であった場合には、輝度を下げて表示することによって、表示部7の焼き付きの恐れを最小限に抑えることができる。
なお、コマーシャルに切り替わったことを検出する検出方法は、本発明では限定しない。既知の方法を利用することが可能である。例えば、付加情報の有無を検出し、付加情報の無い部分をコマーシャルであると指定する、等の方法がある。
図7は、制御部10のコマーシャル時の動作例について説明するための図である。
ステップST21:
付加情報の途切れを検出するなどして表示部7に表示されているテレビ放送がコマーシャルに切り替わったことが検出された場合はステップST22に進み、そうでない場合はステップST21を繰り返す。
ステップST22:
テレビ放送が全画面表示形態で表示されていた場合には、ステップST23に進み、そうでない場合はステップST24に進む。
制御部10は、そのままの輝度で表示部7に表示を続けさせる。
ステップST24:
制御部10は、表示部7の表示輝度をユーザにより予め設定された輝度よりも下げて表示させる。
コマーシャルが終了した場合はステップST26に進み、そうでない場合はステップST25を繰り返す。
ステップST26:
制御部10は、コマーシャルに切り替わる前の表示輝度にて表示部7にテレビ放送の表示をさせる。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
また、上述した実施形態においては、表示部7にワンセグ放送等のテレビ放送を表示する際の処理について説明したが、本発明はこれには限定されない。例えば図示しないカメラによる動作撮影時及び撮影した動画の視聴等、画像(動画像)とそれに関連する関連情報を同一画面に表示する場合のように、映像信号とこれに関連する付加情報とを表示する携帯電子機器に対して本発明は適用可能である。
さらに、上述した実施形態においては、テレビ放送受信部2が受信するのはワンセグ放送のテレビ放送信号であるとしたが、本発明はこれには限定されない。すなわち、テレビ放送受信部2はアナログ地上波放送等を受信し、制御部10がこれを表示部7に表示させてもよい。
すなわち、付加情報は、文字データに限定されない。実施例中でも触れたが、制御部10は、テレビ放送を受信して表示する際には、表示部7にテレビ放送の映像と文字データを表示するだけでなく、表示中の番組に関する情報の取得を指示したり、チャンネルや音量変更を指示したりするための操作をガイダンスする操作情報表示欄(一例としては、図1(c)における操作情報表示欄212)を文字データに合わせて表示することも可能である。操作情報表示欄212もまた、特定の背景色を有しているため、特定色を連続表示してしまうこととなり、特定領域の画素のみ劣化することを引き起こしがちであるために映像情報を表示する領域との間で劣化に差が生じ易い。しかしながら、本発明における付加情報の一つとして取り扱うことにより、操作情報表示欄212に対応する画素の劣化を極力防止することが出来る。
Claims (5)
- 複数の発光素子を有する多数の画素により構成され、前記複数の表示素子ごとの発光状態を制御することにより表示を行う表示部と、
放送波を受信する映像信号取得部と、
操作を受け付ける操作部と、
前記放送波に基づいて前記表示部に放送映像を表示させる場合に、前記放送映像に関連する情報及び/または前記操作部による操作に関連する情報である付加情報を前記表示部に表示させる付加情報表示領域を伴って表示させるように前記表示部を制御可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、
外部の充電器との接続を検知可能であり、
前記放送映像を前記表示部に表示させる場合に、前記充電器が接続されていると検知した状態では、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って表示させず放送映像を全画面表示する第1表示状態で表示させるように制御し、前記充電器が接続されていると検知していない状態では、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って前記放送映像を表示する第2表示状態で表示させるよう制御する
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記制御部は、
予め設定された時刻に前記映像信号取得部を起動し、前記映像信号取得部が取得した放送波に基づいて前記予め設定された時刻に前記表示部に放送映像を表示させるタイマ処理を実行可能であり、
前記タイマ処理において前記表示部に前記放送映像を表示させる場合には、前記付加情報表示領域を伴って表示させず放送映像を全画面表示する第1表示状態で表示させるように制御し、前記タイマ処理に基づかず前記表示部に前記放送映像を表示させる場合には、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って前記放送映像を表示する第2表示状態で表示させるよう制御する
請求項1に記載の携帯端末装置。 - 複数の発光素子を有する多数の画素により構成され、前記複数の表示素子ごとの発光状態を制御することにより表示を行う表示部と、
放送波を受信する映像信号取得部と、
操作を受け付ける操作部と、
前記放送波に基づいて前記表示部に放送映像を表示させる場合に、前記放送映像に関連する情報及び/または前記操作部による操作に関連する情報である付加情報を前記表示部に表示させる付加情報表示領域を伴って表示させるように前記表示部を制御可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、
予め設定された時刻に前記映像信号取得部を起動し、前記映像信号取得部が取得した放送波に基づいて前記予め設定された時刻に前記表示部に放送映像を表示させるタイマ処理を実行可能であり、
前記タイマ処理において前記表示部に前記放送映像を表示させる場合には、前記付加情報表示領域を伴って表示させず放送映像を全画面表示する第1表示状態で表示させるように制御し、前記タイマ処理に基づかず前記表示部に前記放送映像を表示させる場合には、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って前記放送映像を表示する第2表示状態で表示させるよう制御する
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記制御部は、
外部の充電器との接続を検知可能であり、
前記放送映像を前記表示部に表示させる場合に、前記充電器が接続されていると検知した状態では、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って表示させず放送映像を全画面表示する第1表示状態で表示させるように制御し、前記充電器が接続されていると検知していない状態では、前記表示部に前記付加情報表示領域を伴って前記放送映像を表示する第2表示状態で表示させるよう制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、前記放送波に基づく放送映像がコマーシャル映像に切り替わった際に、前記表示部に前記第2表示状態で表示させている場合には前記表示部に表示輝度を低下させ、前記表示部にて前記第1表示状態で表示させている場合には前記表示部に前記表示輝度を変更させない
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
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