JP2008230026A - シート成形設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート素材Sを押し出す押出装置10と、シート素材Sを搬送するベルトコンベア30と、同チェーンコンベア50および成形装置70とからなるシート成形設備であって、ベルトコンベア30を成形装置70に対して進退動作可能に設ける。そして、成形装置70での成形が開始すると、ベルトコンベア30は、押出装置10から受け取るシート素材Sに撓みや引きちぎりが生じることがないように搬送動作とコンベア自身の後退動作によってシート素材Sを蓄えていく。成形装置70での成形が開始すると、蓄えたシート素材Sをベルトコンベア30とチェーンコンベア50によって成形装置70へ送り込む。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の発明は、溶融樹脂を連続的にシート状に押し出す押出装置と、この押出装置から押し出されたシート素材を受け取って搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り込まれたシート素材を成形する成形装置とからなるシート成形設備であって、搬送装置は、押出装置のダイスから押し出されたシート素材を受け取る第1ベルトコンベアと、この第1ベルトコンベアから搬送されるシート素材を受け取って成形装置へ送り込むチェーンコンベアとからなり、第1ベルトコンベアは、シート素材をベルト表面で受け取り、その受け取ったシート素材を成形装置に対して反対方向に向けて搬送するとともに、その搬送したシート素材がヘッドローラー側に到達すると、その到達したシート素材をベルトリターン面に巻き回した状態で搬送可能となっており、且つ、ベルトの上方でベルトのヘッド側と同テール側との間をダイスが相対的に往復動作するよう成形装置に対して進退動作可能に構成されており、チェーンコンベアは、第1ベルトコンベアから受け取ったシート素材の両サイドをクランプした状態で成形装置の上下型の間に搬送可能に構成されており、成形装置での成形が開始すると、第1ベルトコンベアは、押出装置から受け取るシート素材に撓みや引きちぎりが生じることがないように搬送動作とコンベア自身の後退動作によってシート素材を蓄えていき、そのときのチェーンコンベアは、シート素材の搬送を停止しており、成形装置での成形が終了すると、第1ベルトコンベアは、後退動作する前の位置に戻るよう進行動作するとともに、押出装置から受け取るシート素材と次の成形に必要となるシート素材の1成形長の搬送動作を行い、チェーンコンベアは、第1ベルトコンベアから受け取るシート素材の搬送動作を行うように設定された構成である。
この構成によれば、成形装置での成形中、第1ベルトコンベアがベルトの移動方向と同方向に移動することで、第1ベルトコンベアは押出装置から受け取るシート素材をベルト上に蓄えることができる。そのため、従来技術と同様に、押出装置を停止させることなく成形装置は連続的に繋がった状態のシート素材Sを成形することができる。また、第1ベルトコンベア自体を移動(後退)させるため、第1ベルトコンベアの移動距離(後退距離)は、成形品を1個成形するためのシート素材の1成形長の半分で済む。そのため、従来技術と比較すると、コンパクトな構成で実施できる。
成形装置での成形が終了すると、第2ベルトコンベアは、第1ベルトコンベアの進行動作速度と同搬送動作速度の合算速度で搬送動作を行うように設定された構成である。
この構成によれば、シート素材は、第1ベルトコンベアと第2ベルトコンベアとの間でクランプされる格好となっている。これにより、シート素材の形状出しをしっかりと行うことができる。すなわち、このクランプによって、シート素材は、確実にシート状に形成される。
この構成によれば、第2ベルトコンベアの落口は、チェーンコンベアの載口に挟まれる格好となっている。これにより、第2ベルトコンベアからチェーンコンベアへシート素材を搬送するとき、第2ベルトコンベアの落口等でシート素材が落ちることなく、確実にシート素材をチェーンコンベアへ搬送させることができる。
この構成によれば、シート素材を成形装置に送り込むとき、チェーンコンベアの進行速度を利用できるため、チェーンコンベアの搬送速度は、押し込みに必要な速度−進行速度の差分の速度で済む。したがって、チェーンコンベアを高速で搬送させる必要がない。
(実施例1)
まず、図1〜2によって実施例1を説明する。図1は、本発明のシート成形設備の一実施形態(実施例1)を示す全体構成図である。図2は、図1の搬送装置20におけるベルト31と両チェーン51、61の取り回しを示す模式図である。はじめに、図1、2を参照して、シート成形設備を構成する各装置を説明する。図1からも明らかなように、シート成形設備は、押出装置10、搬送装置20、成形装置70およびトリミングプレス機80に大別され、これら各装置は個々に独立して構成されている。はじめに、これら各装置を個別に説明する。
次に、図3〜4によって実施例2を説明する。図3は、本発明のシート成形設備の異なる実施形態(実施例2)を示す全体構成図である。図4は、図3の搬送装置20におけるベルト31と両チェーン51、61の取り回しを示す模式図である。なお、以下の説明をするにあたって、実施例1と同一もしくは均等な部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。このことは、後述する実施例3においても同様である。
次に、図5〜6によって実施例3を説明する。図5は、本発明のシート成形設備のさらに異なる実施形態(実施例3)を示す全体構成図である。図6は、図5の搬送装置20におけるベルト31と両チェーン51、61の取り回しを示す模式図である。図5からも明らかなように、この実施例3は、既に説明した実施例2と比較すると、チェーンコンベア50がシート素材Sの搬送方向とその逆方向に向けて往復動作するよう構成された形態である。これにより、チェーンコンベア50は、成形装置70に対して進退動作可能となっている。
各実施例の説明とき、説明の前提条件とした数値は、これに限られるものでなく、本発明を成し得る範囲の数値であれば、いくらでもよい。
また、成形装置70は、真空成形機に限定されることなく、公知のプレス成形機等であっても構わない。
20 搬送装置
30 第1ベルトコンベア
31 ベルト
32 ヘッドローラー
40 第2ベルトコンベア
41 ベルト
50 チェーンコンベア
70 成形装置
S シート素材
Claims (4)
- 溶融樹脂を連続的にシート状に押し出す押出装置と、この押出装置から押し出されたシート素材を受け取って搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り込まれたシート素材を成形する成形装置とからなるシート成形設備であって、
搬送装置は、押出装置のダイスから押し出されたシート素材を受け取る第1ベルトコンベアと、この第1ベルトコンベアから搬送されるシート素材を受け取って成形装置へ送り込むチェーンコンベアとからなり、
第1ベルトコンベアは、
シート素材をベルト表面で受け取り、その受け取ったシート素材を成形装置に対して反対方向に向けて搬送するとともに、その搬送したシート素材がヘッドローラー側に到達すると、その到達したシート素材をベルトリターン面に巻き回した状態で搬送可能となっており、且つ、ベルトの上方でベルトのヘッド側と同テール側との間をダイスが相対的に往復動作するよう成形装置に対して進退動作可能に構成されており、
チェーンコンベアは、
第1ベルトコンベアから受け取ったシート素材の両サイドをクランプした状態で成形装置の上下型の間に搬送可能に構成されており、
成形装置での成形が開始すると、
第1ベルトコンベアは、押出装置から受け取るシート素材に撓みや引きちぎりが生じることがないように搬送動作とコンベア自身の後退動作によってシート素材を蓄えていき、そのときのチェーンコンベアは、シート素材の搬送を停止しており、
成形装置での成形が終了すると、
第1ベルトコンベアは、後退動作する前の位置に戻るよう進行動作するとともに、押出装置から受け取るシート素材と次の成形に必要となるシート素材の1成形長の搬送動作を行い、
チェーンコンベアは、第1ベルトコンベアから受け取るシート素材の搬送動作を行うように設定されているシート成形設備。 - 請求項1に記載のシート成形設備であって、
搬送装置には、第1ベルトコンベアの下方位置に設けられた第2ベルトコンベアが備えられており、
第2ベルトコンベアは、
ベルトの表面と第1ベルトコンベアのベルトのリターン面との間で第1ベルトコンベアのベルトのリターン面側に巻き回され搬送されているシート素材の上下面をクランプさせた状態でシート素材をチェーンコンベアに向けて搬送可能に構成されており、
成形装置での成形が開始すると、
第2ベルトコンベアは停止しており、
成形装置での成形が終了すると、
第2ベルトコンベアは、第1ベルトコンベアの進行動作速度と同搬送動作速度の合算速度で搬送動作を行うように設定されているシート成形設備。 - 請求項2に記載のシート成形設備であって、
第2ベルトコンベアのヘッドローラーは、成形装置とチェーンコンベアのテールスプロケットとの間に配置されているシート成形設備。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート成形設備であって、
チェーンコンベアは、シート素材の搬送方向およびその搬送方向と逆方向に向けて往復動作するよう成形装置に対して進退動作可能に構成されているシート成形設備。
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