JP2008225029A - 画像形成装置、転写方法、及び転写プログラム - Google Patents

画像形成装置、転写方法、及び転写プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自励発振回路を搭載した高圧電源の起動不良による画像転写不良を防止する画像形成装置、転写方法、及び転写プログラムを提供する。
【解決手段】本実施の形態にかかる画像形成装置は、流れ込み電流が発生するA期間の出力レベル(出力z)に基づいて、コントローラ18が制御信号21を可変制御することにより、駆動部23を正常に起動させる。よって、A期間の出力zを検出し、該出力zに基づき転写制御信号21を可変制御し、トランス28を確実に自励発振させるために必要な電圧を駆動部20のOPアンプ23aに入力することにより、出力zと出力wの差を正常値に維持でき、かつ自励発振を実行できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、転写バイアス用の高圧電源を用いた画像形成装置、転写方法、及び転写プログラムに関し、特に自励発振回路を搭載した高圧電源の起動不良による画像転写不良を防止する画像形成装置、転写方法、及び転写プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体の周囲に帯電器、露光光学系、現像器、転写器、クリーニングユニット等の電子写真プロセスユニットを備える。これら電子写真プロセスユニットには高圧発生回路からの高電圧が印加される。例えば、帯電器は高電圧が印加されることでコロナ放電を生じ、感光体表面を一様に帯電する。また、転写器は高電圧が印加されることで、用紙を介して一方の極性に帯電されているトナーを吸着し、トナーを用紙上に転写する。
このような画像形成装置において、転写器に印加されるバイアスは、定電圧制御または定電流制御されている。しかし、転写器が有する転写ローラは半導電性のゴム材等でできているため、転写ローラの抵抗値は環境等によって大きく変化する。例えば、低湿環境においては抵抗値が大きくなり、高湿環境においては抵抗値が小さくなる。このような転写ローラの抵抗値の変化は、転写不良の原因となる。
環境変化による転写不良を防止する技術として、例えば、特許文献1では、転写ローラの回転方向抵抗ムラの影響を取り除く為、帯電ローラによる像担持体への帯電を実行する前に、転写ローラに所定の電流または電圧を印加し、その出力電流値又は出力電圧値を基に像転写用転写バイアスを制御している。具体的には、転写ローラへの所定の電流または電圧の印加による転写ローラの1回転分の出力電圧値の平均値を検出し、該平均値に基づいて記録条件を制御している。
特開平6−175514号公報
しかし、特許文献1では、転写ローラへの所定の電流または電圧の印加による転写ローラの1回転分の出力電圧値の平均値に基づいて記録条件を制御しており、光書込部によるレーザビームの照射後、レーザビームによって生成された静電潜像を顕像化したトナー像が転写ローラに到達するまでの間に、転写ローラから像担持体へ意図せずに流れる電流(以下、流れ込み電流とする)による影響を考慮した記録条件の制御がなされていない。
この流れ込み電流は、転写ローラが置かれている環境条件により大きく変化するため、転写ローラへ電圧を印加する電源部の出力電圧または電流に基づいて、電源部の駆動部が制御されている場合、流れ込み電流の変化により駆動部が起動不良を起こす虞がある。
また、従来は、流れ込み電流の影響を防止する為に、ツェナーダイオードを用い、転写ローラから像担持体への流れ込み電流を小さくし、駆動部の起動不良を防止する方法を用いていたが、像担持体への流れ込み電流を完全に遮断することは難しかった。
そこで、本発明は、転写ローラから像担持体への流れ込み電流の発生による転写不良を防止することができる画像形成装置、転写方法、及び転写プログラムを提案することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像形成装置は、帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電源部と、前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成手段と、を備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御信号生成手段は、前記制御信号に基づく電圧又は電流と前記電源部の出力電圧又は電流の差分を一定に保つ当該制御信号を生成する。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記制御信号生成手段は、前記制御信号に基づく電圧又は電流に、前記電源部の出力電圧又は電流を加算した電圧又は電流を示す当該制御信号を生成する。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記制御信号生成手段は、前記電源部の出力をN倍した電圧又は電流を示す前記制御信号を生成する。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記電源部は、前記制御信号に基づく差分電圧または差分電流を出力する駆動手段と、前記差分電圧または差分電流に応じて前記転写手段に印加する電圧を生成する電圧生成手段と、を備える。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記電圧生成手段が自励発振回路である。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記制御信号は、PWM信号であり、前記制御信号生成手段は、前記電源部の出力電圧または電流に従って、PWM信号のデューティー比を変更する。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記制御信号生成手段は、デューティー比を変更したPWM信号を前記電源部に入力した後、一定時間経過したとき、PWM信号のデューティー比をデフォルト値に戻す。
また、請求項9にかかる発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記制御信号生成手段は、デューティー比を変更したPWM信号に基づく前記電源部の出力電圧または電流が検出されたとき、PWM信号のデューティー比をデフォルト値に戻す。
また、請求項10にかかる発明は、帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電源部と、を備える画像形成装置の転写方法であって、前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知ステップと、前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成ステップと、を有する。
また、請求項11にかかる発明は、帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電源部と、を備える画像形成装置の転写プログラムであって、前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知機能と、前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成機能と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、光書込部によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された静電潜像のトナー像が転写ローラに到達する間の転写ローラに電圧を印加する電源部の出力電圧または電流を検知し、該出力電圧または電流に従って転写ローラに印加する電圧を制御することにより、転写ローラから感光体への流れ込み電流の発生による転写不良を防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、転写方法、及び転写プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、本発明の転写方法を画像形成装置に適用したものである。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る画像形成装置は、作像部11、光書込部12、定着部13、操作部14、ROM15、RAM16、通信I/F17、及びコントローラ18を有して構成される。
操作部14は、ユーザ又は作業者が本実施の形態にかかる画像形成装置の状態を設定する為に操作する部分である。
ROM15は、本実施の形態にかかる画像形成装置を制御する為のプログラム及び固定パラメータを記憶・保持する。
RAM16は、本実施の形態にかかる画像形成装置の初期設定を記憶・保持し、バッテリーでバックアップされている。
通信I/F17は、LAN等でホストコンピュータと接続されており、外部とのI/Fを制御し、外部からの画像データ等の入出力データを制御する。
コントローラ18は、本実施の形態にかかる画像形成装置全体の動作を制御する部分であり、CPUも含まれ、バスを介して当該画像形成装置の各部の動作を制御する。
作像部11は、記録紙上に画像を形成する。なお、本実施の形態では、白黒画像を形成する作像部11の構成及び動作について説明するが、本発明はカラー画像を記録紙に形成できる作像部にも適用することができる。
図2は、作像部11の具体的な構成を示す図である。作像部11は、感光体1と、高圧電源2と、帯電ローラ3と、現像ローラ4と、高圧電源5と、転写ローラ6と、高圧電源7と、を備えて構成される。
感光体1は、紙面に垂直方向に配置され、矢印aに示す方向に回転する。画像記録時は、高圧電源2に接続された帯電ローラ3によって一様に帯電され、画像信号によって変調されたレーザビームcが感光体1表面に照射される。
現像ローラ4には、高圧電源5からバイアスが印加され、感光体1上に形成された静電潜像にトナーを供給して感光体1上にトナー像を形成する。
転写部位9には、感光体1と当接し、矢印bに示す方向に回転する転写ローラ6が設けられ、感光体1上に形成されたトナー像が転写部位9に到達するタイミングに合わせて記録紙8が供給され、トナー像が記録紙8に転写される。この時、転写ローラ6には高圧電源7によってバイアスが印加され、感光体1上のトナー像が記録紙8へ転移する。その後、トナー像が転写された記録紙8は、転写部位9から定着部13へと搬送される。
露光手段としての光書込部12は、画像信号に応じてレーザダイオードを変調駆動させ、変調されたレーザビームcを像担持体である感光体に照射することにより、感光体上に画像信号に対応した静電潜像を形成する。
定着部13は、定着ヒータ、定着ローラ(若しくは定着ベルト)、及び加圧部材を有して構成される。定着部13は、作像部11で形成された記録紙上のトナー像を該記録紙に定着させる。定着部13は、定着部材としての定着ローラ及び加圧部材としての加圧ローラを駆動源により回転駆動させ、そのニップ部を通過する記録紙8に対して加熱及び加圧によりトナーを定着させる。なお、定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも一方が定着ヒータで加熱されているものとする。
次に、本発明の特徴である転写ローラ6に電圧を印加する高圧電源7及びコントローラ18の具体的な構成及び動作について図3を用いて説明する。なお、本実施の形態においては、高圧電源7に自励発信回路を用いた例について説明するが、これに限定されるものではない。自励発信回路は、少ない部品点数が実現可能であり、コスト削減に有利である。
高圧電源7は、大きく分けて転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30を有して構成される。
コントローラ18は、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流を検知する検知部18a、検知部18aで検知された出力電圧または電流に基づいて転写出力電源部20を制御する制御信号21を出力する制御信号生成部18b、及びクリーニングバイアス電源部30を制御するクリーニング制御信号31を出力するクリーニング制御信号生成部18cを有して構成される。
転写出力電源部20は、記録紙8に対してトナー像を転写する為の出力であり、制御信号生成部18bから出力された制御信号21によって制御される。制御信号21は、PWM信号であり、Duty比がコントローラ18によって可変制御されることにより、転写ローラ6へ印加されるバイアスを制御する。コントローラ18は、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流を検知部18aによって検知し、該出力電圧または電流に基づいて制御信号生成部18bによって制御信号21のDuty比を可変制御する。
クリーニングバイアス電源部30は、印刷前の感光体1の回転動作により、感光体1上の残留トナーの転写ローラ6への付着による汚れを防止するため、印刷時と逆バイアスを出力する電源回路であり、クリーニング制御信号生成部18cからのクリーニング制御信号31によって制御される。クリーニング制御信号31は、PWM信号であり、Duty比がクリーニング制御信号生成部18cによって可変制御されることにより、転写ローラ6へのクリーニングバイアスの出力を制御する。
次に、上述した転写出力電源部20の詳細な構成及び動作について説明する。転写出力電源部20は、制御信号21であるPWM信号を平滑化し、駆動部23へ安定した電圧又は電流を供給する平滑回路22、平滑回路22から供給された電圧又は電流及び転写出力電源部20の出力電圧又は電流に基づいて転写出力電源部20のON/OFFを制御する駆動部23、自励発振動作を行うトランス28、トランス28における自励発振のスイッチングを制御するトランジスタ24を有して構成される。
トランス28は、1次巻線25と、ベース駆動用巻線27と、2次巻線26とを有して構成され、トランジスタ24により1次巻線25がスイッチングされることにより、2次巻線26にエネルギーが伝達され転写部位9への出力が生成される。
ここで、転写出力電源部20におけるスイッチング動作の概要について説明する。
まず、駆動部23が制御信号21に基づく電圧又は電流と転写出力電源部20の出力電圧又は電流の差分に応じた出力をし、トランジスタ24にベース電流を流してトランス28をONする。トランス28は、トランジスタ24によってONされると、1次巻線25に電圧が加わり、同時にベース駆動用巻線27にも電圧が発生する。ベース駆動用巻線27に発生する電圧は、トランジスタ24を更に導通させる方向に動作させ、正帰還の電圧となりトランジスタ24は急速にONしてトランス28の1次巻線25に更に電圧が加わる。
このとき、2次巻線26の電圧は、ツェナーダイオード(29a、29b)に対して逆に加わるので、トランス28の2次巻線26には電流は流れない。従って、1次巻線25を流れる電流はトランス28の励磁電流だけとなる。
ベース電流がトランジスタ24の飽和を保てなくなると、トランジスタ24は飽和から外れてコレクタ−エミッタ間にかかる電圧(以下、Vceとする)が増大する。Vceが増大してトランス28の1次巻線25の電圧が下がると、ベース駆動用巻線27の電圧も下がり、更にVceが増加する。この変化は正帰還されるのでトランジスタ24は急速にONからOFFになる。
しかし、トランジスタ24がOFFした瞬間もトランス28に発生した磁界は同一に保たれるため、1次巻線25に流れていた電流と同一のエネルギーを保つ様に、2次巻線26の巻き始めから巻き終わり方向に電流が流れ、ツェナーダイオード(29a、29b)が導通する。ツェナーダイオード(29a、29b)が導通すると、トランス28に蓄積されていたエネルギーが転写出力へ出力される。そして、トランス28に蓄積されていたエネルギーが全て転写出力へ出力されると、ツェナーダイオード(29a、29b)の電流はOFFになる。
この瞬間、トランス28のそれぞれの巻線電圧はゼロとなり、転写ローラ6への出力もゼロとなる。すると、転写出力電源部20の出力電圧または電流もゼロとなり、制御信号21が平滑化された電圧又は電流が転写出力電源部20の出力電圧又は電流を上回り、再び駆動部23の出力にてトランジスタ24が導通する。これが繰り返され、自励発振が継続される。
ところで、図4に示すように、印刷時には帯電ローラ3により感光体1の表面電位が約−500V程度に帯電するが、この際、転写ローラ6から感光体1へ電流が流れる。この電流は、流れ込み電流と呼ばれる。いわゆる流れ込み電流は、光書込部12によるレーザビームcの照射開始後、レーザビームcの照射開始位置に形成された静電潜像のトナー像が転写部位9に到達するまでの間に帯電ローラ3により感光体1が帯電して転写ローラ6から感光体1へ流れる電流である。この流れ込み電流は、作像部11が置かれている環境条件によって変化する。
図5に示す従来の高圧電源7の回路構成においては、本実施の形態と同様に、ツェナーダイオード(29a、29b)を用い、転写ローラ6から感光体1への流れ込み電流を小さくし、駆動部23の起動不良の防止を図っているが、流れ込み電流の発生を十分に防止することはできない。また、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流を検知し、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づく制御信号21のDuty比又は駆動部23へ入力される基準電圧又は基準電流の制御は行われていない。
そのため、例えば、高湿条件において、転写ローラ6から感光体1への流れ込み電流が大きくなると、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流も大きくなるため、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧又は電流を基準電圧又は基準電流とする駆動部23において、該基準電圧又は基準電流と制御信号21に基づく電圧又は電流との差が小さくなる。すると、駆動部23のOPアンプ23aからトランジスタ24へ出力されるベース電流が小さくなり、トランス28において自励発振を開始させるために十分なベース電流をトランジスタ24に供給できない。そのため、転写ローラバイアスが転写ローラ6に印加されず、転写不良を招いていた。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流を検知部18aに入力し、制御信号生成部18bが検知部18aにより検知された出力電圧または電流に応じて制御信号21のDuty比を制御して出力することにより、駆動部23を正常に起動させる。具体的には、ROM15に転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流と制御信号21のDuty比とが1対1に比例する関係を示す情報を保持する。そして、制御信号生成部18bは、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に応じて、対応する制御信号21のDuty比を読み出し、読み出したDuty比に基づいて制御信号21のDuty比を可変制御する。
なお、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流がVcc、R1、及びR2により決まるとき(感光体1が帯電ローラ3により帯電されていないとき)を基準にすると、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流は、流れ込み電流の発生、転写ローラバイアスの印加、及びクリーニングバイアスの印加により変化する。
例えば、流れ込み電流の発生又は転写ローラバイアスの印加により、図4に示す経路により転写ローラ6から感光体1へ電流が流れると、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流は下がる。一方、クリーニングバイアスの印加により、図6に示す経路により転写ローラ6からGNDへ電流が流れると、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流は上がる。
したがって、高湿条件において流れ込み電流が大きくなり、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流が下がった場合は、制御信号(PWM信号)21のDuty比を変更して駆動部23に入力する電圧又は電流を上昇させ、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧又は電流との差を維持し、トランジスタ24に十分なベース電流を流す。トランジスタ24に十分なベース電流が流されることにより、トランス28において自励発振が開始されて転写ローラバイアスが出力される。したがって、転写ローラ6に転写ローラバイアスが印加されないことによる転写不良の発生を防止することができる。
なお、本実施の形態では、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づいて制御信号21を制御して該制御信号21に基づく電圧又は電流と転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧又は電流との差を維持し、トランジスタ24へ流れるベース電流を一定に保っているが、制御信号21を定電流制御又は定電圧制御し、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧又は電流に基づいて基準電圧又は基準電流を可変制御することにより、同様の効果を得ることも可能である。
次に、図7に示すタイミングチャートを用いて作像部11の各部の動作、及び各部の動作に伴う転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流(以下、出力レベル105とする)の変化について具体的に説明する。
通信I/Fを介して外部機器から画像形成装置にプリント信号100が入力される。プリント信号100が入力されると、コントローラ18は、高圧電源2を制御して帯電ローラ3の帯電ローラバイアス101をONする。ここで、プリント信号100が入力され、高圧電源2により帯電ローラ3に電圧が印加されるまでの期間をB期間とする。B期間においては感光体1にバイアスが印加されていないため流れ込み電流は発生しない。よってB期間における出力レベル105(出力x)は、Vcc、R1、及びR2により決まる。
帯電ローラバイアス101をONすると、コントローラ18は帯電ローラ3により帯電された感光体1の帯電部分が現像ローラ4の位置する現像部位に到達するタイミングに合わせて高圧電源5を制御して現像ローラバイアス102をONする。現像ローラバイアス102をONすると、コントローラ18は続いて転写ローラバイアス104をONする。
ここで、帯電ローラバイアス101がONされてから転写ローラバイアス104をONされるまでをC期間とする。C期間では、帯電ローラバイアス101のみ、又は帯電ローラバイアス101及び現像ローラバイアス102が印加されている。C期間では、感光体1の表面電位が約−500V程度に帯電している為、図4に示す経路にて、GNDから図2に示す高圧電源7及び転写ローラ6を経由し、感光体1へ電流が流れる。転写ローラ6から感光体1への電流は、VccからR1経由にてR2に流れる電流を減少させるため、このときの出力レベル105は出力xより小さくなる。
C期間における出力レベル105を出力zとする。C期間における転写ローラ6から感光体1への電流は、その環境に応じて変化するため、同時に出力zも変化する。つまり、高湿条件においては、電流が大きくなるため、VccからR1経由にてR2に流れる電流が小さくなり、出力zも小さくなる。一方、低湿条件においては、転写ローラ6から感光体1への電流が小さくなるため、VccからR1経由にてR2に流れる電流が大きくなり、出力zも大きくなる。
次に、コントローラ18は、クリーニング制御信号31を発信してクリーニングバイアス電源部30を起動させ、転写ローラ6にクリーニングバイアスが印加された状態で、転写ローラ6を少なくとも1回転させる。なお、コントローラ18は、感光体1の回転開始及び帯電ローラバイアス101の出力により、転写ローラ6への感光体1上の残留トナーの付着を防止するため、転写時と逆バイアス(転写ローラバイアス104)を印加し、転写ローラ6の裏汚れ等の不具合を抑制している。ここで、転写ローラバイアス104が印加されている期間をD期間とする。
D期間では、転写ローラバイアス204は印刷時とは逆のバイアス(クリーニングバイアス)が印加されているので、転写出力にはプラス電圧が出力されている。また、図7に示す様に、G点にてクリーニングバイアスの電圧が生成され、このクリーニングバイアスにより、感光体1からクリーニングバイアス電源部30へと電流が流れる。また、出力レベル105は、G点がマイナスとなる為、H点がプラス側となり、R2に流れる電流を増加させる。これにより、出力xよりレベルとしては大きくなる。これを出力yとする。
クリーニングバイアスが印加された状態で転写ローラ6が少なくとも1回転すると、コントローラ18は、転写ローラ6に極性が異なるバイアスが同時に印加されることを避けるため、転写ローラ6へのクリーニングバイアスの印加をOFFし、再び帯電ローラバイアス201及び現像ローラバイアス202による電圧の印加を継続する。さらに、コントローラ18は画像信号103を光書込部12に入力して、光書込部12による感光体1へのレーザビームcの照射を開始する。ここで、クリーニングバイアス電源部30がOFFされ後、帯電ローラバイアス101及び現像ローラバイアス102のみが印加されている期間をA期間とする。上述したように、A期間は転写ローラ6に極性が異なるバイアスが同時に印加されることを避けるための切換期間であり、転写ローラ6から感光体1への流れ込み電流が発生する期間である。
A期間は、C期間と同様、感光体1の表面電位が約−500V程度に帯電している為、図4に示す経路にて、GNDから高圧電源7及び転写ローラ6を経由し、感光体1へ流れ込み電流が発生する。感光体1への流れ込み電流は、VccからR1経由にてR2に流れる電流を減少させるため、このときの出力レベル40は出力xより小さくなる。A期間における出力レベル40を出力zとする。流れ込み電流の増減による出力zの増減は上述の通りである。
そして、光書込部12によるレーザビームcの照射開始後、感光体1上のレーザビームcの照射開始位置が転写部位9に到達するとき、コントローラ18は検知部18aにより転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流を検知し、制御信号生成部18bにより検知部18aにより検知した出力電圧または電流に基づく制御信号21生成する。そして、制御信号21により転写出力電源部20の転写ローラバイアス104がONされ、記録紙8へのトナー像の転写が開始される。記録紙8への転写動作が行われている期間をF期間とする。
F期間では、印刷時の転写ローラバイアス104が転写ローラ6に印加されている為、このときの出力レベル40(出力w)は出力xより小さくなる。つまり、印刷時の転写ローラバイアス104が大きくなると、VccからR1経由でR2へ流れる電流が小さくなるため、出力wは出力xよりも小さくなる。
しかし、上述したように、転写ローラ6の抵抗値が環境によって変動すると、流れ込み電流が増減するため、出力zも変動する。したがって、例えば、転写ローラ6の抵抗値が小さくなると、流れ込み電流は大きくなり、VccからR1経由でR2へ流れる電流が小さくなるため、出力zと出力wの差が小さくなる。出力zと出力wの差が小さくなると、出力zが基準電圧又は基準電流として入力される駆動部23のOPアンプ23aの出力が小さくなる。OPアンプ23aの出力が小さくなると、自励発振させるための十分なベース電流をトランジスタ24に供給できず、自励発振が行われない。自励発振が行われないと、転写ローラ6に電圧が印加されず、転写不良を生じる。以降、感光体1の表面電位の影響による流れ込み電流が小さくなるまで自励発振の起動ができない状態が継続される。
そこで、本実施の形態では、流れ込み電流が発生するA期間の出力レベル(出力z)105に基づいて、制御信号生成部18bにより制御信号21を可変制御することにより、駆動部23を正常に起動させる。よって、A期間の出力zを検出し、該出力zに基づき制御信号21を可変制御し、トランス28を確実に自励発振させるために必要な電圧を駆動部20のOPアンプ23aに入力することにより、出力zと出力wの差を正常値に維持でき、かつ自励発振を実行できる。
次に、転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づいて制御信号21を可変制御する具体的な例について説明する。
上述したように、制御信号21のDuty比に基づく電圧又は電流と転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧又は電流との差により、トランジスタ24をONするために必要なベース電流を駆動部23から出力するために、制御信号生成部18bは制御信号21のDuty比を可変制御する。
例えば、流れ込み電流が発生せず、A期間における出力レベル105(出力z)がB期間における出力レベル105(出力x、例えば0A)と等しいとき、制御信号生成部18bは、F期間における出力レベル105(出力w、例えば20mA)になるように制御信号21のDuty比が決定する。または、F期間における出力レベル105(出力w)に基づく制御信号21のDuty比がデフォルト値として設定されていて、流れ込み電流が発生しなかったときはDuty比を変更せずに制御信号21を転写出力電源部20に入力する構成としてもよい。
なお、本実施の形態においては、A期間における出力レベル105(出力z)とF期間における出力レベル105(出力w)との差により、駆動部23のOPアンプ23aから20mAのベース電流がトランジスタ24へ入力されたとき、トランジスタ24がONして自励発振が実行されるものとする。
一方、流れ込み電流が発生し、A期間の出力レベル105(出力z)が3mAであるとき、制御信号生成部18bは、F期間における出力レベル105が出力w(20mA)+出力z(3mA)となるように制御信号21のDuty比を決定する。つまり、流れ込み電流の発生により出力zが3mAになっても、制御信号生成部18bは、F期間における出力レベル105の出力が23mAになるように制御信号21のDuty比を制御するため、駆動部23のOPアンプ23aに入力される制御信号21に基づく電圧又は電流とA期間の出力zに基づく基準電圧又は基準電流との差は保たれる。よって、駆動部23のOPアンプ23aからトランジスタ24へ入力されるベース電流は、流れ込み電流が発生しなかったときと同じ20mAとなり、トランス28による自励発振を発生させることができる。
上述の例においては、流れ込み電流が発生した場合に、F期間における出力レベル105が出力z+出力wとなるように制御信号21のDuty比を可変制御する構成としたが、F期間における出力レベル105が出力z×N倍(Nは、整数)となるように制御信号21のDuty比を可変制御してもよい。但し、F期間における出力レベル105が出力z×N倍(Nは、整数)となるように制御信号21のDuty比を制御する場合、通常の印刷時より、大きな出力がある可能性があり、この出力による転写ローラから感光体表面へのインピーダンスが低いところへ電荷が集中することにより感光体へのダメージがあるので、そのような現象が発生しない程度にNを設定する必要がある。
次に、図8に示すフローチャートを用い、A期間の転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づき制御信号21のDuty比を可変制御して印刷処理を行う処理について説明する。
通信I/Fを介して外部機器から画像形成装置にプリント信号100が入力されると(ステップS1)、コントローラ18は、高圧電源2を制御して帯電ローラ3の帯電ローラバイアス101をONする(ステップS2)。
帯電ローラバイアス101がONされると、コントローラ18は帯電ローラ3により帯電された感光体1の帯電部分が現像ローラ4の位置する現像部位に到達するタイミングに合わせて高圧電源5を制御して現像ローラバイアス102をONする(ステップS3)。
次に、コントローラ18は、クリーニング制御信号31を出力してクリーニングバイアス電源部30を起動させ、転写ローラ6にクリーニングバイアスが印加された状態で、転写ローラ6を少なくとも1回転させる(ステップS4)。
クリーニングバイアスが印加された状態で転写ローラ6が少なくとも1回転すると、コントローラ18は、転写ローラ6に極性が異なるバイアスが同時に印加されることを避けるため、転写ローラ6へのクリーニングバイアスの印加をOFFし、帯電ローラバイアス201及び現像ローラバイアス202による電圧の印加を継続する(ステップS5)。そして、その間の出力レベル105を検出して流れ込み電流の発生の有無を判断する(ステップS6)。さらに、コントローラ18は画像信号103を光書込部12に入力して、光書込部12による感光体1へのレーザビームcの照射を開始する。
ステップS6においては流れ込み電流が検出された場合(ステップS6:Yes)、コントローラ18は制御信号21のDuty比を変更し、転写出力電源部20へ制御信号21を出力する(ステップS7)。
一方、ステップS6において流れ込み電流が検出されなかった場合(ステップS6:No)、コントローラ18は制御信号21のDuty比の変更は行わず、デフォルト値により制御信号21が出力され、転写動作が開始される。
そして、光書込部12によるレーザビームcの照射開始後、感光体1上のレーザビームcの照射開始位置が転写部位9に到達するとき(ステップS8:Yes)、コントローラ18は制御信号21のDuty比をデフォルト値に設定し(ステップS9)、転写出力電源部20を制御して転写ローラバイアス104をONし、記録紙8へのトナー像の転写を開始する(ステップS10)。
次に、図9に示すフローチャートを用い、A期間の出力レベル105に基づき制御信号21のDuty比を可変制御して印刷処理を行う処理について説明する。図8に示す処理においては、トナー像が転写部位9に到達するタイミングで制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻す構成としたが、図9に示す処理においては、予め設定された時間経過後に制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻す構成とした。
具体的には、図9に示す処理において、流れ込み電流の発生により制御信号21のDuty比が変更されると(ステップS17)、デフォルトの制御信号21のDuty比で自励発振ができるまで一定時間、待機する(ステップS18)。そして、一定期間経過すると(ステップS18:Yes)、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻され(ステップS19)、転写動作が開始される(ステップS20)。他の動作については、図8に示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図10に示すフローチャートを用い、A期間の出力レベル105に基づき制御信号21のDuty比を可変制御して印刷処理を行う処理について説明する。図8又は図9に示す処理においては、トナー像が転写部位9に到達するタイミング又は一定期間経過後、制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻す構成としたが、図10に示す処理においては、制御信号21のDuty比変更後の転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流がコントローラ18により検出されたときに、制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻す構成とした。
具体的には、図10に示す処理において、流れ込み電流の発生により制御信号21のDuty比が変更されると(ステップS27)、制御信号21のDuty比変更後の転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流がコントローラ18により検出されるまで待機する(ステップS28)。そして、Duty比変更後の転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流がコントローラ18により検出されると(ステップS28:Yes)、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻され(ステップS29)、転写動作が開始される(ステップS30)。他の動作については、図8又は図9に示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図11に示すフローチャートを用い、A期間の出力レベル105に基づき制御信号21のDuty比を可変制御して印刷処理を行う処理について説明する。図9に示す処理においては、予め設定された時間経過後に制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻し、そのあとに転写動作を開始する構成としたが、図11に示す処理においては、コントローラ18から制御信号21のDuty比が変更されて出力されると、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻されるのを待たずに転写動作を開始する構成とした。
具体的には、図11に示す処理において、流れ込み電流の発生により制御信号21のDuty比が変更されると(ステップS37)、転写動作を開始する(ステップS38)。一定時間経過後(ステップS39:Yes)、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻される(ステップS40)。他の動作については、図9に示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。本処理によれば、デフォルトの制御信号21のDuty比により転写出力電源部20が自励発振できる様になるのを待たずに転写動作を開始できるため、印刷動作に要する時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態によれば、A期間における転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づいて制御信号21のDuty比を変更し、転写出力電源部20において確実に自励発振を行うことができるため、Duty比が変更された制御信号21に基づいて転写出力電源部20を起動させ、転写動作を実行しても転写不良は生じない。
次に、図12に示すフローチャートを用い、A期間の出力レベル105に基づき制御信号21のDuty比を可変制御して印刷処理を行う処理について説明する。図10に示す処理においては、制御信号21のDuty比を変更後の転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流をコントローラ18が検出した後に制御信号21のDuty比をデフォルト値に戻し、そのあとに転写動作を開始する構成としたが、図12に示す処理においては、コントローラ18から制御信号21のDuty比が変更されて出力されると、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻されるのを待たずに転写動作を開始する構成とした。
具体的には、図12に示す処理において、流れ込み電流の発生により制御信号21のDuty比が変更されると(ステップS47)、転写動作を開始する(ステップS48)。Duty比が変更された制御信号21に対応する転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流が検出されると(ステップS49:Yes)、制御信号21のDuty比がデフォルト値に戻される(ステップS50)。他の動作については、図10に示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。本処理によれば、デフォルトの制御信号21のDuty比により転写出力電源部20が自励発振できる様になるのを待たずに転写動作を開始できるため、印刷動作に要する時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態によれば、A期間における転写出力電源部20及びクリーニングバイアス電源部30の出力電圧または電流に基づいて制御信号21のDuty比を変更し、転写出力電源部20において確実に自励発振を行うことができるため、Duty比が変更された制御信号21に基づいて転写出力電源部20を起動させ、転写動作を実行しても転写不良は生じない。
本実施の形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる画像形成装置の作像部の概略図である。 転写ローラに電圧を印加する高圧電源の回路図である。 流れ込み電流が発生したときの電流の流れを説明するための説明図である。 転写ローラに電圧を印加する従来の高圧電源の回路図である。 クリーニングバイアスを印加したときの電流の流れを説明するための説明図である。 印刷動作を行う際の信号のON/OFFを示すタイミングチャートである。 印刷動作の行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷動作を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷動作を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷動作を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷動作を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 感光体
2,5,7 高圧電源
3 帯電ローラ
4 現像ローラ
6 転写ローラ
8 記録紙
9 転写部位
11 作像部
12 光書込部
13 定着部
14 操作部
15 ROM
16 RAM
17 通信I/F
18 コントローラ
18a 検知部
18b 制御信号生成部
18c クリーニング制御信号生成部
20 転写出力電源部
21 制御信号
22 平滑回路
23 駆動部
23a OPアンプ
24 トランジスタ
25 1次巻線
26 2次巻線
27 ベース駆動用巻線
28 トランス
30 クリーニングバイアス電源部
31 クリーニング制御信号

Claims (11)

  1. 帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、
    前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写手段に電圧を印加する電源部と、
    前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御信号生成手段は、前記制御信号に基づく電圧又は電流と前記電源部の出力電圧又は電流の差分を一定に保つ当該制御信号を生成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御信号生成手段は、前記制御信号に基づく電圧又は電流に、前記電源部の出力電圧又は電流を加算した電圧又は電流を示す当該制御信号を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御信号生成手段は、前記電源部の出力をN倍した電圧又は電流を示す前記制御信号を生成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記電源部は、
    前記制御信号に基づく差分電圧または差分電流を出力する駆動手段と、
    前記差分電圧または差分電流に応じて前記転写手段に印加する電圧を生成する電圧生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記電圧生成手段が自励発振回路であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記制御信号は、PWM信号であり、
    前記制御信号生成手段は、前記電源部の出力電圧または電流に従って、PWM信号のデューティー比を変更することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記制御信号生成手段は、デューティー比を変更したPWM信号を前記電源部に入力した後、一定時間経過したとき、PWM信号のデューティー比をデフォルト値に戻すことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記制御信号生成手段は、デューティー比を変更したPWM信号に基づく前記電源部の出力電圧または電流が検出されたとき、PWM信号のデューティー比をデフォルト値に戻すことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電源部と、を備える画像形成装置の転写方法であって、
    前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知ステップと、
    前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成ステップと、
    を有することを特徴とする転写方法。
  11. 帯電した像担持体にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を顕像化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電源部と、を備える画像形成装置の転写プログラムであって、
    前記光書込み手段によるレーザビームの照射開始後、ビーム照射開始位置に形成された前記静電潜像の前記トナー像が前記転写手段に到達するまでの間の前記電源部の出力電圧または電流を検知する検知機能と、
    前記検知手段によって検知された出力電圧または電流に従って、前記電源部を制御する制御信号を生成し、前記電源部に出力する制御信号生成機能と、
    をコンピュータに実行させる転写プログラム。
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