JP2008223294A - 排水ドレイン管およびバルコニー排水構造 - Google Patents

排水ドレイン管およびバルコニー排水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】バルコニーの出幅を確保しつつ、壁への漏水を抑えることが可能な排水ドレイン管を提供する。
【解決手段】排水ドレイン管4は、バルコニーの壁に設けられ、バルコニー内の水をバルコニー外に排水するものであり、壁内のバルコニー側に設けられる第一の管部20aと、第一の管部20aに連通し、壁内からバルコニー外に延設される第二の管部20bと、を備え、第二の管部20bの水勾配は、第一の管部20aの水勾配よりも大きい。
【選択図】図4

Description

本発明は、バルコニー内の水をバルコニー外に排水するための排水ドレイン管およびバルコニー排水構造に関する。
一般に、床面に防水層が形成されたバルコニーには、水勾配が設けられており、その水勾配の水下側には、排水ドレイン管が設けられている。そして、バルコニーに降った雨水などは、水勾配に沿って水下側に流れ、排水ドレイン管から適宜排水されるようになっている。
特開2001−329666号公報(図16)
従来の排水ドレイン管の配水管には、直線パイプが使用されている。従来の排水ドレイン管の配水管は、建物床構造の制約、バリアフリー対応で要求されるバルコニー床レベルの制約などから、小さな水勾配となっており、以下の問題を有している。
(1)従来の排水ドレイン管は、水勾配が小さいため、取付下地の精度によっては逆勾配となってしまうおそれがある。
(2)従来の排水ドレイン管は、水勾配が小さいため、外壁面からの伝い水(雨水)、排水ドレイン管から排水された水などが排水ドレイン管の下側外面を伝わり、壁内への漏水を生じるおそれがある。
そこで、従来の排水ドレイン管を、水勾配が大きくなるように設置することが考えられる。
図6は従来の排水ドレイン管を水勾配10度で設置した場合を説明するための側断面図、図7は従来の排水ドレイン管の設置状態を説明するための図であり、バルコニー内側から見た図、図8は従来のバルコニーの水勾配の一例を説明するための図であり、バルコニーを上から見た図である。
図6および図7に示すように、従来の排水ドレイン管104を排水勾配10度で立上り壁106内に設置すると、排水ドレイン管104のバルコニー103側は、構造用合板111から23.4[mm]も浮き上がった状態となる。それにともない、構造用合板111上に設けられる防水層113全体を23.4[mm]の高さにすることとなり、バルコニー103の水上側(サッシ108側、図8参照)の高さが相対的に23.4[mm]低くなってしまう。したがって、居室側へのオーバーフローのリスクが高くなってしまう。
ここで、水上側の高さを相対的に低くすることなく、現状と同様の水勾配を確保するためには、バルコニー103の出幅を短くするという対応が考えられる。しかし、出幅を短くすると、バルコニー103の面積を小さくしなければならない。図8に示すように、従来のバルコニー103には矢印のような水勾配が設けられており、その水勾配は10/910に設定されている。
そのため、水上側(サッシ108側)の高さを23.4[mm]高くするには、バルコニー103の出幅を約2.1[m]短くしなければならず、このことは、バルコニー103の設計上の大きな制限となる。なお、現在の設計基準では、バルコニー103の出幅は約3.6[m]までとなっているため、この制限を考慮した上で出幅を短くすると、バルコニー103の出幅が約1.5[m]となり、実用上、考えにくいサイズとなってしまう。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、バルコニーの出幅を確保しつつ、壁への漏水を抑えることが可能な排水ドレイン管およびバルコニー排水構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、バルコニーの壁に設けられ、前記バルコニー内の水を前記バルコニー外に排水する排水ドレイン管であって、前記壁内のバルコニー側に設けられる第一の管部と、前記第一の管部に連通し、前記壁内から前記バルコニー外に延設される第二の管部と、を備え、前記第二の管部の水勾配は、前記第一の管部の水勾配よりも大きいことを特徴とする。
ここでいうバルコニーとは、通常のバルコニーやベランダの他に、外部に通じる出入口が設けられた屋上や屋根も含むものとする。
また、第一の管部と第二の管部との連通部位の位置は、バルコニーの壁内であればよく、バルコニーの壁の外側端であってもよい。
前記構成によれば、排水ドレイン管において、バルコニー内側の水勾配を小さくし、バルコニー外側の水勾配を大きくすることができる。すなわち、第二の管部の水勾配が大きいので、外壁面からの伝い水(雨水)、排水ドレイン管から排水された水などが第二の管部の下側外面を伝わることを抑え、壁内への漏水を抑えることができる。また、第一の管部の水勾配が小さいので、バルコニーの出幅への影響を抑え、バルコニーの出幅を確保することができる。また、第一の管部と第二の管部との連通部位、すなわち、排水ドレイン管の屈曲部をバルコニーの壁内に位置させたことにより、第二の管部のバルコニー外側に突出する長さを抑えつつ、壁内への漏水を抑えることができる。また、簡易な構成により、バルコニーの出幅を確保しつつ、壁への漏水を抑えることができる。
請求項2に係る発明は、バルコニー内の水を前記バルコニー外に排水するバルコニー排水構造であって、孔部が形成された壁と、前記孔部に設けられた排水ドレイン管と、を備え、前記排水ドレイン管は、前記壁内のバルコニー側に設けられる第一の管部と、前記第一の管部に連通し、前記壁内から前記バルコニー外に延設される第二の管部と、を備え、前記第二の管部の水勾配は、前記第一の管部の水勾配よりも大きいことを特徴とする。
前記構成によれば、第二の管部の水勾配が大きいので、外壁面からの伝い水(雨水)、排水ドレイン管から排水された水などが第二の管部の下側外面を伝わることを抑え、壁内への漏水を抑えることができる。また、第一の管部の水勾配が小さいので、バルコニーの出幅への影響を抑え、バルコニーの出幅を確保することができる。また、第一の管部と第二の管部との連通部位、すなわち、排水ドレイン管の屈曲部をバルコニーの壁内に位置させたことにより、第二の管部のバルコニー外側に突出する長さを抑えつつ、壁内への漏水を抑えることができる。また、簡易な構成により、バルコニーの出幅を確保しつつ、壁への漏水を抑えることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のバルコニー排水構造であって、前記第一の管部の水勾配は、0度より大きいことを特徴とする。
前記構成によれば、バルコニーの出幅をより好適に確保することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2または請求項3記載のバルコニー排水構造であって、前記第二の管部の水勾配は、7度以上であることを特徴とする。
前記構成によれば、壁内への漏水をより好適に抑えることができる。
本発明によれば、バルコニーの出幅を確保しつつ、壁への漏水を抑えることができるといった優れた効果を発揮する。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明に係る排水構造を備えたバルコニーを示した斜視図、図2は図1のバルコニーを内側から見た斜視図、図3は本発明に係るオーバーフロー排水構造を備えたバルコニーを示した断面図、図4は本発明に係る排水ドレイン管を示した斜視図、図5は本発明に係る排水ドレイン管を示した側面図である。なお、本実施の形態では、木造住宅のバルコニーに排水構造(バルコニー排水構造)を設けた例を挙げて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る排水構造(バルコニー排水構造)1は、木造住宅2のバルコニー3に形成されており、雨水などをバルコニー3の内側からバルコニー3の外側に排水する役割を果たしている。バルコニー3は、屋外床5と、この屋外床5の外周縁に立設された立上り壁6とを備えて構成されている。バルコニー3が設置される部分の外壁7には、例えば、掃出し窓用のサッシ8が設けられており、このサッシ8が、バルコニー3への出入口を構成している。
本実施の形態においては、屋外床5は、二階部分のバルコニー3の床を構成するとともに、一階部分の屋根を構成するものである。屋外床5は、平面視長方形状を呈しており、サッシ8が設けられた外壁7側から、バルコニー3の先端側に向かって雨水が流れるように、水勾配iが形成されている。なお、本実施の形態では、水勾配iは、外壁7からバルコニー3の先端側への一方向のみであって、水勾配iと直交する方向には勾配は設けられていない。
図3に示すように、屋外床5は、下方から順に、構造材である床組体11と、水勾配iを形成するための勾配形成層12と、防水層13とを積層して構成されている。床組体11は、例えば、根太11aや合板11bなどの部材を組み合わせて構成した構造体である。勾配形成層12は、例えば、特開平11−172864号公報に記載されているような
側面視台形状を呈する発泡樹脂製のブロック12aとその上面に設けられた合板12bとで構成されており、床組体11の上面に敷設されている。防水層13は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastic)防水、シート防水、アスファルト防水、ウレタン塗膜防水などにより構成されている。本実施の形態では、シート防水が採用されており、勾配形成層12の上面に防水シート13aが敷設され、その表面に塗布防水層13bが形成され、さらにその表面に仕上げ層13cが形成されている。この防水層13には、サッシ8および後記する立上り壁6の水切り金物18の裏面まで延出する立上り部10が形成されている。
立上り壁6は、図3に示すように、角材を枠状に組み付けて構成されるフレーム14aと、このフレーム14aの厚さ方向両側に貼り付けられた合板14bとで構成された枠組体14と、この枠組体14の両側面に貼り付けられた防水紙15と、この防水紙15の表面(枠組体14の逆側の外側面)に胴縁(図示せず)を介して取り付けられた外装材16とを有している。これら枠組体14、防水紙15および外装材16の上端には、これらを上部から覆う笠木17が設けられている。外装材16の下端部には、水切り金物18が設けられている。
図1乃至図3に示すように、水勾配iの水下に位置する立上り壁6の基端部には、バルコニー3に降った雨水などを排水するための排水ドレイン管4が設けられている。排水ドレイン管4は、水勾配iの下流側の立上り壁6の基端部に形成された貫通孔33に挿通して設けられている。排水ドレイン管4は、図2に示すように、縦方向に延出して設けられ、横方向に所定のピッチで配設されたフレーム14aの縦枠14c間に配置されている。
図3、図4および図5に示すように、排水ドレイン管4は、横ドレイン管であり、屈曲した円筒形状を呈する排水管20と、排水管20の上流側端部に設けられたフランジ部21とを備えている。
排水管20は、立上り壁6内のバルコニー3側に設けられる第一の管部20aと、第一の管部20aに連通し、立上り壁6内からバルコニー3外に延設される第二の管部20bと、を備えている。
第一の管部20aは、円筒形状を呈しており、フランジ部21の嵌合用管部21cに外嵌されている。第一の管部20aの上流側開口部は、バルコニー3の屋外床5に向けて開放されている。第一の管部20aの下流側開口部は、第二の管部20bの上流側開口部と連通している。
第二の管部20bは、円筒形状を呈しており、第一の管部20aに連通している。第二の管部20bの上流側開口部は、第一の管部の下流側開口部と連通しており、第二の管部20bの下流側開口部は、バルコニー3の外部の雨樋22に向けて開放されている。
フランジ部21は、排水管20の上流側端部の開口部から上方および側方両側に延出する上部フランジ21aと、排水管20の上流側端部の開口部の底部から水平方向に延出する底部フランジ21bと、上部フランジ21aの下部に設けられた開口に連通し、底部フランジ21bの反対側に延設された嵌合用管部21cとで構成されている。排水ドレイン管4は、上部フランジ21aの裏面が枠組体14の合板14bの表面に設けられた防水シート13aに当接するとともに、底部フランジ21bが合板11bの上の防水シート13aに当接するように配置されている。上部フランジ21aおよび底部フランジ21bの表面は、塗布防水層13bおよび仕上げ層13cによって覆われている。
図4および図5に示すように、第一の管部20aと第二の管部20bとの連通部位は屈曲しており、バルコニー3の内から外に向かって、第二の管部20bの排水床面(管内底面)が、第一の管部20aの排水床面(管内底面)よりも急勾配で下るように構成されている。すなわち、第二の管部20bの水勾配iが、第一の管部20aの水勾配iよりも大きくなるように構成されている。
かかる排水ドレイン管4の第一の管部20aおよび第二の管部20bは、射出成形などの手法による一体成形品として製造可能である。
図3に示すように、排水管20の下流側端部は、立上り壁6から外方へ突出しており、その下方には、雨水などの排水を集めて地上に流す雨樋22が設けられている。雨樋22は、複数配列された排水管20の下流側端部下方に配置された横樋22aと、この横樋22aに接続された縦樋22bとで構成されている。横樋22aは、上部が開放された断面U字状の長尺部材にて構成され、縦樋22bは、パイプ部材にて構成されている。
図3に示すように、オーバーフロー管30は、排水管31とフランジ部32とを備えて構成されている。オーバーフロー管30は、例えば、アルミニウムやステンレスなどの、軽量で耐錆性能に優れている材質にて形成されている。排水管31は、断面長方形の角パイプ材にて構成されている。角パイプ材の内形寸法は、例えば、幅85mm、高さ20mmとなっている。排水管31の一端(上流側端部31a)には、プレートから構成されるフランジ部32が形成されている。フランジ部32は、水平方向に長い長方形形状を呈しており、排水管31の側面から上下左右に略同じ長さで延出するように構成されている。フランジ部32は、排水管31の端部に溶接にて接合されている。
排水管31は、フランジ部32に対して所定角度傾斜して形成されている。具体的には、フランジ部32に対して直交する方向と比較して、水勾配i(図1および図2参照)と同等の勾配(例えば、1/50)あるいはそれ以上の急な勾配となるように傾斜している。
排水管31は、バルコニー3の立上り壁6の壁厚よりも所定長さ長く形成されている。具体的には、図3に示すように、オーバーフロー管30を立上り壁6に設置したときに、排水管31の下流側端部31bがバルコニー3の立上り壁6の外側の壁面(外装材16の表面)よりも外方に突出するように構成されている。
フランジ部32は、その表面に目荒し加工が施されている。具体的には、サンディングやショットブラスト加工を行うことによって、フランジ部32の表面が目荒しされており、防水層13(塗布防水層13b)との接合性能を高めるようになっている。
また、排水ドレイン管4の各フランジ21a,21bも、防水層13(塗布防水層13b)との接合性能を高めるように、その表面に目荒し加工が施されていてもよい。
図3に示すように、本発明の排水構造をバルコニー3に適用するに際しては、予め立上り壁6の枠組体14の所定の位置に貫通孔33,34を形成しておく。そして、まず、屋外床5の床組体11の端部に立上り壁6の枠組体14を立設して、床組体11の上に勾配形成層12を敷設する。その後、貫通孔33に配水管20を挿通させることにより排水ドレイン管4を設置する。
次に、バルコニー3の内側から、貫通孔34にオーバーフロー管30を挿通させる。このとき、オーバーフロー管30のフランジ部32が、立上り壁6の枠組体14の表面に設けられた防水シート13aに当接することで、容易に位置決めが行われ、所定の位置に設置することができる。また、排水管31は、フランジ部32に所定角度傾斜して形成されているので、フランジ部32を枠組体14表面に設けられた防水シート13aに当接させるだけで、所定の角度で傾斜して配置されることとなる。この後、フランジ部32と防水層13(塗布防水層13b)とは接着されるが、フランジ部32には目荒し加工が施されているので、防水層13(塗布防水層13b)との接着性が高く、防水性能を向上させることができる。
その後、バルコニー3の内側で、フランジ部32の上部を覆うように水切り金物18を取り付ける。そして、水切り金物18の上部に、防水紙15および外装材16を取り付ける。
オーバーフロー管30の排水管31が外装材16を貫通する部分の隙間には、排水管31の外周部を覆うようにシール材36が充填されている。オーバーフロー管30の排水管31の下流側端部31bは、外側の外装材16から、バルコニー3の外側に向かって突出している。本実施形態では、水勾配iの水下に位置し、排水ドレイン管4の上部に設けられているオーバーフロー管30は、排水管31の下流側端部31bが、横樋22aの上方に位置している。
なお、水勾配iに対して両側部に設けられているオーバーフロー管30の下部には、雨樋は設けられていないが、そもそも、オーバーフロー管30は、暴風雨などの時にしか、雨水が流れないので、雨樋はなくてもよい。
次に、前記構成の排水ドレイン管4および排水構造1の作用を説明する。
かかる排水ドレイン管4および排水構造1によれば、第二の管部20bの水勾配iが第一の管部20aの水勾配iよりも大きいので、立上り壁6の外壁面からの伝い水(雨水)、排水ドレイン管4から排水された水などが第二の管部20bの下側外面を伝わることを抑え、立上り壁6内への漏水を抑えることができる。
また、第一の管部20aの水勾配iが小さいので、バルコニー3の出幅への影響を抑え、バルコニー3の出幅を確保することができる。また、第一の管部20aと第二の管部20bとの連結部、すなわち、排水ドレイン管4の屈曲部をバルコニー3の立上り壁6内に位置させたことにより、第二の管部20bのバルコニー3外側に突出する長さを抑えつつ、立上り壁6内への漏水を抑えることができる。また、簡易な構成により、バルコニー3の出幅を確保しつつ、立上り壁6への漏水を抑えることができる。
また、排水管20の上流側端部にはフランジ部21が形成されているので、排水ドレイン管4の取付け作業を容易に且つ正確に行うことができる。
さらに、排水ドレイン管4は、フランジ部21、第一の管部20aおよび第二の管部20bが互いに所定角度傾斜して形成されているので、フランジ部21を合板11b上の防水シート13aおよび立上り壁6に当接させて設置するといった簡単な作業で、排水ドレイン管4の位置決めを行うことができる。そして、雨水は、排水ドレイン管4の傾斜に沿ってバルコニー3の外部に流れることとなり、雨水がバルコニー3へ逆流するのを防止することができる。
ここで、第一の管部20aの水勾配iは、0度より大きいことが望ましい。このようにすることで、バルコニー3の出幅をより好適に確保することができる。なお、本実施の形態では、第一の管部20aの水勾配iとバルコニーの水勾配iとは等しい。
また、第二の管部20bの水勾配iは、7度以上であることが望ましい。このようにすることで、立上り壁6内への漏水をより好適に抑えることができる。なお、オーバーフロー管30の水勾配も、7度以上であることが望ましい。
また、第一の管部20aの水勾配iは、90度未満であればよく、第二の管部20bの水勾配iは、90度未満であればよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、バルコニー3の水勾配iが従来例で説明したバルコニー103の水勾配と同様である場合には、排水ドレイン管4を従来例で説明した排水ドレイン管104と同様の位置に設置してもよい。また、底部フランジ21bの厚みも適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、木造住宅2に形成されたバルコニー3に、排水ドレイン管4を設けた例を挙げて説明したが、かかる排水ドレイン管4が設けられるのは、木造住宅2のバルコニー3に限られるものではなく、鉄骨造、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの他の構造の住宅に形成されたバルコニーであっても適用できるのは勿論である。
本発明に係る排水構造を備えたバルコニーを示した斜視図である。 図1のバルコニーを内側から見た斜視図である。 本発明に係るオーバーフロー排水構造を備えたバルコニーを示した断面図である。 本発明に係る排水ドレイン管を示した斜視図である。 本発明に係る排水ドレイン管を示した側面図である。 従来の排水ドレイン管を水勾配10度で設置した場合を説明するための側断面図である。 従来の排水ドレイン管の設置状態を説明するための図であり、バルコニー内側から見た図である。 従来のバルコニーの水勾配の一例を説明するための図であり、バルコニーを上から見た図である。
符号の説明
1 排水構造(バルコニー排水構造)
3 バルコニー
4 排水ドレイン管
20a 第一の管部
20b 第二の管部
6 立上り壁(バルコニーの壁)

Claims (4)

  1. バルコニーの壁に設けられ、前記バルコニー内の水を前記バルコニー外に排水する排水ドレイン管であって、
    前記壁内のバルコニー側に設けられる第一の管部と、
    前記第一の管部に連通し、前記壁内から前記バルコニー外に延設される第二の管部と、
    を備え、
    前記第二の管部の水勾配は、前記第一の管部の水勾配よりも大きいことを特徴とする排水ドレイン管。
  2. バルコニー内の水を前記バルコニー外に排水するバルコニー排水構造であって、
    孔部が形成された壁と、
    前記孔部に設けられた排水ドレイン管と、
    を備え、
    前記排水ドレイン管は、
    前記壁内のバルコニー側に設けられる第一の管部と、
    前記第一の管部に連通し、前記壁内から前記バルコニー外に延設される第二の管部と、
    を備え、
    前記第二の管部の水勾配は、前記第一の管部の水勾配よりも大きいことを特徴とするバルコニー排水構造。
  3. 前記第一の管部の水勾配は、0度より大きいことを特徴とする請求項2に記載のバルコニー排水構造。
  4. 前記第二の管部の水勾配は、7度以上であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のバルコニー排水構造。
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