JP2008233737A - 電気泳動表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気を遮段能力が高く、寿命等を向上した電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】マトリクス状に配置された画素電極に画像信号を供給するスイッチング素子46を制御可能な外部回路を備える第1の基板10と、透光性材料からなる第2の基板20とで、少なくとも透明導電性材料層としてのITO層36と絶縁性の液体中に電気泳動性の粒子を分散させた分散液を含む電気泳動表示層34とを備える電気泳動表示体50を、電気泳動表示層34が第1の基板10と対向するように狭持してなる電気泳動表示装置であって、第1の基板10および第2の基板20の平面形状は電気泳動表示体50より大きく、電気泳動表示体50の周縁部は、双方の基板の間に電気泳動表示体50が存在しない環状の空隙部となっており、該空隙部の少なくとも外周部は、双方の基板の間隔が電気泳動表示体50の厚さよりも小さい狭小部100であることを特徴とする電気泳動表示装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気泳動表示装置に関する。
反射型表示装置の一つとして、電気泳動粒子を分散させた電気泳動分散液に電界を作用させると、当該粒子がクーロン力により液体中を移動(電気泳動)する現象を利用した電気泳動表示装置が知られている。それぞれが電極を有する2枚の基板間に上記電気泳動分散液を充填して電気泳動表示層を形成し、局所的に電圧を印加することによって、電気泳動粒子をその電荷と反対極性の電極上に移動させて画像を形成するものである。かかる電気泳動表示装置として、近年は、上記2枚の基板間に上記電気泳動分散液を封入した複数のマイクロカプセルを2次元的に配置して電気泳動表示層を形成するマイクロカプセル型のものが多用されている。
上記電気泳動分散液は一般に耐湿性が低く、吸湿すると特性が劣化し、電気泳動表示装置の寿命、あるいは表示性能等を損ねることが判明している。そこで、例えば特許文献1に示すように、上記2枚の基板間の複数のマイクロカプセルの周囲に水蒸気を遮断する機能を有する材料(以下、「水蒸気遮断材料」と称する。)を充填して、水蒸気の滲入を抑制する手法が提案されている。
特開2005−114822号公報
しかし、水蒸気遮断樹脂といえども完全には水蒸気を遮段できず、厚さに比例し水平方向の距離に反比例する量の水蒸気の浸透を許容せざるを得ない。ここで、上記厚さを抑制するためにマイクロカプセルの形状を小さくすることは電気泳動表示装置の表示性能を劣化させ得る。また、水平方向の距離を増大させると、電気泳動表示装置の外形を拡大させることとなり好ましくない。
本発明はかかる課題を解決すべくなされたものであり、上記手法によらずに水蒸気を遮段能力を向上させて、電気泳動表示装置の寿命等を向上させるものである。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電気泳動表示装置は、第1の基板と、第2の基板と、上記第1の基板と上記第2の基板とに狭持された少なくとも透明導電性材料層と絶縁性の液体中に電気泳動性の粒子を分散させた分散液を含む電気泳動表示層とを備える電気泳動表示体とを備え、上記第1の基板および上記第2の基板の平面形状は上記電気泳動表示体より大きく、上記電気泳動表示体の周縁部は、双方の基板の間に上記電気泳動表示体が存在しない環状の空隙部となっており、上記環状の空隙部の少なくとも一部は、双方の基板の間隔が上記電気泳動表示体の厚さよりも小さい環状の狭小部となっていることを特徴とする。
かかる構成によれば、同一の電気泳動表示体を用いる場合において、上記電気泳動表示層と外部との間の経路を狭くでき、上記電気泳動表示層に到達する水蒸気量を低減できる。したがって、上記電気泳動表示層の水蒸気による劣化を抑制でき、電気泳動表示装置の寿命を長期化できる。
好ましくは、上記環状の空隙部の少なくとも一部には、水蒸気を遮断する機能を有する材料が充填されている。
かかる構成によれば、上記空隙部を経て上記電気泳動表示層に到達する水蒸気量をより一層低減できる。したがって、上記電気泳動表示層の水蒸気による劣化をより一層抑制できる。
また、好ましくは、上記環状の狭小部は、上記第1の基板および上記第2の基板の少なくとも一方の基板の外周部を、対向する基板に近づく方向に曲げられることにより形成されている。
かかる構成によれば、上記第1の基板および上記第2の基板の厚さ等を変更することなく、上記環状の狭小部を形成できる。したがって、工数の増加を抑制しつつ上記電気泳動表示層に到達する水蒸気量を低減し、当該電気泳動表示層の水蒸気による劣化を抑制できる。
また、好ましくは、上記環状の狭小部は、上記第1の基板および上記第2の基板の少なくとも一方の基板の外周部に配置された環状の隔壁により形成されている。
かかる構成によれば、上記双方の基板を変形させることなく、上記環状の狭小部を形成できる。したがって、上記電気泳動表示層に到達する水蒸気量を確実に低減できる。
また、好ましくは、上記電気泳動表示層は、絶縁性の液体中に電気泳動性の粒子を分散させた分散液を保持する複数の略同一の形状のマイクロカプセルを2次元に配列して形成されている。
略同一の形状のマイクロカプセルを2次元に配列することで上記電気泳動表示層の膜厚(層厚)のばらつきを抑制して均一化できる。ここで、上記環状の狭小部の間隔は、基板の折り曲げの程度と上記電気泳動表示体の厚さとで決定される。そして、上記透明導電性材料層はスパッタ法により高い膜厚均一性を得られるため、上記電気泳動表示層の膜厚のばらつきを抑制することで、上記電気泳動表示体の厚さのばらつきも抑制できる。したがって、かかる構成により、上記環状の狭小部の間隔のばらつきも抑制でき上記電気泳動表示層の水蒸気による劣化をより一層確実に抑制できる。
また、好ましくは、上記第1の基板は、マトリクス状に配置された画素電極、当該画素電極に画像信号を供給するスイッチング素子及び当該スイッチング素子を制御可能な外部回路を有する。
かかる構成によれば、上記スイッチング素子を外部から制御することにより、上記電気泳動性の粒子を電気泳動表示層内において移動させることができる。
したがって、上記電気泳動表示層内に画像を形成できる。
また、好ましくは、上記スイッチング素子は薄膜トランジスタである。
薄膜トランジスタは制御性が高いため、かかる構成により、電気泳動表示装置の画質を向上できる。
また、好ましくは、上記第2の基板は、透光性を有する。
かかる構成によれば、上記画像を上記第2の基板側から視認でき、反射型表示装置の形成が容易になる。
以下、従来の電気泳動表示装置、および本発明にかかる電気泳動表示装置の実施の形態を、図面に基き説明する。なお、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、以下の説明で用いる図面では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、これらの縮尺を実際のものとは異なるように表わしている。
図1は、従来の電気泳動表示装置の断面を模式的にを示すものである。電気泳動表示装置は、第1の基板としての回路基板10と第2の基板としての保護基板20の間に電気泳動表示体50を狭持して構成されている。
回路基板10は、回路形成工程における加熱等を考慮して石英、ガラス等の剛性および耐熱性を有する材料からなる。回路基板10上にはスイッチング素子としてのTFT46(薄膜トランジスタ)がマトリクス状に形成されており、一方の端部には共通電極44が形成されている。TFT46は図示しない外部回路と接続されており、外部から伝達される情報により、個別にON/OFF制御される。
電気泳動表示体50は、第1の接着層32、マイクロカプセル35を含む電気泳動表示層34、透明導電性材料層としてのITO層36、PET層38、第2の接着層40、および導通部材42等からなる。
PET層38は、電気泳動表示体50の製造を開始するときの基礎となる層である。柔軟性と透光性が必要なため、PET(ポリエチレンテレフタレート)を用いている。ITO(酸化インジウム・すず合金)層36は、電気泳動表示層34に電圧を印加する際の一方の電極となる層である。もう一方の電極が個々に制御されるTFT46なので、ITO層36はPET層38の全面に形成されて、表面全域を共通電位としている。透光性と導電性が必要なため、ITOを用いている。
電気泳動表示層34は、ITO層36上に2次元的に配置された複数のマイクロカプセル35からなる。各々のマイクロカプセル35内には、電気泳動粒子を分散させた電気泳動分散液が充填されている。電気泳動粒子としては、プラス極性に帯電している例えばカーボンブラック等の黒粒子とマイナス極性に帯電している例えば酸化チタン白粒子とが等量分散されている。駆動電圧の印加によりマイクロカプセル35内に生じる電界により、それぞれの粒子を表示面に引き上げて画像を形成できる。なお、黒粒子と白色の電気泳動分散液とを組み合わせて画像を形成するいわゆる1粒子系の電気泳動表示層を用いてもよい。
第1の接着層32は、電気泳動表示体50と回路基板10とを張り合わせるもので、電気泳動表示層34を保護する機能も果たしている。両面粘着テープの形で用いることが好ましい。また、第2の接着層40は、電気泳動表示体50と保護基板20とを張り合わせるもので、同じく両面粘着テープの形で用いることが好ましい。
保護基板20は、電気泳動表示体50を保護する基板である。物理的衝撃を防ぐと共に水蒸気等の滲入も抑制できることが必要であり、ガラス基板が用いられている。
以上述べたように、電気泳動表示装置は電気泳動表示体50をガラス等からなる基板で狭持しているため、上下方向からの水蒸気等の滲入は殆んど抑制できる。しかし、電気泳動表示体50の側面方向は開放されておりガラス等で覆われていないため、水蒸気等が滲入し得る。
上記滲入の程度は、電気泳動表示体50が外部(外気)と接触する面積に比例する。つまり、回路基板10と保護基板20との間隔が最も狭い部分(以下、「狭小部」と称する。)の長さと電気泳動表示体50の外周長との積で表わされる面積に比例する。後述するように、水蒸気の滲入を抑制するために、電気泳動表示体50の周囲に水蒸気遮断材料を充填するのが一般的に実施されている。しかし、ガラスとは異なり、樹脂では上記滲入を完全には抑制できない。一方で、すなわち電気泳動表示装置の厚さを薄くして上記狭小部を縮小することも困難である。本発明は、電気泳動表示装置の厚さを一定に保ちつつ、上記狭小部を縮小して、水蒸気の滲入を抑制するものである。
(第1の実施形態)
図2に、本発明の第1の実施形態にかかる電気泳動表示装置の断面を模式的に示す。本実施形態の電気泳動表示装置は回路基板10と保護基板20とで狭持される電気泳動表示体50は従来のものと相違ないので、外形線以外は図示を省略している。同様に回路基板10上のTFT等も図示を省略している。
本実施形態の電気泳動表示装置は保護基板20の端部60を下方(回路基板の方向)に向けて撓ませて、狭小部100を縮小していることが特徴である。保護基板20は剛性の高いガラスで形成されているが、比較的薄めの基板を用い、かつ、張り合わせ時の加圧力を増加させることで、水蒸気の滲入を抑制する効果が充分に発生する程度までは撓ませることができる。
加圧力で撓ませた場合、当該加圧が解除されると保護基板20は元の平坦な形状に戻る復元力が生じる。そこで、上記撓みを固定するために、電気泳動表示体50の周囲に水蒸気を遮断する機能を有する材料としてのエポキシ樹脂(以下、単に「エポキシ樹脂」と称する。)70を充填している。エポキシ樹脂70は熱硬化性を有するため、保護基板20を加圧して撓ませた状態でエポキシ樹脂70を充填し、撓ませた状態を維持したままで加熱して硬化させることにより、保護基板20が撓んだ状態で固定して、狭小部100が縮小した状態を維持できる。
また、エポキシ樹脂70は水蒸気の滲入を抑制する効果も果たしている。狭小部100は縮小はしているが完全には閉じていないので、狭小部100長さに比例する水蒸気は滲入し得る。エポキシ樹脂70は、かかる水蒸気の滲入を抑制することで、撓みによる狭小部100の縮小の効果と併せて水蒸気の遮段能力を向上させている。
以上述べたように、本実施形態の電気泳動表示装置は、構成する材料あるいは寸法等を大きく変化させることなく、保護基板20の張り合わせ方法を変化させることのみで、水蒸気の遮段能力を向上させて寿命等の向上をもたらしている。
(第2の実施形態)
図3に、本発明の第2の実施形態にかかる電気泳動表示装置の断面を模式的に示す。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、TFT等の一部の構成要素については図示を省略している。
本実施形態にかかる電気泳動表示装置はエポキシ樹脂70の充填の態様に特徴がある。端部60では保護基板20の上面にもエポキシ樹脂70が配置されており、狭小部100に充填されているエポキシ樹脂70と連続している。端部60に配置されているエポキシ樹脂70は保護基板20の撓みを固定する効果を発揮している。
エポキシ樹脂70が回路基板10と保護基板20との間にのみ充填されていると、撓みが元に戻ろうとする力を抑制する効果が不足することはあり得る。そしてその結果、どちらかの基板との界面に隙間が発生し、水蒸気の滲入を抑制しきれない可能性もあり得る。
しかし、上述するように、エポキシ樹脂70が保護基板20の上面にも配置され、端部60まで回りこんで、保護基板20を上方から押える効果を発揮すると、回路基板10と保護基板20との間において、隙間等が発生することを抑制できる。したがって、水蒸気の遮段能力をより一層向上でき、電気泳動表示装置の寿命等をより一層向上できる。
(張り合わせ圧力)
図4に、保護基板20を張り合わせるときの圧力と、撓みの関係を示す。保護基板20に形成される撓みは、下記の一般式(1)の形で近似できる。
撓み=d1−d2=4×l3×Fy/(E×w×t3)…(1)
ここで、wは保護基板20の奥行である。一般的に回路基板10および保護基板20は多角形であり、その一辺の長さをwとしている。張り合わせ圧力Fyを変えることで狭小部100の長さを任意に設定でき、エポキシ樹脂70に水蒸気を遮断する機能と共に、撓みを固定する機能も課すことで、狭小部100の長さを固定して水蒸気の滲入を抑制できる。
(第3の実施形態)
図5に、本発明の第3の実施形態にかかる電気泳動表示装置の断面を模式的に示す。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、電気泳動表示体50の構成要素、およびTFT等のについては図示を省略している。
本実施形態にかかる電気泳動表示装置は、回路基板10の外縁部に電気泳動表示体50の周囲を囲む隔壁80を形成していることが特徴である。回路基板10の外縁部はTFT46等を制御する外部回路が形成されている領域であるが、回路基板10の平面形状を若干拡大して、上記外部回路形成領域のさらに外縁部に隔壁80を形成している。そして、第2の実施形態と同様に、端部60の上面、および電気泳動表示体50の外周の空隙にエポキシ樹脂70を充填して、耐水蒸気性を向上させている。
狭小部100とは回路基板10と保護基板20との間隔であるから、かかる隔壁80を形成することにより、同一の形状の電気泳動表示体50を狭持した場合でも、狭小部100の長さを減少させることができる。したがって、電気泳動表示体50がガラスからなる基板で覆われていない領域を減少させて、水蒸気の滲入を抑制できる。
なお、図5に示す本実施形態では、保護基板20を第1、第2の実施形態と同様に撓ませている。その結果、狭小部100の長さがより一層縮小して、水蒸気の滲入をより一層抑制している。しかし、保護基板20に撓みを形成せずに隔壁80の形成のみでも水蒸気の滲入は抑制でき、その効果は隔壁80の高さを増加させることで向上させることができる。
(第4の実施形態)
図6に、本発明の第4の実施形態にかかる電気泳動表示装置の断面を模式的に示す。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、電気泳動表示体50の構成要素、およびTFT等については図示を省略している。
本実施形態にかかる電気泳動表示装置は、隔壁80を回路基板10上ではなく保護基板20上に形成していることが特徴である。狭小部100を縮小する効果は第3の実施形態と同様に発揮できる。そして、保護基板20は、回路基板10とは異なり表面に外部回路等が形成されていないので、上記外部回路等を損なうことなく隔壁80を形成でき、また、基板の形状を拡大する必要もない。したがって、回路基板10ではなく保護基板20に隔壁80を形成することで、より一層容易に水蒸気の滲入を抑制でき、電気泳動表示装置の寿命等をより一層容易に向上できる。
なお、上述したように、隔壁80の形成と、保護基板20を撓ませることの双方を実施してもよいし、隔壁80の形成のみで狭小部100を縮小することも可能である。また、第3の実施形態と同様に、端部60の上面、および電気泳動表示体50の外周の空隙にエポキシ樹脂70を充填して、耐水蒸気性を向上させている。
(第5の実施形態)
図7に、本発明の第5の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造方法の工程断面図を模式的に示す。上記第2の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造工程を示すものである。以下、図に従って説明する。
まず、図7(a)に示すように、回路基板10に電気泳動表示体50を張り合わせる。第1の接着層32(図1参照)が両面テープである場合、接着層を別途形成することなく、回路基板10上に電気泳動表示体50を載置すればよい。回路基板10の表面には予め、共通電極およびTFT46等(図1参照)を形成されている。そして、張り合わせ時には、電気泳動表示体50の導通部材42(図1参照)と上記共通電極44(図1参照)とが対向するように位置合わせする。
次に、図7(b)に示すように、電気泳動表示体50上に保護基板20を張り合わせる。電気泳動表示体50の平面寸法は、回路基板10および保護基板20の双方の平面寸法よりも小さいため、電気泳動表示体50の周囲には環状の空隙部が形成される。電気泳動表示体50の上面は第2の接着層40(図1参照)が配置されているので、保護基板20は、位置を合わせて載置すれば良い。
次に、図7(c)に示すように、保護基板20に矢印の方向に張り合わせ圧力を加えて、保護基板20の端部60を撓ませる。圧力の大きさは必要とされる撓みの大きさから、式(1)に基いて定める。撓みが生じることにより、狭小部100の長さは縮小する。
次に、図7(d)に示すように、シリンジ90からエポキシ樹脂70を供給して、上記環状の空隙部に充填する。そしてエポキシ樹脂70を加熱して硬化させる。好ましくは、張り合わせ圧力を維持しつつエポキシ樹脂70を加熱して硬化させる。かかる方法により、必要とされる撓みの大きさを確実に維持したまま固定できる。
最後に、図7(e)に示すように、端部60の上面にエポキシ樹脂70をシリンジ90から供給する。本工程で供給するエポキシ樹脂70は、前工程で供給したエポキシ樹脂70と連続して保護基板20の端部60の上面を充分に覆うようにする。そして、前工程と同じく、供給したエポキシ樹脂70を加熱して硬化させる。
かかる製造方法により、保護基板20の端部60を撓ませた状態で固定でき、狭小部100の長さを縮小できる。したがって、電気泳動表示体50自体には変更を加えることなく、保護基板20の張り合わせ工程を変更し、エポキシ樹脂70の供給回数を1回増やすのみで、狭小部100を縮小して、電気泳動表示装置の寿命等を向上させることができる。
(第6の実施形態)
図8に、本発明の第6の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造方法の工程断面図を模式的に示す。上記第4の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造工程を示すものである。以下、図に従って説明する。
まず、図8(a)に示すように、保護基板20の端部60にノズル105から低融点のガラス材料溶液110を滴下する。ここで、保護基板20は、裏返した態様で図示している。保護基板20は多角形なので、端部60は平面的には保護基板20の外縁部の一回りする環状の領域である。したがって、低融点のガラス材料溶液110は保護基板20の外縁部の一回りする土手状に配置される。
次に、図8(b)に示すように、低融点のガラス材料溶液110が完全に固形化する直前に、金型120でプレス成型して、隔壁80とする。
次に、図8(c)に示すように、別工程で回路基板10と張り合わせられた電気泳動表示体50上に、保護基板20を隔壁80が回路基板10と対面する方向に載置する。この状態において、隔壁80の存在により、狭小部100の長さは回路基板10と保護基板20との間隔よりも小さくなる。
次に、図8(d)に示すように、保護基板20に矢印の方向に張り合わせ圧力を加えて、保護基板20の端部60を撓ませる。圧力の大きさは上記第5の実施形態と同様に定める。撓みが生じることにより、狭小部100の長さはさらに縮小する。
最後に、図8(e)に示すように、保護基板20に加える張り合わせ圧力を維持しつつ、回路基板10と、保護基板20または隔壁80とで構成される環状の空隙部にエポキシ樹脂70を充填する。そして、上記圧力を維持しつつエポキシ樹脂70を加熱して硬化する。
かかる製造方法により、保護基板20の端部60を撓ませた状態で固定でき、狭小部100の長さを縮小できる。したがって、電気泳動表示体50自体には変更を加えることなく、保護基板20に隔壁80を形成する工程を加えることで、狭小部100を縮小して電気泳動表示装置の寿命等を向上させることができる。
なお、本実施形態では、保護基板20を撓ませて、隔壁80の効果と併せて狭小部100を縮小しているが、保護基板20を撓ませずに、隔壁80の効果のみで狭小部100を縮小してもよい。また上記第5の実施形態と同様に、エポキシ樹脂70を2度供給して、端部60の上面にも配置して、より一層硬く固めてもよい。
(変形例1)
上記第1〜第6の実施形態では回路基板10をガラス、石英等の耐熱性および剛性を有する材料で形成している。しかし本発明は、回路基板としてフレキシブルな材料からなる基板を用いる場合にも適用可能である。上述したように、TFT等の回路の形成は耐熱性および剛性を有する基板を用いることが好ましい。しかし、形成後の回路を他の基板に転写することは可能であり、フレキシブルな基板に回路を転写して回路基板10とすることができる。
(変形例2)
上記第1〜第6の実施形態では狭小部100は所定の長さを有するものを例示している。しかし、本発明は狭小部100がゼロ、つまり保護基板20が回路基板10に突き当たっており、隙間が開いていない態様も可能である。電気泳動表示層が外気と接触しないため、水蒸気の滲入をより一層抑制できる。
(変形例3)
上記第1〜第6の実施形態では水蒸気を遮断する機能を有する材料として、熱硬化型のエポキシ樹脂70を用いているが、それに替えて、紫外線硬化型のエポキシ樹脂を用いることも可能である。紫外線は局所的に照射可能なので、エポキシ樹脂70を充填しつつ硬化していくことも可能であり、作業性を向上できる。
従来の電気泳動表示装置の模式断面図。 本発明の第1の実施形態にかかる電気泳動表示装置の模式断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる電気泳動表示装置の模式断面図。 保護基板を張り合わせるときの圧力と撓みの関係を示す図。 本発明の第3の実施形態にかかる電気泳動表示装置の模式断面図。 本発明の第4の実施形態にかかる電気泳動表示装置の模式断面図。 本発明の第5の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造方法を模式的に示す工程断面図。 本発明の第6の実施形態にかかる電気泳動表示装置の製造方法を模式的に示す工程断面図。
符号の説明
10…第1の基板としての回路基板、20…第2の基板としての保護基板、32…第1の接着層、34…電気泳動表示層、35…マイクロカプセル、36…透明導電性材料層としてのITO層、38…PET層、40…第2の接着層、42…導通部材、44…共通電極、46…TFT、50…電気泳動表示体、60…端部、70…水蒸気を遮断する機能を有する材料としてのエポキシ樹脂、80…隔壁、90…シリンジ、100…狭小部、105…ノズル、110…ガラス材料溶液、120…金型。

Claims (8)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とに狭持された少なくとも透明導電性材料層と絶縁性の液体中に電気泳動性の粒子を分散させた分散液を含む電気泳動表示層とを備える電気泳動表示体とを備え、
    前記第1の基板および前記第2の基板の平面形状は前記電気泳動表示体より大きく、前記電気泳動表示体の周縁部は、双方の基板の間に前記電気泳動表示体が存在しない環状の空隙部となっており、前記環状の空隙部の少なくとも一部は、双方の基板の間隔が前記電気泳動表示体の厚さよりも小さい環状の狭小部となっていることを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記環状の空隙部の少なくとも一部には、水蒸気を遮断する機能を有する材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記環状の狭小部は、前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方の基板の外周部を、対向する基板に近づく方向に曲げられることにより形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記環状の狭小部は、前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方の基板の外周部に配置された環状の隔壁により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記電気泳動表示層は、絶縁性の液体中に電気泳動性の粒子を分散させた分散液を保持する複数の略同一の形状のマイクロカプセルを2次元に配列して形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記第1の基板は、マトリクス状に配置された画素電極、当該画素電極に画像信号を供給するスイッチング素子及び当該スイッチング素子を制御可能な外部回路を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
  7. 前記スイッチング素子は薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の電気泳動表示装置。
  8. 前記第2の基板は、透光性を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
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