JP2008227094A - 部品実装方法および部品実装システム - Google Patents

部品実装方法および部品実装システム Download PDF

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Abstract

【課題】故障等により設備条件が変更された後の実装作業をより効率的に進める部品実装方法および部品実装システムを提供する。
【解決手段】部品実装システムは、実装データに従って実装作業を進める単位実装装置と、これらに接続される中央管理装置とを備える。中央管理装置は、単位実装装置の何れかにヘッドの故障等が生じた場合に、その後の実装処理を進めるに当たり、フィーダの配置変更が少なくなるように実装用データを変更する第1データ変更手段52と、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように実装用データを変更する第2データ変更手段53と、これらデータに基づいて、フィーダの配置変更所要時間を含むその後の実装処理の所要時間をシミュレート演算し、短いものを特定する演算手段51とを備え、各単位実装装置は、前記特定されたデータに基づいて実装動作を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、実装用ヘッドにより部品供給部から部品を取り出してプリント回路基板(PWB)等に実装する部品実装システムにおける部品実装方法および部品実装システムに関するものである。
従来から、複数の実装用ヘッドを備えた移動可能なヘッドユニットにより、IC等のチップ状の部品を部品供給部に配列されたテープフィーダから吸着してプリント回路基板(PWB)等の基板上に実装する実装装置が一般に知られている。
この種の装置では、部品の位置(テープフィーダの配置)、部品の吸装順序、使用する実装用ヘッドの位置等の実装データを、タクトタイム短縮化のための所定の最適化手法に基づいて決定し、この実装データに従って前記ヘッドユニット等を制御することにより、部品の実装処理を効率的に進めることが行われている(例えば特許文献1)。
ところで、実装装置では、実装作業中に、ヘッドユニットに搭載される実装用ヘッドの一部に故障が生じる場合がある。このような場合、故障した実装用ヘッドが復旧するまで生産を中断するのでは大幅な生産遅れを招くため、例えば、故障した実装用ヘッド以外の実装ヘッドだけで実装作業を進めるように設備条件を変更した上で前記最適化手法に基づいて実装データを変更し、この変更データに従って実装処理を進めることが行われる。また、故障に至らないまでも、故障に至る兆候がある等の理由からオペレータが意図的に実装用ヘッドの一部の使用を禁止する場合もあり、このような場合にも上記と同様に実装データが変更されてその後の実装処理が進められる。
特開2000−312094号公報
しかし、上記のように最適化手法に基づき実装データを変更する場合には、故障した実装用ヘッドの位置や、当該ヘッドが担当する部品の種類等によってはフィーダの大幅な入れ替え作業(段取り変更)等が必要となる場合がある。このような場合には、実装データ自体はタクトタイムから見て最適化されているが、段取り変更に多くの時間を費やす結果、結果的には、その後の基板の生産が非効率的なものになっている場合が少なくない。特に、基板の生産残数が少ない場合にはその傾向が顕著なものとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、故障等により設備条件を変更して実装作業を続行する場合に、当該作業をより効率的に進め得るようにすることを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、予め設定された実装用データに従って部品供給部に配備される複数のフィーダから部品を吸着して基板上に実装する実装装置を備えた部品実装システムを用いて実装作業を進める際に、所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じたときの部品実装方法であって、前記フィーダの配置変更が少なくなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第1ケースと、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第2ケースとについて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を含むその後の実装処理の所要時間をシミュレート演算する演算工程と、前記シミュレート演算の結果に基づき、前記第1および第2ケースのうち実装処理の所要時間が短い方を特定する特定工程と、前記特定されたケースに係る実装用データに基づいて残りの基板の実装処理を行う実装処理工程と、を含むものである(請求項1)。
この方法によれば、設備条件に変更が生じた後の実装作業を効率的に進めることが可能となる。すなわち、設備条件に変更が生じた後、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように実装用データを変更すると、フィーダの大幅な配置変更を伴う場合がある。この際、基板の残数が多い場合には、フィーダの配置変更(段取り作業)に時間を要してもシステム全体として実装サイクル所要時間が短くなるように実装データを変更した方がトータル的には残りの基板を効率的に処理することができる。しかし、基板の残数が少ない場合には、フィーダの配置変更の所要時間が極力少なくなるようにする方が残りの基板を効率的に処理できる場合が多い。この点、上記の方法に従えば、フィーダの配置変更が少なくなるように実装用データを変更する第1ケースと、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように実装用データを変更する第2ケースとについて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を加味したシミュレート演算を実際に行い、何れのケースが有利かを判定して実装用データを変更するので、上記のような不都合を回避することが可能となり、設備条件に変更が生じた後の実装処理を、基板の残数に応じて効率的に進めることができるようになる。
より具体的に、前記演算工程では、フィーダの配置変更の要否を調べ、フィーダの配置変更が不要な場合には、設備条件に変更が生じた実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更することを前記第1ケースとする一方、フィーダの配置変更が必要な場合には、前記部品供給部のうち所定の空きスペースにフィーダを配置するようにした上で、当該フィーダの配置変更が行われる実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更することを前記第1ケースとする(請求項2)。
この方法によれば、第1ケースに係る実装用データとして、その後(残りの基板)の実装処理の所要時間を短縮する上で有効なデータを得ることが可能となる。
また、前記演算工程では、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように前記変更後の設備条件に基づき実装装置における各フィーダの配置および部品の吸装着順序の少なくとも一方に関する前記実装用データを変更することを前記第2ケースとする(請求項3)。
この方法によれば、第2ケースに係る実装用データが、その後(残りの基板)の実装処理の所要時間を短縮する上で有効なデータを得ることが可能となる。
なお、前記部品実装システムは複数の前記実装装置を含むものであってもよく、この場合には、前記第1ケースに係る実装用データに基づいて実装処理を行う場合の各実装装置の実装サイクル所要時間をそれぞれ推定し、この結果に基づき前記各実装装置のうちから最速装置と最遅装置とを特定し、これら最速および最遅装置における実装サイクル所要時間が略均等になるように当該両装置の実装用データを変更することをさらに前記第2ケースとして前記シミュレート演算を行い、前記特定工程では、これら第2ケースと前記第1ケースのうち実装処理の所要時間が短いものを特定するのが好適である(請求項4)。
すなわち、部品実装システムが複数の実装装置を含む場合、第2ケースとして上記(請求項3)のようなケースのみを採用すると、各実装装置において大幅なフィーダの配置変更が必要になり、第2ケースに基づくその後の実装処理の所要時間が極端に長くなり実効的なもので無くなる場合が考えられるが、第2ケースとして上記(請求項4)のようなケースについてさらにミュレート演算を行うようにすれば、シミュレーション比較の対象が増えることにより変更後の実装用データがより実効的なものとなる。
一方、本発明に係る部品実装システムは、実装用ヘッドを具備するヘッドユニットにより部品供給部に配備される複数のフィーダから部品を吸着して基板上に実装する実装装置を備えた部品実装システムであって、予め設定された所定の実装用データに従って前記実装装置を駆動制御する制御手段と、所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じた場合に、前記フィーダの配置変更が少なくなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第1実装データ変更手段と、所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じた場合に、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように前記変更後の設備条件に基づいて実装用データを変更する第2実装データ変更手段と、前記各実装データ変更手段による変更後の実装用データに基づいて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を含むその後の実装処理の所要時間をシミュレート演算する演算手段と、この演算手段による演算結果に基づいて、前記両実装用データのうち実装処理の所要時間が短いものを特定する特定手段と、を備え、前記制御手段が、前記設備条件の変更後、前記特定手段により特定される実装用データに基づいて前記各実装装置を駆動制御するものである(請求項5)。
この部品実装システムによると、実装装置の設備条件に変更が生じると、第1実装データ変更手段により、フィーダの配置変更が少なくなるように実装用データの変更が行われる一方、第2実装用データ変更手段によりシステム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように実装用データの変更が行われ、これら変更後の両実装用データに基づいて、フィーダの配置変更所要時間を含むその後(残りの基板)の実装処理の所要時間が演算手段によりそれぞれシミュレート演算される。そして、両実装用データのうち所要時間が短いものが特定手段によって特定され、この特定された実装用データに基づきその後の実装装置の動作が制御手段により制御されることとなる。つまり、この部品実装システムによれば、請求項1に係る部品実装方法に基づく部品の実装処理を好適に実施することができる。
なお、この部品実装システムにおいては、設備故障等、設備条件の変更を自動的に検知し、当該検知に基づき各実装データ変更手段による実装用データの変更を行うようにしてもよいが、例えば設備故障に至らないまでも、設備故障に至る兆候がある等、意図的に当該設備の使用を制限したい場合もある。従って、上記の部品実装システムにおいては、設備条件の変更入力を行う入力手段をさらに備え、前記各実装データ変更手段が、前記入力手段による変更入力に基づき前記実装用データを変更するように構成されているのが好適である(請求項6)。
この構成によれば、設備に故障等が生じた場合に限らず、意図的に特定の設備の使用を制限したい場合にも、実装用データを変更してその後の実装処理を効率的に進めることが可能となる。
また、より具体的な構成として、前記第1実装データ変更手段は、フィーダの配置変更の要否を判断し、フィーダの配置変更が不要な場合には、設備条件に変更が生じた実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更する一方、フィーダの配置変更が必要な場合には、前記部品供給部のうち所定の空きスペースにフィーダを配置するようにした上で、当該フィーダの配置変更が行われる実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更するものである(請求項7)。
この構成によれば、請求項2に係る部品実装方法に基づく部品の実装処理を好適に実施することが可能となる。
また、前記第2実装データ変更手段は、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように前記変更後の設備条件に基づき実装装置における各フィーダの配置および部品の吸装着順序の少なくとも一方に関する前記実装用データを変更するものである(請求項8)。
この構成によれば、請求項3に係る部品実装方法に基づく部品の実装処理を好適に実施することが可能となる。
また、前記実装装置として複数の実装装置を含むものである場合には、前記変更後の実装用データを第1変更データとしたときに、前記第2実装データ変更手段は、前記第1実装データ変更手段による変更後の実装用データに基づいて各実装装置の実装サイクル所要時間をそれぞれ推定し、この結果に基づき前記各実装装置のうちから最速装置と最遅装置とを特定し、これら最速および最遅装置における実装サイクル所要時間が略均等になるように当該両装置の実装用データを変更して、この実装用データを第2変更データとするものであり、前記特定手段は、前記1実装データ変更手段により変更された実装用データと、これら第1、第2変更データのうち実装処理の所要時間が短いものを特定するものである(請求項9)。
この構成によれば、請求項4に係る部品実装方法に基づく部品の実装処理を好適に実施することが可能となる。
本発明の部品実装方法および部品実装システムによれば、設備条件に変更が生じた後の実装処理を行うに際し、フィーダの配置変更が少なくなるように実装用データを変更するケースと、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように実装用データを変更するケースとについて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を加味したシミュレート演算を実際に行うことにより、何れのケースに従って実装用データを変更するかを決定するようにしたので、設備条件に変更が生じた後の実装処理を、基板の残数に応じて効率的に進めることができるようになる。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る部品実装システムの一例を概略的に示している。この図に示す部品実装システムは、複数台(図例では3台)の単位実装装置1A〜1Cを基板搬送方向(同図の左右方向)に直列に接続配置したシステムである。
部品実装システムは、システム全体を統括的に管理する中央管理装置5をさらに備えている。この中央管理装置5と各単位実装装置1A〜1Cとは、オンラインで相互に接続されており、必要に応じて中央管理装置5と各単位実装装置1A〜1Cとの間で相互に各種データ等の通信が行われるように構成されている。
図2および図3(a)は単位実装装置1(1A〜1C)の構成を概略的に示している。
これらの図に示すように、実装装置の基台11上には、プリント基板搬送用のコンベア12が配置され、プリント基板S(以下、基板Sと略す)がこのコンベア12上を搬送されて所定の実装作業位置(同図の基板Sの位置)で停止される構成となっている。
前記コンベア12の両側には、部品供給部14がそれぞれ配置され、これら部品供給部14には、多数列のテープフィーダ14aが設けられている。各テープフィーダ14aは、各々IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されており、後述するヘッドユニット15により部品が取出されるに伴い、間欠的に部品を繰り出すように構成されている。
上記基台11の上方には、部品装着用のヘッドユニット15が装備されている。このヘッドユニット15は、前記基台11上においてX軸方向(図2における左右方向)およびY軸方向(図2における上下方向)に移動することができるようになっている。詳しく説明すると、前記基台11上には、固定レール17が設けられ、この固定レール17に沿ってヘッドユニット15の支持部材21がY軸方向に移動可能に配置されており、支持部材21のY軸方向の移動が、支持部材21に固定されるナット部材22に嵌合するボールねじ軸18を介してY軸サーボモータ19により行われる構成となっている。また、ヘッドユニット15は、支持部材21に配置されるガイド部材23に沿ってX軸方向へ移動可能に支持されており、このX軸方向の移動が、ヘッドユニット15に固定される不図示のナット部材に嵌合するボールネジ軸24を介してX軸サーボモータ25により行なわれる構成となっている。
前記ヘッドユニット15には部品装着用の複数の実装用ヘッド30が搭載されており、図示の例では8本の実装用ヘッド30がX軸方向に等間隔で一列に並べて搭載されている。
各実装用ヘッド30(以下、ヘッド30と略す)は、それぞれヘッドユニット15のフレームに対して昇降(Z軸方向の移動)およびノズル軸心(R軸)回りの回転が可能とされ、図示を省略するが、Z軸サーボモータを駆動源とする昇降駆動手段およびR軸サーボモータを駆動源とする回転駆動手段によりそれぞれ駆動されるようになっている。また、各ヘッド30には、その先端(下端)に部品吸着用のノズル31が装着されており、図外の負圧供給手段から吸着ノズル31の先端に負圧が供給されることにより、この負圧による吸引力で部品を吸着するようになっている。
前記基台11上には、さらにヘッドユニット15による部品の吸着状態を画像認識するための撮像ユニット28が設けられており、この実施形態では、実装作業位置と各部品供給部14との間にそれぞれ撮像ユニット28が設けられている。この撮像ユニット28は、CCDカメラおよび照明装置等から構成されており、部品吸着後、前記ヘッドユニット15が撮像ユニット28上方に配置されることにより、各ノズル31よる吸着部品をその下側から撮像するように構成されている。
以上の構成により、単位実装装置1では次のようにして部品の実装処理が進められる。
まず、ヘッドユニット15が部品供給部14に移動して各ヘッド30による部品の吸着が行われる。具体的には、ヘッド30が対象となるテープフィーダ14aの上方に移動した後、ヘッド30の昇降動作に伴いテープ内の部品をノズル31により吸着して取出す。この際、可能な場合には、複数のヘッド30により同時に複数のテープフィーダ14aから部品を取出す。
部品の吸着が完了すると、ヘッドユニット15が部品供給部14から基板S上へ移動する。この移動途中、ヘッドユニット15が撮像ユニット28上を通過することにより各ヘッド30に吸着された部品がそれぞれ撮像され、その画像に基づいて各ヘッド30による部品の吸着状態(吸着ずれ)が調べられるとともに、この吸着ずれに基づいて目標位置の再設定が行われる。そして、ヘッドユニット15が実装作業位置の基板S上に到達すると、ヘッド30の昇降に伴い最初の部品が基板S上に実装され、以後、ヘッドユニット15が間欠的に実装ポイントに移動しながら順次残りの吸着部品が基板S上に実装されることとなる。
図4は、上記部品実装システムの制御系をブロック図で示している。なお、このブロック図は、部品実装システムの制御系のうち、主に本発明に関連する部分を図示している。
この図に示すように、中央管理装置5は、その動作制御を司るための制御部本体40を有している。この制御部本体40は、CPU41、ROM42、RAM43、HDD44外部記憶装置45およびI/Oコントローラ(IOC)46等からなり、これらCPU41等(外部記憶装置45を除く)が互いに内部バスにより接続された構成となっている。
HDD44には、各種アプリケーションソフト用のプログラムが記憶されている。一方、外部記憶装置45は光磁気ディスク等からなり、この外部記憶装置45には、各単位実装装置1A〜1Cの実装処理等に必要な各種データが格納されている。
IOC46には、キーボードやマウス等の入力手段47と、CRTモニタやLCDモニタ等からなる表示手段48とが接続されており、基板Sの生産に必要な各種データ等の入力がこの入力手段47により行われる一方、作業要求、警告等の各種情報等の表示が表示手段48により行われるようになっている。
このIOC46には、さらに上記単位実装装置1A〜1Cが通信回線を介して接続されており、IOC46の制御に基づき中央管理装置5と各単位実装装置1A〜1Cとの間で各種データの通信が行われるようになっている。なお、各単位実装装置1A〜1Cには、中央管理装置5と同様に、それぞれキーボードやマウス等の入力手段2およびCRTモニタやLCDモニタ等からなる表示手段3が設けられており、必要なデータの入力や情報表示がこれら入力手段2および表示手段3により行われるようになっている。
図5は、前記制御部本体40に含まれる機能構成をブロック図で示している。
この図に示すように制御部本体40は、演算手段51、第1データ変更手段52、第2データ変更手段53およびデータ記憶手段54等を含んでいる。
演算手段51は、部品実装システム稼動中に要求される種々の演算、各種判定、判断、設定値の変更等の処理制御を行うものである。
データ変更手段52,53は、単位実装装置1A〜1Cの設備条件に変更が生じた場合に実装データを変更するものであり、当実施形態では、図3(b)に模式的に示すように、ヘッドユニット15に搭載されるヘッド30の一部に故障等が生じた場合や、オペレータが意図的に一部のヘッド30の使用を制限(禁止)した場合に実装データを変更するものである。すなわち、前記データ記憶手段54には、各単位実装装置1A〜1Cが負担する実装処理の所要時間が最短となるように、単位実装装置1A〜1C毎に所定の最適化手法に基づき作成された実装データ、具体的には部品供給部14におけるテープフィーダ14aの配置(以下、特に段取りデータという)、部品の吸装着の順序、使用するヘッド30の位置等のデータが記憶されており、基板Sの生産時には、基板Sに対応する実装データが、それぞれデータ記憶手段54から読出されて各単位実装装置1A〜1Cに送信されることによって予め記憶されている実装プログラムと当該データとに基づいて実装処理が進められるが、上記のように何れかの単位実装装置1A〜1Cの一部のヘッド30が故障等すると、当該実装データの利益を享受することができなくなる。そこで、一部のヘッド30が故障等した場合には、その後の実装処理を残りのヘッド30だけで効率的に進め得るように各データ変更手段52,53により実装データを変更するように構成されている。
上記各データ変更手段52,53は、異なる条件に従って前記実装データを変更するように構成されている。具体的には、第1データ変更手段52(本発明に係る第1データ変更手段に相当する)は、テープフィーダ14aの配置変更が可及的に少なくなるように実装データを変更(本発明の第1ケースに該当)するように構成されている。これに対して、第2データ変更手段53(本発明に係る第2データ変更手段に相当する)は、システム全体として実装サイクル所要時間が短くなるように実装データを変更(本発明の第2ケースに該当)するように構成されている。なお、データ変更手段52,53により実装データが変更されると、前記演算手段51は、変更後の各実装データに基づき、その後(残りの基板S)の実装処理の所要時間をシミュレート演算し、所要時間の短い方の実装データを特定する。そして、故障等に係るヘッド30が復旧するまで当該実装データをオリジナルデータとは別にデータ記憶手段54に保存するとともに、当該実装データに基づきその後の実装処理を続行させるべく、単位実装装置1A〜1Cに当該変更後の実装データを送信するように構成されている。
なお、ヘッド30故障や使用制限(禁止)といった情報は、当実施形態では、前記入力手段2(本発明の設備条件の変更入力を行う入力手段に相当する)を介して各単位実装装置1A〜1Cに対して入力され、各単位実装装置1A〜1Cを介して中央管理装置5に送信されるようになっている。
次に、この部品実装システムにおける動作制御、詳しくは、単位実装装置1A〜1Cに搭載されるヘッドユニット15の一部のヘッド30に故障等が生じた場合の動作制御について図6〜図9のフローチャートを用いて詳細に説明することにする。
上記部品実装システムにおいて基板Sの生産が開始されると、前記中央管理装置5は、各単位実装装置1(1A〜1C)における使用不可ヘッド30(故障等が生じたヘッド30)の有無を監視する(ステップS1)。そして、使用不可ヘッド30が発生すると、現在進行中の基板Sの処理終了後、単位実装装置1を停止させ、当該ヘッド30を特定し、さらに残りのヘッド30だけでその後の基板Sの生産を進めるべく最適化処理を実行する(ステップS3,S5)。この最適化処理は、上述した実装データの変更処理に相当するものであり、前記制御部本体40により行われる。この点については後に詳述する。
最適化処理が終了すると、変更後の実装データが中央管理装置5から該当する単位実装装置1に送信され、当該実装データが単位実装装置1に読み込まれることにより更新される(ステップS7)。
実装データが更新されると、単位実装装置1において段取り変更の有無、つまり部品供給部14におけるテープフィーダ14aの配置変更の有無が判断される(ステップS9)。そして、段取り変更が無い場合には、単位実装装置1による実装動作が再開され、これにより更新後の実装データに基づいてその後の実装処理が進められることとなる(ステップS9,S11)。これに対し、段取り変更が有る場合には、その旨およびその内容が該当する単位実装装置1の前記表示手段3により表示されることによりオペレータに報知される(ステップS9,S13)。そして、オペレータがこの表示に基づき段取り変更を行った後、入力手段2を介して所定の作業再開入力を行うと(ステップS15でYES)、単位実装装置1による実装動作が再開され、これにより更新後の実装データに基づいて残りの基板Sの実装処理が開始されることとなる。
図7〜図9は、前記ステップS5のサブルーチンであって、前記制御部本体40による実装データの最適化処理制御(実装データの変更処理制御)を示している。
この処理では、まず、ステップS21〜ステップS41の処理に基づき前記第1データ変更手段52において実装データの変更を行い、次いで、ステップS51〜ステップS71の処理に基づき前記第2データ変更手段53において実装データの変更を行う。そしてその後、これらの実装データのうち所要時間の短い実装データをステップS73〜ステップS95の処理に基づき演算手段51において特定する。以下、詳述する。
この処理が開始されると、制御部本体40は、ヘッド30の故障等が発生している単位実装装置1(以下、対象装置1という)から使用可能なヘッド30の情報を取得し、この情報と対象装置1の実装データ(オリジナルデータ)とに基づき段取り変更が必要な部品(テープフィーダ14a)を検索し、その有無を判断する(ステップS23,S25)。つまり、ヘッド30の故障等により吸着不可能となった部品の有無を判断する。ここで、該当部品が無いと判断した場合(すなわち段取り変更を行うことなく実装処理を続行できると判断した場合)には、制御部本体40は、現状の段取りのままで、対象装置1の実装処理の所要時間が可及的に短くなるように当該対象装置1の実装データのうち段取りデータ以外のデータ、つまり部品の吸装着の順序、使用するヘッド30の位置等のデータを変更する(ステップS27)。
次いで、制御部本体40は、ステップS27で変更した実装データに基づいて部品実装システムにおけるサイクルタイム(CT1)を推定する(ステップS29)。具体的には、単位実装装置1A〜1C毎に、それぞれ実装データ(対象装置1については変更後の実装データ)に基づき実装サイクル所要時間(基板一枚当たりの実装処理の所要時間)を推定し、単位実装装置1A〜1Cのうち最も所要時間の長い単位実装装置1の当該所要時間をサイクルタイム(CT1)とする。そして、さらにこのサイクルタイム(CT1)と残りの基板Sの数とに基づき、その後(残りの基板S)の実装処理の所要時間(TT1)を下記式に基づきシミュレート演算する(ステップS31)。なお、ステップS31の処理は、前記演算手段51により行われる(後述するステップS41,S61,S71について同じ)。
(数1)
TT1=CT1×PC (PC;残りの基板Sの数)
これに対して、ステップS25で該当部品が有ると判断した場合には、制御部本体40は、まず、対象装置1の実装データのうち段取りデータを変更する。具体的には、制御部本体40は、部品供給部14の空きスペースを調べ、空きスペースがある場合には当該空きスペースに優先的に該当部品を配置するように段取りデータを変更する(ステップS33)。この場合、当該部品供給部14に空きスペースが無い場合には、対象装置1以外の単位実装装置1の部品供給部14も対象とする。
段取りデータを変更すると、制御部本体40は、当該変更にかかる部品数(P2)、つまり段取り変更の数をカウントした後、変更後の段取りで、対象装置1の実装サイクル所要時間が最短となるように、実装データのうち段取りデータ以外のデータ、つまり部品の吸装着の順序や使用するヘッド30の位置等のデータを変更する(ステップS37)。この場合、ステップS33の処理において、対象装置1から他の単位実装装置1に部品を移動させた場合には、対象装置1(部品移動元)と部品移動先の単位実装装置1について部品の吸装着順序等のデータ変更を行う。
次いで、制御部本体40は、ステップS33,S37で変更された実装データに基づいて部品実装システムにおけるサイクルタイム(CT2)を推定する(ステップS39)。具体的には、ステップS31の処理と同様に、単位実装装置1A〜1C毎に、それぞれ実装サイクル所要時間を推定し、最も所要時間の長い単位実装装置1の当該所要時間をサイクルタイム(CT2)とする。そして、このサイクルタイム(CT2)と残りの基板Sの数とに基づき、段取り変更所要時間を含むその後(残りの基板S)の実装処理の所要時間(TT2)を下記式に基づきシミュレート演算する(ステップS41)。
(数2)
TT2=P2×DT+CT2×PC (DT;1部品当たりの段取り作業時間)
制御部本体40は、次に、前記サイクルタイム(CT1又はCT2)の演算過程で求められた各単位実装装置1A〜1Cの実装サイクル所要時間に基づき、所要時間が最も短いもの(最速装置)と最も長いもの(最遅装置)との前記所要時間の時間差が、予め設定された規定値以上か否かを判断する(ステップS51)。
ここで、YESと判断した場合には、制御部本体40は、最速装置と最遅装置の前記所要時間が略均等になるように、最速装置および最遅装置の実装データのうち段取りデータの変更を行う(ステップS53)。具体的には、最遅装置から最速装置への部品移動、あるいは最遅装置と最速装置との間の部品の相互入替えにより、両装置の実装サイクル所要時間が略均等になるように段取りデータを変更する。
段取りデータを変更すると、制御部本体40は、当該変更にかかる部品数(P3)をカウントし、その後、段取りデータを変更した単位実装装置1(最速装置および最遅装置)の実装サイクル所要時間がそれぞれ可及的に短くなるように、実装データのうち段取りデータ以外のデータ、つまり部品の吸装着の順序等のデータを変更する(ステップS57)。
次いで、制御部本体40は、ステップS53,S57で変更された実装データに基づいて当該部品実装システムにおける実装処理のサイクルタイム(CT3)を推定する(ステップS59)。具体的には、ステップS31等の処理と同様に、単位実装装置1A〜1C毎に実装サイクル所要時間を推定し、最も所要時間の長い単位実装装置1の当該所要時間をサイクルタイム(CT3)とする。そして、このサイクルタイム(CT3)と残りの基板Sの数とに基づき、その後(残りの基板S)の実装処理の所要時間(TT3)を下記式に基づきシミュレート演算する(ステップS61)。
(数3)
TT3=P3×DT+CT3×PC
前記ステップS51でNOと判断した場合、およびステップS61の処理を経た場合には、制御部本体40は、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように、各単位実装装置1A〜1Cの実装データ(段取りデータおよび部品の吸装着データ等)を変更するとともに、当該データ変更に伴い段取り変更が必要となる部品数(P4)をカウントする(ステップS63〜67)。
そして、変更された実装データに基づいて部品実装システムにおける実装処理のサイクルタイム(CT4)を推定する(ステップS69)。具体的には、ステップS31等の処理と同様に、単位実装装置1A〜1C毎に実装サイクル所要時間を推定し、最も所要時間の長い単位実装装置1A〜1Cの当該所要時間をサイクルタイム(CT4)とする。そして、このサイクルタイム(CT4)と残りの基板Sの数とに基づき、その後(残りの基板S)の実装処理の所要時間(TT4)を下記式に基づきシミュレート演算する(ステップS71)。
(数4)
TT4=P4×DT+CT4×PC
このようにして、変更後の実装データに基づき実装処理を行う場合のシミュレート演算結果(TT1〜TT4)が求まると、制御部本体40は、これらの所要時間(TT1〜TT4)を比較することにより所要時間が最短となる実装データを特定し、当該実装データを、オリジナルデータとは別に前記データ記憶手段54に保存する。
具体的には、まずステップS73で、所要時間TT1が存在するか、つまり所要時間TT1がシミュレート演算されているか否かを判断し、ここでYESと判断した場合には、所要時間TT3が存在するか否かを判断する(ステップS75)。そして、ここでYESと判断した場合には、所要時間TT1<所要時間TT3かを判断し(ステップS77)、YESと判断した場合には、さらに要時間TT1<所要時間TT4かを判断する(ステップS79)。そして、ここでYESと判断した場合に、所要時間TT1に係る実装データ、つまりステップS27で変更された実装データを保存する(ステップS81)。
ステップS73でNOと判断した場合には、制御部本体40は、所要時間TT3が存在するか否かを判断し(ステップS83)、ここでYESと判断した場合には、所要時間TT2<所要時間TT3かを判断する(ステップS85)。そして、ここでYESと判断した場合には、さらに要時間TT2<所要時間TT4かを判断し(ステップS87)、ここでYESと判断した場合には、所要時間TT2に係る実装データ、つまりステップS33,S37で変更された実装データを保存する(ステップS87)。
ステップS77,S85でNOと判断した場合には、制御部本体40は、所要時間TT3<所要時間TT4かを判断し(ステップS91)、ここでYESと判断した場合には、所要時間TT3に係る実装データ、つまりステップS53,S57で変更された実装データを保存する(ステップS93)。
ステップS79,S87,S91でそれぞれONと判断した場合には、制御部本体40は、所要時間TT4に係る実装データ、つまりステップS63,S67で変更された実装データを保存する(ステップS95)。
このようにして変更後の実装データがデータ記憶手段54に保存されると、実装データの一連の最適化処理(実装データの変更処理)が終了する。なお、上記のようなステップS73〜S95の処理は、前記演算手段51により行われる。
以上のような本発明に係る部品実装システムでは、基板Sの生産中に、単位実装装置1A〜1Cの一部のヘッド30に故障等が生じると、段取り変更(テープフィーダ14aの配置変更)が可及的に少なくなるように実装データを変更した場合(第1データ変更手段52による実装データの変更)と、システム全体として実装サイクル所要時間が短くなるように実装データを変更した場合(第2データ変更手段53による実装データの変更)との複数のケースについて、それぞれ段取り変更所要時間を含むその後(残りの基板S)の実装処理の所要時間をシミュレート演算し、その結果が短くなる方の実装データを採用することにより、当該実装データに基づいてその後の実装処理を進めるように構成されている。つまり、異なる条件に従ってそれぞれ変更された複数の実装データの中から最適なデータを選定してその後(残りの基板S)の実装処理を進めるように構成されているので、一律に、システム全体の実装サイクル所要時間が短くなるように実装データを変更する従来のこの種の装置(部品実装方法)と比べると、設備条件変更後の実装処理を、基板Sの残数に応じて効率的に進めることができるようになる。
特に、このシステムでは、システム全体として実装サイクル所要時間が短くなるように実装データを変更する場合(第2データ変更手段53による実装データの変更)として、上記のように、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように実装データを変更するケース(図8のステップS63〜S71)に加え、さらに最遅装置と最速装置との実装サイクル所要時間が略均等になるように段取りデータを変更するケース(図8ステップS53〜ステップS61)についてシミュレート演算を行うようにしているので、選択可能な実装データの自由度が高く、これにより変更後の実装データがより実効的なものになるとう利点もある。
なお、以上説明した部品実装システムは、本発明に係る部品実装システム(本発明に係る部品実装方法が使用される部品実装システム)の好ましい実施の形態の一例であって、その具体的な構成(部品実装方法)は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、設備条件に変更が生じた場合の一例としてヘッド30に故障等が発生した場合について説明しているが、その他の設備条件に変更が生じた場合についても本発明は適用可能である。具体的には、撮像ユニット28に故障等が生じた場合が考えられる。つまり、単位実装装置1A〜1Cにはそれぞれ2台の撮像ユニット28が搭載されており、部品の種類によって2つの撮像ユニット28が使い分けられる場合がある。このような場合には、片方の撮像ユニット28が故障等した際に、当該故障等に係る撮像ユニット28が担当する部品(テープフィーダ14a)を他の単位実装装置1A〜1Cに移動させてその後の実装処理を進めることが考えられ、この場合には、上記実施形態と同様に、実装データを複数のケースに従って変更し、実装処理の所要時間をシミュレート演算して最適な実装データを選定するのが、その後の実装処理を効率的に進める上で有効となる。また、単位実装装置1A〜1Cが、それぞれ一対のヘッドユニット15を搭載した装置である場合には、片方のヘッドユニット15が故障等すると実装不能な部品が発生する場合があるため、このような場合にも本発明の適用が有用なものとなる。
また、この実施形態の部品実装システムでは、上記の通り実装データを変更するための機能構成(第1データ変更手段52や第2データ変更手段53等の機能構成)を中央管理装置5に持たせているが、例えば単位実装装置1A〜1Cの何れかに当該機能構成を持たせるように構成してもよい。
また、この実施形態の部品実装システムでは、複数台(図例では3台)の単位実装装置1A〜1Cを備えているが、一台のみのシステムであってもよい。この場合、図7および図8に示す実装データの最適化処理制御(実装データの変更処理制御)においては、ステップS41の後、ステップS63に移行するようにすればよい。
本発明に係る部品実装システム(本発明に係る部品実装方法が使用される部品実装システム)を概略的に示す正面図である。 部品実装システムに組み込まれる単位実装装置を示す概略平面図である。 単位実装装置を示す概略正面図((a)はヘッドユニットとその駆動機構を示す図、(b)は故障等が発生した実装用ヘッドを指示した図)である。 部品実装システムの制御系を示すブロック図である。 中央管理装置の制御部本体に含まれる機能構成を示すブロック図である。 部品実装システムにおける動作制御(実装用ヘッドに故障等が生じた場合の動作制御)の一例を示すフローチャートである。 図6のフローチャートのステップS5の処理のサブルーチン(最適化処理)を示すフローチャートである。 図6のフローチャートのステップS5の処理のサブルーチン(最適化処理)を示すフローチャートである。 図6のフローチャートのステップS5の処理のサブルーチン(最適化処理)を示すフローチャートである。
符号の説明
1A〜1C 単位実装装置
5 中央管理装置
14 部品供給部
14a テープフィーダ
15 ヘッドユニット
30 実装用ヘッド
31 ノズル
40 制御部本体
51 演算手段
52 第1データ変更手段
53 第2データ変更手段
54 データ記憶手段

Claims (9)

  1. 予め設定された実装用データに従って部品供給部に配備される複数のフィーダから部品を吸着して基板上に実装する実装装置を備えた部品実装システムを用いて実装作業を進める際に、所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じたときの部品実装方法であって、
    前記フィーダの配置変更が少なくなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第1ケースと、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第2ケースとについて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を含むその後の実装処理の所要時間をシミュレート演算する演算工程と、
    前記シミュレート演算の結果に基づき、前記第1および第2ケースのうち実装処理の所要時間が短い方を特定する特定工程と、
    前記特定されたケースに係る実装用データに基づいて残りの基板の実装処理を行う実装処理工程と、を含むことを特徴とする部品実装方法。
  2. 請求項1に記載の部品実装方法において、
    前記演算工程では、フィーダの配置変更の要否を調べ、フィーダの配置変更が不要な場合には、設備条件に変更が生じた実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更することを前記第1ケースとする一方、フィーダの配置変更が必要な場合には、前記部品供給部のうち所定の空きスペースにフィーダを配置するようにした上で、当該フィーダの配置変更が行われる実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更することを前記第1ケースとすることを特徴とする部品実装方法。
  3. 請求項1又は2に記載の部品実装方法において、
    前記演算工程では、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように前記変更後の設備条件に基づき実装装置における各フィーダの配置および部品の吸装着順序の少なくとも一方に関する前記実装用データを変更することを前記第2ケースとすることを特徴とする部品実装方法。
  4. 請求項3に記載の部品実装方法において、
    前記部品実装システムが複数の前記実装装置を含むものであり、前記演算工程では、前記第1ケースに係る実装用データに基づいて実装処理を行う場合の各実装装置の実装サイクル所要時間をそれぞれ推定し、この結果に基づき前記各実装装置のうちから最速装置と最遅装置とを特定し、これら最速および最遅装置における実装サイクル所要時間が略均等になるように当該両装置の実装用データを変更することをさらに前記第2ケースとして前記シミュレート演算を行い、前記特定工程では、これら第2ケースと前記第1ケースのうち実装処理の所要時間が短いものを特定することを特徴とする部品実装方法。
  5. 実装用ヘッドを具備するヘッドユニットにより部品供給部に配備される複数のフィーダから部品を吸着して基板上に実装する実装装置を備えた部品実装システムであって、
    予め設定された所定の実装用データに従って前記実装装置を駆動制御する制御手段と、
    所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じた場合に、前記フィーダの配置変更が少なくなるように前記変更後の設備条件に基づき前記実装用データを変更する第1実装データ変更手段と、
    所定数の基板の実装処理が終了する前に、前記実装装置に設備条件の変更が生じた場合に、システム全体としての実装サイクル所要時間が短くなるように前記変更後の設備条件に基づいて実装用データを変更する第2実装データ変更手段と、
    前記各実装データ変更手段による変更後の実装用データに基づいて、それぞれフィーダの配置変更所要時間を含むその後の実装処理の所要時間をシミュレート演算する演算手段と、
    この演算手段による演算結果に基づいて、前記両実装用データのうち実装処理の所要時間が短いものを特定する特定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記設備条件の変更後、前記特定手段により特定される実装用データに基づいて前記実装装置を駆動制御する
    ことを特徴とする部品実装システム。
  6. 請求項5に記載の部品実装システムにおいて、
    前記設備条件の変更入力を行う入力手段をさらに備え、前記各実装データ変更手段は、前記入力手段による変更入力に基づき前記実装用データを変更することを特徴とする部品実装システム。
  7. 請求項5又は6に記載の部品実装システムにおいて、
    前記第1実装データ変更手段は、フィーダの配置変更の要否を判断し、フィーダの配置変更が不要な場合には、設備条件に変更が生じた実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更する一方、フィーダの配置変更が必要な場合には、前記部品供給部のうち所定の空きスペースにフィーダを配置するようにした上で、当該フィーダの配置変更が行われる実装装置の実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように部品の吸装着順序に関する前記実装用データを変更することを特徴とする部品実装システム。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載の部品実装システムにおいて、
    前記第2実装データ変更手段は、システム全体としての実装サイクル所要時間が可及的に短くなるように前記変更後の設備条件に基づき実装装置における各フィーダの配置および部品の吸装着順序の少なくとも一方に関する前記実装用データを変更することを特徴とする部品実装システム。
  9. 請求項8に記載の部品実装システムにおいて、
    前記実装装置として複数の実装装置を含むものであり、前記変更後の実装用データを第1変更データとしたときに、前記第2実装データ変更手段は、前記第1実装データ変更手段による変更後の実装用データに基づいて各実装装置の実装サイクル所要時間をそれぞれ推定し、この結果に基づき前記各実装装置のうちから最速装置と最遅装置とを特定し、これら最速および最遅装置における実装サイクル所要時間が略均等になるように当該両装置の実装用データを変更して、この実装用データを第2変更データとするものであり、前記特定手段は、前記1実装データ変更手段により変更された実装用データと、これら第1、第2変更データのうち実装処理の所要時間が短いものを特定することを特徴とする部品実装システム。
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