JP2012117699A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被空調空間の空調を行う複数の室外機で空調の最適制御をそれぞれ行いながらも、間引き制御によって省エネルギー性の向上を図ることができる空気調和システムを提供する。
【解決手段】空気調和システムは、複数の室外機10のうち、最適制御で運転中の第1の台数の全ての室外機10の空調能力の合計値である第1空調能力を演算するとともに、複数の室外機10のうち第1の台数よりも少ない第2の台数の全ての室外機10の最大空調能力の合計値である第2空調能力を演算する。集中制御機器51は、第2空調能力よりも第1空調能力が下回るとき、複数の室外機10の運転する台数を第1の台数から第2の台数へと減少させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和システムに関するものである。
従来、単一の被空調空間(例えばビルの1フロア等の中規模な空間)の空調を行う複数の空気調和機(室外機)と、これら空気調和機をそれぞれ制御する集中制御機器とを備えた空気調和システムが知られている。例えば特許文献1に記載の空気調和システムは、駆動源に電動モータを用いた電気ヒートポンプ(以下、EHPともいう)式の空気調和機と、ガスエンジンを用いたガスヒートポンプ(以下、GHPともいう)式の空気調和機とを備えており、それらの特性(例えばコスト)に合わせてEHP及びGHP式の空気調和機間の空調バランスを集中制御機器(総合空調コントローラ)にて制御することで、システム全体として最適制御するものである。
ところで、方式(EHP式、GHP式)に関わらず、集中制御機器により制御される複数の空気調和機(室外機)で単一の被空調空間を空調することも行われている。そして、例えば省エネルギー性の向上や各空気調和機の室外機の運転時間削減を目的に、集中制御機器により運転中の一部の空気調和機(室外機)を停止させる制御(以下、「間引き制御」ともいう)を行うことも提案されている。
例えば特許文献2に記載の空気調和システムは、複数の熱源機と、これら熱源機を制御する1つの制御装置とを備えており、大規模な被空調空間を対象に空調を行うものである。従って、制御装置により複数の熱源機の出力(空調能力)をそれぞれ制御可能であり、複数の熱源機の運転台数を増減することも提案されている。
特開2007−187342号公報 特開2008−292043号公報
しかしながら、中規模な空間の空調を行う空気調和システムの場合、これを構成する個々の室外機(空気調和機)は、空調負荷に合わせて1台ごとに空調の最適制御を行うことが一般的である。従って、特許文献2に準じて、集中制御機器により複数の室外機の空調能力をそれぞれ制御(最適制御)することは非現実的であり、当然ながら複数の室外機の運転台数を増減することもできない。あるいは、例えばなりゆきで複数の室外機の運転台数を減少させると、空調負荷と空調能力とが乖離して快適性を損ねる可能性がある。
本発明の目的は、被空調空間の空調を行う複数の室外機で空調の最適制御をそれぞれ行いながらも、間引き制御によって省エネルギー性の向上を図ることができる空気調和システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、被空調空間の空調を空調負荷に応じた空調能力で最適制御する複数の室外機と、これら室外機の運転する台数を制御する集中制御機器とを備える空気調和システムにおいて、前記複数の室外機のうち、最適制御で運転中の第1の台数の全ての前記室外機の空調能力の合計値である第1空調能力を演算する第1演算手段と、前記複数の室外機のうち、前記第1の台数よりも少ない第2の台数の全ての前記室外機の最大空調能力の合計値である第2空調能力を演算する第2演算手段とを備え、前記集中制御機器は、前記第2空調能力よりも前記第1空調能力が下回るとき、前記複数の室外機の運転する台数を前記第1の台数から前記第2の台数へと減少させることを要旨とする。
同構成によれば、運転中の前記各室外機により、前記被空調空間の空調が空調負荷に応じた空調能力で最適制御される。一方、前記第2空調能力よりも前記第1空調能力が下回るとき、前記集中制御機器により、前記複数の室外機の運転する台数が前記第1の台数から前記第2の台数へと減少される。従って、前記各室外機による前記被空調空間の空調の最適制御を実現しながらも、システム全体として空調負荷と空調能力とを乖離させることなく、運転する前記室外機の台数を減少することができ、省エネルギー性を向上させることができる。
なお、「最適制御で運転中」とは、「室外機の判断により能力を制御して運転中」のものを含む概念である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気調和システムにおいて、前記第1空調能力は、最適制御で運転中の前記第1の台数の全ての前記室外機の各々において冷媒を圧縮する圧縮機の回転速度の、最大回転速度に対する割合の合計値に基づき演算されることを要旨とする。
同構成によれば、最適制御で運転中の前記第1の台数の全ての前記室外機の前記圧縮機の回転速度の、最大回転速度に対する割合を合計することに基づき、前記第1空調能力を簡易に演算することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の空気調和システムにおいて、前記第2空調能力は、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の各々における室外機容量及び室内機総運転容量のうちの小さい方である運転可能容量の合計値に基づき演算されることを要旨とする。
同構成によれば、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の運転可能容量を合計することに基づき、前記第2空調能力を簡易に演算することができる。この場合、第2空調能力の演算に際し、運転予定の前記各室外機において、室外機容量及び室内機総運転容量のうちの小さい方である運転可能容量を利用することで、より好適な最大空調能力に基づいて前記第2空調能力を演算することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の空気調和システムにおいて、前記第2空調能力は、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の各々における室外機容量及び室内機総運転容量のいずれか一方の合計値に基づき演算されることを要旨とする。
同構成によれば、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の各々における室外機容量及び室内機総運転容量のいずれか一方を合計することに基づき、前記第2空調能力を簡易に演算することができる。
本発明では、被空調空間の空調を行う複数の室外機で空調の最適制御をそれぞれ行いながらも、間引き制御によって省エネルギー性の向上を図ることができる空気調和システムを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す概略構成図。 同実施形態の空気調和機を示す概略構成図。 同実施形態の制御態様を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、室外機の運転状態、運転予定の各室外機の室内機接続・運転状態を示す一覧図。
図1を参照して本発明の一実施形態について説明する。同図1に示すように、空気調和システムは、単一の被空調空間Sの空調を行う複数(本実施例では5台)のGHP式の空気調和機1を備える。各空気調和機1は、被空調空間Sの外側(室外)に室外機10が設置されるとともに、被空調空間Sの内側(室内)に複数の室内機30が設置されている。なお、複数の室内機30の各々は、必要な空調能力等に合わせてその容量が選択・設定されており、少なくとも一つの室内機30の容量がその他の室内機30の容量と異なっていてもよい。
複数の室外機10(制御装置)は、それらの間で各種情報を共有できるように相互に電気的に接続されている。複数の室外機10は、通常は全ての運転による協働で被空調空間Sを空調する(通常制御)。
また、複数の室外機10(制御装置)は、複数の顧客を集約的に管理する管理センターの管理装置(例えばコンピュータなど)50に、例えばマイコンを主体に構成された集中制御機器51を介して電気的に接続されている。管理装置50は、予め設定されている種々の条件に基づいて、省エネルギー化を促すべく、集中制御機器51に選択的に間引き制御指示を送信する。間引き制御指示を受信した集中制御機器51は、そのときの空調負荷において可能であれば、複数の室外機10の運転する台数を減少させる。この際、集中制御機器51は、全ての室外機10のうち、運転する室外機10及び運転を停止する室外機10を変更等することで全体として複数の室外機10の運転する台数を減少させる。具体的には、集中制御機器51は、複数の室外機10(制御装置)の各々に対して間引き制御指示に基づく制御指令を送信する。この制御指令を受信した各室外機10は、これに従ってその運転を実施(継続、開始)し、あるいはその運転を停止する。
基本的には、運転する室外機10の個数が削減されることで、システム全体として省エネルギー化が図られる。従って、間引き制御の実施時の目標とする省エネルギーの度合い(以下、「省エネルギー率」ともいう)が大きいほど、運転する室外機10の台数が大きく削減されるように設定されている。具体的には、複数の室外機10を図示上側から下側に向かって室外機10A,10B,10C,10D,10Eと付して区別すると、全ての室外機10A〜10Eを運転する通常制御に対し、1ランク上げた省エネルギー率での間引き制御では室外機10A,10B,10D,10Eの4台を運転し、更に1ランク上げた省エネルギー率での間引き制御では室外機10A,10C,10Eの3台を運転し、更に1ランク上げた省エネルギー率での間引き制御では室外機10B,10Dの2台を運転する。省エネルギー率のランクに応じたこのような室外機10A〜10Eの運転パターン(間引きパターン)は、集中制御機器51において予め決められているものである。以下では、このような省エネルギー率のランクアップ(即ち運転する室外機10の台数減少)を「運転パターンレベルのアップ」ともいう。
図2に示すように、各室外機10には、ガス会社から供給される燃料ガス(例えばプロパンガス、天然ガス等)を燃焼等することで回転動力を発生するガスエンジン11が設置されるとともに、該ガスエンジン11に回転駆動され回転に伴い冷媒を圧縮する圧縮機12が設置されている。この圧縮機12は、その吸入管12aから吸入した冷媒(ガス冷媒)を圧縮するとともに、その吐出管12bに冷媒配管13aを介して接続された四方弁14に冷媒を送り出す。
四方弁14は、冷媒配管13bを介して室外機熱交換器15に接続されるとともに、冷媒配管13dを介して空気調和機1の各室内機30(室内機熱交換器31)に接続されている。また、四方弁14は、冷媒配管13fを介してアキュームレータ18に接続されるとともに、該アキュームレータ18は、冷媒配管13gを介して圧縮機12の吸入管12aに接続されている。
前記室外機熱交換器15は、冷房運転時は冷媒の凝縮器として機能し暖房運転時は冷媒の蒸発器として機能するもので、冷媒配管13hを介して室内機30(室内機電子膨張弁32)に接続されている。そして、冷媒配管13hには、室内機30側への冷媒の流れを許容する逆止弁21が配置されるとともに、該逆止弁21と並列で電子膨張弁22が配置されている。
各室内機30に設置された室内機熱交換器31は、前記冷媒配管13dに接続されるとともに、室内機電子膨張弁32に接続されている。そして、室内機電子膨張弁32は、前記冷媒配管13hに接続されている。室内機熱交換器31は、冷房運転時は冷媒の蒸発器として機能し暖房運転時は冷媒の凝縮器として機能する。
なお、圧縮機12の吸入管12a及び吐出管12b間をバイパスするバイパス管13jが設けられるとともに、該バイパス管13jに容量調整弁25が設けられている。この容量調整弁25の開度を調整することで、バイパス管13jを流れる冷媒流量が調整され、ガスエンジン11の回転速度を著しく低下させることなく空調能力の低減が可能となる。
次に、空気調和機1の冷媒の流れについて説明する。なお、冷房及び暖房の各運転時における冷媒の流れを実線矢印及び破線矢印にて表している。
まず、冷房運転時において、圧縮機12の吐出管12bを出た冷媒は、四方弁14を通過した後、凝縮器として機能する室外機熱交換器15に導かれる。室外機熱交換器15において、冷媒は室外の空気(外気)により熱を奪われ、凝縮・液化する。その後、冷媒は、各室内機30の室内機電子膨張弁32において減圧されるとともに、蒸発器として機能する室内機熱交換器31において、室内の空気の熱を奪い気化する。その後、冷媒は、四方弁14及びアキュームレータ18を介して圧縮機12の吸入管12aに戻る。以上の過程を経ることで、室内が冷房される。
一方、暖房運転時において、圧縮機12の吐出管12bを出た冷媒は、四方弁14を通過した後、室内機30に導かれる。そして、冷媒は、凝縮器として機能する室内機熱交換器31において、室内の空気に熱を放出し、凝縮・液化する。その後、室内機電子膨張弁32において減圧された冷媒は、室外機熱交換器15に導かれる。そして、冷媒は、蒸発器として機能する室外機熱交換器15において、室外の空気の熱を吸収・気化する。その後、室外機熱交換器15からの四方弁14を介した冷媒が、アキュームレータ18を介して圧縮機12の吸入管12aに戻る。以上の過程を経ることで、室内が暖房される。
次に、本実施形態の電気的構成について説明する。
図1に示すように、室外機10には、ガスエンジン11及び四方弁14等を駆動制御する制御装置41が設けられている。この制御装置41は、マイコンを主体に構成されており、ガスエンジン11の回転速度を検出する回転速度センサ44に電気的に接続されている。
一方、各室内機30には、室内機電子膨張弁32等を駆動制御する制御装置46が設けられている。この制御装置46は、マイコンを主体に構成されており、当該室内機30の空気温度としての吸込温度Tsを検出する温度センサ47に電気的に接続されている。また、制御装置46は、当該室内機30に設定されている目標空気温度としての温度調整の設定温度(操作パネルやリモコン等の設定温度)Tm及び当該室内機30の容量(馬力)PWを、その内蔵する記憶手段に記憶する。
そして、運転中の室外機10の制御装置41は、圧縮機12の回転速度がその許容される最大回転速度を下回るように該回転速度を制御する。この最大回転速度は、例えばガスエンジン11等の異常過熱や圧縮機12の過負荷運転等を回避し得る規格上(システム)の上限回転速度である。
あるいは、運転中の室外機10の制御装置41は、各室内機30の吸込温度Ts、設定温度Tm及び容量等に基づいてその搭載される該当の室外機10(空気調和機1)全体の空調負荷(全室内機30で合計した空調負荷)を算出する。そして、制御装置41は、例えば当該室外機10(空気調和機1)全体の空調負荷に基づいて、圧縮機12の回転速度を最適制御する。この最適制御は、特に低負荷運転中に省エネルギー性の向上を目的に圧縮機12の回転速度を低下させるためのものである。
なお、圧縮機12の回転速度の最大回転速度による制限制御や最適制御は、実際にはガスエンジン11の回転速度制御で行っている。より厳密には、これらのガスエンジン11の回転速度制御は、ガスエンジン11のみかけ回転速度の制御で行っている。これは、圧縮機12の回転速度を直接監視できない構成になっていることによる。また、ガスエンジン11のみかけ回転速度を利用しているのは、空調能力に相関する冷媒流量が以下の要素に影響されることによる。実施形態では、これらの要素をファクターとする冷媒流量とみかけ回転速度との相関を示すマップによって、みかけ回転速度によって冷媒流量を代替している。
(1)ガスエンジン11の実際の回転速度
(2)ガスエンジン11に回転駆動される圧縮機12の接続台数
(3)ガスエンジン11の回転速度を著しく低下させることなく空調能力を低減するために、圧縮機12の吸入管12a及び吐出管12b間をバイパスするバイパス管13jに設けられた容量調整弁25の開度
従って、みかけ回転速度とは、冷媒流量と1対1で対応するようにこれらの要素を考慮して導入されたガスエンジン11の回転速度の概念である。例えばガスエンジン11の実際の回転速度が同一であるとして、圧縮機12の接続台数が多くなればその分、みかけ回転速度が大きく計算・設定され、反対に圧縮機12の接続台数が少なくなればその分、みかけ回転速度が小さく計算・設定される。あるいは、ガスエンジン11の実際の回転速度が同一であるとして、圧縮機12の容量調整弁25の開度が小さくなればその分、みかけ回転速度が大きく計算・設定され、反対に圧縮機12の容量調整弁25の開度が大きくなればその分、みかけ回転速度が小さく計算・設定される。
このみかけ回転速度を利用することで、冷媒流量制御の計算を簡略化することができる。間引き制御に係る以下の説明では、ガスエンジン11のみかけ回転速度を用いて説明する。
なお、室外機10は、制御装置41において前記集中制御機器51に電気的に接続されている。そして、管理装置50からの間引き制御指示に伴う集中制御機器51からの制御指令を受信すると、各制御装置41は、当該制御指令がその搭載される室外機10の運転の実施(継続、開始)を表す場合にはガスエンジン11の駆動を実施(継続、開始)し、反対に当該室外機10の運転の停止を表す場合にはガスエンジン11の駆動を停止する。これにより、システム全体として、複数の室外機10の運転する台数が増減される。
ここで、集中制御機器51による複数の室外機10の運転する台数の制御態様について説明する。
まず、集中制御機器51は、複数の室外機10のうち、最適制御で運転中の全ての室外機10の空調能力の合計値である第1空調能力C1を演算する(第1演算手段)。また、集中制御機器51は、運転パターンレベルのアップ(運転する室外機10の台数減少)をするとして、運転予定の全ての室外機10の最大空調能力の合計値である第2空調能力C2を演算する(第2演算手段)。そして、集中制御機器51は、第2空調能力C2よりも第1空調能力C1が下回るとき、運転パターンレベルをアップすべく、複数の室外機10の運転する台数を減少させる。
具体的には、集中制御機器51は、制御装置41を通じて、最適制御で運転中の全ての室外機10のガスエンジン11の現在のみかけ回転速度(みかけ周波数)Nを取得可能になっている。同様に、集中制御機器51は、運転・停止に関わらず、全ての室外機10について、ガスエンジン11のみかけ回転速度の最大回転速度(最大周波数)NMや、室外機容量Co、各室外機10に接続される全ての運転する室内機30の容量の総和である室内機総運転容量Ciaなどを取得可能になっている。
そして、集中制御機器51は、下式(1)に従って現在運転中の全ての室外機10の容量(室外機運転容量)、即ち現在運転中の室外機総運転容量を第1空調能力C1として演算する。
第1空調能力C1=運転室外機の(室外機容量Co×運転率r)の総和
ただし、
運転率r=(みかけ回転速度N/最大回転速度NM) …(1)
また、集中制御機器51は、下式(2)に従って運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の各室外機10について、対応する室内機総運転容量Cia及び容量(室外機運転容量)のうちの小さい方を運転可能容量Csとして選択・設定する。また、集中制御機器51は、運転予定の全ての室外機10に対応する運転可能容量Cs、即ち運転予定の総運転可能容量を第2空調能力C2として演算する。
第2空調能力C2=運転予定室外機の(運転可能容量Cs)の総和 …(2)
続いて、集中制御機器51は、第1及び第2空調能力C1,C2の大小関係を比較し、該第2空調能力C2が第1空調能力C1以上のときに、運転パターンレベルをアップ(運転する室外機10の台数を減少)する。なお、条件を満たした場合、運転パターンレベルのアップ(運転する室外機10の台数減少)を即時に実施しても、一定時間の経過を待って実施してもよい。
ここで、上記した制御態様についてより具体的に説明する。ここでの説明では、便宜的に各室外機10に接続される室内機30の台数を変えている。図4(a)に示す室外機10(10A,10C,10E)の運転状態にあって、運転パターンレベルをアップした際の運転予定の室外機10B,10Dの室内機接続状態・運転状態がそれぞれ図4(b)(c)に示す態様であるとする。この場合、集中制御機器51は、対象となる現在運転中の各室外機10A,10C,10Eの運転率rをそれぞれ演算する。
運転率r=(みかけ回転速度N/最大回転速度NM)
∴室外機10Aの運転率r=(1700/2600)=0.65
室外機10Cの運転率r=(1650/2200)=0.75
室外機10Eの運転率r=(1800/3000)=0.60
続いて、集中制御機器51は、現在運転中の各室外機10A,10C,10Eの室外機運転容量をそれぞれ演算する。
室外機運転容量=室外機容量Co×運転率r
∴室外機10Aの室外機運転容量=56×0.65=36.4
室外機10Cの室外機運転容量=45×0.75=33.8
室外機10Eの室外機運転容量=71×0.60=42.6
続いて、集中制御機器51は、第1空調能力C1を演算する。
第1空調能力C1=運転室外機の(室外機容量Co×運転率r)の総和
∴第1空調能力C1=36.4+33.8+42.6=112.8
また、集中制御機器51は、運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の各室外機10B,10Dの室内機総運転容量Ciaを演算する。
室外機10Bの室内機総運転容量Cia=10×8=80
室外機10Dの室内機総運転容量Cia=9×5=45
続いて、運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の各室外機10B,10Dについて、室内機総運転容量Cia及び室外機容量Coのうちの小さい方を運転可能容量Csとして選択・設定する。
∴室外機10Bの室内機総運転容量Cia=80>室外機容量Co=71
運転可能容量Cs=71
室外機10Dの室内機総運転容量Cia=45<室外機容量Co=56
運転可能容量Cs=45
そして、集中制御機器51は、第2空調能力C2を演算する。
第2空調能力C2=運転予定室外機の(運転可能容量Cs)の総和
∴第2空調能力C2=71+45=116
続いて、集中制御機器51は、第1空調能力C1が第2空調能力C2以上か否かを判断する。ここでは、
第1空調能力C1=112.8≦第2空調能力C2=116
が成立するため、集中制御機器51は、運転パターンレベルを1つアップすべく、対応する制御指令を全ての室外機10A〜10Eの制御装置41へと送信する。このとき、各制御装置41は、これに従ってその運転を実施(開始)し、あるいはその運転を停止する。以上より、運転中の各室外機10が最適制御を行っていても、間引き制御指示に合わせて、運転する室外機10の台数が減少される。
次に、集中制御機器51による制御態様について説明する。図3に示すように、例えば管理装置50からの間引き制御指示があると、これに基づく割り込み処理により、現在運転中の各室外機10ごとに、そのガスエンジン11の現在のみかけ回転速度が最大回転速度で除算されて、運転率rが計算される(S1)。そして、現在運転中の各室外機10ごとに、その室外機容量Coに運転率rが乗算されて、室外機運転容量が計算される(S2)。そして、現在運転中の全ての室外機10の室外機運転容量が総和されて、第1空調能力C1が計算される(S3)。
続いて、運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の各室外機10ごとに、室内機総運転容量Ciaが計算される(S4)。そして、運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の各室外機10ごとに、室内機総運転容量Cia及び室外機容量Coの小さい方が運転可能容量Csとして選択・設定される(S5)。そして、運転パターンレベルを1つアップした際に運転予定の全ての室外機10の運転可能容量Csが総和されて、第2空調能力C2が計算される(S6)。
次いで、第1及び第2空調能力C1,C2が大小比較されて、第2空調能力C2が第1空調能力C1以上の場合には運転パターンレベルが1つアップされる(S7)。
次に、本実施形態の動作について説明する。
最適制御で運転中の全ての室外機10の第1空調能力C1が運転パターンレベルを1つアップした際の運転予定の全ての室外機10の第2空調能力C2を下回るとき、集中制御機器51により、複数の室外機10の運転する台数が(第1の台数から該第1の台数よりも少ない第2の台数へと)減少される。つまり、各室外機10による被空調空間Sの空調の最適制御を実現しながらも、システム全体として空調負荷と空調能力とを乖離させることなく、運転する室外機10の台数が減少される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、運転中の各室外機10により、被空調空間Sの空調が空調負荷に応じた空調能力で最適制御される。一方、第2空調能力C2よりも第1空調能力C1が下回るとき、集中制御機器51により、複数の室外機10の運転する台数が(第1の台数から該第1の台数よりも少ない第2の台数)へと減少される。従って、各室外機10による被空調空間Sの空調の最適制御を実現しながらも、システム全体として空調負荷と空調能力とを乖離させることなく、運転する室外機10の台数を減少することができる。そして、各室外機10の運転時間を削減することができ、あるいは省エネルギー性を向上させることができる。
(2)本実施形態では、最適制御で運転中の全ての室外機10のガスエンジン11のみかけ回転速度Nの、最大回転速度NMに対する割合(圧縮機12の回転速度の、最大回転速度に対する割合)を合計することに基づき、第1空調能力C1を簡易に演算することができる。
(3)本実施形態では、運転予定の全ての室外機10の運転可能容量Csを合計することに基づき、第2空調能力C2を簡易に演算することができる。この場合、第2空調能力C2の演算に際し、運転予定の各室外機10において、室外機容量Co及び室内機総運転容量Ciaのうちの小さい方である運転可能容量Csを利用することで、より好適な最大空調能力に基づいて第2空調能力C2を演算することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、第2空調能力C2を、運転予定の全ての室外機10の各々における室外機容量Co及び室内機総運転容量Ciaのいずれか一方の合計値に基づき演算してもよい。この場合、運転予定の全ての室外機10の室外機容量Co及び室内機総運転容量Ciaのいずれか一方を合計することに基づき、第2空調能力C2を簡易に演算することができる。
・前記実施形態において、各室内機30は、その搭載する操作スイッチで運転開始・停止する構成であってもよいし、その接続される各室外機10(制御装置41)によって運転開始・停止する構成であってもよい。
・前記実施形態において、第1空調能力C1を、ガスエンジン11の実際の回転速度、圧縮機12の接続台数、容量調整弁の開度に基づき演算するようにしてもよい。
・前記実施形態において、間引き制御では、例えば冬季に南側の室外機10を少なめに運転し、北側の室外機10を多めに運転するようにしてもよい。また、運転中の室外機10(空気調和機1)において、例えば冬季にその接続される複数の室内機30のうち、南側の室内機30を少なめに運転し、北側の室内機30を多めに運転するようにしてもよい。
・前記実施形態において、間引き制御指示に係る管理装置50の機能を集中制御機器51に集約してもよい。
・前記実施形態においては、運転パターンレベルのアップを1つずつ行うようにしたが、空調能力(第2空調能力C2)に余裕があるのであれば、飛び級で運転パターンレベルのアップを行ってもよい。その場合には、運転パターンレベルを1つアップした場合と同様に飛び級で運転パターンレベルの第2空調能力C2を演算し、第1空調能力C1と比較して、第2空調能力C2よりも第1空調能力C1が下回るとき、飛び級で運転パターンレベルのアップを行なう。
・前記実施形態において、空気調和システムは、EHP式の複数の空気調和機で構成されてもよいし、EHP式の空気調和機及びGHP式の空気調和機の組み合わせで構成されてもよい。
・前記実施形態において、被空調空間Sを空調する室外機10の台数は、複数であれば任意である。また、各室外機10に接続される室内機30の台数は任意である。
・複数の被空調空間の空調を複数の室外機で制御する空気調和システムであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項2に記載の空気調和システムにおいて、
前記複数の室外機は、前記圧縮機を回転駆動するガスエンジンをそれぞれ備え、
前記第1空調能力は、最適制御で運転中の前記第1の台数の全ての前記室外機の前記ガスエンジンの回転速度に基づき演算されることを特徴とする空気調和システム。同構成によれば、前記圧縮機の回転速度を監視する必要がなく、前記ガスエンジンの既存の回転速度制御機能を流用して前記第1空調能力を演算できるため、より簡易な構成にできる。
S…被空調空間、1…空気調和機、10,10A〜10E…室外機、12…圧縮機、41…制御装置(第1演算手段、第2演算手段)、51…集中制御機器。

Claims (4)

  1. 被空調空間の空調を空調負荷に応じた空調能力で最適制御する複数の室外機と、これら室外機の運転する台数を制御する集中制御機器とを備える空気調和システムにおいて、
    前記複数の室外機のうち、最適制御で運転中の第1の台数の全ての前記室外機の空調能力の合計値である第1空調能力を演算する第1演算手段と、
    前記複数の室外機のうち、前記第1の台数よりも少ない第2の台数の全ての前記室外機の最大空調能力の合計値である第2空調能力を演算する第2演算手段とを備え、
    前記集中制御機器は、前記第2空調能力よりも前記第1空調能力が下回るとき、前記複数の室外機の運転する台数を前記第1の台数から前記第2の台数へと減少させることを特徴とする空気調和システム。
  2. 請求項1に記載の空気調和システムにおいて、
    前記第1空調能力は、最適制御で運転中の前記第1の台数の全ての前記室外機の各々において冷媒を圧縮する圧縮機の回転速度の、最大回転速度に対する割合の合計値に基づき演算されることを特徴とする空気調和システム。
  3. 請求項1又は2に記載の空気調和システムにおいて、
    前記第2空調能力は、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の各々における室外機容量及び室内機総運転容量のうちの小さい方である運転可能容量の合計値に基づき演算されることを特徴とする空気調和システム。
  4. 請求項1又は2に記載の空気調和システムにおいて、
    前記第2空調能力は、運転予定の前記第2の台数の全ての前記室外機の各々における室外機容量及び室内機総運転容量のいずれか一方の合計値に基づき演算されることを特徴とする空気調和システム。
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