JP2008240586A - 車両用消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内管の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバに起因する異音の発生を防止できる車両用消音器の提供。
【解決手段】 排気ガスが流通する内管2と、この内管2との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管4とから構成され、内管2に一対の小孔9a,9bを有するルーバが設けられた車両用消音器において、一対の小孔9a,9bを内管の周方向に開口した状態でルーバ8を設けると共に、該ルーバ8の排気ガス下流側に切欠開口部10を形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 排気ガスが流通する内管2と、この内管2との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管4とから構成され、内管2に一対の小孔9a,9bを有するルーバが設けられた車両用消音器において、一対の小孔9a,9bを内管の周方向に開口した状態でルーバ8を設けると共に、該ルーバ8の排気ガス下流側に切欠開口部10を形成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用消音器に関し、特に、共鳴型の消音室を有する車両用消音器の改良技術に関する。
従来、排気ガスが流通する内管と、この内管との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管とから構成され、内管の外周に小孔を有するルーバが設けられた車両用消音器車両用消音器の技術が公知になっている(特許文献1参照)。
特開2004−36589号公報
しかしながら、従来の発明にあっては、排気ガスの流速(流量)や小孔の径によって生じる異音(笛吹音)を防止することを目的としてルーバを設けているが、内管の径をさらに小さくして排気ガスの流速を大きくすると、ルーバを起因とする異音が発生してしまうという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、排気管の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバに起因する異音の発生を防止できる車両用消音器を提供することである。
本発明の請求項1記載の発明では、排気ガスが流通する内管と、この内管との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管とから構成され、前記内管に一対の小孔を有するルーバが設けられた車両用消音器において、前記一対の小孔を内管の周方向に開口した状態で前記ルーバを設けると共に、該ルーバの排気ガス下流側に切欠開口部を形成したことを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明にあっては、排気ガスが流通する内管と、この内管との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管とから構成され、前記内管に小孔を有する一対のルーバが設けられた車両用消音器において、前記一対の小孔を内管の周方向に開口した状態で前記ルーバを設けると共に、該ルーバの排気ガス下流側に切欠開口部を形成したため、排気管の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバに起因する異音の発生を防止できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は本発明の実施例1の車両用消音器の内部を説明する図、図2は図1のS2−S2線における断面図、図3は本実施例1のルーバの拡大図、図4は図3のS4−S4線における断面図、図5は図3のS5−S5線における断面図である。
図1は本発明の実施例1の車両用消音器の内部を説明する図、図2は図1のS2−S2線における断面図、図3は本実施例1のルーバの拡大図、図4は図3のS4−S4線における断面図、図5は図3のS5−S5線における断面図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施例1の車両用消音器1では、排気ガスが流通する直管状の内管2と、この内管2との間に共鳴室3を有して該内管2の外側に設けられる略円筒状の外管4とから構成され、全て金属製となっている。
図1に示すように、本実施例1の車両用消音器1では、排気ガスが流通する直管状の内管2と、この内管2との間に共鳴室3を有して該内管2の外側に設けられる略円筒状の外管4とから構成され、全て金属製となっている。
内管2の排気ガス上流側端部5は拡径されると共に、その外周に外管4の縮径した縮径部4aが図示を省略するスポット溶接等で複数箇所に亘って固定されている。
一方、内管2の排気ガス下流側端部6の外周には、環状の金属製メッシュ部材7が外嵌した状態で図示を省略するスポット溶接等で複数箇所に亘って固定されると共に、この金属製メッシュ部材7は外管4の縮径部4bの内側に当接して摺動可能に固定支持され、これによって、内管2の排気ガスによる軸方向への熱膨張を許容できるようになっている。
一方、内管2の排気ガス下流側端部6の外周には、環状の金属製メッシュ部材7が外嵌した状態で図示を省略するスポット溶接等で複数箇所に亘って固定されると共に、この金属製メッシュ部材7は外管4の縮径部4bの内側に当接して摺動可能に固定支持され、これによって、内管2の排気ガスによる軸方向への熱膨張を許容できるようになっている。
そして、内管2の外周には、後述するルーバ8が千鳥状に複数形成されている。
具体的には、図2〜5に示すように、本実施例1のルーバ8は、内管2の軸直断面が略V字形となるように内管2を外側へ向けて切り起こして形成され、これにより、ルーバ8には内管2の周方向に開口した一対の小孔9a,9bが備えられている。
具体的には、図2〜5に示すように、本実施例1のルーバ8は、内管2の軸直断面が略V字形となるように内管2を外側へ向けて切り起こして形成され、これにより、ルーバ8には内管2の周方向に開口した一対の小孔9a,9bが備えられている。
また、ルーバ8の排気ガス下流側にはそれぞれ対応する小孔9a,9bと連続して切欠開口部10がそれぞれ形成されている。
なお、ルーバ8の幅、高さ、V字形の角度等の寸法、及び切欠開口部10の開口面積等については適宜設定できる。
なお、ルーバ8の幅、高さ、V字形の角度等の寸法、及び切欠開口部10の開口面積等については適宜設定できる。
また、内管2の製造方法としては、内管2の素材となる金属製平板部材に切り起こし加工を施して予めルーバ8を形成した後、円筒状にしてその端縁同士を接合する。勿論、他の製造方法を用いても良い。
次に、作用を説明する。
このように構成された車両用消音器1では、内管2の排気ガス上流側端部5に図示を省略するエンジン側の接続管が接続される一方、排気ガス下流側端部6に図示を省略するメインマフラ側の接続管が接続される。
このように構成された車両用消音器1では、内管2の排気ガス上流側端部5に図示を省略するエンジン側の接続管が接続される一方、排気ガス下流側端部6に図示を省略するメインマフラ側の接続管が接続される。
そして、内管2の排気ガス上流側端部5から排気ガスが流入して排気ガス下流側端部6へ流通する間に、排気ガスの音エネルギーが、各ルーバ8の小孔9a,9bを介して共鳴室3に進入することにより、共鳴作用を受けて減衰され、これによって、排気騒音を消音できる。
また、ルーバ8が略V字形に切り起こした形状に形成されるため、多指向性の排気ガスの放射エネルギーを共鳴室3に進入させることができ、外管4に対して斜めになるため、より外管4の放射音を防止できる。
ここで、従来の発明にあっては、排気ガスの流速(流量)や小孔の径によって生じる異音(笛吹音)を防止することを目的としてルーバを設けているが、内管の径をさらに小さくして排気ガスの流速を大きくすると、ルーバを起因とする異音が発生してしまうという問題点があった。
なお、異音の原因は、排気ガスの流速が大きくなると内管の外側に設けられたルーバの排気ガス下流側に渦流が発生してしまうためと考えられる。
なお、異音の原因は、排気ガスの流速が大きくなると内管の外側に設けられたルーバの排気ガス下流側に渦流が発生してしまうためと考えられる。
これに対し、本実施例1では、従来品のルーバの排気ガス下流側に相当する位置に切欠開口部10が形成されるため、渦流が発生する虞がなく、ルーバに起因する異音の発生を防止できる。
なお、ルーバ8の形状以外を同一条件とした従来品と本発明品の騒音試験を行った結果、従来品では内管の径を40φよりも小さくすると異音が発生したのに対し、本発明品は内管2の径を35φにしても異音が発生しなかった。
なお、ルーバ8の形状以外を同一条件とした従来品と本発明品の騒音試験を行った結果、従来品では内管の径を40φよりも小さくすると異音が発生したのに対し、本発明品は内管2の径を35φにしても異音が発生しなかった。
従って、本実施例1の車両用消音器1では、内管2の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバ8に起因する異音の発生を防止できる。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、本実施例1の車両用消音器1にあっては、排気ガスが流通する内管2と、この内管2との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管4とから構成され、内管2に一対の小孔9a,9bを有するルーバが設けられた車両用消音器において、一対の小孔9a,9bを内管の周方向に開口した状態でルーバ8を設けると共に、該ルーバ8の排気ガス下流側に切欠開口部10を形成したため、内管2の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバ8に起因する異音の発生を防止できる。
以上、説明したように、本実施例1の車両用消音器1にあっては、排気ガスが流通する内管2と、この内管2との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管4とから構成され、内管2に一対の小孔9a,9bを有するルーバが設けられた車両用消音器において、一対の小孔9a,9bを内管の周方向に開口した状態でルーバ8を設けると共に、該ルーバ8の排気ガス下流側に切欠開口部10を形成したため、内管2の径を小さくして排気ガスの流速を大きくした場合でもルーバ8に起因する異音の発生を防止できる。
また、ルーバ8が略V字形に切り起こした形状に形成されるため、異音の発生を防止しつつ、多指向性の排気ガスの放射エネルギーを共鳴室3に流入でき、好適となる。
以上、本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、本実施例1で説明した各構成部材の詳細な部位の形状、寸法、材質、設置数、配置等を追加・変更したものは全て本発明の範疇となる。
例えば、本実施例1で説明した各構成部材の詳細な部位の形状、寸法、材質、設置数、配置等を追加・変更したものは全て本発明の範疇となる。
1 車両用消音器
2 内管
3 共鳴室
4 外管
5 (内管の)排気ガス上流側端部
6 (内管の)排気ガス下流側端部
7 金属製メッシュ部材
8 ルーバ
9a、9b 小孔
10 切欠部
2 内管
3 共鳴室
4 外管
5 (内管の)排気ガス上流側端部
6 (内管の)排気ガス下流側端部
7 金属製メッシュ部材
8 ルーバ
9a、9b 小孔
10 切欠部
Claims (1)
- 排気ガスが流通する内管と、この内管との間に共鳴室を有して該内管の外側に設けられる外管とから構成され、
前記内管に一対の小孔を有するルーバが設けられた車両用消音器において、
前記一対の小孔を内管の周方向に開口した状態で前記ルーバを設けると共に、該ルーバの排気ガス下流側に切欠開口部を形成したことを特徴とする車両用消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007080496A JP2008240586A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 車両用消音器 |
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JP2007080496A Pending JP2008240586A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 車両用消音器 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011127607A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | J Eberspecher Gmbh & Co Kg | 排気ガス処理装置 |
CN108412580A (zh) * | 2018-05-14 | 2018-08-17 | 贵州山川环保科技有限公司 | 一种消声器及其制备方法 |
US11300021B2 (en) * | 2019-11-14 | 2022-04-12 | Purem Novi, Inc. | Exhaust component with louver bridge for suppressing vehicle exhaust pipe resonances and vehicle exhaust system with exhaust component |
US11698008B2 (en) * | 2020-02-14 | 2023-07-11 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Exhaust device |
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JPS509468Y1 (ja) * | 1970-01-20 | 1975-03-24 | ||
JPS51100307A (en) * | 1975-03-01 | 1976-09-04 | Myagami Seisakusho Kk | Shoonkino seizohoho |
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-
2007
- 2007-03-27 JP JP2007080496A patent/JP2008240586A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091210 |
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Effective date: 20111129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |