JP2008231882A - 内外装片叩打具及び内外装片の施工方法 - Google Patents

内外装片叩打具及び内外装片の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】厚みの異なる内外装片や深い凹凸模様を有した内外装片下地に張り付ける場合でも、内外装片を十分に下地に押し付けるように叩打することができる内外装片叩打具と、この内外装片叩打具を用いた内外装片施工方法を提供する。
【解決手段】軟質棒状体2を引き揃え、結束材3で結束した内外装片叩打具1。壁下地(例えば繊維入りセメント板、耐水合板、コンクリート壁など)5上にタイル張り用接着剤6を塗着し、タイル7a,7bを張り付け、接着剤が硬化する前に内外装片叩打具1で各タイル7a,7bを叩打する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイルなどの内外装片を接着剤で下地に張った後、該内外装片を叩打して下地にしっかりと抑え付けるように張るための内外装片叩打具と、この内外装片叩打具を用いた内外装片施工方法とに関する。
I. 複数枚のタイルを接着剤で下地に張った後、内外装片叩打具で叩打してタイルを下地にしっかりと張り付けることが広く行われている。このような内外装片叩打具は、「たたき台」という名称で左官用品販売店などで販売されている。
従来の内外装片叩打具(たたき台)は、木製のベースの一方の面にゴム板を貼り付けたものであり、黒板消しの如き外観を有している。作業員は、木製ベース部分を手で掴み、ゴム板部分をタイルに打ち付けるようにして使用する。
特開2005−232947には、このたたき台(たたき板)を電動式としたものが記載されている。
II. タイルとして、厚さの異なる且つ細長い長方形状のタイルを壁面に張ることがある(下記特許文献2)。
第3図はこのタイル壁の正面図、第4図はこのタイル壁に用いられているタイルユニットの断面図である。第4図の通り、タイルユニット10は、厚さの大きいタイル11と厚さの小さいタイル12を交互に配列し、合成樹脂、紙などよりなる連結体13によって連結したものである。このタイルユニット10を用いたタイル壁の外観は、凹凸感に富んだ意匠性を有する。
III. 表面に深い凹凸模様を有したタイルが公知であり(例えば特許文献3)、また種々のものが市販されている。
特開2005−232947 特開2006−83536 特開2001−247387
第4図のタイルユニット10を用いたタイル壁のように、タイル面に凹凸がある場合、従来の内外装片叩打具(たたき台)では、厚みの小さいタイルを叩くことができない。
また、表面に深い凹凸模様があるタイル等の内外装片を叩く場合、従来の内外装片叩打具では内外装片表面の凸部に叩打力が集中することにより、凸部に損壊が生じたり、凹部に叩打力を加えにくいという短所がある。
本発明は、厚みの異なる内外装片や深い凹凸模様を有した内外装片を下地に張り付ける場合でも、内外装片を十分に下地に押し付けるように叩打することができる内外装片叩打具と、この内外装片叩打具を用いた内外装片施工方法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の内外装片叩打具は、下地に内外装片を接着剤で張った後、作業員が掴んで該内外装片を叩打するための内外装片叩打具であって、該内外装片を叩打する側が軟質体にて構成されている内外装片叩打具において、該軟質体の少なくとも叩打側が分割形状となっていることを特徴とするものである。
請求項2の内外装片叩打具は、請求項1において、分割された軟質体の叩打側が先端側ほど細くなる形状であることを特徴とするものである。
請求項3の内外装片叩打具は、請求項1又は2において、前記軟質体の叩打側と反対側に配置された、作業員が掴むための硬質の掴み部を有することを特徴とするものである。
請求項4の内外装片叩打具は、請求項3において、前記軟質体と前記掴み部とが一体に成形されていることを特徴とするものである。
請求項5の内外装片叩打具は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記軟質体は、複数の軟質棒状体を引き揃えて束状としたものであることを特徴とするものである。
請求項6の内外装片叩打具は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記軟質体の叩打側の面が凹凸面となっていることを特徴とするものである。
請求項7の内外装片叩打具は、請求項6において、凹凸の最凸部と最凹部との高低差が20mm以下であることを特徴とするものである。
本発明(請求項8)の内外装片の施工方法は、下地に複数枚の内外装片を接着剤で張った後、該内外装片を請求項1ないし7のいずれか1項の内外装片叩打具で叩打するものである。
請求項9の内外装片の施工方法は、請求項8において、少なくとも一部の内外装片の厚さが他の内外装片と異なっていることを特徴とするものである。
請求項10の内外装片の施工方法は、請求項8において、少なくとも一部の内外装片の表面が凹凸面となっていることを特徴とするものである。
請求項11の内外装片の施工方法は、請求項8ないし10のいずれか1項において、分割された軟質体の先端部の最小幅は、内外装片同士の目地間隔よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明の内外装片叩打具及び内外装片施工方法によると、内外装片叩打具の軟質体の内外装片叩打側が分割状となっているため、厚みの異なる内外装片が下地に接着されている場合でも、各内外装片を十分に下地に押し付けることができる。また、深い凹凸模様を有した内外装片を叩打する場合でも、内外装片の広い範囲に叩打面を当て、内外装片を十分に下地に押し付けることができる。
即ち、内外装片の高さの高い箇所に当った軟質体分割部分は凹むように大きく変形するが、内外装片の高さの低い箇所に当った軟質体分割部分はそれ程変形せずに当該箇所を押圧する。このようにして、叩打具の軟質体が内外装片に略全面的に当るようになり、内外装片が下地に十分に押し付けられる。
請求項2のように、分割された軟質体叩打側が先端側が細くなるように構成した場合、幅狭の凹所にも軟質体分割部分が入り込むようになる。
請求項3のように硬質の掴み部を設けることにより、叩打作業が行い易くなる。また、掴み部が軟質体をバックアップするので、作業員の手に伝わる叩打衝撃を軽減することもできる。
請求項4のように、軟質体と掴み部とを一体成形することにより、叩打具の製作コストを低減することができる。
請求項5のように軟質棒状体を引き揃えた叩打具も、製作が容易で製造コストが安い。
請求項6のように、軟質体の叩打側の面を凹凸面とした場合には、凹凸面の凸部で厚みの小さい内外装片や内外装片表面の凹部を叩打し、凹凸面の凹部で厚みの大きい内外装片や内外装片表面の凸部を叩打するように内外装片叩打具を使用する。これにより、内外装片を十分に下地に押し付けることができる。
請求項11のように軟質体の先端部の最小幅を内外装片同士の目地間隔よりも大きくすることにより、軟質体先端が目地に入り込んで接着剤に触れることが防止される。これにより、軟質体に接着剤が付着したり、この接着剤が内外装片の前面に付着したりすることが防止される。
本発明の内外装片叩打具は、タイルの叩打に好適であるが、タイル以外のセラミックや石材などの内外装片の叩打にも用いることができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る内外装片叩打具1の斜視図、第2図はこの内外装片叩打具1の使用方法の説明図である。
この内外装片叩打具1は、多数本のゴムや、軟質ウレタン、シリコン等の軟質合成樹脂よりなる軟質棒状体2を束状に引き揃え、軟質棒状体2の基端側を結束材3で結束したものである。この結束材3で結束した部分が掴み部となっている。
なお、軟質棒状体2を束状に引き揃え、各軟質棒状体2の後端面を硬質の板状体(図示略)に当て、この板状体も結束材3で一体化させるようにしてもよい。この板状体を用いる場合、その材質としては木、合成樹脂、ゴム、金属などが挙げられる。ゴムや構成樹脂で板状体を構成する場合、板状体と軟質棒状体2とが一体に成形されてもよい。このような板状体を設けた場合には、内外装片叩打具1を用いてタイル等の内外装片を叩打した場合に作業員の手や腕にかかる衝撃が軽減される。
結束材3としては、合成樹脂の粘着テープの他、鋼線などの金属線、合成樹脂製の紐などを用いることができる。なお、軟質棒状体2の後端面も粘着テープなどで覆うようにした場合には、前記板状体を省略してもよい。
また、軟質棒状体2を束状に引き揃えた後、軟質棒状体2の束の基端側に液状の硬化性合成樹脂や接着剤を流し込んで硬化させ、これによって束状の軟質棒状体2の基端側を結束するようにしてもよい。
この実施の形態では軟質棒状体2は中空筒状とされているが、中実棒状とされてもよい。また、筒や棒の形状は、円筒や円柱に限定されるものではなく、楕円筒、楕円柱、角筒、角柱などであってもよい。角形の場合、三角形、四角形あるいはそれ以上の多角形のいずれでもよい。
各角軟質棒状体2の先端面が面一状に揃っていなくてもよく、段差がつくように食い違っていてもよい。後者の場合、軟質体の叩打面は凹凸面となる。
また、軟質棒状体2の先端面は、図示のような平坦面(軟質棒状体2の長手方向と垂直な平面)に限られるものではなく、第6図の錐形の軟質棒状体2A、第7図の錐台形の軟質棒状体2B、第8図の切妻屋根形の軟質棒状体2C、第9図の台形の軟質棒状体2Dなど先端ほど幅が小さくなる形状とされていてもよい。
このように構成された内外装片叩打具1の使用例について第2図を参照して説明する。
壁下地(例えば繊維入りセメント板、耐水合板、コンクリート壁など)5上にタイル張り用接着剤6を塗着し、タイル7a,7bを張り付ける。前述の第4図のタイル12,11の如く、タイル7aは厚みが小さく、タイル7bは厚みが大きい。この実施の形態では、タイル7a,7bは細長い長方形状であり、各々の長手方向を平行にして張り付ける。この接着剤が硬化する前に内外装片叩打具1で各タイル7a,7bを叩打する。
この実施の形態では、内外装片叩打具1の軟質棒状体2の配列ピッチがタイル7a,7bの配列ピッチと略同一となるように設けられている。また軟質棒状体2の直径は各タイル7a,7bの幅と略同一又はそれよりも若干小さくなっている。
厚みの大きいタイル7bに当った軟質棒状体2(2b)は大きく押し縮められ、厚みの小さいタイル7aに当った軟質棒状体2(2a)はそれ程押し縮められることなくタイル7aを押す。従って、この内外装片叩打具1でタイル7a,7bを叩打することにより各タイル7a,7bが十分に下地5に押し付けられる。なお、叩打は同一箇所に複数回くり返し行われるのが好ましい。そのため、1回の叩打では軟質棒状体2が厚みの大きいタイル7bと厚みの小さいタイル7aとにまたがって当ってしまうことがあっても、くり返し叩打することにより、各軟質棒状体2が各タイル7a,7bにまたがることなく単独で当るようになり、厚みの小さいタイル7aも十分に下地5に押し付けられるようになる。また、1つの軟質棒状体2の先端面の一部が厚みの大きいタイル7bに当たり、該先端面の残部が厚みの小さいタイル7aに当たった場合、軟質棒状体の該一部付近が凹むように変形し、軟質棒状体の該残部が厚みの小さいタイル7aに当るので、該タイル7aも十分に下地5に押し付けられるようになる。
なお、軟質棒状体2として長さの異なるものを、それらの先端面が食い違うように束状に揃えて結束し、軟質体の叩打面を凹凸面としてもよい。この場合、叩打面の凹凸パターンがタイルの凹凸パターンと合致している叩打具を作成しておき、この叩打具でタイルを叩打してもよい。このようにすれば、略均等に各タイルを下地に押し付けることが可能となる。このように叩打面に凹凸を設ける場合、最凸部と最凹部との高低差を20mm以下、例えば5〜20mm程度とするのが好ましい。
軟質棒状体2の最小径は、過度に細いと軟質棒状体2の先端がタイル同士の間の目地に入り込んで接着剤に接触するおそれがあるので、1mm以上特に2mm以上とりわけ5mm以上であることが好ましい。
本発明の内外装片叩打具で300mm角以下のタイル等の内外装片を叩打する場合、軟質棒状体の最大径は10mm以下であることが好ましい。
なお、軟質棒状体が非円形の場合、直径は最大径と最小径との中間の径をいうものとする。
上記説明は本発明の一例に係るものであり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。例えば、軟質棒状体2を引き揃える代わりに、第5図のように、ゴム板や軟質合成樹脂ブロックを用い、そのタイル叩打面からスリットを切り込んで軟質棒状体21を形成した、タイル叩打面が分割形状(この実施の形態では賽の目形状)の軟質体を採用してもよい。このゴム板又はブロックのタイル叩打面と反対面に木製、合成樹脂製、金属製などのベース22を接着等によって固着した内外装片叩打具20とする。このベース22が掴み部となる。第5図では軟質棒状体21同士の間に隙間があいているが、各軟質棒状体21同士が当接していてもよい。スリットを切り込む代わりに、第5図に示す形状の軟質体を発泡成形してもよい。また、軟質体部分とベース22部分とを一体に成形してもよい。
軟質棒状体は、第10,11図に示す内外装片叩打具30のように先端面が長方形状となっていてもよい。第10図では、細長い前記タイル7a,7bを張った後に、これらタイル7a,7bを叩いている様子を示している。この場合、軟質棒状体31の長手方向をタイル7a,7bの長手方向として用いる。この場合も、厚みの小さいタイル7aが十分に下地に押し付けられる。
第11図では、幅広の目地41をあけて長方形のタイル40を張り付けた後、軟質棒状体31の長手方向がタイル40の長手方向と交叉方向、好ましくは直交方向となるようにして内外装片叩打具30でタイル40を叩く。そうすると、軟質棒状体31が目地41の奥底にまで入り込むことがないので、目地41の奥底の未硬化の接着剤が軟質棒状体31に付着しない。そのため、接着剤でタイル40の表面を汚してしまうことがない。
本発明の内外装片叩打具は、表面に深い凹凸模様が設けられた内外装片の張り付け施工時の叩打にも用いることができる。
実施の形態に係る内外装片叩打具の斜視図である。 実施の形態に係る内外装片叩打具の使用例を示す断面図である。 タイル壁の正面図である。 タイルユニットの断面図である。 別の実施の形態に係る内外装片叩打具の斜視図である。 軟質棒状体の別形状を示す斜視図である。 軟質棒状体の別形状を示す斜視図である。 軟質棒状体の別形状を示す斜視図である。 軟質棒状体の別形状を示す斜視図である。 実施の形態に係る内外装片叩打具の使用例を示す斜視図である。 実施の形態に係る内外装片叩打具の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
1,20,30 内外装片叩打具
2,2A,2B,2C,2D,21,31 軟質棒状体
3 結束材
22 ベース

Claims (11)

  1. 下地に内外装片を接着剤で張った後、作業員が掴んで該内外装片を叩打するための内外装片叩打具であって、
    該内外装片を叩打する側が軟質体にて構成されている内外装片叩打具において、
    該軟質体の少なくとも叩打側が分割形状となっていることを特徴とする内外装片叩打具。
  2. 請求項1において、分割された軟質体の叩打側が先端側ほど細くなる形状であることを特徴とする内外装片叩打具。
  3. 請求項1又は2において、前記軟質体の叩打側と反対側に配置された、作業員が掴むための硬質の掴み部を有することを特徴とする内外装片叩打具。
  4. 請求項3において、前記軟質体と前記掴み部とが一体に成形されていることを特徴とする内外装片叩打具。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記軟質体は、複数の軟質棒状体を引き揃えて束状としたものであることを特徴とする内外装片叩打具。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記軟質体の叩打側の面が凹凸面となっていることを特徴とする内外装片叩打具。
  7. 請求項6において、凹凸の最凸部と最凹部との高低差が20mm以下であることを特徴とする内外装片叩打具。
  8. 下地に複数枚の内外装片を接着剤で張った後、該内外装片を請求項1ないし7のいずれか1項の内外装片叩打具で叩打する内外装片の施工方法。
  9. 請求項8において、少なくとも一部の内外装片の厚さが他の内外装片と異なっていることを特徴とする内外装片の施工方法。
  10. 請求項8において、少なくとも一部の内外装片の表面が凹凸面となっていることを特徴とする内外装片の施工方法。
  11. 請求項8ないし10のいずれか1項において、分割された軟質体の先端部の最小幅は、内外装片同士の目地間隔よりも大きいことを特徴とする内外装片の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012172497A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Panahome Corp タイル押圧治具及びタイル押圧装置

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