JP2008227754A - ヘッドホン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非装着時に場所を取らないコンパクトな大きさを有し、ネックバンドの形状を簡略化させることが可能なヘッドホン装置を提供すること。
【解決手段】スピーカユニット116を有し、耳介の表側に当接される略平板面を有するハウジング110と、ハウジングに接続されたネックバンド120とを備え、ネックバンドは、一部切欠きのあるリング形状を有し、両端の内側でハウジングが接続され、ネックバンドとハウジングの略平板面とは、略同一平面上に配置され、略同一平面に戻る方向に弾性力を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドホン装置に関する。
ヘッドホン装置は、再生音を出力するスピーカユニットが内蔵されたハウジングと、ハウジングに接続されたバンドを備える。
ハウジングは、大きさや人の耳介10との配置関係によって、耳覆い型、耳載せ型、イントラコンカ型、インサート型などに分類される。以下、図10に示す耳介10の全体図を参照して説明すると、耳覆い型は、耳介10全体を覆う形状を有し、耳載せ型は、耳覆い型よりも小さく、耳介10の表側に当接する形状を有している。また、イントラコンカ型は、耳介10の耳甲介腔12に挿入され、耳珠14や対珠16で保持される形状を有し、インサート型は、外耳道18に挿入され、耳栓のように保持される形状を有している。
特に、耳覆い型や耳載せ型のヘッドホン装置は、ハウジングをバランスよく配置するため、ハウジングに接続された、例えば帯状のバンドでハウジングを保持している。バンドは、頭部との配置関係によって、ネックバンド、ヘッドバンドなどに分類される。ネックバンドは、バンドが後頭部に沿って配置され、ヘッドバンドは、バンドが頭頂部を通過するように配置される。
従来技術としては、例えば、特許文献1に、耳載せ型のハウジングと、ハウジングに接続されたネックバンドを有するヘッドホン装置が開示されている。
特開平10−257581号公報
ところで、ヘッドホン装置に設けられるヘッドバンドやネックバンドの形状は、変形が制限され、頭部の形に沿うような立体的な形状を有している。そのため、ヘッドホン装置の販売時にパッケージに収納したり、購入後に使用者がカバンなどに収納したりする際、ヘッドホン装置全体の大きさが大きくなり、かさばるという問題があった。例えば、バンドが頭部の形に沿った形状を有しているため50mm以上の高さを有するという問題があった。
そのため、販売時に製品の運搬や保管に場所を多く取ったり、購入後にも持ち運びに不便であるという問題があった。
また、金型を使用してバンドを製造する場合、頭部の形に沿った形状を有するように製造するためには、複雑な形状の金型を製作しなければならず、金型製作や金型設計が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、非装着時に場所を取らないコンパクトな大きさを有し、ネックバンドの形状を簡略化させることが可能な、新規かつ改良されたヘッドホン装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、スピーカユニットを有し、耳介の表側に当接される略平板面を有するハウジングと、ハウジングに接続されたネックバンドとを備え、ネックバンドは、一部切欠きのあるリング形状を有し、両端の内側でハウジングが接続され、ネックバンドとハウジングの略平板面とは、略同一平面上に配置され、略同一平面に戻る方向に弾性力を有することを特徴とするヘッドホン装置が提供される。
かかる構成により、ハウジングは、耳介に当接されて、再生音が出力され、ネックバンドは、ハウジングを支持することができる。ネックバンドは、外力が入力されていないと、ハウジングの略平板面と共に、略同一平面を形成し、外力が入力されると、略同一平面に戻ろうとする付勢力が働く。
上記ネックバンドの両端は、弓状に形成され、両端の曲率は、ネックバンドの他の部分の曲率よりも小さいとすることができる。かかる構成により、ネックバンドの両端は、ハウジングと接続されているので、耳介の周囲にネックバンドの曲率の小さい部分が配置される。
上記ネックバンドは、弾性材で形成されてもよい。かかる構成により、弾性力のあるネックバンドを形成することができる。
頭部への装着時に、ハウジングはネックバンドの撓みによって回転することができる。かかる構成により、ハウジングを耳介側に押圧させることができる。
上記ハウジングの回転は、頭部上下方向の軸を中心とした回転であってもよい。かかる構成により、頭部の側面に沿ってハウジングを配置することができる。
上記ハウジングの回転は、頭部前後方向の軸を中心とした回転であってもよい。かかる構成により、頭部の側面に沿ってハウジングを配置することができる。
上記ネックバンドの先端に、ネックバンドの両端を連結する連結部が設けられてもよい。かかる構成により、ネックバンドに外力が入力されていないとき、ネックバンドとハウジングの略平板面で形成される略同一平面を確実に保持することができる。
上記ネックバンドのうち側頭部近傍領域に、再生装置から送信される再生信号を伝達する導線が接続されてもよい。かかる構成により、ネックバンドを装着した際、導線が人の頭部に干渉しにくくなる。
ハウジングに、再生装置から送信される再生信号を無線で受信する受信部が設けられてもよい。かかる構成により、ネックバンドを装着した際、再生装置から送信される再生信号を伝達する導線が人の頭部に干渉することがない。
上記ネックバンドは、断面が略円形状又は平板形状であってもよい。かかる構成により、バリエーションのあるネックバンドを形成することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、スピーカユニットを有し、耳介の表側に当接される略平板面を有するハウジングと、ハウジングに接続されたネックバンドとを備え、ネックバンドは、一部切欠きのあるリング形状を有し、両端の内側でハウジングが接続され、頭部非装着時において、ネックバンドとハウジングの略平板面とは、略同一平面上に配置され、頭部装着時において、ネックバンドの両端は、耳介の周囲に配置され、両端以外の両端より大きな曲率を有する部分は、後頭部に配置され、ネックバンドとハウジングとは、略同一平面に戻る方向に弾性力を有することを特徴とするヘッドホン装置が提供される。
かかる構成により、ハウジングは、耳介に当接されて、再生音が出力され、ネックバンドは、ハウジングを支持することができる。ネックバンドは、外力が入力されていない非装着時、ハウジングの略平板面と共に略同一平面を形成し、装着時、略同一平面に戻ろうとする付勢力が働く。
頭部への装着時に、ハウジングはネックバンドの撓みによって回転することができる。かかる構成により、ハウジングを耳介側に押圧させることができる。
本発明によれば、非装着時に場所を取らないコンパクトな大きさを有し、ネックバンドの形状を簡略化させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るヘッドホン装置100の構成について説明する。図1は、本実施形態のヘッドホン装置100を示す平面図である。図2は、本実施形態のヘッドホン装置100を示す斜視図である。
ヘッドホン装置100は、図1及び図2に示すように、再生音を出力するスピーカユニット116(図3参照)が内蔵された一対のハウジング110と、ハウジング110に接続されたネックバンド120を有する。
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態のハウジング110について説明する。図3は、本実施形態のハウジング110を示す平面図である。図4は、図3のA−A線で切断した本実施形態のハウジング110を示す断面図である。
ハウジング110は、図3及び図4に示すように円形状の面を有する筐体であり、本体部112と、カバー部材114と、スピーカユニット116と、音響抵抗部材160とを有する。本実施形態のヘッドホン装置100は、ハウジング110が耳介10(図10参照)の表側の面と当接して配置される耳載せ型である。ハウジング110は、直径約30mm〜50mmの円形状を有する。
本体部112は、スピーカユニット116を収容し、カバー部材114によって被覆される。本体部112は、側面でネックバンド120と接続され、ハウジング110が、ネックバンド120によって頭部で安定的に配置される。本体部112は、ヘッドホン装置100の装着時、耳介10側と接触する面に対して反対側に位置する。
本体部112は、導線140が設けられる。導線140は、再生装置(図示せず。)と接続されており、スピーカユニット116に接続されて再生信号を入力する。なお、スピーカユニット116と再生装置は、有線で接続されるとしたが、本実施形態はかかる例に限定されず、スピーカユニット116は、無線で再生信号が入力されるとしてもよい。この場合、本体部112には、受信部(図示せず。)やバッテリー部(図示せず。)などが設けられてもよい。
カバー部材114は、本体部112を覆っており、例えば、突起部150が形成されてもよい。カバー部材114の突起部150を除いた部分は、装着時、耳介10のうち耳甲介腔12の周囲部分と当接され、例えば平滑かつ緩やかな曲面を有している。また、カバー部材114の突起部150を除いた部分には、開口穴154が形成されてもよい。開口穴154は、ハウジング110内部と外部とを連結する。
突起部150は、カバー部材114の一面の所定範囲で突起状に設けられる。突起部150は、図1〜図4に示すように、例えば、カバー部材114の一面から円柱形状に突設されて、先端が曲面形状である中空部材である。突起部150は、例えば、直径約5mm〜20mmで形成される。突起部150は、耳甲介腔12に挿入されて配置される。
突起部150は、図3及び図4に示すように、傾斜して突設されてもよく、この傾斜角度は任意に設定できる。傾斜角度を調節することで、突起部150は、耳甲介腔12に適切に挿入され、ハウジング110を頭部に固定させることができる。
突起部150は、弾性を有する弾性素材で形成されてもよく、弾性を有さない硬質な素材で形成されてもよい。弾性を有する場合には、ヘッドホン装置100の装着感が柔らかくなり、弾力性によってハウジング110を耳甲介腔12に固定させることができる。突起部150の先端には、開口穴152が形成されてもよい。開口穴152からは、スピーカユニット116から出力された再生音が発せられる。
スピーカユニット116は、本体部112に収容されており、再生装置からの再生信号が入力されて、再生音を出力する。スピーカユニット116は、一般的なスピーカユニットを適用することができ、詳細な説明は省略する。
音響抵抗部材160は、例えば平板形状で形成され、例えば、不織布やプレスウレタン(フォーム)で形成される。音響抵抗部材160は、通気抵抗を高めたり、低下させたりすることで、本体部112、スピーカユニット116などの共振や製品特性、癖などを矯正して、再生音の音質を調節することができる。
音響抵抗部材160は、カバー部材114とスピーカユニット116の間に設けられる。音響抵抗部材160は、例えば、突起部150に該当する部分以外の領域に設けられるとしてもよいし、突起部150に該当する部分を含めてカバー部材114の内部側全面に設けられるとしてもよく、再生音の音質の調節などによってその面積を変えることができる。
次に、図1〜図7を参照して、本実施形態のネックバンド120について説明する。図5は、本実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す側面図である。図6は、本実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す頭部の正面図である。図7は、本実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す頭部の断面図である。
ネックバンド120は、ヘッドホン装置100の装着時、後頭部を通過するように配置される。ネックバンド120は、一部切欠きのあるリング形状、又は略C字形状を有している。ネックバンド120は、両方の端部122a、122b付近で弓状に内側に更に曲がった曲線部分を有しており、端部122a、122bの内側でハウジング110と接続される。
ネックバンド120は、非装着時、例えば、頭部に装着されていない状態や、外力の入力がない状態でハウジング110の平板面と略同一平面上に配置される。ネックバンド120は、図2に示すように、ネックバンド120に接続されたハウジング110が互いに対向するよう変形された状態で、頭部に装着される。頭部に装着された状態を図5〜図7に示す。ネックバンド120は、図2に示すように、外力が加えられて撓むと、非装着時の同一平面に戻る方向に弾性力を有する。
ネックバンド120は、弾性素材、例えば、PBT(Polybutyleneterephtalate:ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PP(polypropylene:ポリプロピレン)などの合成樹脂で形成される。ネックバンド120は、例えば一体的に形成され、金型を用いて射出成形により製造される。
ネックバンド120の断面は、例えば、約円形状又は楕円形状であってもよいし、平板形状であってもよい。ネックバンド120の断面が円形状である場合、例えば直径約4mmとすることができる。ネックバンド120の断面は、一端から他端まで一定の断面積を有するとしてもよいし、部分的に形状を変えて、断面積が異なる部分を有するとしてよい。ネックバンド120には、例えば再生信号を伝達するコードが内蔵される。なお、内蔵されるコードを配設するため、ネックバンド120の全長にわたって、溝(図示せず。)が形成されてもよい。
ネックバンド120は、上述したとおり一体成形されるが、大きく分けると耳介掛け領域124と、側頭部領域126と、後頭部領域128とに分けられる。以下、ネックバンド120の各構成要素について詳述する。
耳介掛け領域124は、ネックバンド120の両方の端部122a、122b付近で内側に曲げられた部分であり、例えば、半径約40mmの弓形状を有する。耳介掛け領域124は、一対で形成される。耳介掛け領域124は、一端でハウジング110と接続され、他端で側頭部領域126に連続して接続されている。耳介掛け領域124は、ヘッドホン装置100の装着時、図5及び図6に示すように、耳介10の頭部側の面と側頭部との間を通過して、耳介10に掛けられて配置される。
側頭部領域126は、ヘッドホン装置100の両側に設けられた部分であり、例えば、約100mmの直線形状、又は緩やかな曲率を持った曲線形状を有する。側頭部領域126は、一対で形成される。側頭部領域126は、一端で耳介掛け領域124と連続して接続され、他端で後頭部領域128と連続して接続されている。側頭部領域126は、ヘッドホン装置100の装着時、図5〜図7に示すように、側頭部に沿って、側頭部と近接するように配置される。
後頭部領域128は、ヘッドホン装置100の一側に設けられた部分であり、例えば、半径約60mmの略半弧状の弓形状を有する。後頭部領域128は、耳介掛け領域124よりも大きな曲率を有する。後頭部領域128は、両側でそれぞれ側頭部領域126に連続して接続されている。後頭部領域128は、ヘッドホン装置100の装着時、図5〜図7に示すように、後頭部に沿って、後頭部と近接するように配置される。
ヘッドホン装置100は、更に連結部材130a、130bを有してもよい。連結部材130a、130bは、ネックバンド120の端部122a、122bにそれぞれ設けられる。連結部材130a、130bは、相互に連結される。
ヘッドホン装置100は、非装着時、図1に示すような形状を有しており、ネックバンド120の端部122a、122bが相互に近接している。ネックバンド120の端部122a、122bが相互に接触する部分に、それぞれ連結部材130a、130bを設けることで、端部122a、122bを連結することができ、ネックバンド120とハウジング110の平板面とを確実に略同一平面内に納めることができる。
次に、本実施形態に係るヘッドホン装置100の動作について説明する。図8は、本実施形態のヘッドホン装置100のアオリ角の動作を示す斜視図である。図9は、本実施形態のヘッドホン装置100のツイスト角の動作を示す斜視図である。
まず、ヘッドホン装置100の非装着時について説明すると、ネックバンド120は、上述したように、図1に示すような形状で、ハウジング110の平板面と略同一平面上に配置される。また、ネックバンド120の端部122a、122bに連結部材130a、130bが形成されている場合は、連結部材130a、130bが相互に連結されている。
次に、ヘッドホン装置100を頭部に装着する場合、ハウジング110は、ハウジング110の再生音が出力される側の一面が耳介10の外側に当接するように配置される。ネックバンド120は、外力が加えられて、ハウジング110が対向するように外側へ開くように撓まされる。そして、ネックバンド120は、撓んだ状態で、後頭部側を通過するように配置される。
ネックバンド120は、非装着時の略同一平面に戻る方向に弾性力を有するため、外力が加えられて、装着時の形状に保持されようとすると、ネックバンド120とハウジング110は、内側方向に戻る方向に付勢される。
次に、ネックバンド120の装着時について詳しく説明する。まず、ヘッドホン装置100は、図6及び図8に示すように、頭部の前後方向を軸として回転する方向(以下、アオリ角方向Aともいう。)に弾性力を有する。また、ヘッドホン装置100は、図9に示すように、頭部の上下方向を軸として回転する方向(以下、ツイスト角方向Bともいう。)に弾性力を有する。
アオリ角方向Aの弾性力は、ネックバンド120、特にネックバンド120の耳介掛け領域124と側頭部領域126が略同一平面に戻ろうとする付勢力によって主に得られる。頭部上下方向に対する側頭部の傾斜、又は耳介10の傾斜は、例えば、顎の方が細く頭部の方が広い場合、又はその逆の場合など、個人差によって異なる。ヘッドホン装置100は、アオリ角方向Aの弾性力を有するため、側頭部や耳介10の傾斜に合わせて、ハウジング110が設置される角度を調節することができる。
また、ツイスト角方向Bの弾性力は、ネックバンド120の耳介掛け領域124のねじれによって主に得られる。頭部前後方向に対する側頭部の傾斜、又は耳介10の傾斜は、例えば、耳介10の頭部側の面と側頭部が離れているいわゆる立ち耳の場合や、近接しているいわゆる寝耳の場合など、個人差によって異なる。ヘッドホン装置100は、ツイスト角方向Bの弾性力を有するため、ヘッドホン装置100は、ツイスト角方向Bの弾性力を有するため、側頭部や耳介10の傾斜に合わせて、ハウジング110が設置される角度を調節することができる。
以上のとおり、ヘッドホン装置100は、ネックバンド120が同一平面に戻る方向に弾性力を有し、アオリ角方向Aとツイスト角方向Bの弾性力を有するため、頭部と耳に適切に当接される。また、上記の弾性力によって、ヘッドホン装置100が耳に適切に押圧されるため、装着した人の動作などによるずれが生じにくく、良好な装着感を実現することができる。
上述した本実施形態によれば、ヘッドホン装置100は、ハウジング110の平板面とネックバンド120とが略同一平面に配置されるため、非装着状態での運搬時などにおいて、ヘッドホン装置100全体の厚さが薄くなり場所を取らない。そのため、持ち運びが便利になり、販売時における展示スペースや保管スペースを減少させることができる。
また、例えば高温度(40℃など)の保管試験において、ヘッドホン装置100は、保管状態が略同一平面に納まる形状を有しているため、立体的な形状を有する従来のネックバンドに比べて高い耐久性を示すことができる。
また、ヘッドホン装置100のネックバンド120は、非装着時、略同一平面に納まる形状で形成されるため、ネックバンド120を製造するための金型は、立体的な形状のネックバンドに比べて簡単に製造することができる。また、金型製造時の設計についても容易になる。
また、ヘッドホン装置100は、ネックバンド120を撓ませることで頭部に沿った形状とし、常に立体的な形状とする必要がないため、ネックバンド120を軽量化して形成することができる。そのため、ヘッドホン装置100の装着時において、ネックバンド120が自重で頭部の下方向に下がらず、ハウジング110とのバランスで頭部に配置することができる。そのため、ハウジング110に耳掛け部材を別途設置する必要がなく、ヘッドホン装置100を単純な構成とすることができる。
また、ヘッドホン装置100は、ネックバンド120が同一平面に戻る方向に弾性力を有し、アオリ角方向Aとツイスト角方向Bの弾性力を有するため、頭部と耳に適切に当接される。また、上記の弾性力によって、ヘッドホン装置100が耳に適切に押圧されるため、装着した人の動作などによるずれが生じにくく、良好な装着感を実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、再生装置と接続された導線140がハウジング110の本体部112と接続されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、導線140は、ヘッドホン装置100のネックバンド120の側頭部領域126でヘッドホン装置100と接続されるとしてもよい。かかる構成により、ヘッドホン装置100を装着した人が顔の側面で導線140に煩わされず、導線140の存在を気にせずに装着することができる。
本発明の第1の実施形態に係るヘッドホン装置100を示す平面図である。 同実施形態のヘッドホン装置100を示す斜視図である。 同実施形態のハウジング110を示す平面図である。 図3のA−A線で切断した本実施形態のハウジング110を示す断面図である。 同実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す側面図である。 同実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す頭部の正面図である。 同実施形態のヘッドホン装置100を装着した状態を示す頭部の断面図である。 同実施形態のヘッドホン装置100のアオリ角の動作を示す斜視図である。 同実施形態のヘッドホン装置100のツイスト角の動作を示す斜視図である。 人の耳介10を示す正面図である。
符号の説明
100 ヘッドホン装置
110 ハウジング
112 本体部
114 カバー部材
116 スピーカユニット
120 ネックバンド
122a、122b 端部
124 耳介掛け領域
126 側頭部領域
128 後頭部領域
130a、130b 連結部材
140 導線
150 突起部
152、154 開口穴
160 音響抵抗部材

Claims (12)

  1. スピーカユニットを有し、耳介の表側に当接される略平板面を有するハウジングと、
    前記ハウジングに接続されたネックバンドと、
    を備え、
    前記ネックバンドは、
    一部切欠きのあるリング形状を有し、両端の内側で前記ハウジングが接続され、
    前記ネックバンドと前記ハウジングの前記略平板面とは、略同一平面上に配置され、前記略同一平面に戻る方向に弾性力を有することを特徴とする、ヘッドホン装置。
  2. 前記ネックバンドの両端は、弓状に形成され、前記両端の曲率は、前記ネックバンドの他の部分の曲率よりも小さいことを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  3. 前記ネックバンドは、弾性材で形成されたことを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  4. 頭部への装着時に、前記ハウジングが前記ネックバンドの撓みによって回転することを特徴とする、請求項3記載のヘッドホン装置。
  5. 前記ハウジングの回転は、頭部上下方向の軸を中心とした回転であることを特徴とする、請求項4記載のヘッドホン装置。
  6. 前記ハウジングの回転は、頭部前後方向の軸を中心とした回転であることを特徴とする、請求項4記載のヘッドホン装置。
  7. 前記ネックバンドの前記先端に、前記ネックバンドの両端を連結する連結部が設けられたことを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  8. 前記ネックバンドのうち側頭部近傍領域に、再生装置から送信される再生信号を伝達する導線が接続されたことを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  9. 前記ハウジングに、再生装置から送信される再生信号を無線で受信する受信部が設けられたことを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  10. 前記ネックバンドは、断面が略円形状又は平板形状であることを特徴とする、請求項1記載のヘッドホン装置。
  11. スピーカユニットを有し、耳介の表側に当接される略平板面を有するハウジングと、
    前記ハウジングに接続されたネックバンドと、
    を備え、
    前記ネックバンドは、
    一部切欠きのあるリング形状を有し、両端の内側で前記ハウジングが接続され、
    頭部非装着時において、前記ネックバンドと前記ハウジングの前記略平板面とは、略同一平面上に配置され、
    頭部装着時において、前記ネックバンドの前記両端は、耳介の周囲に配置され、前記両端以外の前記両端より大きな曲率を有する部分は、後頭部に配置され、
    前記ネックバンドと前記ハウジングとは、前記略同一平面に戻る方向に弾性力を有することを特徴とする、ヘッドホン装置。
  12. 頭部への装着時に、前記ハウジングが前記ネックバンドの撓みによって回転することを特徴とする、請求項11記載のヘッドホン装置。
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