JP2008229192A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リードスイッチタイプの磁気センサを用いても、特別入賞口の下方周囲における球通路の形成に悪影響なくかつ、磁石を用いた不正を確実に検出し得るパチンコ機を提供する。
【解決手段】 特別入賞口34の下方には、磁気センサ50が設けられる。磁気センサ50は、リードスイッチタイプである。磁気センサ50は、前方側に向かって上昇傾斜した状態で配置される。この配置状態では、磁気センサ50の長軸方向59において磁気センサ50のガラス板40に近接する部分ほど特別入賞口34に近接する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、不正行為を検出する不正検出手段を備えたパチンコ機に関する。
パチンコ機に対する不正行為の1つに、磁石を用いて窓板越しに遊技球を特定の入賞口に誘導して、遊技者にとって有利な大当たりの状態を引き起こす行為がある。たとえば、「羽根物」と呼ばれるパチンコ機では、所定の条件で遊技球が流入する「役物」と称する入賞装置が設けられている。そして、この入賞装置の中に設けられた「Vゾーン」と呼ばれる特別入賞口に遊技球が入賞すると、パチンコ機は大当たりの状態になる。そこで、この種のパチンコ機では、窓板越しに特別入賞口の近傍に強力な磁石を近付けて、入賞装置に流入した遊技球を特別入賞口に誘導する不正が行われる。
特許文献1には、このような磁石を用いた不正行為を検知するために、磁気センサを用いる技術が開示されている。特許文献1記載の技術では、磁気センサとして、リードスイッチタイプのものが用いられ、該磁気センサは、役物の中に設置されたり、遊技盤に埋設されたりして使用される。
特開2005−137877号公報
特に「羽根物」と呼ばれるパチンコ機において磁石による不正を確実に検出するためには、磁石によって生じる特別入賞口付近の磁界を確実に検知できるように、入賞装置において特別入賞口付近に磁気センサを設置する必要がある。
ここで、「羽根物」においては、入賞装置内における特別入賞口の上方周囲に大きな空間を確保して、特別入賞口側へと向かう遊技球の転動を遊技者に見せることが一般的となっている。したがって、当該空間において特別入賞口付近に磁気センサを設置することは困難であり、磁気センサの設置位置としては特別入賞口の下方周囲が現実的である。
しかし、特別入賞口の下方周囲に磁気センサを設置することも簡単には実現できない。なぜなら、入賞装置において特別入賞口の下方周囲には、該特別入賞口に入賞した遊技球をパチンコ機の後方側へ導く(排出する)ための通路や、該特別入賞口へ入賞しなかった遊技球を同じくパチンコ機の後方側へ導く(排出する)ための通路が設けられているからである。
したがって、特別入賞口の下方周囲であったとしても該特別入賞口の至極近傍に磁気センサを配置することは困難であり、特に検知特性が磁石に対する相対的な姿勢に大きく依存するリードスイッチタイプの磁気センサにおいては、その形状が縦長で設計上、扱い難いことも相俟って、当該配置姿勢と前述した球通路の形成との兼ね合いにおいて特に配慮が必要である。
本発明の目的は、リードスイッチタイプの磁気センサを用いても、特別入賞口の下方周囲における球通路の形成に悪影響が少なくかつ、磁石を用いた不正を確実に検出し得るパチンコ機を提供することである。
上記目的を達成するために本発明では、磁気センサの縦方向において該磁気センサの窓板に近接する部分ほど特別入賞口に近接させるように、該磁気センサを前方側に向かって上昇傾斜した状態で入賞装置に配置した。このように、磁気センサの一端部を特別入賞口に対して傾斜した状態で近接させることで、該磁気センサの一端部側の検知領域(リード片の動作領域)を有効に利用して、磁石を用いた不正を確実に検出し得る。また、磁気センサにおいて特別入賞口から遠ざかる後方側の部分を後方側に向かって下降傾斜させることで、該磁気センサを設置することによっても特別入賞口の下方周囲にスペースを確保でき、該特別入賞口の下方周囲における球通路(特に後方側へ遊技球を導く通路)の確保が容易となる。
図1は、本発明の一実施の形態であるパチンコ機の遊技盤10を示す正面図である。図示を省略しているけれども、遊技盤10はパチンコ機の遊技盤取付枠に取付けられ、遊技盤取付枠の前面側に前扉が取付けられる。前扉には透明な窓板としてガラス板40が設けられ、ガラス板40は、前扉を閉扉したときに、遊技盤10と略平行になる。
図1に示すように、遊技盤10の前面側には、発射された遊技球を案内するためのガイドレール11が設けられ、ガイドレール11に囲まれた遊技領域12の上部に遊技球が案内される。遊技領域12には、遊技球を転動させるための釘(図示省略)が打設されるとともに、第1および第2始動入賞口13,14、大入賞口15、一般入賞口16、風車17、ゲート18、およびアウト口19の各種構造物が配設される。さらに、図1に示す遊技盤10を正面視して、遊技領域12の中央から右上寄りに入賞装置30が設けられる。入賞装置30は、発射された遊技球が通常通過する通常領域31とは区画されていて、予め定める条件で、入賞装置30の上部にある遊技球流入部32に備えられた可動部材33が開放することによって、遊技球が入賞装置30内に流入可能になる。図1に示す入賞装置30の場合には、第1または第2始動入賞口13,14に遊技球が入賞すると、可動部材33が開放する。ガラス板40は遊技領域12の前方側を覆うように設けられ、ガラス板40を通して正面側から遊技領域12での遊技球の動きを見ることができる。
入賞装置30の内部の構成は、パチンコ機の機種によって様々である。本実施の形態のパチンコ機は、アナログ式の抽選機能を有している。このようなパチンコ機では、入賞装置30には「Vゾーン」と呼ばれる特別入賞口34が設けられる。パチンコ機は、前記特別入賞口34に遊技球が入賞することで大当りを生起する。大当りとは、パチンコ機の動作態様が遊技者にとって有利な状態になることをいう。
図1に示す入賞装置30では、遊技球流入部32から流入した遊技球は、最初に、上部に設けられた振分装置35によって、左右の経路に振り分けられる。中央に設けられた液晶表示装置36よりも左側に振り分けられた遊技球は、螺旋通路37を通り抜けて剣山状回転体38に至る。剣山状回転体38は、回転する円板の表面に複数の突起物が設けられた構造を有する。剣山状回転体38の下方には特別入賞口34(Vゾーン)が設けられている。本実施の形態では特別入賞口34は左右に揺動している。遊技球は、剣山状回転体38の突起物によって不規則に転動しながら特別入賞口34の上方に進み、タイミングよく特別入賞口34に入賞すれば大当りになる。大当りになったときのパチンコ機の動作態様は機種によって様々であるが、本実施の形態のパチンコ機では、遊技領域12の下部に設けられた大入賞口15の開閉扉41が開放することによって、多くの賞球を獲得することが可能になる。一方、液晶表示装置36よりも右側に振り分けられた遊技球は、シーソー振分装置39によってさらに振分られ、一部の遊技球だけ下部の剣山状回転体38に到達できるようになっている。このような入賞装置30内での遊技球の動きは、演出を目的としたものであり、ガラス板40を介して正面側から見ることができる。
図2は、入賞装置30内の特別入賞口34近傍を取り出して示す斜視図である。図2に示すように、剣山状回転体38の下方には、特別入賞口34(Vゾーン)が設置され、さらにその下方には、球受け用のステージ42が設置される。剣山状回転体38の前方からこぼれ落ちた遊技球は、特別入賞口34に入らなかったときに、このステージ42によって受け止められて、入賞装置30の後方側から遊技領域12の外部に排出される。
特別入賞口34の下方には、磁気センサ部51が設けられる。磁気センサ部51は、リードスイッチタイプの磁気センサ50を有する。以下、「リードスイッチタイプの磁気センサ50」を単に「磁気センサ50」という。磁気センサ部51は、センサ保持部49によって保持される。センサ保持部49は、ステージ42に形成される。
図3は、磁気センサ50の構成と動作原理の説明図である。また、図4および図5は、磁気センサ50の動作領域の説明図である。
図3(1)に示すように、磁気センサ50では、強磁性体から成る一対のリード片52a,52が一方向に沿って配列される。各リード片52a,52bの一端部53a,53bは、予め定める間隔をあけてオーバーラップされる。各リード片52a,52bの一端部53a,53bは、各リード片の延在方向に縦長なケーシングであるガラス管56に収容されて封入されている。このような磁気センサ50に磁石を近付けると、各リード片52a,52bが磁化される。その結果、オーバーラップ部分53a,53bで吸引力が生じて、各リード片52a,52bの接点が閉じる。
以下、各リード片52a,52bの延在方向を、磁気センサ50の長軸方向という。また、磁気センサ50の長軸方向をx方向とし、磁気センサ50の長軸方向に垂直な方向をy方向とする。磁気センサ50の長軸方向は、磁気センサ50の縦方向に相当する。
磁気センサ50は、この磁気センサ50の長軸方向と磁石の軸方向との関係によって、動作領域が変化することが知られている。図3(2),(3)は、磁気センサ50の長軸方向と磁石54の軸方向とが平行な場合における磁気センサ50の動作状態を示し、この場合の磁気センサ50の動作領域を図4(2)に示す。また、図3(4),(5)は、磁気センサ50の長軸方向と磁石54の軸方向とが垂直な場合の磁気センサ50の動作状態を示し、この場合の動作領域を図5(2)に示す。ここで、図4(2)および図5(2)のグラフで、x方向の原点は、図4(1)および図5(1)に示すように、磁石54の軸方向の中央部が磁気センサ50のオーバーラップ部分53a,53bと重なるときであり、y方向の原点は、磁石54が磁気センサ50に最も近接して配置されているときである。図4(2)および図5(2)に示される曲線よりも磁気センサ50に近接する領域に磁石54が置かれると、磁気センサ50は、接点が閉じて導通状態になる。
図3(2)のように、磁気センサ50の長軸および磁石54の軸線が平行で、かつ、並列して配置される場合、一方のリード片52aから他方のリード片52bへ磁束55が通り抜け、一方のリード片52aのオーバーラップ部分53aにN極、他方のオーバーラップ部分53bにS極の磁極が現れる。したがって、オーバーラップ部分53a,53bで吸引力が生じて、接点が閉じる。また、図3(3)のように、磁石54が磁気センサ50の長軸の延長線上に、軸線が互いに平行な状態で配置される場合も、同様にオーバーラップ部分53a,53bに吸引力が生じて、接点が閉じる。しかし、図3(2)の場合と異なり、現れた磁極はNSが逆転したものである。上述の動作原理から明らかなように、図4(2)に示す磁気センサ50の動作領域は、磁気センサ50の中央部付近だけでなく、長軸の延長線上まで拡がる。ここで、図4(2)によると、x方向の原点から左右方向に離間した位置に非動作領域が存在するが、この領域は、前述の図3(2)から図3(3)に移る途中で磁極のNSが逆転するときに対応する。
一方、図3(4)のように、磁石54の軸線および磁気センサ50の長軸が、互いに垂直であり、かつ、オーバーラップ部分53a,53bで、磁石54の軸線方向と磁気センサ50とが交差するときには、一対のリード片52a,52bのそれぞれで逆方向の磁束55が生じるので、各オーバーラップ部分53a,53bには同種の磁極が現れる。この結果、オーバーラップ部分53a,53bで互いに反発力が生じて、接点は開いたままになる。図3(5)のように磁石54の軸線が、オーバーラップ部分53a,53bから離間した位置で磁気センサ50と垂直に交差するときには、磁束55は、オーバーラップ部分53a,53b近傍で、一方のリード片52aから他方のリード片52bへ通り抜けるので、オーバーラップ部分53a,53bでは、互いに異種の磁極が生じて接点が閉じる。なお、磁石54の軸方向と磁気センサ50の長軸方向とが直交した状態で、図3(3)と同様に、磁気センサ50の長軸の延長線上に磁石が配置されるときには、磁気センサ50の長軸方向の磁界がほとんど生じていないので、磁気センサ50のリード片52a,52bの磁化は弱く、接点は開いたままである。以上の動作原理から明らかなように、図5(2)に示される磁気センサ50の動作領域は、x方向の原点付近を除いた領域になる。また、磁気センサ50の長軸の延長線上方向の動作領域の拡がりは、図4(2)よりも小さい。
次に、上述の磁気センサ50を含む磁気センサ部51の配置についての説明に移る。図6は、入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す斜視図である。図7は、入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す側面図である。図8は、入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す正面図である。図9は、入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す平面図である。図6〜図9では、磁気センサ部51の他に、特別入賞口34を含む部材、剣山状回転体38、ならびに、それらの駆動モータ61,62および駆動力の伝達機構63,64が図示されている。磁気センサ部51は、前述の磁気センサ50およびコネクタ57が配線基板に取付けられ、ケース58に収納されたものである。長細の直方体部分に磁気センサ50が収納され、直方体部分の端部に設けられた突出部にコネクタ57が収納されている。直方体部分の長手方向が磁気センサ50の長軸方向59と一致する。
磁気センサ部51は、特別入賞口34の下方に設けられる。磁気センサ部51は、その磁気センサ50が前方側に向かって上昇傾斜した状態となるように、センサ保持部49によって保持される。磁気センサ部51がセンサ保持部49によって保持された状態では、磁気センサ50の長軸方向59において磁気センサ50のガラス板40に近接する部分ほど特別入賞口34に近接する。
このような本実施の形態によれば、磁気センサ50は前方側に向かって上昇傾斜するので、磁気センサ50の動作領域を有効に利用することができる。磁石54を用いて遊技球を特別入賞口34に誘導する際、磁石54は、その軸方向をガラス板40に対して垂直にして、ガラス板40越しに特別入賞口34の直上付近に近付けられる。この点を踏まえて、前述のように磁気センサ50を傾斜させることによって、磁気センサ50の動作領域のうちで図4(2)に示す磁気センサ50の長軸の延長線上付近の動作領域を有効に利用することができる。このように磁気センサ50の動作領域を有効に利用することによって、磁石を用いた不正を確実に検出することができる。
また磁気センサ50は前方側に向かって上方傾斜するので、磁気センサ50の長軸方向59において特別入賞口34から遠ざかる後方側の部分は後方側に向かって下方傾斜する。これによって特別入賞口34の下方周囲にスペースを確保することができる。特別入賞口34の下方周囲には、遊技球の通路が形成される。特別入賞口34の下方周囲における遊技球の通路としては、特別入賞口34に入賞した遊技球をパチンコ機の後方側へ導いて排出するための通路と、特別入賞口34に入賞しなかった遊技球をパチンコ機の後方側へ導いて排出するための通路とが挙げられる。本実施の形態では、前述のようにして、特別入賞口34の下方周囲にスペースを確保することができるので、特別入賞口34の下方周囲における遊技球の通路の確保が容易となる。
また、できるだけ磁石54に近付けることによって、磁気センサ50の感度を上げるために、磁気センサ50はガラス板40に近接させて配置するのが好ましい。このとき、不正行為者に磁気センサ部51の存在を知られないように、ガラス板40側から磁気センサ部51が遮蔽されるように配置することが好ましい。本実施の形態では、磁気センサ部51は、入賞装置30を装飾するためのカバー21に隠れているので、磁気センサ50はガラス板40側から直接視認できないような配置となっている。
以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明する。
(実施例)
磁気センサ50をいろいろな位置に設置して、磁気センサ50の動作領域を測定し、得られた結果を比較した。図10は、磁気センサ50の配置を示す側面図であり、図11は、磁気センサ50の配置を示す正面図である。
本実施例では、以下の2通りの磁気センサ部51の配置で動作領域を測定した。
配置I:図6〜図9と同じ配置であり、磁気センサ50は前方側に向かって上昇傾斜する。図10および図11において、この配置Iの磁気センサ部51を実線で示す。
配置II:配置Iと比較して、ガラス板40に対する傾斜角度を変えた場合である。配置Iよりも磁気センサ50の長軸方向をガラス板40に垂直に近付けた。図10において、この配置IIの磁気センサ部51を破線で示す。
比較例では、以下の2通りの磁気センサ部51の配置で動作領域を測定した。
配置III:磁気センサ50の長軸方向をガラス板40に対して垂直にした。図10において、この配置IIIの磁気センサ部51を一点鎖線で示す。
配置IV:配置I〜IIIと異なり、磁気センサ50の長軸方向がガラス板40に対して平行で、かつ、左右方向に延びるように配置した。図10および図11において、この配置IVの磁気センサ部51を二点鎖線で示す。
ここで、配置I〜IIIにおいて、磁気センサ50の長軸方向以外の条件をできるだけ等しくするために、磁気センサ部51が最もガラス板40に近接する位置を変化させないようにした。また、装置の制約のため、配置IVの磁気センサ部51の配置は、配置I〜IIIよりもガラス板40に若干近接した位置になった。
実験には、ネオジウム磁石を用いた。磁石の断面形状は、18mm×12mmの長方形で、軸方向の厚みは10mmであった。また、磁石の表面磁束密度の規格値は450mTであり、吸着力の規格値は8.03kgであった。実際に不正行為に使用される磁石よりも、磁力の弱いものを使用した。また、磁気センサ部51として、株式会社オムロン社製のリードスイッチ(型番:W2DH−01)を用い、磁気センサ50の端子にデジタルマルチメータ(型番:sanwa PC5000)を接続して、磁気センサ50の接点が閉じる導通状態をチェックした。具体的な実験方法は、ガラス板40の前面側の表面に、ガラス板40に対して軸方向が垂直になるように磁石54を接触させ、磁石54を徐々に特別入賞口近傍に近付けながら、磁気センサ50の接点が閉じて導通したときの磁石54の中心位置を記録した。
図12は、図10、図11に示す磁気センサ部51の各配置での磁気センサ50の動作領域の測定結果を示すための、パチンコ機の一部の正面図である。図12の閉曲線は、それよりも内側に磁石54を移動させると磁気センサ50の接点が閉じ、導通状態になる動作領域の境界を示す。配置Iに対応する磁気センサ50の動作領域は、図12(1)の実線で示され、配置IIに対応する動作領域は、図12(1)の破線で示され、配置IIIに対応する動作領域は、一点鎖線で示される。また、配置IVに対応する磁気センサ50の動作領域は、図12(2)の二点鎖線で示される。
図12(1)に示すように、配置IIのほうが配置Iよりも磁気センサ50の動作領域が下方側になり、さらに、配置IIIのほうが配置IIよりも磁気センサ50の動作領域が下方側になった。このように磁気センサ50の長軸方向を変化させるのに伴って、磁気センサ50の動作領域を変化させられることが実験的に検証された。
また、図12(2)に示すように、磁気センサ50をガラス板40に平行にした配置IVの場合は、配置I〜IIIよりもガラス板40に近接した位置に磁気センサ部51が配置されているせいもあって、動作領域が配置I〜IIIよりも広くなった。しかし、配置Iのほうが、配置IVに比べて、より上方に配置された磁石54を検知することができた。ここで、配置IVの場合には、磁気センサ50の配置場所を変えない限り動作領域を変化させることができないのに対して、本発明は、ガラス板40に対する磁気センサ50の長軸方向を変化させることによって、磁界の検知領域を変えることができる。したがって、本発明の場合には、ガラス面40に対する磁気センサ50の傾斜角度を最適化すれば、さらに上方に動作領域を広げることができると考えられる。
なお、図12に示す磁気センサ50の動作領域は、弱磁石を用いた場合であるので、実際に不正行為に用いられる磁力の強い磁石の場合には、より広い動作領域になると考えられる。
上述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、入賞装置30の構造は上述の実施の形態に限るものではない。また磁気センサ50として、3本のリード片を有するトランスファータイプのものが用いられてもよい。
本発明の一実施の形態であるパチンコ機の遊技盤10を示す正面図。 入賞装置30内の特別入賞口34近傍を取り出して示す斜視図。 磁気センサ50の構成と動作原理の説明図。 磁気センサ50の動作領域の説明図。 磁気センサ50の動作領域の説明図。 入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す斜視図。 入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す側面図。 入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す正面図。 入賞装置30内の特別入賞口34近傍を簡略化して示す平面図。 磁気センサ50の配置を示す側面図。 磁気センサ50の配置を示す正面図。 磁気センサ50の動作領域を示すための図。
符号の説明
10…遊技盤、12…遊技領域、30…入賞装置、32…遊技球流入部、34…特別入賞口、40…ガラス板、49…センサ保持部、50…磁気センサ、52a,52b…リード片

Claims (1)

  1. 特別入賞口に遊技球が入賞することで大当りを生起するパチンコ機であって、
    発射された遊技球が通過可能な遊技領域を備える遊技盤と、
    前記遊技領域の前方側を覆うように配置される透明な窓板と、
    前記遊技領域に設置され、予め定める条件で遊技球が流入可能な遊技球流入部および該遊技球流入部に流入した遊技球が入賞可能な前記特別入賞口を備える入賞装置と
    リードスイッチタイプであってリード片が該リード片の延在方向に縦長なケーシングに収容される磁気センサと
    を含むパチンコ機において、
    前記入賞装置における前記特別入賞口の下方にはセンサ保持部が設けられ、
    前記センサ保持部は、前記磁気センサの縦方向において該磁気センサの前記窓板に近接する部分ほど前記特別入賞口に近接させるように、該磁気センサを前方側に向かって上昇傾斜した状態で保持することを特徴とするパチンコ機。
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