JP2008221180A - エアフィルタのシール構造 - Google Patents

エアフィルタのシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008221180A
JP2008221180A JP2007066685A JP2007066685A JP2008221180A JP 2008221180 A JP2008221180 A JP 2008221180A JP 2007066685 A JP2007066685 A JP 2007066685A JP 2007066685 A JP2007066685 A JP 2007066685A JP 2008221180 A JP2008221180 A JP 2008221180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
filter frame
base
filter
seal structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007066685A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tono
伸幸 東野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP2007066685A priority Critical patent/JP2008221180A/ja
Publication of JP2008221180A publication Critical patent/JP2008221180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】軟質シール材から分離等した液状物がエア下流側に滴下するのを防止する。
【解決手段】エアフィルタ装置10のフィルタ枠13の外周面13Dに、鍔状のベース20を連設する。ベース20の上面20Bに、仕切り壁23を隔てて形成される周状の第1及び第2の溝25、26を形成する。第2の溝26は、第1の溝25より外周側に配置する。第1の溝25の内部に軟質シール材28を充填する。ベース20の上方に、枠形状の天部30を設ける。天部30はフィルタ枠13を収納するためのケーシング11に連設する。天部30には、下方に突出する周状の突出部31を連設する。突出部31は、第1の溝25の内部の軟質シール材28に押し入れられ、これによりベース20と天部30の間がシールされる。軟質シール材28から分離等された液状物は、第2の溝26側に流れ、第2の溝26の内部に溜まる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゲル状シール材が充填された溝内部に、突出部が挿入されてシールが行われるエアフィルタのシール構造に関する。
エアフィルタ装置は、例えば、ケーシングにHEPAフィルタ、UEPAフィルタ等の高性能フィルタが取り付けられ、天井などから吊り下げられて使用される。この種のフィルタとしては、フィルタ枠とケーシングの間にガスケットが介挿され、ケーシングとフィルタ枠との間がシールされるものが知られている。
また、例えば、軟質シール材を用いてケーシングとフィルタ枠との間がシールされるものも知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、例えば、フィルタ枠に溝部が設けられ、その溝部内部に軟質シール材が充填されると共に、ケーシングにエッジ状の突出部が設けられ、その突出部が溝内部に充填された軟質シール材の内部に押し込まれてシールが行われる。
軟質シール材としては、例えば、ウレタン系、シリコーン系等のゲル状シール材や、ワセリンやワックス等の常温において固形又は半固形物のシール材が用いられる。軟質シール材を用いてシールする方法は、一般的に、ガスケットを用いる場合に比べシール性が優れている。
特公平2−61292号公報
しかし、ゲル状シール材は、通常、柔軟性を出すために可塑剤やシリコーンオイルが配合され、それらは、圧力や振動の作用により、経年により液状物としてゲルから分離され、エア下流側に滴下され、清浄空間を汚染する場合がある。また、ワセリンやワックス等のシール材も、高温環境下で使用されると、一部が液状化するので、エア下流側に滴下されることがある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、軟質シール材の一部が溶融して液状化し、又は液状物が分離しても、その液状物がエア下流側に滴下することが防止されるエアフィルタのシール構造を提供することを目的とする。
本発明に係るエアフィルタのシール構造は、大気中の微粒子を除去するための濾材が内部に挿入されるフィルタ枠、及びそのフィルタ枠が取り付けられる被取付体のうちいずれか一方に設けられ、一方向に向けて開口し、その一方向側から見ると、周状に形成される第1の溝と、被取付体及びフィルタ枠の他方に設けられると共に、第1の溝に対応して周状に形成され、一方向とは反対方向である他方向に向けて突出することにより、第1の溝の内部に挿入される突出部と、第1の溝内部に充填されると共に、第1の溝内部に挿入された突出部が押し入れられることにより、フィルタ枠と被取付体との間をシールする軟質シール材と、第1の溝の側面を形成する仕切り壁を隔てて、第1の溝の内周側又は外周側に周状に形成される第2の溝とを備えることを特徴とする。
なお、第1及び第2の溝がフィルタ枠に設けられ、突出部が被取付体に設けられる場合、第2の溝は第1の溝の外周側に形成される。一方、第1及び第2の溝が被取付体に設けられると共に、突出部がフィルタ枠に設けられる場合、第2の溝は第1の溝の内周側に形成される。
第2の溝の内部には、例えば、軟質シール材から分離され、または溶融されて液状化された液状物を吸収するためのオイル吸収材料が配置されることが好ましい。
本発明に係るエアフィルタのシール構造は、例えば、フィルタ枠及び被取付体のうち一方に設けられ、上方に向けて開口する第1及び第2の溝が形成されるベースと、フィルタ枠及び被取付体のうち他方に設けられると共に、ベースの上方に第2の溝の全周を覆うように配置された天部とを備えることが好ましい。また、例えば、第1及び第2の溝は上方に向けて開口すると共に、突出部は天部から下方に向けて突出し、第1の溝の内部に挿入される。
第2の溝は、例えば、一方の側面が仕切り壁によって構成されると共に、他方の側面がベースに設けられた側壁によって形成される。そして側壁の先端部は、全周にわたって、天部の下面に当接することが好ましい。一方、仕切り壁の先端部は天部の下面に接触しないように形成されるが好ましい。なお、仕切り壁及び側壁は、例えば、平板状のベースから立ち上げられて形成される。
本発明においては、例えば、被取付体が箱型形状を呈すると共に、フィルタ枠が被取付体の内部に配置され、さらに、上記ベース及び天部は、上方から見るとフィルタ枠の開口部を取り囲むように枠状に形成され、第1及び第2の溝はベースに設けられると共に、第1の溝は、フィルタ枠の開口部を取り囲むように周状に形成される。ここで、第2の溝が第1の溝の外周側に配置される場合、ベースは、その内縁が全周にわたってフィルタ枠の外周に連設され、あるいはフィルタ枠と一体に形成される一方、天部は、その外縁が全周にわたってケーシングに連設され、あるいはケーシングに一体に形成されることが好ましい。また、第2の溝が第1の溝の内周側に配置される場合、ベースは、その外縁が全周にわたって被取付体に連設され、あるいは被取付体と一体に形成される一方、天部は、その内縁全周が、フィルタ枠の外周面の全周にわたって連設され、あるいはフィルタ枠に一体に形成されることが好ましい。
本発明においては、第1の溝に充填された軟質シール材から分離され、又は溶融された液状物は、第2の溝の内部に溜められるので、液状物がエア下流側に滴下することが防止される。
以下図面を参照しつつ、本発明について説明する。図1、2は、本発明の第1の実施形態に係るエアフィルタ装置を示す。エアフィルタ装置10は、ケーシング(被取付体)11と、ケーシング11の内部に取り付けられるフィルタ枠13と、フィルタ枠13の内部に挿入され、大気中の微粒子を除去するための濾材14とを備える。
ケーシング11は、内部にフィルタ枠13に対応した収納空間15が形成された箱形形状を呈すると共に、下方に収納空間15の開口部16が形成され、例えば、天井に吊り下げられて設置される。ケーシングの開口部16は、方形又は矩形の四角形状を呈する。フィルタ枠13は、方形又は矩形の四角枠形状を呈することにより、上方及び下方が開口され、上方開口部13A及び下方開口部13Bが形成される。
フィルタ枠13は、ケーシング11の下方の開口部16からケーシング11の内部に収納されており、フィルタ枠13の下方開口部13Bは、ケーシング11の下方の開口部16と略同一平面上に配置される。フィルタ枠13は例えば、固定金具等の固定部材によってケーシングに固定されている。
濾材14は、濾紙がジグザグ状に折り込まれて形成されており、その外周面がフィルタ枠13の内周面13Cに、接着剤17によって接着されてフィルタ枠13の内部に装着される。エアフィルタ装置10には、上方側から下方側にエアが流入され、フィルタ枠13の上方開口部13Aがエア流入側になると共に、フィルタ枠13の下方開口部13B、すなわちケーシング11の開口部16がエア流出側となる。
フィルタ枠13の下方縁部13Eの外周面13Dには、その全周にわたって、フィルタ枠13と一体的に鍔状に形成された、平板状のベース20が連設される。ベース20は、上方から見るとフィルタ枠13の開口部13A、13Bを取り囲む四角形の枠状に形成される。なお、ベース20の外縁部20Aはケーシング11の内周面11Aから離間している。
また、フィルタ枠13の下方縁部13E及び上方縁部13Fの内周面13Cには、その全周にわたって、内側に向けて突出するガード部27が設けられる。ガード部27は、フィルタ枠の内周面13Cの上に接着剤17が充填されるとき、接着剤17がフィルタ枠の内周面13Cから溢れ出るのを防止する。
枠状に形成されたベース20の外縁部20Aには、その上面20Bから上方に向かって立ち上げられる外側壁21が連設される。外側壁21は、フィルタ枠13を取り囲むように全周にわたって立ち上がられ、四角形の周状、すなわち四角周状に形成される。フィルタ枠11の外周面13Dと外側壁21との間における、ベース20の上面20Bには、上方に向かって立ち上げられる仕切り壁23が連設される。仕切り壁23は、外側壁21及び外周面13Dに略平行な四角周状に形成される。仕切り壁23は、その立ち上がり高さが外側壁21の立ち上がりの高さと同一である。
以上の構成により、フィルタ枠13には、仕切り壁23及びフィルタ枠13の外周面13Dを溝側面とし、ベース20の上面20Bを溝底面とする、断面四角形状の第1の溝25が設けられる。第1の溝25は上方に向けて開口し、上方から見るとフィルタ枠13の開口部13A、13Bを取り囲む四角周状に形成される。また、フィルタ枠13には、仕切り壁23を隔てて、第1の溝25の外周側に、上方から見ると第1の溝25を取り囲むように四角周状に形成される第2の溝26が設けられる。第2の溝26は、外側壁21及び仕切り壁23が溝側面になると共に、ベース20の上面20Bが溝底面となり、上方が開口する断面四角形状を呈する。
第1の溝25の内部には、軟質シール材28が充填されている。軟質シール材28としては、例えば、ゲル状シール材、又はワセリン及びワックスのような常温において固形又は半固形物のシール材が用いられる。ゲル状シール材には、シリコンゲル、ウレタンゲル等が用いられ、柔軟性を出すために、適当な量のシリコーンオイルや可塑剤が配合されている。
ケーシング11の内部であって開口部16近傍には、上方から見ると四角形の枠状に形成された平板状の天部30が設けられる。天部30は、その外縁30Eが全周にわたって、ケーシング11の内周面11Aの全周に連設されており、ケーシング11と一体に形成されている。天部30は、上方から見ると、その内縁部30Aがフィルタ枠13の外周面13Dから離間するように、フィルタ枠13を取り囲んでいる。
フィルタ枠13がケーシング11の内部に格納された状態において、天部30は、ベース20の上方に対向するように設けられ、第2の溝部26の上方を全周にわたって覆っている。
天板30の内縁部30Aには、下面30Dから下方(すなわち、ベース20)に向けて突出する突出部31が連設される。突出部31は、上方から見ると第1の溝25と同様に、フィルタ枠13(すなわち、開口部13A、13B)を取り囲む四角周状に形成される。ここで、天部30の内縁部30Aは、第1の溝25の上方に配置されており、したがって内縁部30Aから下方に向けて突出する突出部31は、全周にわたって、第1の溝25の内部に挿入される。すなわち、突出部31は第1の溝に対応して設けられる。また突出部31の先端は、先細り形状を呈している。
本実施形態では、フィルタ枠13がケーシング11の内部に格納されると、上述したように、突出部31が第1の溝25の内部に挿入される。そして、フィルタ枠13は、外側壁21及び仕切り壁23の上端が天部の下面30Dに当接するまで、上方に押し付けられ、その押し付けられた状態で、ケーシング11に固定部材によって固定して取り付けられている。
この取付状態において、第1の溝25の内部に挿入された突出部31は、第1の溝25内部の軟質シール材28に押し入れられ、天部30とベース20の間、すなわち、フィルタ枠13の外周面13Dとケーシング11の内周面11Aの間がシールされる。なお、突出部31の突出長さは、仕切り壁23及び外側壁21の立ち上がり高さより短いため、突出部31の先端は、ベース20には接触してない。
ゲル状シール材28は、第1の溝25の内部における内周側において、天部30に覆われずに外部に露出している。また、フィルタ枠13の上方側はエア流入側であり、天部30の上方側の空間の圧力はベース20の下方側の空間の圧力に比べ高くなっている。そのため、軟質シール材28は、外部に露出している部分において、上方から圧力が作用され、外周側に押し出されやすくなっている。
また、第1の溝25の内部は、軟質シール材28で満たされており、ゲル状シール材28は、第2の溝26の一部を覆う天部30の下面30Dに接触している。したがって、軟質シール材28が経年劣化され、液状物がゲルから分離され、又は加熱によりその一部が溶融されて液状化すると、その液状物は、毛細管現象により天部30の下面30Dと仕切り壁23との間から外周側に流れ出やすくなる。
本実施形態では、第1の溝25の外周側には第2の溝26が設けられており、流れ出た液状物は、第2の溝26の内部に溜まることとなる。ここで、第2の溝26は、軟質シール材28から分離され又は溶融され得る液状物の体積より十分に大きい容積を有しており、第2の溝26に一旦溜められた液状物は、天部30の下面30Dと外側壁21の間から外周側に流れ出ない。
また、天部30と仕切り壁23の間から第2の溝26側に流れ出た液状物は、天部30の下面30Dに沿って、下面30Dと外側壁21の接触部分近傍まで、流れ出ることがある。しかし、本実施形態では、外側壁21の上端は、第2の溝26を取り囲むように全周にわたって天部30の下面30Dに当接しているため、天部30に沿って流れ出た液状物は、外側壁21の上端によって遮られて、外周側に流れ出ることが防止される。
以上のように、本実施形態では、第1の溝25の外周側に第2の溝26が設けられることにより、第1の溝25から溢れ出た液状物は、第2の溝26に溜められる。したがって、ケーシング11の内周面11Aと外側壁21の間から液状物がエア下流側に滴下することが防止される。さらには、外側壁21の上端が天部30の下面30Dに当接することによっても、液状物がエア下流側に滴下することが防止される。したがって、エア下流側への液状物による汚染を防止することができる。また、ゲル状樹脂の経年劣化により液状物が分離されても、濾材性能が低下していない限り、エアフィルタ10を交換する必要がなくなる。
また、本実施形態において、フィルタ枠13は、例えば、対向して配置される第1及び第2の枠部材と、その第1及び第2の枠部材の一方の端部及び他方の端部同士を連結する第3及び第4の枠部材とによって構成される。これら第1〜第4の枠部材は、例えば押出成型により形成されるが、その押出成型のとき、外側壁21、仕切り壁23、及びベース20も併せて一体的に成型可能であるので、これら部材をフィルタ枠13に設けることは容易である。
なお、本実施形態では、ベース20の内縁部20Fは、フィルタ枠13の下縁部13Eにおいて、外周面13Dに連設されるが、フィルタ枠13の外周面13Dならばいずれの位置において連設されていても良い。この場合、ケーシング11の内周面11Aに連設される天部30の上下方向の位置は、ベース20の連設される位置に応じて変更される。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図である。なお、以下に示す図3〜6では、図1、2に示す部材と同一部材には同一符号が付されている。
第1の実施形態では、ベース20はフィルタ枠13の外周13Dに連設されたが、第2の実施形態では、ベース20は、フィルタ枠13の外周13Dに連設されずに、フィルタ枠13の上縁部13Fに形成されたガード部27と一体に形成されている。この場合、フィルタ枠13の外周面13Dが、第1の溝25の一方の溝側面を構成することはできないので、ガード部27の上面27Aにおいて、仕切り壁23の内周側には、さらに内側壁29が立ち上げられている。そして、その内側壁29が、フィルタ枠13の外周面13Dの代わりに、第1の溝25の一方の溝側面を構成する。なお、内側壁29は、仕切り壁23及び外側壁21と同様に、上方から見ると四角周状に形成される。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
なお、第2の実施形態では、ベース20がフィルタ枠13の上縁に一体的に形成される構成を示したが、その他の部分に一体的に形成されていても良い。また、第1及び第2の実施形態においては、天部30の外縁30Eは全周にわたってケーシング11に連設されていれば、内周面11A以外の部分に連設されていても良いし、天部30はケーシング11に一体に形成されていても良い。
図4は、本発明の第3の実施形態に係るエアフィルタ装置を示す。第1の実施形態では、仕切り壁23及び外側壁21のベース20の上面20Bからの立ち上がり高さは、同一であったが、第3の実施形態では、仕切り壁23の立ち上がり高さが外側壁21の立ち上がり高さより低くなっている。したがって、本実施形態では、第1の実施形態と同様に外側壁21は、第2の溝26を取り囲むように全周にわたって、その上端が天部30の下面30Dに当接されるが、仕切り壁23の上端は、天部30の下面30Dには接触されない。
本実施形態においても、第1の溝25の内部は、軟質シール材28で満たされており、また、第1の溝25の内部における内周側において、軟質シール材28には、上方側から圧力が作用される。そのため、軟質シール材28の液状物は外周側に溢れ出ることがある。しかし、本実施形態では、第1及び第2の溝25、26を隔てる仕切り壁23は、天部30の下面30Dに当接していない。したがって、液状物が第1の溝25から第2の溝26に流れ出るとき毛細管現象が起こらないので、軟質シール材28が第2の溝26側に流れ出るのが抑制される。
また、仕切り壁23が天部30の下面30Dに当接していないため、第1の溝25の内部に満たされた軟質シール材28は、天部30の下面30Dに接触しない。したがって、軟質シール材28の液状物は、天部30の下面30Dに沿って流れ出ないので、外側壁21と天部30との接触部分に液状物が到達するのが防止され、これにより、下流側への液状物の滴下が防止される。
図5は、本発明の第4の実施形態に係るエアフィルタ装置を示す。第4の実施形態においては、第2の溝26の内部にオイル吸収材料35が配置されていることを除いて第3の実施形態と同様である。オイル吸収材料35は、軟質シール材28から分離された液状物、又は溶融された液状物を吸収できるものであれば特に限定されないが、毛細管現象により液状物を吸収できるものが好ましく、例えば綿等で構成される織布、編布、不織布等の繊維材料、スポンジ等である。
本実施形態では、第2の溝26に溢れ出た液状物は、オイル吸収材料35によって吸収されて保持されるので、液状物がエア下流側に滴下されることがさらに有効に防止される。なお、本実施形態に係るオイル吸収材料35は、他の実施形態に適用されても良い。
図6は、本発明の第5の実施形態に係るエアフィルタ装置を示す。第1〜第4の実施形態では、第1及び第2の溝25、26がフィルタ枠13に設けられると共に、突出部31がケーシング11に設けられたが、本実施形態では、第1及び第2の溝25、26がケーシング11に設けられると共に、突出部31がフィルタ枠13に設けられる。以下、第5の実施形態について第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、四角形の枠状のベース20は、その外縁20Eが全周にわたって、ケーシング11の内周面11Aの全周に連設されると共に、その内縁部20Cはフィルタ枠13の外周面から離間している。一方、ベース20の上方に設けられる四角形枠状の天部30は、その内縁30Fが全周にわたって、フィルタ枠13の外周面13Dの全周に連設され、鍔状に形成される。また、天部30の外縁30Cはケーシング11の内周面11Aから離間している。
ベース20の内縁部20Cには、その上面20Bから、フィルタ枠13を囲むように全周にわたって上方に立ち上げられる四角周状の内側壁41が連設される。また、ベース20には、内側壁41とケーシング11の内周面11Aとの間において、上面20Bから上方に立ち上げられ、内側壁41を全周にわたって取り囲むように形成される四角周状の仕切り壁23が連設される。
第1の溝25は、ケーシング11の内周面11A及び仕切り壁23を溝側面とすると共に、上面20Bを溝底面として、断面四角形に形成される。そして、第1の溝25は、上方から見ると後述する第2の溝26を取り囲む四角周状に形成される。第2の溝26は、内側壁41及び仕切り壁23を溝側面とすると共に、ベース20の上面20Bを溝底面として、断面四角形に形成される。第2の溝26は、仕切り壁23を隔てて、第1の溝25の内周側に配置され、上方から見るとフィルタ枠13を取り囲む四角周状に形成される。
天部30の下面30Dの外縁部30Cには、下方に向けて突出部31が突出されている。突出部31は、上方から見ると第1の溝に対応して四角周状に形成され、その全周が第1の溝25の内部に挿入される。そして、突出部31は、第1の実施形態と同様に、第1の溝25の内部に充填された軟質シール材28に押し入れられ、これによりフィルタ枠13とケーシング11の間がシールされる。
本実施形態においても、軟質シール材28には、上方から圧力が作用され、天部30の下面30Dと仕切り壁23の間から、内周に向けてシール材の液状物が流れ出されるが、流れ出た液状物は、第2の溝26の内部に溜められるので、その液状物がエア下流側に滴下されることはない。また、内側壁41の上端は、フィルタ枠13を取り囲むように全周にわたって天部30の下面30Dに当接するので、天部30に沿って流れ出る液状物が、天部30と内側壁41との間から内周側に流れ出すのが防止される。
なお、本実施形態では、仕切り壁23の立ち上がり高さが内壁41の立ち上がり高さと同一であって、仕切り壁23の上端は、天部30の下面30Dに当接する。しかし、第3の実施形態のように、仕切り壁23の立ち上がり高さが内壁41の立ち上がり高さより低くされて、仕切り壁23の上端が、天部30の下面30Dに接触しないようにしても良い。
なお、ベース30は、その外縁20Eが全周にわたってケーシング11に連設されていれば、内周面11A以外の部分に連設されても良いし、またケーシング11と一体に形成されても良い。また、天部30は、フィルタ枠13の外周に連設されず、フィルタ枠13と一体に形成されていても良い。
エアフィルタ装置の概要を示す斜視図である。 第1の実施形態のシール構造を示すための断面図である。 第2の実施形態のシール構造を示すための断面図である。 第3の実施形態のシール構造を示すための断面図である。 第4の実施形態のシール構造を示すための断面図である。 第5の実施形態のシール構造を示すための断面図である。
符号の説明
10 エアフィルタ装置
11 ケーシング(被取付体)
13 フィルタ枠
14 濾材
20 ベース
21 外側壁
23 仕切り壁
25 第1の溝
26 第2の溝
28 軟質シール材
29 内側壁
30 天部
31 突出部
35 オイル吸収材料
41 内側壁

Claims (10)

  1. 大気中の微粒子を除去するための濾材が内部に挿入されるフィルタ枠、及びそのフィルタ枠が取り付けられる被取付体のうちいずれか一方に設けられ、一方向に向けて開口し、周状に形成される第1の溝と、
    前記被取付体及び前記フィルタ枠の他方に設けられると共に、前記第1の溝に対応して周状に形成され、前記一方向とは反対方向である他方向に向けて突出することにより、前記第1の溝の内部に挿入される突出部と、
    前記第1の溝内部に充填されると共に、前記第1の溝内部に挿入された突出部が押し入れられることにより、前記フィルタ枠と前記被取付体との間をシールする軟質シール材と、
    前記第1の溝の側面を形成する仕切り壁を隔てて、前記第1の溝の内周側又は外周側に周状に形成される第2の溝と
    を備えることを特徴とするエアフィルタのシール構造。
  2. 前記第1及び第2の溝がフィルタ枠に設けられると共に、前記突出部が被取付体に設けられ、前記第2の溝は前記第1の溝の外周側に形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタのシール構造。
  3. 前記第1及び第2の溝が被取付体に設けられると共に、前記突出部がフィルタ枠に設けられ、前記第2の溝は前記第1の溝の内周側に形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタのシール構造。
  4. 前記第2の溝の内部には、オイル吸収材料が配置されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタのシール構造。
  5. 前記第1の溝は、前記一方向側から見ると、前記フィルタ枠の開口部を取り囲むように周状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタのシール構造。
  6. 前記フィルタ枠及び前記被取付体のうち一方に設けられ、上方に向けて開口する前記第1及び第2の溝が形成されるベースと、
    前記フィルタ枠及び前記被取付体のうち他方に設けられると共に、前記ベースの上方に前記第2の溝の全周を覆うように配置された天部とを備え、
    前記突出部は前記天部から下方に向けて突出し、前記第1の溝の内部に挿入されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタのシール構造。
  7. 前記第2の溝は、一方の側面が前記仕切り壁によって構成されると共に、他方の側面が前記ベースに設けられた側壁によって形成され、前記側壁の先端部は、全周にわたって、前記天部の下面に当接することを特徴とする請求項6に記載のエアフィルタのシール構造。
  8. 前記仕切り壁の先端部は前記天部の下面に接触しないように形成されることを特徴とする請求項6に記載のエアフィルタのシール構造。
  9. 前記被取付体は箱型形状を呈すると共に、前記フィルタ枠は前記被取付体の内部に配置され、
    前記ベース及び天部は上方から見ると前記フィルタ枠の開口部を取り囲む枠状に形成され、
    前記第1及び第2の溝が前記ベースに設けられ、前記第1の溝が、前記上方側から見ると、前記開口部を取り囲むように形成されると共に、前記第2の溝が前記第1の溝の外周側に配置され、
    前記ベースは、前記内縁が全周にわたって前記フィルタ枠の外周に連設され、あるいは前記フィルタ枠と一体に形成され、
    前記天部は、その外縁が全周にわたって前記ケーシングに連設され、あるいは前記ケーシングに一体に形成されることを特徴とする請求項6に記載のエアフィルタのシール構造。
  10. 前記被取付体は箱型形状を呈すると共に、前記フィルタ枠は前記被取付体の内部に配置され、
    前記ベース及び天部は前記開口部を取り囲む枠状に形成され、
    前記第1及び第2の溝が前記ベースに設けられ、前記第1の溝が、前記上方側から見ると、前記フィルタ枠の開口部を取り囲むように形成されると共に、前記第2の溝が前記第1の溝の内周側に配置され、
    前記ベースは、その外縁が全周にわたって前記被取付体に連設され、あるいは被取付体と一体に形成され、
    前記天部は、その内縁が全周にわたって、前記フィルタ枠の外周面の全周に連設され、あるいは前記フィルタ枠に一体に形成されることを特徴とする請求項6に記載のエアフィルタのシール構造。
JP2007066685A 2007-03-15 2007-03-15 エアフィルタのシール構造 Pending JP2008221180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066685A JP2008221180A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 エアフィルタのシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066685A JP2008221180A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 エアフィルタのシール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008221180A true JP2008221180A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39840382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007066685A Pending JP2008221180A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 エアフィルタのシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008221180A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190015798A (ko) * 2017-08-07 2019-02-15 주식회사 화인메탈 천장형 겔 타입 에어필터 프레임 조립체
JP2019120486A (ja) * 2017-12-27 2019-07-22 ブルックバウアー ヴィルヘルム 調理蒸気を下方に排出するための排気ファン装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63111919A (ja) * 1986-10-30 1988-05-17 Toho Chem Ind Co Ltd ポリエチレングリコ−ルジメチルエ−テル組成物
JPH0261292B2 (ja) * 1985-12-10 1990-12-19 Nitta Kk
JPH0414121A (ja) * 1990-05-07 1992-01-20 Toshiba Corp 計算結果転送システム
JPH0474516A (ja) * 1990-07-16 1992-03-09 Nitto Denko Corp 疎水性多孔質膜の親水化方法
JPH06213487A (ja) * 1992-12-17 1994-08-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> プレナム・モジュール装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261292B2 (ja) * 1985-12-10 1990-12-19 Nitta Kk
JPS63111919A (ja) * 1986-10-30 1988-05-17 Toho Chem Ind Co Ltd ポリエチレングリコ−ルジメチルエ−テル組成物
JPH0414121A (ja) * 1990-05-07 1992-01-20 Toshiba Corp 計算結果転送システム
JPH0474516A (ja) * 1990-07-16 1992-03-09 Nitto Denko Corp 疎水性多孔質膜の親水化方法
JPH06213487A (ja) * 1992-12-17 1994-08-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> プレナム・モジュール装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190015798A (ko) * 2017-08-07 2019-02-15 주식회사 화인메탈 천장형 겔 타입 에어필터 프레임 조립체
KR102000444B1 (ko) * 2017-08-07 2019-07-16 주식회사 화인메탈 에어필터 프레임 조립체의 천장설치구조
JP2019120486A (ja) * 2017-12-27 2019-07-22 ブルックバウアー ヴィルヘルム 調理蒸気を下方に排出するための排気ファン装置
JP7441604B2 (ja) 2017-12-27 2024-03-01 ブルックバウアー ヴィルヘルム 調理蒸気を下方に排出するための排気ファン装置、及び調理のためのホブシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5902754B2 (ja) 濾過装置
ES2809495T3 (es) Procedimiento para la fabricación de un elemento de filtro provisto de una pieza de sellado
US20170028342A1 (en) Filter for humidity control, typically for control of humidity in a bulk liquid tank
KR101983182B1 (ko) 카메라 모듈
JP2021033291A (ja) 軟質接触部を備えた封止型レチクル貯蔵器具
KR20170084122A (ko) 가스 퍼지용 필터
JP2004508159A (ja) 入れ子式拡散フィルタ
JP2008221180A (ja) エアフィルタのシール構造
EP3662209B1 (en) Condensate pump assembly
JP3109892U (ja) 膜片式排水口装置
CN109789366B (zh) 防尘和防溅过滤器
JP5229271B2 (ja) 半導体装置
US2719537A (en) Flow regulating device
JP6555117B2 (ja) 電子装置
JP2016131972A (ja) 二重ひだ状パックを有するフィルタ
JP2004286215A (ja) 構造物および構造物の製造方法
JPS5836613A (ja) エアフイルタ
JP6060288B2 (ja) エアフィルタの製造方法
JP2017166707A (ja) フィルタ付換気装置
JP2019005744A (ja) ガス濾過用のフラットフィルタエレメント
JP2019016461A (ja) スイッチ
JP2013146670A (ja) エアフィルタ
US9550388B2 (en) Method and system for self-inking stamp cartridge
KR20090026456A (ko) 필터 장착부 구조
KR20060032132A (ko) 에어 필터 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120207