JP2008228112A - Ofdm伝送方式における受信装置のc/n比演算方法及びその機能を有した受信装置 - Google Patents

Ofdm伝送方式における受信装置のc/n比演算方法及びその機能を有した受信装置 Download PDF

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【課題】OFDM伝送方式におけるC/N比を簡単な構成で求めること。
【解決手段】OFDM伝送方式で送信された電波を受信装置で受信したときのC/N比の演算方法である。特定周波数の整数倍であって受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、最大周波数Aとする。また、離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、サブキャリアが存在する周波数であってその最低周波数と特定周波数との差の周波数で除した値以上の入出力点数の離散フーリエ変換を行う。そして、この離散的フーリエ変換の後のスペクトルにおいて、サブキャリアが配置される周波数位置であって、サブキャリアの存在しない特定周波数の整数倍のスペクトル強度を求め、そのスペクトル強度からC/N比を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、OFDM伝送方式における受信装置において、信号の復調用の離散的フーリエ変換装置による復号結果を用いることなく、受信電波のC/N比を求める方法及びそのC/N比演算機能を有した受信装置に関する。本発明は、アダプティブアレイアンテナにおけるC/N比を大きくした受信電波の合成に用いることができる。
近年、伝送方式として、互いに直交する複数本の副搬送波(サブキャリア)を情報符号で変調して伝送する直交周波数分割多重変調方式(OFDM: Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing) が知られ、地上波ディジタル放送や無線LANなどに用いられている。
一方、OFDM伝送方式は、移動体通信への応用も検討されている。その移動体通信では、アダプティブアレイアンテナを用いて、最大比合成により、受信電力を高くすることが行われている。しかし、C/N比を高くする合成については、検討されていない。
下記特許文献1には、OFDMの復調装置において、受信信号から雑音成分を除去する装置が開示されている。この技術では、1シンボル期間のn倍の期間の時間波形について離散的フーリエ変換を行って、正規のサブキャリアの周波数間隔の1/n間隔の線スペクトルを得て、そのスペクトルからサブキャリアだけを除去して、雑音スペクトルだけを抽出している。そして、その抽出された雑音スペクトルを逆フーリエ変換して、時間軸上の雑音を発生させて、受信信号からその雑音を減算することで、受信信号から雑音を除去するものである。
特開2003−152675号公報
しかしながら、この方法では、フーリエ変換器への入力点数がn倍になり、フーリエ変換の演算負荷が増大する。また、入力点数がn倍の逆フーリエ変換器も必要となる。
さらに、1シンボルのn倍の期間の時間波形においてはシンボルが変化するので、シンボルの境界で波形がステップ的に変化する。したがって、1シンボルのn倍の時間期間のフーリエ変換の結果は、サブキャリア毎の線スペクトルにはならず、sin(ω)/ωのスペクトルとなり、サブキャリア間においても、サブキャリアのサイドローブが存在し、正確な雑音成分だけを抽出できる訳ではない。
したがって、上記特許文献1の方法により、フーリエ変換したスペクトルからサブキャリア成分と雑音成分とを抽出して、C/N比を演算するとしても、正確な値を求めることはできない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、OFDM伝送方式におけるC/N比を簡便に且つ正確に求めることができるようにすることである。
また、他の目的は、OFDM伝送方式にけおるアダプティブアレイアンテナを用いた受信装置において、C/N比の高い合成ができるC/N比演算機能を有した受信装置を実現することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、OFDM伝送方式で送信された電波を受信装置で受信したときのC/N比の演算方法において、受信信号の離散的フーリエ変換の後のスペクトルにおいて、サブキャリアに割当られる周波数位置であって、ヌルキャリアである特定周波数の整数倍のスペクトル強度を求め、そのスペクトル強度からC/N比を求めることを特徴とするC/N比演算方法である。
OFDM伝送方式で送信された電波を復調するとき、少なくとも、情報符号によって変調されたサブキャリアが存在しないところのヌルキャリアである特定周波数の整数倍のスペクトルが得られるように、離散的フーリエ変換される。ただし、サブキャリアに割当られる周波数位置であることが必要である。また、ヌルキャリアが割当られている特定周波数とは、信号帯域の下限、上限近くには、ガードバンドによるヌルキャリアが設けられているので、このヌルキャリアの周波数を特定周波数とする。また、この特定周波数とサブキャリアの最低周波数との差は、大きい程、望ましい。この特定周波数のスペクトルは雑音成分のみとなる。このような離散的フーリエ変換のスペクトルには、サブキャリアのないスペクトル成分、すなわち、純粋な雑音成分と、変調されたサブキャリアが存在するスペクトル成分とを得ることができるので、正確に、C/N比を演算することができる。
たとえば、OFDM地上波ディジタルテレビジョン放送の場合、選局後の中間周波数帯域(アナログ信号としてはベースバント)の信号は、周波数4MHzを中心として、1.2MHzから6.8MHzまでの帯域幅5.6MHzの信号となる。この時、サブキャリアは、1kHz間隔(正確には、0.992kHz間隔であるが、説明を簡単にするため、以下、サブキャリアは1kHz間隔とする)で割当られるが、1MHz、7MHzには、変調されたサブキャリアは存在せずヌルキャリアとなっている。理解を簡単にするために、この例について、本発明により、C/N比が求められる原理について説明する。
1.第1の方法
離散的フーリエ変換においては、この特定周波数は、ルヌキャリアとして扱われる。1MHz、7MHzのスペクトルの強度は、正確に、雑音成分の強度を示している。したがって、少なくもと、この1MHzである特定周波数の整数倍のスペクトルが得られるように、受信信号を離散的フーリエ変換し、1MHzと7MHzのスペクトルの強度を平均して雑音強度Nを求め、2、3、4、5、6MHzのスペクトルの強度を平均してサブキャリア強度Cを求めることができる。これから、C/N比を正確に演算することができる。
この場合には、sin 、cos による直交変調されて多重化された状態の信号を処理するとして、周波数の負領域を含めて、16点のスペクトルが得られれば、正確に、C/N比を演算することができる。そして、1MHzからサブキャリアの最低周波数である1.2MHzとの周波数差は、0.2MHzである。離散的フーリエ変換を行う場合には、その出力値の1MHzでの値に、サブキャリアの情報が含まれないためには、離散的フーリエ変換の周波数分解能を0.2MHz以下とすることが必要となる。このため、時間軸上のウインドウは5μs必要となる。
このウインドウに、シンボルの境界が含まれると、上述したようにサブキャリアのサイドローブがサブキャリア間に発生するために、正確な雑音強度を求めることができない。しかし、1シンボルの期間を1msとすると、5μsの離散的フーリエ変換のウインドウは、1シンボル期間の1/200 となり、シンボルの境界をこのウインドウに含む確率は1/200 となり、C/N比の演算精度を低下させることはない。
また、本発明では、特定周波数の整数倍のスペクトル強度が得られるように、受信信号を離散的フーリエ変換すれば良いので、離散的フーリエ変換の出力に特定周波数の整数倍以外のスペクトルが含まれていても良い。したがって、上記の地上ディジタルテレビジョン放送の場合においては、時間軸上のウインドウは、5μs以上の1ms未満の範囲で1μsの整数倍であれば、任意の値に設定することができる。たとえば、サンプリング周波数が16MHzであれば、16MHz×5μs=80点のサンプリング点数となり、最低80点以上で16点の整数倍の点数の離散的フーリエ変換を行えば、正確に、C/N比を求めることができる。離散的フーリエ変換をFFTで実現するならば、128点のFFTを用いることができる。これらのフーリエ変換において、1MHzの整数倍周波数のスペクトル以外は不要となる。このようにして、1MHzのスペクトルにサブキャリアの情報が現れることなく、1MHzの整数倍の周波数のスペクトルを得ることができる。128点のFFTを用いた場合には、時間軸上のウインドウは、8μsとなり、0.125MHz間隔のスペクトルが得られることになる。
次に、一般的なシステムにおける離散的フーリエ変換の変換行列の係数について検討する。離散的フーリエ変換の変換行列の要素は、exp(-j2πik/n) である。ただし、i,k=0,1,2,…nであり、nはサンプリング点数である。このうち、求めたい特定周波数の整数倍の周波数では、iが0又はmの倍数、i=mpとなる。ただし、mは、求めたい特定周波数の整数倍の周波数の1間隔当たりのサンプリング数であり、pは求めたい特定周波数の整数倍の周波数の番号である。上記例で言えば、求めたい周波数は、0、1、2、3MHz…などのpMHz周波数であり、mは1MHz幅当たりのサンプリング数となる。上記の80点サンプリングの場合には、n=80、m=5である。
結局、求めたい周波数を、整数pで表すと、周波数pのスペクトルを求めるための係数は、exp(-j2πpk/(n/m) )となり、複素座標上の単位円を2π/(n/m)の整数倍の角度で移動させた点の複素座標が、係数の候補となる。n/m は、当然に整数となり、n/m MHzがサンプリング周波数である。また、(n/m) / 2は、pの最大値であり、離散的フーリエ変換の出力する最大周波数に対応する。pの最大値をsとすれば、係数は、exp(-jπpk/s) となる。s=2q (ただし、qは整数)に選択すると、係数の実部、虚部の絶対値は、s=2の時、0,1の2種類、s=4の時、0,1,sin(π/4) の3種類、s=8の時、0,1,sin(π/4) ,sin(π/8) ,cos(π/8) の5種類、s=16の時、0,1,sin(π/4) ,sin(π/8) ,cos(π/8) , sin( π/16), cos( π/16),sin(3 π/16),cos(3 π/16)の9種類だけで求めることができる。各pについて、k を0 〜nまで変化させた時の係数を、サンプリング値に掛け算する必要があるが、これらは、k=2sの周期で繰り返されるだけである。上記の1.2MHz〜6.8MHz帯の地上ディジタル放送の場合には、1MHzの整数倍のスペクトルを求めることになる。したがって、s=8であるから、変換行列の要素として、5種類の値だけを用いて、フーリエ変換をすることができる。
サブキャリアの電力を求めるに当たっては、2MHz以上の1MHzの整数倍の周波数だけでなく、得られているスペクトルにおける全てのサブキャリアの電力を平均して、この平均電力をサブキャリアの電力としても良い。また、第1の方法では、サンプリング周波数は、上記の例で言えば、帯域の設計上の上限である最大周波数8MHzの2倍以上あれば良い。サンプリング周波数fC とするとき、ナイキスト周波数はfC /2となるので、このfC /2を、設計上の仮想帯域の最大周波数、すなわち、離散的フーリエ変換の出力する最大周波数とすれば良い。この周波数fC /2と、実際の帯域の上限(たとえば、8MHz)より上で、fC /2より下の周波数領域は、離散的フーリエ変換の出力が0となるだけである。したがって、サンプリング周波数は、帯域の設計上の上限である最大周波数8MHzの2倍以上あれば、良い。
2.第2の方法
以下の方法によると、さらに、離散的フーリエ変換を簡単化することができる。上記の例から分かるように、信号キャリアの存在しない周波数の整数倍のスペクトル強度を求める最も簡単な場合は、信号帯域を中心周波数で2分して、低帯域と高帯域とするとき、(上記の例では、1.2〜4MHzの低帯域と、4〜6.8MHzの高帯域)低帯域と高帯域とのそれぞれで、1MHzの整数倍のスペクトルにおいて、1本のスペクトルだけ、ヌルキャリアとするように、選択する場合である。この場合に、離散的フーリエ変換の入力点数と出力点数を最小にすることができる。すなわち、1.2〜4MHzの低帯域の1、2、3、4MHzのスペクトルを得るようにしても良い。この場合にも、周波数分解能は、0.2MHz以下とすることが必要であるから、ウインドウは5μsである。離散的フーリエ変換の出力の範囲は、−4MHz〜4MHzとなるから、8MHz/0.2MHz=40点のサンプリング点数があれば、1MHzにおいて、サブキャリアが漏れることなく、1MHzの整数倍の周波数のスペクトルを得ることができる。この場合のサンプリング周波数は、40/5μs=8MHzとなる。
すなわち、40点の離散的フーリエ変換を行えば、正確に、C/N比を求めることができる。離散的フーリエ変換をFFTで実現するならば、64点のFFTを用いることができる。これらのフーリエ変換において、1MHzの整数倍周波数のスペクトル以外は不要となる。受信信号の中間周波数帯域信号を8MHzでサンプリングすると、0〜4MHz帯域のスペクトルに、4〜8MHz帯域のスペクトルがナイキスト周波数4MHzで折り返されて、重なったスペクトルとなる。すなわち、このスペクトルにおいては、1MHzの雑音成分は、本来の1MHzの雑音と、本来の7MHzの雑音成分との和の値となる。他の2、3、4MHzのサブキャリアは、6MHz、5MHz、4MHzのサブキャリアと、それぞれ、重なったものとなる。しかし、信号を正確に復調する必要はなく、サブキャリアの電力を検出すれば良いので、スペクトルは、このように、上記の高帯域が低帯域に4MHzで反転されて重ねられていても問題はない。したがって、離散的フーリエ変換の出力のうち、2、3、4MHzのサブキャリア1本当たりの平均電力強度をサブキャリアの強度とし、1MHzのスペクトルの強度を雑音強度とすれば、正確に、C/N比を求めることができる。
この方法においても、第1の方法で説明したように、離散的フーリエ変換の変換行列の要素は、exp(-j2πik/n) で表される。第2の方法は、受信信号の帯域幅は同一条件、時間軸上のウインドウの長さも同一にして、第2の方法に対して、サンプリング周波数を1/2とし、離散的フーリエ変換の出力する最大周波数を1/2、サンプリング点数を1/2としたことである。したがって、上記の地上ディジタルテレビジョン信号の例で言えば、n=40、m=5、pの最大値sは4である。したがって、離散的フーリエ変換の変換行列の要素は、絶対値で、3種類の値だけで表現でき、演算が、第1の方法に比べて、さらに、簡単となる。また、離散的フーリエ変換の点数も1/2にすることができ、演算が簡単となる。
3.第3の方法
もしも、高帯域の折り返しを禁止するのであれば、受信信号の正規にサンプリングされたディデタル信号に、帯域を2分するディジタルフィルタを操作して、一方の帯域の信号に対して、帯域幅の2倍のサンプリング周波数でダウンサンプリングする。上記の地上ディジタル放送の例で言えば、受信信号の正規にサンプリングされたディデタル信号に、帯域0〜4MHzのディジタルフィルタを操作して、0〜4MHzの帯域に制限した後、8MHzでダウンサンプリングすれば、0〜4MHzのスペクトルを正確に得ることができる。そして、1、2、3、4MHzのスペクトルにおいて、1MHzの周波数の電力を雑音電力とし、2、3、4MHzの周波数の平均電力をサブキャリア電力とすれば、正確に、C/N比を演算することができる。また、ディジタル信号に、帯域4〜8MHzのディジタルフィルタを操作して、スペクトルを帯域4〜8MHzに制限した後、4MHzでダウンサンプリングすれば、0〜4MHz帯域のスペクトルを得ることができ、上記と同様にして、C/N比を求めることができる。この2分された帯域に対して、上記の処理を行って求めたそれぞれの雑音強度の平均値とそれぞれのサブキャリア強度の平均値を求めて、C/N比を求めれば、0〜8MHzの全帯域に対してC/N比を求めることができる。また、2分割された帯域について、サブキャリアの強度が変動がないか、対称であるならば、何れか1方の方法で、C/N比を求めることも可能である。
この方法は、第1の方法に対しては、帯域を1/2に制限し、第2の方法に対しては、帯域の1/2の帯域の折り返しがないだけである。したがって、上記の地上ジィジタル放送の例でいえば、離散的フーリエ変換の点数を40点、s=4とすることができ、離散的フーリエ変換の変換行列の要素を、絶対値で3種類だけとすることができ、演算負荷を減少させることができる。
4.第4の方法
さらに、発展させると、第1の方法に対して、時間軸上のウインドウを同一として、帯域(DFTの出力の最大周波数)を1/4、サンプリング周波数を1/4、サンプリング点数を1/4にして、C/N比を演算することができる。上記の地上ディジタル放送の例で言えば、0〜2MHzの帯域だけディジタルローパスフィルタで抽出して、4MHzでダウンサンプリングすれば、1、2MHzのスペクトルを得ることかできる。1MHzのスペクトル強度を雑音強度とし、2MHzのスペクトル強度をサブキャリア強度として、C/N比を求めることも可能である。この場合には、離散的フーリエ変換の入出力点数は20点に縮小することができる。また、FFTで行う場合には、32点FFTを用いることができる。
また、上記と同様にして、0〜2MHz、2〜4MHz、4〜6MHz、6〜8MHzに帯域を4分割して、上述した処理をそれぞれ実行して、各分割帯域毎に、雑音成分、サブキャリア成分を求めることも可能である。これらの分割帯域毎のC/N比を平均して、全帯域のC/N比としても良い。これらの場合には、それぞれのバンドパスフィルタと、ダウンサンプリングと、20点の離散的フーリエ変換を、並列処理すれば良い。
第2の発明は、特定周波数の整数倍であって受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、最大周波数Aとしたことを特徴とする。
この発明は、上記した第2の方法、第3の方法を一般化して特定したものである。上記のOFDM地上ディジタル放送の場合においては、受信信号の帯域は、1.2MHzから6.8MHzまでの帯域幅5.6MHzの帯域を意味し、所定帯域の上限の最大周波数Aは、8MHzを意味する。A/2は、離散的フーリエ変換による出力の最大周波数である。また、変調されたサブキャリアの存在しない特定周波数f0 の整数倍を最大周波数Aとする。この最大周波数Aで、受信信号をサンプリングすると、上述したように、ベースバンド帯域の高帯域側(周波数A/2〜A)が低帯域側(0〜A/2)に周波数A/2を中心として、折り返される。しかし、信号の存在する帯域の下側及び上側の僅かに外に存在する両周波数は、ヌルキャリアであるので、特定周波数f0 において、スペクトルが重なっていても、雑音電力を正確に求めることができる。また、信号で変調されているサブキャリアが、低帯域と高帯域とで、重畳されていても、サブキャリアの平均電力を求めるには、問題を生じない。
また、本発明においては、受信信号を情報の復調のために、サンプリングしたデータに対して処理する場合には、ダウンサンプリング(デシメーション)を行うことになる。この場合に、遮断周波数A/2のデシメーションフィルタ(ローパスフィルタ)を施してから、ダウンサンプリングすれば、高帯域が低帯域に重ならないようにすることができる。すなわち、上述した第3の方法を実現できる。また、デシメーションフィルタを用いずに、ダウンサンプリング(単に、サンプリング点を間引くだけの操作)すれば、高帯域が低帯域に折り返されて、上述した第2の方法を実現できる。なお、第3の発明における最大周波数Aを、2A(上記例では、16MHz)とおくと、上述した第1の方法と同一となる。したがって、離散的フーリエ変換の出力の最大周波数をどこに設定するかの問題でもある。
第3の発明は、特定周波数の整数倍であって受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、最大周波数2Aとしたことを特徴とする。
本発明では、第2の発明と異なり、帯域の折り返しによる重なりがない状態で、スペクトルを求めることができ、そのスペクトルからC/N比を演算することができる。
第4の発明は、離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数fc を、サブキャリアが存在する周波数であってその最低周波数fL と特定周波数f0 との差の周波数ΔfG =fL −f0 で除した値(fc /ΔfG )以上の入出力点数Nの離散フーリエ変換を行うことを特徴とする。
すなわち、離散的フーリエ変換の周波数分解能をΔfG 以下とすることで、離散的フーリエ変換において、雑音を測定するための周波数にサブキャリアが漏れて観測されることを防止している。もちろん、特定周波数の整数倍は、ΔfG の整数倍となるようにΔfG を選択することは必要である。また、時間軸上のウインドウは、1/ΔfG 以上で、特定周波数の整数倍が得られる時間となる。この場合に、サブキャリアのメインローブの特定周波数への漏れがなく、雑音電力を正確に測定することが可能となる。
上記の例で言えば、1kHz間隔のサブキャリアが存在する場合において、1ms以下の時間軸上のウインドウを設定した場合には、離散的フーリエ変換の分解能は、1kHz以上となり、1kHz間隔の周波数を確実に分離して、そのスペクトルを検出することはできない。すなわち、求めるべき1MHzの整数倍のスペクトルは、本来のスペクトとサブキャリアのスペクトルの漏れの和として検出される。上記の例では、特定周波数f0 である1MHzと、サブキャリアの最低周波数fL である1.2MHzとの間には、サブキャリアは実在しない。そこで、離散的フーリエ変換のスペクトル間隔をΔfG の0.2MHz間隔、すなわち、時間軸上のウインドウを5μsとすれば、1MHzへの、サブキャリアのサイドローブによる漏れはあっても、大きなメインローブによる漏れはない。サンプリング周波数fc が16MHz(第1の方法)であれば、80点、8MHz(第2、第3の方法)であば、40点のサンプリング点が必要となる。本発明は、このことを規定したものである。離散的フーリエ変換をFFTで行うとすると、これらの点数以上の2q 点のFFTを用いることになる。
なお、2MHzにおいては、1.8MHz〜2.2MHzの帯域幅0.4MHzに存在する実在する400本のサブキャリアのメインローブの成分が同様に漏れるが、1MHzで雑音成分を求める場合の帯域幅0.4MHzで、サブキャリアのスペクトルを求める場合と同一であるので、問題なく、雑音成分だけを正確に求めることができる。
第5の発明は、最大周波数は8MHzであることを特徴とする。OFDM地上ディジタル放送の選局後の受信信号の1.2〜6.8MHzの帯域を内在し、雑音を検出するための特定周波数f0 を1MHzとした時の最大周波数である。
第6〜第10の発明は、第1〜第5の方法発明に対応した装置発明である。
上記した方法発明の説明と同一説明が成立する。
本発明者らは、C/N比を演算するには、必ずしも、OFDM信号を復調するための多点離散的フーリエ変換の出力を用いる必要がないことを着想した。すなわち、本発明者らは、サブキャリアが割当られている周波数位置であって、ヌルキャアである特定周波数f0 の整数倍のスペクトル強度が得られれば、正確に、C/N比が演算できることを着想した。この結果、第1、第6の発明によると、離散的フーリエ変換の入出力点数を減少させることができると共に、スペクトルを求めるための係数の種類を極めて少なく、簡単な数値とすることができる。したがって、装置構成を簡単にすることができると共に、演算負荷を大幅に減少することができる。
アダプティブアレイアンテナにおいて各受信信号を合成する場合に、仮に、復調用の多点の離散的フーリエ変換器を用いて、上記のことを行う場合には、以下のように、現実的ではない。各アンテナの受信信号毎に、C/N比を演算する必要があるが、各アンテナの合成信号に対して離散的フーリエ変換を行う情報の復調のための時間の空き時間に行う必要がある。たとえば、4本のアンテナを用いた場合には、1シンボル期間において、各アンテナの出力と、合成出力との合計5つの信号に対する離散的フーリエ変換を、実行する必要がある。これは、装置の速度を5倍に改善することが必要であるが、1シンボル毎に、C/N比を演算する必要性はないので、過剰な性能が要求されることになる。
これに対して、本発明では、C/N比を極めて簡単な構成で演算できるので、装置の性能を向上させる必要がない。このようにして、本発明では、簡単な構成により、アダフティブアレイアンテナを用いた受信方法及び装置において、最大C/N比合成を実現することができる。
第2、第7の発明では、離散的フーリエ変換の入出力点数を、周波数2Aでサンプリングする場合に比べて、1/2に減少させることができる。また、離散的フーリエ変換の係数の種類も少なくなり、しかも、数値もより簡単となる。したがって、離散的フーリエ変換の構造を簡単にして演算負荷を低下させることができる。
第4、第9の発明では、離散的フーリエ変換による、雑音成分を検出するための特定周波数へのサブキャリアの漏れを防止できる。離散的フーリエ変換で得られるスペクトルの周波数間隔を、実在するサブキャリアの周波数と、特定周波数との差より、短くなるようにしているので、このサブキャリアのメインローブが、特定周波数に被さることが防止される結果、正確な雑音電力を求めることができる。
以下、本発明の具体的な一実施例に基づいて説明する。
本実施例は、OFDM地上波ディジタルTV放送の受信器に関するものである。サブキャリアが割当られる周波数位置は、1kHz毎とする。図1に示すように、アンテナ10でOFDMのRF信号が受信されて、チューナ12により、選局された所定のIF帯域(変調されたサブキャリアを多重化した状態でのベースバンド)信号が抽出される。IF帯域は、図2に示すように、1.2〜6.8MHzの5.6MHzの帯域である。チューナ12のバンドパスフィルタでは、1、7MHzの周波数は通過帯域に存在する。このアナログのIF帯域信号は、A/Dコンバータ14により、32MHzでサンプリングされて、ディジタルデータ列に変換される。このディジタルデータ列は、直交復調器16に入力されて、搬送波cos(ωt)、sin(ωt)で、ディジタル直交復調される。この復調データは、それぞれ、I成分、Q成分として、情報の復号用の離散的フーリエ変換器の特別な場合であるFFT(高速フーリエ変換)器18に入力し、受信信号の各サブキャリア毎のスペクトルが得られる。このスペクトルの強度及び位相から、復号装置20により、送信元の情報が復号される。
本発明は、この受信装置において、A/Dコンバータ14に、ディシメーション装置(ダウンサンプラー)22が接続されており、32MHzでサンプリングされたディジタルデータ列は、ディシメーション装置22において、周波数8MHzでダウンサンプリングされる。ここでは、単に、サンプル点を1/4に間引くだけで、ディシメーションフィルタを用いていない。32MHzでサンプリングされたディジタルデータ列のスペクトルは、図3(a)に示すように、32MHz周期で、IF帯域が繰り返されたものとなる。図3(b)に示すように、このディジタルデータ列を8MHzでダウンサンプリングすると、ナイキスト周波数は4MHzとなるので、4MHzを中心線として、ベースバンドスペクトルが反転されて、重ねられたスペクトルとなる。このスペクトルが8MHz周期で繰り返される。そして、ベースバンドBは、図3(b)に示す−4〜4MHz帯域となり、−8〜8MHz帯域が1/2に圧縮される。
FFT演算装置24は、64点のFFTで構成されている。−4MHz〜4MHzの出力範囲に対して、64点(n=64)の出力であるから、0.125MHz間隔のスペクトルが得られる。図4に示すように、時間軸上のウインドウは8μsであり、サンプリング周期は8MHzである。この場合のFFT演算装置24の変換行列は、exp(-j2πik/64 ) である。ただし、i,k=0,1,2,…63である。このうち、0、1、2、3MHz…などの整数MHz周波数は、iが0又は8の倍数となるので(m=8,i=mp)、s=(n/m) / 2=4となる。結局、係数は、exp(-jπpk/4 )となり、複素座標上の単位円をπ/4の整数倍の角度で移動させた点の複素座標が、係数の候補となる。すなわち、1MHzのスペクトルを求めるための行列は、21/2 /2=aとして、(1,a−ja,−j,−a−ja,−1,−a+ja,j,a+ja)を1周期とする8回(m回)の繰り返しとなる。2MHzのスペクトルを求めるための行列は、(1,−j,−1,j,1,−j,−1)を1周期とする8回の繰り返しとなる。以下、同様であり、これらの種類以外の係数は存在しない。すなわち、係数の実部と虚部の絶対値は、0,1,aの3種類だけである。したがって、FFT演算装置24の構成が極めて簡単となり、演算負荷も小さい。実施例1のFFT演算装置24は、図4に示すように、64点FFTのスペクトルのうち、1、2、3、4MHzだけを抽出するか、その周波数だけを演算する。
次に、実施例1のFFT演算装置24の出力するスペクトルについて、詳しく検討する。時間軸上のウインドウは8μsと、1シンボル期間に比べて遥かに短い。よって、本来のスペクトルは、上述した図5のようなスペクトルとなる。この時、64点FFTの出力は、0.125MHz周期となる。サブキャリアの最低周波数は、1.2MHzである。したがって、1.2MHz以上の帯域に実在するサブキャリアの絶対値の小さいサイドローブは1MHzの位置に漏れるが、絶対値の大きいメインローブは1MHzの位置には、漏れない。したがって、振幅の大きなサブキャリアが、振幅の小さな1MHzの雑音成分に漏れることがなく、より正確に、1MHzの雑音成分のみを演算することができる。2MHzのサブキャリアの周波数においては、上記したように他の250本のサブキャアのメインローブが重なる。しかし、1MHzの雑音を測定する場合においても、図5に示すsinc関数で、雑音成分が重なっているので、結局は、ほぼ、帯域幅0.25MHzのsinc関数で抽出した雑音成分が検出され、2MHzにおいても、帯域幅0.25MHzのsinc関数で抽出したサブキャリア成分が検出されているので、同一帯域幅での、C/N比とすることができる。
C/N比演算装置26は、FFT演算装置24の出力するスペクトルの成分から、1MHzのスペクトルの大きさの1/2を雑音電力Nとし、2、3、4MHzのスペクトルの大きさの総和の1/6をサブキャリ1本当たりの電力Cとする。この後、この値からC/N比を演算する。FFT演算装置24は、CPUや専用ハードウエアを用いることができる。また、C/N比演算装置26は、CPUや加算器、乗算器などで構成することができる。このようにして、受信信号のC/N比が演算される。
上記では、離散的フーリエ変換装置として、入出力点数64点のFFT演算装置24を用いているが、40点の離散的フーリエ変換を行っても、変換行列の係数は、0,1,21/2 /2の3種類で済む。この場合には、周波数スペクトルは、0.2MHz間隔となり、時間軸上のウインドウは5μsとなる。この場合においても、1MHzにおいて、サブキャリアのメインローブの漏れが全くなくなり、正確に、雑音電力を測定することが可能となる。よって、正確に、C/N比を求めることができる。
上記実施例1は、特定周波数f0 である1MHzの整数倍であって受信信号の5.6MHz幅の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aを8MHzとして、FFTの入力を8MHzでサンプリングした値としている。本実施例では、図1と同一の構成において、16MHzでサンプリングした例である。すなわち、図1のディシメーション装置22は、A/Dコンバータ14で32MHzでサンプリングした値を1/2に間引くものとする。これにより、図3(a)のスペクトルは、図6に示すように、−8〜8MHzのベースバンドBが16MHz周期で繰り返されたものとなる。したがって、この実施例では、IF帯域信号のエイリアシングは起こらない。
本実施例では、FFT演算装置24の入出力点数を128点とした。これにより、最大周波数8MHzで、周波数間隔1MHzのスペクトルを得ることができる。得られる周波数間隔は0.125MHzであるから、時間軸上のウインドウは、8μsである。この場合のFFTの変換行列の係数は、exp(-j2πik/128) である。ただし、i,k=0,1,2,…127である。このうち、0、1、2、3MHz…などの整数MHz周波数は、iが0又は8の倍数となるので(m=8,i=mp)、s=(n/m) / 2=8となる。結局、係数は、exp(-jπpk/8 )となり、複素座標上の単位円をπ/8の整数倍の角度で移動させた点の複素座標が、係数の候補となる。
したがって、たとえば、1MHzのスペクトルを求めるための行列は、a=21/2 /2、b=a(1-a) 1/2、c=a(1+a)1/2 、として、(1,c−jb,a−ja,b−jc,−j,−b−jc,−a−ja,−c−jb,−1,−c+jb,−a+ja,−b+jc,j,b+jc,a+ja,c−jb)を1周期とする8回(m回)の繰り返しとなる。また、2MHzのスペクトルを求めるための行列は、(1,a−ja,−j,−a−ja,−1,−a+ja,j,a+ja,1,a−ja,−j,−a−ja,−1,−a+ja,j,a+ja)、4MHzのスペクトルは、(1,−j,−1,j,1,−j,−1,1,−j,−1,j,1,−j,−1)を1周期とする8回の繰り返しとなる。他の周波数のスペクトルを求めるための行列も、これらの係数の何れかになる。
このように、実施例1に比べて、行列の係数が、b、cを用いる必要があり、係数の種類が多少増えるが、本実施例によっても、C/N比を正確に求めることができる。
本実施例では、離散的フーリエ変換装置として、入出力点数128点のFFT演算装置24としているが、80点の離散的フーリエ変換装置を用いても良い。この場合にも、変換行列の係数の実部、虚部の絶対値は、0,1,a,b,cの5種類で済む。この場合には、周波数スペクトルは、0.2MHz間隔となり、時間軸上のウインドウは5μsとなる。この場合においても、正確に、C/N比を求めることができる。この場合には、
実施例1において、ディシメーション装置22の前に、0〜4MHzのディジタルローパスフィルタを設けた例である。ダウンサンプリング周波数は8MHz、時間軸上のウインドウは8μs、FFT演算装置24は、64点入出力としている。これにより、0〜4MHzの低帯域だけのスペクトルが正確に求まる。この場合には、スペクトルの重なりがないので、1MHzのスペクトル強度から雑音強度Nを、2、3、4MHzのスペクトル強度の1/3をサブキャリアの強度Cとして、C/N比を正確に演算することができる。FFTに用いる係数は、実施例1と同様に、0,1,21/2 /2の3種類で済む。また、FFT演算装置24に代えて、40点の離散的フーリエ変換装置を用いても良い。この場合にも、変換行列の要素の実部、虚部の絶対値は、上記の3種類で済む。この場合には、周波数スペクトルは、0.2MHz間隔となり、時間軸上のウインドウは5μs、ダウンサンプリング周波数は8MHzである。この場合においても、正確に、C/N比を求めることができる。
実施例3において、ディシメーション装置22の前に、0〜2MHzのディジタルローパスフィルタを設けた例である。そして、FFT演算装置24を、32点のFFTとし、ダウンサンプリングの周波数を4MHz、時間軸上のウインドウを8μsとした。この場合に、1MHzと2MHzの周波数スペクトルを得ることができる。また、この時の変換行列は、1MHzのスペクトルを求める場合が(1,−j,−1,j)を1周期として8回繰り返し、2MHzのスペクトルを求める場合が(1,−1,1,−1)を1周期として8回繰り返したものとなる。したがって、FFTの構造は、極めて簡単となる。また、FFT演算装置24a〜24dに代えて20点の離散的フーリエ変換装置としても良い。この場合にも、変換行列の要素の実部、虚部の絶対値は、上記の1種類で済む。この場合には、周波数スペクトルは、0.2MHz間隔となり、時間軸上のウインドウは5μs、ダウンサンプリング周波数は4MHzである。この場合においても、正確に、C/N比を求めることができる。
また、0〜2MHz、2〜4MHz、4〜6MHz、6〜8MHzのディジタルバンドパスフィルタを設けて、それぞれの通過信号に対して、4MHzでダウンサンプリングして、離散的フーリエ変換して、各帯域毎にC/N比を演算するようにしても良い。そして、全帯域でのC/N比を求めるには、これらの各帯域のC/N比の平均値を求めれば良い。
上記の実施例1〜4は、直交復調する前のIF信号において、離散的フーリエ変換を行って、C/N比を求めたものである。すなわち、サンプリングされた値は、実数として、離散的フーリエ変換を行えばよいので、演算負荷が低減される。
実施例1〜4は、直交復調する前のIF信号において、離散的フーリエ変換を行って、C/N比を求めたものである。この場合には、cos 変調成分と、sin 変調成分とが、重畳されたものとなっている。本実施例は、C/N比の演算を、直交復調した後の信号で行うようにしたことが特徴である。すなわち、図1の構成において、A/Dコンバータ14の後段に、直交復調装置16を設けて、その直交復調装置16から出力される信号をディシメーション装置22に、それぞれ、入力するようにしている。直交復調されたI成分、又は、Q成分のそれぞれについて離散的フーリエ変換を行って、上記した実施例1乃至実施例4と同様に、C/N比演算装置26で、C/N比を演算しても良い。I成分とQ成分とを共に用いる場合には、それらから求めれたC/N比を平均すれば良い。これらの場合には、サンプリングされた実数値について、離散的フーリエ変換を行えば良いので、演算負荷が低減される。また、また、直交復調されたI成分を実部、Q成分を虚部として、サンプリングされた値を複素数として、離散的フーリエ変換を行っても良い。
本発明は、アダプティブアレイアンテにおける最大C/N比合成に用いることができる。
本発明の実施例1に係る受信装置の構成を示したブロック図である。 同実施例に係る装置における周波数配置を示す特性図である。 同実施例の装置の作用を説明するための説明図。 同実施例の装置の作用を説明するための説明図。 同実施例の装置の作用を説明するための説明図。 実施例2の装置の作用を説明するための説明図。
符号の説明
22…デシィメーション装置
24…FFT演算装置
26…C/N比演算装置。

Claims (10)

  1. OFDM伝送方式で送信された電波を受信装置で受信したときのC/N比の演算方法において、
    受信信号の離散的フーリエ変換の後のスペクトルにおいて、サブキャリアに割当られる周波数位置であって、ヌルキャリアである特定周波数の整数倍のスペクトル強度を求め、そのスペクトル強度からC/N比を求めることを特徴とするC/N比演算方法。
  2. 前記特定周波数の整数倍であって前記受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記最大周波数Aとしたことを特徴とする請求項1に記載のC/N比演算方法。
  3. 前記特定周波数の整数倍であって前記受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記最大周波数2Aとしたことを特徴とする請求項1に記載のC/N比演算方法。
  4. 前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記サブキャリアが存在する周波数であってその最低周波数と前記特定周波数との差の周波数で除した値以上の入出力点数の離散フーリエ変換を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のC/N比演算方法。
  5. 前記最大周波数は8MHzであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のC/N比演算方法。
  6. OFDM伝送方式で送信された電波を復調する受信装置において、
    受信信号の離散的フーリエ変換の後のスペクトルにおいて、サブキャリアが割当られる周波数位置であって、ヌルキャリアである特定周波数の整数倍のスペクトル強度を求め、そのスペクトル強度からC/N比を求めるC/N比演算装置を有することを特徴とする受信装置。
  7. 前記特定周波数の整数倍であって前記受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記最大周波数Aとしたことを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  8. 前記特定周波数の整数倍であって前記受信信号の帯域を内部に含む所定帯域の上限の最大周波数Aに対して、前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記最大周波数2Aとしたことを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  9. 前記離散的フーリエ変換の入力点のサンプリング周波数を、前記サブキャリアが存在する周波数であってその最低周波数と前記特定周波数との差の周波数で除した値以上の入出力点数の離散フーリエ変換を行うことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の受信装置。
  10. 前記最大周波数は8MHzであることを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載の受信装置。
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