JP2008234935A - バスバー配線式回路装置の組み立て方法 - Google Patents

バスバー配線式回路装置の組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業性に優れ、信頼性や部品交換性に優れたバスバー配線式回路装置の組み立て方法を提供すること。
【解決手段】回路部品14、15の端子板17、18にバスバー20の一対の端部21、22をスポット溶接する。端部21、22はそれぞれ分岐された一対の接合可能部21a、21b(22a、22b)をもち、端子板17、18もそれぞれ分岐された一対の接合可能部17a、17b(18a、18b)をもつ。溶接済みの接合可能部21a、17aと、溶接済みの接合可能部22a、18aを切り取り、バスバー20を取り外す。その後、接合可能部21b、17bとをスポット溶接し、接合可能部22b、18bをスポット溶接して再度の組み立てを完成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、多数の回路部品をバスバーにより接続してなるバスバー配線式回路装置の組み立て方法に関する。
多数の回路部品をバスバーにより接続してなるバスバー配線式回路装置が広く実用されている。
回路電力が小さい場合には、バスバーが回路部品実装用の樹脂ベースにインサート成形などにより固定されるのが通常である。この場合には、それぞれ樹脂ベースに固定された回路部品間の相対位置が確定するため、バスバーの端部と回路部品の端子とを正確に位置合わせすることができるため、それらを半田などにより接合することができる。また、樹脂ベースから突出するバスバーの端部に回路部品の端子を半田などで接合することにより、回路部品をバスバーを通じて樹脂ベースに固定することもできる。
回路電力が大きい場合には、大型大重量の回路部品を回路部品実装用のベースにねじ締結などにより空間的に固定し、回路部品間の大電流が流れるバスバーは、放熱などの理由からベースから離れて回路部品上に空中配線されるのが一般的である。以下、この方式のバスバー配線式回路装置を空中配線方式とも言う。
特開2004−040877号公報
従来の空中配線方式のバスバー配線式回路装置では、バスバーと回路部品の端子板とを重ねてねじにより締結するのが一般的であった。しかし、バスバーのねじ締結は、高振動環境ではねじの緩みなどの問題が派生する可能性があった。
このため、バスバーと回路部品の端子板とを溶接などの方法で接合することも考えられるがこの問題は次に説明する問題があったため、バスバー接続法として一般的ではなかった。
まず第1に、大電力の大型回路装置は一般に高価であるが、一度バスバーに溶接してしまうと、一部の回路部品が故障したり又はより性能の優れた新回路部品に交換する場合でも回路装置の全交換を必要とし、交換費用が増大するという問題があった。
第2に、大電力の大型回路装置を空中配線方式のバスバーの溶接にて接続する場合、バスバーの両端部間の長さと、それに溶接される回路部品の端子板間距離との間のばらつきにより、バスバーの端部と端子板の先端部との間に隙間が生じて溶接不適となる場合があった。これらの距離ばらつきは、各部品の寸法公差や回路部品が固定されるベース部材への回路部品の取り付け位置のばらつきなどにより生じる。
第3に、バスバーを回路部品の端子に溶接する場合、バスバーを保持しつつバスバーの端部を端子板の先端部に溶接する必要があるが、たとえばスポット溶接などにおいて、溶接機構や回路部品の邪魔にならない位置にて溶接完了まで精度よくバスバーを保持する機構をコンパクトに構成することが容易ではなく、手作業でも信頼性や安全性に問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、作業性に優れ、信頼性や部品交換性に優れたバスバー配線式回路装置の組み立て方法を提供することをその目的としている。
本発明のバスバー配線式回路装置の組み立て方法は、回路部品実装用のベース部材と、突出する電気接続用の端子板を有して前記ベース部材に固定される複数の回路部品と、前記端子板の先端部に接続される端部を有して前記ベース部材と別体に形成されるバスバーとを備えるバスバー配線式回路装置の組み立て方法に適用される。この種のバスバー配線式回路装置(空中配線方式のバスバー配線式回路装置)はたとえば大電力部品において広く実用されている。
上記課題を解決する第1発明において、前記端子板の先端部及び前記バスバーの端部は、互いに分岐して突出する複数の接合可能部をそれぞれ有し、前記端子板の複数の接合可能部の一部及び前記バスバーの複数の接合可能部の一部だけを実質的に再接続不能に接合することを特徴としている。
すなわち、この発明では、回路部品の端子板の先端部、及び、それに溶接されるバスバーの端部は互いに分岐された複数の接合可能部をそれぞれもち、回路部品の端子板の接合可能部とバスバーの端部の接合可能部とは個別に接合可能に当接し、それらの一部だけが実際に接合されている。このようにすれば、信頼性及び機械的強度が高く接触電気抵抗が小さい溶接やかしめなどの再接続不能なバスバー接続を行った場合でも、バスバーの修理などのためにバスバーを回路部品から取り外した後、バスバー及び回路部品の端子板の残る接合可能部を溶接することにより簡単にその再組み立てを行うことができる。なお、回路部品としては、受動回路素子やトランジスタ、IC、リレー、スイッチなどの他、それらを複合した複合回路部品を採用することもできる。
好適な態様において、前記接合は、溶接により実施される。このようにすれば、信頼性及び機械的強度が高く接触電気抵抗が小さい溶接によるバスバー接続を実現した場合でも、バスバーの修理などのためにバスバーを回路部品から取り外した後、バスバー及び回路部品の端子板の残る接合可能部を溶接することにより簡単にその再組み立てができる。なお、溶接としては、スポット溶接の他、たとえばTIG溶接や超音波溶接やレーザー溶接などを採用することができる。
好適な態様において、前記接合は、前記端子板の複数の接合可能部の一部及び前記バスバーの複数の接合可能部の一部の塑性変形により実施される。このようにすれば、信頼性及び機械的強度が高く接触電気抵抗が小さい塑性変形によるバスバー接続を実現した場合でも、バスバーの修理などのためにバスバーを回路部品から取り外した後、バスバー及び回路部品の端子板の残る接合可能部を溶接することにより簡単にその再組み立てができる。なお、塑性変形接続としては、かしめ法や巻回法などを採用することができる。前者において、たとえばバスバーの一つの接合可能部を、端子板の接合可能部を包む略スリーブ形状を有して、かしめ工具によりかしめられる圧着端子と同様の形状に形成してもよい。
好適な態様において、前記バスバーの接合可能部の主面は、前記端子板の接合可能部の主面に接しつつ前記端子板の先端部の突出方向と略平行に延在しているため、両接合可能部の接面面積が大きく低抵抗の電気接続が可能となる。
好適な態様において、前記溶接は、互いに重ねられた前記端子板及びバスバーの接合可能部の厚さ方向へのスポット溶接によりなされている。このようにすれば、作業が簡単で溶接面積が大きく信頼性にも優れるスポット溶接にてバスバー接続を実現できる。特にこの態様では、バスバーの端部が回路部品の端子板の先端部の突出方向と平行に突出する形状をもつため、スポット溶接のための一対のスポット溶接電極部材の空間移動が容易となる。
好適な態様において、前記端子板及び前記バスバーから溶接済みの前記接合可能部を切り取って前記バスバーを前記回路部品から分離した後、前記端子板及び前記バスバーの他の前記接合可能部を溶接して前記バスバーを前記回路部品に組み付ける。このようにすれば、溶接によるバスバー接続を採用するにもかかわらず再度の組み付けを信頼性よく行うことができる。
上記課題を解決する第2発明において、前記バスバーの複数の端部は、複数の前記端子板の先端部に個別に接しつつ前記端子板の先端部の突出方向へ延在して前記端子板の先端部に個別に接続され、前記バスバーの複数の端部間の長さは、前記接続前の前記複数の端子板の先端部間の距離よりも僅かに大きく設定されていることを特徴としている。このようにすれば、複数の回路部品の端子板の先端部の間にバスバーを押し込むことにより、端子板の先端部の弾性変形反力によりバスバーを安定に仮保持することができるため、簡素な構成にてその後の接続作業を実現することができ、そのうえ、寸法誤差などによりバスバーが規定サイズよりも多少短小であってもバスバーを回路部品の端子板の先端部に問題なく接続することができる。
好適な態様において、前記接続は、溶接によりなされている。これにより、バスバーの短小方向へのサイズばらつきが生じても安定して溶接を行うことができる。
好適な態様において、前記バスバーの端部は、先端に向かうにつれて前記端子板の先端部を押圧する向きに傾斜している。これにより、バスバーの長さが上記のように多少長くても、複数の回路部品の端子板間へのバスバーの最初の押し込みが容易となり、その後は端子板の変形を期待できるため、バスバーの組み付け作業が簡単となる。
好適な態様において、複数のバスバーの端部及び複数の端子板の先端部は、それぞれ平行な厚さ方向をもつ。つまり各端部および各先端部の厚さ方向に平行となっている。このようすれば、バスバーを回路部品の端子板の先端部に固定する作業が簡単となる。
本発明のバスバー配線式回路装置の組み立て方法の好適な実施形態を以下に説明する。
(実施形態1)
車両用組電池装置の電気回路系を図1に示す回路図を参照して説明する。
1は、高電位側スタック2と低電位側スタック3からなる電池スタックであり、高電位側スタック2と低電位側スタック3は多数の積層型電池セルを直列接続してそれぞれ構成されている。4はヒューズ一体型サービスプラグであり、たとえば手動にて着脱することにより高電位側スタック2と低電位側スタック3との間の電気接続が開閉される。5は高電圧側のシステムメインリレー、6は低電圧側のシステムメインリレーであり、両者は同期してオンオフされて、電池スタック1と図示しない電気負荷との間の電気接続を開閉する。7は、抵抗器8と直列接続されて高電圧側のシステムメインリレー5と並列接続されている補助リレーである。システムメインリレー5のオフ後に補助リレー7をオフしたり、あるいはシステムメインリレー5のオン前に補助リレー7をオンしたりすることにより、システムメインリレー5の電流開閉負担が軽減される。9は電池スタック1の状態をモニタする電池ECUであり、電池スタック1と多数の配線(図示せず)にて接続されている。電池ECU9は外部の電子制御装置と通信する。電池ECU9が電池スタック1内の電子制御回路に必要な指令を発するようにしてもよい。10は電池スタック1の電流を検出する電流センサであり、電池ECU9に検出した電流信号を出力する。以下、ヒューズ一体型サービスプラグ4、高電圧側のシステムメインリレー5、6、補助リレー7、抵抗器8、電池ECU9、電流センサ10を回路ユニット11と総称する。すなわち、この実施例で言う回路ユニット11は、電池ECU8に接続される車両用組電池装置の電気回路を意味する。もちろん、回路ユニット11は、上記以外の回路素子や電気回路や電子回路を含むことができ、上記の一部の構成部品を以下で言う回路ユニット11から除外して考えても良い。この実施形態の特徴点は回路ユニット11の回路構成には無いため、回路ユニット11を含む車両用組電池装置の回路構成に関する更なる説明は省略する。
この車両用組電池の基本構造を図2を参照して説明する。図2はこの車両用組電池装置の模式斜視図である。車両用組電池装置は、電池スタック1と、回路ユニット11とからなる。その他、車両用組電池装置は、冷却ファン装置やカバーなどを有しているが、図2ではそれらの図示を省略している。電池スタック1は、既述したように直方体形状に形成されており、回路ユニット11は、電池スタック1の長手方向一端面に固定されている。
回路ユニット11は、樹脂厚板状のベース部材12と、このベース部材12上にねじなどにより固定された多数の回路部品13〜15などを有している。なお、実際には回路ユニット11は既述したように更に多数の回路部品を有しているが、この実施例の特徴説明には無関係であるため、図示を省略する。回路部品13〜15は、既述した回路ユニット11を構成する種々の回路部品の所定の3つを意味している。回路部品13〜15は、その長手方向外側へ突出する端子板16〜18を個別に有している。回路部品13〜15は実際には更に多数の端子板を有しているが、それらの図示は省略している。端子板16〜18は、一つのバスバー(図2では図示を省略している)に溶接されている。図2おいて、端子板16〜18は模式図示されており、実際にはその先端部は2つに分岐している。ただし、図2では、端子板16〜18の厚さ方向は同じ方向とされ、具体的には電池スタック1の短辺方向とされている。端子板16〜18の長手方向の高さは一致していなくてもかまわないが、端子板16〜18の突出方向は互いに一致しており、図2では電池スタック1の長手方向とされている。なお、この図2では、ベース部材12の底面を電池スタック1の端面に固定したが、ベース部材12の厚さ方向が電池スタック1の短辺方向又は高さ方向となるように回路ユニット11を配置することも可能である。
(端子板17、18のバスバー接続)
端子板17、18とバスバー20との接続状態を図3に示す模式斜視図を参照して説明する。ただし、図3において、バスバー20の端部は模式的に図示されておし、その正確な形状は図4によりより詳しく説明される点に留意されたい。
バスバー20の一対の端部21、22は、回路部品14、15から反ベース部材12側に向けて突出する端子板17、18の特に先端部に溶接されている。
バスバー20は、回路部品14、15を挟んでベース部材12(図2参照)と反対側の空間に配置されており、バスバー20の端部21、22は、端子板17、18の主面に接しつつ端子板17、18と同一向き(この実施例では電池スタック1の長手方向外側)へ突出しており、端部21と端子板17とが溶接され、端部22と端子板18とが溶接されている。
バスバー20の端部21、22と端子板17、18との溶接状態を図4を参照して詳しく説明する。図4は、端部21、22及び端子板17、18の正確な溶接状態を示す模式斜視図である。
図4において、バスバー20の端部21はその幅方向中央部に位置してその先端から端部21の突出方向と反対向きに堀り込まれた溝部21cをもち、バスバー20の端部21は溝部21cにより互いに分岐されて細板状の接合可能部21a、21bとなっている。端子板17はその幅方向中央部に位置してその先端から端子板17の突出方向と反対向きに堀り込まれた溝部17cをもち、端子板17は溝部17cにより互いに分岐されて細板状の接合可能部17a、17bとなっている。
同様に、バスバー20の端部22はその幅方向中央部に位置してその先端から端部22の突出方向と反対向きに堀り込まれた溝部22cをもち、バスバー20の端部22は溝部22cにより互いに分岐されて細板状の接合可能部22a、22bとなっている。端子板18はその幅方向中央部に位置してその先端から端子板18の突出方向と反対向きに堀り込まれた溝部18cをもち、端子板18は溝部18cにより互いに分岐されて細板状の接合可能部18a、18bとなっている。
図4では、接合可能部21a及び接合可能部17aがスポット溶接されて溶接完了領域となっており、接合可能部22a及び接合可能部18aもスポット溶接されて溶接完了領域となっている。ただし、接合可能部21bと接合可能部17bとは溶接されておらず、接合可能部22bと接合可能部18bとは溶接されていない。なお、図示しない他のバスバーも同じ溶接構造を有している。
次に、この車両用組電池装置の回路ユニット11を分解修理する場合の作業手順を次に説明する。
まず、バスバー20を含む各バスバーの溶接完了領域をその根元で切断して各バスバーを回路部品14、15を含む各回路部品から分離する。図4に切断位置を切断線100、400として図示する。次に、回路ユニット11を電池スタック1から外して必要な回路部品をベース部材12から取り外して新しい回路部品を取り付ける。次に部品交換が終わった回路ユニット11を電池スタック1に取り付け、その後で取り外したバスバー20を再び前と同様の位置に仮保持する。その後、接合可能部21bと接合可能部17bとをスポット溶接し、接合可能部22bと接合可能部18bとをスポット溶接し、他のバスバーも同様にスポット溶接して再組み立てを完了する。なお、一部のバスバーを取り外すだけで回路部品交換が可能な場合には、この一部のバスバーに対してのみ上記切断をおこなえば良く、作業は更に簡単となる。なお、図4では、バスバー20の一つの端部及び端子板17、18はそれぞれ2つの接合可能部をもつが、更に多数の接合可能部を設ければ、3回以上の分解修理が可能となる。
スポット溶接の状態を図5に図示する。図5において、一対の溶接電極200、200は、互いに接近する向きに付勢されて、互いに密着してY方向一方向きに突出する端子板17の接合可能部17bとバスバー20の接合可能部21bとをそれらの厚さ方向であるX方向へ挟持した後、通電が行われて接合可能部17b、21bのスポット溶接が完了する。その後、一対の溶接電極200、200をX方向における互いに離れる向きに付勢した後、Y方向反対向きに移動させてスポット溶接が完了する。なお、この実施形態では、各バスバーの端部及び各端子板の先端部が同一向きに突出し、各バスバーの厚さ方向及び端子板の厚さ方向は同一方向となっているためスポット溶接作業やその制御が簡単となっている。もちろん、このような方向一致はこの実施例の実施において必須事項ではない。
(実施形態2)
実施形態2を図6、図7を参照して説明する。図6、図7は実施形態1で説明したバスバー20の端部21の形状を少し変形した点に特徴があり、他の部位の構成は実施形態1同じである。
この実施形態では、端子板17、18の当接面(端子板17の当接面17dのみ図示)間の距離L1は、端部21、22の根元部(端部21の根元部21dのみ図示)間の距離L2より大きく、端部21、22の先端部(端部21の先端部21eのみ図示)間の距離L3よりも小さく形成されている。したがって、バスバー20の端部21は、その根元部21dから先端部21eに向けて端子板17に向かう向きに少し曲がっている。このようにすれば、バスバー20を端子板17、18間に押し込むのは容易となり、かつ押し込んだ後、端子板17、18やバスバー20の端部21、22の弾性によりしっかりと仮保持することができ、その後の溶接が容易、確実となる。更に、公差により距離L3が多少縮小しても問題なく、バスバー20を端子板17、18に溶接することができる。
(変形態様)
この実施形態において、実施形態1の分岐形状の採用は好適であるが必須ではない。
(実施形態3)
実施形態3を図8を参照して説明する。図8は実施形態1におけるバスバー20のその他の支持構造を示す。
スポット溶接時におけるバスバー20の変位を避けて安定したスポット溶接を可能とするために、バスバー20の中央部は図8に示すように、ベース部材12から突出するバスバー支持用の突起120の頂部に設けられたバスバー収容溝121に収容される。このようにすれば、バスバー20は、たとえば端子板17、18の厚さ方向と直角方向への変位を良好に抑止でき、スポット溶接時のバスバー仮保持を良好に確保することができる。その他、スポット溶接完了後の車両振動がバスバー20や端子板17、18に与える影響も良好に低減することができる。
(実施形態4)
実施形態4を図9を参照して説明する。図9は、実施形態1で説明したスポット溶接によるバスバー接続をパワーカード113とバスバー120A、120Bとの接続に適用したことを示す模式正面図である。パワーカード113の主面は冷却用ヒートシンク(本発明で言うベース部材)112に固定されている。パワーカード113の両側面から主電極端子(本発明で言う端子板)117、118が互いに反対向きに突出した後、上方へ曲げられている。主電極端子117の先端部にはバスバー120Aの端部121がスポット溶接され、主電極端子118の先端部にはバスバー120Bの端部122がスポット溶接されている。主電極端子117、118の先端部がそれぞれ少なくとも二股に分岐し、2つの接合可能部をもつ点は、図4に示す端子板17、18と同じである。バスバー120Aの端部121、並びに、バスバー120Bの端部122がそれぞれ少なくとも二股に分岐し、2つの接合可能部をもつ点は、図4に示すバスバー20の端部21、22と同じである。
異なる点は、この実施形態では、バスバー120Aの端部121、並びに、バスバー120Bの端部122が、図9に示すように、主電極端子117、118の先端部をその厚さ方向に挟圧するコ字クリップ形状を有していることである。このようにすれば、バスバー120A、120Bの端部121、122は、主電極端子117、118の先端部に当接してそれ以上の下向き変位が規制されるため、バスバー120A、120Bの溶接姿勢での仮保持が確実となる。また、バスバー120A、120Bは、スポット溶接において、主電極端子117、118の先端部の2つの主面にそれぞれ溶接されることになり、信頼性が向上する。図9では、バスバー120A、120Bの先端部をコ字状としたが、L字状などの形状としても、バスバー120A、120Bを主電極端子117、118の先端部上に載置支持することができる。
なお、図9では、一対の主電極端子117、118が互いに逆向きに突出する形式のパワーカードを示したが、主電極端子117、118を同一向きに平行に突出させてもよい。その他、3つの主電極端子又はそれ以上の主電極端子をもつハーフブリッジ型やフルブリッジ型のパワーカードを採用してもよいことはもちろんである。
(実施形態5)
実施形態5を図10〜図12を参照して説明する。図10は実施形態1で説明したスポット溶接による圧着型バスバー接続に変更した実施形態を示すためのバスバーの端部の平面図、図11はその側面図、図12はこのバスバーを回路部品14の端子板17にかしめた状態を示す正面図である。
バスバー220は、図4に示すバスバー20の端部21の二股状に分かれて形成された2つの接合可能部17a、17bを図10〜図12に示すように圧着端子のスリーブ部と同様なスリーブ形状にそれぞれ変更したものである。すなわち、バスバー220の端部221は、溝221cにより分離されてそれぞれ上向きに突出するスリーブ部(本発明で言う接合可能部)221a、221bを有する。回路部品14の端子17も最初は、図4と同じく2本上方へ突出しており、その一本がスリーブ部221a、221bの一方に嵌入され、圧着接合されている。再組み立てに際しては、圧着接合部分を切断し、スリーブ部221a、221bのうち残った側を圧着接合すればよい。このようにすれば、熱的影響を抑止しつつ再組み立て可能なバスバー接続が可能となる。
(変形態様)
上記各実施形態において、スポット溶接の代わりにレーザー溶接法やTIG溶接法などの公知の他の溶接法を採用しても良く、あるいは超音波接合法を採用してもよい。要するに、再接合が実質的に不能な接合形態のすべてに対して、上記各実施形態の接合法を採用することができる。
(変形態様)
既述した実施形態1、2は本発明の好適な2つの実施形態を示すに過ぎず、その他の実施形態へ適用した場合でも、既述した「課題を解決するための手段」に記載する効果を奏し得ることはもちろんである。
実施形態1の車両用組電池装置の電気回路系を示す回路図である。 図1の車両用組電池の基本構造を示す模式斜視図である。 図2における端子板とバスバーとの接続構造を示す模式斜視図である。 バスバーの端部と端子板とのより正確な溶接状態を示す模式斜視図である。 図4の溶接に採用するスポット溶接の手順を説明する模式説明図である。 実施形態2を説明する模式説明図(バスバー押し込み前)である。 実施形態2を説明する模式説明図(バスバー押し込み後)である。 実施形態3を説明する模式部分断面図である。 実施形態4を説明する模式正面図である。 実施形態5を説明するバスバーの端部の平面図である。 図10のバスバーの側面図である。 図10のバスバーを用いた接続構造を示す正面図である。
符号の説明
1 電池スタック
2 高電位側スタック
3 低電位側スタック
4 ヒューズ一体型サービスプラグ
5 システムメインリレー
7 補助リレー
8 抵抗器
10 電流センサ
11 回路ユニット
12 ベース部材
13〜15 回路部品
16〜18 端子板
17a、17b 接合可能部
17c 溝部
17d 当接面
18 端子板
18a、18b 接合可能部
18c 溝部
20 バスバー
21 端部
21a、21b 接合可能部
21c 溝部
21d 根元部
21e 先端部
22 端部
22a、22b 接合可能部
22c 溝部
100 切断線
120 突起
121 バスバー収容溝
113 パワーカード
117、118 主電極端子
120A、120B バスバー
121、122 端部
200 溶接電極
220 バスバー
221a、221b スリーブ部
221c 溝
221 端部

Claims (10)

  1. 回路部品実装用のベース部材と、突出する電気接続用の端子板を有して前記ベース部材に固定される複数の回路部品と、前記端子板の先端部に接続される端部を有して前記ベース部材と別体に形成されるバスバーとを備えるバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記端子板の先端部及び前記バスバーの端部は、互いに分岐して突出する複数の接合可能部をそれぞれ有し、
    前記端子板の複数の接合可能部の一部及び前記バスバーの複数の接合可能部の一部だけを実質的に再接続不能に接合することを特徴とするバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  2. 請求項1記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記接合は、溶接により実施されるバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  3. 請求項1記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記接合は、前記端子板の複数の接合可能部の一部及び前記バスバーの複数の接合可能部の一部の塑性変形により実施されるバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  4. 請求項1記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記バスバーの接合可能部の主面は、前記端子板の接合可能部の主面に接しつつ前記端子板の先端部の突出方向と略平行に延在しているバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  5. 請求項4記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記溶接は、互いに重ねられた前記端子板及びバスバーの接合可能部の厚さ方向へのスポット溶接によりなされているバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  6. 請求項1記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記端子板及び前記バスバーから溶接済みの前記接合可能部を切り取って前記バスバーを前記回路部品から分離した後、前記端子板及び前記バスバーの他の前記接合可能部を溶接して前記バスバーを前記回路部品に組み付けるバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  7. 回路部品実装用のベース部材と、突出する電気接続用の端子板を有して前記ベース部材に固定される複数の回路部品と、前記端子板の先端部に接続される端部を有して前記ベース部材と別体に形成されるバスバーとを備えるバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記バスバーの複数の端部は、複数の前記端子板の先端部に個別に接しつつ前記端子板の先端部の突出方向へ延在して前記端子板の先端部に個別に接続され、
    前記バスバーの複数の端部間の長さは、前記接続前の前記複数の端子板の先端部間の距離よりも僅かに大きく設定されていることを特徴とするバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  8. 請求項7記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記接続は、溶接によりなされているバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  9. 請求項7記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    前記バスバーの端部は、先端に向かうにつれて前記端子板の先端部を押圧する向きに傾斜しているバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか記載のバスバー配線式回路装置の組み立て方法において、
    複数のバスバーの端部及び複数の端子板の先端部は、それぞれ平行な厚さ方向をもつバスバー配線式回路装置の組み立て方法。
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