JP2008220111A - 停電検出回路を備えた電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電検出回路を備えた電源装置に関し、停電検出の動作の安定化と、終端抵抗による電力損失の低減とを図る。
【解決手段】交流電圧を整流する整流回路2と、この整流回路2の整流出力電圧を入力するブーストコンバータ3と、このブーストコンバータ3の出力電圧を入力して負荷5に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータ4と、停電検出によりDC/DCコンバータ4の動作を停止させる停電検出回路9とを備えた電源装置であって、交流電圧を入力して整流した直流電圧を停電検出回路9に入力する補助整流回路6と、この補助整流回路6の出力電圧を印加する終端抵抗7と電界効果トランジスタ等のスイッチ素子8との直列回路と、停電検出回路9の停電検出信号をDC/DCコンバータ4に動作停止信号として入力すると共に、スイッチ素子8をオンとする制御回路11とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、力率改善用のブーストコンバータを含み、停電を検出して動作を停止させる停電検出回路を備えた電源装置に関する。
交流電源に接続して、直流負荷に安定化直流電圧を供給する電源装置は、既に各種の構成が提案され、且つ実用化されている。例えば、図4に示すように、交流電源に接続する整流回路101と、交流電源側の力率を改善する為のブーストコンバータ102と、所望の直流電圧を出力するDC/DCコンバータ103と、停電検出回路104と、終端抵抗105とを含み、各種構成の直流負荷106に安定化直流電圧を供給する構成が一般的である。なお、終端抵抗105と停電検出回路104とを、整流回路101とブーストコンバータ102との間に接続した構成も知られている。
停電検出回路104は、電圧が所定値以下に低下すると、それを検出して、DC/DCコンバータ103の動作を停止させ、電圧が零から上昇して所定値を超えると、停電回復として、DC/DCコンバータ103の動作を開始させるものである。その場合の交流電源の停電時には、瞬間的に電圧が零に低下することなく、短時間ではあるが、徐々に低下する場合が多い。その為に、停電検出回路104は、電圧が所定値以下に低下したことを検出して、DC/DCコンバータ103の動作を停止させた時、交流電源からの電流は急速に零に減少する。この電流減少過程に於いて、交流電源側のインピーダンスによる電圧降下が急速に低減するから、停電検出回路104に入力される電圧が上昇する。この電圧上昇により、停電検出回路104は、復電と判断して、DC/DCコンバータ103の動作を開始させる。このような停電検出回路104に入力される電圧の変動を抑制する為に、終端抵抗105を接続し、DC/DCコンバータ103の動作停止時の交流電源からの電流が零に急減しないように構成している。
又交流電源に接続した整流回路と、整流電圧を印加するブーストコンバータとDC/DCコンバータと、交流電源の電圧を監視する停電検出回路とを含み、DC/DCコンバータから直流負荷に安定化直流電圧を供給する構成に於いて、停電検出回路は、交流電源の電圧を監視し、停電時の電圧低下を検出し、電源が正常時に充電していたコンデンサの充電電圧を、DC/DCコンバータに入力するように切替える手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−261118号公報
従来例の例えば図4に示す終端抵抗105は、抵抗値を高くすると、電圧低下過程に於ける電圧の上昇を含む変動を抑制できないので、負荷106に対してDC/DCコンバータ103から供給する電力に対応した電流が流れる抵抗値に選定するものである。その為に、安定に停電検出を可能とする為の終端抵抗105による消費電力を常時発生して、電源装置としての電力効率が低い問題がある。
本発明は、前述の従来例に於ける終端抵抗による消費電力を低減して、電源装置の電力効率を改善することを目的とする。
本発明の停電検出回路を備えた電源装置は、交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、
前記交流電圧を入力して整流した直流電圧を前記停電検出回路に入力する補助整流回路と、該補助整流回路の出力電圧を印加する終端抵抗とスイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記スイッチ素子をオンとする制御回路とを備えている。
又交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、前記整流回路の出力電圧を印加する終端抵抗とスイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記スイッチ素子をオンとする制御回路とを備えている。
又交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、前記整流回路に入力する交流電圧を印加する終端抵抗と交流スイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記交流スイッチ素子をオンとする制御回路とを備えている。
又制御回路は、スイッチ素子又は交流スイッチ素子をオンとした後に、所定時間後にオフとする制御構成を備えている。
終端抵抗とスイッチ素子又は交流スイッチ素子を直列に接続し、停電検出信号により、トランジスタ等のスイッチ素子又はトライアック等の交流スイッチ素子をオンとして終端抵抗に電流を流すことにより、DC/DCコンバータの動作停止による交流電圧の一時的な上昇を抑制し、停電検出動作の安定化を図ることができる。従って、交流電源の正常時に於ける終端抵抗による電力損失の低減を図ることができる。
本発明の停電検出回路を備えた電源装置は、図1を参照すると、交流電圧を整流する整流回路2と、この整流回路2の整流出力電圧を入力するブーストコンバータ3と、このブーストコンバータ3の出力電圧を入力して負荷5に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータ4と、停電検出によりDC/DCコンバータ4の動作を停止させる停電検出回路9とを備えた電源装置であって、交流電圧を入力して整流した直流電圧を前記停電検出回路に入力する補助整流回路6と、この補助整流回路6の出力電圧を印加する終端抵抗7と電界効果トランジスタ等のスイッチ素子8との直列回路と、停電検出回路9の停電検出信号をDC/DCコンバータ4に動作停止信号として入力すると共に、スイッチ素子8をオンとする制御回路11とを備えている。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、1は交流電源、2は整流回路、3はブーストコンバータ、4はDC/DCコンバータ、5は負荷、6は補助整流回路、7は終端抵抗、8はスイッチ素子としての電界効果トランジスタ、9は停電検出回路、10は比較回路、11はスイッチ素子のオン、オフ制御を行う制御回路、R1〜R5は抵抗、C1はコンデンサを示す。ブーストコンバータ3は、トランジスタ等のスイッチング素子と、リアクターと、コンデンサとを含む構成を有し、交流電源1側の力率改善を行う機能を有するものであり、既に各種の構成が提案されている。又DC/DCコンバータ4は、例えば、トランスの一次側をスイッチング素子によりオン、オフし、トランスの二次側の誘起電圧を整流平滑化し、負荷5に所定の直流電圧を印加するように、スイッチング素子のオン期間を制御する構成とすることができるもので、前段のブーストコンバータ3と同様に既に各種の構成が提案されている。又比較回路10を含む停電検出回路9も既に各種の構成が提案されている。従って、ブーストコンバータ3やDC/DCコンバータ4は、詳細な内部構成は図示していないが、既に知られている各種の構成を適用することができる。
交流電源1が正常な場合、整流回路2とブーストコンバータ3とDC/DCコンバータ4とを介して、負荷5に安定化した直流電圧が供給されている。又補助整流回路6の整流出力電圧は、終端抵抗7と電界効果トランジスタ8とに印加されると共に、抵抗R1,R2に印加され、抵抗R1,R2による分圧電圧V1と、抵抗R3,R4による分圧電圧V2とを比較回路10により比較し、交流電源1が正常な場合、V1>V2の関係となるように設定されている。従って、比較回路10の出力は0であり、DC/DCコンバータ4は動作を継続し、且つ制御回路10は電界効果トランジスタ8をオフ状態に維持している。即ち、交流電源1が正常な場合、終端抵抗7は、補助整流回路6から切り離されているから、終端抵抗7による消費電力は0となる。
交流電源1の障害発生により、停電時又は電圧の異常低下時には、補助整流回路6に接続されている抵抗R1,R2による分圧電圧V1は低下して、V1<V2の関係となると、比較回路10から動作停止信号がDC/DCコンバータ4に入力されると共に制御回路11に入力され、DC/DCコンバータ4は負荷5に直流供給を停止し、又制御回路11は電界効果トランジスタ8をオンとする。それにより、補助整流回路6には終端抵抗7が接続された状態となり、交流電源1から負荷5側に供給されている電流が零になっても、補助整流回路6を介して終端抵抗7に電流が流れるから、補助整流回路6から停電検出回路9に印加される電圧は、上昇することなく、交流電圧の低下に従って低下する。従って、停電検出回路9は、交流電源1の電圧が正常状態に復帰するまで、DC/DCコンバータ4に対して動作停止信号を加える状態を継続する。
なお、停電検出により、電界効果トランジスタ8をオン状態として、終端抵抗7を補助整流回路6に接続した状態を継続させていると、交流電源1の復電により補助整流回路6及び整流回路2に正常な交流電圧が入力された時に、補助整流回路6の整流出力側に、オン状態の電界効果トランジスタ8を介して接続された状態の終端抵抗7による電力損失が発生し続けることになる。このような点を回避するには、制御回路11は、タイマ、遅延回路、時定数回路等の予め設定した時間が経過した時に、電界効果トランジスタ8をオフとする構成を設けることができる。このような構成により、停電検出時に、終端抵抗7を接続して、DC/DCコンバータ4の動作停止による入力交流電圧の一時的な上昇を伴う変動を抑制し、且つ終端抵抗7による消費電力を最小限に抑制することができる。
前述のように、交流電源1が正常で、整流回路2とブーストコンバータ3とDC/DCコンバータ4とを介して所望の安定化直流電圧を負荷5に供給している状態に於いては、制御回路11により電界効果トランジスタ8はオフ状態を維持し、終端抵抗7による消費電力を零とし、停電検出回路9により停電検出した時に、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ8をオンとして終端抵抗7を接続し、交流電源1からの交流電流が零とならないようにして、停電検出回路9に入力される電圧の一時的な上昇を抑制するから、停電検出動作の安定化を図ることができる。又停電検出後に、タイマ等による所定時間後に、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ8をオフとして、終端抵抗7を切り離すように制御することにより、終端抵抗7による消費電力を最小限に抑制することができる。
図2は、本発明の実施例2の説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、12はドライブ回路、13はワンショットマルチバイブレータ、14はスイッチ素子としてのトランジスタを示し、ドライブ回路12とワンショットマルチバイブレータ13は、図1に於ける制御回路11に相当する構成である。交流電源1からの交流電圧を入力する整流回路2の整流出力側に、終端抵抗7とトランジスタ14との直列回路を接続し、停電検出回路9の停電検出信号を、DC/DCコンバータ4の動作停止信号とすると共に、ドライバ回路12とワンショットマルチバイブレータ13とに入力する。ドライバ回路12は、ワンショットマルチバイブレータ13の出力パルスと、停電検出信号とが入力されると、トランジスタ14のベースに駆動信号を印加して、トランジスタ14をオンとする。
それにより、整流回路2の整流出力側に終端抵抗7を接続し、DC/DCコンバータ4の動作停止に伴う交流電圧の一時的上昇を抑制し、停電検出回路9の停電検出動作を安定化する。又ワンショットバイブレータ13は、予め設定した時間幅のパルスを出力する構成を有するものであるから、そのパルス幅の時間が経過すると、ドライブ回路12は、トランジスタ14のベースに印加する駆動信号の出力を停止するから、トランジスタ14はオフとなり、終端抵抗7は整流回路2の整流出力側から切り離され、終端抵抗7による電力消費は零となる。なお、停電検出回路9の停電検出信号をワンショットマルチバイブレータ13に入力し、そのワンショットマルチバイブレータ13の出力パルスをドライバ回路12に入力する構成とし、ドライバ回路12は、ワンショットマルチバイブレータ13の出力パルス期間のみ、トランジスタ14をオン状態とすることも可能である。
図3は、本発明の実施例3の説明図であり、図1及び図2と同一符号は同一部分を示し、15はスイッチ素子としてトライアック等の交流スイッチ素子を示す。この実施例は、終端抵抗7を、整流回路2の入力側に設けた場合を示し、交流電源1が正常な場合は、交流スイッチ素子はオフ状態を維持する。交流電源1の異常により、停電検出回路9が停電検出信号をDC/DCコンバータ3に入力して、DC/DCコンバータ3の動作を停止させると共に、制御回路11に入力して、交流スイッチ素子15をオンさせる制御を行わせる。それにより、DC/DCコンバータ3の動作停止による交流電源1からの交流電流は零に減少することになるが、終端抵抗7が交流スイッチ素子15を介して接続される状態となり、交流電源1から交流電流が流れるので、停電検出回路9に入力される電圧は、跳ね上がるようなことはなくなり、安定な停電検出動作が可能となる。又制御回路11は、予め設定した時間後に交流スイッチ素子15の駆動信号を停止するから、交流スイッチ素子15はオフとなる。なお、トライアック等の交流スイッチ素子15は、一時的にオンとしても、交流電圧の零交差点に於いて印加電圧が零となるから、オン制御信号を加えないと、オフの状態となる。従って、一旦オン状態としても、特別なターンオフ信号を入力することなく、ターンオフする特性を有する場合が一般的である。
この実施例3に於いても、終端抵抗7は交流スイッチ素子15により、常時切り離された状態となっているから、正常時の終端抵抗7による電力損失は発生しないと共に、停電検出時のみ交流電源1から負荷5側へ流れる電流が零にならないように、終端抵抗7に電流を流して、整流回路2から停電検出回路9に入力される電圧が一時的でも上昇しないにすることができ、従って、停電検出動作の安定化を図り、又所定時間後に終端抵抗7を切り離すから、その後の電力消費も発生しない利点がある。
本発明の実施例1の説明図である。 本発明の実施例2の説明図である。 本発明の実施例3の説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 交流電源
2 整流回路
3 ブーストコンバータ
4 DC/DCコンバータ
5 負荷
6 補助整流回路
7 終端抵抗
8 電界効果トランジスタ
9 停電検出回路
10 比較回路
11 制御回路

Claims (4)

  1. 交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、
    前記交流電圧を入力して整流した直流電圧を前記停電検出回路に入力する補助整流回路と、該補助整流回路の出力電圧を印加する終端抵抗とスイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記スイッチ素子をオンとする制御回路と
    を有することを特徴とする停電検出回路を備えた電源装置。
  2. 交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、
    前記整流回路の出力電圧を印加する終端抵抗とスイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記スイッチ素子をオンとする制御回路と
    を有することを特徴とする停電検出回路を備えた電源装置。
  3. 交流電圧を整流する整流回路と、該整流回路の整流出力電圧を入力するブーストコンバータと、該ブーストコンバータの出力電圧を入力して負荷に所定の直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、停電検出により前記DC/DCコンバータの動作を停止させる停電検出回路とを備えた電源装置に於いて、
    前記整流回路に入力する交流電圧を印加する終端抵抗と交流スイッチ素子との直列回路と、前記停電検出回路の停電検出信号を前記DC/DCコンバータに動作停止信号として入力すると共に、前記交流スイッチ素子をオンとする制御回路と
    を有することを特徴とする停電検出回路を備えた電源装置。
  4. 前記制御回路は、前記スイッチ素子又は交流スイッチ素子をオンとした後、所定時間後にオフに制御する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の電源装置。
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