JP2008239811A - 燃料油組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】硫黄分0.8質量ppm以下、蒸留性状の初留点温度140℃以上180℃以下、30℃における動粘度1.2mm2/s以上1.6mm2/s以下、1環ナフテン分含有量15容量%以上45容量%以下、1環芳香族含有量1容量%以上15容量%以下、煙点20mm以上45mm以下、HFRR摩耗痕径850μm以下であることを特徴とする燃料油組成物。
【選択図】なし
Description
しかし、燃料電池に灯油を使用した場合、灯油中に含まれる硫黄分や芳香族分の影響により、脱硫触媒が急速に劣化することが知られている。
また、燃料電池用に硫黄分や芳香族分を低減した灯油を家庭用の石油ストーブや石油給湯器に使用すると煤が生成され、不具合を起こすことが懸念されている。
池松正樹,「エンジンテクノロジー」,山海堂社,2001年1月,第3巻,第1号,p.35
本発明の燃料油組成物は、硫黄分0.8質量ppm以下、蒸留性状の初留点温度140℃以上180℃以下、30℃における動粘度1.2mm2/s以上1.6mm2/s以下、1環ナフテン分含有量15容量%以上45容量%以下、1環芳香族含有量1容量%以上15容量%以下、煙点20mm以上45mm以下、HFRR摩耗痕径850μm以下であることを特徴とする。
本発明において、硫黄分とは、JIS K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」により測定される値を意味する。
また、本発明の燃料油組成物の蒸留性状の初留点温度は180℃以下であることが必要であり、170℃以下であることが好ましい。初留点温度が180℃より高い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
本発明において、蒸留性状とは、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」に準拠して得られる値を意味する。
また、本発明の燃料油組成物の30℃における動粘度は1.6mm2/s以下であることが必要であり、1.55mm2/s以下であることが好ましく、1.5mm2/s以下であることがさらに好ましい。30℃における動粘度が1.6mm2/sより高い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
本発明において、動粘度とは、JIS K 2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」に準拠して得られる値を意味する。
また、本発明の燃料油組成物の1環ナフテン分含有量は45容量%以下であることが必要であり、43容量%以下であることが好ましく、40容量%以下であることがさらに好ましい。1環ナフテン分含有量が45容量%より多い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
本発明において、1環ナフテン分含有量とは、ASTM D2786「Standard Test Method for Hydrocarbon Types Analysis of Gas-Oil Saturates Fractions by High Ionizing Voltage Mass Spectrometry」に準拠して測定される1環ナフテン分の容量百分率(容量%)を意味する。
また、本発明の燃料油組成物の1環芳香族分含有量は15容量%以下であることが必要であり、13容量%以下であることが好ましく、11容量%以下であることがさらに好ましい。1環芳香族分含有量が15容量%より多い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
本発明において、1環芳香族分含有量とは、社団法人石油学会により発行されている石油学会誌JPI−5S−49−97「炭化水素タイプ試験法−高速液体クロマトグラフ法」に準拠して測定される1環芳香族分含有量の容量百分率(容量%)を意味する。
また、本発明の燃料油組成物の煙点は45mm以下であることが必要であり、43mm以下であることが好ましく、41mm以下であることがさらに好ましい。煙点が45mmより高い場合、家庭用石油給湯器で炎検知不良の不具合が発生しやすくなる。
本発明において、煙点とは、JIS K 2537「石油製品−灯油及び航空タービン燃料油−煙点試験方法」に準拠して得られる値を意味する。
本発明において、HFRR摩耗痕径(WS1.4)とは、社団法人石油学会から発行されている石油学会規格JPI−5S−50−98「軽油−潤滑性試験方法」により測定される値を意味する。
本発明において、引火点とは、JIS K 2265「原油及び石油製品−引火点試験方法」に準拠して得られた値を表すものを意味する。
また、本発明のA重油組成物の15℃密度(15℃における密度)は850kg/m3以下であることが必要であり、840kg/m3以下であることが好ましい。15℃密度が850kg/m3より大きい場合は、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
本発明において、密度とは、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」に準拠して得られる値を表すものを意味する。
また、本発明の燃料油組成物の蒸留性状の10容量%留出温度は190℃以下であることが好ましく、180℃以下であることがより好ましい。10容量%留出温度が190℃より高い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
また、本発明の燃料油組成物の蒸留性状の50容量%留出温度は220℃以下であることが好ましく、210℃以下であることがより好ましい。50容量%留出温度が220℃より高い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
また、本発明の燃料油組成物の蒸留性状の90容量%留出温度は265℃以下であることが好ましく、260℃以下であることがより好ましい。90容量%留出温度が265℃より高い場合、家庭用の石油ストーブや石油給湯器で煤が生成しやすくなる。
なお、本発明でいう「T10」、「T50」、「T90」及び「T95」とは、それぞれJIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法−常圧法」に準拠して測定される値を意味する。
本発明において、セーボルト色とは、JIS K 2580「石油製品−色試験方法」に準拠して得られる値を表すものを意味する。
本発明において、銅板腐食とは、JIS K 2513「石油製品−銅版腐食試験方法」(試験温度50℃、試験時間3時間)に準拠して得られる値を表すものを意味する。
本発明において、過酸化物価とは、石油学会法JPI−5S−46−96「灯油の過酸化物価試験方法」で測定される値を意味する。
本発明において、飽和分とは、石油学会法JPI−5S−49−97「石油製品−炭化水素タイプ試験方法−高速液体クロマトグラフ」で測定される飽和炭化水素の含有量を意味する。
本発明において、オレフィン分とは、石油学会法JPI−5S−49−97「石油製品−炭化水素タイプ試験方法−高速液体クロマトグラフ」で測定されるオレフィン系炭化水素の含有量を意味する。
水素化触媒は、特に限定されるものではないが、水素化活性金属を多孔質担体に担持したものが挙げられる。多孔質担体としては無機酸化物が好ましく用いられる。具体的な無機酸化物としては、アルミナ、チタニア、ジルコニア、ボリア、シリカ、ゼオライトなどが挙げられる。また、チタニア、ジルコニア、ボリア、シリカおよびゼオライトから選ばれる少なくとも1種類とアルミナから構成される無機酸化物も本発明において好適に用いられる。
水素化処理に用いる触媒の活性金属としては周期律表第6族金属及び第8族金属から選ばれる少なくとも1種類の金属であることが好ましい。より好ましくはRu、Rd、Ir、Pd、Pt、Ni、Co、MoおよびWから選ばれる少なくとも1種類である。活性金属としてはこれらの金属を組み合わせたものでもよく、例えば、Pt−Pd、Pt−Rh、Pt−Ru、Ir−Pd、Ir−Rh、Ir−Ru、Pt−Pd−Rh、Pt−Rh−Ru、Ir−Pd−Rh、Ir−Rh−Ru、Co−Mo、Ni−Mo、Ni−Wなどの組み合わせを採用することができる。
上述の添加剤としては、常法に従い合成したものを用いてもよく、また市販の添加剤を用いてもよい。なお、市販されている添加剤は、その添加剤が目的としている効果に寄与する有効成分を適当な溶剤で希釈している場合もある。有効成分が希釈されている市販添加剤を使用する場合には、燃料油組成物中の当該有効成分の含有量が上述の範囲になるように市販添加剤を添加することが好ましい。
実施例1及び比較例1,2の燃料油組成物の各組成物の性状を表1に記載した。各試料油(各組成物)について、改質器の耐久性および燃焼性性能を下記の方法により行った。その結果を表2に記した。
各試料油について下記の改質評価装置を用いて評価した。
試料油と水をバーナーによりそれぞれ気化させ、改質触媒(ルテニウム系、φ2mm、充填量100mL)を充填し、バーナーにて所定の温度に維持した改質反応管に導き、水素分に富む改質ガスを発生させた。なお、バーナー用空気量は理論空燃比とした。
初めに、以下の反応条件<S1>にて改質反応を行った。
反応条件<S1>:LHSV:0.5h−1、S/C:3.5mol/mol、
触媒層出口温度:600℃
反応条件<S1>にて転化率を求めたのち、以下の反応条件<A1>にて200時間通油を行った。
反応条件<A1>:LHSV:5h−1、S/C:3.5mol/mol、
触媒層出口温度:600℃
反応条件<A1>での運転後、反応条件を<S1>へ戻し、転化率を測定し、運転初期との転化率変化を算出した。転化率の定義は次の通りとした。
転化率(%)=発生ガス中のC1(CO2、COおよびCH4)量/供給した燃料中
のC量×100
耐久試験後の転化率の減少率が10%以下を良好(○)、10%以上を不良(×)と判断した。
試験用暖房機器として、芯上下式ストーブ(開放式石油ストーブ芯式自然対流形、トヨトミ製KS−67A)、に試料油を充填し、「点火−5時間の定常運転−消火」を1サイクルとし、これらの工程を100サイクル(500時間)繰り返した。
耐久試験後のしんの周りに煤の付着物がないことを良好(○)、付着物がある場合を不良(×)と判断した。なお、しん周りの付着物により耐震装置が正常に機能しなくなる。
Claims (2)
- 硫黄分0.8質量ppm以下、蒸留性状の初留点温度140℃以上180℃以下、30℃における動粘度1.2mm2/s以上1.6mm2/s以下、1環ナフテン分含有量15容量%以上45容量%以下、1環芳香族含有量1容量%以上15容量%以下、煙点20mm以上45mm以下、HFRR摩耗痕径850μm以下であることを特徴とする燃料油組成物。
- 引火点40℃以上、蒸留性状の95容量%留出温度270℃以下、15℃密度750kg/m3以上850kg/m3以下であることを特徴とするJIS1号灯油規格を満たすことを特徴とする請求項1に記載の燃料油組成物。
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