JPH08261544A - 熱源機の運転台数制御方法 - Google Patents
熱源機の運転台数制御方法Info
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Abstract
運転台数の制御を経済的かつ適切に行う。 【構成】 冷凍機11 〜1N での容量制御信号S1 〜S
N を熱源コントローラ5へ分岐して与える。熱源コント
ローラ5は、容量制御信号S1 〜Sn より、稼働中の冷
凍機11 〜1n の現在発揮している能力q1 〜q
n (%)を知る。そして、この能力q1 〜qn の和をと
り、Qとする。そして、Q=100nであれば「増段要
求」を出し、Q≦100(n−1)であれば「減段要
求」を出す。
Description
いられる熱源機の運転台数を制御する方法に関するもの
である。
制御する方法としては、一般に負荷機器へ供給する往水
と負荷機器からの還水との各温度を計測すると共に、往
水または還水の流量を計測のうえ、往水と還水との温度
差に対して流量を乗算し、負荷熱量を求め、この負荷熱
量および熱源機の定格能力により運転台数を定めるもの
としている。すなわち、稼働中の全ての熱源機器の定格
能力の和を求め、この和よりも負荷熱量が大きければ増
段要求を出し、小さければ減段要求を出す。
うな従来の熱源機の運転台数制御方法によると、熱源機
の運転台数を定める際に熱源機の定格能力を用いている
ため、運転エネルギーの不要な消費を生じ、運転台数の
制御上、不適切かつ不経済となる問題が生じている。
上の能力(最大能力:実能力)を出すことができる。こ
のため、従来においては、実能力的には増段しなくても
現在の負荷熱量を賄うことができるのに、増段されてし
まう。また、実能力的には減段しても現在の負荷熱量を
賄うことができるのに、減段されない。このように、従
来の方法では、必要台数以上の熱源機が稼働している場
合があり、エネルギーが無駄に使われ、運転台数の制御
が不経済となる。
変化によって変わり、定格能力以下となる場合がある。
この場合、従来においては、実能力的には増段しなけれ
ば現在の負荷熱量を賄うことができないのに、増段され
ない。また、実能力的には減段すると現在の負荷熱量を
賄うことができなくなるのに、減段されてしまう。この
ように、従来の方法では、必要台数の熱源機が稼働され
ない場合があり、運転台数の制御が不適切となる。
なされたもので、その目的とするところは、熱源機の定
格能力と実能力との違いに拘らず、運転台数の制御を経
済的かつ適切に行うことのできる熱源機の運転台数制御
方法を提供することにある。
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、稼働中
の熱源機の現在発揮している能力に基づいて、熱源機の
運転台数を増減段させるための増減段要求を出すように
したものである。第2発明(請求項2に係る発明)は、
稼働中の熱源機の現在発揮している能力をチェックし、
稼働中の全ての熱源機が100%能力で運転されていた
場合、熱源機の運転台数を増段させるための増段要求を
出す一方、稼働中の全ての熱源機の現在発揮している能
力の和を求め、この和が所定の値よりも小さい場合、熱
源機の運転台数を減段させるための減段要求を出すよう
にしたものである。第3発明(請求項3に係る発明)
は、第1発明において、負荷機器からの還水温度が過剰
である場合、熱源機の運転台数を強制的に減段するよう
にしたものである。第4発明(請求項4に係る発明)
は、第1発明において、負荷機器への往水温度の不足を
確認のうえ、熱源機の運転台数の増段を許容するように
したものである。
稼働中の熱源機の現在発揮している能力に基づいて、増
減段要求が出される。第2発明では、稼働中の全ての熱
源機が100%能力で運転されていれば、増段要求が出
される。また、稼働中の全ての熱源機の現在発揮してい
る能力の和が所定の値よりも小さければ(熱源機を1台
減らすだけの余裕があれば)、減段要求が出される。第
3発明では、負荷機器からの還水温度が過剰であれば
(熱源機が冷凍機である場合には還水温度が設定値以
下)、熱源機の運転台数が強制的に減段される。第4発
明では、負荷機器への往水温度が不足している場合(熱
源機が冷凍機である場合には往水温度が設定値以上)に
のみ、熱源機の運転台数の増段が許容される。
る。図3はこの発明を適用してなる空調システムの計装
図である。同図において、11 〜1N は吸収式の冷凍機
(熱源機)、2および3はヘッダ、41 〜4M は空調機
(AHU)、5は熱源コントローラ、6は往水管路、7
は還水管路、8は往水管路5のヘッダ2側近傍に設けら
れた温度計、9は還水管路7のヘッダ3側近傍に設けら
れた温度計である。
凍機11 〜1N からの容量制御信号S1 〜SN ,温度計
8および9からの往水温度T1および還水温度T2を入
力とし、台数制御信号DS1 〜DSN を冷凍機11 〜1
N へ送る。
代表して示すように、冷凍機本体11 -1と、冷凍機本体
コントローラ11 -2と、冷凍機保護回路11 -3と、冷凍
機本体11 -1とヘッダ2との間の往水通路2-1に設けら
れた温度計11 -4と、冷凍機本体11 -1とヘッダ3との
間の還水通路3-1に設けられた温度計11 -5とを備えて
いる。
ーラ11 -2は、熱源コントローラ5からの台数制御信号
DS1 を受けてその動作を開始し、温度計11 -4からの
往水温度(冷水出口温度)T3が所定の温度となるよう
に、冷凍機本体11 -1への水蒸気の供給通路に設けられ
た蒸気弁11 -6へ容量制御信号(開度指令値:0〜10
0%)S1 を送り、蒸気弁11 -6の開度を制御する。
えられた場合、蒸気弁11 -6の開度が100%とされ、
冷凍機本体11 -1へ最大量の水蒸気が供給され。これに
より、冷凍機11 は、100%能力(実能力)で運転さ
れる。したがって、容量制御信号S1 は、冷凍機11 の
実能力に対する現在の発揮能力のパーセントテージを示
している。この蒸気弁11 -6への容量制御信号S1 が熱
源コントローラ5へ分岐して与えられる。
1 -5からの還水温度(冷水入口温度)T4を入力とし、
冷水入口温度T3が所定の温度t1 ℃以下となった場合
に蒸気弁11 -6を強制的に閉じ、冷凍機11 の運転を停
止させる。すなわち、冷水入口温度T4が低下すると、
冷凍機本体11 -1における蒸発器(図示せず)において
冷媒(水)が蒸発しなくなる。これにより、溶媒である
リチウムブロマイド溶液(除湿剤)が濃縮され、結晶化
し、故障を招く。これを防止するために、冷水入口温度
T4が所定の温度t1 ℃以下となった場合、冷凍機11
の運転を強制的に停止させる。
て、その冷房時の動作を交えながら説明する。今、冷凍
機11 〜1N のうち、n台の冷凍機が稼働しているもの
とする。すなわち、冷凍機11 〜1n が稼働しているも
のとする。この場合、熱源コントローラ5は、冷凍機1
1 〜1n からの容量制御信号S1 〜Sn より、冷凍機1
1 〜1n の現在発揮している能力q1 〜qn (%)を知
る(図1に示すステップ101)。そして、この能力q
1 〜qn の和をとり、Qとする(ステップ102)。
かをチェックし(ステップ103)、Q=100nであ
れば「増段要求」を出す(ステップ104)。すなわ
ち、稼働中の全ての冷凍機(11 〜1n )が100%能
力で運転されているか否かをチェックし、稼働中の全て
の冷凍機が100%能力で運転されていた場合、「増段
要求」を出す。
−1)か否かをチェックし(ステップ105)、Q≦1
00(n−1)であれば「減段要求」を出す(ステップ
106)。すなわち、ステップ105でQを100(n
−1)と比較することにより、冷凍機を1台減らすだけ
の余裕があるか否かを確認し、1台減らすだけの余裕が
あればステップ106にて「減段要求」を出す。ステッ
プ105にてQ>100(n−1)であれば、「現状維
持」とする(ステップ107)。なお、本実施例では、
説明上、冷凍機11 〜1N は等能力であり、外気条件や
経年変化に対してその実能力が同様に変化するものとす
る。
「増段要求」,「減段要求」,「現状維持」の何れかを
決定した後(図2に示すステップ200)、温度計9か
らの還水温度(システム還温度)T2をチェックし(ス
テップ201)、T2≦設定値(t2 ℃)であれば、還
水温度T2が過剰であるものとして、n=1でないこと
を確認のうえ(ステップ202)、冷凍機の運転台数を
1台減段してn=n−1とする(ステップ203)。そ
して、効果待ちとして一定時間の経過を待って(ステッ
プ204)、ステップ200へ戻り、次回の台数制御判
断を行う。
2 ℃)であれば、ステップ200での決定結果が「減段
要求」であるか否かをチェックし(ステップ205)、
「減段要求」であれば、n=1でないことを確認のうえ
(ステップ202)、冷凍機の運転台数を1台減段して
n=n−1とし(ステップ203)、ステップ204を
経てステップ200へ戻る。「減段要求」でなければ、
ステップ206へ進み、ステップ200での決定結果が
「増段要求」であるか否かをチェックする。
ば、往水温度(システム往温度)T1をチェックし(ス
テップ207)、T1≧設定値(t3 ℃)であれば、往
水温度T1が不足しているものとして、n=N(冷凍機
の設置台数)でないことを確認のうえ(ステップ20
8)、冷凍機の運転台数を1台増段してn=n+1とす
る(ステップ209)。そして、効果待ちとして一定時
間の経過を待って(ステップ204)、ステップ200
へ戻り、次回の台数制御判断を行う。ステップ206に
て「増段要求」でなければ、増減段の必要はないものと
して、現状を維持し(ステップ210)、ステップ20
0へ戻る。なお、ここまで冷房時の動作を例として説明
したが、もちろん暖房にも対応可能である。その場合、
ステップ201および207の条件式の不等号の向きを
逆にすればよい。
稼働中の冷凍機11 〜1n の現在発揮している能力q1
〜qn に基づいて増減段要求が出されるので、冷凍機1
1 〜1M の定格能力と実能力との違いに拘らず、運転台
数の制御を経済的かつ適切に行うことが可能となる。ま
た、本実施例によれば、還水温度T2が設定値t2 ℃以
下である場合には冷凍機の運転台数が強制的に減段され
るので、還水温度T2の過剰状態が速やかに解消され、
安定度を保ちながら省エネが図られる。また、本実施例
によれば、往水温度T2が設定値t3 ℃以上である場合
にのみ冷凍機の運転台数の増段が許容されるので、往水
温度T2が不足していないにも拘らず増段が行われると
いうことがなくなり、省エネが図られる。
凍機としたが、ターボ式の冷凍機等としてもよい。ま
た、本実施例では、稼働中の冷凍機の現在発揮している
能力を容量制御信号から知るようにしたが、蒸気弁の実
開度から知るようにしてもよい。また、稼働中の冷凍機
の現在発揮している能力は、蒸気弁の開度からのみでな
く、ガスの流量弁等からも知ることができる。また、本
実施例においては、冷凍機を例にとって説明したが、冷
温水機等の熱源機としてもよいことは言うまでもない。
発明によれば、第1発明では、稼働中の熱源機の現在発
揮している能力に基づいて増減段要求が出されるものと
なり、熱源機の定格能力と実能力との違いに拘らず、運
転台数の制御を経済的かつ適切に行うことが可能とな
る。第2発明では、稼働中の全ての熱源機が100%能
力で運転されていれば増段要求が出され、稼働中の全て
の熱源機の現在発揮している能力の和が所定の値よりも
小さければ減段要求が出され、熱源機の定格能力と実能
力との違いに拘らず、運転台数の制御を経済的かつ適切
に行うことが可能となる。第3発明では、負荷機器から
の還水温度が過剰であれば熱源機の運転台数が強制的に
減段され、還水温度の過剰状態が速やかに解消され、安
定度を保ちながら省エネが図られる。第4発明では、負
荷機器への往水温度が不足している場合にのみ、熱源機
の運転台数の増段が許容されるので、往水温度が不足し
ていないにも拘らず増段が行われるということがなくな
り、省エネが図られる。
を説明するためのフローチャートである。
動作を説明するためのフローチャートである。
である。
調機、5…熱源コントローラ、6…往水管路、7…還水
管路、8,9…温度計、11 -1…冷凍機本体、11 -2…
冷凍機本体コントローラ、11 -3…冷凍機保護回路、1
1 -4,11 -5…温度計、11 -6…蒸気弁、S1 〜SN …
容量制御信号、DS1 〜DSN …台数制御信号。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数台の熱源機を備え、負荷機器に対し
て往水の供給を行うと共に、必要に応じて前記熱源機の
運転台数を制御する熱源機の運転台数制御方法におい
て、 稼働中の熱源機の現在発揮している能力に基づいて前記
熱源機の運転台数を増減段させるための増減段要求を出
すようにしたことを特徴とする熱源機の運転台数制御方
法。 - 【請求項2】 複数台の熱源機を備え、負荷機器に対し
て往水の供給を行うと共に、必要に応じて前記熱源機の
運転台数を制御する熱源機の運転台数制御方法におい
て、 稼働中の熱源機の現在発揮している能力をチェックし、 稼働中の全ての熱源機が100%能力で運転されていた
場合、前記熱源機の運転台数を増段させるための増段要
求を出す一方、 稼働中の全ての熱源機の現在発揮している能力の和を求
め、この和が所定の値よりも小さい場合、前記熱源機の
運転台数を減段させるための減段要求を出すようにした
ことを特徴とする熱源機の運転台数制御方法。 - 【請求項3】 請求項1において、負荷機器からの還水
温度が過剰である場合、熱源機の運転台数を強制的に減
段するようにしたことを特徴とする熱源機の運転台数制
御方法。 - 【請求項4】 請求項1において、負荷機器への往水温
度の不足を確認のうえ、熱源機の運転台数の増段を許容
するようにしたことを特徴とする熱源機の運転台数制御
方法。
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- 1995-03-24 JP JP06571295A patent/JP3306612B2/ja not_active Expired - Fee Related
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