JP2008243903A - パターン修正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】10μm前後の細線で任意形状の欠陥を高品位で修正することが可能なパターン修正方法を提供する。
【解決手段】このパターン修正方法では、欠陥部2aの形状に応じたコの字形状に配列された3つの直線状の孔3a1〜3a3をフィルム3に形成し、3つの孔3a1〜3a3を介して欠陥部2aに修正ペースト10を塗布し、3つの孔3a1〜3a3を接続したコの字形状の修正層10Aを形成する。したがって、修正層10Aの角部を膨らませることなく、欠陥部2aを高品位で修正できる。
【選択図】図7
【解決手段】このパターン修正方法では、欠陥部2aの形状に応じたコの字形状に配列された3つの直線状の孔3a1〜3a3をフィルム3に形成し、3つの孔3a1〜3a3を介して欠陥部2aに修正ペースト10を塗布し、3つの孔3a1〜3a3を接続したコの字形状の修正層10Aを形成する。したがって、修正層10Aの角部を膨らませることなく、欠陥部2aを高品位で修正できる。
【選択図】図7
Description
この発明はパターン修正方法に関し、特に、基板上に形成された微細パターンの欠陥部を修正するパターン修正方法に関する。より特定的には、この発明は、フラットパネルディスプレイの製造工程において発生する電極のオープン欠陥を修正するパターン修正方法に関する。
近年、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイの大型化、高精細化に伴い、ガラス基板上に形成された電極や液晶カラーフィルタなどに欠陥が存在する確率が高くなっており、歩留まりの向上を図るため欠陥を修正する方法が提案されている。
たとえば、液晶ディスプレイのガラス基板の表面には電極が形成されている。この電極が断線している場合、塗布針先端に付着させた導電性の修正ペースト(修正液)を断線部に塗布し、電極の長さ方向に塗布位置をずらしながら複数回塗布して電極を修正する(たとえば特許文献1参照)。
また、欠陥部を覆うようにフィルムを設け、欠陥部とフィルムとをレーザ光を用いて略同時に除去し、除去した部分にフィルムをマスクとして修正インク(修正液)を塗布し、その後、フィルムを剥離除去する方法がある(たとえば特許文献2,3参照)。
特開平8−292442号公報
特開平11−125895号公報
特開2005−95971号公報
しかしながら、電極を修正する方法では、塗布針先端に導電性の修正ペーストを付着させ、断線部に修正ペーストを転写するため、その塗布径は先端部を平らに加工する面で決まり、10μm前後の塗布径を実現するのは困難であり、これを用いた細線形成も同様に難しかった。
一方、フィルムをマスクとして使用する方法では、10μm前後の細線で電極断線部などを修正することが可能であるが、任意形状(たとえば、L字型やコの字形状)の欠陥を修正すると、修正層の角部が膨らむという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、10μm前後の細線で任意形状の欠陥を高品位で修正することが可能なパターン修正方法を提供することである。
この発明に係るパターン修正方法は、基板上に形成された微細パターンの欠陥部を修正するパターン修正方法において、欠陥部の形状に応じた形状に配列された複数の孔をフィルムに形成する第1の工程と、複数の孔を介して欠陥部に修正液を塗布し、複数の孔を接続した形状の修正層を形成する第2の工程とを含むことを特徴とする。
好ましくは、第2の工程では、複数の孔の開口部を欠陥部に所定の隙間を開けて対峙させ、複数の孔を含む所定の範囲でフィルムを基板に押圧するとともに複数の孔を介して欠陥部に修正液を塗布し、フィルムの復元力でフィルムを基板から剥離する。
また好ましくは、第1の工程では、フィルムの表面にレーザ光を照射して複数の孔を形成し、第2の工程では、フィルムの表面を基板に対峙させる。
また好ましくは、各隣接する2つの孔の間隔は、2つの孔を介して欠陥部の2箇所に塗布された修正液が1つにつながるように設定されている。
この発明に係るパターン修正方法では、欠陥部の形状に応じた形状に配列された複数の孔をフィルムに形成し、複数の孔を介して欠陥部に修正液を塗布し、複数の孔を接続した形状の修正層を形成する。したがって、孔を開けたフィルムをマスクとして用いるので、10μm前後の細線で任意形状の欠陥を修正することができる。また、複数の孔を介して欠陥部に修正液を塗布するので、修正層の角部が膨らむのを防止することができ、任意形状の欠陥部を高品位で修正することができる。
実施の形態について説明する前に、この発明の基礎となるパターン修正方法について説明する。図1は、修正対象の基板1を示す図である。図1において、基板1上には微細パターンである電極2が形成され、電極2にはオープン欠陥部(断線欠陥部)2aが発生している。
このパターン修正方法では、図2に示すように、欠陥部2aに応じた形状の孔3aの開いたフィルム3をマスクとして使用する。欠陥部2aに孔3aを位置合わせした状態で、フィルム3は基板1の上面に隙間Gを開けて対峙される。フィルム3は、たとえば薄膜のポリイミドフィルムであり、その幅はマスクとして使用するのに十分な幅であればよく、たとえば、5mm〜15mm程度にスリットしたロール状フィルムである。フィルム3の厚さFtは、その下が透けて見える程度のものが好ましく、たとえば10〜25μm程度である。
図2に示すように、孔3aは、たとえば、短軸長がSwで長軸長がSlの長方形形状である。欠陥部2aの両端に位置する正常な電極面2bにも修正ペーストが塗布されるように、長軸長Slは欠陥部2aよりも長く設定される。これにより、修正部の抵抗値を低減するとともに、修正部の密着性を高めることができる。
孔3aは、フィルム3の表面にレーザ光を照射することにより形成される。レーザとしては、YAG第3高調波レーザやYAG第4高調波レーザ、あるいはエキシマレーザなどのパルスレーザを用いる。たとえば、図3に示すように、レーザ部4は観察光学系5の上部に設けられ、観察光学系5の下端に対物レンズ6が設けられる。フィルム3は、2本の固定ローラ7により、対物レンズ6と基板1の間に張り渡される。レーザ光は、レーザ部4から観察光学系5および対物レンズ6を介してフィルム3に照射される。孔3aの形状および大きさは、たとえばレーザ部4に内蔵される可変スリット(図示せず)により決定され、孔3aは対物レンズ6で集光されたレーザ光の断面形状に加工される。このとき、レーザアブレーションにより発生する異物(ごみ)が基板1上に落下しないように、遮蔽板8をフィルム3と基板1の間に配置することが好ましい。
このように、欠陥部2aにフィルム3が付着、あるいは密着した状態でレーザ光による孔3aの加工を行なわないので、電極2や欠陥部2aの近傍をレーザパワーによって損傷することはない。また、フィルム3を浮かした状態で孔3aを開けるので、フィルム3の裏面に異物が付着することを抑制することができる。
孔3aの形成が終了した時点では、孔3a周りのフィルム3上面には、孔3a部を除去(レーザアブレーション)した際に発生した異物(ごみ)が飛散しており、異物の除去のため、孔3aを中心としたその周りの広い範囲に弱いパワーでレーザ光を照射してもよい。このとき、レーザをYAG第2高調波レーザに切り替えて、弱いレーザパワーで孔3aを中心とする広い範囲にレーザ光を照射すれば、異物のみを除去することも可能であり、新たに異物が発生することを防止することができる。なお、フィルム3を反転させる機構を設ければ、フィルム3の裏面も同様に処理することができる。レーザ部4としては、孔3aを開けるためのレーザ光と、異物を除去するためのレーザ光の2種類のレーザ光のうちのいずれかのレーザ光を選択的に出射できるものを使用するとよい。
フィルム3は、図示しないフィルム供給リールから供給され、固定ローラ7を経由して図示しないフィルム巻き取りリールで回収される。フィルム3は、図示しないXYZステージにより、XYZ方向に移動可能とされる。XYZステージは、欠陥部2aと孔3aとの位置調整に使用される。
次に、たとえば画像処理結果、あるいは、それぞれの位置座標データに基づいて基板1に対してフィルム3を相対的に移動させ、図2に示すように、欠陥部2aの上方にフィルム3の孔3aを位置決めしてフィルム3と基板1が隙間Gを開けて対峙した状態にする。この工程は手動で行なっても構わない。フィルム3は一定の張力によって張られた状態にある。隙間Gは、フィルム3を支持する支点(たとえば図3に示した固定ローラ7)の間隔やフィルム3の厚さによって異なるが、たとえば10〜1000μm程度に設定される。基板1の表面に凹凸がある場合、基板1に対峙したフィルム3が、基板1とは接触しない程度の隙間Gを保ってもよいし、孔3aを含む微小範囲が、欠陥部2aと接触しないような隙間Gを保つようにしてもよい。
修正ペーストの塗布手段としては、たとえば、図4に示す塗布針9が用いられる。塗布針9の先端部は尖っているが、その先端は平坦に加工されている。塗布針9先端の平坦面9aの直径は、たとえば、30〜100μm程度であり、孔3aの大きさに合わせて最適な直径のものを選択して使用する。孔3aが平坦面9aにすべて収まるような塗布針9を選択して使用することが好ましい。このような塗布針9を用いれば、1回の塗布動作で孔3a全体に修正ペースト10を充填することができる。
塗布針9先端の平坦面9aの周りに修正ペースト10が付着した状態で、平坦面9aで孔3aの開口部を閉蓋するようにして塗布針9を上方から押し付けると、フィルム3が変形して孔3aの周りの微小範囲のフィルム3が欠陥部2aの周囲に付着し、欠陥部2aに修正ペースト10が充填される。塗布針9は、図示しないガイド(直動軸受)上を上下に進退可能にしたものであり、塗布針9を含む可動部の自重のみでフィルム3を押す。塗布針9が下降してフィルム3に接触して、フィルム3を基板1に接触させた後もさらに下降させようとしても、塗布針9がガイドに沿って上方に退避するので、塗布針9の平坦面9aは過負荷とならない。塗布針9の駆動手段(図示せず)は、制御手段(図示せず)により、時間管理されて制御される。
孔3aを含む微小範囲のフィルム3が欠陥部2aの周囲に接触する時間は、塗布針9がフィルム3を押している間だけであり、修正ペースト10がフィルム3と基板1(欠陥部2a近傍)との隙間に毛細管現象で流れる前に、塗布針9を上方に退避させる。塗布針9がフィルム3から離れれば、フィルム3の弾性で元の状態に戻り、孔3aを含む微小範囲のフィルム3は欠陥部2aの周囲から離れる。そのため、フィルム3が基板1に接触する時間は極わずかである。
図5は、塗布針9を上方に退避させた状態を示し、フィルム3は基板1から離れた状態に復帰しており、欠陥部2aには、孔3aの形状と略同形状の修正層10Aが残る。また、余分に塗布された修正ペースト10はフィルム3の表面に残る。このように、フィルム3をマスクとして修正を行なうので、塗布針9による塗布形状よりも微細な修正層10A(パターン)を得ることが可能となる。
塗布された修正ペースト10には、修正ペースト10の仕様に合わせて紫外線硬化、加熱硬化処理、あるいは乾燥処理が施される。図5の状態で硬化処理を行なってもよい。また、レーザ照射による熱分解反応で金属膜を析出する必要があれば、欠陥部2aの上方からフィルム3を除去した後で連続発振のレーザで硬化処理(金属膜析出処理)を行なってもよい。
このような方法で欠陥部2aの修正を行なえば、塗布された修正ペースト10が基板1とフィルム3との隙間に毛細管現象で吸い込まれることも無く、孔3aよりも広い範囲に渡って基板1を汚染する心配もなくなる。また、塗布が終了した時点で、フィルム3は欠陥部2aや基板1から完全に離れているため、その後の工程でフィルム3を除去する際には、フィルム3が修正層10Aに接触して修正層10Aを崩す心配がない。
修正ペースト10の粘度が大きければ、基板1とフィルム3との隙間に毛細管現象で吸い込まれる可能性は低くなるが、逆に流動性が悪くなって、孔3a全体に入らないため、欠陥部2aに修正ペースト10が付着しないことも想定される。それに対して、前述の方法では、塗布時のみ孔3a近傍のフィルム3を基板1に押圧するので、毛細管現象の影響を最小限に留めることができる。したがって、修正ペースト10の粘度は小さくても構わない。
また、1つの欠陥部2aを修正する際、1回の塗布で修正を完了する方が好ましい。その理由は、塗布回数が多くなると、孔3aに付着する修正ペースト10の量が多くなって、フィルム3と基板1との隙間に修正ペースト10が吸い込まれる、あるいは修正層10Aの形状が崩れる可能性も考えられるからである。一方、複数回同じ位置に塗布することで修正層10Aの膜厚を厚くすることもできるので、使用する修正ペースト10の仕様に合わせて塗布回数を決めることが望ましい。
また、修正ペースト10としては、電極2の欠陥部2aを修正する場合、金、銀などの金属ナノ粒子を用いた金属ナノペーストや金属錯体溶液(たとえば、パラジウム錯体溶液)、金属コロイドを用いることができる。
孔3aの大きさは、塗布針9の平坦面9aで孔3aの開口部全体を1回で押圧できる程度にすることが望ましく、たとえば、塗布針9の平坦面9aの径が50μmであれば、孔3aの長軸長Slは50μm以下となる。なお、孔3aの開口部の短軸長Swとフィルム3の厚さFtとがFt>Swの関係を満たすようにすれば、孔3a内に入った修正ペースト10を孔3a内に留める力(付着力)F1が、フィルム3と基板1との隙間に作用する毛細管現象による吸引力F2よりも大きくなり、修正ペースト10がフィルム3と基板1との隙間に吸い込まれることを防止することができる。ただし、上記力F1,F2は修正ペースト10の表面張力や粘度、基板1やフィルム3の濡れ性に依存して変化するので、修正の安定性を増すためには、Ft/2>Swの関係を満たすようにする方がより好ましい。
ここまでが、本願発明の基礎となるパターン修正方法の説明である。前述の説明では修正層10Aの形状は直線としているが、実際にはコの字形状やL字形状など任意形状の修正層10Aが必要になる場合がある。たとえば、欠陥部2aを迂回してコの字形状の修正層10Aで修正する場合には、図6(a)に示すように、フィルム3にコの字形状の孔3aをレーザ照射によって形成する。固定スリットを通してレーザ照射で形成する場合には一括してコの字形状の孔3aが得られるが、2軸可変スリットを用いて加工を行なう場合には、孔3aは3つの孔3a1,3a2,3a3に区分けして形成される。
コの字形状の修正層10Aで修正する場合であっても、塗布針9は、その平坦面9aがコの字形状の孔3a全体を覆うことが可能なものを用いる。図6(a)中の2点鎖線で示す円は平坦面9aの大きさを表す。図4で示したように、修正ペースト10が先端に付着した塗布針9で、孔3aを含むフィルム3を押圧すれば、図6(b)に示すようなコの字形状のパターン(修正層10A)を一回の塗布動作で形成することができる。ただし、使用する修正ペースト10の粘度や種類によっては、図6(c)に示すように、修正層10Aの角部10Aaが膨らんでしまい、修正品位が劣化する。これは、角部10Aaには複数の孔(たとえば、孔3a1と孔3a2)から修正ペースト10が流れ込むからである。本願発明では、この問題の解決が図られる。
[実施の形態1]
図7は、この発明の実施の形態1によるパターン修正方法で用いられるフィルム3の構成を示す図である。図7において、コの字形状の孔3aは、図中横方向に延在する直線状の2つの孔3a1,3a3と、図中縦方向に延在する直線状の1つの孔3a2とに分割されている。3つの孔3a1,3a2,3a3は、それぞれコの字の3辺に対応して形成され、互いに分離して重ならないように形成されている。孔3a1と孔3a2の間隔D、および孔3a2と孔3a3の間隔Dは、使用する修正液10の種類や粘度、孔3aの大きさによって異なるが、たとえば数μm程度とされる。
図7は、この発明の実施の形態1によるパターン修正方法で用いられるフィルム3の構成を示す図である。図7において、コの字形状の孔3aは、図中横方向に延在する直線状の2つの孔3a1,3a3と、図中縦方向に延在する直線状の1つの孔3a2とに分割されている。3つの孔3a1,3a2,3a3は、それぞれコの字の3辺に対応して形成され、互いに分離して重ならないように形成されている。孔3a1と孔3a2の間隔D、および孔3a2と孔3a3の間隔Dは、使用する修正液10の種類や粘度、孔3aの大きさによって異なるが、たとえば数μm程度とされる。
孔3a1,3a2,3a3を介して基板1に塗布された修正ペースト10は基板上1上で若干拡がり、孔3a1,3a2,3a3よりも若干大きくなる。したがって、孔3a1,3a2,3a3が間隔Dだけ離れていても、間隔Dが微小であれば、基板1に塗布された修正ペースト10が1つにつながり、図6(b)に示すような3つの辺が接続されたコの字形状の修正層10Aが形成される。
この実施の形態1では、孔3aを3つの直線状の孔3a1,3a2,3a3に分割して形成したので、修正層10Aの角部(孔の交点)10Aaに複数の孔から修正ペースト10が流れ込み、修正層10Aの幅が膨らむことを抑制することができ、修正品位を高めることができる。
また、図8(a)(b)は、この実施の形態1の変更例を示す図である。図8(a)では、L字型の孔3aは、図中横方向に延在する直線状の孔3a1と、図中縦方向に延在する直線状の孔3a2とに分割されている。2つの孔3a1,3a2は、それぞれL字の2辺に対応して形成され、互いに分離して重ならないように形成されている。2つの孔3a1,3a2を介して基板1上の2箇所に塗布された修正ペースト10は若干拡がって1つにつながり、L字型の修正層10Aが形成される。
また、図8(b)では、十字型の孔3aは、図中横方向に延在する直線状の孔3a1,3a3と、孔3a1,3a3の間において図中縦方向に延在する直線状の孔3a2とに分割されている。3つの孔3a1,3a2,3a3は互いに分離して重ならないように形成されている。3つの孔3a1,3a2,3a3を介して基板1上の3箇所に塗布された修正ペースト10は若干拡がって1つにつながり、十字型の修正層10Aが形成される。これらの変更例でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、図3で示したように、フィルム3の表面にレーザ光を照射して貫通孔3aを形成し、フィルム3の裏面を基板1に対峙させ、フィルム3の裏面を基板1に接触させて修正を行なった。しかし、フィルム3の表面を基板1に対峙させて修正した方が、描画形状がより安定する。すなわち、フィルム3の貫通孔3aの断面形状は、フィルム表面(レーザ照射面)からフィルム裏面(レーザ貫通面)に近づくにつれて細くなるテーパ状となる。このことはレーザ加工の特徴でもある。
実施の形態1では、図3で示したように、フィルム3の表面にレーザ光を照射して貫通孔3aを形成し、フィルム3の裏面を基板1に対峙させ、フィルム3の裏面を基板1に接触させて修正を行なった。しかし、フィルム3の表面を基板1に対峙させて修正した方が、描画形状がより安定する。すなわち、フィルム3の貫通孔3aの断面形状は、フィルム表面(レーザ照射面)からフィルム裏面(レーザ貫通面)に近づくにつれて細くなるテーパ状となる。このことはレーザ加工の特徴でもある。
貫通孔3aの開口部の面積が広いフィルム表面を基板1に対峙させると、貫通孔3aの開口部の面積が小さいフィルム裏面が上になり、フィルム裏面側から修正ペースト10が供給される。このとき、貫通孔3aの断面は、上に行くほど先細るハの字形状になっているので、貫通孔3a内の修正ペースト10には、より細くなる側、つまり貫通孔3aの上方側に毛細管現象で引く力が働く。したがって、修正ペースト10がフィルム3と基板1との隙間に流れることを抑制し、結果として、描画形状の安定化を図ることができる。
フィルム3の表面を基板1に対峙させるためには、レーザ照射によって貫通孔3aを形成した後でフィルム3の表裏を反転させる必要がある。図9(a)(b)は、フィルム3の表裏を反転させる方法を示す図である。図9(a)において、フィルム3は、左右に配置された固定ローラ11a,11bと、それらの間の上方に配置された固定ローラ12とにより、左右に折り返して上下に並行に張り渡された状態にされる。図9(a)では、固定ローラ11a,12の間のフィルム3の表面にレーザ光を照射して貫通孔3aを形成する。このとき、レーザアブレーションにより発生するごみが基板1上に落下しないように遮蔽板8を上下に並行に張り渡されたフィルム3の間に配置してもよい。
フィルム3は、図示しないフィルム供給リールから供給され、固定ローラ12,11a,11bを経由して図示しないフィルム巻き取りリールで回収される。これらは図示しないフィルム供給ユニットの主要部品となり、図示しないXYZステージにより、XYZ方向に移動可能とされる。XYZステージは、欠陥部2aと貫通孔3aとの位置調整に使用される。また、フィルム供給ユニットに回転手段を持たせてあってもよい。
なお、図9(a)では、フィルム3が上下に折り返されていて、上方にあるフィルム3に孔3aを開ける際には、少し距離を置いてその下方にもフィルム3が存在するので、下方にあるフィルム3が遮蔽板8の代用として使用可能な場合には、遮蔽板8は省略可能である。
次に、図9(b)に示すように、フィルム3を図中R方向(時計針回転方向)に巻き取り、フィルム3のレーザ照射面が下を向くようにフィルム3を反転させる。次いで、画像処理結果に基づいて基板1に対してフィルム3を相対移動させ、貫通孔3aと欠陥部2aを位置合わせして基板1とフィルム3が対峙した状態にする。この工程は手動で行なっても構わない。フィルム3は一定の張力によって張られた状態にある。隙間Gは、フィルム3を支持する支点(たとえば固定ローラ11a,11b)の間隔やフィルム3の厚さによって異なるが、たとえば10〜1000μm程度に設定される。基板1の表面に凹凸がある場合、基板1に対峙したフィルム3が、基板1とは接触しない程度の隙間Gを保ってもよいし、孔3aを含む微小範囲が、欠陥部2aと接触しないような隙間Gを保つようにしてもよい。その後、上下のフィルムに挟まれた空間に塗布手段を挿入して、図4に示したように、貫通孔3aの上方から修正ペースト10を塗布する。
この実施の形態2では、フィルム3の表面(レーザ照射面)を基板1に対峙させて修正するので、修正ペースト10がフィルム3と基板1との隙間に流れることを抑制し、描画形状の安定化を図ることができる。
また、図10は、この実施の形態2の変更例を示す図であり、フィルム3を上方から見た図である。図10において、上方に位置する上方フィルム3Aと、その下方に折り返して張られる下方フィルム3Bとが上下に重ならないように捻られて配置される。この場合、固定ローラ11aと固定ローラ11bは平行ではなく、たとえば、固定ローラ11aにある角度を持たせ、かつ、固定ローラ11aが回転不能に設定される。こうすることで、下方フィルム3Bの上方には上方フィルム3Aが存在しない部分ができるため、塗布手段との干渉を回避し易くなる。
[実施の形態3]
実施の形態2では、フィルム3が上下に存在するので、塗布時には、上下のフィルムの間に塗布手段を挿入する必要があり、上下のフィルムの間隔を狭くすることはできない。そのため、高倍率の対物レンズ6を用いて、欠陥部2aと孔3aとの位置合わせをすることが難しい。
実施の形態2では、フィルム3が上下に存在するので、塗布時には、上下のフィルムの間に塗布手段を挿入する必要があり、上下のフィルムの間隔を狭くすることはできない。そのため、高倍率の対物レンズ6を用いて、欠陥部2aと孔3aとの位置合わせをすることが難しい。
また、実施の形態2の変更例では、貫通孔3aは、上方フィルム3Aの位置で加工された後で、フィルム3の巻き取りによって下方フィルム3Bの位置に移動するが、フィルム3の折り返し部で捻られているため、貫通孔3aの回転が生じる。貫通孔3aの回転は、貫通孔3a形成時に加工向きを補正するか、または、フィルム3を供給するユニット全体を回転して補正する必要がある。なお、下方フィルム3Bの表面にレーザ照射して孔3aを形成する場合には、補正は不要となるが、孔3aの表裏の反転はできない。また、フィルム供給リール13の回転軸13aと、フィルム巻き取りリール14の回転軸14aが平行ではないため、形状が複雑になる。この実施の形態3では、これらの問題の解決が図られる。
図11(a)〜(c)は、この発明の実施の形態3によるパターン修正装置の要部の構成および動作を示す断面図である。また、図12(a)(b)は、それぞれ図11(a)(b)を上方から見た図である。このパターン修正装置では、欠陥部2aの上方に位置する上方フィルム3Aを機械的に移動させ、欠陥部2aの上方に下方フィルム3Bのみが配置されている状態にしてから、下方フィルム3Bの孔3aを介して欠陥部2aに修正ペースト10を塗布する。
すなわち、図11(a)において、フィルム供給ユニット15には、着脱可能なフィルム供給リールおよびフィルム巻き取りリール(図示せず)が装着されている。フィルム供給リールから供給されるフィルム3は、固定ローラ16〜18を経由して対物レンズ6と基板1の間に導かれ、固定ローラ19で折り返され、固定ローラ20を経由してフィルム巻き取りリールに巻き取られる。
固定ローラ17,18は、可動部材21に固定され、一定範囲で上下方向に移動可能とされる。図11(a)では、可動部材21は上方の位置に固定された状態にある。この状態では、固定ローラ17,18によって支持され、それらに挟まれた区間L1の上方フィルム3Aと、固定ローラ19,20に挟まれた区間L2の下方フィルム3Bとは、一定の間隔、たとえば約10mm前後を保って略平行に張られた状態にあり、また、基板1に対しても略平行に対峙する。フィルム供給ユニット15の区間L2の部分(フィルム配置部15a)は、対物レンズ6の下方に挿入されてフィルム3をマスクとした修正に使用される。
また、区間L1の上方フィルム3Aの下方には、上方フィルム3Aを移動させるためのフック22が配置されている。フック22は、フィルム3よりも若干広い幅の平板部材と、平板部材の一方側(図中前側)の端部に所定の間隔で立設された2本の爪22aとを含み、基板1に対して略平行で上方フィルム3Aと直交する方向(幅方向)に移動可能に設けられている。図11(a)では、フック22は上方フィルム3Aとは接触しておらず、それらの間には一定の隙間が確保されている。
図12(a)に示すように、固定ローラ16,19,20は支持台23に固定され、可動部材21と支持台23との間には直動案内部材24が介在している。可動部材21に固着されたピン25の他端部にはアーム26が固定されていて、アーム26はエアシリンダ27の出力軸に固定されている。エアシリンダ27の出力軸を上下に移動させることで可動部材21を上下に移動させることができる。また、フック22はエアシリンダ28の出力軸に固定され、エアシリンダ28の出力軸を基板1に対して略水平方向に移動させることで、フック22はフィルム3の送り方向とは略垂直な方向に移動可能とされる。
この状態で、区間L1の略中央の上方フィルム3A上に、レーザ光を照射して欠陥部2aの形状に応じた形状の貫通孔3aを形成する。このとき、フック22の平板部材が遮蔽板として機能し、レーザアブレーションにより発生する異物(ごみ)を受けるので、基板1が汚染されることを防止することができる。フック22の平板部材の上面にごみを受ける凹部を形成してあってもよい。孔3aの形成が終了した時点では、フィルム3のレーザ照射面には、レーザアブレーションした際に発生したごみが飛散している。ごみの除去のため、孔3aを中心として、その周りの広い範囲に弱いパワーでレーザ光を照射する工程を入れてもよい。このとき、YAG第2高調波レーザに切り替えて、弱いレーザパワーで孔3aを中心とする広い範囲を照射すれば、ごみのみを除去することも可能であり、新たにごみが発生することを防止することができる。
次に、図11(b)に示すように、フィルム3をフィルム巻き取りリールによって巻き取りながら、孔3aを区間L2の下方フィルム3Bの略中央まで移動させる。次いで、フック22を後方に移動させると、図示しないフィルム巻き取りリール側はフィルム3が後戻りしないようになっているので、図示しないフィルム供給リールからフィルム3が供給されながら図12(b)に示すように、上方フィルム3Aはフック22の爪22aに引っ張られて後方に移動し、孔3aを含む下方フィルム3Bが上方から見て露出する。なお、エアシリンダ28の出力軸と、可動部材21との干渉を避けるため、可動部材21にはU字切り欠き部21aが設けられている。
図12(b)では、フック22で上方フィルム3Aが基板1に対してそのままの形状で平行移動しているように記載されているが、実際には、フック22内のフィルム3は2つ折りになったり、基板1に対して垂直に立つようになるが、機能上問題はない。
この状態から、図11(c)に示すように、可動部材21を下降させて、可動部材21に固定された固定ローラ17,18が、固定ローラ19,20よりも下方に位置するようにする。こうすることで、下方フィルム3Bは固定ローラ17,18の間で基板1に対して略平行に対峙する。なお、フィルム3には一定の張力が常に掛かった状態にあり、また、固定ローラ19,20の間の下方フィルム3Bを固定ローラ17,18で下方に押し込む方向なので、フィルム3が撓むこともなく、また、上方フィルム3Aが機械的に横移動したことによるフィルム3の捻れの影響は、固定ローラ17,18間の下方フィルム3Bには及ばない。
次に、欠陥部2aと孔3aとの位置合わせを行ない、孔3aを含む下方フィルム3Bと基板1とが一定の隙間Gを持って対峙するようにする。その後、図4で示したように、塗布針9で修正ペースト10を塗布すれば、欠陥部2aの近傍を汚染することなく修正が完了する。
なお、図12(b)に示す状態、すなわち、上方フィルム3Aをフック22で横移動させた状態で下方フィルム3Bに孔3aを形成することも可能であるが、この場合には、孔3aを形成する際にレーザ照射した面を基板1に対峙させることはできない。
図11(a)〜(c)および図12(a)(b)で示した方法では、固定ローラ19でフィルム3を折り返し、上方フィルム3Aと下方フィルム3Bとが一定の間隔で上下に配置された状態で、上方フィルム3Aを機械的に横移動させて下方フィルム3B1枚で修正を行なうため、欠陥部2aと孔3aとの位置合わせが容易になる。
また、下方フィルム3Bの孔3aの上方には物が無いので、作動距離WDが短い高倍率の対物レンズ(たとえば、20倍)に切り替えて、位置合わせを行なうことが可能である。また、塗布手段と上方フィルム3Aとの干渉を回避できるので、上方フィルム3Aと下方フィルム3Bとの間隔を狭くすることが可能となり、高倍率の対物レンズへの切り替えが容易になる。なお、高倍率の対物レンズ直下では、焦点深度が狭いため、欠陥部2aと孔3aを同時に観察することはできない。そのため、欠陥部2aに焦点を合わせた状態で欠陥位置を把握した後、孔3aに焦点を合わせて、孔位置が欠陥位置に合うように位置調整する。
また、フィルム供給リールと、フィルム巻き取りリールを同じ側に配置することができることと、フィルム供給リールとフィルム巻き取りリールの回転軸を平行に配置できるので、装置の構造が簡単になる。
[実施の形態4]
図13(a)(b)は、この発明の実施の形態4によるパターン修正装置の要部の構成および動作を示す断面図である。図13(a)において、フィルム供給ユニット29には、着脱可能なフィルム供給リールおよびフィルム巻き取りリール(図示せず)が装着される。フィルム供給リールから供給されるフィルム3は、固定ローラ30〜32を経由して対物レンズ6と基板1の間に導かれ、固定ローラ33で折り返され、固定ローラ34を経由してフィルム巻き取りリールに巻き取られる。
図13(a)(b)は、この発明の実施の形態4によるパターン修正装置の要部の構成および動作を示す断面図である。図13(a)において、フィルム供給ユニット29には、着脱可能なフィルム供給リールおよびフィルム巻き取りリール(図示せず)が装着される。フィルム供給リールから供給されるフィルム3は、固定ローラ30〜32を経由して対物レンズ6と基板1の間に導かれ、固定ローラ33で折り返され、固定ローラ34を経由してフィルム巻き取りリールに巻き取られる。
固定ローラ31,32は、可動部材35に固定され、一定範囲で上下方向に移動可能に設けられている。図13(a)では、可動部材35は上方の位置に固定された状態にある。この状態では、固定ローラ31,32に挟まれた区間L1のフィルム3と、固定ローラ33,34に挟まれた区間L2のフィルム3とは、一定の隙間、たとえば約2mm前後を保って略平行に張られた状態にあり、また、基板1に対しても略平行に対峙する。フィルム供給ユニット29の区間L2の部分(フィルム配置部29a)は、対物レンズ6の下方に挿入されてフィルム3をマスクとした修正に使用される。
この状態で、区間L1の略中央のフィルム3上に、レーザ光を照射して欠陥部2aの形状に応じた形状の貫通孔3Baを形成する。この時、区間L2のフィルム3がレーザアブレーションにより発生する異物を受けるので、基板1を汚染することを防止することができる。孔3Baの形成が終了した時点では、フィルム3のレーザ照射面には、レーザアブレーションした際に発生したごみが飛散している。ごみの除去のため、孔3Baを中心として、その周りの広い範囲に弱いパワーでレーザ光を照射する工程を入れてもよい。このとき、YAG第2高調波レーザに切り替えて、弱いレーザパワーで孔3Baを中心とする広い範囲を照射すれば、ごみのみを除去することも可能であり、新たにごみが発生することを防止することができる。
次に、フィルム3をフィルム供給リールに巻き取りながら、孔3Baを区間L2の略中央まで移動させ、その後、可動部材35を下方に移動させて、固定ローラ31,32を固定ローラ33,34よりも下方に位置させると、図13(b)に示すように、区間L1の間で2枚のフィルム3が重なるように配置される。
観察光学系5で貫通孔3Baを確認した後、区間L1の上方フィルム3Aに、少なくとも貫通孔3Baの一部が露出する範囲で貫通孔3Aaをレーザアブレーションで開ける。図14は、貫通孔3Aaの形成方法を示すものであって、図13のフィルム3を上方から観察したものである。
図14において、下方フィルム3Bにはコの字形状の孔3Baが形成されている。孔3Baは、図中横方向に延在する直線状の孔3Ba1,3Ba3と、図中縦方向に延在する直線状の孔3Ba2とに分割されている。3つの孔3Ba1,3Ba2,3Ba3は互いに分離して重ならないように形成されている。
また、上方フィルム3Aには、それぞれ孔3Ba1,3Ba2,3Ba3と直交する3つの直線状の孔3Aa1,3Aa2,3Aa3が形成されている。孔3Ba1,3Ba2,3Ba3の中央部は、それぞれ孔3Aa1,3Aa2,3Aa3を介して露出している。
フィルム3Aを貫通させるのに必要なレーザショット回数およびレーザパワーを予め求めておけば、下方フィルム3Bの上面を深く削ることはない。また、フィルム3Bには貫通孔3Baが開いているが微小であり、貫通孔3Aaが貫通した後のレーザショット回数が少なくなるようにセットされるため、フィルム3Bの下方に異物が落下するのを最小限に留めることができる。
なお、貫通孔3Aaを形成する際、フィルム3と基板1との間に図示しない遮蔽板を挿入して異物を受け止めるようにしてもよい。また、貫通孔3Aaを形成した後、YAG第2高調波レーザに切り替えて、弱いレーザパワーで貫通孔3Aaを中心とする広い範囲を照射して、フィルム3Aの上面にある異物を除去してもよい。
このように、初めに開けた貫通孔3Baの位置を確認してから貫通孔3Aaを形成するので、貫通孔3Aaと貫通孔3Baの位置調整は不要となり好都合である。
孔3Aa,3Baの形成が完了した時点で、欠陥部2aと孔3Baとの位置合わせを行ない、孔3Baを含む下方フィルム3Bと基板1とが一定の隙間Gを持って対峙するようにする。その後、図4で説明した工程同様に、修正ペースト10が付着した塗布針9の先端の平坦面9aで孔3Aa,3Ba全体を覆うようにして修正ペースト10を塗布すれば、修正が完了する。
この実施の形態4でも、実施の形態1,2と同じ効果が得られる。また、孔3Ba1,3Ba2,3Ba3に供給される修正ペースト10の量を孔3Aa1,3Aa2,3Aa3によって制限することができ、また、余分な修正ペースト10をフィルム3A,3Bの隙間に逃がすことができる。したがって、修正ペースト10がフィルム3Bと基板1の隙間に侵入して欠陥部2aの周辺の基板1表面を汚染することを抑制することができる。
今まで説明してきた方法は、細線パターンを容易に形成することができるため、たとえば、液晶パネルのTFT(薄膜トランジスタ)パネルの電極修正のように、10μm以下のパターン形成が必要な場所に応用も可能となる。また、電極以外では、液晶カラーフィルタのブラックマトリックスは高精細化に伴い線幅が20μmを切っており、この修正にも適用可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基板、2 電極、2a オープン欠陥部、2b 電極面、3 フィルム、3A 上方フィルム、3B 下方フィルム、3a,3Aa,3Ba 孔、4 レーザ部、5 観察光学系、6 対物レンズ、7,11a,11b,12,16〜20,31〜34 固定ローラ、8 遮蔽板、9 塗布針、9a 平坦面、10 修正ペースト、10A 修正層、13 フィルム供給リール、13a 回転軸、14 フィルム巻き取りリール、14a 回転軸、15,29 フィルム供給ユニット、15a,29a フィルム配置部、21,35 可動部材、21a U字切り欠き部、22 フック、22a 爪、23 支持台、24 直動案内部材、25 ピン、26 アーム、27,28 エアシリンダ。
Claims (4)
- 基板上に形成された微細パターンの欠陥部を修正するパターン修正方法において、
前記欠陥部の形状に応じた形状に配列された複数の孔をフィルムに形成する第1の工程と、
前記複数の孔を介して前記欠陥部に修正液を塗布し、前記複数の孔を接続した形状の修正層を形成する第2の工程とを含むことを特徴とする、パターン修正方法。 - 前記第2の工程では、前記複数の孔の開口部を前記欠陥部に所定の隙間を開けて対峙させ、前記複数の孔を含む所定の範囲で前記フィルムを前記基板に押圧するとともに前記複数の孔を介して前記欠陥部に前記修正液を塗布し、前記フィルムの復元力で前記フィルムを前記基板から剥離することを特徴とする、請求項1に記載のパターン修正方法。
- 前記第1の工程では、前記フィルムの表面にレーザ光を照射して前記複数の孔を形成し、
前記第2の工程では、前記フィルムの表面を前記基板に対峙させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のパターン修正方法。 - 各隣接する2つの孔の間隔は、前記2つの孔を介して前記欠陥部の2箇所に塗布された修正液が1つにつながるように設定されていることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のパターン修正方法。
Priority Applications (1)
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JP2007078704A JP2008243903A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | パターン修正方法 |
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