JP2008222232A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ABS制御において、車輪速のみにより疑似車体速を形成可能なように、車輪速を車体速まで復帰させる制御を実行しながらも、車輪速が、車体速に留まる時間を短くすることを可能として制動距離の短縮を図ること。
【解決手段】 ABS制御を実行する制御手段dを備えたブレーキ制御装置において、疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、制動力が発揮できる所定の第2目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段eと、ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第2目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段fと、を備え、ABS制御時には、車輪速が目標車輪速切換手段fが切り換える2つの目標車輪速に交互に収束するようブレーキユニットaを作動させるよう構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制動時にブレーキ液圧を制御して車輪ロックを防止する、一般にアンチロックブレーキ制御(以下、ABS制御という)と称する制御を実行するブレーキ制御装置に関する。
従来、ABS制御を実行するブレーキ制御装置は、疑似車体速Viを演算し、この擬似車体速Viに基づいて制動時における最適なスリップ率となる減圧閾値(車輪速)λ1を演算し、検出した車輪速Vwが減圧閾値λ1よりも低下すると車輪がロック状態であると判定してホイルシリンダ圧を減圧し、その後、この減圧により車輪ロック状態から復帰して、車輪速Vwが疑似車体速Viの近傍まで復帰したら、再び増圧して制動力を回復させるよう構成されている。また、この再増圧時には、予め定められた時間に予め定められた増圧パルスを発生させて段階的に増圧を実行する緩増圧制御を実行し、これにより、再増圧時に車輪がすぐに再びロックするのを防止するよう構成されていた。
また、前記疑似車体速Viを求めるにあたっては、車輪速センサからの信号のみにより形成するもの、あるいは車輪速センサに加えて前後加速度センサからの信号に基づいて形成するものが知られているが、コストの点では、車輪速センサからの信号のみにより形成するのが有利である。この車輪速センサからの信号のみにより疑似車体速Viを形成する構成では、制動時にあっては、4輪のうちの最も高い速度のものが車体速に近いと考えることができ、この値(セレクトハイ値)により疑似車体速Viを形成するよう構成されている。したがって、各輪がロック傾向となった場合に、車輪速がいったん車体速に復帰するまで減圧を行う必要があるもので、これを4輪全てについて行っていた。
「自動車工学」1990年11月号第40〜41頁(発行鉄道日本社)
しかしながら、上述の従来技術にあっては、減圧後の再増圧を、予め定められた時間・量の増圧パルスによる緩増圧制御により実行していたため、車輪速Vwが疑似車体速Viの近傍に留まる時間が長くなって、最も制動力を得ることができる減圧閾値λ1の近傍に車輪速Vwが達するまで時間がかかってしまい、結果として制動距離の増加を招くという問題があった。
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、ABS制御において、車輪速のみにより疑似車体速を形成可能なように、車輪速を車体速まで復帰させる制御を実行しながらも、車輪速が、車体速に留まる時間を短くすることを可能として制動距離の短縮を図ることを目的としている。
上述の目的を達成するため本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットaと、各輪の車輪速を検出する車輪速センサbと、各車輪速センサbからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段cと、前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットaを作動させるABS制御を実行する制御手段dと、を備えたブレーキ制御装置において、前記制御手段dは、疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、制動力が発揮できる所定の第2目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段eと、ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第2目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段fと、を備え、ABS制御時には、車輪速が目標車輪速切換手段fが切り換える2つの目標車輪速に交互に収束するようブレーキユニットaを作動させるよう構成されていることを特徴とする。
したがって、ABS制御時には、制動時に、車輪速が、第2目標車輪速以下に低下して、ロック傾向が強くなると、目標車輪速切換手段fは、目標車輪速を第1目標車輪速に切り換え、制御手段dは、車輪速を第1目標車輪速に収束させる減圧制御を実行し、この減圧制御により車輪速が第1目標車輪速以上となって車体速に復帰したら、目標車輪速切換手段fは、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、制御手段dは、車輪速を第2目標車輪速に向けて収束させる増圧制御を実行する。その後、この増圧により車輪速が第2目標車輪速以下となると、再び第1目標車輪速に切り換えて、上記のように制御するものであり、以後これを繰り返すものである。
このように、車輪速がいったん車体速あるいはその近傍まで復帰するから、車輪速センサbからの入力のみにより疑似車体速を形成することができ、かつ、車輪速が車体速に復帰した後は、制動力が得られる第2目標車輪速(例えば、従来の減圧しきい値)に向けて収束制御を行うため、従来のように一定の緩増圧を行うものに比べて車輪速を短時間に第2目標車輪速まで低下させることができる。よって、従来に比べて車輪速が車体速付近に留まる時間を短縮して制動距離の短縮を図ることができる。
なお、請求項2に記載のように、請求項1記載のブレーキ制御装置において、前記制御手段dは、所定の車輪に対しては、車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御を実行し、一方、他の所定の車輪に対しては、前記目標車輪速切換手段fが切り換える2つの目標車輪速に向けて収束させる切換収束制御を実行するよう構成してもよい。
したがって、ABS制御時には、所定の車輪は制動力を発揮できる第2目標車輪速に収束させたままとするために、高い制動力が得られ、制動距離の短縮を図ることができる。
また、所定の車輪は、上述のように、車輪速の高低変化に応じて切り換えられる第1目標車輪速と第2目標車輪速とに交互に収束され、車輪速を車体速に復帰させて車輪速のみにより疑似車体速を形成可能としながら、従来よりも高い制動力を得て、制動距離の短縮を図ることができる。
また、請求項3に記載のように、請求項1記載のブレーキ制御装置において、前記制御手段dが、所定の車輪に対しては、車輪速を、第1〜第3目標車輪速の中で最も低い値である第2目標車輪速に収束させる単一収束制御を実行し、一方、他の所定の車輪に対しては、前記目標車輪速切換手段fが切り換える第1・第3の2つの目標車輪速に向けて収束させる切換収束制御を実行するよう構成してもよい。
したがって、所定の車輪は最も低い値である第2目標車輪速に収束され、高い制動力を得ることができ、一方、その他の所定輪については、上述の切換収束制御により、車体速に復帰させながら制動を行うことができる。よって、第2目標車輪速については、制動力を最優先した値に設定し、第1目標車輪速および第3目標車輪速については、両値の間隔を抑えて各目標車輪速への収束に要する時間の短縮を図り、疑似車体速の演算精度を向上させることができるものであり、制御品質を高めることができる。
また、請求項4に記載のように、請求項2または3記載のブレーキ制御装置において、前記制御手段dは、単一収束制御を前2輪に対して実行するとともに、切換収束制御を後2輪に対して実行するよう構成してもよい。
したがって、ABS制御時において、制動により輪荷重が高まる前輪では、目標車輪速を低い(深い)値として、高い制動力を発揮させ、制動距離の短縮を図ることができ、一方、制動時に輪荷重が減少して制動力を高めにくい後輪については、切換収束制御を実行することにより疑似車体速を求めることができるもので、制動距離の短縮と疑似車体速の検出精度向上を図るのに合理的な制御を実行できる。
また、請求項5に記載のように、請求項2または3記載のブレーキ制御装置において、前記制御手段dは、車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて旋回時であるか否かを判断する旋回判断手段を備え、旋回時には、前旋回外輪について前記単一収束制御を実行し、一方、他の輪については、前記切換収束制御を実行するよう構成してもよい。
旋回中の制動時において、最も輪荷重が重くなる前旋回外輪について、最も低い値の目標車輪速に向けて単一収束制御を実行することにより、高い制動力を得ることができる。また、前旋回内輪および後輪輪については、切換収束制御を実行するため、車輪速が車体速に復帰し、これらの値から疑似車体速を求めることができる。ところで、急旋回制動時には、後旋回内輪の輪荷重が極めて低い値となったり、あるいは、後輪駆動車にあっては、後輪にエンジンブレーキが作用する、というように後輪については、車輪速が車体速に復帰しないことが生じるおそれがあるが、切換収束制御の実行対象輪には前旋回内輪を含むため、確実に車体速に復帰させることができ、よって、疑似車体速の高い検出精度を確保することができる。
また、請求項6に記載のように、請求項2または3記載のブレーキ制御装置において、前記制御手段dは、車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて旋回時に急旋回状態であるか否かを判断する旋回状態判断手段を備え、旋回時において、急旋回判断時には、前2輪について前記単一収束制御を実行する一方、後2輪について前記切換収束制御を実行し、また、非急旋回判断時には、後旋回内輪を除く3輪について前記単一収束制御を実行する一方、後旋回内輪について前記切換収束制御を実行するよう構成してもよい。
旋回時において、非急旋回時には、後旋回内輪のみ切換収束制御を実行して、疑似車体速を求めるのに使用できる車輪速を形成し、その他の3輪については、低い目標車輪速に向けて単一収束制御を実行することにより高い制動力を得ることができる。また、急旋回時には、後旋回内輪の輪荷重が極めて小さくなって車体速に復帰しなくなるおそれがあるため、後2輪について切換収束制御を実行することにより、疑似車体速を求めるのに使用できる車輪速を形成し、前2輪について単一収束制御を実行して高い制動力を得ることができる。
以上説明してきたように、本発明では、ABS制御時には、車輪速が目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に交互に収束するようブレーキユニットを作動させるよう構成したため、車輪速がいったん車体速あるいはその近傍まで復帰するから、車輪速センサからの入力のみにより疑似車体速を形成することができ、かつ、車輪速が車体速に復帰した後は、制動力が得られる第2目標車輪速(例えば、従来の減圧しきい値)に向けて収束制御を行うため、従来のように一定の緩増圧を行うものに比べて車輪速を短時間に第2目標車輪速まで低下させることができ、よって、従来に比べて車輪速が車体速付近に留まる時間を短縮して制動距離の短縮を図ることができるという効果が得られる。
また、請求項2に記載の発明では、所定の車輪に対しては、車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御を実行し、一方、他の所定の車輪に対しては、目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に向けて収束させる切換収束制御を実行するよう構成したため、よりいっそう高い制動力を得て、制動距離の短縮を図ることができるという効果が得られる。
また、請求項3に記載の発明では、所定の車輪に対しては、車輪速を低く設定した第2目標車輪速に収束させる単一収束制御を実行し、一方、他の所定の車輪に対しては、第1・第3の2つの目標車輪速に向けて収束させる切換収束制御を実行するよう構成したため、単一収束制御により高い制動力を得ることができるとともに、切換収束制御による各目標車輪速への収束に要する時間の短縮を図って疑似車体速の演算精度を向上させることができるものであり、制御品質を高めることができるという効果が得られる。
また、請求項4に記載の発明では、単一収束制御を前2輪に対して実行するとともに、切換収束制御を後2輪に対して実行するよう構成したため、高い制動力を発揮させ、制動距離の短縮を図ることと、疑似車体速の検出精度向上を図るのを合理的に達成できる。
また、請求項5に記載の発明では、旋回時には、前旋回外輪について前記単一収束制御を実行し、一方、他の輪については、前記切換収束制御を実行するよう構成したため、最も輪荷重が重くなる前旋回外輪について、最も低い値の目標車輪速に向けて単一収束制御を実行することにより、高い制動力を得ることができるとともに、前旋回内輪および後輪輪について切換収束制御を実行することで、急制動により後輪が車体速に復帰しない状態となっても、前旋回内輪に車輪速により疑似車体速を求めることができ、よって、疑似車体速の高い検出精度を確保することができるという効果が得られる。
また、請求項6に記載の発明は、旋回時において、急旋回判断時には、前2輪について前記単一収束制御を実行する一方、後2輪について前記切換収束制御を実行し、また、非急旋回判断時には、後旋回内輪を除く3輪について前記単一収束制御を実行する一方、後旋回内輪について前記切換収束制御を実行するよう構成したため、後旋回内輪のみ切換収束制御を実行して、疑似車体速を求めることを可能としながら、その他の3輪について単一収束制御を実行することにより高い制動力を得ることができ、また、急旋回時には、後旋回内輪の輪荷重が極めて小さくなって車体速に復帰しなくなるおそれがあるため、後2輪について切換収束制御を実行することにより、疑似車体速を求めるのに使用できる車輪速を形成し、前2輪について単一収束制御を実行して高い制動力を得ることができるという効果が得られる。
以下、本発明のブレーキ制御装置を実現するための最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
(実施例1)
図2は実施例のブレーキ装置の要部を示す構成図であって、図中1はマスタシリンダである。このマスタシリンダ1は、運転者が図外のブレーキペダルを操作することにより液圧を発生するよう構成されている。
前記マスタシリンダ1は、ブレーキ回路2を介してホイルシリンダ3に接続されている。そして、ブレーキ回路2の途中には、ブレーキ回路2の上流(マスタシリンダ1側)と下流(ホイルシリンダ3側)とを連通させてホイルシリンダ3のブレーキ液圧を増圧可能な増圧状態(実際には増圧を行うのみではなくマスタシリンダ圧が低下すれば減圧も実行される)と、ホイルシリンダ3のブレーキ液をドレン回路4に逃がしてホイルシリンダ圧を低下させる減圧状態と、ブレーキ回路2を遮断してホイルシリンダ3のブレーキ液圧を保持する保持状態とに切替可能な切替弁5が設けられている。したがって、ホイルシリンダ2の液圧は、切替弁5の切り替えに基づいて任意に増減制御可能である。
また、前記ドレン回路4には、ブレーキ液を貯留可能なリザーバ6が設けられている。そして、前記リザーバ6に貯留されているブレーキ液をブレーキ回路2の前記切替弁5よりも上流位置に還流させるポンプ7が設けられている。
上述した図2において一点鎖線で囲まれた範囲の構成は、ブレーキユニット11として1つにまとめられている。図2では1つの車輪について構成を説明しているが全体としては図3に示すように構成され、前記ブレーキユニット11は、4つの車輪FR,FL,RR,RLの各ホイルシリンダ3(図3において図示省略)のブレーキ液圧を任意に制御することができるよう構成されている。
前記ブレーキユニット11における切替弁5,ポンプ7の作動は、コントロールユニット12により制御される。このコントロールユニット12は、入力手段として各車輪FR,FL,RR,RLの回転速度を検出する車輪速センサ13,13,13,13を備え、制動時において車輪ロックを防止するABS制御を実行する。
次に、実施例1のABS制御について説明する。
図4〜図6は実施例1のABS制御の流れを示すフローチャートであり、まず、図4のステップ101で、所定のイニシャライズを実行した後、ステップ102において、各車輪速センサ13から信号を読み込んで各輪ごとに車輪速Vwを算出する。
ステップ103では、後輪2輪の車輪速Vwから疑似車体速Viを算出する。この詳細については、図5に基づき後述する。続く、ステップ104では、第1目標車輪速MVw1および第2目標車輪速MVw2の2つの目標車輪速MVwを算出する。第1目標車輪速MVw1は疑似車体速Viに近い値(これを浅い値と称する)であり、一方、第2目標車輪速MVw2は従来の減圧閾値λ1に相当する値(これを深い値と称する)であるが、詳細については、図6に基づき後述する。
ステップ105では、各目標車輪速MVw1,MVw2に基づいて、各目標車輪速MVw1,MVw2に応じた増減圧パルスTの算出および出力を行う。本実施例1では、増減圧パルスTを、いわゆるPID(収束)制御に基づいて求めるものであり、まず、車輪速Vwと目標車輪速MVwとの差dVwを求め、この差dVwに基づいて、T=K11×dVw+K12×積分(dVw)+K13×微分(dVw)により求める。なお、K11,K12,K13は、それぞれゲインである。
ステップ106では、10msが経過したか否かを判定し、10msの経過後にステップ102に戻る。すなわち、本実施例では、以上の流れを10msが経過する度に実行するものである。
次に、図5のフローチャートに基づいて、ステップ103の疑似車体速Viの求め方について説明する。
ステップ1001では、ABS制御が実行中であるか否かを、前回(10ms前)にABSフラグASがセット(=1)されているか否かにより判定し、非実行時にはステップ1002に進んで、4つの車輪速Vwの中から最も高い値を選択した(セレクトハイ)セレクト車輪速Vfsを疑似車体速Viとする。なお、セレクト車輪速Vfsとしては、セレクトハイ(最も高い値)ではなく、高い方から2番目の値など他の値であってもよい。
一方、ステップ1001においてABS制御中であれば、ステップ1003に進んで、前々回(20ms前)が非ABS制御中であるか否かを判定し、YESすなわちABS制御の開始時点でステップ1004に進み、疑似車体速Viを基準速度V0とするとともに、タイマをリセットする処理を行う。
ステップ1005では、制御サイクルごとにタイマのカウントを行い、続くステップ1006では、疑似車体速Viとセレクト車輪速Vfsとの分岐判断を、FVP=1であるか否かにより行い、YESすなわち分岐判断時にはステップ1007に進んで、その時点の疑似車体速度Viを分岐速度Vpとする。
次に、ステップ1008〜1010において、疑似車体加減速度Vidを形成するもので、まず、ステップ1008において、ABS制御の1サイクル目か2サイクル目以降であるか否かをFCYCLE=0であるか否かにより判定し、1サイクル目では、減速度が解らないため、ステップ1010に進んで、路面μが大きい時の車両の最大加減速度を想定した値Vidpに基づいて疑似車体加減速度Vidを設定する。それに対して、2サイクル目以降は、ステップ1009に進んで、ステップ1004,1005,1007で求めた基準速度V0,分岐速度Vp,カウントタイマT0の値を用いて、制御サイクル当たりの減速度Vidを設定する。
続くステップ1011では、10ms前の疑似車体速度Vi(10ms前)および疑似車体加減速度Vidに基づいて疑似車体速度Viを求める。
さらに、ステップ1012では、疑似車体速度Viとセレクト車輪速度Vfsとの値の大小関係の判別を行い、セレクト車輪速Vfsの方が大きい場合にはステップ1013に進んで、セレクト車輪速Vfsを疑似車体速Viとする。
以上のように、疑似車体速Viは、ABS制御の非実行時には、セレクト車輪速Vfsから形成し、ABS制御時には、1サイクル目は、予め設定された急減速時の減速度Vidpに基づいて推定し、2サイクル目以降は、タイマのカウント値T0などに基づいた実際の減速状態に基づいて推定するが、この推定値よりもセレクト車輪速Vfsの方が大きい場合には、セレクト車輪速Vfsにより形成する。
次に、図6のフローチャートに基づいて、ステップ104における各目標車輪速MVw1,MVw2の求め方を説明する。
ステップ201では、疑似車体速Viに対してそれぞれ係数K1,K2を乗じて第1目標車輪速MVw1および第2目標車輪速MVw2を算出する。
すなわち、MVw1=K1×Vi,MVw2=K2×Viである。
ステップ202では、制御輪が前輪であるか否かを判定し、前輪である場合はステップ203に進んで、対象輪(前輪)目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2とする。
一方、後輪の場合は、ステップ202からステップ204に進んで、前回の制御周期における車輪速Vw(10ms前)が、前回の第2目標車輪速MVw2(10ms前)よりも大きく、かつ、今回の車輪速Vwが、今回の第2目標車輪速MVw2以下であるか否か、すなわち、車輪速Vwが深い値である第2目標車輪速MVw2を横切ってロック傾向が強い状態であるか否か、を判定し、YESの場合はステップ205に進んで、対象輪(後輪)の目標車輪速MVwを第1目標車輪速MVw1とする。
ステップ206では、前回の制御周期における車輪速Vw(10ms前)が、前回の第1目標車輪速MVw1(10ms前)未満であり、かつ、今回の車輪速Vwが、今回の第1目標車輪速MVw1以上であるか否か、すなわち、車輪速Vwが浅い値である第1目標車輪速MVw1を横切って疑似車体速Viに近づいているか否かを判定し、YESの場合にはステップ207に進んで対象輪(後輪)の目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2とし、NOの場合にはステップ208に進んで目標車輪速MVwを前回値MVw(10ms前)とする。
次に、実施例1の作動を図7および図8に基づいて説明する。
図7に示すように、本実施例1では、後輪の車輪速Vwに基づいて疑似車体速Viを求め、さらに、この疑似車体速Viよりも僅かに低い(浅い)値である第1目標車輪速MVw1と、この第1目標車輪速MVw1よりもさらに低い(深い)値である第1目標車輪速NVw2を求める。
そして、前輪については、図7(a)に示すように、PID制御に基づいて、車輪速Vwを、制動時に最も好ましいスリップ率である第2目標車輪速MVw2に向けて収束させる制御を実行する。
それに対して、後輪については、図7(b)に示すように、車輪速Vwが第2目標車輪速MVw2に対して低い側に横切れば、目標車輪速MVwを浅い値である第1目標車輪速MVw1としてこの値に向けて収束制御を行い、また、車輪速Vwが第1目標車輪速MVw1に対して高い側に横切れば、目標車輪速MVwを深い値である第2目標車輪速MVw2としてこの値に向けて収束制御を行うという制御を繰り返す。
したがって、従来は、図8(a)に示すように、4輪の全輪が一旦疑似車体速Viに復帰し、これらの最大値に基づいて疑似車体速Viを作成していたが、本実施例1では、同図(b)に示すように、後輪2輪の車輪速Vwのみが疑似車体速Viに復帰し、これら後輪の車輪速Vwの最大値に基づいて疑似車体速Viを作成し、前輪については、車輪速Vwが深い目標値である第2目標車輪速MVw2に収束させる制御を実行している。このように、輪荷重が重い前輪の車輪速Vwは、疑似車体速Viに復帰することがなく、制動力が効率よく得られるスリップ率の近傍に維持され続けるため、高い制動力が発揮されて、制動距離の短縮を図ることができる。
このように、本実施例1では、疑似車体速Viを形成するにあたり、前後加速度センサを用いない安価な構成でありながら、前輪については深い第2目標車輪速MVwに収束させることで、高い制動力を得て、制動距離の短縮を図ることができるという効果が得られる。
また、後輪についても、減圧時には、第2目標車輪速MVw2に向けて収束制御(PID制御)を行うとともに、増圧時には、第1目標車輪速MVw1に向けて収束制御(PID制御)を行うように構成しているため、従来のように増圧時に決まったパルスで緩増圧を行うのに比べて、短時間に増圧を行うことができ、この点でも制動距離の短縮を図ることができるという効果が得られる。
なお、本実施例1では、後輪についても、収束制御を行うようにしたが、後輪について従来通りの緩増圧を実行する構成としても、所期の制動距離の短縮を図るという効果は得ることができる。
(実施例2)
次に、実施例2のブレーキ制御装置について説明する。なお、この実施例2は、実施例1の変形例であり、基本的構成は実施例1と同一であるので説明を省略し、また、制御の流れについても、実施例1との相違点のみを説明する。
この実施例2にあっては、実施例1のステップ104における目標車輪速MVwを算出する詳細が実施例1と異なる。これを図9のフローチャートにより説明すると、ステップ301において、疑似車体速ViにそれぞれゲインK21,K22,K23を乗じて、第1目標車輪速MVw1,第2目標車輪速MVw2,第3目標車輪速MVw3を算出する。ちなみに、各目標車輪速MVw1〜3は、図10に示すように、MVw1,MVw3,MVw2の順に疑似車体速Viに対して徐々に深い値となるよう各ゲインK21<K23<K22を設定しており、この実施例2の場合、第2目標車輪速Mvw2が、制動時に最も高い制動力が発揮できる車輪速(スリップ率)である。
ステップ302では、対象輪が前輪であるか否かを判定し、前輪(YES)の場合は、ステップ303に進んで、目標車輪速MVwを第2目標車輪速Mvw2とする。
一方、ステップ302において、NOすなわち対象輪が後輪の場合には、ステップ304に進んで、実施例1のステップ204と同様に、車輪速Vwが第3目標車輪速Mvw3に対してこれよりも高い側から低い側に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合にはステップ305に進んで目標車輪速MVwを第1目標車輪速MVw1とし、一方、ステップ304において第3目標車輪速Mvw3を横切っていない場合にはステップ306に進んで、車輪速Vwが第1目標車輪速MVw1に対して高い側から低い側に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合にはステップ307に進んで、目標車輪速MVwを第3目標車輪速Mvw3に切り換え、横切ってない場合には目標車輪速MVwとして前回の目標車輪速MVwを保持する。
次に、実施例2の作動を図10のタイムチャートにより説明する。
この実施例2では、図示のように第1〜第3目標車輪速MVwを作成し、前輪については、最も深く設定された第2目標車輪速Mvw2に収束するよう制御する。
これに対して、後輪は、第1目標車輪速MVw1と第3目標車輪速Mvw3とに切り換えながら、各目標車輪速MVwに向けて収束制御する。
したがって、後輪は、周期的に車体速に近付けるようにして、後輪の車輪速Vwに基づいて疑似車体速Viを精度高く求めることができ、かつ、後輪については目標車輪速MVwを浅めに設定していることにより、いっそう疑似車体速Viの検出精度が高い。
そして、前輪については、実施例1と同様に、深く設定している第2目標車輪速Mvw2に収束させているため、高い制動力が得られ、制動距離の短縮を図ることができる。
(実施例3)
次に、実施例3のブレーキ制御装置について説明する。なお、この実施例3は、実施例1の変形例であり、相違点としては、図示は省略するが、コントロールユニット12は、入力手段として、操舵角センサ,ヨーレイトセンサ,横加速度センサを有している。
次に、図11により実施例3の制御流れについて説明する。
ステップ101〜105については実施例1と同様である。
ステップ104に続くステップ402では、図示を省略した操舵角センサ,ヨーレイトセンサ,横加速度センサの出力値を取り込み、続くステップ402において、旋回中か直進中かを判断する。すなわち、操舵角が、予め設定された操舵角しきい値よりも大きく、かつ、横加速度が、予め設定された横加速度しきい値よりも大きい場合に旋回中と判断し、また、操舵角が予め設定された負の横加速度しきい値よりも小さく、かつ、横加速度が予め設定された負の横加速度しきい値よりも小さい時に旋回中と判断し、これ以外は、直進中と判断する。
上記ステップ402において直進中と判断した時には、ステップ403において後述する第2制御目標決定処理を実行する。一方、ステップ402において旋回中と判断した時には、ステップ404に進んで、各輪荷重を推定する演算を行い、さらにステップ405に進んで、旋回状態判断を実行する。この旋回状態判断は、ステップ404で求めた輪荷重に基づいて、後内輪の輪荷重が充分に得られる緩旋回状態であるか、後内輪の輪荷重が非常に小さい急旋回状態であるかを判定し、緩旋回時にはステップ406に進んで第1制御目標決定処理を行い、急旋回時にはステップ403に進む。
これらステップ403あるいは406において決定した各目標車輪速MVwに基づいてステップ105において、増減圧パルスTを決定する。
次に、まず、ステップ406で実行する第1制御目標決定処理について説明する。
図12は緩旋回時に実行する第1制御目標決定処理を示すフローチャートであって、ステップ4061では、対象輪が後内輪であるか否かを判定し、後内輪以外はステップ4067に進んで、目標車輪速MVwとして深い値である第2目標車輪速MVw2に設定する。
後内輪の場合は、ステップ4062に進んで、車輪速Vwが第2目標車輪速MVw2に対して、上から下に横切ったか否かを判定し、YESの場合には、目標車輪速MVwを浅い値である第1目標車輪速MVw1に設定する。
一方、ステップ4062でNOと判断した場合には、ステップ4064に進んで、車輪速Vwが第1目標車輪速MVw1に対して下から上に横切ったか否かを判定し、YESの場合には、ステップ4065に進んで目標車輪速MVwを深い値である第2目標車輪速MVw2に設定する。ステップ4064においてNOと判断された場合には、ステップ4066に進んで目標車輪速MVwとして前回値MVw(10ms前)を保持する。
すなわち、緩旋回時には、図13(a)に示すように、斜線で示す後内輪以外の3輪については目標車輪速MVwを深い値である第2目標車輪速MVw2に設定し、後内輪のみ、車輪速Vwが各目標車輪速MVw1,MVw2を横切る度に、遠い側の目標車輪速に交互に切り換える。
次に、急旋回時に行うステップ403の第2制御目標決定処理について図14のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ4031では、対象輪が前輪であるか否かを判定し、前輪である場合にはステップ4032に進んで目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2に設定する。
一方、対象輪が後輪の場合には、ステップ4033に進んで、車輪速Vwが第2目標車輪速MVw2に対して上から下に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合にはステップ4034に進んで、目標車輪速MVwを第1目標車輪速MVw1に設定する。また、ステップ4033においてNOと判断された場合には、ステップ4035に進んで、車輪速Vwが第1目標車輪速MVw1に対して下から上に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合には、ステップ4036に進んで、目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2に設定し、横切っていない場合には、ステップ4037に進んで目標車輪速MVwを前回値に保持する。
すなわち、急旋回時には、図13(b)に示すように、斜線で示す前輪については目標車輪速MVwを深い値である第2目標車輪速MVw2に設定し、後輪については、車輪速Vwが各目標車輪速MVw1,MVw2を横切る度に、遠い側の目標車輪速に交互に切り換える。
以上説明した、実施例3では、直進走行時、および急旋回時には、前輪については、深い値である第2目標車輪速MVw2に設定し、この値に向けてPID制御により収束させることにより高い制動力を得ることができ、一方、後輪については、実施例1,2と同様に、目標車輪速MVwを浅い第1目標車輪速MVw1と深い第2目標車輪速MVw2とに交互に切り換えながらPID制御を行ってFて、車輪速Vwを疑似車体速Viを正確に求めることができるまで減圧させながらも、高い制動力を得ることができる。
また、緩旋回時には、旋回内後輪のみ、疑似車体速Viに対応させ、残りの3輪については深い第2目標車輪速MVw2に向けてPID制御により収束させるため、より高い制動力を得ることができる。また、緩旋回時であるから、旋回内後輪は、充分な輪荷重を有し、車体速に対応した値となる。
(実施例4)
実施例4は、実施例3の変形例であり、実施例3のステップ402において、旋回中と判断した後の処理が異なる。すなわち、実施例4にあっては、旋回時には、前旋回外輪の目標車輪速MVwを深く形成するようにした例である。
これを図15のフローチャートにより説明すると、ステップ501では、対象輪が前旋回外輪であるか否かを判定し、前旋回外輪である場合にはステップ502に進んで目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2に設定する。
一方、対象輪が前旋回外輪の場合には、ステップ503に進んで、車輪速Vwが第2目標車輪速MVw2に対して上から下に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合にはステップ504に進んで、目標車輪速MVwを第1目標車輪速MVw1に設定する。また、ステップ503においてNOと判断された場合には、ステップ505に進んで、車輪速Vwが第1目標車輪速MVw1に対して下から上に横切ったか否かを判定し、このように横切った場合には、ステップ506に進んで、目標車輪速MVwを第2目標車輪速MVw2に設定し、横切っていない場合には、ステップ507に進んで目標車輪速MVwを前回値に保持するものである。
すなわち、急旋回時には、図16に示すように、斜線で示す前旋回外輪については目標車輪速MVwを深い値である第2目標車輪速MVw2に設定し、この第2目標車輪速MVw2に向けてPID制御により収束させる。この時の車輪速Vwの変化およびホイルシリンダ圧の変化を図17(a)に示す。一方、その他の3輪については、車輪速Vwが各目標車輪速MVw1,MVw2を横切る度に、遠い側の目標車輪速に交互に切り換え、この2つの目標車輪速MVw1,MVw2に向けて交互に収束させる。この時の車輪速Vwの変化およびホイルシリンダ圧の変化を図17(b)に示す。
このように、実施例4では、輪荷重が一番かかる前旋回外輪の目標車輪速MVwを深く設定することで、高い制動力を得ることができる。また、急旋回時には、輪荷重の移動のために減圧を行っても後旋回内輪の車輪速が車体速まで復帰しないことがあり、さらに、後輪駆動車にあっては、エンジンブレーキの影響を受けて、これによっても車輪速が車体速まで復帰しない可能性があるが、これらの影響を受けない前旋回内輪を含んだ3輪により疑似車体速Viを形成するため、疑似車体速Viの算出精度を向上させることができる。
なお、直進時および緩旋回時には、前輪2輪の目標車輪速MVwを深く設定する一方、後輪2輪の目標車輪速MVwを各目標車輪速MVw1,MVw2交互に切り換えるものである。
本発明のブレーキ制御装置を示すクレーム対応図である。 実施例1の要部を示す構成図である。 実施例1のブレーキ制御装置を示す全体図である。 実施例1のABS制御のフローチャートである。 実施例1の疑似車体速を求めるフローチャートである。 実施例1の目標車輪速を求めるフローチャートである。 実施例1の作動例を示すタイムチャートである。 従来技術と実施例1の比較説明図である。 実施例2の目標車輪速を求めるフローチャートである。 実施例2の作動例を示すタイムチャートである。 実施例3のABS制御のフローチャートである。 実施例3の緩旋回時における目標車輪速を求めるフローチャートである。 実施例3の作動説明図である。 実施例3の急旋回時における目標車輪速を求めるフローチャートである。 実施例4の旋回時の目標車輪速を求めるフローチャートである。 実施例4の作動説明図である。 実施例4の作動例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 マスタシリンダ
2 ブレーキ回路
3 ホイルシリンダ
4 ドレン回路
5 切替弁
6 リザーバ
7 ポンプ
11 ブレーキユニット
12 コントロールユニット
13 車輪速センサ

Claims (6)

  1. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第2目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、を備え、
    ABS制御時には、後輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、前記第1目標車輪速と前記第2目標車輪速との間の値である第3目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第3目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第3目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、を備え、
    ABS制御時には、後輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  3. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第2目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、
    車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて旋回時であるか否かを判断する旋回判断手段と、を備え、
    旋回時には、前旋回外輪を除く3輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前旋回外輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  4. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、前記第1目標車輪速と前記第2目標車輪速との間の値である第3目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第3目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第3目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、
    車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて旋回時であるか否かを判断する旋回判断手段と、を備え、
    旋回時には、前旋回外輪を除く3輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前旋回外輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  5. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第2目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第2目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、
    車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて急旋回状態であるか否かを判断する急旋回状態判断手段と、を備え、
    急旋回判断時には、後輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、また、非急旋回判断時には、後旋回内輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、後旋回内輪を除く3輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  6. 車両の各輪の制動用のブレーキ液圧を、それぞれ独立して制御可能なブレーキユニットと、
    各輪の車輪速を検出する車輪速センサと、
    各車輪速センサからの入力に基づいて推定車体速である疑似車体速を求める疑似車体速演算手段と、
    前記疑似車体速ならびに車輪速に基づいて車輪ロックを防止するようブレーキユニットを作動させるABS制御を実行する制御手段と、
    を備えたブレーキ制御装置において、
    前記制御手段は、
    疑似車体速に基づいて、疑似車体速よりも僅かに低いか疑似車体速と同一の所定の第1目標車輪速と、前記第1目標車輪速よりも低く設定された第2目標車輪速と、前記第1目標車輪速と前記第2目標車輪速との間の値である第3目標車輪速と、を求める目標車輪速演算手段と、
    ABS制御時に、車輪速が第1目標車輪速以上となったら、目標車輪速を第3目標車輪速に切り換え、一方、車輪速が第3目標車輪速以下となったら目標車輪速を第1目標車輪速に切り換える目標車輪速切換手段と、
    車両挙動を検出する検出手段の入力に基づいて急旋回状態であるか否かを判断する急旋回状態判断手段と、を備え、
    旋回時において、急旋回判断時には、後輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、前輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、また、非急旋回判断時には、後旋回内輪の車輪速を目標車輪速切換手段が切り換える2つの目標車輪速に収束させる切換収束制御と、後旋回内輪を除く3輪の車輪速を第2目標車輪速に収束させる単一収束制御と、を実行し、前記各目標車輪速に収束するよう各輪に制動力を与えることを特徴とするブレーキ制御装置。
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