JP2008227712A - 可変ゲイン増幅回路 - Google Patents

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JP2008227712A JP2007060213A JP2007060213A JP2008227712A JP 2008227712 A JP2008227712 A JP 2008227712A JP 2007060213 A JP2007060213 A JP 2007060213A JP 2007060213 A JP2007060213 A JP 2007060213A JP 2008227712 A JP2008227712 A JP 2008227712A
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誠 半下石
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Abstract

【課題】ゲイン誤差やオフセット誤差による出力誤差を防ぐことができ、更には製造上のバラツキ、及び温度や電源電圧のバラツキによって該出力誤差が影響を受けにくくすることができる可変ゲイン増幅回路を得る。
【解決手段】スイッチS1〜Snのいずれか1つをオンさせて導通状態にすることにより、抵抗Ra、Rb及びR1〜Rnが入力抵抗Riと帰還抵抗Rfの役割を果たし、例えば、スイッチS1をオンさせると、抵抗Ra及びRbの直列回路が入力抵抗Riをなし、抵抗R1〜Rnの直列回路が帰還抵抗Rfをなすようにすると共に、出力誤差補正回路3から流れる電流iから抵抗Rbで発生する補正電圧i×rbが加わり、Vref+(i×rb)が差動増幅器2の入力電圧になるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信や有線通信等に使用する可変ゲイン増幅回路に関する。
従来、可変ゲイン増幅回路は、差動増幅器、入力抵抗及び帰還抵抗で構成された、減衰と増幅が可能な反転増幅回路で構成されていた。
図6及び図7は、従来の可変ゲイン増幅回路の例を示した回路図であり、図6では、帰還抵抗を可変にすることによりゲインを調整しており、図7では、入力抵抗を可変にすることによりゲインを調整している。図6及び図7では、各抵抗に直列に接続されるスイッチの切り換えでゲインが設定されており、例えば、入力抵抗又は帰還抵抗において、サイズの異なる各抵抗を配列して、それぞれの抵抗に直列に接続されたスイッチの選択でゲインの値を設定していた。
なお、従来において、オペアンプやコンパレータ等のオフセット電圧を、他のアナログ回路を経由せずに、長時間に渡って、正確に補償することを可能にする差動回路のオフセット調整の手法があった(例えば、特許文献1参照。)。この場合、補正はスイッチドキャパシタ回路を用いて、スイッチング周波数を適宜変化させており、スイッチドキャパシタ回路を使用している点で本発明とは異なるものである。
特開2004−120102号公報
しかし、可変ゲイン増幅器の出力は、差動増幅器が持つオフセットによる出力誤差と、入力抵抗又は帰還抵抗に直接接続されるスイッチのオン抵抗によるゲイン誤差によって、所望の出力に対して出力誤差が生じていた。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ゲイン誤差やオフセット誤差による出力誤差を防ぐことができ、更には製造上のバラツキ、及び温度や電源電圧のバラツキによって該出力誤差が影響を受けにくくすることができる可変ゲイン増幅回路を得ることを目的とする。
この発明に係る可変ゲイン増幅回路は、入力端子に入力された入力信号を増幅して出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が前記出力端子に接続された差動増幅器と、
前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる抵抗回路と、
該抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動増幅器の反転入力端に接続するためのスイッチ回路と、
前記出力端子から出力される出力電圧が前記基準電圧になるように、前記差動増幅器の反転入力端に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
を備え、
前記スイッチ回路は、前記抵抗回路を使用して前記差動増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動増幅器の反転入力端に接続された該入力抵抗を構成する抵抗に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するものである。
また、この発明に係る可変ゲイン増幅回路は、1対の第1入力端子及び第2入力端子に入力された差動入力信号をそれぞれ増幅して対応する第1出力端子及び第2出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
1対の出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された差動入出力増幅器と、
前記第1入力端子と前記第1出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動入出力増幅器の非反転入力端に接続するための第1スイッチ回路と、
前記第2入力端子と前記第2出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第2抵抗回路と、
該第2抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動入出力増幅器の反転入力端に接続するための第2スイッチ回路と、
前記第1入力端子及び第2入力端子に同じ電圧が入力された場合に、前記第1出力端子及び第2出力端子から出力される各出力電圧が同じ電圧になるように、前記差動入出力増幅器の各入力端の少なくとも一方に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
を備え、
前記第1スイッチ回路は前記第1抵抗回路から、前記第2スイッチ回路は前記第2抵抗回路から、それぞれ前記差動入出力増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動入出力増幅器の反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗と、前記差動入出力増幅器の非反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗の少なくとも一方に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するものである。
また、この発明に係る可変ゲイン増幅回路は、入力端子に入力された入力信号を増幅して出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
出力端が前記出力端子に接続された、ゲイン固定の反転増幅回路をなす反転増幅回路部と、
前記入力端子と該反転増幅回路部の入力端との間に直列に接続される、それぞれゲイン可変の反転増幅回路をなす各可変ゲイン増幅回路部と、
前記各可変ゲイン増幅回路部のいずれか1つの出力端を選択的に前記増幅回路部の入力端に接続する接続回路部と、
を備え、
前記各可変ゲイン増幅回路部は、
非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が、構成する可変ゲイン増幅回路部の出力端をなす第1差動増幅器と、
該第1差動増幅器の出力端と該第1差動増幅器が構成する可変ゲイン増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動増幅器の反転入力端に接続するためのスイッチ回路と、
を備え、
前記増幅回路部は、
非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が該増幅回路部の出力端をなす第2差動増幅器と、
該第2差動増幅器の出力端と前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部が前記第2差動増幅器の反転入力端に接続された第2抵抗回路と、
前記出力端子から出力される出力電圧が前記基準電圧になるように、前記第2差動増幅器の反転入力端に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
を備え、
前記スイッチ回路は、前記第1抵抗回路を使用して前記第1差動増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記第2差動増幅器の反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するものである。
また、この発明に係る可変ゲイン増幅回路は、1対の第1入力端子及び第2入力端子に入力された差動入力信号をそれぞれ増幅して対応する第1出力端子及び第2出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
1対の各出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された、ゲイン固定の差動入出力増幅回路をなす増幅回路部と、
前記第1入力端子及び第2入力端子と該増幅回路部の各入力端との間に直列に接続される、それぞれゲイン可変の差動入出力増幅回路をなす各可変ゲイン増幅回路部と、
前記各可変ゲイン増幅回路部のいずれか1つの1対の各出力端を、選択的に前記増幅回路部の1対の各入力端に対応して接続する接続回路部と、
を備え、
前記各可変ゲイン増幅回路部は、
1対の第1出力端及び第2出力端が、構成する可変ゲイン増幅回路部の1対の出力端をなす第1差動入出力増幅器と、
該第1差動入出力増幅器の第1出力端と該第1出力端に対応する該第1差動入出力増幅器の第1入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動入出力増幅器の第1入力端に接続するための第1スイッチ回路と、
前記第1差動入出力増幅器の第2出力端と該第2出力端に対応する前記第1差動入出力増幅器の第2入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第2抵抗回路と、
該第2抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動入出力増幅器の第2入力端に接続するための第2スイッチ回路と、
をそれぞれ備え、
前記増幅回路部は、
1対の第1出力端及び第2出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された第2差動入出力増幅器と、
該第2差動入出力増幅器の第1出力端と該第1出力端に対応する前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部を前記第2差動入出力増幅器における第1出力端に対応する第1入力端に接続された第3抵抗回路と、
前記第2差動入出力増幅器の第2出力端と該第2出力端に対応する前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部を前記第2差動入出力増幅器における第2出力端に対応する第2入力端に接続された第4抵抗回路と、
前記第1入力端子及び第2入力端子に同じ電圧が入力された場合に、前記第1出力端子及び第2出力端子から出力される各出力電圧が同じ電圧になるように、前記第2差動入出力増幅器の各入力端の少なくとも一方に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
を備え、
前記第1スイッチ回路は前記第1抵抗回路から、前記第2スイッチ回路は前記第2抵抗回路から、それぞれ前記第1差動入出力増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記第2差動入出力増幅器の一方の入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗と、前記第2差動入出力増幅器の他方の入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗の少なくとも一方に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するものである。
また、前記各可変ゲイン増幅回路部の出力端は、結合容量を介して対応する前記可変ゲイン増幅回路部又は前記増幅回路部の入力端に接続されるようにした。
本発明の可変ゲイン増幅回路によれば、前記スイッチ回路は、前記抵抗回路を使用して前記差動増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動増幅器の反転入力端に接続された該入力抵抗を構成する抵抗に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するようにした。このことから、ゲインを設定する抵抗とスイッチが直列に接続されないようにしたため、該スイッチのオン抵抗がゲイン誤差にならないようにすることができる。また、出力誤差補正回路によって、出力誤差を低減させることができ、異なるゲイン設定、製造上のバラツキ、温度及び電源電圧のバラツキに対しても、出力誤差の影響を受けにくくすることができる。また、設定された各ゲインに対して、それぞれすべての抵抗が使用されるようにすることができ、固定されたゲインに設定された場合でも、使用しない抵抗がないようにすることができ、レイアウト面積を縮小させることができる。
また、本発明の可変ゲイン増幅回路によれば、前記第1スイッチ回路は前記第1抵抗回路から、前記第2スイッチ回路は前記第2抵抗回路から、それぞれ前記差動入出力増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動入出力増幅器の反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗と、前記差動入出力増幅器の非反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗の少なくとも一方に電流を流すことによって前記補正電圧を生成するようにした。このことから、前記と同様な効果を得ることができると共に、差動入力信号に対する可変ゲイン増幅回路を実現することにより、同相ノイズや電源電圧ノイズに対して、影響を受けにくくすることができる。
また、本発明の可変ゲイン増幅回路によれば、前記のような可変ゲイン増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路部を多段接続することにより、前記と同様の効果を得ることができると共に、各1段あたりの可変ゲイン増幅回路部における信号帯域に対するゲインの制約を緩和させることができ、設計を容易に行うことができる。また、出力誤差補正回路は最終段の増幅回路部のみに設けるようにしたことから、回路規模、レイアウト面積を縮小させることができる。
また、各可変ゲイン増幅回路部の各出力端は、結合容量を介して対応する前記可変ゲイン増幅回路部及び前記増幅回路部の入力端に接続されるようにした。このことから、可変ゲイン増幅回路部間及び可変ゲイン増幅回路部と増幅回路部との間は容量結合されるため、直流成分は遮断され、各可変ゲイン増幅回路部のオフセットが増幅回路部から出力される出力信号の誤差にならないようにすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。
図1において、可変ゲイン増幅回路1は、入力端子INに入力された入力電圧Vinを増幅して出力端子OUTから出力電圧Voutとして出力する。
可変ゲイン増幅回路1は、差動増幅器2、出力誤差補正回路3、抵抗Ra,Rb,R1〜Rn(nは正の整数)及びスイッチS1〜Snで構成されている。なお、抵抗Ra,Rb,R1〜Rnは抵抗回路をなし、スイッチS1〜Snはスイッチ回路をなす。
入力端子INと出力端子OUTとの間には、抵抗Ra、Rb及びR1〜Rnが直列に接続され、差動増幅器2の出力端は出力端子OUTに接続され、差動増幅器2の非反転入力端には所定の基準電圧Vrefが入力されている。抵抗Rbと抵抗R1との接続部と差動増幅器2の反転入力端との間にはスイッチS1が接続され、抵抗Rk(k=1〜n−1)と抵抗Rk+1との接続部と差動増幅器2の反転入力端との間にはスイッチSk+1が接続されている。また、出力誤差補正回路3の各入力端には、出力電圧Voutと基準電圧Vrefが対応して入力されており、出力誤差補正回路3の出力端は抵抗Raと抵抗Rbとの接続部Taに接続されている。
このような構成において、スイッチS1〜Snのいずれか1つをオンさせて導通状態にすることにより、抵抗Ra、Rb及びR1〜Rnが入力抵抗Riと帰還抵抗Rfの役割を果たす。例えば、スイッチS1をオンさせると、抵抗Ra及びRbの直列回路が入力抵抗Riをなし、抵抗R1〜Rnの直列回路が帰還抵抗Rfをなす。抵抗Ra、Rb及びR1〜Rnの抵抗値をra、rb及びr1〜rnとし、差動増幅器2が持つオープンループゲインによるゲインエラーを無視すると、可変ゲイン増幅回路1のゲインは、−(r1+r2+…+rn)/(ra+rb)になる。スイッチS2がオンしたときの可変ゲイン増幅回路1のゲインは、−(r2+…+rn)/(ra+rb+r1)になる。すなわち、可変ゲイン増幅回路1のゲインは、−rn/(ra+rb+r1+…+rn−1)から、−(r1+…+rn)/(ra+rb)の範囲内で、スイッチS1〜Snの切り換えによって設定することができ、常にすべての抵抗を使用することから図6及び図7で示した従来例よりもチップ面積を縮小させることができる。
通常、スイッチS1〜Snはそれぞれトランジスタで構成され、各スイッチS1〜Snのそれぞれのオン抵抗やリーク電流は、製造上のバラツキ、温度又は電源電圧によるバラツキがある。しかし、各スイッチS1〜Snは、抵抗に直列に接続されておらず差動増幅器2の非反転入力端に接続されていることから、抵抗の比で決まるゲインに対してゲイン誤差にはならない。また、差動増幅器2の出力端と、抵抗Raと抵抗Rbの接続部との間には、出力誤差補正回路3が接続されており、出力誤差補正回路3は、所望の出力電圧Voutに対して出力誤差が発生しないようにしている。
例えば、差動増幅器2が入力電圧Vinを増幅率1で出力電圧Voutとして出力する場合、入力端子INに、差動増幅器2の非反転入力端と同様に基準電圧Vrefが入力されると、出力誤差補正回路3は、出力電圧Voutが基準電圧Vrefになるように補正する動作を行う。図1では、出力誤差補正回路3は、抵抗Raと抵抗Rbとの間に接続されていることから、出力誤差補正回路3から出力される補正電流iによって抵抗Raで発生する補正電圧(i×ra)が加わり、Vref+(i×ra)が可変ゲイン増幅回路1の入力電圧になる。
図2は、図1の出力誤差補正回路3の回路構成例を示した図である。
図2において、出力誤差補正回路3は、コンパレータ11、デジタル信号処理回路12及びD/Aコンバータ13で構成されている。
コンパレータ11の非反転入力端には出力電圧Voutが、コンパレータ11の反転入力端には基準電圧Vrefがそれぞれ入力されており、出力電圧Voutは、コンパレータ11によって基準電圧Vrefと電圧比較され、該電圧比較結果を示す信号が生成されてデジタル信号処理回路12に入力される。デジタル信号処理回路12は、論理回路、例えば外部からのクロックCLKに同期したラッチ回路で構成されている。コンパレータ11の出力信号は、該ラッチ回路で所定の信号処理が行われてD/Aコンバータ13に出力され、D/Aコンバータ13でアナログ値に変換されて接続部Taに出力される。
ここで、補正するために出力誤差補正回路3から出力する電流の設定方法について説明する。
例えば、テスト動作時に、入力端子INに入力された電圧が増幅率1で出力端子OUTから出力されるように可変ゲイン増幅回路1のゲインが設定されている場合、入力端子INに基準電圧Vrefを入力し、コンパレータ11で出力端子OUTの電圧と基準電圧Vrefとの電圧比較を行い、該比較結果に応じた補正電流iがD/Aコンバータ13から出力される。このときのD/Aコンバータ13から出力される補正電流iの設定値がデジタル信号処理回路12で記憶され、通常動作時においても設定された補正電流iがD/Aコンバータ13から出力される。
このように、本第1の実施の形態における可変ゲイン増幅回路は、ゲインを設定する抵抗とスイッチが直列に接続されないようにしたため、該スイッチのオン抵抗がゲイン誤差にならないようにすることができる。また、出力誤差補正回路3によって、出力誤差を低減させることができ、異なるゲイン設定、製造上のバラツキ、温度及び電源電圧のバラツキに対しても、出力誤差の影響を受けにくくすることができる。また、設定された各ゲインに対して、それぞれすべての抵抗が使用されるようにすることができ、固定されたゲインに設定された場合でも、使用しない抵抗がないようにすることができ、レイアウト面積を縮小させることができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態における差動増幅器2を差動入出力回路で構成するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図3は、本発明の第2の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。
図3において、可変ゲイン増幅回路1aは、1対の差動入力端子IN,INBに入力された差動入力電圧を増幅して1対の差動出力端子OUT,OUTBから差動出力電圧Vout,VoutBとしてそれぞれ出力する。
可変ゲイン増幅回路1aは、差動入出力増幅器2a、出力誤差補正回路3a、抵抗RAa,RAb,RA1〜RAn(nは正の整数),RBa,RBb,RB1〜RBn及びスイッチSA1〜SAn,SB1〜SBnで構成されている。なお、抵抗RAa,RAb,RA1〜RAnは第1抵抗回路を、抵抗RBa,RBb,RB1〜RBnは第2抵抗回路を、スイッチSA1〜SAnは第1スイッチ回路を、スイッチSB1〜SBnは第2スイッチ回路をそれぞれなす。
入力端子INと出力端子OUTとの間には、抵抗RAa、RAb及びRA1〜RAnが直列に接続され、入力端子INBと出力端子OUTBとの間には、抵抗RBa、RBb及びRB1〜RBnが直列に接続されている。差動入出力増幅器2aの反転出力端は、出力端子OUTと出力誤差補正回路3aの一方の入力端にそれぞれ接続され、差動入出力増幅器2aの非反転出力端は、出力端子OUTBと出力誤差補正回路3aの他方の入力端にそれぞれ接続されている。更に、差動入出力増幅器2aには所定の基準電圧Vrefが入力されている。
抵抗RAbと抵抗RA1との接続部と差動入出力増幅器2aの非反転入力端との間にはスイッチSA1が接続され、抵抗RAk(k=1〜n−1)と抵抗RAk+1との接続部と差動入出力増幅器2aの非反転入力端との間にはスイッチSAk+1が接続されている。同様に、抵抗RBbと抵抗RB1との接続部と差動入出力増幅器2aの反転入力端との間にはスイッチSB1が接続され、抵抗RBkと抵抗RBk+1との接続部と差動入出力増幅器2aの反転入力端との間にはスイッチSBk+1が接続されている。また、出力誤差補正回路3aの一方の出力端は抵抗RAaと抵抗RAbとの接続部Taに接続され、出力誤差補正回路3aの他方の出力端は抵抗RBaと抵抗RBbとの接続部Tbに接続されている。
このような構成において、差動入出力増幅器2aには、通常、コモン電圧を生成するコモンモードフィードバック回路(図示せず)が含まれており、例えば、図3のように、外部から基準電圧Vrefが供給されて差動入出力増幅器2a内でコモン電圧が生成される場合、差動入力端子IN及びINBへも同様に基準電圧Vrefを入力すると差動出力端子OUT及びOUTBから基準電圧Vrefがそれぞれ出力される。しかし、ゲイン誤差やオフセット誤差による出力誤差がある場合、図1の場合と同様、差動入出力増幅器2aの各入力端に出力誤差補正回路3aからの補正電圧が加わり、差動入出力増幅器2aの各出力端が基準電圧Vrefになるように補正している。
スイッチSA1〜SAnのいずれか1つをオンさせて導通状態にすることにより、抵抗RAa、RAb及びRA1〜RAnが入力抵抗RAiと帰還抵抗RAfの役割を果たす。例えば、スイッチSA1をオンさせると、抵抗RAa及びRAbの直列回路が入力抵抗RAiをなし、抵抗RA1〜RAnの直列回路が帰還抵抗RAfをなす。抵抗RAa、RAb及びRA1〜RAnの抵抗値をrAa、rAb及びrA1〜rAnとし、差動入出力増幅器2aが持つオープンループゲインによるゲインエラーを無視すると、差動入出力増幅器2aの反転出力端から出力される信号のゲインは、−(rA1+rA2+…+rAn)/(rAa+rAb)になる。
スイッチSA2がオンしたときの差動入出力増幅器2aの反転出力端から出力される信号のゲインは、−(rA2+…+rAn)/(rAa+rAb+rA1)になる。
すなわち、差動入出力増幅器2aの反転出力端から出力される信号のゲインは、−rAn/(rAa+rAb+rA1+…+rAn−1)から、−(rA1+…+rAn)/(rAa+rAb)の範囲内で、スイッチSA1〜SAnの切り換えによって設定することができ、常にすべての抵抗を使用することから図10及び図11で示した従来例よりもチップ面積を縮小させることができる。
同様に、スイッチSB1〜SBnのいずれか1つをオンさせて導通状態にすることにより、抵抗RBa、RBb及びRB1〜RBnが入力抵抗RBiと帰還抵抗RBfの役割を果たす。例えば、スイッチSB1をオンさせると、抵抗RBa及びRBbの直列回路が入力抵抗RBiをなし、抵抗RB1〜RBnの直列回路が帰還抵抗RBfをなす。抵抗RBa、RBb及びRB1〜RBnの抵抗値をrBa、rBb及びrB1〜rBnとし、差動入出力増幅器2aが持つオープンループゲインによるゲインエラーを無視すると、差動入出力増幅器2aの非反転出力端から出力される信号のゲインは、−(rB1+rB2+…+rBn)/(rBa+rBb)になる。
スイッチSB2がオンしたときの差動入出力増幅器2aの非反転出力端から出力される信号のゲインは、−(rB2+…+rBn)/(rBa+rBb+rB1)になる。すなわち、差動入出力増幅器2aの非反転出力端から出力される信号のゲインは、−rBn/(rBa+rBb+rB1+…+rBn−1)から、−(rB1+…+rBn)/(rBa+rBb)の範囲内で、スイッチSB1〜SBnの切り換えによって設定することができ、常にすべての抵抗を使用することから図6及び図7で示した従来例よりもチップ面積を縮小させることができる。
通常、スイッチSA1〜SAn,SB1〜SBnはそれぞれトランジスタで構成され、各スイッチSA1〜SAn,SB1〜SBnのそれぞれのオン抵抗やリーク電流は、製造上のバラツキ、温度又は電源電圧によるバラツキがある。しかし、各スイッチSA1〜SAn,SB1〜SBnは、抵抗に直列に接続されておらず差動入出力増幅器2aの対応する入力端に接続されていることから、抵抗の比で決まるゲインに対してゲイン誤差にはならない。また、差動入出力増幅器2aの各出力端と、抵抗RAaと抵抗RAbの接続部及び抵抗RBaと抵抗RBbの接続部との間には、出力誤差補正回路3aが接続されており、出力誤差補正回路3aは、所望の出力電圧Vout及びVoutBに対して出力誤差が発生しないようにしている。
例えば、差動入出力増幅器2aが入力電圧Vin及びVinBを増幅率1で出力電圧Vout及びVoutBとして出力する場合、入力端子IN及びINBに、それぞれ基準電圧Vrefが入力されると、出力誤差補正回路3aは、出力電圧Vout及びVoutBがそれぞれ基準電圧Vrefになるように補正する動作を行う。図3では、出力誤差補正回路3aは、抵抗RAaと抵抗RAbとの間及び抵抗RBaと抵抗RBbとの間にそれぞれ接続されている。このことから、出力誤差補正回路3aから出力される補正電流iAによって抵抗RAaで発生する補正電圧(iA×rAa)が加わり、Vref+(iA×rAa)が可変ゲイン増幅回路1aにおける一方の入力端の入力電圧になる。同様に、出力誤差補正回路3aから出力される補正電流iBによって抵抗RBaで発生する補正電圧(iB×rBa)が加わり、Vref+(iB×rBa)が可変ゲイン増幅回路1aにおける他方の入力端の入力電圧になる。
図4は、図3の出力誤差補正回路3aの回路構成例を示した図である。
図4において、出力誤差補正回路3aは、コンパレータ21、デジタル信号処理回路22及びD/Aコンバータ23で構成されている。
コンパレータ21の非反転入力端には出力端子OUTから出力された出力電圧Voutが、コンパレータ21の反転入力端には出力端子OUTBから出力された出力電圧VoutBがそれぞれ入力されており、コンパレータ21は、出力電圧Voutと出力電圧VoutBとの電圧比較を行い、該比較結果を示す信号を生成してデジタル信号処理回路22に出力する。デジタル信号処理回路22は、論理回路、例えば外部からのクロックCLKに同期したラッチ回路で構成されている。コンパレータ21の出力信号は、該ラッチ回路で所定の信号処理が行われてD/Aコンバータ23に出力され、D/Aコンバータ23でアナログ値に変換されて接続部Ta及びTbに対応して出力される。
ここで、補正するために出力誤差補正回路3aから出力する電流の設定方法について説明する。
例えば、テスト動作時に、入力端子IN及びINBに入力された電圧が増幅率1で出力端子OUT及びOUTBからそれぞれ出力されるように可変ゲイン増幅回路1aのゲインが設定されている場合、入力端子IN及びINBにそれぞれ基準電圧Vrefを入力し、コンパレータ21で出力電圧VoutとVoutBとの電圧比較を行い、出力電圧VoutとVoutBが等しくなるように該比較結果に応じた補正電流iA及び/又はiBがD/Aコンバータ23から出力される。このときのD/Aコンバータ23から出力される補正電流iA及びiBの設定値がデジタル信号処理回路22で記憶され、通常動作時においても設定された補正電流iA及びiBがD/Aコンバータ23から出力される。
なお、図4では、コンパレータ21は差動出力で構成されているが、デジタル信号処理回路22の構成によっては、コンパレータ21の片側の出力のみを使用するようにしてもよい。
このように、本第2の実施の形態における可変ゲイン増幅回路は、前記第1の実施の形態における差動増幅器2を差動入出力回路で構成するようにしたものであり、ゲインを設定する抵抗とスイッチが直列に接続されないようにしたため、該スイッチのオン抵抗がゲイン誤差にならないようにすることができる。また、出力誤差補正回路3aによって、出力誤差を低減させることができ、異なるゲイン設定、製造上のバラツキ、温度及び電源電圧のバラツキに対しても、出力誤差の影響を受けにくくすることができる。設定された各ゲインに対して、それぞれすべての抵抗が使用されるようにすることができ、固定されたゲインに設定された場合でも、使用しない抵抗がないようにすることができ、レイアウト面積を縮小させることができる。
第3の実施の形態.
図3のような入力抵抗と帰還抵抗の構成をなす可変ゲイン増幅回路を多段接続して1つの可変ゲイン増幅回路を形成するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図5は、本発明の第3の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。なお、図5では、可変ゲイン増幅回路を3段接続した場合を例にして示しており、図3と同じもの又は同様のものは同じ符号で示している。
図5において、可変ゲイン増幅回路1bは、1対の差動入力端子IN,INBに入力された差動入力電圧を増幅して1対の差動出力端子OUT,OUTBから差動出力電圧としてそれぞれ出力する。
可変ゲイン増幅回路1bは、可変ゲイン増幅回路31〜33、増幅回路34、コンデンサC31〜C36及びスイッチSt1A,St1B,St2A,St2B,St3A,St3Bで構成されている。
可変ゲイン増幅回路31〜33はそれぞれ同様の回路構成をなしており、可変ゲイン増幅回路31は、差動入出力増幅器41、入力抵抗RAi1,RBi1及び帰還抵抗RAf1,RBf1で構成されている。同様に、可変ゲイン増幅回路32は、差動入出力増幅器42、入力抵抗RAi2,RBi2及び帰還抵抗RAf2,RBf2で構成され、可変ゲイン増幅回路33は、差動入出力増幅器43、入力抵抗RAi3,RBi3及び帰還抵抗RAf3,RBf3で構成されている。増幅回路34は、差動入出力増幅器44、入力抵抗RAa,RAb,RBa,RBb、帰還抵抗RAc,RBc及び出力誤差調整回路45で構成されている。
なお、可変ゲイン増幅回路31〜33はそれぞれ可変ゲイン増幅回路部をなし、増幅回路34は増幅回路部を、スイッチSt1A,St1B,St2A,St2B,St3A,St3Bは接続回路部をそれぞれなす。また、差動入出力増幅器41〜43は第1差動入出力増幅器を、入力抵抗RAi1〜RAi3及び帰還抵抗RAf1〜RAf3は第1抵抗回路と第1スイッチ回路をなし、入力抵抗RBi1〜RBi3及び帰還抵抗RBf1〜RBf3は第2抵抗回路と第2スイッチ回路をなす。また、差動入出力増幅器44は第2差動入出力増幅器を、抵抗RAa〜RAcは第3抵抗回路を、抵抗RBa〜RBcは第4抵抗回路をそれぞれなし、コンデンサC31〜C36はそれぞれ結合容量をなす。
可変ゲイン増幅回路31において、入力端子INと差動入出力増幅器41の非反転入力端との間には入力抵抗RAi1が接続され、差動入出力増幅器41の反転出力端と非反転入力端との間には帰還抵抗RAf1が接続されている。また、入力端子INBと差動入出力増幅器41の反転入力端との間には入力抵抗RBi1が接続され、差動入出力増幅器41の非反転出力端と反転入力端との間には帰還抵抗RBf1が接続されている。差動入出力増幅器41の反転出力端は、コンデンサC31を介して可変ゲイン増幅回路32の入力抵抗RBi2の一端に接続され、差動入出力増幅器41の非反転出力端は、コンデンサC32を介して可変ゲイン増幅回路32の入力抵抗RAi2の一端に接続されている。
同様に、可変ゲイン増幅回路32において、入力抵抗RAi2の他端は差動入出力増幅器42の非反転入力端に接続され、差動入出力増幅器42の反転出力端と非反転入力端との間には帰還抵抗RAf2が接続されている。また、入力抵抗RBi2の他端は差動入出力増幅器42の反転入力端に接続され、差動入出力増幅器42の非反転出力端と反転入力端との間には帰還抵抗RBf2が接続されている。差動入出力増幅器42の反転出力端は、コンデンサC33を介して可変ゲイン増幅回路33の入力抵抗RBi3の一端に接続され、差動入出力増幅器42の非反転出力端は、コンデンサC34を介して可変ゲイン増幅回路33の入力抵抗RAi3の一端に接続されている。
同様に、可変ゲイン増幅回路33において、入力抵抗RAi3の他端は差動入出力増幅器43の非反転入力端に接続され、差動入出力増幅器43の反転出力端と非反転入力端との間には帰還抵抗RAf3が接続されている。また、入力抵抗RBi3の他端は差動入出力増幅器43の反転入力端に接続され、差動入出力増幅器43の非反転出力端と反転入力端との間には帰還抵抗RBf3が接続されている。差動入出力増幅器43の反転出力端は、コンデンサC35を介してスイッチSt3Aの一端に接続され、スイッチSt3Aの他端は増幅回路34の入力抵抗RAaの一端に接続されている。差動入出力増幅器43の非反転出力端は、コンデンサC36を介してスイッチSt3Bの一端に接続され、スイッチSt3Bの他端は増幅回路34の入力抵抗RBaの一端に接続されている。
コンデンサC32と入力抵抗RAi2との接続部はスイッチSt1Aを介して、コンデンサC34と入力抵抗RAi3との接続部はスイッチSt2Aを介して、それぞれ入力抵抗RAaの一端に接続されている。コンデンサC31と入力抵抗RBi2との接続部はスイッチSt1Bを介して、コンデンサC33と入力抵抗RBi3との接続部はスイッチSt2Bを介して、それぞれ入力抵抗RBaの一端に接続されている。
増幅回路34において、入力抵抗RAaの他端と差動入出力増幅器44の非反転入力端との間には入力抵抗RAbが接続され、差動入出力増幅器44における反転出力端と非反転入力端との間には帰還抵抗RAcが接続されている。入力抵抗RBaの他端と差動入出力増幅器44の反転入力端との間には入力抵抗RBbが接続され、差動入出力増幅器44における非反転出力端と反転入力端との間には帰還抵抗RBcが接続されている。差動入出力増幅器44の反転出力端は、出力端子OUTと出力誤差調整回路45の対応する入力端にそれぞれ接続され、差動入出力増幅器44の非反転出力端は、出力端子OUTBと出力誤差調整回路45の対応する入力端にそれぞれ接続されている。出力誤差調整回路45の各出力端は、入力抵抗RAaとRAbとの接続部及び入力抵抗RBaとRBbとの接続部に対応して接続されている。
このような構成において、入力抵抗RAi1及び帰還抵抗RAf1、入力抵抗RAi2及び帰還抵抗RAf2、並びに入力抵抗RAi3及び帰還抵抗RAf3は、それぞれ図3の抵抗RAa,RAb,RA1〜RAn及びスイッチSA1〜SAnと同じ構成で形成されている。同様に、入力抵抗RBi1及び帰還抵抗RBf1、入力抵抗RBi2及び帰還抵抗RBf2、並びに入力抵抗RBi3及び帰還抵抗RBf3は、それぞれ図3の抵抗RBa,RBb,RB1〜RBn及びスイッチSB1〜SBnと同じ構成で形成されている。スイッチSt1A及びSt1B、スイッチSt2A及びSt2B、並びにスイッチSt3A及びSt3Bは、それぞれ同時にオンし、それぞれ同時にオフする。
可変ゲイン増幅回路31〜33は、スイッチSt1A、St1B、St2A、St2B、St3A及びSt3Bを介して、最終段の増幅回路34の入力端に接続され、スイッチSt1A、St1B、St2A、St2B、St3A及びSt3Bのスイッチング制御を行って、増幅回路34の入力端への可変ゲイン増幅回路31〜33の接続制御を行うことにより可変ゲイン増幅回路1bのゲインを調整することができる。最終段の増幅回路34内の各抵抗は固定抵抗であるため、ゲインは固定されている。出力誤差調整回路45は、図3及び図4で示した出力誤差増幅回路3aと同様でありその説明を省略する。
このように、本第3の実施の形態における可変ゲイン増幅回路は、可変ゲイン増幅回路を多段接続することで、ゲインを分割することができ、1段あたりの可変ゲイン増幅回路のゲイン範囲を小さくすることができる。ゲイン範囲を小さくすることができるということは、高速入力信号に対して1段あたりの可変ゲイン増幅回路が持つ信号帯域に対して、ゲインの許容範囲を緩和させることができる。また、図5は、入力信号の周波数条件として直流成分付近の周波数が不要であるとした場合の使用例であり、各段の可変ゲイン増幅回路31〜33における最終段の増幅回路34との接続を、コンデンサC31〜C36を使用して容量結合させて行っており、コンデンサC31〜C36で入力信号の直流成分を遮断している。このため、可変ゲイン増幅回路31〜33の出力信号の直流成分であるオフセット誤差が、容量結合によって遮断することができ、各可変ゲイン増幅回路31〜33には出力誤差補正回路が不要であり、最終段の増幅回路34にのみ出力誤差補正回路45を設けている。
なお、前記第3の実施の形態では、図3のような入力抵抗と帰還抵抗の構成をなす可変ゲイン増幅回路を多段接続して1つの可変ゲイン増幅回路を形成した場合を例にして説明したが、図1のような入力抵抗と帰還抵抗の構成をなす可変ゲイン増幅回路を多段接続して1つの可変ゲイン増幅回路を形成するようにしてもよい。この場合も、図5と同様、最終段の増幅回路はゲイン固定の反転増幅回路をなすと共に該最終段の増幅回路にのみ図1及び図2のような出力誤差補正回路を設けるようにすればよい。
本発明の第1の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。 図1の出力誤差補正回路3の回路構成例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。 図3の出力誤差補正回路3aの回路構成例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態における可変ゲイン増幅回路の回路例を示した図である。 従来の可変ゲイン増幅回路の例を示した回路図である。 従来の可変ゲイン増幅回路の他の例を示した回路図である。
符号の説明
1,1a,1b,31〜33 可変ゲイン増幅回路
2 差動増幅器
2a,41〜44 差動入出力増幅器
3,3a,45 出力誤差補正回路
11,21 コンパレータ
12,22 デジタル信号処理回路
13,23 D/Aコンバータ
34 増幅回路
Ra,Rb,R1〜Rn,RAa,RAb,RA1〜RAn,RBa,RBb,RB1〜RBn 抵抗
RAi1〜RAi3,RAa,RAb,RBi1〜RBi3,RBa,RBb 入力抵抗
RAf1〜RAf3,RBf1〜RBf3,RAc,RBc 帰還抵抗
S1〜Sn,SA1〜SAn,SB1〜SBn,St1A,St1B,St2A,St2B,St3A,St3B スイッチ
C31〜C36 コンデンサ

Claims (5)

  1. 入力端子に入力された入力信号を増幅して出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
    非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が前記出力端子に接続された差動増幅器と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる抵抗回路と、
    該抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動増幅器の反転入力端に接続するためのスイッチ回路と、
    前記出力端子から出力される出力電圧が前記基準電圧になるように、前記差動増幅器の反転入力端に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
    を備え、
    前記スイッチ回路は、前記抵抗回路を使用して前記差動増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動増幅器の反転入力端に接続された該入力抵抗を構成する抵抗に電流を流すことによって前記補正電圧を生成することを特徴とする可変ゲイン増幅回路。
  2. 1対の第1入力端子及び第2入力端子に入力された差動入力信号をそれぞれ増幅して対応する第1出力端子及び第2出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
    1対の出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された差動入出力増幅器と、
    前記第1入力端子と前記第1出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
    該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動入出力増幅器の非反転入力端に接続するための第1スイッチ回路と、
    前記第2入力端子と前記第2出力端子との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第2抵抗回路と、
    該第2抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記差動入出力増幅器の反転入力端に接続するための第2スイッチ回路と、
    前記第1入力端子及び第2入力端子に同じ電圧が入力された場合に、前記第1出力端子及び第2出力端子から出力される各出力電圧が同じ電圧になるように、前記差動入出力増幅器の各入力端の少なくとも一方に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
    を備え、
    前記第1スイッチ回路は前記第1抵抗回路から、前記第2スイッチ回路は前記第2抵抗回路から、それぞれ前記差動入出力増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記差動入出力増幅器の反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗と、前記差動入出力増幅器の非反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗の少なくとも一方に電流を流すことによって前記補正電圧を生成することを特徴とする可変ゲイン増幅回路。
  3. 入力端子に入力された入力信号を増幅して出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
    出力端が前記出力端子に接続された、ゲイン固定の反転増幅回路をなす反転増幅回路部と、
    前記入力端子と該反転増幅回路部の入力端との間に直列に接続される、それぞれゲイン可変の反転増幅回路をなす各可変ゲイン増幅回路部と、
    前記各可変ゲイン増幅回路部のいずれか1つの出力端を選択的に前記増幅回路部の入力端に接続する接続回路部と、
    を備え、
    前記各可変ゲイン増幅回路部は、
    非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が、構成する可変ゲイン増幅回路部の出力端をなす第1差動増幅器と、
    該第1差動増幅器の出力端と該第1差動増幅器が構成する可変ゲイン増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
    該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動増幅器の反転入力端に接続するためのスイッチ回路と、
    を備え、
    前記増幅回路部は、
    非反転入力端に所定の基準電圧が入力され、出力端が該増幅回路部の出力端をなす第2差動増幅器と、
    該第2差動増幅器の出力端と前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部が前記第2差動増幅器の反転入力端に接続された第2抵抗回路と、
    前記出力端子から出力される出力電圧が前記基準電圧になるように、前記第2差動増幅器の反転入力端に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
    を備え、
    前記スイッチ回路は、前記第1抵抗回路を使用して前記第1差動増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記第2差動増幅器の反転入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗に電流を流すことによって前記補正電圧を生成することを特徴とする可変ゲイン増幅回路。
  4. 1対の第1入力端子及び第2入力端子に入力された差動入力信号をそれぞれ増幅して対応する第1出力端子及び第2出力端子から出力する、ゲイン可変の反転増幅回路をなす可変ゲイン増幅回路において、
    1対の各出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された、ゲイン固定の差動入出力増幅回路をなす増幅回路部と、
    前記第1入力端子及び第2入力端子と該増幅回路部の各入力端との間に直列に接続される、それぞれゲイン可変の差動入出力増幅回路をなす各可変ゲイン増幅回路部と、
    前記各可変ゲイン増幅回路部のいずれか1つの1対の各出力端を、選択的に前記増幅回路部の1対の各入力端に対応して接続する接続回路部と、
    を備え、
    前記各可変ゲイン増幅回路部は、
    1対の第1出力端及び第2出力端が、構成する可変ゲイン増幅回路部の1対の出力端をなす第1差動入出力増幅器と、
    該第1差動入出力増幅器の第1出力端と該第1出力端に対応する該第1差動入出力増幅器の第1入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第1抵抗回路と、
    該第1抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動入出力増幅器の第1入力端に接続するための第1スイッチ回路と、
    前記第1差動入出力増幅器の第2出力端と該第2出力端に対応する前記第1差動入出力増幅器の第2入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなる第2抵抗回路と、
    該第2抵抗回路における各抵抗の接続部の1つを前記第1差動入出力増幅器の第2入力端に接続するための第2スイッチ回路と、
    をそれぞれ備え、
    前記増幅回路部は、
    1対の第1出力端及び第2出力端が前記第1出力端子及び第2出力端子に対応して接続された第2差動入出力増幅器と、
    該第2差動入出力増幅器の第1出力端と該第1出力端に対応する前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部を前記第2差動入出力増幅器における第1出力端に対応する第1入力端に接続された第3抵抗回路と、
    前記第2差動入出力増幅器の第2出力端と該第2出力端に対応する前記増幅回路部の入力端との間に直列に接続された複数の抵抗からなり、該各抵抗の所定の接続部を前記第2差動入出力増幅器における第2出力端に対応する第2入力端に接続された第4抵抗回路と、
    前記第1入力端子及び第2入力端子に同じ電圧が入力された場合に、前記第1出力端子及び第2出力端子から出力される各出力電圧が同じ電圧になるように、前記第2差動入出力増幅器の各入力端の少なくとも一方に補正電圧を入力する出力誤差補正回路と、
    を備え、
    前記第1スイッチ回路は前記第1抵抗回路から、前記第2スイッチ回路は前記第2抵抗回路から、それぞれ前記第1差動入出力増幅器に対する入力抵抗と帰還抵抗を形成し、前記出力誤差補正回路は、前記第2差動入出力増幅器の一方の入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗と、前記第2差動入出力増幅器の他方の入力端に接続された入力抵抗を構成する抵抗の少なくとも一方に電流を流すことによって前記補正電圧を生成することを特徴とする可変ゲイン増幅回路。
  5. 前記各可変ゲイン増幅回路部の出力端は、結合容量を介して対応する前記可変ゲイン増幅回路部又は前記増幅回路部の入力端に接続されることを特徴とする請求項3又は4記載の可変ゲイン増幅回路。
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