JP2008235918A - プラズマ基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板のプラズマ処理速度を向上させる高密度マイクロ波プラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】マイクロ波プラズマ基板処理装置30は、プラズマ処理が行われる処理空間11Aを有する処理容器11,12と、前記処理空間内に設けられ、被処理基板Wを保持する基板保持台と、前記処理容器と前記基板保持台との間に形成された排気通路と、前記処理容器に結合され、前記処理空間を前記排気通路を介して排気する排気系と、前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス供給系と、前記処理容器に結合されたマイクロ波アンテナとを備え、前記処理容器は石英ガラスよりなり、前記処理容器に対応した側壁部と、前記側壁部に連続して形成された頂部とよりなるマイクロ波窓を構成し、前記処理容器の側壁には、被処理基板の搬入・搬出口11Bが形成されており、前記搬入・搬出口は、弗化アルミニウム層あるいはSiO2層により覆われた可動シャッタが設けられる。
【選択図】図5
【解決手段】マイクロ波プラズマ基板処理装置30は、プラズマ処理が行われる処理空間11Aを有する処理容器11,12と、前記処理空間内に設けられ、被処理基板Wを保持する基板保持台と、前記処理容器と前記基板保持台との間に形成された排気通路と、前記処理容器に結合され、前記処理空間を前記排気通路を介して排気する排気系と、前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス供給系と、前記処理容器に結合されたマイクロ波アンテナとを備え、前記処理容器は石英ガラスよりなり、前記処理容器に対応した側壁部と、前記側壁部に連続して形成された頂部とよりなるマイクロ波窓を構成し、前記処理容器の側壁には、被処理基板の搬入・搬出口11Bが形成されており、前記搬入・搬出口は、弗化アルミニウム層あるいはSiO2層により覆われた可動シャッタが設けられる。
【選択図】図5
Description
本発明は一般に基板処理技術に係り、特にシリコン基板上に絶縁膜を形成する基板処理方法に関する。
半導体製造技術においては、シリコン基板上への絶縁膜の形成は、最も基本的で、かつ重要な技術である。特にMOSトランジスタのゲート絶縁膜やフラッシュメモリのトンネルゲート絶縁膜などには、非常に高品質な絶縁膜が必要とされる。これに伴い、このような薄い絶縁膜を、高品質に形成できる技術が必要とされている。
従来より、MOSトランジスタのゲート絶縁膜に使われるような高品質のシリコン酸化膜は、シリコン基板表面の熱酸化処理により形成されている。このようにして形成されたシリコン熱酸化膜では含まれるダングリングボンドの数が少なく、ゲート絶縁膜のような、チャネル領域を覆うように設けられ高電界が印加される絶縁膜に使った場合でもキャリアのトラップがわずかであり、安定なしきい値特性を実現することができる。
一方、微細化技術の進展により、今日では0.1μmを切るゲート長の超微細化半導体装置の製造が可能になりつつある。
かかる超微細化半導体装置においてゲート長の短縮により半導体装置の動作速度を向上させようとすると、ゲート絶縁膜の厚さをスケーリング則に従って減少させる必要がある。例えばゲート長が0.1μmのMOSトランジスタの場合、ゲート絶縁膜の厚さを2nm以下に減少させる必要があるが、従来の熱酸化膜では、膜厚をこのように減少させるとトンネル電流によるゲートリーク電流が増大してしまう。このことから、従来より、2nmの膜厚が熱酸化膜によるゲート絶縁膜の限界と考えられていた。膜厚が2nmの熱酸化膜では、1×10-2A/cm2程度のゲートリーク電流が実現されている。
これに対し、シリコン基板に対して高密度マイクロ波プラズマによる酸化処理を行うことにより、さらに高品質なシリコン酸化膜を形成する技術が提案されている。
図1は、かかる高密度マイクロ波プラズマを使った基板処理装置10の構成を示す。
図1を参照するに、基板処理装置10は基本的には上下に重ねられて処理空間11Aを画成する上部処理容器11および下部処理容器12と、前記処理空間11A中に設けられ、被処理基板Wを保持するサセプタ13と、前記処理空間11Aの上方開口部を塞ぐように設けられマイクロ波窓として作用するアルミナカバープレート14とより構成されており、上下の処理容器11,12の間には、被処理基板Wを出し入れするための基板搬送口11Bが形成されている。
前記サセプタ13の周囲には、前記サセプタ13を囲むように排気通路が形成されており、前記処理空間11Aは、処理容器12の下部に設けられた排気口12Aに排気系を接続することにより、前記排気通路を介して排気される。前記処理空間11Aから排気口12Aへの均一な排気を促進するために、前記サセプタ13周囲の排気通路には、多数の開口部を有する整流板13Aが形成されている。
また前記上部処理容器11は通路11D中を通される伝熱性媒体により温度制御され、前記上部処理容器11には前記処理空間11Aに導入される処理ガスの通路11Cが、ガス導入ポートとして形成されている。
かかる基板処理装置10では、前記マイクロ波窓14にラジアルラインスロットアンテナあるいはホーンアンテナなどのマイクロ波アンテナ(図示せず)が結合される。そこで前記ガス導入ポート11CからArあるいはKrなどの希ガスとO2ガスを導入し、この状態でマイクロ波アンテナを数百MHzから10GHz程度の周波数のマイクロ波で駆動することにより、前記処理空間11A中に、被処理基板の表面上において一様な分布を有する高密度プラズマを形成することができる。
このようにして励起された希ガスプラズマは同時に導入された酸素分子に作用し、その結果、前記処理空間11A内には原子状酸素O*が効率的に、しかも均一に形成される。かかる原子状酸素O*をシリコン基板表面の酸化処理に使うことにより、前記被処理基板表面に600℃以下の低い温度において、1000℃以上の温度で形成された熱酸化膜を上回る膜質のプラズマ酸化膜を、被処理基板上に均一に形成することが可能になる。
図1の基板処理装置10はプラズマを数百MHzから10GHzのマイクロ波により形成するため、形成されたプラズマは高密度であるにもかかわらず電子温度が低く、処理容器11,12の内壁をスパッタすることがない。このため、形成される酸化膜には処理容器に起因する金属汚染が生じることがない。また、得られる酸化膜はマイクロ波あるいはプラズマによる損傷がなく、界面準位密度が熱酸化膜の場合よりも低くなる好ましい特徴を示す。
このように、図1の基板処理装置10は高品質の酸化膜を低温で形成できる、優れた特徴を有しているが、本発明の発明者は、本発明の基礎となる実験において、形成される酸化膜の成長速度が、他の従来の高密度マイクロ波プラズマ基板処理装置を使った場合と比べると劣ることを見出した。
例えば基板処理装置10において周波数が2.45GHzのマイクロ波を2000Wのパワーで供給し、133Paの圧力下、Arガスを1000SCCM,酸素ガスを20SCCMの流量で供給した場合、6nm/6分の酸化膜成長速度が得られるが、これ以上マイクロ波パワーを増大しても酸化膜成長速度は実質的に増大することがなく、酸化膜成長速度に限界があることが示された。また、この酸化膜成長速度は、従来の他の高密度マイクロ波プラズマ基板処理装置で得られる値よりも劣っている。
図2は、図1の基板処理装置10において前記処理容器11および12としてAlを使い、上記の条件下でSi基板の表面を6分間酸化した場合に得られる酸化膜の膜厚を、前記処理容器11および12としてステンレススチールを使った場合と比較して示す図である。
図2を参照するに、Alを使った場合、6分間の基板処理で得られる酸化膜の膜厚は6nm程度であり、酸化膜の成膜速度は約1nm/分程度にしかならない。また前記処理容器11および12としてステンレススチールを使った場合でも、改善はわずかである。
マイクロ波パワー、従って被処理基板W表面におけるプラズマ密度を増大させても酸化膜の成膜速度が増大しないということは、基板表面における原子状酸素O*の密度がプラズマ密度に従って増大していないこと、従って形成される原子状酸素O*の一部が、被処理基板Wの酸化に寄与することなく、処理空間11A内のどこかで、消費されていることを意味している。
半導体装置、特にフラッシュメモリやEEPROMなどのフローティングゲート電極を有する半導体装置の製造においては、ある程度の膜厚の高品質な酸化膜を効率的に形成できる技術が必要とされる。このためには、図1の基板処理装置において、酸化に寄与しない原子状酸素O*の消費を抑制し、酸化膜あるいは絶縁膜の成膜速度をさらに高める必要がある。
そこで本発明は上記の課題を解決した、新規で有用な基板処理装置を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、被処理基板に対向して平行に延在するマイクロ波窓を有し、マイクロ波窓直下に形成された高密度プラズマにより被処理基板表面を一様に処理する基板処理装置において、マイクロ波プラズマにより励起されたラジカルの基板処理に寄与しない消費を最小化し、基板処理効率を向上させることにある。
本発明は、プラズマ処理が行われる処理空間を有する処理容器と、前記処理空間内に設けられ、被処理基板を保持する基板保持台と、前記処理容器と前記基板保持台との間に形成された排気通路と、前記処理容器に結合され、前記処理空間を、前記排気通路を介して排気する排気系と、前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス供給系と、前記処理容器に結合されたアンテナと、を備えたプラズマ基板処理装置において、前記処理容器の少なくとも一部を石英ガラスで構成し、前記処理容器の上部にプラズマ生成手段を配置し、前記処理容器の側壁には、被処理基板の搬入・搬出口が形成されており、前記搬入・搬出口は、弗化アルミニウム層あるいはSiO2層により覆われた可動シャッタが設けられることを特徴とするプラズマ基板処理装置を提供する。
[作用]
本発明によれば、処理空間を画成する処理容器の内壁面を絶縁膜、好ましくは弗化アルミニウム膜あるいは石英ライナを形成することにより、高密度プラズマにより形成された酸素ラジカルが、処理容器11の内壁面あるいはサセプタ13の露出表面、さらには側壁面において消滅するのが抑制される。さらにマイクロ波窓14の材質をアルミナから石英ガラスに変更することで、アルミナが高密度プラズマによりAlに還元されるのが抑制され、その結果、Alによるラジカルの消滅が抑制される。その結果、本発明のマイクロ波プラズマ基板処理装置では被処理基板W表面において非常に高いラジカル密度を保証することができ、成膜速度が向上する。
[作用]
本発明によれば、処理空間を画成する処理容器の内壁面を絶縁膜、好ましくは弗化アルミニウム膜あるいは石英ライナを形成することにより、高密度プラズマにより形成された酸素ラジカルが、処理容器11の内壁面あるいはサセプタ13の露出表面、さらには側壁面において消滅するのが抑制される。さらにマイクロ波窓14の材質をアルミナから石英ガラスに変更することで、アルミナが高密度プラズマによりAlに還元されるのが抑制され、その結果、Alによるラジカルの消滅が抑制される。その結果、本発明のマイクロ波プラズマ基板処理装置では被処理基板W表面において非常に高いラジカル密度を保証することができ、成膜速度が向上する。
本発明によれば、マイクロ波プラズマを使ったマイクロ波プラズマ基板処理装置において、処理空間を画成する内壁面を、励起されたラジカルを消滅させないような絶縁膜で覆うことにより、プラズマ密度に対応した成膜速度を実現することが可能になり、基板処理効率が大きく向上する。
[第1実施例]
図3は、本発明の第1実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置20の構成を示す。ただし図3中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3は、本発明の第1実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置20の構成を示す。ただし図3中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3を参照するに、本実施例においては処理容器11をAlにより構成し、さらにその内壁面に弗化処理により弗化アルミニウム層21を形成する。またサセプタ13をAlNにより構成し、その側壁面および被処理基板Wを載置した場合に露出される表面に石英カバー23を形成している。また図3の構成では、アルミナあるいは石英ガラスよりなるマイクロ波窓14に、ラジアルラインスロットアンテナ210が結合されており、外部のマイクロ波源から供給されたマイクロ波が、前記マイクロ波窓14を通って、前記処理空間11Aに供給される。
図4は、図3のマイクロ波プラズマ基板処理装置20を先に図2で説明したのと同一の条件下で運転して得られた被処理基板Wの酸化速度を、先の図2の結果と比較して示す。
図4を参照するに、処理容器11の内壁に弗化アルミニウム層を形成することにより、酸化速度が従来の1.5倍近くまで増大していることがわかる。すなわち、図3のマイクロ波プラズマ基板処理装置20は、高品質な酸化膜を、従来の約1.5倍の速度で形成できることを意味している。また図4の結果は、図1のマイクロ波プラズマ基板処理装置10においては高密度プラズマにより処理空間11A中に形成された原子状酸素O*のうちのかなりの部分が、処理容器11の内壁により消滅させられていたことを意味している。
さらに図4に示すように前記マイクロ波窓14としてアルミナのかわりに石英ガラスを使ったところ、酸化速度が従来の約2倍近くまでさらに増大することが見出された。これはマイクロ波窓14にアルミナを使った場合、マイクロ波窓14の直下に励起される高密度プラズマによりアルミナが還元され、形成されたAlが原子状酸素O*を消滅させていたものと解釈される。これに対し、マイクロ波窓14として石英ガラスを使った場合にはこのような問題は生じることがなく、さらに大きな酸化速度が実現されたものと考えられる。
さらに図3のマイクロ波プラズマ基板処理装置20では、前記サセプタ13の周囲の排気通路に形成された整流板13AをAlにより形成し、その表面を弗化処理して弗化アルミニウム層を形成しておくのが好ましい。また前記弗化アルミニウム層21の代わりに石英ライナを使うことも可能である。
なお、本実施例のマイクロ波プラズマ基板処理装置30はシリコン基板の酸化処理のみならず、窒化処理あるいは酸窒化処理においても有効である。
シリコン基板の窒化処理の場合には、ArやKrなどの希ガスとNH3ガス、あるいはN2ガスを前記処理空間11Aに導入すればよい。またシリコン基板の酸窒化処理の場合には、窒化処理に使われるガスにさらにO2ガスを添加すればよい。
[第2実施例]
図5は、本発明の第2実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置30の構成を示す。ただし図5中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
[第2実施例]
図5は、本発明の第2実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置30の構成を示す。ただし図5中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図5を参照するに、マイクロ波プラズマ基板処理装置30は先の実施例のマイクロ波プラズマ基板処理装置20と同様に上部処理容器11と下部処理容器12とより構成されるが、カバープレート14の代わりに、処理容器11内に保持されたベルジャ型の石英ガラス容器34が設けられ、前記石英容器34は処理容器11の内壁面に係合する側壁部と前記被処理基板Wに実質的に平行に延在し、処理空間11Aを前記サセプタ13および整流板13Aと共に画成する天井部とより構成されている。また、前記処理容器11の内壁面のうち、前記石英容器34が設けられていない部分は石英ライナ31により覆われており、前記石英ライナ31には前記処理ガス通路11Cに連通する処理ガス導入ポート31Aが形成されている。
前記石英ガラス容器34の天井部はマイクロ波窓を構成し、図5に示すようにかかるマイクロ波窓にラジアルラインスロットアンテナ210が結合される。
かかる構成のマイクロ波プラズマ基板処理装置30では、処理空間11Aの内壁面が石英ガラスにより覆われているため、金属内壁面における原子状酸素O*の消滅が抑制され、投入されたプラズマパワーに応じた速度で酸化処理を行うことが可能である。その結果、先に図4で説明したように、酸化処理の際の酸化膜形成速度を著しく増大させることが可能になる。
なお、本実施例のマイクロ波プラズマ基板処理装置30はシリコン基板の酸化処理のみならず、窒化処理あるいは酸窒化処理においても有効である。
図6は、本実施例のマイクロ波プラズマ基板処理装置30の一変形例による基板処理装置40の構成を示す。
図6を参照するに、本実施例では、下部処理容器12に形成された基板搬入・搬出口11Bに、石英ガラスよりなる可動シャッタ31Bを形成する。その結果、前記基板搬入・搬出口11Bにおける原子状酸素O*の消滅が抑制され、基板処理効率がさらに向上する。また被処理基板Wの特定の方向に原子状酸素O*の濃度が減少することがなく、軸対称に一様な基板処理を行うことが可能になる。
[第3実施例]
図7は、本発明の第3実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置50の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
[第3実施例]
図7は、本発明の第3実施例によるマイクロ波プラズマ基板処理装置50の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7を参照するに、マイクロ波プラズマ基板処理装置50は先の実施例の基板処理装置30あるいは40と同様に上部処理容器11と下部処理容器12とを有するが、サセプタ13が上下動自在に構成されており、前記サセプタ13の下降位置に対応して、前記下部容器12中に被処理基板Wの搬入・搬出口11Bが形成されている。
また前記上部処理容器11は先に説明したベルジャ型の石英容器34を保持し、前記サセプタ13が所定の処理位置まで上昇したところで、前記石英容器34中に処理空間11Aが形成される。その際、前記処理空間11Aは、石英容器34の内壁面とサセプタ13上の被処理基板W、および前記サセプタ13の処理位置に対応して形成された整流板13Aとにより、実質的に画成される。
図7の構成では、さらに前記上部処理容器11の石英容器34と整流板13Aとの間に、石英あるいは表面を弗化処理したAlよりなるリング31aが形成されており、かかるリング31aにガス導入ポート31Aが、前記処理ガス通路11Cに連通するように形成されている。
かかる構成のマイクロ波プラズマ基板処理装置50では、処理空間11Aが実質的に完全に石英ガラスあるいは弗化アルミニウムにより画成されているため、ラジアルラインスロットアンテナ210を駆動して処理空間11A中に高密度プラズマを形成した場合、プラズマ密度に応じた高密度の原子状酸素O*が励起され、かかる原子状酸素O*を使うことにより、高品質なプラズマ酸化膜を、効率良く形成することが可能になる。
なお、本実施例のマイクロ波プラズマ基板処理装置50はシリコン基板の酸化処理のみならず、窒化処理あるいは酸窒化処理においても有効である。
また、以上の説明ではマイクロ波アンテナとしてラジアルラインスロットアンテナを使ったが、本発明はかかる特定のアンテナ構成に限定されるものではなく、ホーンアンテナなど他のマイクロ波アンテナを使うことも可能である。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
10,20,30,40,50 マイクロ波プラズマ基板処理装置
11,12 処理容器
11A 処理空間
11B 基板搬入・搬出口
11C 処理ガス導入通路
11D 伝熱媒体通路
12A 排気口
12B,31B 可動シャッタ機構
13 サセプタ
13A 整流板
14 マイクロ波窓
21 弗化アルミニウム層または石英ライナ
23 石英カバー
31 石英ライナ
34 石英ベルジャ
210 ラジアルラインスロットアンテナ
11,12 処理容器
11A 処理空間
11B 基板搬入・搬出口
11C 処理ガス導入通路
11D 伝熱媒体通路
12A 排気口
12B,31B 可動シャッタ機構
13 サセプタ
13A 整流板
14 マイクロ波窓
21 弗化アルミニウム層または石英ライナ
23 石英カバー
31 石英ライナ
34 石英ベルジャ
210 ラジアルラインスロットアンテナ
Claims (5)
- プラズマ処理が行われる処理空間を有する処理容器と、
前記処理空間内に設けられ、被処理基板を保持する基板保持台と、
前記処理容器と前記基板保持台との間に形成された排気通路と、
前記処理容器に結合され、前記処理空間を、前記排気通路を介して排気する排気系と、
前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス供給系と、
前記処理容器に結合されたアンテナと、を備えたプラズマ基板処理装置において、
前記処理容器の少なくとも一部を石英ガラスで構成し、前記処理容器の上部にプラズマ生成手段を配置し、
前記処理容器の側壁には、被処理基板の搬入・搬出口が形成されており、前記搬入・搬出口は、弗化アルミニウム層あるいはSiO2層により覆われた可動シャッタが設けられることを特徴とするプラズマ基板処理装置。 - 前記処理容器は石英ガラスよりなり、前記処理容器に対応した側壁部と、前記側壁部に連続して形成された頂部とよりなるマイクロ波窓を構成することを特徴とする請求項1記載のプラズマ基板処理装置。
- 前記第処理容器の内壁面のうち、石英ガラスで覆われていない部分がSiO2層またはフッ化アルミニウム層により覆われていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ基板処理装置。
- 前記排気通路には整流板が設けられており、前記整流板は弗化アルミニウムあるいはSiO2層により覆われていることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載のプラズマ基板処理装置。
- 前記アンテナは、ラジアルラインスロットアンテナである請求項1〜4のうち、いずれか一項記載のプラズマ基板処理装置。
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CN117976505B (zh) * | 2024-03-28 | 2024-05-28 | 上海谙邦半导体设备有限公司 | 一种等离子体处理装置 |
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A02 | Decision of refusal |
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