JP2008240329A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が容易でありながらも十分な耐力を発現することを可能とした接合構造を提案する。
【解決手段】直線状の鉄筋からなり、先端に鉄筋径よりも大きな幅を有した定着部材31が固定された複数の柱主筋10,10,…と、直線状の鉄筋からなり、先端に鉄筋径よりも大きな幅を有した定着部材31が固定された複数の梁主筋20,20,…と、一辺が柱主筋10に沿い、他辺が梁主筋20に沿うように配筋されたく字状の隅角部補強筋30,30,…とを備える鉄筋コンクリート造建物の柱梁接合部における接合構造J。
【選択図】図1

Description

本発明は鉄筋コンクリート造建物における柱と梁の接合構造に関する。
従来、鉄筋コンクリート造建物の最上層における柱と梁との接合部(以下、単に「柱梁接合部」という場合がある)では、図7に示すように、柱101の上端部110を梁102の天端よりも突出させ、この突出部分を利用して柱主筋111の定着長を確保していた。このとき、梁102の主筋120は、柱101と梁102との接合部内において折り曲げ定着されていた。
ところが、柱101の上端110を梁102の天端よりも突出させることは、意匠設計の自由度を制限するため好ましくなく、また、防水構造を構築する面においても突出部分が防水構造の立ち上がり部と干渉するため、施工が困難になるという問題点を有していた。
前記問題点を解消するために、柱上端部の突出部を形成することなく、柱梁接合部内において柱および梁の主筋を定着させる接合構造が多数開発されている。
例えば、特許文献1には、図8(a)および(b)に示すように、柱梁接合部内の上側の梁主筋220(以下、単に「梁上端主筋221」という場合がある)のみが、折り曲げ配筋されて、下側の梁主筋220(以下、単に「梁下端主筋222」という場合がある)および柱主筋210については直線状の鉄筋の先端に定着板230が設けられたものとし、コの字形の柱頭補強筋231をその垂直部が柱主筋210に沿って下向きで柱の帯筋に内接するように配筋された接合構造が開示されている。
また、特許文献2には、図9に示すように、柱301と梁302との接合部において、柱主筋310の端部と梁主筋320の端部とを、アングル材等の接合部材330を介して接合することで、柱梁接合部(柱301)内に柱主筋310および梁主筋320を定着させる接合構造が開示されている。
特開2004−100369号公報 特開2002−276024号公報
ところが、前記特許文献1に記載の接合構造は、梁上端主筋221に、折り曲げ加工を施す必要があり、その加工に手間と精度を要するとともに、折り曲げ加工が施された梁上端主筋221の配筋作業に高い精度が要求されるため、手間がかかるという問題点を有していた。
また、折り曲げ加工が施された梁上端主筋221が梁下端主筋222および柱主筋210と互いに混み合う配筋のため、各主筋221,222,210の位置決め等が複雑となり、施工にも手間を要していた。
また、特許文献2に記載の接合構造は、アングル材等の接合部材330を使用しているため、コンクリート打設後に、コンクリートの沈降により接合部材330の下面に空隙ができる可能性があり、十分な耐力を得ることができない虞があるという問題点を有していた。
また、接合部材330に、柱主筋310および梁主筋320を挿通するための複数の挿通孔を、柱主筋310および梁主筋320の施工誤差に応じて形成する必要があり、その作業に手間を要するという問題点を有していた。
さらに、施工時には、柱主筋310および梁主筋320の一方に、接合部材330を取り付けた後、他方を接合部材330の挿通孔に挿通する必要がある。そのため、決められた位置に他方の主筋の端部が配筋されるようにする、高い精度の施工が要求されるため、施工に手間を要するという問題点を有していた。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、施工が容易でありながらも十分な耐力を発現することを可能とした接合構造を提案することを課題とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、鉄筋コンクリート造建物の柱梁接合部における接合構造であって、直線状の鉄筋からなる複数の柱主筋と、直線状の鉄筋からなる複数の梁主筋と、一辺が前記柱主筋に沿い、他辺が前記梁主筋に沿うように配筋されたく字状の隅角部補強筋と、を備えることを特徴としている。
かかる接合構造は、直線状の鉄筋を柱主筋および梁主筋として使用するため、柱主筋および梁主筋の端部に曲げ加工を施す手間を省略することが可能となり、施工性が向上する。また、柱主筋および梁主筋が直線状の鉄筋により構成されているため、曲げ加工が施された鉄筋を使用する場合に比べて位置決めが容易で配筋作業を簡易に行うことが可能である。
また、隅角部補強筋を配置することにより、L字形の柱梁接合部が閉じる方向の地震荷重が作用した場合に、45度方向のひび割れに起因する破壊を防止することが可能となる。また、隅角部補強筋は、一辺が柱主筋に沿い、他辺が梁主筋に沿うように配筋されているため、重ね継手としての効果も有しており、直線定着長さを短くすることを可能としている。
前記柱主筋および前記梁主筋の先端に前記鉄筋の鉄筋径よりも大きな幅を有した定着部がそれぞれ形成されていれば、柱主筋および梁主筋の定着性能が向上し、好適である。
また、前記接合構造において、前記梁主筋と直交する基部と前記基部の両端から下向きに延設されて前記柱主筋と平行をなす2本の脚部とを有し、前記梁主筋と前記隅角部補強筋の他辺とを拘束するU字補強筋を備えていてもよい。
かかる接合構造によれば、U字補強筋により梁主筋と隅角部補強筋が拘束されるため、上側の梁主筋と隅角部補強筋の跳ね上がりが防止される。また、U字補強筋の脚部は、柱梁接合部のコンクリートを拘束する役目も果たすため、接合部のせん断耐力や変形能力を向上させることが可能となる。
また、前記接合構造において、前記隅角部補強筋の先端に、フックが形成されていれば、直線定着では隅角部補強筋の定着長が不足する場合であっても、柱梁接合部内での隅角部補強筋の定着を確保することが可能となる。
本発明によれば、鉄筋コンクリート造の建物における柱と梁との接合部について、施工が容易でありながらも十分な耐力を発現することを可能とした接合構造を構築することが可能となる。
本発明の補強構造の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1は、本実施形態に係る接合構造を示す斜視図である。図2は、図1に示す接合構造を採用した鉄筋コンクリート造建物を示す立面図である。図3(a)は図1に示す接合構造の平面図であり、(b)は同側面図である。
本実施形態に係る接合構造Jは、図1に示すように、鉄筋コンクリート造建物の柱1と梁2との接合部における接合構造Jであって、直線状の鉄筋からなる複数の柱主筋10,10,…と、直線状の鉄筋からなる複数の梁主筋20,20,…と、一辺が柱主筋10に沿い、他辺が梁主筋20に沿うように配筋されたく字状の隅角部補強筋30,30,…と、を備えて構成されている。
接合構造Jは、図1および図2に示すように、鉄筋コンクリート造建物Bの最上層の柱梁接合部に採用されるものであって、本実施形態では、1本の柱1に対して、2方向から梁2,2が接合される場合について説明する。このような柱梁接合部は、柱1の上端において構成されている。
図2に示すように、鉄筋コンクリート構造物Bは、所定の間隔をあけて複数本立設された柱1,1,…と、隣接する柱1,1に横設される梁2,2,…とを備えて構成されている。
柱1は、図2に示すように、鉄筋コンクリート造建物Bにおいて、基礎から最上層まで連続して形成された構造体であって、互いに所定の間隔をあけて複数本立設されている。
本実施形態に係る柱1には、図3(a)に示すように、2本の梁2,2が、互いに直交する方向からそれぞれの先端が柱1の側面に突き合わされた状態で接合されている。
図3(a)に示すように、柱1は断面視が略正方形に形成されており、12本の柱主筋10,10,…が配筋されている。また、柱1には、図3(a)および(b)に示すように、柱主筋10,10,…の周囲を覆うように矩形状に形成された柱帯筋11が、柱1の軸方向に沿って所定の間隔により配筋されている。
なお、本実施形態では、柱1を略正方形断面に構成する場合について説明したが、柱1の形状は限定されるものではなく、円形断面、楕円形断面、矩形断面またはその他の多角形断面に構成するなど、建物Bの使用目的や景観設計等に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、柱主筋10を12本するものとしたが、柱主筋10の本数、配筋ピッチ、鉄筋径等は、限定されるものではなく、適宜設定すればよい。また、柱帯筋11の、形状は、柱主筋10の配筋に応じて適宜設定すればよく、矩形に限定されないことはいうまでもない。また、柱帯筋11の鉄筋径や配筋ピッチ等も適宜設定されるものであって、限定されるものではない。
柱主筋10は、柱1の側面から所定のコンクリート被りを確保した状態で、柱1の断面形状に沿って配筋されているとともに、梁2から延設された梁主筋20の配置に応じて配筋されている。
本実施形態では、柱主筋10として、ネジ鉄筋を使用するものとし、柱主筋10の先端には、それぞれ定着部材31が固定されている。柱主筋10は、先端に固定された定着部材31により、定着長が短縮化されて、柱主筋10が柱1内において直線定着されている。なお、柱主筋10は、ネジ鉄筋に限定されるものではなく、その他の異形鉄筋や丸鋼を使用してもよい。
定着部材31は、図3(b)に示すように、柱主筋10の先端を収容する筒状部31bと柱主筋10の鉄筋径よりも大きな直径からなる円形板からなる定着部31aとにより構成されている。この定着部材31は、ネジ鉄筋からなる柱主筋10の先端を、筒状部31bにねじ込むことにより、柱主筋10の先端に固定されている。柱主筋10の先端は、定着部31aが固定されていることにより拡径されているため、柱鉄筋10の定着性能が向上し、直線定着の定着長の短縮化が可能となる。
本実施形態では、柱主筋10の先端に定着部材31を固定するものとしたが、柱主筋10の定着部は、必ずしも定着部材31を介して形成する必要はない。例えば、柱主筋10として、先端に拡径部が形成されたいわゆるこぶつき鉄筋を使用してもよい。また、柱主筋10の先端に直接板材を溶接等の公知の方法により固定することで、定着部を形成してもよい。
また、定着部31aとして、円形板を使用するものとしたが、幅寸法が柱主筋10の鉄筋径よりも大きい矩形状やその他の多角形状の板材を使用してもよい。
梁2は、図2に示すように、所定の間隔をあけて立設された柱1同士の間に横設された鉄筋コンクリート製構造体である。
図3(a)および(b)に示すように、梁2は断面視が略正方形に形成されており、所定の間隔により配設された梁主筋20が4本ずつ、上下に2段(梁上端主筋20aおよび梁下端主筋20b)、配筋されている。また、梁2には、梁主筋20,20,…の周囲を覆うように矩形状に形成された梁肋筋21が、梁2の軸方向に沿って所定の間隔により配筋されている。
なお、本実施形態では、梁2を略正方形断面に構成する場合について説明したが、梁2の形状は限定されるものではなく、円形断面、楕円形断面、矩形断面またはその他の多角形断面に構成するなど、建物Bの使用目的や景観設計等に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、梁上端主筋20aと梁下端主筋20bをそれぞれ4本ずつ計8本配筋するものとしたが、梁主筋20の本数、配筋ピッチ、鉄筋径等は、限定されるものではなく、適宜設定すればよい。また、梁肋筋21の、形状は、梁主筋20の梁2の断面形状や配筋等に応じて適宜設定すればよく、矩形に限定されないことはいうまでもない。また、梁肋筋21の鉄筋径や配筋ピッチ等も適宜設定されるものであって、限定されるものではない。
本実施形態では、梁主筋20として、ネジ鉄筋を使用するものとし、梁主筋20の先端には、それぞれ定着部材31が固定されている。梁主筋20の先端に定着部材31が固定されていることにより、梁主筋20が柱1の内部において直線定着されている。なお、梁主筋20は、ネジ鉄筋に限定されるものではなく、その他の異形鉄筋や丸鋼を使用してもよい。
梁主筋20は、図3(a)および(b)に示すように、梁2の表面から所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されており、その先端が梁2の先端から突出して柱1の内部(柱梁接合部内)に配筋されている。
梁主筋20,20,…のうち、中間の2本の梁主筋20,20は、柱主筋10,10,…の配筋に応じて、互いの間隔が狭められている。また、梁主筋20は、直交する他の方向から配設された梁主筋20と上下の高さをずらすことで、互いに交差するように、配筋されている。
本実施形態では、梁主筋20の先端に定着部材31を固定する構成としたが、梁主筋20の定着部は、必ずしも定着部材31を介して形成する必要はない。例えば、梁主筋20として先端に拡径部が形成されたいわゆるこぶつき鉄筋を使用してもよく、また、梁主筋20の先端に直接板材を固定することにより、定着部を形成してもよい。
隅角部補強筋30は、図3(a)および(b)に示すように、鉄筋を90度折り曲げることによりく字状に形成された鉄筋であって、縦辺(一辺)30aが梁2と反対側に配置された柱主筋10に沿い、横辺(他辺)30bが梁上端主筋20aに沿うように配筋されている。つまり、隅角部補強筋30は、梁上端主筋20aと柱主筋10に沿って配置されており、また、柱1と梁2によりL形に形成された接合部における外側の角に沿って所定のコンクリート被りを確保した位置に配置されている。
本実施形態では、隅角部補強筋30を構成する鉄筋として、柱主筋10および梁主筋20と同等の鉄筋径からなるネジ鉄筋を使用するものとするが、隅角部補強筋30を構成する材料はこれに限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
隅角部補強筋30を構成する縦辺30aおよび横辺30bの長さは、コンクリートや鉄筋の強度とそれらの組み合わせによって定まるものであって、限定されるものではない。
隅角部補強筋30は、図3(b)に示すように、縦辺30aおよび横辺30bが、それぞれ柱主筋10および梁上端主筋20aに、重なり合うように配筋されて、柱主筋10および梁上端主筋20aと同等のコンクリート被りを有して配筋されている。
図1および図3に示すように、本実施形態にかかる接合構造Jには、互いに交差するように配筋された梁上端主筋20aのうちの上側に配筋される梁上端主筋20a(本実施形態では、図3において右から接続する梁上端主筋20a)と、この梁上端主筋20aに沿って配置された隅角部補強筋30の横辺30bとを拘束するU字補強筋32が3本配筋されている。
U字補強筋32は、前記梁上端主筋20aと直交する基部32aと、この基部32aの両端から下向きに延設されて柱主筋10と平行をなす2本の脚部32bとを有し、梁上端主筋20aに沿って配置された4本の隅角部補強筋30,30,…のうち、両端の隅角部補強筋30,30に跨って配置されている。なお、本実施形態では、U字補強筋32を3本配筋するものとしたが、U字補強筋32の本数や配筋ピッチは限定されるものではなく、梁上端主筋20aや隅角部補強筋30の配筋等に応じて適宜設定すればよい。
以上、本実施形態にかかる接合構造Jによれば、柱主筋10と梁主筋20の先端に定着部材31を固定することにより直線定着しているため、柱主筋10および梁主筋20の折り曲げ加工に要する手間を省略することが可能となり、加工に要する費用を削減することが可能となる。
また、隅角部補強筋30が、柱主筋10および梁主筋20に平行となるように配筋されていることにより、柱主筋10および梁主筋20と重ね継手される効果を得ることが可能となり、柱主筋10および梁主筋20の直線定着長を短くすることが可能となる。故に、柱1の頭部を梁2の上端から突出させる等して、柱主筋の定着長を確保する必要がない。
柱主筋10および梁主筋20として、直線状の鉄筋を使用するため、配筋作業が簡便になる。接合部における主筋同士の組み合わせが容易なため、柱1または梁2のプレキャスト化にも対応が容易である。さらに、折り曲げ加工が施されていないため、鉄筋の搬送や取り扱いも容易である。
梁2と反対側に配筋された柱主筋10と上側の梁主筋20に沿って隅角部補強筋30が配筋されているため、L形の柱と梁の接合部が閉じる方向の地震荷重(梁2に下向き、柱1に右向きの荷重)が作用する時に卓越する斜め45度方向のひび割れに起因する破壊を防止することが可能となる。
U字補強筋32が、互いに交差するように配筋された梁主筋20,20,…のうちの上側の梁上端主筋20aと隅角部補強筋30の横辺30bを拘束しているため、梁上端主筋20aと隅角部補強筋30の跳ね上がりが防止される。また、U字補強筋32の脚部32bは、柱1のコンクリートを拘束する補強筋としての機能も果たし、柱1と梁2の接合部におけるせん断耐力や変形能力を向上させる効果も期待できる。
柱主筋10および梁主筋20に折り曲げ加工が施されていないため、柱梁接合部において、配筋が混み合うことがなく作業が容易である。つまり、直線状の柱主筋10と梁主筋20とを、所定の順序により配置するのみで配筋した後、隅角部補強筋30およびU字補強筋32を配置するのみで配筋作業が完了するため、作業が容易である。したがって、熟練した技術を要することなく、高精度の配筋を行うことが可能であり、かつ、十分な耐力を有する柱梁接合部を構成することが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、1本の柱1に対して、2方向から梁2が接合する場合について説明したが、図4(a)および(b)に示す接合構造J2のように、1本の柱1に対して1方向からのみ梁2が接合する等、本発明の接合構造Jの適用可能な構造は、前記の構造に限定されるものではない。この場合においても、梁上端主筋20aと、この梁上端主筋20aに沿って配置された隅角部補強筋30の横辺30bとを拘束するように、U字補強筋32を梁上端主筋20aと直交するように配筋すれば、梁主筋20と隅角部補強筋30の跳ね上がりが防止されるため、好適である。
また、前記実施形態では、隅角部補強筋30として、く字状の鉄筋を使用するものとしたが、縦辺30aおよび横辺30bが直線定着では柱梁接合部(柱1の断面)内において所定の定着長を確保することができない場合には、図5に示す接合構造J3のように、隅角部補強筋30の縦辺30aおよび横辺30bの先端に、それぞれフック30c,30cを形成してもよい。この場合において、フック30cの形状は限定されるものではなく、90°フック、135°フック、180°フック等をそれぞれ状況に応じて採用すればよい。
また、前記実施形態では、U字補強筋32として、上側の梁主筋20,20,…と、この梁主筋20,20,…に沿って配置された4本の隅角部補強筋30,30,…の全てを拘束するように、両端の隅角部補強筋30,30に跨って配置される形状に形成されたものを使用するものとしたが、図6に示す接合構造J4のように、U字補強筋32を分割して、それぞれ上側の梁主筋20,20,…と隅角部補強筋30,30,…の一部を拘束する構成としてもよい。つまり、隣接する梁上端主筋20と隅角部補強筋30の2本のみを拘束するU字補強筋32’や、梁上端主筋20と隅角部補強筋30を2本ずつ拘束するU字補強筋32”等を利用してもよい。
また、前記実施形態では、柱主筋10と梁主筋20の全てに定着部材31を固定するものとしたが、柱主筋10と梁主筋20と隅角部補強筋30との組み合わせにより、柱主筋10と梁主筋20の直線定着に必要な定着長が確保できる場合には、定着部材31を省略してもよい。
また、U字補強筋32は、必要に応じて配置すればよく、梁主筋20および隅角部補強筋30が跳ね上がる虞がないような場合には省略してもよい。
また、前記実施形態では、隅角部補強筋30を柱主筋10と梁主筋20に、同等のコンクリート被りを有して水平方向に重なり合うように配置するものとしたが、隅角部補強筋30の配置方法は限定されるものではなく、例えば、縦辺30aが柱主筋10の内側、横辺30bが梁主筋20の下側となるように重なり合わせてもよい。
本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造の概略を示す斜視図である。 本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造を採用した鉄筋コンクリート造建物を示す立面図である。 (a)は本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造の平面図であり、(b)は同側面図である。 本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造の変形例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造の他の変形例を示す側面図である。 本発明の好適な実施形態に係る柱と梁との接合構造のその他の変形例を示す平面図である。 従来の接合構造を示す側面図である。 従来の接合構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来の接合構造を示す側面図である。
符号の説明
1 柱
10 柱主筋
2 梁
20 梁主筋
30 隅角部補強筋
30c フック
31 定着部材
31a 定着板
32 U字補強筋
32a 基部
32b 脚部

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリート造建物の柱梁接合部における接合構造であって、
    直線状の鉄筋からなる複数の柱主筋と、
    直線状の鉄筋からなる複数の梁主筋と、
    一辺が前記柱主筋に沿い、他辺が前記梁主筋に沿うように配筋されたく字状の隅角部補強筋と、を備えることを特徴とする、
    接合構造。
  2. 前記柱主筋および前記梁主筋には、先端に前記鉄筋の鉄筋径よりも大きな幅を有した定着部がそれぞれ形成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記梁主筋と直交する基部と前記基部の両端から下向きに延設されて前記柱主筋と平行をなす2本の脚部とを有し、前記梁主筋と前記隅角部補強筋の他辺とを拘束するU字補強筋を備えることを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記隅角部補強筋の先端に、フックが形成されていることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接合構造。
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