JP2008241210A - 熱源機制御装置及び熱源機の制御方法 - Google Patents

熱源機制御装置及び熱源機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱源システム全体の熱負荷と熱源機ごとの冷温熱製造能力とに基づいて、適切な熱源機を選択して効率的に運転させる熱源機制御装置及び熱源機の制御方法を実現する。
【解決手段】冷凍機に通水する冷却水温度を冷凍機ごとに測定する。冷却水温度(X)と、定格冷凍能力に対する冷凍能力の比(Y)との関係式から、測定した冷却水温度に対応する冷凍能力を冷凍機ごとに取得する。取得された冷凍能力の総和が冷却負荷と概ね同等となる冷凍機の組み合わせを選択して運転させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱負荷に応じて運転させる熱源機を選択して運転させる熱源機制御装置及び熱源機の制御方法に関する。
規模の大きな工場や事務所などの施設では、空気調和や製品の生産などに供する熱源機を複数台設置していることが多い。熱源機とは、冷熱又は温熱を製造する装置であり、ボイラー、冷凍機、ヒートポンプなどがある。この熱源機の製造した冷熱又は温熱は、熱媒体(例えば水)を介して空調機や生産装置に供給され、冷房や暖房や生産のための熱源として利用される。そして、これらの施設では、制御装置が、施設の熱負荷に応じて、複数の熱源機のうち、いくつかを選択して運転させている。例えば、各熱源機の定格での、冷温熱を製造する能力である冷温熱製造能力と熱負荷とを比較した結果に基づいて、熱源機を選択して運転させている。
ここで、例えば熱源機が水冷式である場合、その冷温熱製造能力は熱源機を冷却する冷却水の水温の変化により定格値と異なる値となる。このため、定格値と異なる値となっているにもかかわらず、定格の冷温熱製造能力と熱負荷とを比較して熱源機を選択すると、熱負荷に対して冷温熱製造能力が不足したり、熱負荷に対して過大な運転台数を選択することがあった。そこで、特許文献1の図3に開示された制御装置は、空調用熱源機に供給する冷却水の温度の変化に応じて各熱源機の冷温熱製造能力を修正することで、必要最小限の熱源機を選択して運転させることを可能にしている。
特開2006−177568号公報
しかし、従来の制御装置は、同一種類、且つ同一容量の複数の熱源機からなる熱源システムを想定している。このため、熱負荷の増大又は減少に伴って、運転台数を単純に1台ずつ増減するきわめて単純な制御しか行っていない。従って、微妙な負荷の変動に対して、熱源機を効率的に制御することができず、運転効率が低い。また、実際の熱源機は、互いにその特性が異なるのが通常である。例えば、経年劣化等により、定格値が同一でも、個々の熱源機の実際の能力は異なってしまう。しかし、従来の制御装置は、このような点を考慮しておらず、適切に対応することができない。従って、熱負荷に対して冷温熱製造能力が不足したり、或いは過大な数量の熱源機を運転させることによりエネルギーの浪費を招くことがあり、運転効率が低い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、熱源システム全体の熱負荷と熱源機ごとの冷温熱製造能力とに基づいて、適切な熱源機を選択して運転させる熱源機制御装置及び熱源機制御方法を実現することを目的とする。
また、本発明は、熱負荷に対して適切な冷温熱製造能力を提供できると共に熱源機を効率的に運転させる熱源機制御装置及び熱源機制御方法を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる熱源機制御装置は、
複数の熱源機に流通する熱媒体の熱媒体温度を測定する測定手段と、
各前記複数の熱源機の熱媒体温度と冷温熱製造能力との関係をそれぞれ記憶する記憶手段と、
測定した前記熱媒体温度と、前記記憶手段に記憶されている各前記複数の熱源機の熱媒体温度と冷温熱製造能力との関係と、から、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得手段と、
前記複数の熱源機全体に対する熱負荷を求める熱負荷取得手段と、
前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷とに基づいて前記熱源機を選択して運転させる熱源機制御手段と、
を備えることを特徴とする。
前記熱源機制御手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷とに基づいて、前記熱源機の組み合わせとその組み合わせにおける冷温熱製造能力を求め、各組み合わせの冷温熱製造能力と前記熱源機全体に対する熱負荷とに基づいて、前記熱源機の組み合わせを選択して運転させることもできる。
前記熱源機選択手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力の和が前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と概ね同等となるように熱源機を選択して運転させてもよい。
前記熱源機制御手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と前記各熱源機の運転負荷とから、前記熱発生取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力の和が前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と概ね同等となり、且つ前記熱源システム全体の運転負荷が最小値をとるように、熱源機を選択して運転させてもよい。
本発明の第2の観点にかかる熱源機の制御方法は、
複数の熱源機に流通する熱媒体の熱媒体温度を測定する測定ステップと、
測定した前記熱媒体温度と、前記複数の熱源機それぞれの冷温熱製造能力特性とから、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得ステップと、
前記複数の熱源機全体に対する熱負荷を求める熱負荷取得ステップと、
前記冷温熱製造能力取得ステップで求められた冷温熱製造能力と前記熱負荷取得ステップで求められた前記熱負荷とに基づいて熱源機を選択して運転させる熱源機制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点にかかるコンピュータプログラムは、
コンピュータに、
複数の熱源機に流通する熱媒体の温度と、各熱源機に固有の冷温熱製造能力特性とから、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得ステップと、
前記冷温熱製造能力取得ステップで求められた各熱源機の冷温熱製造能力と、要求されている熱負荷とに基づいて熱源機を選択して運転させる熱源機制御ステップと、
を実行させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、熱源システム全体の熱負荷と熱源機ごとの冷温熱製造能力とに基づいて、適切な熱源機を選択して効率的に運転させる熱源機制御装置及び熱源機の制御方法を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る熱源システムとして、冷却システムを挙げ、その構成について説明する。本実施形態では、例えば、熱源機として水冷式の冷凍機を使用する。
本実施形態に係る冷却システム1は、図1に示すように、冷凍機制御装置40と、この冷却システム1の冷却対象である冷却負荷50と、出口側冷水ヘッダ60と、入口側冷水ヘッダ70と、管路81、83、85、87、89と、冷水流量計F1と、冷水ポンプP11、P12、P13と、冷却水ポンプP14、P15、P16と、冷凍機R1、R2、R3と、冷却水温度計T1、T2、T3と、冷却負荷入口冷水温度計T4と、冷却負荷出口冷水温度計T5と、冷却塔CTから構成されている。
図2は、冷却システム1での冷水及び冷却水の流れを説明するための図である。本実施形態で冷水とは、冷却負荷50から送出されて冷凍機R1、R2、R3に通水される熱媒体である水であって、これらの冷凍機R1、R2、R3が冷却対象とする水のことを意味する。冷凍機R1、R2、R3が冷却した冷水は、冷水ポンプP11、P12、P13により冷却負荷50に供給される。
そして、冷却水とは、冷水とは別に設けられた配管系統を通じて冷凍機R1、R2、R3に通水され、冷凍機R1、R2、R3を冷却する水のことを意味する。冷凍機R1、R2、R3は、通水される冷水から吸収した熱量や冷凍機R1、R2、R3自体の発生する熱量を放熱する必要がある。そこで、本実施形態では、冷却塔CTから送出される冷却水で冷凍機R1、R2、R3を冷却することにより放熱を促進する。この冷却水の水温の変化により放熱効率が増減し、その結果冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力が変動する。
図1に示すように、冷凍機制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)10とRAM(Random Access Memory)20とROM(Read Only Memory)30とを備える。そして、冷凍機制御装置40は冷水流量計F1と冷却水温度計T1、T2、T3と冷却負荷入口冷水温度計T4と冷却負荷出口冷水温度計T5とから測定値を受信し、冷却負荷に応じて冷凍機R1、R2、R3を選択して運転又は停止させる。
CPU10は、ROM30に格納されたプログラムを読み出して実行する。RAM20は、CPU10のワークエリアとして機能する。ROM30は図3〜図6を参照して後述する冷凍機制御処理を含む、冷却システム1全体の制御を行うプログラム及び各種設定値を格納する。
ROM30に格納される設定値は、定格冷凍能力Qfc1、Qfc2、Qfc3(kW)とディファレンシャルD(kW)と冷凍能力関係式FR1、FR2と、ρw(kg/m)、cpw(kJ/kg・K)とを示す情報である。定格冷凍能力Qfc1、Qfc2、Qfc3(kW)は、冷凍機を冷却する冷却水の温度が所定の値、例えば32℃の場合における、冷凍機R1、R2、R3の定格の冷凍能力(kW)である。ディファレンシャルD(kW)は、冷凍機R1、R2、R3の運転対象を選択する処理において、冷却負荷50が冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力付近で増減する際に冷凍機R1、R2、R3が運転、停止を煩雑に繰り返すことを防ぐために冷却負荷50に加える補正値である。このディファレンシャルD(kW)は冷却負荷50の減少時に冷却負荷50に加算する。冷凍能力関係式FR1は冷凍機R1の定格冷凍能力に対する冷凍能力比と、冷凍機R1を冷却する冷却水の温度と、の関係式である。冷凍能力関係式FR2は冷凍機R2、R3の定格冷凍能力に対する冷凍能力比と、これらの冷凍機R2、R3を冷却する冷却水の温度と、の関係式である。なお、冷凍機R2とR3は同一の性能及び特性を有する装置である。また、ρw(kg/m)は、冷水の密度、cpw(kJ/kg・K)は冷水の比熱である。
冷却負荷50は、冷却システム1が冷却する対象である。冷却負荷50は、この負荷から冷水を送出するための管路81と、この負荷に冷水を通水するための管路89とに接続される。
出口側冷水ヘッダ60は管路81に接続され、管路81を冷凍機R1、R2、R3に冷水を通水するための3つの管路83、85、87に分岐する。
入口側冷水ヘッダ70は、出口側冷水ヘッダ60により分岐された3つの管路83、85、87を管路89に接続する。
冷水流量計F1は管路89に設置され、管路89を流れる冷水の流量Vw(m/s)を測定して、測定値を示す情報を冷凍機制御装置40に送信する。
冷水ポンプP11、P12、P13は管路83、85、87に設置され、冷却負荷50に冷水を供給する。また、冷却水ポンプP14、P15、P16は冷却塔CTから冷凍機R1、R2、R3へ冷却水を供給するために設けられた管路上にそれぞれ設置され、冷凍機R1、R2、R3に冷却水を供給する。
冷凍機R1、R2、R3は、冷却負荷50に通水する冷水を冷却するための冷凍機であり、管路83、85、87に設置される。冷凍機R1、R2、R3は、冷凍機制御装置40からの運転又は停止を指示するための運転信号又は停止信号を受信し、これらの信号に従って運転を開始し、又は停止する。
冷却塔CTは、冷凍機R1、R2、R3に、これらを冷却する冷却水を送出し、また、冷凍機R1、R2、R3内の熱を吸収して、冷凍機R1、R2、R3から送出された冷却水を冷却する設備である。
冷凍機R1、R2、R3の種類について、例えば、冷凍機R1は水冷式のターボ冷凍機であり、R2、R3は、水冷式の吸収式冷凍機である。そして、冷凍機R1の定格冷凍能力は、例えば、冷却水温度32℃で1000(kW)であり、R2、R3の定格冷凍能力は、冷却水温度32℃で500(kW)である。上述したように、冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力は、冷凍機R1、R2、R3を冷却する冷却水の温度の変化により変動する。但し、冷凍機R1と、R2及びR3との種類が異なるので、図5を参照して後述するように、冷凍機R1と冷凍機R2及びR3との冷却水温度に対する冷凍能力の特性は異なるものとなる。
冷却水温度計T1、T2、T3は冷却塔CTから冷凍機R1、R2、R3へ冷却水を供給するための管路に設置され、冷凍機R1、R2、R3へ通水される冷却水の温度TR1、TR2、TR3をそれぞれ測定する。そして、冷却水温度計T1、T2、T3は測定した値を冷凍機制御装置40へ送信する。
冷却負荷入口冷水温度計T4は、冷却負荷50に通水される冷却負荷入口の冷水の温度を測定するための温度計であり、管路81に設置される。そして、冷却負荷入口冷水温度計T4は、管路81を流れる冷水の温度を測定し、冷却負荷入口冷水温度Twiとして、この測定値を示す情報を冷凍機制御装置40へ送信する。冷却負荷出口冷水温度計T5は、冷却負荷50から送出される冷却負荷出口の冷水の温度を測定するための温度計であり管路89に設置される。そして、冷却負荷出口冷水温度計T5は、管路89を流れる冷水の温度を測定し、冷却負荷出口冷水温度Twoとして、この測定値を示す情報を、冷凍機制御装置40へ送信する。
上記の構成により、冷却負荷50から送出された冷水を冷凍機R1、R2、R3が冷却し、冷却された冷水を冷水ポンプP11、P12、P13は冷却負荷50に送出する。一方、冷凍機制御装置40は冷却負荷50に応じて冷凍機R1、R2、R3を選択して運転させる。
次に、図3〜図6を参照して、冷凍機制御装置40の動作について詳細に説明する。
CPU10は、冷凍機制御装置40が稼働すると、ROM30に格納された冷却システム1全体を制御するプログラムを読み出し、一定時間毎に実行することで冷却システム1全体を制御する。そして、CPU10は冷却システム1全体の制御のメインフローの中で、図3に示す冷凍機制御処理を、タイマ割り込みなどにより周期的に実行する。この冷凍機制御処理において、CPU10は最初に冷凍能力取得処理を行い(ステップS10)、次に冷凍機選択処理を行う(ステップS20)。
図4を参照して、冷凍能力取得処理(ステップS10)について詳細に説明する。CPU10は、冷却水温度計T1、T2、T3より冷凍機R1、R2、R3を冷却する冷却水の温度TR1、TR2、TR3(℃)を示す情報を取り込み、RAM20に格納する(ステップS101)。
次にCPU10は、ROM30から、各冷凍機の冷凍能力関係式FR1、FR2を示す情報を読み出す。図5はROM30から読み出された冷凍能力関係式を、冷凍機R1、R2、R3に通水する冷却水の温度(℃)をX軸、定格冷凍能力に対する冷凍能力の比(倍)をY軸として図示したものである。冷凍機の冷凍能力関係式の一例として、冷凍機R1については、(数1)の関係式が成立する。
Y=−KaX+Sa……(数1)
一方、冷凍機R2、R3については、冷凍機R1と冷凍機の種類が異なるため、冷凍能力関係式は異なる。例えば、冷凍機R2、R3については、(数2)の関係式が成立する。
Y=−KbX+Sb……(数2)
ここで、上記のKa、Kb、Sa、Sbは正の定数からなる係数である。一例として、Ka=0.043、Kb=0.021、Sa=2.376、Sb=1.672の場合の関係を図5に示す。
上記の(数1)、(数2)は実際の冷凍能力関係式を1次式で近似したものであるが、1次式に限らず、多次式や他の関数で表現された式など、で近似することもできる。
CPU10は、さらにRAM20から冷凍機R1、R2、R3に通水する冷却水の冷却水温度TR1、TR2、TR3を読み出す。CPU1
0は、読み出した冷却水温度TR1を(数1)のXに、TR2とTR3とを(数2)のXに、それぞれ代入してYの値を取得する。そして、CPU10は、求めたYの値を冷凍機R1、R2、R3それぞれの冷凍能力比Rc1、Rc2、Rc3としてRAM20に格納する(ステップS103)。
CPU10は、ROM30から定格冷凍能力Qfc1、Qfc2、Qfc3(kW)を示す情報を読み出し、RAM20から冷凍能力比Rc1、Rc2、Rc3(倍)を示す情報を読み出す。CPU10は、定格冷凍能力に冷凍能力比を乗算することで、冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3(kW)を取得する。CPU10は、取得した冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3をRAM20に格納し(ステップS105)、冷凍機選択処理(ステップS20)に移行する。
次に、図3の冷凍機選択処理(ステップS20)について、図6を参照して詳細に説明する。CPU10は、まず、冷却負荷入口冷水温度計T4から冷却負荷入口冷水温度Twi(K)を取得し、冷却負荷出口冷水温度計T5から冷却負荷出口冷水温度Two(K)を取得し、冷水流量計F1から冷水流量Vw(m/s)を取得して、取得した測定値をRAM20に格納する(ステップS201)。
CPU10は、RAM20から冷却負荷入口冷水温度Twi(K)と冷却負荷出口冷水温度Two(K)と冷水流量Vw(m/s)と、ρw(kg/m)と、cpw(kJ/kg・K)とを示す情報を読み出す。CPU10は、これらの情報に基づいて、冷却対象を冷却するため、冷却負荷50に供給すべき冷熱の供給量である冷却負荷Qc(kW)を、例えば、下記の(数3)から取得し、RAM20に格納する。(ステップS203)。
Qc=Vw×ρw×cpw×(Two−Twi)……(数3)
CPU10は、RAM20から前回求めた冷却負荷である冷却負荷前回値Qbと今回の冷却負荷Qcとを示す情報を読み出す。CPU10は、冷凍機R1、R2、R3を起動してから最初に冷凍機制御処理を実行する(以下、「起動時」という。)場合であるか、又は冷却負荷Qcが冷却負荷前回値Qbより大きいか否かを判別する(ステップS205)。判別の後、CPU10は冷却負荷Qcを冷却負荷前回値QbとしてRAM20に格納する。
起動時である場合又は冷却負荷Qcが冷却負荷前回値Qbより大きい場合(ステップS205:YES)、CPU10はRAM20から冷却負荷Qc(kW)と冷凍機R1、R2、R3の各冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3(kW)とを示す情報を読み出す。そして、CPU10は、冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3の1又は複数の組み合わせ(R1、R2、R3、R1+R2、R2+R3、R3+R1、R1+R2+R3)のうち、その和(Qf1;Qf2;Qf3;Qf1+Qf2;Qf2+Qf3;Qf3+Qf1;Qf1+Qf2+Qf3)が冷却負荷Qcと概ね同等となる組み合わせを求める。
該当する組み合わせが複数ある場合は、CPU10は、冷凍能力の総和が最小となる組み合わせを選択する。同じ冷凍能力となる組み合わせが複数有る場合は、Qf1、Qf2、Qf3の順で優先して選択する。CPU10は、選択した組み合わせに対応する冷凍機に運転信号を送信し、選択した組み合わせに対応しない冷凍機に停止信号を送信する(ステップS207)。
例えば、冷却負荷Qcが1500(kW)、冷凍能力Qf1が1000(kW)、Qf2、Qf3が500(kW)ならば、Qcと概ね同等の冷凍能力となる組み合わせには、Qf1+Qf2、Qf1+Qf3、Qf1+Qf2+Qf3がある。これらのうち冷凍能力の総和が最小となるのはQf1+Qf2、Qf1+Qf3である。そして、Qf1、Qf2、Qf3の順で優先されるから、CPU10はQf1+Qf2の組み合わせを選択する。
起動時でなく、且つ冷却負荷Qcが冷却負荷前回値Qb以下である場合(ステップS205:NO)、CPU10は、RAM20から冷却負荷Qc(kW)と冷凍機R1、R2、R3の各冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3(kW)とディファレンシャルD(kW)とを示す情報を読み出す。そして、CPU10は、冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3の組み合わせのうち、その和が冷却負荷QcとディファレンシャルDとの和と概ね同等となる組み合わせを求める。組み合わせが複数ある場合は、冷凍能力の総和が最小となる組み合わせを選択する。総和が最小となる冷凍能力となる組み合わせが複数有る場合は、Qf1、Qf2、Qf3の順で優先して選択する(ステップS209)。例えば、冷却負荷Qcが1300(kW)、ディファレンシャルDが200(kW)、冷凍能力Qf1が1000(kW)、Qf2、Qf3が500(kW)ならば、QcとDの和は1500(kW)である。CPU10は、このQcとDの和を満たす冷凍能力の組み合わせとしてQf1+Qf2を選択する。CPU10は運転信号を、この組み合わせに対応する冷凍機R1、R2に送信し、停止信号を冷凍機R3に送信する。
ステップS205又はステップS207の後、CPU10はメインフローに戻る。
上記の処理を繰り返すことにより、冷凍機制御装置40は、冷凍機R1、R2、R3に通水する冷却水温度TR1、TR2、TR3を取得し(ステップS101)、これらの測定値に基づいて、冷凍機R1、R2、R3の各冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3を求める(ステップS105)。冷凍機ごとの冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3と冷却負荷Qcとから、冷却負荷Qcを満たす冷凍機の組み合わせを求める(ステップS207、S209)。この構成により、冷凍機R1、R2、R3の各冷凍能力が冷却水温度の変化に伴い、冷凍機ごとに変動した場合であっても、冷凍機ごとに冷凍能力を求めて冷却負荷Qcと比較することで、必要最小限の冷凍機を選択することができる(ステップS20)。
図5,図7、図8を参照して、冷凍機制御装置40の冷凍機制御方法の具体例について説明する。
図5示すように、冷凍能力比と冷却水温度との関係式では、通水する冷却水温度が標準温度(32℃)のときの冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力を基準としている。そこで、定格冷凍能力が得られる冷却水温度(32℃)の場合とそうでない場合の冷凍機R1、R2、R3の制御方法とを比較して説明する。
冷凍機R1、R2、R3に通水する冷却水温度TR1、TR2、TR3が標準温度(32℃)の場合、(数1)、(数2)より取得される冷凍能力比Rc1、Rc2、Rc3は全て1.0(倍)である(ステップS103)。そして、冷凍機R1の定格冷凍能力は1000(kW)であり、R2,R3の定格冷凍能力は500(kW)である。このため、冷凍能力Qf1、Qf2、Qf3はいずれも定格冷凍能力と等しい(ステップS105)。冷凍機選択処理(ステップS20)では、これらの値に基づいて運転させる冷凍機R1、R2、R3を選択する。
図7(a)に示すように、冷却システム1の起動時(ステップS205:YES)、(数3)で取得した冷却負荷Qc(kW)が冷凍機R2の定格冷凍能力Qfc2(500kW)以下である場合、冷凍能力が最小で、優先順位の高い冷凍機R2が選択される(ステップS207)。その後、冷却負荷Qc(kW)が増大し(ステップS205:YES)、定格冷凍能力Qfc2(500kW)より大きくなった場合は、Qf1(1000kW)が、冷凍能力の総和がQfc2(500kW)と概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせになる。そのため、冷凍機R2に代えてQf1に対応する冷凍機R1が選択される(ステップS207)。更に、冷却負荷Qc(kW)が増大し(ステップS205:YES)、定格冷凍能力Qfc1(1000kW)より大きくなった場合は、Qf1+Qf2(1500kW)及びQf1+Qf3(1500kW)が、冷凍能力の総和がQfc1(1000kW)と概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせになる。Qf2の方が、優先順位が高いので、冷凍機R1に加えてQf2に対応する冷凍機R2が選択される(ステップS207)。冷却負荷Qc(kW)が定格冷凍能力Qfc1とQfc2との和(1500kW)より大きくなった場合は、Qf1+Qf2+Qf3(2000kW)が、冷凍能力の総和がQc(1500kW)と概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせになる。そのため、冷凍機R1とR2とに加えてQf3に対応する冷凍機R3が選択される(ステップS207)。
一方、冷凍機R1、R2、R3が全て運転中に冷却負荷Qc(kW)が減少した場合を考える(ステップS205:NO)。冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(kW)との和が、定格冷凍能力Qfc1とQfc2との和(1500kW)以下となった場合、冷凍機R1とR2とが選択され、冷凍機R3は停止する。その後、冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(kW)との和が、定格冷凍能力Qfc1(1000kW)以下となった場合、冷凍機R1のみが選択され、冷凍機R2、R3は停止する。そして、冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(kW)との和が、定格冷凍能力Qfc2(500kW)以下となった場合、冷凍機R2のみが選択され、冷凍機R1、R3は停止する。
上記のように、定格冷凍能力が得られる冷却水温度(32℃)の場合、冷凍機制御装置40は冷却負荷Qcが増加するに従い、冷凍機R2、R1、R2、R3の順で運転させる冷凍機を選択し、運転台数を増加させる。冷却負荷Qcが減少する場合、冷凍機R3、R2、R1の順で停止させる冷凍機を選択し、運転台数を減少させる。
次に、冷凍機R1、R2、R3を冷却する冷却水の温度TR1、TR2、TR3全てが標準温度(32℃)より低く、27.3℃である場合を考える。冷凍機制御装置40は(数1)より、冷凍機R1の冷凍能力比Rc1として1.2(倍)を取得する(ステップS103)。そして、冷凍機制御装置40は、(数2)より冷凍機R2、R3の冷凍能力比Rc2、Rc3として1.1(倍)を取得する(ステップS103)。ここで、冷凍機R1、R2、R3の定格冷凍能力は、R1が1000(kW)、R2,R3が500(kW)である。このため、冷凍能力Qf1は1200(kW)であり、Qf2、Qf3は550(kW)である(ステップS105)。冷凍機選択処理(ステップS20)で、冷凍機制御装置40はこれらの値に基づいて、冷凍能力の総和が最小となる組み合わせを選択する。
図8(a)に示すように、冷却システム1の起動時(ステップS205:YES)、(数3)で取得した冷却負荷Qc(kW)が定格冷凍能力Qf2(550kW)以下である場合、冷凍能力が最小となるのはQf2、Qf3(550kW)である。そして、Qf2、Qf3のうち、Qf2の優先順位が高いので、冷凍機制御装置40はQf2に対応する冷凍機R2を選択して運転させる(ステップS207)。その後冷却負荷Qc(kW)が増大していき、Qf2(550kW)より大きくなると、Qf2+Qf3(1100kW)が、冷凍能力の総和が550kWと概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせとなる。そこで、冷凍機制御装置40は、Qf2、Qf3に対応する冷凍機R2、R3を選択して運転させる(ステップS207)。冷却負荷Qcが更に増大し、Qf2+Qf3(1100kW)以上となったとき、Qf1(1200kW)が、冷凍能力の総和が1100kWと概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせとなる。そこで、冷凍機制御装置40は、Qf1に対応する冷凍機R1を選択して運転させる(ステップS207)。さらに、冷却負荷QcがQf2(1200kW)より大きくなると、Qf1+Qf2(1750kW)及びQf1+Qf3(1750kW)が、冷凍能力の総和が1200kWと概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせとなる。そして、冷凍機制御装置40は、Qf2の優先順位が高いので、Qf1、Qf2に対応する冷凍機R1、R2を選択して運転させる(ステップS207)。冷却負荷QcがQf1+Qf2(1750kW)より大きくなると、Qf1+Qf2+Qf3(2300kW)が、冷凍能力の総和が1750kWと概ね同等の組み合わせのうち最小の組み合わせとなる。そこで、冷凍機制御装置40は、Qf1、Qf2、Qf3に対応する冷凍機R1、R2、R3を選択して運転させる(ステップS207)。
一方、冷凍機R1、R2、R3が全て運転中に冷却負荷Qc(kW)が減少した場合を考える(ステップS205:NO)。冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(200kW)との和が、冷凍能力Qf1とQf2との和(1750kW)以下となった場合、冷凍機制御装置40は冷凍機R1とR2とを選択し、冷却負荷Qcが1200kW以下となった場合、冷凍機R1のみを選択する。そして、冷凍機制御装置40は、冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(200kW)との和が冷凍能力Qf2とQf3との和(1100kW)以下となった場合、冷凍機R2とR3とを選択して運転させる(ステップS209)。その後、冷却負荷Qc(kW)とディファレンシャルD(200kW)との和が、Qf2(550kW)以下となった場合、冷凍機制御装置40は冷凍機R2のみを選択して運転させる(ステップS209)。
標準条件(32℃)より冷却水温度が低く、冷却負荷Qc(kW)が増加する際において、従来のように定格冷凍能力のみに基づいて、冷凍機R1、R2、R3の選択を行った場合を考える。例えば、図8(a)に示すように、冷却負荷Qcが1000(kW)以上で1100(kW)未満の範囲では、実際には、冷凍機R1の冷凍能力の増加のため、冷凍機R1のみで足りるところ、従来の冷凍機制御装置はR1とR2との2台を選択して運転させる。これに対して、本発明にかかる冷凍機制御装置40は、冷凍機ごとに増加後の冷凍能力を取得して(ステップS10)、増加後の冷凍能力の総和が冷却負荷Qcと概ね同等となるように冷凍機R1のみを選択して運転させる(ステップS207)。このように、必要最小限の冷凍機が選択される。
一方、冷却水温度が上昇して、冷凍機R1、R2、R3の冷凍能力が低下した場合、本発明に係る冷凍機制御装置40は、冷凍機ごとに低下後の冷凍能力を取得して(ステップS10)、低下後の冷凍能力の総和が冷却負荷Qcと概ね同等になるように冷凍機を選択して運転させる(ステップS207)。低下後の冷凍能力に基づいて冷凍機を選択するので、冷凍能力の不足を防止できる。
以上で説明したように、本実施形態では冷却水温度に対する冷凍能力の変動が、冷凍機ごとにそれぞれ異なる場合であっても、冷凍機ごとに冷凍能力を求めて冷却負荷と比較することで、必要最小限の冷凍機を選択して運転させることができる。このため、システム全体として省エネルギー運転が可能となる。また、冷凍能力の不足を防止するため、安定して冷凍機を運転させることができ、冷凍能力不足により冷却負荷に通水される冷却水温度が上昇することを防止できる。
さらに、本発明は冷凍機の種類、容量が異なる場合であっても適用できるため、柔軟なシステム構成を可能とする。また、経年変化等により冷凍機の冷凍能力が劣化した場合にも、その冷凍機の冷凍能力関係式(具体的には、係数Ka、Kb,Sa,Sb等)をその時点での実際の関係を表すように修正するだけで、対応することができる。
なお、本実施形態では運転させる冷凍機の台数は3台であるが、本発明に係る装置が運転対象にできるのは3台に限らないのは勿論である。そして、本実施形態では冷凍機の選択に本発明を適用しているが、ボイラーやヒートポンプなど他の熱源機の選択にも適用できる。また、水冷式の熱源機のみならず、空冷式の熱源機についても本発明を実施できる。空冷式の熱源機の場合、関係式として熱源機に通気する空気温度と冷温熱製造能力比との関係式を用いればよい。
さらに冷温熱製造能力比を取得するための関係式は冷却水の温度や空気温度に限らず冷温熱製造能力に関連する別の物理量であってもよい。また、冷温熱製造能力は数式で算出して求めるのでなく、冷却水の温度毎に予め算出した冷温熱製造能力をテーブルに格納しておき、これにアクセスすることで冷温熱製造能力を求めるなど、熱源機ごとに求めることができるのであれば他の方法で求めても良い。
また、ステップS207、S209において冷凍機を選択する際、冷凍能力の総和が冷却負荷Qcと概ね同等となる冷凍機の組み合わせが複数ある場合の冷凍機の選択方法は、上述した方法に限られない。例えば、CPU10は、それらの組み合わせそれぞれについて、冷却システム1全体の運転・稼働に伴う運転負荷(広い意味での負荷:消費エネルギー量、運転コスト、環境コスト(二酸化炭素排出量等))を比較し、これらの冷凍機の組み合わせのうち、運転負荷(消費エネルギー量、運転コスト、環境コスト(二酸化炭素排出量等))の値が最小となる冷凍機の組み合わせを選択してもよい。例えば、ROM30に冷凍機R1、R2、R3の各冷凍機を運転させた場合に要する冷却システム1全体の運転(経済)コスト、消費エネルギー量及び環境コストを取得又は計算できるだけのデータを予め格納しておき、ステップS207、S209でこれらを読み出して、コストを求めるようにしてもよい。
なお、この発明は、冷却システム1全体の構成として実現される必要はない。例えば、コンピュータを上述の冷凍機制御装置40として機能させ、或いは、コンピュータに上述の制御ステップを実行させるコンピュータプログラムを任意の媒体・通信などにより配布・提供し、これをコンピュータに実行させる構成をとることも可能である。
本発明の実施形態にかかる熱源システム(冷却システム)の構成図である。 本発明の実施形態にかかる冷水及び冷却水の流れを説明するための図である。 本発明の実施形態にかかる冷凍機制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる冷凍能力取得処理のフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる冷凍能力関係式を表す図である。 本発明の実施形態にかかる冷凍機選択処理のフローチャートである。 (a)標準温度(32℃)で冷却負荷が増加した場合における運転対象の冷凍機の制御方法を説明するための図である。(b)標準温度(32℃)で冷却負荷が減少した場合における運転対象の冷凍機の制御方法を説明するための図である。 (a)冷却水温度が27.3℃で冷却負荷が増加した場合における運転対象の冷凍機の制御方法を説明するための図である。(b)冷却水温度が27.3℃で冷却負荷が減少した場合における運転対象の冷凍機の制御方法を説明するための図である。
符号の説明
1 冷却システム
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 冷凍機制御装置
50 冷却負荷
60 出口側冷水ヘッダ
70 入口側冷水ヘッダ
81、83、85、87、89 管路
F1 冷水流量計
P11、P12、P13 冷水ポンプ
P14、P15、P16 冷却水ポンプ
R1、R2、R3 冷凍機
T1、T2、T3 冷却水温度計
T4 冷却負荷入口冷水温度計
T5 冷却負荷出口冷水温度計

Claims (6)

  1. 複数の熱源機に流通する熱媒体の熱媒体温度を測定する測定手段と、
    各前記複数の熱源機の熱媒体温度と冷温熱製造能力との関係をそれぞれ記憶する記憶手段と、
    測定した前記熱媒体温度と、前記記憶手段に記憶されている各前記複数の熱源機の熱媒体温度と冷温熱製造能力との関係と、から、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得手段と、
    前記複数の熱源機全体に対する熱負荷を求める熱負荷取得手段と、
    前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷とに基づいて前記熱源機を選択して運転させる熱源機制御手段と、
    を備えることを特徴とする熱源機制御装置。
  2. 前記熱源機制御手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷とに基づいて、前記熱源機の組み合わせとその組み合わせにおける冷温熱製造能力を求め、各組み合わせの冷温熱製造能力と前記熱源機全体に対する熱負荷とに基づいて、前記複数の熱源機の組み合わせを選択して運転させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱源機制御装置。
  3. 前記熱源機選択手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力の和が前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と概ね同等となるように熱源機を選択して運転させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱源機制御装置。
  4. 前記熱源機制御手段は、前記冷温熱製造能力取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と前記各熱源機を運転するための運転負荷とから、前記熱発生取得手段により求められた各熱源機の冷温熱製造能力の和が前記熱負荷取得手段により求められた前記熱負荷と概ね同等となり、且つ前記複数の熱源機全体の運転負荷の和が最小値をとるように、熱源機を選択して運転させる、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の熱源機制御装置。
  5. 複数の熱源機に流通する熱媒体の熱媒体温度を測定する測定ステップと、
    測定した前記熱媒体温度と、前記複数の熱源機それぞれの冷温熱製造能力特性とから、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得ステップと、
    前記複数の熱源機全体に対する熱負荷を求める熱負荷取得ステップと、
    前記冷温熱製造能力取得ステップで求められた各熱源機の冷温熱製造能力と前記熱負荷取得ステップで求められた前記熱負荷とに基づいて熱源機を選択して運転させる熱源機制御ステップと、
    を備えることを特徴とする熱源機の制御方法。
  6. コンピュータに、
    複数の熱源機に流通する熱媒体の温度と、各熱源機に固有の冷温熱製造能力特性とから、前記熱源機の冷温熱製造能力を熱源機ごとに求める冷温熱製造能力取得ステップと、
    前記冷温熱製造能力取得ステップで求められた各熱源機の冷温熱製造能力と、要求されている熱負荷とに基づいて熱源機を選択して運転させる熱源機制御ステップと、
    を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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