JP2008227613A - スペクトラム拡散クロックジェネレータ - Google Patents

スペクトラム拡散クロックジェネレータ Download PDF

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Abstract

【課題】 PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供する。
【解決手段】 入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTの位相を位相比較記30で比較し、その比較結果信号POに基づいて制御回路20で新たな遅延パターンを算出し、その新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させて周波数変調を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一定周波数のクロックから周波数が周期的に変動するスペクトラム拡散クロックを生成するスペクトラム拡散クロックジェネレータに関する。
近年、電子機器の益々の高速化および高密度化に伴い、その電子機器から放射される電磁波ノイズ(EMI(Electro Magnetic Interference)ノイズ)も増大する傾向にある。
ここで、電磁波ノイズを抑制する手段として、スペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG:Spectrum Spread Clock Generator)が知られている。スペクトラム拡散とは、水晶振動子等で生成される基本クロックの周波数を、予め定められたプロファイル(周波数変調プロファイルと称する)で周期的に変動させることをいい、スペクトラム拡散クロックジェネレータでは、この周波数拡散によって電磁波ノイズが有する周波数が分散されるため、電磁波ノイズのピークレベルを小さく抑えることができる。
スペクトラム拡散クロックジェネレータの方式としては、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いるアナログ方式によるものと、遅延回路(ディレイライン)を用いるデジタル方式によるものとがある。
ここで、デジタル方式によるスペクトラム拡散クロックジェネレータとして、遅延回路に一定周波数のクロックである原クロックを入力させ、制御回路によって遅延回路の遅延時間を1パルスごとに可変させることにより、その遅延回路から出力されるクロックの周波数を周期的に増減させる技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術によれば、遅延回路から出力されるクロックの周波数が変動するため、電磁波ノイズが有する周波数が分散されて電磁波ノイズのピークレベルを小さく抑えることができる。
特開平05−152908号公報
従来のデジタル方式によるスペクトラム拡散クロックジェネレータでは、遅延回路を構成する遅延セル段数は固定されており、PVT(Process(工程)/Voltage(電源電圧)/Temperature(温度))変動によって遅延セルの遅延量が変化すると、周波数変調プロファイルが変化してしまう。以下、図3を参照して説明する。
図3は、PVT変動により周波数変調プロファイルが変化する様子を説明するための図である。
図3の横軸は、遅延回路から出力されるクロックの数を示す。また、図3の縦軸は、遅延回路から出力されるクロックの周波数が周期的に増減する度合いを表わす変調度を示す。
図3には、電磁波ノイズのピークレベルを小さく抑えるために予め設定されたPVT変動条件(Typical条件と称する)に基づいて決定された周波数変調プロファイルAが示されている。
ここで、PVT変動により、遅延回路を構成する遅延セルの遅延量が、Typical条件における遅延量よりも減少する条件(Fast条件と称する)になる場合がある。その場合、変調プロファイルAの変調度よりも小さな変調度からなる、図3に示す変調プロファイルBになる。すると、周波数変調による電磁波ノイズの低減効果が減少するという問題が発生する。
また、これとは逆に、遅延回路を構成する遅延セルの遅延量が、Typical条件における遅延量よりも増大する条件(Slow条件と称する)になる場合がある。その場合、変調プロファイルAの変調度よりも大きな変調度からなる、図3に示す変調プロファイルCになる。すると、最高動作周波数が上昇することとなり、従って回路設計上の制約が大きくなるという問題が発生する。
本発明は、上記事情に鑑み、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータのうちの第1のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、
複数の遅延セルが直列に接続されてなる遅延ラインと、
上記遅延ラインを構成する遅延セルのどの遅延セルを選択するか予め設定された遅延パターンに従って、1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させることにより、上記遅延ラインに、その入力クロックの周波数が変調された出力クロックを出力させる制御回路と、
上記入力クロックと上記出力クロックの位相を比較する位相比較回路とを備え、
上記制御回路は、上記位相比較回路の比較結果に基づいて上記入力クロックの1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、かつ、新たな遅延パターンを算出し、その新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることを特徴とする。
本発明の第1のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、入力クロックと出力クロックの位相を比較し、入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、かつ、新たな遅延パターンを算出し、その新たな遅延パターンに従って、入力パルスを構成する各クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させることにより周波数変調を行なうものである。このため、PVT変動によって遅延セルの遅延値が変動しても、その変動した遅延値に基づいて適切な遅延パターンが算出されて遅延セル段数が切り替えられて周波数変調が行なわれる。従って、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。
ここで、上記位相比較回路は、第1のモードにおいて上記入力クロックと上記出力クロックの位相を比較するものであり、
上記制御回路は、上記第1のモードにおいて上記位相比較回路の比較結果に基づいて新たな遅延パターンを算出し、第2のモードにおいてその新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることが好ましい。
制御回路が、第1のモードにおいて新たな遅延パターンを算出し、第2のモードにおいてその新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させると、1つの制御回路で遅延パターンの算出と周波数変調とを行なうことができる。従って、回路規模を小さく抑えたまま、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。
また、上記目的を達成する本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータのうちの第2のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、
複数の遅延セルが直列に接続されてなる第1の遅延ラインと、
上記第1の遅延ラインを構成する遅延セルのどの遅延セルを選択するか予め設定された遅延パターンに従って、1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させることにより、上記第1の遅延ラインに、その入力クロックの周波数が変調された出力クロックを出力させる第1の制御回路と、
複数の遅延セルが直列に接続されてなる第2の遅延ラインと、
上記入力クロックと同一の入力クロックを上記第2の遅延ラインに入力させてその第2の遅延ラインでその入力クロックが遅延したモニタ用出力クロックを出力させる第2の制御回路と、
上記入力クロックと上記モニタ用出力クロックの位相を比較する位相比較回路とを備え、
上記第2の制御回路は、前記位相比較回路の比較結果に基づいて上記入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、
上記第1の制御回路は、上記入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数から算出される更新された遅延パターンに従って、上記第1の遅延ラインに、1クロックパルス毎に、その1クロックパルスに作用させる遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることを特徴とする。
本発明の第2のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、上記構成のため、第1の遅延ラインに備えられた遅延セルの特性と同等の特性を持つ遅延セルを第2の遅延ラインに備え、この第2の遅延ラインで入力クロックが遅延したモニタ用出力クロックを出力させ、このモニタ用出力クロックと入力クロックの位相を比較して遅延パターンを更新し、その更新された遅延パターンに従って周波数変調を行なうことができる。このようにすることにより、遅延パターンの更新と周波数変調とを同時に行なうことができ、従って定期的に遅延パターンを更新してから周波数変調を行なう必要もなく、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。
本発明のスペクトラム拡散クロックジェネレータによれば、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1のスペクトラム拡散クロックジェネレータの一実施形態の回路構成を示す図である。
図1に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータ1には、遅延ライン10と、制御回路20と、位相比較回路30と、入力クロックCLKINが入力される入力ピン40と、出力クロックCLKOUTが出力される出力ピン50とが備えられている。
遅延ライン10には、直列に接続されてなる遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nと、これら遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切り替えるための論理積セル12_0,12_1,12_2,12_3,…,12_N−2,12_N−1,12_Nが備えられている。遅延セル11_0の出力側は出力ピン50および位相比較回路30の一方の入力側に接続されるとともに、遅延セル11_Nの入力側は電源Vddに接続されている。また、論理積セル12_0,12_1,12_2,12_3,…,12_N−2,12_N−1,12_Nの一方の入力側には、入力クロックCLKINが共通に入力されるとともに、論理積セル12_0,12_1,12_2,12_3,…,12_N−2,12_N−1,12_Nの他方の入力側には、制御回路20からの切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]が入力される。
制御回路20には、入力クロックCLKINと、後述する位相比較回路30からの位相比較結果信号POが入力される。この制御回路20は、クロックパルス毎に遅延ライン10を構成する遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nのどの位置から入力クロックCLKINを入力するか予め設定された時系列パターン(以下、遅延パターン)に従って、1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を、切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させることにより、遅延ライン10に、入力クロックCLKINの周波数が変調された出力クロックCLKOUTを出力させる。
位相比較回路30には、入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTが入力される。この位相比較回路30は、これら入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTの位相を比較し、比較結果を位相比較結果信号POとして制御回路20に出力する。制御回路20は、位相比較回路30からの位相比較結果信号POに基づいて位相差が最小となるよう遅延ラインを制御し、遅延ラインを1クロックでロックさせる。このようにして、入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出するとともに遅延セルを時系列に選択する新たな遅延パターンを算出し、その新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させる。
このスペクトラム拡散クロックジェネレータ1は、入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTの位相を比較し、入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、かつ、新たな遅延パターンを算出し、その新たな遅延パターンに従って、入力パルスCLKINを構成する各クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切り替えながら入力クロックCLKINを入力させることにより周波数変調を行なうものである。このため、PVT変動によって遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの遅延値が変動しても、その変動した遅延値に基づいて適切な遅延パターンが算出されて遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数が切り替えられて周波数変調が行なわれる。例えば、Slow条件での遅延パターンが、1クロックパルス毎に切替信号S[0]、S[1]、S[4]、S[7]、…をイネーブルにするものであるとすると、例えば、Typical条件では遅延セルの遅延量が減少するため、切替信号S[0]、S[2]、S[8]、S[14]、…をイネーブルとするよう、遅延パターンを設定する。従って、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。以下、詳細に説明する。
このスペクトラム拡散クロックジェネレータ1は、C0算出モード(本発明にいう第1のモードに相当)と、周波数変調モード(本発明にいう第2のモードに相当)を有する。ここで、C0は、入力クロックCLKINの1周期に相当する遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数(個数)である。
位相比較回路30は、C0算出モードにおいて入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTの位相を比較する。
制御回路20は、先ず、C0算出モードにおいて、入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、かつ、新たな遅延パターンを算出する。次いで、周波数変調モードにおいて、新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させる。
上述したように、スペクトラム拡散クロックジェネレータ1は、先ず、C0算出モードにおいて、位相比較回路30で入力クロックCLKINと出力クロックCLKOUTの位相差を検出する。次いで、この位相差が最小になるように遅延ライン10を制御し、この遅延ライン10を1クロックでロックさせる。さらに、ロック時により定まる遅延セル段数、即ちC0を算出する。
次に、周波数変調モードに移行する。この周波数モードでは、算出したC0を用いて制御回路20で新たな遅延パターンを算出し、この遅延パターンに応じた切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]を出力することにより、出力周波数を変調する。
尚、このスペクトラム拡散クロックジェネレータ1では、周波数変調モードに移行した後において、PVT変動により遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの遅延量が変化して周波数変調に誤差が発生する場合がある。このような場合は、定期的にC0算出モードにしてC0の値を更新することにより、PVT変動により発生する周波数変調の誤差を小さく抑えることができる。
ここで、スペクトラム拡散クロックジェネレータ1で実行される、PVT変動によらずに目標の出力クロック周波数を得るための手順(1)〜(5)について説明する。
尚、手順(1)〜(5)の説明で用いられる用語を以下に示す。
n:変調開始からのクロック数
λ(n):nクロック目の出力周期
d(n):nクロック目の、遅延ラインの遅延時間増分
D(n):nクロック目の、遅延ラインの累積遅延
C(n):nクロック目の遅延セル段数(個数)
M(n):nクロック目の、入力クロックに対する出力クロックの変調度
λin:入力クロックの周期
dcell:遅延セル1個の遅延時間
C0:入力クロック1周期に相当する遅延値を有する遅延セル段数
(1)パラメータを設定する。
決定するパラメータをM(n)、求めたいパラメータをC(n)とする。
(2)目標の変調プロファイルを設定する。
例えば、目標の変調プロファイルを以下のように設定する(図3に示すTypical条件の周波数変調プロファイルAに相当)。
変調周期:100クロック
変調度:±10%
変調形状:三角
この場合、M(n)は以下のように計算される。
1〜25クロック :M(n)=1.0+0.1×n/25
26〜75クロック :M(n)=1.1−0.1×(n−25)/25
76〜100クロツク:M(n)=0.9+0.1×(n−75)/25
(ここで設定する変調プロファイルは任意である)
(3)M(n)からD(n)を求める。
λ(n)=M(n)×λin …(1_1)
ここで、目標の変調プロファイルを、目標の累積遅延へと変換する。
d(n)=λ(n)−λin=λin×[M(n)−1]…(1_2)
D(n)=Σd(k)=λin×Σ[M(k)−1] …(1_3)
(4)遅延ラインを入力クロック1周期でロックさせ、遅延セル1個あたりの遅延時間を算出する。
次の関係式が成り立つ。
λin=dcell×C0 …(1_4)
dcell=λin/C0 …(1_5)
(5)nクロック目の遅延段数C(n)を算出する。
C(n)は次のようにして求まる。
C(n)=D(n)/dcell …(1_6)
ここで、C(n)を計算する際にλ(n)ではなくD(n)を使用することで、誤差の 蓄積を防いでいる。
(1_3)式,(1_5)式を用いて
C(n)=λin×Σ[M(k)−1]/(λin/C0)
=C0×Σ[M(k)−1] …(1_7)
となり、C(n)がM(n)のみの関数として求まる。
このようにしてC(n)を決めれば、nクロック目の出力クロック周期は、
λin+dcell×[C(n)−C(n−1)]
=λin+dcell×C0×[M(n)−1]
=λin+dcell×(λin/dce11)×[M(n)−1]
=λin×M(n)
となって目標の出力クロック周波数となる。これはPVT変動によらないものである。
実際には、C0は整数であるので、C0に小数部分の丸め誤差が発生する。この誤差はそのまま周波数変調の誤差になってしまうので、C0の値をできるだけ大きくして、丸め誤差の割合を小さくすることが必要になる。
(1_4)式より、C0の値を大きくするには、入力クロック周期を長くするか、遅延セルの遅延時間を小さくすればよい。もしくは、次の方法でも精度を上げることができる。C0を算出する際に遅延ラインを1周期でロックさせるのではなくL周期(複数周期)でロックさせ、L周期分の遅延値を有する遅延セル段数C0を算出する。ここで(1_7)式を計算する際に、
C0=C0/L
とすれば、精度がL倍になる(ただし、Lクロック周期がロックできる遅延ラインが必要になる)。
次に、本発明の第2のスペクトラム拡散クロックジェネレータの一実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2のスペクトラム拡散クロックジェネレータの一実施形態の回路構成を示す図である。
図2に示すスペクトラム拡散クロックジェネレータ2には、前述した遅延ライン10(本発明にいう第1の遅延ラインに相当)と、第1の制御回路60と、第2の遅延ライン70と、第2の制御回路80と、位相比較回路90とが備えられている。
第1の制御回路60は、クロックパルス毎に遅延ライン10を構成する遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nのどの位置から入力クロックCLKINを入力するか予め設定された時系列パターン(以下、遅延パターン)に従って、1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させることにより、遅延ライン10に、入力クロックCLKINの周波数が変調された出力クロックCLKOUTを出力させる。
第2の遅延ライン70には、直列に接続されてなる遅延セル71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_Nと、これら遅延セル71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_Nの段数を切り替えるための論理積セル72_0,72_1,72_2,72_3,…,72_N−2,72_N−1,72_Nが備えられている。ここで、遅延セル71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_Nおよび論理積セル72_0,72_1,72_2,72_3,…,72_N−2,72_N−1,72_Nの特性は、遅延ライン10を構成する遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nおよび論理積セル12_0,12_1,12_2,12_3,…,12_N−2,12_N−1,12_Nの特性とほぼ同じである。但し、第2の遅延ライン70は、上述したC0を算出することのみが目的であるので、1クロックがロックできるだけの遅延があればよい。
また、遅延セル71_0の出力側は位相比較回路90の一方の入力側に接続されるとともに、遅延セル71_Nの入力側は電源Vddに接続されている。さらに、論理積セル72_0,72_1,72_2,72_3,…,72_N−2,72_N−1,72_Nの一方の入力側には、入力クロックCLKINが共通に入力されるとともに、論理積セル72_0,72_1,72_2,12_3,…,72_N−2,72_N−1,72_Nの他方の入力側には、第2の制御回路80からの切替信号T[0],T[1],T[2],T[3],…,T[N−2],T[N−1],T[N]が入力される。
第2の制御回路80には、入力クロックCLKINと、後述する位相比較回路90からの位相比較結果信号POが入力される。この第2の制御回路80は、第2の遅延ライン70を構成する遅延セル71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_Nの段数を、切替信号T[0],T[1],T[2],T[3],…,T[N−2],T[N−1],T[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させることにより、第2の遅延ライン70に、入力クロックCLKINが遅延したモニタ用出力クロックCLKMOを出力させる。
位相比較回路90には、入力クロックCLKINとモニタ用出力クロックCLKMOが入力される。この位相比較回路90は、これら入力クロックCLKINとモニタ用出力クロックCLKMOの位相を比較し、比較結果を位相比較結果信号POとして第2の制御回路80に出力する。
第2の制御回路80は、位相比較回路90からの位相比較結果信号POに基づいて位相差が最小となるよう遅延ラインを制御して、遅延ラインを1クロックでロックさせる。このようにして、入力クロックCLKIN1周期分の遅延値を有するセル段数を算出しその情報(遅延セル段数情報)信号C0を第1の制御回路60に向けて出力する。
第1の制御回路60は、第2の制御回路80からの信号C0から遅延パターンを算出しこの遅延パターンに従って、遅延ライン10に、1クロックパルス毎に遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの段数を切替信号S[0],S[1],S[2],S[3],…,S[N−2],S[N−1],S[N]により切り替えながら入力クロックCLKINを入力させる。
このスペクトラム拡散クロックジェネレータ2は、遅延ライン10に備えられた遅延セル11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_Nの特性と同等の特性を持つ遅延セル71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_Nを第2の遅延ライン70に備え、この第2の遅延ライン70で入力クロックCLKINが遅延したモニタ用出力クロックCLKMOを出力させ、このモニタ用出力クロックCLKMOと入力クロックCLKINの位相を比較して入力クロックCLKIN1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、第1の制御回路でこの遅延セル段数により遅延パターンを更新し、その更新された遅延パターンに従って周波数変調を行なうものである。このため、遅延パターンの更新と周波数変調とを同時に行なうことができ、従って定期的に遅延パターンを更新してから周波数変調を行なう必要もなく、PVT変動に起因して周波数変調プロファイルが変化することを防止することができる。
尚、第2の制御回路80において、算出した遅延セル段数情報信号C0から遅延パターンを算出し、これら情報を第1の制御回路に送ることも可能である。この場合、第1の制御回路は、受け取った遅延パターンに従って遅延セルを制御する。
本発明の第1のスペクトラム拡散クロックジェネレータの一実施形態の回路構成を示す図である。 本発明の第2のスペクトラム拡散クロックジェネレータの一実施形態の回路構成を示す図である。 PVT変動により周波数変調プロファイルが変化する様子を説明するための図である。
符号の説明
1,2 スペクトラム拡散クロックジェネレータ
10 遅延ライン
11_0,11_1,11_2,11_3,…,11_N−2,11_N−1,11_N,71_0,71_1,71_2,71_3,…,71_N−2,71_N−1,71_N 遅延セル
12_0,12_1,12_2,12_3,…,12_N−2,12_N−1,12_N,72_0,72_1,72_2,72_3,…,72_N−2,72_N−1,72_N 論理積セル
20 制御回路
30,90 位相比較回路
40 入力ピン
50 出力ピン
60 第1の制御回路
70 第2の遅延ライン
80 第2の制御回路

Claims (3)

  1. 複数の遅延セルが直列に接続されてなる遅延ラインと、
    前記遅延ラインを構成する遅延セルのどの遅延セルを選択するか予め設定された遅延パターンに従って、1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させることにより、前記遅延ラインに、該入力クロックの周波数が変調された出力クロックを出力させる制御回路と、
    前記入力クロックと前記出力クロックの位相を比較する位相比較回路とを備え、
    前記制御回路は、前記位相比較回路の比較結果に基づいて前記入力クロックの1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、かつ、新たな遅延パターンを算出し、該新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  2. 前記位相比較回路は、第1のモードにおいて前記入力クロックと前記出力クロックの位相を比較するものであり、
    前記制御回路は、前記第1のモードにおいて前記位相比較回路の比較結果に基づいて新たな遅延パターンを算出し、第2のモードにおいて該新たな遅延パターンに従って1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることを特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  3. 複数の遅延セルが直列に接続されてなる第1の遅延ラインと、
    前記第1の遅延ラインを構成する遅延セルのどの遅延セルを選択するか予め設定された遅延パターンに従って、1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させることにより、前記第1の遅延ラインに、該入力クロックの周波数が変調された出力クロックを出力させる第1の制御回路と、
    複数の遅延セルが直列に接続されてなる第2の遅延ラインと、
    前記入力クロックと同一の入力クロックを前記第2の遅延ラインに入力させて該第2の遅延ラインで該入力クロックが遅延したモニタ用出力クロックを出力させる第2の制御回路と、
    前記入力クロックと前記モニタ用出力クロックの位相を比較する位相比較回路とを備え、
    前記第2の制御回路は、前記位相比較回路の比較結果に基づいて前記入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数を算出し、
    前記第1の制御回路は、前記入力クロック1周期分の遅延値を有する遅延セル段数から算出される更新された遅延パターンに従って、前記第1の遅延ラインに、1クロックパルス毎に遅延セル段数を切り替えながら入力クロックを入力させるものであることを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
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