JP2008225537A - 自動車の安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の自動車の安全装置は、居眠りを検出するまでは運転者を撮影するのみであるので、運転者の居眠りを未然に防ぐことができないとともに、調整が不十分な場合には運転者の居眠りを検出できない。
【解決手段】本発明による自動車の安全装置は、データ格納手段3の質問音声データをスピーカ2から出力するとともに、質問音声データを出力した後に所定時間経過してもマイク1が音声を非検出の場合に居眠り検出手段4がスピーカ2からアラームを出力する構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の安全装置に関し、特に、データ格納手段の質問音声データをスピーカから出力した後、所定時間経過しても前記質問音声データ以外の音声をマイクが非検出の場合に運転者の居眠りを検出することで、運転者の覚醒を促しつつ、より確実に居眠りを検出する新規な改良に関するものである。
従来用いられていたこの種の装置としては、例えば特許文献1等に示されている装置が挙げられる。すなわち、従来装置では、自動車のインストルメントパネル付近に設置されたビデオカメラにより運転者の顔を撮影するとともに、この撮影された画像から運転者の閉眼状態の時間を計測し、この時間に基づいて運転者の居眠りを検出し警報を出力する。
特開2002−279410号公報
上記のような従来装置では、居眠りを検出するまでは運転者を撮影するのみであるので、運転者の居眠りを未然に防ぐことができない。また、運転者によって顔の位置が異なるため撮影範囲の調整が必要であり、調整が不十分な場合には運転者の居眠りを検出できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、運転者の覚醒を促すことができるとともに、より確実に運転者の居眠りを検出できる自動車の安全装置を提供することである。
本発明に係る自動車の安全装置は、マイク及びスピーカと、前記スピーカから出力される質問を示す複数の質問音声データを格納するデータ格納手段と、前記データ格納手段の前記質問音声データを前記スピーカから出力した後に、所定時間経過しても前記質問音声データ以外の音声を前記マイクが非検出の場合に前記スピーカからアラームを出力する居眠り検出手段とを備える。
また、前記データ格納手段は、前記質問への回答を示す回答音声データをさらに格納しており、前記居眠り検出手段は、前記所定時間内に前記マイクが音声を検出した場合に、該音声と一致する前記回答音声データを検出するとともに、該回答音声データに関連付けられた前記質問音声データを前記スピーカから出力する。
また、前記データ格納手段の前記質問音声データには、運転者が誰であるかを指定する回答を得るための運転者指定音声データと、運転者の嗜好分類を示す回答を得るための嗜好調査音声データとが含まれており、前記居眠り検出手段は、前記運転者指定音声データ及び前記嗜好調査音声データを前記スピーカから出力し回答を得ることで、運転者識別データ及び嗜好分類データを作成するとともに前記データ格納手段に格納し、前記運転者識別データに関連付けられている前記嗜好分類データに基づいて、前記嗜好分類に対応したグループの前記質問音声データを居眠り検出に使用する。
また、サーバに接続するための無線通信手段をさらに備え、前記居眠り検出手段は、前記無線通信手段を介して前記サーバと通信を行い、居眠り検出に使用する前記データ格納手段の前記質問音声データ及び前記回答音声データを更新する。
また、車載カーナビゲーションシステム及び携帯電話のいずれか一方によって構成されている。
本発明の自動車の安全装置によれば、前記居眠り検出手段は、データ格納手段の質問音声データをスピーカから出力した後、所定時間経過しても前記質問音声データ以外の音声をマイクが非検出の場合に運転者の居眠りを検出するので、運転者に回答させることで覚醒を促すことができるとともに、調整作業の必要性を少なくすることでより確実に居眠りを検出できる。
また、前記居眠り検出手段は、所定時間内に前記マイクが音声を検出した場合に、該音声と一致する前記回答音声データを検出するとともに、該回答音声データに関連付けられた前記質問音声データを前記スピーカから出力するので、運転者との会話を成立させることができ、より確実に運転者の覚醒を促すことができる。
また、前記居眠り検出手段は、運転者識別データに関連付けられている嗜好分類データに基づいて、前記嗜好分類に対応したグループの前記質問音声データを居眠り検出に使用するので、興味を持つと考えられる情報を運転者に提供でき、運転者の覚醒をより確実に促すことができる。
また、前記居眠り検出手段は、前記無線通信手段を介して前記サーバと通信を行い、居眠り検出に使用する前記データ格納手段の前記質問音声データ及び前記回答音声データを更新するので、前記データ格納手段に格納するデータ量を少なくできるとともに、興味を持つと考えられる最新の情報を運転者に提供でき運転者の覚醒をより確実に促すことができる。
また、車載カーナビゲーションシステム及び携帯電話のいずれか一方によって構成されているので、専用装置とすることを避けることができ、コストを抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による自動車の安全装置を示す構成図である。周知のように昨今の車載カーナビゲーションシステムでは、音声により行き先等のデータを入力できるとともに案内音声を出力できるように構成されている。この実施の形態の自動車の安全装置は、この車載カーナビゲーションシステムによって構成されており、音声10を検出するマイク1、音声10を出力するスピーカ2、及びデータを格納するデータ格納手段3が設けられている。また、前記車載カーナビゲーションシステムの音声解析処理部を居眠り検出手段4として利用している。前記データ格納手段3のデータには、例えば「行き先はどこですか」、「道は混んでいますか」、及び「運転時間が2時間を超えたので休憩しませんか」等の運転者に対する質問を示す複数の質問音声データと、各質問への回答を示す回答音声データとが格納されている。
次に、動作について説明する。図2は、図1の居眠り検出手段4が行う居眠り検出動作を示すフローチャートである。図において、車載カーナビゲーションシステムの電源が投入されると、前記データ格納手段3から所定の質問音声データが取得されるとともにこの質問音声データが前記スピーカ2から出力され(ステップS1)、その後に、前記質問音声データ以外の音声10が所定時間内に前記マイク1によって検出されるか否かが判定される(ステップS2)。このとき、前記マイク1によって前記音声10が検出されたと判定されると、検出された音声10と一致する回答音声データが検出され(ステップS3)、一致した回答音声データに関連付けられた前記質問音声データが前記データ格納手段3から取得され前記スピーカ2から出力される(ステップS1)。すなわち、質問音声データが所定間隔で出力され、この質問動作によって運転者の覚醒を促すことができる。また、音声を利用することで調整作業の必要性を少なくでき、従来装置に比べてより確実に居眠りを検出できる。
一方、質問音声データが出力された後に所定時間経過しても前記マイク1が音声を検出しなかったと判定された場合、運転者の居眠りが検出され(ステップS4)、アラームが前記スピーカ2から出力される(ステップS5)。
実施の形態2.
この実施の形態2による自動車の安全装置の構成は、実施の形態1の構成と全体としては同じである。この実施の形態2では、運転者の嗜好に応じた質問を行うことで、より確実に運転者の覚醒を促すことができるように構成されている。すなわち、居眠り検出に使用される質問音声データは嗜好分類毎に複数のグループに分けられているとともに、前記データ格納手段3の質問音声データには、例えば「あなたのお名前は」等の運転者が誰であるかを指定する回答を得るための運転者指定音声データと、例えば「趣味は何ですか」等の運転者の嗜好分類を調査するための嗜好調査音声データとが含まれている。
次に、動作について説明する。図3は、実施の形態2の居眠り検出手段4が行う居眠り検出動作を示すフローチャートである。図において、車載カーナビゲーションシステムの電源が投入されると、前記運転者指定音声データが前記スピーカ2から出力されるとともに(ステップS6)、この回答に基づいて、運転者を識別するための運転者識別データが作成される(ステップS7)。その次に、作成された運転者識別データが前記データ格納手段3に既に格納されているか否かが判定され(ステップS8)、格納されていないと判定された場合、前記嗜好調査音声データが前記スピーカから出力され(ステップS9)、この回答に基づいて、運転者の嗜好分類を示す嗜好分類データが作成されるとともに(ステップS10)、該嗜好分類データが前記運転者識別データに関連付けられて前記データ格納手段3に格納される(ステップS11)。そして、この嗜好分類データに基づいて、運転者の嗜好分類に対応するグループの質問音声データ及び回答音声データが実施の形態1と同様に居眠り検出に使用される。
一方、作成された運転者識別データが前記データ格納手段3に既に格納されていると判定された場合には、該運転者識別データに関連付けられている嗜好分類データが取得され、この嗜好分類データに基づいて、運転者の嗜好分類に対応するグループの質問音声データ及び回答音声データが実施の形態1と同様に居眠り検出に使用される。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による自動車の安全装置を示す構成図である。この実施の形態3による自動車の安全装置の構成は、サーバ5に接続するための無線通信手段6を実施の形態2の構成に追加したものである。すなわち、居眠り検出手段4は、無線通信手段6を介して前記サーバ5と通信を行い、居眠り検出に使用されるデータ格納手段3の質問音声データ及び回答音声データを更新する。このように、各データを更新できるようにすることで、前記データ格納手段3に格納するデータ量を少なくできるとともに、興味を持つと考えられる最新の情報を運転者に提供でき、運転者の覚醒をより確実に促すことができる。
尚、実施の形態1〜3では、自動車の安全装置は、車載カーナビゲーションシステムによって構成されると説明したが、携帯電話によって構成されてもよい。携帯電話で構成される場合、例えばナビゲーション用アプリケーション等のアプリケーションが起動された際に、前述の居眠り検出動作が開始される。
本発明の実施の形態1による自動車の安全装置を示す構成図である。 図1の居眠り検出手段が行う居眠り検出動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の居眠り検出手段が行う居眠り検出動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による自動車の安全装置を示す構成図である。
符号の説明
1 マイク、2 スピーカ、3 データ格納手段、4 居眠り検出手段、5 サーバ、6 無線通信手段。

Claims (5)

  1. マイク(1)及びスピーカ(2)と、
    前記スピーカ(2)から出力される質問を示す複数の質問音声データを格納するデータ格納手段(3)と、
    前記データ格納手段(3)の前記質問音声データを前記スピーカ(2)から出力した後に、所定時間経過しても前記質問音声データ以外の音声(10)を前記マイク(1)が非検出の場合に前記スピーカ(2)からアラームを出力する居眠り検出手段(4)と
    を備えていることを特徴とする自動車の安全装置。
  2. 前記データ格納手段(3)は、前記質問への回答を示す回答音声データをさらに格納しており、
    前記居眠り検出手段(4)は、前記所定時間内に前記マイク(1)が前記音声を検出した場合に、該音声と一致する前記回答音声データを検出するとともに、該回答音声データに関連付けられた前記質問音声データを前記スピーカ(2)から出力することを特徴とする自動車の安全装置。
  3. 前記データ格納手段(3)の前記質問音声データには、運転者が誰であるかを指定する回答を得るための運転者指定音声データと、運転者の嗜好分類を示す回答を得るための嗜好調査音声データとが含まれており、
    前記居眠り検出手段(4)は、前記運転者指定音声データ及び前記嗜好調査音声データを前記スピーカから出力し回答を得ることで、運転者識別データ及び嗜好分類データを作成するとともに前記データ格納手段に格納し、前記運転者識別データに関連付けられている前記嗜好分類データに基づいて、前記嗜好分類に対応したグループの前記質問音声データを居眠り検出に使用することを特徴とする請求項2記載の自動車の安全装置。
  4. サーバ(5)に接続するための無線通信手段(6)をさらに備え、
    前記居眠り検出手段(4)は、前記無線通信手段(6)を介して前記サーバ(5)と通信を行い、居眠り検出に使用する前記データ格納手段(3)の前記質問音声データ及び前記回答音声データを更新することを特徴とする請求項3記載の自動車の安全装置。
  5. 車載カーナビゲーションシステム及び携帯電話のいずれか一方によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の自動車の安全装置。
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