JP2008236027A - コモンモード電流抑制ebgフィルタ - Google Patents

コモンモード電流抑制ebgフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】プリント回路基板の内部で発生した高周波ノイズ電流がコネクタを経由してケーブルへ伝播することを抑制する小型化容易なフィルタを提供する。
【解決手段】本発明のコモンモード電流抑制フィルタは、所定周波数帯で表面電流を阻止するバンドギャップを有する電磁ギャップ材である高インピーダンス面(101)を有し、前記高インピーダンス面(101)は、ケーブル(109)と電気的に接続されるプリント回路基板(100)上のコネクタ(108)の周辺部に配置されている。
【選択図】図7b

Description

本発明は、プリント回路基板上のコネクタにEBG材料を用いたフィルタに関し、プリント回路基板の内部で発生した高周波ノイズ電流のコネクタを経由したケーブルへの伝播を抑制するフィルタの構造に関する。
近年の技術の発展に伴い、電磁バンドギャップ(以下、EBGという)材料が開発されており、例えば高周波回路からの不要電磁放射による回路間の電磁干渉を防ぐ手段として提案されている。EBG材料は、広義には、誘電体または導体が2次元的あるいは3次元的に周期構造をなし、特定周波数帯の電磁波の2次元あるいは3次元方向の伝播を抑制、または大きく減衰させる材料または構造をいう。
EBG材料の一形態として、高インピーダンス表面(以下、HISという)が特許文献1などで開示されている。図1は、特許文献1のFIG.2に記載されている従来のHISを示している。HIS1はグランドプレーン上に導体小片2と導体柱3により構成される画鋲状の導体要素4が周期的に配置され、各導体要素4がグランドプレーン5と電気的に接続している構造をなしている。導体小片2の形状としては、図1bに示される正六角形や、図1cに示されるような正方形のものなどが提案されている。
図1のHISは、図2に示されるように、隣接する画鋲状導体間の直列容量Cと2つ画鋲状導体とグランドプレーンから形成される短絡インダクタンスLとが2次元的に配列された分布定数回路と考えることができ、インダクタンスLと容量Cからなる共振回路の共振周波数付近で、インピーダンスが高くなり、表面電流の伝播が抑制されること、及び伝播が抑制される帯域幅(バンドギャップ帯域幅)がCの逆数に比例することが特許文献1などから知られている。
つまり、直列容量Cを増やすか短絡インダクタンスLを増やせばバンドギャップを低周波側で現れることになる。よって1つの導体要素大きくすることなく、HISを低周波領域で狭帯域幅のフィルタとして用いるために、導体小片間の直列容量を増やす方法がいくつか公開されている。
例えば特許文献3のFIG.12に記載された方法では、図3に示されるように、隣接する導体小片が互いにかみ合う構造(インタディジタル構造)が採用されている。隣接する導体小片の対向する辺を長くすることにより、直列容量Cを増やしている。
また、特許文献3のFIG.11に記載された方法では、図4に示されるように隣接する導体小片間にチップキャパシタ41を搭載することにより、図1に示した方法では決して得られない大きさの容量が得られる。
また、他の方法として、導体小片を2層に増やすことにより、導体小片間の直列容量を増やす方法が、例えば特許文献1〜3で公開されており、それらの特徴を示す断面図を図5a〜dに示している。図5aは、特許文献1のFIG.14aに記載された方法を示している。図5bは、特許文献2のFIG.2aに記載された方法を示している。図5cは、特許文献3のFIG.4に記載された方法を示している。図5dは、特許文献3のFIG.10に記載された方法を示している。これらの方法における直列容量を増やす原理はいずれも同じで、以下の通りである。
導体3層から構成され、上から順に導体第1、2、3層とする。また導体第1層と導体第2層の間に挿入されている誘電体板を第1誘電体板16、導体第2層と導体第3層の間に挿入されている誘電体板を第2誘電体板26とする。導体第1層と導体第2層にそれぞれ第1導体小片12と第2導体小片22の2次元周期構造が形成されている。導体第1層−導体第2層間の第1誘電体板16は薄い誘電体板からなる。図6は、従来からの導体小片を2層に増やす方法によるHISを構成する第1導体小片12と第2導体小片22を上面から投影した様子を示している。第1導体小片12と隣接する第2導体小片22との重なり合う領域51は板厚の薄い第1誘電体板16を介して2導体が対向しているため、直列容量が形成される。図6においては、図6の中心に示した第1導体小片12aと隣接する左上に示した第2導体小片22aとの重なり合う領域51aに相当する。この図5a〜dでは、第1導体小片12、及び第2導体小片22と導体第3層に形成されているグランドプレーン5との電気的な接続方法のためのビア(導体柱)の打ち方に若干の違いがあるものの、いずれも重なり合う領域51の面積を増やすことにより、容易に容量値を増やすことが可能な構造である点では同じ原理である。
上記EBG材が電磁干渉問題の対策として適用される例がいくつか挙げられている。例えば特許文献3においては、表面電流を介した2つのアンテナ間の干渉を防ぐ方法として、グランドプレーンにEBG材が用いられている。
また、特許文献4においては筐体の内壁の一部にEBG材が用いられている。筐体内部の高周波回路に様々な機能が集積化された場合、筐体内に不要電磁放射が発生して、各々の機能間の信号が互いに電磁干渉し、高周波回路全体の特性に悪影響を及ぼすという問題がある。EBG材を高周波回路に対向する側の筐体内壁にEBG材を用いることにより、筐体内の不要電磁放射を防ぎ、筐体の内壁を高周波回路に近接させても高周波回路の特性が変化せず、筐体の小形化を可能としている。
近年問題となっている電磁干渉問題の原因のひとつとして、ケーブルからの不要電磁放射が挙げられる。この不要電磁放射は、プリント回路基板の内部で発生した高周波ノイズ電流がコネクタを経由してケーブルへ伝播することにより発生する。従来からケーブルのコモンモードノイズ対策として、例えばケーブルが接続されたプリント回路基板を覆うシールドボックスを用いる、またはケーブルの一端にシールド金属カバーを有するコネクタを付けるといったシールド技術が挙げられる。
US6262495 B1号(FIG.1、2a、2b、14a、14b) US6483481 B1号(FIG.2a) US6933895 B2号(FIG.10、11、12) 特開2004-22587号公報(図1)
上述の不要電磁放射を抑制する手法として、従来から用いられているシールド技術は製造コストが掛かるという問題があり、高周波ノイズの発生源であるプリント回路基板内で対策を行うのが望ましい。
プリント回路基板内での対策としては、ケーブルとつながるコネクタ周辺部のグランドプレーン上にHISを用いることが考えられる。プリント回路基板で特許文献1のFIG.2に挙げたHISを実現するには、導体2層以上を有する基板のうちのある導体層を導体小片2の2次元周期配列とし、誘電体板6で分離されている別の導体層をグランドプレーン5とし、導体小片2とグランドプレーン5間を電気的に接続する導体柱3としてビアを用いれば良い。
ここで、フィルタとして機能するHISの占有する面積を小さくするためには、特許文献1のFIG.2に挙げたHISよりは、直列容量Cを増やすか短絡インダクタンスLを増やした構造の方が望ましい。特に直列容量Cは容易に増やすことが可能であるため、HISを狭帯域幅のフィルタとして用いる場合には導体小片2を大きくすることなく、直列容量Cを増やす方法が適用できる。
導体小片間の直列容量を増やす方法として、例えば図3に示したインタディジタル構造の場合、図1のHIS構造に比べて一桁以上直列容量Cを増やすには、隣接する導体小片2の対向する辺の長さを一桁以上増やせば良いが、対向する辺の長さが長くなればなるほど、図3に示した隙間領域31が占める面積大きくなるため、容量増加に限界があり、また導体小片2の小形化にも向かない。
また、図4に示したチップキャパシタ41を搭載する手法は、非常に多くのチップキャパシタを必要とするため、製造コスト及び高密度実装の観点から問題がある。
2層の導体小片により直列容量を増やす方法である図5a、bの方法では、第1導体小片12は第1ビア13により、また第2導体小片22は第2ビア23によりそれぞれグランドプレーン5と電気的に接続している。第1導体小片12と第1ビア13により構成される第1導体要素14と第2導体小片22と第2ビア23により構成される第2導体要素24の断面層構成が異なる。
同じく2層の導体小片により直列容量を増やす方法である図5c、dの方法では第1導体小片12、第2導体小片22のうちの一方のみがグランドプレーン5とビア7により電気的に接続しており、残りのもう一方の導体小片はグランドプレーンと電気的に接続せずに電気的に浮いている状態となっている。電気的に浮いた構造の影響が未知である。
本発明の目的は、プリント回路基板の内部で発生した高周波ノイズ電流がコネクタを経由してケーブルへ伝播することによりケーブルから放出される不要電磁放射を抑制し、同時に、ケーブルから電子機器装置内部のプリント回路基板への高周波ノイズ電流の伝播を抑制し、実用上問題のない大きさに小形化可能なEBG材を用いたコモンモード電流抑制EBGフィルタを提供することにある。
特に、2層以上の導体小片により直列容量を増やすHISにおいて、電気的に浮いている導体を用いず、また断面層構成が同じ導体要素の配置を工夫することにより、高周波ノイズ電流の伝播も効率的に抑制できるコモンモード電流抑制EBGフィルタを提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタは、
所定周波数帯で表面電流を阻止するバンドギャップを有する電磁ギャップ材である高インピーダンス面(101)(201)(301)(401)(501)(601)を有し、
前記高インピーダンス面(101)(201)(301)(401)(501)(601)は、ケーブル(109)と電気的に接続されるプリント回路基板(100)上のコネクタ(108)の周辺部に配置されている。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
前記高インピーダンス面(101)(201)(301)(401)(501)(601)は、
誘電体板(116)(216)(316、326)(416、426、436)(116)(116)を挟んで2層以上積層された複数の導体層に形成されて電気的に接続された導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)(512、522)(612、622)を有し、グランドプレーン(5)上に周期的に配列された導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)と、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)と前記グランドプレーン(5)とを電気的に接続する導体柱(103)と
を具備する。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
隣接する前記導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間は、電気的に非接触であり、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の周期配列を上面から見たときに、前記隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)同士が重なり合う領域が生じるように、前記導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)(512、522)(612、622)がパターンニングされている。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の奇数個目の導体層に形成される導体小片(112)(212)(312、332)(412、432)は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して垂直方向である第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有するL字形状であり、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の偶数個目の導体層に形成される導体小片(122)(222)(322)(422、442)は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、前記L字形状が180度回転された形状であり、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)がその第3部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)全体を上面から見たときに、
前記導体段差部(120)(220)(320)(420)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)がその第3部分で重なり合うことにより、十字形が形成され、
前記十字形が形成された導体段差部(120)(220)(320)(420)は、正方格子状に配列され、
前記隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられる。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
前記導体段差部(220)(520)の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部(220)(520)の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
前記導体段差部(220)(520)の奇数個目の導体層に形成される導体小片(212)(512)は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して所定の角度をなす第2方向に延びる第2部分と、前記第1方向に対して前記所定の角度の半分の角度をなす第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有する矢印形状であり、
前記導体段差部(220)(520)の偶数個目の導体層に形成される導体小片(222)(522)は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第2方向に延びる第2部分と、前記第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有し、前記矢印形状が180度回転された形状であり、
前記導体段差部(220)(520)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(212、222)(512、522)がその第4部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
前記導体段差部(220)(520)全体を上面から見たときに、
前記導体段差部(220)(520)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(212、222)(512、522)がその第4部分で重なり合うことにより、*字形が形成され、
前記*字形が形成された導体段差部(220)(520)は、三角格子状に配列され、
前記隣接する導体段差部(220)(520)同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第3部分の他端部が重なり合う領域が設けられる。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
前記導体段差部(220)(320)(420)(520)の周期配列を上面から見たときに、
前記隣接する導体段差部(220)(320)(420)(520)同士の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)(512、522)の前記第1及び第2部分の他端部は、その他端部以外の部分よりも幅が広い。
本発明のコモンモード電流抑制フィルタにおいて、
前記導体段差部(620)の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部(620)の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
前記導体段差部(620)の奇数個目及び偶数個目の一方の導体層に形成される導体小片(612)は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して角度θ1(θ1[度]は45<θ1<90を満たす)の方向である第1角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、
前記導体段差部(620)の奇数個目及び偶数個目の他方の導体層に形成される導体小片(622)は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して角度θ2(θ2[度]は、θ2=180−θ1を満たす)の方向である第2角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、
前記導体段差部(620)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(612、622)がその第3部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
前記導体段差部(620)全体を上面から見たときに、
前記導体段差部(620)の前記複数の導体層の各々の前記導体小片(612、622)がその第3部分で重なり合うことにより、前記第1方向に延びる直線部分と、前記直線部分の中点から前記第1角及び第2角方向に延びる第2部分とを有する形状が形成され、
前記形状が形成された導体段差部(620)は、同心円上に放射状に配列され、
前記隣接する導体段差部(620)同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられる。
所望の周波数帯域でバンドギャップが現れる高インピーダンス面(HIS)(101)(201)(301)(401)(501)(601)をプリント回路基板(100)上のケーブル(109)とつながるコネクタ(108)周辺部に配置することにより、プリント回路基板(100)の内部で発生したグランドプレーン(5)を流れる高周波ノイズ電流のコネクタ(108)への伝播が抑制されるため、高周波ノイズ電流がコネクタ(108)を経由してケーブル(109)へ伝播することにより発生するケーブル(109)からの不要電磁放射を抑制することが可能となる。同時に外部の不要電磁波によりケーブル(109)に伝わった高周波ノイズ電流のコネクタ(108)からグランドプレーン(5)への伝播が抑制されることにより、プリント回路基板(100)の内部回路の動作特性がグランドプレーン(5)を流れる高周波ノイズ電流により影響を受ける状況を防ぐことが可能となる。
また、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の構成要素として用いている薄い誘電体板(116)(216)(316、326)(416、426、436)(116)(116)を挟んで2層以上積層した導体層に形成された導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)(512、522)(612、622)を電気的に接続することによって構成される導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)をHIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の構成要素として用いることにより、電気的に浮いた導体小片を用いない構造が可能となる。
導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の周期配列を上面から見たときに、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)同士が重なり合う領域を作ることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の直列容量が板厚の薄い誘電体板(116)(216)(316、326)(416、426、436)(116)(116)を介して対向する導体面で構成されるため、導体小片1層の場合と比べて導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)を大きくすることなく隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の直列容量を増加させることが可能となり、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)を構成する導体要素の小形化を可能とし、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の占める面積を縮小できる。
導体段差部(120)(220)(320)(420)全体を上面から見たときに十字形形状とし、十字形導体段差部(120)(220)(320)(420)を正方格子状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
導体段差部(520)全体を上面から見たときに*字形形状とし、*字形導体段差部(520)を三角格子状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(520)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
導体段差部(620)全体を上面から見たときに、第1方向に延びる直線部分と、直線部分の中点から第1角及び第2角方向に延びる第2部分とを有する形状とし、その形状の導体段差部(620)を円弧状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(620)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の層間誘電体板(116)(216)(316、326)(416、426、436)(116)(116)として高誘電率の材料を用いることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の容量が増加する。
HISがない場合にはプリント回路基板(100)から高周波ノイズ電流がコネクタ(108)に集中する経路を取り、またケーブル(109)から伝わる高周波ノイズ電流がコネクタ(108)からプリント回路基板(100)のグランドプレーン(5)へ放射状に伝播することが想定されるため、コネクタ(108)を中心としてHIS(601)を構成する導体段差部(620)を同心円状に配置することにより、プリント回路基板(100)の内部で発生した高周波ノイズ電流のコネクタ(108)への伝播を効率的に抑制し、同時に外部の不要電磁波によりケーブル(109)に伝わった高周波ノイズ電流のプリント回路基板(100)への伝播も効率的に抑制することが可能となる。
次に、本発明のコモンモード電流抑制EBGフィルタについて図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図7aは、本発明の第1実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを示す上面図である。図7bは、図7aのA−A’線での断面図を示している。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)101を有している。そのHIS101は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。図7bに示されるように、プリント回路基板100上のコネクタ108がプリント回路基板100のグランドプレーン5とビア7によって電気的に接続されているとすると、コネクタ108にケーブル109をつないだときに、ケーブル109のグランドはグランドプレーン5と電気的に接続されることになる。ここでHIS101がない場合、プリント回路基板100の内部で発生した高周波ノイズ電流Iがグランドプレーンを流れ、コネクタ108を経由してケーブル109へ伝播する。ここで所望の周波数帯域でバンドギャップが現れるHIS101を図7a、bに示されるようにコネクタ108周辺部に配置することにより、グランドプレーンを流れる高周波ノイズ電流Iのコネクタ108への伝播が抑制されるため、ケーブル109へ伝播も抑制される。結果としてケーブル109からの不要電磁波発生を抑制することが可能となる。同時に外部の不要電磁波によりケーブル109のグランドに高周波ノイズ電流Iが流れる場合も同様に、HIS101によりコネクタからグランドプレーン5全体への伝播も抑制される。よってプリント回路基板100内部回路の動作特性がグランドプレーン5を流れる高周波ノイズ電流により影響を受ける状況を防ぐことが可能となる。
図8aは、本発明の第1実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS101の断面図を示している。図8bは、HIS101を構成する要素ごとに分解した断面図を示している。
図8bに示されるように、HIS101は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部120と、導体段差部120とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部120は、誘電体板116を挟んで2層で積層された2つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片112、122を有している。図8aに示される例において、導体層を上から順に導体第1、2、3層とすると、導体第1層と導体第2層にそれぞれ第1導体小片112と第2導体小片122の2次元周期構造が形成されている。第1導体小片112と第2導体小片122の間には板厚の薄い第1誘電体板116が挿入されている。また第3導体層がグランドプレーン5となっている。第1導体小片112と第2導体小片122を段差導体接続部121により電気的に接続することにより、図8bに示した導体段差部120が構成される。隣接する導体段差部120間は電気的には非接触である。段差導体接続部121と導体柱103により構成されるHIS101の導体要素は電気的に接続されており、電気的に浮いた導体小片は用いない構造となっている。ここで、図8cに示されるように、段差導体接続部121と導体柱103を貫通ビア117により一体化させることも可能である。これによりプリント回路基板でのHIS101の製造が容易なる。
図9aは、図8a、bに示したHIS101の上面図を示している。図9bは、1つの導体段差部120を示す上面図である。また、図9c、dは、それぞれ第1導体小片112、及び第2導体小片122の周期配列のレイアウトを示している。
導体段差部120の周期配列を上面から見たときに、導体段差部120の2つの導体層を上から順番に1個目、2個目(最終個目)の導体層とする。この場合、導体段差部120の奇数個目の導体層に形成される第1導体小片112は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して垂直方向である第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有するL字形状である。導体段差部120の偶数個目の導体層に形成される第2導体小片122は、第1方向に延びる第1部分と、第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、上記のL字形状が180度回転された形状である。導体段差部120の2つの導体層の各々の導体小片112、122が第3部分で重なり合うようにパターニングすることにより、電気的に接続される。図9c、dに示したレイアウトと線対称なレイアウトにしても良い。
導体段差部120全体を上面から見たときに、導体段差部120の2つの導体層の各々の導体小片112、122が第3部分で重なり合うことにより、十字形が形成される。十字形が形成された導体段差部120は、正方格子状に配列される。隣接する導体段差部120同士の第1部分の他端部が重なり合う領域151が設けられ、第2部分の他端部が重なり合う領域151が設けられる。このとき、隣接する導体段差部120同士が重なり合う領域151では、異なる導体段差部に属する導体小片同士が板厚の薄い第1誘電体板116を介して対向する構造となっているため、この領域で隣接する導体段差部同士が容量結合する。本発明では、HIS101の直列容量Cは、1層の導体小片により構成されるHISにおける直列容量Cに比べて導体段差部の寸法を大きくすることなく、隣接する導体段差部120間の直列容量を増加させることが可能となる。板厚の薄い第1誘電体板116として高誘電率材料を用いれば、さらに直列容量Cの大きいHISを構成することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明を省略する。第2実施形態では、上記実施形態に対して、隣接する導体段差部同士の第1及び第2部分の他端部を他の部分よりも幅を変えることにより、この隣接する導体段差部120同士が重なり合う領域151の面積を調節することが可能である。
図10aは、本発明の第2実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS201の上面図を示している。図10bは、1つの導体段差部220を示す上面図である。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)201を有している。そのHIS201は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。HIS201は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部220と、導体段差部220とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部220は、誘電体板216を挟んで2層で積層された2つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片212、222を有している。導体層を上から順に導体第1、2、3層とすると、導体第1層と導体第2層にそれぞれ第1導体小片212と第2導体小片222の2次元周期構造が形成されている。第1導体小片212と第2導体小片222の間には板厚の薄い第1誘電体板216が挿入されている。また第3導体層がグランドプレーン5となっていて、第2導体小片222とグランドプレーン5の間には第2誘電体板226が挿入されている。
第2実施形態では、導体段差部220の周期配列を上面から見たときに、隣接する導体段差部220同士の2つの導体層の各々の導体小片212、222の第1及び第2部分の他端部は、その他端部以外の部分よりも幅が広い。上記の幅を広くすることにより、図9aに示したHISに比べ、隣接する導体段差部220間の直列容量Cの値を増加させることが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1、第2実施形態と重複する説明を省略する。第3実施形態では、導体段差部を構成する導体小片を3層以上にすることも可能である。
図11a、bは、それぞれ、導体小片を3層にした場合における本発明の第3実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS301の断面図、上面図を示している。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)301を有している。そのHIS301は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。HIS301は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部320と、導体段差部320とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部320は、誘電体板316、326を挟んで3層で積層された3つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片312、322、332を有している。導体層を上から順に導体第1、2、3、4層とすると、導体第1層、導体第2層、導体第3層にそれぞれ第1導体小片312、第2導体小片322、第3導体小片332が形成されている。第1導体小片312と第2導体小片322の間には板厚の薄い第1誘電体板316が挿入されている。第2導体小片322と第3導体小片332の間には板厚の薄い第2誘電体板326が挿入されている。また第4導体層がグランドプレーン5となっていて、第3導体小片332とグランドプレーン5の間には第3誘電体板336が挿入されている。
図11cは、図11aに記載の導体段差部320のひとつを示す上面図を示している。図11dは、それぞれ第1導体小片312、及び第3導体小片332の周期配列のレイアウトを示している。図11eは、第2導体小片322の周期配列のレイアウトを示している。
導体段差部320の周期配列を上面から見たときに、導体段差部320の3つの導体層を上から順番に1個目、2個目、3個目(最終個目)の導体層とする。この場合、導体段差部320の奇数個目の導体層に形成される第1導体小片312、第3導体小片332は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して垂直方向である第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有するL字形状である。導体段差部320の偶数個目の導体層に形成される第2導体小片322は、第1方向に延びる第1部分と、第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、上記のL字形状が180度回転された形状である。導体段差部320の3つの導体層の各々の導体小片312、322、332が第3部分で重なり合うようにパターニングすることにより、電気的に接続される。
導体段差部320全体を上面から見たときに、導体段差部320の3つの導体層の各々の導体小片312、322、332が第3部分で重なり合うことにより、十字形が形成される。十字形が形成された導体段差部320は、正方格子状に配列される。隣接する導体段差部320同士の第1部分の他端部が重なり合う領域351が設けられ、第2部分の他端部が重なり合う領域351が設けられる。このとき、隣接する導体段差部320同士が重なり合う領域351では、第2導体小片322が第1導体小片312のみでなく第3導体小片332とも板厚の薄い第2誘電体板を介して対向する構造となるため、図9aに示したHISに比べ、隣接する導体段差部320間の直列容量Cの値を増加させることが可能となる。
同様に、図12a、bは、それぞれ、導体小片を4層にした場合における本発明の第3実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS401の断面図、上面図を示している。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)401を有している。そのHIS401は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。HIS401は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部420と、導体段差部420とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部420は、誘電体板416、426、436を挟んで4層で積層された4つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片412、422、432、442を有している。導体層を上から順に導体第1、2、3、4、5層とすると、導体第1層、導体第2層、導体第3層、導体第4層にそれぞれ第1導体小片412、第2導体小片422、第3導体小片432、第4導体小片442が形成されている。第1導体小片412と第2導体小片422の間には板厚の薄い第1誘電体板416が挿入されている。第2導体小片422と第3導体小片432の間には板厚の薄い第2誘電体板426が挿入されている。第3導体小片432と第4導体小片442の間には板厚の薄い第3誘電体板436が挿入されている。また第5導体層がグランドプレーン5となっていて、第4導体小片442とグランドプレーン5の間には第4誘電体板446が挿入されている。
図12dは、それぞれ第1導体小片412、及び第3導体小片432の周期配列のレイアウトを示している。図12eは、第2導体小片422、及び第4導体小片442の周期配列のレイアウトを示している。
導体段差部420の周期配列を上面から見たときに、導体段差部420の4つの導体層を上から順番に1個目、2個目、3個目、4個目(最終個目)の導体層とする。この場合、導体段差部420の奇数個目の導体層に形成される第1導体小片412、第3導体小片432は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して垂直方向である第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有するL字形状である。導体段差部420の偶数個目の導体層に形成される第2導体小片422、第4導体小片442は、第1方向に延びる第1部分と、第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、上記のL字形状が180度回転された形状である。導体段差部420の4つの導体層の各々の導体小片412、422、432、442が第3部分で重なり合うようにパターニングすることにより、電気的に接続される。
導体段差部420全体を上面から見たときに、導体段差部420の4つの導体層の各々の導体小片412、422、432、442が第3部分で重なり合うことにより、十字形が形成される。十字形が形成された導体段差部420は、正方格子状に配列される。隣接する導体段差部420同士の第1部分の他端部が重なり合う領域351が設けられ、第2部分の他端部が重なり合う領域451が設けられる。このとき、隣接する導体段差部420同士が重なり合う領域451において、板厚の薄い誘電体板を介して対向する面の面積がさらに増加するため、図9aや図11aに示したHISに比べ、隣接する導体段差部420間の直列容量Cの値を増加させることが可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1〜第3実施形態と重複する説明を省略する。第4実施形態では、1つの導体段差部を上面から見たときに形状が十字形ではなく*字形とし、導体段差部を三角格子状に配列することにより、HISを構成することも可能である。
図13aは、本発明の第4実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS501の上面図を示している。図13bは、図13aに記載の導体段差部520のひとつを示している。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)501を有している。そのHIS501は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。HIS501は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部520と、導体段差部520とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部520は、誘電体板516を挟んで2層で積層された2つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片512、522を有している。導体層を上から順に導体第1、2、3層とすると、導体第1層と導体第2層にそれぞれ第1導体小片512と第2導体小片522の2次元周期構造が形成されている。第1導体小片512と第2導体小片522の間には板厚の薄い第1誘電体板116が挿入されている。また第3導体層がグランドプレーン5となっていて、第2導体小片522とグランドプレーン5の間には第2誘電体板126が挿入されている。
導体段差部520の周期配列を上面から見たときに、導体段差部520の2つの導体層を上から順番に1個目、2個目(最終個目)の導体層とする。この場合、導体段差部520の奇数個目の導体層に形成される第1導体小片512は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して所定の角度をなす第2方向に延びる第2部分と、第1方向に対して所定の角度の半分の角度をなす第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有する矢印形状である。導体段差部520の偶数個目の導体層に形成される第2導体小片522は、第1方向に延びる第1部分と、第2方向に延びる第2部分と、第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有し、矢印形状が180度回転された形状である。導体段差部520の2つの導体層の各々の導体小片512、522が第4部分で重なり合うようにパターニングすることにより、電気的に接続される。
導体段差部520全体を上面から見たときに、導体段差部520の2つの導体層の各々の導体小片512、522が第4部分で重なり合うことにより、*字形が形成される。特に*字形とすることにより対称性が良くなり、レイアウト設計が容易になる。*字形が形成された導体段差部520は、三角格子状に配列される。隣接する導体段差部520同士の第1部分の他端部が重なり合う領域551が設けられ、第2部分の他端部が重なり合う領域551が設けられ、第3部分の他端部が重なり合う領域551が設けられる。1つの導体段差部520につき、6個の重なり合う領域551が形成される。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1〜第4実施形態と重複する説明を省略する。第5実施形態では、上記実施形態においては、導体段差部が正方格子状、もしくは三角格子状に周期配列されているが、コネクタ付近のある点を中心として導体段差部を同心円状に配列することにより、HISを構成することも可能である。
図14aは、本発明の第5実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを示す上面図である。図14bは、本発明の第5実施形態で用いられているHIS601を示す上面図である。
本発明のコモンモード電流EBGフィルタは、高インピーダンス表面(HIS)601を有している。そのHIS601は、プリント回路基板100上のコネクタ108を囲うようにコネクタ108の周辺部に配置されている。HIS601は、その構成要素として、グランドプレーン5上に周期的に配列された導体段差部620と、導体段差部620とグランドプレーン5とを接続する導体柱103とを具備している。導体段差部620は、誘電体板116を挟んで2層で積層された2つの導体層に形成されて電気的に接続された導体小片612、622を有している。導体層を上から順に導体第1、2、3層とすると、導体第1層と導体第2層にそれぞれ第1導体小片612と第2導体小片622の2次元周期構造が形成されている。第1導体小片612と第2導体小片622の間には板厚の薄い第1誘電体板116が挿入されている。また第3導体層がグランドプレーン5となっていて、第2導体小片622とグランドプレーン5の間には第2誘電体板126が挿入されている。
導体段差部620の周期配列を上面から見たときに、導体段差部620の2つの導体層を上から順番に1個目、2個目(最終個目)の導体層とする。この場合、導体段差部620の奇数個目及び偶数個目の一方の導体層(例えば、奇数個目の導体層に形成される第1導体小片612)は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して角度θ1(θ1[度]は45<θ1<90を満たす)の方向である第1角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有している。導体段差部620の奇数個目及び偶数個目の他方の導体層(例えば、偶数個目の導体層に形成される第2導体小片622)は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向に対して角度θ2(θ2[度]は、θ2=180−θ1を満たす)の方向である第2角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有している。導体段差部120の2つの導体層の各々の導体小片612、622が第3部分で重なり合うようにパターニングすることにより、電気的に接続される。
導体段差部620全体を上面から見たときに、導体段差部620の2つの導体層の各々の導体小片612、622が第3部分で重なり合うことにより、第1方向に延びる直線部分と、直線部分の中点から第1角及び第2角方向に延びる第2部分とを有する形状が形成される。その形状が形成された導体段差部620は、同心円上に放射状に配列される。隣接する導体段差部620同士の第1部分の他端部が重なり合う領域651が設けられ、第2部分の他端部が重なり合う領域651が設けられる。
上述のように、HIS601は、プリント回路基板100上に、コネクタ108を中心として同心円上に放射状に配置されている。この理由について説明する。
HIS601がコネクタ108に近接し、コネクタ108を中心とした扇形の領域を占有している。HIS601を構成する導体段差部620はコネクタ108付近の点615を中心とした同心円弧上に設けられ、動径方向に放射状に配置されている。図14bの例によれば、動径方法に等間隔に並んでいる円弧617、627、637に沿って等角度間隔で導体段差部620が設けられており、同一円弧上の導体段差部620を同じ形状となっている。導体段差部620を構成する第1導体小片612、第2導体小片622のL字の角度を調節してやることにより、上記の領域651が設けられる。HISがない場合にはプリント回路基板100から高周波ノイズ電流がコネクタ108に集中する経路を取り、またケーブル109から伝わる高周波ノイズ電流がコネクタ108からプリント回路基板100のグランドプレーン5へ放射状に伝播することが想定されるため、導体段差部620を同心円状に配列することにより、高周波ノイズ電流を効率的に抑制することが可能となる。
(効果)
以上により、本発明のコモンモード電流抑制EBGフィルタの効果について説明する。
本発明の第1〜第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、所望の周波数帯域でバンドギャップが現れるHIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)をプリント回路基板100上のケーブル109とつながるコネクタ108周辺部に配置することにより、プリント回路基板100の内部で発生したグランドプレーン5を流れる高周波ノイズ電流のコネクタ108への伝播が抑制されるため、高周波ノイズ電流がコネクタ108を経由してケーブル109へ伝播することにより発生するケーブル109からの不要電磁放射を抑制することが可能となる。同時に外部の不要電磁波によりケーブル109に伝わった高周波ノイズ電流のコネクタ108からグランドプレーン5への伝播が抑制されることにより、プリント回路基板100の内部回路の動作特性がグランドプレーン5を流れる高周波ノイズ電流により影響を受ける状況を防ぐことが可能となる。
また、本発明の第1〜第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の構成要素として用いている薄い誘電体板(116)(116)(316、326)(416、426、436)(116)(116)を挟んで2層以上積層した導体層に形成された導体小片(112、122)(212、222)(312、322、332)(412、422、432、442)(512、522)(612、622)を電気的に接続することによって構成される導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)をHIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の構成要素として用いることにより、電気的に浮いた導体小片を用いない構造が可能となる。
本発明の第1〜第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の周期配列を上面から見たときに、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)同士が重なり合う領域を作ることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の直列容量が板厚の薄い誘電体板(116)(116)(316、326)(416、426、436)(116)(116)を介して対向する導体面で構成されるため、導体小片1層の場合と比べて導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)を大きくすることなく隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の直列容量を増加させることが可能となり、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)を構成する導体要素の小形化を可能とし、HIS(101)(201)(301)(401)(501)(601)の占める面積を縮小できる。
本発明の第1〜第3実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、導体段差部(120)(220)(320)(420)全体を上面から見たときに十字形形状とし、十字形導体段差部(120)(220)(320)(420)を正方格子状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
本発明の第4実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、導体段差部(520)全体を上面から見たときに*字形形状とし、*字形導体段差部(520)を三角格子状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(520)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
本発明の第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、導体段差部(620)全体を上面から見たときに、第1方向に延びる直線部分と、直線部分の中点から第1角及び第2角方向に延びる第2部分とを有する形状とし、その形状の導体段差部(620)を円弧状に周期配列させることにより、隣接する導体段差部(620)同士が重なり合う領域を容易に設けることが可能となる。
本発明の第1〜第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)の層間誘電体板(116)(116)(316、326)(416、426、436)(116)(116)として高誘電率の材料を用いることにより、隣接する導体段差部(120)(220)(320)(420)(520)(620)間の容量が増加する。
本発明の第5実施形態によるコモンモード電流抑制EBGフィルタにおいて、HISがない場合にはプリント回路基板100から高周波ノイズ電流がコネクタ108に集中する経路を取り、またケーブル109から伝わる高周波ノイズ電流がコネクタ108からプリント回路基板100のグランドプレーン5へ放射状に伝播することが想定されるため、コネクタ108を中心としてHIS(601)を構成する導体段差部(620)を同心円状に配置することにより、プリント回路基板100の内部で発生した高周波ノイズ電流のコネクタ108への伝播を効率的に抑制し、同時に外部の不要電磁波によりケーブル109に伝わった高周波ノイズ電流の高周波ノイズ電流のプリント回路基板100への伝播も効率的に抑制することが可能となる。
特許文献1のFIG.2aに記載されている従来のHISの断面図。 特許文献1のFIG.2bに記載されている従来のHISの上面図。 特許文献2のFIG.3aに記載されている従来のHISの上面図。 特許文献1のFIG.2aに記載されている従来のHISの等価回路図。 特許文献3のFIG.12に記載されているインタディジタル構造を用いたHISの平面図。 特許文献3のFIG.11に記載されている従来のHISの等価回路図。 特許文献1のFIG.14aに記載されている従来のHISの断面図。 特許文献2のFIG.2aに記載されている従来のHISの断面図。 特許文献3のFIG.4に記載されている従来のHISの断面図。 特許文献3のFIG.10に記載されている従来のHISの断面図。 導体小片を2層に増やす方法による従来のHISの上面図。 本発明の第1実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを示す上面図。 図7aのA−A’線での断面図。 本発明の第1実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS101の断面図。 図8aに示したHIS101を構成する要素ごとに分解した断面図。 段差導体接続部121と導体柱103を貫通ビア117により一体化させることにより構成されたHIS101を示す断面図。 図8a、bに示した本発明のHIS101の上面図。 図9aに記載の導体段差部120のひとつを示す上面図。 第1導体小片112の周期配列のレイアウトを示す上面図。 第2導体小片122の周期配列のレイアウトを示す上面図。 本発明の第2実施の形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS201の上面図。 図10aに記載の導体段差部220のひとつを示す上面図。 導体小片を3層にした場合における本発明の第3実施の形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS301の断面図。 導体小片を3層にした場合における本発明の第3実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS301の上面図。 図11aに記載の導体段差部320のひとつを示す上面図。 第1導体小片312、及び第3導体小片332の周期配列のレイアウト。 第2導体小片322の周期配列のレイアウト。 導体小片を4層にした場合における本発明の第3実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS401の断面図。 導体小片を4層にした場合における本発明の第3実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS401の上面図。 図12aに記載の導体段差部420のひとつを示す上面図。 第1導体小片412、及び第3導体小片432の周期配列のレイアウト。 第2導体小片422、及び第4導体小片442の周期配列のレイアウト。 本発明の第4実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを構成するHIS501の上面図。 図13aに記載の導体段差部520のひとつを示す上面図。 本発明の第5実施形態によるコモンモード電流EBGフィルタを示す上面図。 本発明の第5実施形態で用いられているHIS601を示す上面図。
符号の説明
1、101、201、301、401、501、601 HIS、
2 導体小片、
3、103 導体柱、
4 導体要素、
5 グランドプレーン、
6 誘電体板、
7、107 ビア、
12、12a、112、212、312、412、512、612 第1導体小片、
13 第1ビア、
14 第1導体要素、
16、116、316、416 第1誘電体板、
22、22a、122、222、322、422、522、622 第2導体小片、
23 第2ビア、
24 第2導体要素、
26、126、226、326、426 第2誘電体板、
51、51a、151、251、351、451、551、651 領域、
31 隙間領域、
41 チップキャパシタ、
100 プリント回路基板、
108 コネクタ、
109 ケーブル、
117 貫通ビア、
120、220、320、420、520、620 導体段差部、
121、221、321、421、521、621 段差導体接続部、
332、432 第3導体小片、
336、436 第3誘電体板、
442 第4導体小片、
446 第4誘電体板、
615 円弧の中心点、
617、627、637 円弧、

Claims (7)

  1. 所定周波数帯で表面電流を阻止するバンドギャップを有する電磁ギャップ材である高インピーダンス面を有し、
    前記高インピーダンス面は、ケーブルと電気的に接続されるプリント回路基板上のコネクタの周辺部に配置されている
    コモンモード電流抑制フィルタ。
  2. 前記高インピーダンス面は、
    誘電体板を挟んで2層以上積層された複数の導体層に形成されて電気的に接続された導体小片を有し、グランドプレーン上に周期的に配列された導体段差部と、
    前記導体段差部と前記グランドプレーンとを電気的に接続する導体柱と
    を具備する請求項1に記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
  3. 隣接する前記導体段差部間は、電気的に非接触であり、
    前記導体段差部の周期配列を上面から見たときに、前記隣接する導体段差部同士が重なり合う領域が生じるように、前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がパターンニングされている
    請求項2に記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
  4. 前記導体段差部の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
    前記導体段差部の奇数個目の導体層に形成される導体小片は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して垂直方向である第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有するL字形状であり、
    前記導体段差部の偶数個目の導体層に形成される導体小片は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第2方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、前記L字形状が180度回転された形状であり、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第3部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
    前記導体段差部全体を上面から見たときに、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第3部分で重なり合うことにより、十字形が形成され、
    前記十字形が形成された導体段差部は、正方格子状に配列され、
    前記隣接する導体段差部同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられる
    請求項3に記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
  5. 前記導体段差部の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
    前記導体段差部の奇数個目の導体層に形成される導体小片は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して所定の角度をなす第2方向に延びる第2部分と、前記第1方向に対して前記所定の角度の半分の角度をなす第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有する矢印形状であり、
    前記導体段差部の偶数個目の導体層に形成される導体小片は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第2方向に延びる第2部分と、前記第3方向に延びる第3部分と、その第1、第2及び第3部分の一端部を接続する第4部分とを有し、前記矢印形状が180度回転された形状であり、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第4部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
    前記導体段差部全体を上面から見たときに、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第4部分で重なり合うことにより、*字形が形成され、
    前記*字形が形成された導体段差部は、三角格子状に配列され、
    前記隣接する導体段差部同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第3部分の他端部が重なり合う領域が設けられる
    請求項3に記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
  6. 前記導体段差部の周期配列を上面から見たときに、
    前記隣接する導体段差部同士の前記複数の導体層の各々の前記導体小片の前記第1及び第2部分の他端部は、その他端部以外の部分よりも幅が広い
    請求項4又は5に記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
  7. 前記導体段差部の周期配列を上面から見たときに、前記導体段差部の前記複数の導体層を上から順番に1個目、2個目、…、最終個目の導体層とした場合、
    前記導体段差部の奇数個目及び偶数個目の一方の導体層に形成される導体小片は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して角度θ1(θ1[度]は45<θ1<90を満たす)の方向である第1角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、
    前記導体段差部の奇数個目及び偶数個目の他方の導体層に形成される導体小片は、前記第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向に対して角度θ2(θ2[度]は、θ2=180−θ1を満たす)の方向である第2角方向に延びる第2部分と、その第1及び第2部分の一端部を接続する第3部分とを有し、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第3部分で重なり合うようにパターニングされ、電気的に接続され、
    前記導体段差部全体を上面から見たときに、
    前記導体段差部の前記複数の導体層の各々の前記導体小片がその第3部分で重なり合うことにより、前記第1方向に延びる直線部分と、前記直線部分の中点から前記第1角及び第2角方向に延びる第2部分とを有する形状が形成され、
    前記形状が形成された導体段差部は、同心円上に放射状に配列され、
    前記隣接する導体段差部同士の第1部分の他端部が重なり合う領域が設けられ、その第2部分の他端部が重なり合う領域が設けられる
    請求項1〜3のいずれかに記載のコモンモード電流抑制フィルタ。
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