JP2008239138A - ガラスラン - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラスランのコーナー部の延出壁部の浮き上がりを抑制し、外観品質の向上を図ることのできるガラスランを提供する。
【解決手段】自動車ドアには、昇降するドアガラスGの周縁部をシールするガラスランが設けられている。ドアフレーム2の車内側には、ドアフレーム2に沿ってガーニッシュ3が取付けられている。ガラスランは、そのコーナー部の型成形部において、車内側側壁部17の先端から延出形成された延出壁部24と、当該延出壁部24の内周側端縁部近傍において車内側に突出形成され、ガーニッシュ3の折曲げ部7に係止される係止部25とを備えている。また、係止部25の付根部の外周側には溝部が形成されており、当該付根部の内周側に形成された嵌込凹部に対し、ガーニッシュ3の折曲げ部7が嵌め込まれた状態となると、係止部25の頭部が外周側へ所定量傾動し延出壁部24に当接した状態となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用ドアに取付けられるガラスランに関するものである。
一般に、自動車等の車両用ドアには、摺動するドアガラスの周縁部をシールするガラスランが設けられている。ガラスランは、断面略コ字状の本体部と、当該本体部の両側壁の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有し、当該本体部がドアフレーム内周側に設けられたサッシュに嵌め込まれている。そして、ドアガラスの周縁部の車内側及び車外側面を前記一対のシールリップによりシールしている。
また、フロントドアの後上コーナー部のように、ドアフレームのコーナー形状が直角又は鋭角形状で、これに対するボディ側のドア用開口部のコーナー部が緩やかに湾曲している場合、これらコーナー部に配設されるガラスランとボディ側のウエザストリップと間には隙間が生じ、外観品質の低下を招くおそれがあった。そのため、ガラスランのコーナー部において車内側の側壁からガラスラン内周側に延出形成された延出壁部によって前記隙間を覆い、外観品質の向上を図っているものも見受けられる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記延出壁部は、例えばドアガラスの摺動に伴うシールリップの動きに追従して、その先端部(内周側端縁部)が浮き上がるおそれがあった。これに対し、前記延出壁部の先端部近傍に係止部を設け、当該係止部をガーニッシュ等の内装部材の端部に係止させ、前記浮き上がりを防止しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−295134号公報 特開2004−50881号公報
しかしながら、ガラスラン本体部と同様に、延出壁部や係止部がEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)ゴム等のゴム材料により形成されていると、応力がかかった場合に変形しやすく、場合によっては、係止部が内装部材から外れるおそれがある。このため、延出壁部や係止部等を備えるコーナー型成形部をオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の熱可塑性樹脂材料により形成することが考えられるが、この場合、延出壁部と係止部との連接部近傍など比較的厚肉となった部位においては、素材の特性上、成形時に延出壁部の車外側すなわち意匠面にヒケが発生するおそれがある。これに対し、単に延出壁部や係止部の厚みを薄くしただけでは、上記ゴム材料により形成した場合と同様に、応力がかかった場合に変形しやすく、係止部による保持力低下等が懸念される。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ガラスランのコーナー部の延出壁部の浮き上がりを抑制し、外観品質の向上を図ることのできるガラスランを提供するものである。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.昇降するドアガラスを有し、ドアフレームの車内側に沿って内装部材が取付けられ、少なくとも前記ドアフレームの所定コーナー部においては前記内装部材の少なくとも一部が前記ドアフレームよりも内周位置に配設される車両用ドアに取付けられるガラスランであって、
前記ドアフレームの所定コーナー部に対応して熱可塑性樹脂材料により型成形された型成形部において、
前記ドアフレームの内周側に設けられたサッシュに対し取付けられ、基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなる断面略コ字状をなす本体部と、
前記車内側側壁部及び車外側側壁部の先端からそれぞれ本体部内側へ延び、ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップと、
前記車内側側壁部の先端からコーナー部内周側へ延出形成された延出壁部と、
前記延出壁部の内周側端縁部近傍において車内側に突出形成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部に係止される係止部と、
前記延出壁部の内周側端縁部及び前記係止部により形成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部が嵌め込まれる嵌込凹部とを備え、
前記嵌込凹部は、その幅が前記内装部材のコーナー部の端縁部の厚みよりも小さく設定され、
前記係止部は、その付根部の外周側に溝部が形成されることにより、その頭部が外周側に傾動可能となるよう構成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部が前記嵌込凹部に嵌め込まれた状態では、前記頭部が所定量傾動し前記延出壁部に当接した状態となることを特徴とするガラスラン。
上記手段1によれば、延出壁部と係止部との連接部分である係止部の付根部の外周側に溝部を形成することにより、当該係止部の付根部の薄肉化を図っている。これにより、延出壁部に係止部を一体形成した場合でも、当該延出壁部の肉厚が厚くなる部位を極力少なくすることができる。結果として、ヒケの発生など延出壁部の意匠面への影響を抑制し、外観品質の向上が図られる。
また、内装部材のコーナー部の端縁部が嵌込凹部に嵌め込まれた状態では、係止部の頭部が所定量傾動し延出壁部に当接した状態となる。これにより、仮に係止部に応力がかかった場合でも係止部の変形(頭部の傾動)が規制されるため、係止部が内装部材から外れるような不具合も低減され、係止状態の安定化が図られる。また、このような構成とすることで、付根部の薄肉化により係止部の剛性が低下するのを補うことができるため、係止部の付根部の薄肉化を図りつつも、係止部による保持力の低下を抑制することができる。結果として、ガラスランのコーナー部の延出壁部の浮き上がりを抑制し、外観品質の向上を図ることができる。
手段2.前記係止部の付根部の厚みが前記延出壁部の厚みよりも小さく設定されていることを特徴とするガラスラン。
上記手段2によれば、上記作用効果がより確実に奏されることとなる。
手段3.前記溝部の幅が、前記内装部材のコーナー部の端縁部の厚みと前記嵌込凹部の幅との寸法差以下に設定されていることを特徴とするガラスラン。
上記手段3によれば、内装部材のコーナー部の端縁部が嵌込凹部に嵌め込まれることによって係止部の頭部が傾動した際、より確実に係止部の頭部が延出壁部に当接した状態となる。
手段4.前記係止部の頭部には、前記内装部材のコーナー部の端縁部を前記嵌込凹部へ嵌め込む際に当該端縁部を当該嵌込凹部へ案内するテーパ面が形成されていることを特徴とするガラスラン。
嵌込凹部は、内装部材のコーナー部の端縁部の厚みよりも幅狭に形成されているため、当該端縁部を嵌込凹部へ嵌め込みにくいおそれがあるが、上記手段4のように、係止部の頭部にテーパ面を備えることにより、嵌め込み作業を行いやすくなる。
手段5.前記係止部は、前記型成形部の周方向所定区間に部分的に設けられていることを特徴とするガラスラン。
係止部が型成形部の周方向全域に設けられた場合には、係止部の頭部が傾動しにくくなるおそれがあるが、上記手段5のように、係止部を周方向所定区間に部分的に設けることとすれば、係止部が周方向全域に設けられた場合に比べて、上記不具合の発生を低減することができる。また、製造時における金型からの抜き出し作業が比較的容易となり、結果として生産コストの増大、作業工数の増大、生産性の低下等を抑制することができる。
手段6.前記係止部は、前記延出壁部の内周側端縁の周方向の長さの2割5分以上10割以下の範囲に対して連続的に形成されていることを特徴とするガラスラン。
上記手段6に記載のように係止部の形成範囲を設定することで、サッシュ部への取付時等において、延出壁部の内周側端縁部が変形し、係止部と内装部材の端縁部との係止状態の不安定化を招いたり、外観品質の低下を招いたりしてしまうといった事態をより確実に抑制することができる。また、延出壁部の内周側端縁部のうち係止部が存在する部位に関しては、係止部を含めた断面積が大きくなるため、当該部位の剛性が高められることとなる。つまり、上記手段6によれば、単に内装部材の端縁部に係止される範囲が広くなるだけではなく、延出壁部の内周側端縁部の剛性が高められる範囲が広くなるのである。従って、延出壁部の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果がより確実に奏される。
また、係止部が連続的に形成されていることから、例えば、係止部が断続的に形成される場合において、係止部が形成されていない部位に対して変形応力が集中的に作用し、延出壁部の内周側端縁部が変形してしまうといった事態を防止することができる。
尚、係止部を存在させるだけでも、延出壁部の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果が奏されることから、上記手段6に記載のように、係止部を延出壁部の内周側端縁の周方向の長さの2割5分以上10割以下といった比較的広い範囲に連続して設ける場合には、延出壁部の周方向において係止部の一部が内装部材の端縁部に係止されるのみであっても、延出壁部の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果が十分に奏される。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両用ドアとしての自動車ドアD(図ではフロントドア:以下、単に「ドア」という)には、昇降するドアガラスGの周縁部をシールするガラスラン1が設けられている。
また、図4に示すように、ドアフレーム2の車内側には、当該ドアフレーム2に沿って内装部材としてのガーニッシュ3が取付けられている。特に、ドアフレーム2の後上コーナー部においては、自動車ボディ側のドア用開口部の周縁部を覆い隠すように、ガーニッシュ3の少なくとも一部がドアフレーム2よりも内周位置(図4下側)に配設されている。より詳しく説明すると、ガーニッシュ3は、ドアフレーム2の後上コーナー部に対応する部位において、ドアガラスGに略並行して配される側壁部4と、当該側壁部4のコーナー部内周側端部(図4下側)から車外側(図4左側)に向けて延びる内壁部5と、側壁部4のコーナー部外周側端部(図4上側)から車外側に向けて延びる外壁部6と、内壁部5の車外側端縁部を折曲げ形成した折曲げ部7とからなる。なお、折曲げ部7は後述するガラスラン1の係止部25と対応するように部分的に設けられている。
一方、ガラスラン1は、図1に示すように、その長手方向にみて上辺部に対応する押出成形部10、前後の縦辺部に対応する押出成形部11,12と、各押出成形部10,11及び10,12の端部同士を接続する型成形部13,14(図1で散点模様を付した部分)とから構成される。押出成形部10〜12は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に形成される。また、型成形部13,14は、2つの押出成形部10,11及び押出成形部10,12が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように図示しない金型装置にて接続成形される。なお、本実施形態では、押出成形部10〜12はEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)ソリッドゴムにより形成され、型成形部13,14はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により形成されている。
より詳しく説明すると、ガラスラン1は、図2に示すように、ドアフレーム2の内周側に設けられたサッシュ15に対し取付けられ、基底部16並びに当該基底部16の両端から延びる車内側側壁部17及び車外側側壁部18からなる断面略コ字状をなす本体部20と、車内側側壁部17及び車外側側壁部18の先端からそれぞれ本体部20内側へ延び、ドアガラスGとの間でシールを行う一対のシールリップ21,22とを備えている。
さらに、ドアフレーム2の後上コーナー部に対応したガラスラン1の後上コーナー部周辺では、図3,4に示すように、型成形部14において、車内側側壁部17の先端からコーナー部内周側へ延出形成された延出壁部24と、当該延出壁部24の内周側端縁部近傍において車内側に突出形成され、上記ガーニッシュ3の折曲げ部7に係止される係止部25とを備えている。但し、係止部25は、型成形部14のコーナー部によって形成される角の二等分線Tを中心として周方向所定区間Lにおいて設けられている。本実施形態では、所定区間Lの大きさは、周方向の長さの3分の1に設定されている。
図5に示すように、係止部25は、延出壁部24と一体形成されており、延出壁部24との連接部にあたる付根部27と、当該付根部27の車内側に形成された断面略三角形状の頭部28とからなる。付根部27は頭部28に比べ薄肉でくびれた形状となっており、本実施形態ではその厚みW1が1.0mmに設定されている。これに対し、この付根部27と連接した延出壁部24の一般部の厚みW2は所定の剛性を確保するため2.2mmに設定されている。
係止部25の付根部27をくびれた形状とすることにより、付根部27の内周側(図5下側)には、延出壁部24の内周側端縁部24aと係止部25の頭部28の内周側端縁部28aとの間に嵌込凹部30が形成される。そして、ガラスラン1をドアフレーム2に組付けた際には、図6に示すように、この嵌込凹部30にガーニッシュ3の折曲げ部7が嵌め込まれる。但し、嵌込凹部30の開口部の幅W3は、ここに嵌め込まれる折曲げ部7の厚みW4よりも小さく設定されている。
一方、付根部27の外周側(図5上側)には、延出壁部24の一般部と係止部25の頭部28の外周側端縁部28bとの間に溝部31が形成される。本実施形態では、この溝部31の幅W5は上記付根部27の厚みW1と同じ1.0mmに設定されている。この溝部31が形成されることによって、係止部25の頭部28が外周側に傾動可能となる。そして、ガラスラン1の組付け時には、図6に示すように、ガーニッシュ3の折曲げ部7を、自身の厚みW4よりも幅狭に形成された嵌込凹部30に対し嵌め込むことにより、嵌込凹部30が押し広げられ、係止部25の頭部28が外周側に傾動し、頭部28の外周側端縁部28bが延出壁部24に当接した状態となる。
なお、ガーニッシュ3の折曲げ部7を自身の厚みW4よりも幅狭に形成された嵌込凹部30に対し嵌め込みやすくするために、係止部25の頭部28にはその内周側にテーパ面33が形成されている。さらに、その効果を高めるために、本実施形態ではその幅W6を4.0mmと比較的大きく設定している。
以上詳述したように、本実施形態では、延出壁部24と係止部25との連接部分である係止部25の付根部27の外周側に溝部31を形成することにより、当該係止部25の付根部27の薄肉化を図っている。これにより、延出壁部24に係止部25を一体形成した場合でも、当該延出壁部24の肉厚が厚くなる部位を極力少なくすることができる。結果として、ヒケの発生など延出壁部24の意匠面への影響を抑制し、外観品質の向上が図られる。
また、嵌込凹部30にガーニッシュ3の折曲げ部7が嵌め込まれた状態では、係止部25の頭部28が所定量傾動し延出壁部24に当接した状態となるとともに、延出壁部24及び係止部25により折曲げ部7が挟持された状態となる。これにより、仮に係止部25に応力がかかった場合でも係止部25の変形(頭部28の傾動)が規制されるため、係止部25がガーニッシュ3の折曲げ部7から外れるような不具合も低減され、係止状態の安定化が図られる。このような構成とすることで、付根部27の薄肉化により係止部25の剛性が低下するのを補うことができるため、係止部25の付根部27の薄肉化を図りつつも、係止部25による保持力の低下を抑制することができる。結果として、延出壁部24の浮き上がりを抑制し、外観品質の向上を図ることができる。
さらに、係止部25は、型成形部14のコーナー部によって形成される角の二等分線Tを中心として周方向所定区間Lにおいてのみ部分的に設けられているため、係止部25が周方向全域に設けられている場合に比べて、係止部25の頭部28が傾動しにくくなるおそれを低減することができる。また、製造時における金型からの抜き出し作業が容易となり、結果として生産コストの増大、作業工数の増大、生産性の低下等を抑制することができる。
また、溝部31の幅W5は、上記付根部27の厚みW1と同じ1.0mmに設定されている。このため、係止部25の頭部28が比較的傾動しやすく、嵌込凹部30にガーニッシュ3の折曲げ部7を嵌め込む作業を行いやすくなるとともに、当該溝部31を形成するのに必要な金型の強度を確保することができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、押出成形部10〜12の素材としてEPDMゴムを採用しているが、これに限らず、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等の他のゴム材料を採用してもよい。又は、ゴム材料の他に、TPOや軟質のポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂材料を採用してもよい。一方、型成形部13,14の素材としてはTPOを採用しているが、これに限らず、PVCなど他の熱可塑性樹脂材料を採用してもよい。
(b)上記実施形態では、係止部25の付根部27の厚みW1が1.0mm、これと連接した延出壁部24の一般部の厚みW2が2.2mmに設定されているが、両者の厚みW1,W2はこれに限定されるものではない。但し、上記実施形態の作用効果をより確実に得るためには、少なくとも係止部25の付根部27の厚みW1が延出壁部24の一般部の厚みW2よりも小さく設定されていることが好ましい。
(c)上記実施形態では、溝部31の幅W5が係止部25の付根部27の厚みW1と同じ1.0mmに設定されているが、溝部31の幅W5はこれに限定されるものではない。例えば、溝部31の幅W5が、ガーニッシュ3の折曲げ部7の厚みW4と嵌込凹部30の開口部の幅W3との寸法差以下に設定されていることが好ましい。このようにすれば、ガーニッシュ3の折曲げ部7が嵌込凹部30に嵌め込まれることによって係止部25の頭部28が傾動した際、より確実に係止部25の頭部28の外周側端縁部28bが延出壁部24に当接した状態となる。
(d)上記実施形態では、係止部25の頭部28が断面略三角形状となっているが、頭部28の形状はこれに限定されるものではない。但し、上記実施形態の作用効果をより確実に得るためには、係止部25の頭部28に、ガーニッシュ3の折曲げ部7を嵌込凹部30へ案内するテーパ面33が形成されていることが好ましい。
(e)上記実施形態では、型成形部14のコーナー部によって形成される角の二等分線Tを中心に周方向所定区間Lにおいて係止部25が設けられているが、係止部25の形成される位置はこれに限定されるものではない。例えば、所定区間Lの大きさを周方向の長さの2割5分以上10割以下の範囲で設定してもよい。このように所定区間Lを設定することにより、コーナー部の浮きを防止するといった作用効果が確実に奏されることとなる。また、延出壁部24の内周側端縁部のうち係止部25が存在する部位に関しては、係止部25を含めた断面積が大きくなるため、当該部位の剛性が高められることとなる。つまり、係止部25の形成範囲を広く設定することにより、単にガーニッシュ3の折曲げ部7に係止される範囲が広くなるだけではなく、延出壁部24の内周側端縁部の剛性が高められる範囲が広くなるのである。従って、延出壁部24の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果がより確実に奏される。
また、係止部25が周方向に対して断続的に設けられた構成としてもよい。但し、係止部25は、延出壁部24の内周側端縁に沿って連続的に形成されていることが望ましい。当該構成を採用する場合、係止部25が設けられていない部位に対して変形応力が集中的に作用してしまい、延出壁部24の内周側端縁部が変形してしまうといった事態を防止することができる。
尚、係止部25を存在させるだけでも、延出壁部24の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果が奏されることから、上記のように、係止部25を延出壁部24の内周側端縁の周方向の長さの2割5分以上10割以下といった比較的広い範囲に連続して設ける場合には、延出壁部24の周方向において係止部25の一部がガーニッシュ3の折曲げ部7に係止されるのみであっても、延出壁部24の内周側端縁部の変形を抑制するといった作用効果が十分に奏される。
自動車ドアを示す正面図である。 ガラスランを示す図1のJ−J線断面図である。 ガラスランのコーナー部周辺の部分拡大図である。 型成形部を示す図3のK−K線断面図である。 ガーニッシュ組付け前における延出壁部の先端部周辺の部分拡大図である。 ガーニッシュ組付け後における延出壁部の先端部周辺の部分拡大図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2…ドアフレーム、3…ガーニッシュ、7…折曲げ部、14…型成形部、20…本体部、24…延出壁部、25…係止部、27…付根部、28…頭部、30…嵌込凹部、31…溝部、D…自動車ドア、G…ドアガラス、W1…付根部の厚み、W2…延出壁部の一般部の厚み。

Claims (6)

  1. 昇降するドアガラスを有し、ドアフレームの車内側に沿って内装部材が取付けられ、少なくとも前記ドアフレームの所定コーナー部においては前記内装部材の少なくとも一部が前記ドアフレームよりも内周位置に配設される車両用ドアに取付けられるガラスランであって、
    前記ドアフレームの所定コーナー部に対応して熱可塑性樹脂材料により型成形された型成形部において、
    前記ドアフレームの内周側に設けられたサッシュに対し取付けられ、基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなる断面略コ字状をなす本体部と、
    前記車内側側壁部及び車外側側壁部の先端からそれぞれ本体部内側へ延び、ドアガラスとの間でシールを行う一対のシールリップと、
    前記車内側側壁部の先端からコーナー部内周側へ延出形成された延出壁部と、
    前記延出壁部の内周側端縁部近傍において車内側に突出形成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部に係止される係止部と、
    前記延出壁部の内周側端縁部及び前記係止部により形成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部が嵌め込まれる嵌込凹部とを備え、
    前記嵌込凹部は、その幅が前記内装部材のコーナー部の端縁部の厚みよりも小さく設定され、
    前記係止部は、その付根部の外周側に溝部が形成されることにより、その頭部が外周側に傾動可能となるよう構成され、前記内装部材のコーナー部の端縁部が前記嵌込凹部に嵌め込まれた状態では、前記頭部が所定量傾動し前記延出壁部に当接した状態となることを特徴とするガラスラン。
  2. 前記係止部の付根部の厚みが前記延出壁部の厚みよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。
  3. 前記溝部の幅が、前記内装部材のコーナー部の端縁部の厚みと前記嵌込凹部の幅との寸法差以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスラン。
  4. 前記係止部の頭部には、前記内装部材のコーナー部の端縁部を前記嵌込凹部へ嵌め込む際に当該端縁部を当該嵌込凹部へ案内するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガラスラン。
  5. 前記係止部は、前記型成形部の周方向所定区間に部分的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガラスラン。
  6. 前記係止部は、前記延出壁部の内周側端縁の周方向の長さの2割5分以上10割以下の範囲に対して連続的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガラスラン。
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