JP2008248239A - シロキサン樹脂組成物、それを用いた硬化膜および光学デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)(a−1)ラジカル重合性有機基を有するシラン化合物と、(a−2)ラジカル重合性有機基を有さないシラン化合物とを加水分解および縮合させて得られる、ラジカル重合性有機基を有し、H−Si結合を有さないポリシロキサンであって、該ポリシロキサン中(a−1)ラジカル重合性有機基を有するシラン化合物の共重合比が1モル%〜15モル%であるポリシロキサン、(B)ラジカル重合開始剤および(C)溶剤を含有することを特徴とするシロキサン樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
R1Si(OR5)3 (1)
R2R3Si(OR6)2 (2)
R3R4Si(OR7)2 (3)
上記一般式(1)〜(3)中、R1、R2およびR3は、それぞれ炭素数1から13のフッ素置換アルキル基を表す。R4は炭素数1から10のアルキル基を表す。また、R5、R6、R7はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基またはアセチル基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
図1に示すように、ポリイミドパターン1により高さ1μmの段差を設けた6インチシリコン基板3に、樹脂組成物をスピンコーティングにより塗布し、ついでホットプレート(大日本スクリーン製造(株)製SCW−636)を用いて、120℃で3分間プリベークして塗布膜を得た。この塗布膜を、空気雰囲気下のホットプレート上で200℃で5分間加熱し、硬化膜を得た。
大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−602を使用し、塗布膜および硬化膜の膜厚の測定を行った。
ポリイミドパターンによる高さ1μmの段差の近傍の測定点a、b、c、および段差のない平坦部分の測定点dにおいて、塗布膜の膜厚を測定した。ここで、図1に示すように、測定点aはポリイミドパターン1の端部から距離10μmの点、測定点bは距離100μmの点、測定点cは距離500μmの点、測定点dは距離5mm以上で段差のない部分である。((a〜cの最大値)−d)/dの値により段差被覆性を評価した。この値が小さいものほど段差による膜厚の変動が小さく、段差被覆性が良好である。
5cm角のガラス基板上に作製した膜厚1.0μmの硬化膜について、紫外−可視分光光度計UV−260(島津製作所(株)製)を用いて、400nmの透過率を測定した。
透過率測定で用いた硬化膜を、121℃、100%RH(2気圧)のチャンバーで100時間処理し、処理前後の膜厚および屈折率を比較した。
5cm角のガラス基板上に作製した膜厚1.0μmの硬化膜について、プリズムカプラーMODEL2010(METRICON(株)社製)を用い、室温22℃での波長632.8nm(He−Neレーザー光源使用)に於ける屈折率を測定した。なお、ここで測定した屈折率は、膜面に対して垂直方向の屈折率(TE)である。
5cm角のガラス基板上に作製した膜厚2.0μmの硬化膜について、光学顕微鏡で表面を観察し、クラックの有無を確認した。評価を以下の5段階で判定し、4以上を合格とした。
5:膜に全くクラックが発生していない。
4:基板四隅のうち1カ所にクラックが発生している
3:基板四隅中のうち2カ所以上4カ所以下の範囲でクラックが発生している。
2:基板周辺部にクラックが発生している。
1:基板全面にクラックが発生している。
5cm角のガラス基板上に作製した膜厚1.0μmの硬化膜について、「JIS K5600−5−4(1999)」に準拠して鉛筆硬度を測定した。ただし、負荷加重を500gとした。
(i)ポリマー溶液を重量が分かっているアルミ皿に約1g秤量し、120℃のホットプレートの上に置いた後、10分間でホットプレートの温度を250℃まで上昇させた。250℃到達後さらに20分間加熱した。放冷後、アルミ皿の重さを量り、加熱前後の重量の差から固形分濃度を測定した。
メチルトリメトキシシラン 32.7g(0.24mol)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン 30.56g(0.14mol)、γ−メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン 4.97g(0.02mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール70.55gを反応容器に入れ、この溶液に、水22.3gおよびリン酸0.17gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液A(固形分43重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は5モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が66g留去された。
1−t−ブトキシ−2−プロパノールのかわりにジアセトンアルコールを用いる以外は実施例1と同様に加水分解および縮合を行い、ポリマー溶液B(固形分41重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は5モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が61g留去された。得られたポリマー溶液B20.00gを取り、これにジアセトンアルコール30.00gとt−ブチルクミルペルオキシド0.50gを加えて溶解し、樹脂組成物2を得た。得られた樹脂組成物2を用い、実施例1と同様に評価を行った。
実施例2で得たポリマー溶液B10.50gを取り、ジアセトンアルコール9.50gとt−ブチルペルオキシベンゾエート0.20gを加えて溶解し、樹脂組成物3を得た。得られた樹脂組成物3を用い、実施例1と同様に評価を行った。
実施例2で得たポリマー溶液B9.75gを取り、ジアセトンアルコール9.95g、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(商品名「ライトアクリレートDCP−A」、共栄社化学(株)製)0.30g、t−ブチルペルオキシベンゾエート0.20gを加えて溶解し、樹脂組成物4を得た。得られた樹脂組成物4を用い、実施例1と同様に評価を行った。
フェニルトリメトキシシラン 47.59g(0.24mol)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン 30.56g(0.14mol)、γ−メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン 4.97g(0.02mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール79.3gを反応容器に入れ、この溶液に、水22.3gおよびリン酸0.21gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液C(固形分43重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は5モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が56g留去された。
メチルトリメトキシシラン 25.61g(0.188mol)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン 39.29g(0.18mol)、γ−メタクリロイルプロピルメチルジメトキシシラン 7.44g(0.032mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール72.4gを反応容器に入れ、この溶液に、水22.32gおよびリン酸0.18gを、撹拌しながら、反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液D(固形分40重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は8モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が52g留去された。
実施例6で得たポリマー溶液Dを10.00g取り、これに触媒化成工業(株)製酸化ケイ素−酸化チタン複合粒子である“オプトレイク(登録商標)”TR−520(固形分濃度30%、γ−ブチロラクトン溶液)5.00g、グリセリンジメタクリレート0.70g、1−t−ブトキシ−2−プロパノール15.00g、クメンヒドロペルオキシド0.40gを加えて撹拌し、樹脂組成物7を得た。得られた樹脂組成物7を用い、実施例1と同様に評価を行った。
メチルトリメトキシシラン 54.48g(0.40mol)、フェニルトリメトキシシラン 109.07g(0.55mol)、γ−メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン 12.42g(0.05mol)、ジアセトンアルコール183gを反応容器に入れ、この溶液に、水55.8gおよびリン酸0.18gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温115℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液E(固形分40重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は5モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が147g留去された。
パッシベーション膜として、100nmの窒化シリコン膜を有するTFT基板上に、前記樹脂組成物8を塗布し、上述した硬化膜作製方法により、ドレイン電極の共通配線と対向し保持容量を形成している部分上にコンタクトホールを形成した。この硬化膜をマスクとしてパッシベーション膜をドライエッチングし、ドレイン電極を露出させた。続いて、その表面に、スパッタリング蒸着法によって厚さ130nmのITO透明電極膜を形成し、そのITO透明電極膜上にフォトレジストを塗布して、通常のフォトリソグラフィ法による露光・現像によりパターニング、ITOの不要部分をウェットエッチングして除去した。その後、フォトレジストをアルカリ溶剤であるモノエタノールアミン/ジメチルスルホキシド=70/30(重量比)中に80℃で20分間浸漬した後、5分間純水リンスを行い、水を窒素ブローで除去することによって、100μmピッチのストライプ形状にパターニングしたITO画素電極を形成した。樹脂組成物8の硬化膜とパッシベーション膜及びITOとの密着性が良好で、硬化収縮性が小さく、平坦性や透明性が高く、クラック発生がない良好な素子が得られた。
メチルトリメトキシシラン 81.72g(0.60mol)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン 69.84g(0.32mol)、γ−メタクリロイルプロピルメチルジメトキシシラン 18.59g(0.08mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール174.5gを反応容器に入れ、この溶液に、水55.8gおよびリン酸0.85gを、撹拌しながら、反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温120℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液F(固形分45重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は8モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が168g留去された。
実施例1で得たポリマー溶液A10.00gを取り、1−t−ブトキシ−2−プロパノール10.00gと2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン(商品名「イルガキュア379」チバスペシャリティケミカルズ製)0.20gを加えて溶解し、樹脂組成物10を得た。得られた樹脂組成物10を用い、実施例1と同様に段差被覆性、透過率、屈折率、硬度の測定、耐湿熱性、耐クラック性の評価を行った。
メチルトリメトキシシラン 47.67g(0.35mol)、フェニルトリメトキシシラン 99.15g(0.50mol)、γ−アクリロイルプロピルトリメトキシシラン 35.16g(0.15mol)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート149gを反応容器に入れ、この溶液に、水54.0gおよびリン酸0.36gを、撹拌しながら、反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温115℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液G(固形分45重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は15モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が134g留去された。
メチルトリメトキシシラン 47.67g(0.35mol)、フェニルトリメトキシシラン 99.15g(0.50mol)、ビニルトリメトキシシラン 22.23g(0.15mol)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート138gを反応容器に入れ、この溶液に、水54.0gおよびリン酸0.34gを、撹拌しながら、反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温115℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液H(固形分45重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は15モル%だった。メタノール、水および溶剤が139g留去された。
実施例11で得たポリマー溶液Hを15.60g取り、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名「イルガキュア907」チバスペシャリティケミカルズ製)0.45g、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン0.05g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名「ライトアクリレートDPE−6AS」、共栄社化学(株)製)1.00g、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(商品名「ライトアクリレートDCP−A」、共栄社化学(株)製)0.50g、“オプトレイク(登録商標)”TR−527(固形分濃度20%、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液)10.00g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート22.40gを加えて撹拌し、樹脂組成物13を得た。得られた樹脂組成物13を用い、実施例8と同様に評価を行った。ネガ型感光性評価において450mJ/cm2の露光量で幅10μmのネガパターンが解像していた。
実施例1で得られたポリマー溶液A10.00gを取り、1−t−ブトキシ−2−プロパノール10.00gで希釈し樹脂組成物A1を得た。得られた樹脂組成物A1を用い、実施例1と同様に評価を行った。
メチルトリメトキシシラン 147g(1.08mol)、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン 118g(0.54mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール320gを反応容器に入れ、この溶液に、水100gおよびリン酸0.88gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温130℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液S(固形分40重量%)を得た。メタノール、水および溶剤が300g留去された。
メチルトリメトキシシラン 54.48g(0.40mol)、フェニルトリメトキシシラン 118.98g(0.60mol)、ジアセトンアルコール183gを反応容器に入れ、この溶液に、水55.8gおよびリン酸0.18gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温115℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液T(固形分40重量%)を得た。メタノール、水および溶剤が150g留去された。
比較例3で得られた樹脂組成物A3を用い、実施例9と同様の評価を行った。形成した100μmピッチのストライプ形状にパターニングしたITO画素電極を観察したところ、感光性シロキサン組成物の硬化膜とパッシベーション膜及びITOとの密着性不良に起因するパターンの剥がれや、ウェットエッチング液およびアルカリ溶剤の界面への染み込み跡が見られた。また、一部にクラックも観察された。
メチルトリメトキシシラン 54.48g(0.40mol)、フェニルトリメトキシシラン 79.32g(0.40mol)、ビニルトリメトキシシラン 29.60g(0.20mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール163gを反応容器に入れ、この溶液に、水54.0gおよびリン酸0.49gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液U(固形分40重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は20モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が144g留去された。
メチルトリメトキシシラン 68.10g(0.50mol)、γ−アクリロイルプロピルトリメトキシシラン 117.20g(0.50mol)、1−t−ブトキシ−2−プロパノール185gを反応容器に入れ、この溶液に、水54.0gおよびリン酸0.56gを、撹拌しながら反応温度が40℃を越えないように滴下した。滴下後、フラスコに蒸留装置を取り付け、得られた溶液をバス温105℃で2.5時間加熱撹拌して加水分解により生成したメタノールを留去しつつ反応させた。その後、溶液をバス温120℃でさらに2時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、ポリマー溶液X(固形分40重量%)を得た。得られたポリマーの、Si原子に対するラジカル重合性有機基含有率は50モル%だった。また、メタノール、水および溶剤が134g留去された。
2:塗布膜
3:シリコン基板
a:ポリイミドパターン端部から距離10μmの測定点
b:ポリイミドパターン端部から距離100μmの測定点
c:ポリイミドパターン端部から距離500μmの測定点
d:ポリイミドパターン端部から5mm以上離れた、段差のない部分の測定点
Claims (10)
- (A)(a−1)ラジカル重合性有機基を有するシラン化合物と、(a−2)ラジカル重合性有機基を有さないシラン化合物とを加水分解および縮合させて得られる、ラジカル重合性有機基を有し、H−Si結合を有さないポリシロキサンであって、該ポリシロキサン中(a−1)ラジカル重合性有機基を有するシラン化合物の共重合比が1モル%〜15モル%であるポリシロキサン、(B)ラジカル重合開始剤および(C)溶剤を含有することを特徴とするシロキサン樹脂組成物。
- (A’)ラジカル重合性有機基を有し、H−Si結合を有さないポリシロキサンであって、該ポリシロキサン中、ラジカル重合性有機基の含有率がSi原子に対して1モル%〜15モル%であるポリシロキサン、(B)ラジカル重合開始剤および(C)溶剤を含有することを特徴とするシロキサン樹脂組成物。
- さらに(D)ラジカル重合性モノマーを含有する請求項1または2記載のシロキサン樹脂組成物。
- 前記(B)ラジカル重合開始剤が、α−アミノアルキルフェノン化合物、アシルホスフィンオキサイド化合物、オキシムエステル化合物、アミノ基を有するベンゾフェノン化合物およびアミノ基を有する安息香酸エステル化合物からなる群より選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のシロキサン樹脂組成物。
- 前記ラジカル重合性有機基を有し、H−Si結合を有さないポリシロキサンのラジカル重合性有機基が、アクリロイル基および/またはメタクリロイル基を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のシロキサン樹脂組成物。
- 前記(a−2)ラジカル重合性有機基を有さないシラン化合物が、(a−2−1)フェニルトリアルコキシシラン化合物および/または(a−2−2)フッ素を有するシラン化合物であることを特徴とするシロキサン樹脂組成物。
- 前記(a−2−2)フッ素を有するシラン化合物が、下記一般式(1)〜(3)のいずれかで表されるアルコキシシラン化合物から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項6記載のシロキサン樹脂組成物。
R1Si(OR5)3 (1)
R2R3Si(OR6)2 (2)
R3R4Si(OR7)2 (3)
(上記一般式(1)〜(3)中、R1、R2およびR3は、それぞれ炭素数1から13のフッ素置換アルキル基を表す。R4は炭素数1から10のアルキル基を表す。R5、R6、R7はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基またはアセチル基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。) - さらに(E)金属化合物粒子を含有する請求項1〜7いずれか記載のシロキサン樹脂組成物。
- 請求項1〜8いずれか記載のシロキサン樹脂組成物を硬化してなる硬化膜。
- 請求項9記載の硬化膜を具備する光学デバイス。
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