JP2008218856A - 太陽電池裏面封止フィルム - Google Patents
太陽電池裏面封止フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008218856A JP2008218856A JP2007056735A JP2007056735A JP2008218856A JP 2008218856 A JP2008218856 A JP 2008218856A JP 2007056735 A JP2007056735 A JP 2007056735A JP 2007056735 A JP2007056735 A JP 2007056735A JP 2008218856 A JP2008218856 A JP 2008218856A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polybutylene terephthalate
- sealing film
- solar cell
- terephthalate film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
【課題】
本発明は、安価で耐熱性、成形加工性および電換効率に優れた太陽電池裏面封止フィルムを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、無延伸のポリブチレンテレフタレートフィルムであって、該ポリブチレンテレフタレートフィルムの白色度が75%以上であることを特徴とするものである。さらには該ポリブチレンテレフタレートフィルムにエポキシ化合物の添加やガスバリア層を設けたり、他の樹脂と積層したものである。
【選択図】 なし
本発明は、安価で耐熱性、成形加工性および電換効率に優れた太陽電池裏面封止フィルムを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、無延伸のポリブチレンテレフタレートフィルムであって、該ポリブチレンテレフタレートフィルムの白色度が75%以上であることを特徴とするものである。さらには該ポリブチレンテレフタレートフィルムにエポキシ化合物の添加やガスバリア層を設けたり、他の樹脂と積層したものである。
【選択図】 なし
Description
この発明は、一般的には太陽電池用シート部材に関し、特定的には太陽電池モジュールの裏面側に配置して使用する封止フィルムに関するものである。
近年、次世代のエネルギー源として太陽電池が注目を浴びており、建築分野を始め電気電子部品まで開発が進められている。太陽電池裏面封止フィルムとは、太陽電池の裏側の太陽電池モジュールの保護が重要な役目である。
太陽電池裏面封止フィルムとしては、例えばポリエチレン系の樹脂やポリエステル系樹脂シートを用いたり、フッ素系フィルムを用いたりすることが開示されている(特許文献1〜3)。しかしながら、これらの従来フィルム基材は下記の問題点を有していた。ポリエチレンシートを用いたものは、比較的安価であるが高温(100〜120℃)にさらされた時の耐熱性に難が生じる。また、ポリエチレンテレフタレートフィルムは延伸工程を必要とするためにコスト的にも作業効率的にも不利であった。さらに、延伸されているために高温にさらされた時に歪みが生じ寸法安定性が悪くなる。また、無延伸フィルムの場合にも、結晶化に伴う機械特性の劣化が生じ実用性に劣る欠点があった。また、フッ素系のフィルムは、複合加工が難しく、コスト的にも不利であった。
特開平11−261085号公報
特開平11−186575号公報
特開2002―026354公報
本発明は、安価で耐熱性、成形加工性および電換効率に優れた太陽電池裏面封止フィルムを提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、成形加工性の良好な無延伸のポリブチレンテレフタレートフィルムであって、該ポリブチレンテレフタレートフィルムの白色度が75(W)以上であることを特徴とするものである。また、該ポリブチレンテレフタレートフィルムは、耐加水分解性を向上するためにエポキシ化合物を添加することが好ましく、さらには、外部からの水蒸気の侵入を遮断する目的からガスバリア層を設けたり、他の樹脂と積層することがより好ましい。
本発明の太陽電池裏面封止フィルムを用いれば、従来技術よりも安価で耐熱性、成形加工性および電換効率に優れた太陽電池モジュールの製造が可能となる。
以下、本発明を詳しく説明する。本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、無延伸のポリブチレンテレフタレートフィルムであって、該フィルムの白色度が75(W)以上であることが必要である。
本発明でいう無延伸のポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略することがある。)フィルムとは、テレフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体と1、4・ブタンジオールあるいはそのエステル形成性誘導体を主成分とし重縮合反応させる等の通常の重合方法によって得られる熱可塑性樹脂を溶融しTダイなどから押出し延伸等の操作をすることなく、冷却、固化して成型した実質的に無配向のフィルムである。かかるポリブチレンテレフタレートの樹脂の融点は、220℃以上のものが耐熱性の上で好ましく、300℃以下のものが生産性の上で好ましい。この範囲内であれば、他の成分が重合されていたり、ブレンドされていてもよい。また、機械特性と生産性の上から問題ない範囲であれば、滑り剤、着色剤、帯電防止剤、低密度化剤等の添加剤が添加されていてもよい。又は添加剤が、例えば50重量%以下の範囲で添加されていてもよい。また、該ポリブチレンテレフタレートの極限粘度は0.6〜1.9dl/gが好ましく、特に0.8〜1.8dl/gであることが好ましい。0.6dl/g未満では特性に劣り、1.8dl/gを超えると押出性が劣るため好ましくない。
また、本発明のPBTの無延伸フィルムは、ポリエチレン(PE)に較べ耐熱性に優れ、またポリエチレンテレフタレート(PET)の無延伸フィルムのような結晶化に伴う脆化もなく長期耐久性に優れている。
本発明で無延伸フィルムにすることが必要な理由は、他の樹脂や同樹脂との共押出での積層が可能であり、成形加工性に優れること接着剤を用いた積層品や延伸フィルムに比べコスト的に優れるとともに、加熱加工時に延伸フィルムは熱による収縮が大きく歪むために寸法変化が生じるが、無延伸フィルムは無配向であるために収縮率が小さく歪みもほとんどないことである。
本発明で無延伸フィルムにすることが必要な理由は、他の樹脂や同樹脂との共押出での積層が可能であり、成形加工性に優れること接着剤を用いた積層品や延伸フィルムに比べコスト的に優れるとともに、加熱加工時に延伸フィルムは熱による収縮が大きく歪むために寸法変化が生じるが、無延伸フィルムは無配向であるために収縮率が小さく歪みもほとんどないことである。
また、該フィルムは白色に着色されていることが必要であり、その白色度は、色差計ハンター法で測定した値で75(W)以上であることが必要である。該白色度が75(W)未満では太陽光の反射率が低く、太陽電池の電換効率の向上効果は悪化する。また、白色度の上限はとくに限定しないが、製膜性コストの点から98(W)程度と推測する。
また、太陽電池内部の隠蔽性を確保するためには光学濃度計で測定した厚さ100μm換算光学濃度(F)は0.8以上が好ましく、1.0以上はさらに好ましい。本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、白色度75(W)以上の無延伸のポリブチレンテレフタレートフィルム層を有していれば単層でもよく、又は2層以上積層することもできる。
また、該ポリブチレンテレフタレートフィィルムの厚さは、太陽電池裏面封止フィルムとしての適正な腰の強さ、加工性、太陽電池の軽量性の上から、10〜200μmの範囲が好ましい。
また、耐加水分解性を向上するために、ポリブチレンテレフタレートフィルム中にエポキシ化合物を添加することが特に好ましい。さたには、外部からの水蒸気の侵入を遮断する目的からガスバリア層を設けたり、他の樹脂フィルムと積層することが好ましい。
また、耐加水分解性を向上するために、ポリブチレンテレフタレートフィルム中にエポキシ化合物を添加することが特に好ましい。さたには、外部からの水蒸気の侵入を遮断する目的からガスバリア層を設けたり、他の樹脂フィルムと積層することが好ましい。
該太陽電池裏面封止フィルムは耐加水分解性向上のために、ポリブチレンテレフタレートフィルム中にエポキシ化合物を添加することが好ましいが、ここでいうエポキシ化合物とは、特に限定されないが、本発明で使用する1グラム当量のエポキシ基を含む化合物のグラム数であるエポキシ当量が1000以下であるエポキシ基を有する化合物が、加水分解性の改良効果の点から好ましく挙げられ、一般に熱可塑性樹脂に添加して使用されるものであってよい。さらに分子内にグリシジルエステルを有する化合物、グリシジルエーテルを有する化合物、グリシジルエステルとグリシジルエーテルの両者を有する化合物が好ましく挙げられる。これらのエポキシ化合物は1種または2種以上で用いられ、特にグリジシルエステルを有する化合物とグリシジルエーテルを有する化合物の併用やグリシジルエステルとグリシジルエーテルの両者を有する化合物の両者を有する化合物の配合が好ましい。
具体的なエポキシ化合物としては、レゾルシンジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ジエチルグリコールジグリシジルエーテル、ジブロモフェニルグリシジルエーテル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサシンジオールジグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、アクリルグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ビスフェノール−A−ジグリシジルエステル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、ダイマー酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ネオデカン酸グリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、大豆油グリシジルエステル、安息香酸モノグリシジルエステル、ステアリン酸モノグリシジルエステル、ラウリン酸モノグリシジルエステル、p−ヒドロキシベンゾイック酸グリシジルエステルエーテルなどが挙げられる。なかでも、ネオデカン酸グリシジルエステルが好ましく用いられる。本発明の太陽電池裏面封止フィルムは、エポキシ化合物を有したポリブチレンテレフタレートフィルム層を有していれば2層以上に積層することもできる。
またポリブチレンテレフタレートフィルムは充填材との仮接着条件である130℃、30分の処理によって加工性から強度の低下があってはならない。したがって、オーブン中で130℃、30分熱処理したポリブチレンテレフタレートフィルムの破断強度が、該熱処理前の破断強度との相対比較で50%以上あるが必要である。また、50%未満であった場合には加工性、及び長期安定性に優れない。
さらに、外部からの水蒸気の侵入を遮断するためにガスバリア層を設けたり、他の樹脂フィルムと積層することが好ましい。ここでいうガスバリア層とは、水蒸気のバリア性を有する、例えば金属、金属の酸化物の薄膜を該フィルムの表層や他のフィルムに設けられた層をいうものであり、JIS Z0208−73の規格に準じて測定した水蒸気の透過値が、2.0g/m2 /24Hr/0.1mm以下のものが好ましい。かかる金属としては、アルミニウムが好ましく使用され、また、金属の酸化物としては、珪素の酸化物が好ましく使用されている。また、かかるガスバリア層は、該電地上部から漏れてくる太陽光を反射させる上に、該反射光も電換し、電換効率を向上させる機能も有するものである。
また、ガスバリア性を付与させるには、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属の酸化物やアルミニウム等の金属を真空蒸着やスパッタリング等の周知の方法でフィルムの表面に設ける。その厚みは通常100〜2000オングストロームの範囲である。この場合、フィルムに直接ガスバリア層を設ける場合と別のフィルムにガスバリア層を設け、このフィルムを本発明のフィルム表面に積層する方法もある。また、金属箔(例えば一般的なものはアルミニウム箔)をフィルム表面に積層する方法も用いることができる。この場合の金属箔の厚さは10〜50μmの範囲が、加工性とガスバリア性から好ましい。また、該ガスバリア層は必ずしもフィルムの表面にある必要がなく、例えば2層のフィルムの間に挟まれていてもよい。
また積層するその他の樹脂フィルムとは、ポリブチレンテレフタレート以外の樹脂フィルムを指し、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂、フッ素樹脂などのフィルムが挙げられる。また、該樹脂フィルムの表裏面または片面のいずれかにガスバリア層を設けたものが好ましい。これにより該太陽電池裏面封止フィルムの加水分解劣化の防止を効果的に達成できる。上記ガスバリア層を付与するための方法については、特に限定されないが、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属の酸化物やアルミニウム等の金属を真空蒸着やスパッタリング等の周知の方法で該樹脂フィルムの表裏面または片面のいずれかに設ける方法が一般的である。
また、該太陽電池裏面封止フィルムは太陽電池素子との接着を効率的にするために、エチレン−ビニルアセテートフィルムと積層することが好ましい。予めエチレン−ビニルアセテートフィルムと積層することで、モジュール加工時の手間が省けるためである。
次に本発明の太陽電池裏面封止フィルムの製造方法について、その一例について説明する。
本発明で使用する太陽電池裏面封止フィルムの製造方法は、PBT樹脂、あるいはPBT樹脂にエポキシ樹脂を添加したものを必要に応じて乾燥し、公知の溶融押出機に供給し、スリット状のダイからシートを押出し、金属ドラムに密着させ該ポリマーのガラス転移点以下の温度まで冷却して未延伸フィルムを得る。
本発明で使用する太陽電池裏面封止フィルムの製造方法は、PBT樹脂、あるいはPBT樹脂にエポキシ樹脂を添加したものを必要に応じて乾燥し、公知の溶融押出機に供給し、スリット状のダイからシートを押出し、金属ドラムに密着させ該ポリマーのガラス転移点以下の温度まで冷却して未延伸フィルムを得る。
本発明のポリブチレンテレフタレートフィルムはポリマーの重合時または溶融押出機内で着色剤、染料等を添加してフィルムを種々着色することができる。特に本発明のポリブチレンテレフタレートフィルムは白色に着色する方が好ましい。白色に着色する場合は、酸化チタン、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等の白色添加物を添加する。実用的にはルチル型の結晶構造の酸化チタンが耐候性劣化による着色が少ないので望ましい。また、該白色添加剤の粒子は、沈降法により算出した平均粒子径で0.05〜2.0μmが好ましい。また、本発明の白色度75(W)以上を達成するためには前記白色添加物を5〜20%添加することが好ましく、8〜15%添加することがさらに好ましい。白色添加物が5%未満では白色度が不十分となる。また、白色添加物を20%以上添加することは、加工性が難しくなったり、機械強度が低下するなどの問題が生じるため好ましくない。さらに白色度を高めるためにはチオフェンジイル等の蛍光増白剤を用いると効果的である。
以下に本発明の太陽電池裏面封止フィルムの具体的な実施例について説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。各特性の評価方法は以下の通りである。
(1)耐熱性・強度
太陽電池裏面封止フィルムを長手方向に短冊状(10mm×120mm)に切り出したサンプル、および、幅方向に短冊状(10mm×120mm)に切り出したサンプルを、オーブン中で130℃、30分の熱処理をする。熱処理前後のフィルムの破断強度をJIS K−7127(1999)に規定された方法にしたがって、引張試験機(ボールドウィン製テンシロンRPC−1210A)を用いて、25℃、65%RHにて測定した。チャック間距離は50mmとし、引張速度は300mm/分とした。フィルムが破断した際の応力の値を試験前の試料の断面積(厚み×幅)で除した値を破断強度とした。フィルム長手方向と幅方向に10回ずつ測定を回行い、平均値を用いた。熱処理前の破断強度を100%にしたときの熱処理後の破断強度の比率(保持率)を比較し下記の基準で判定した。
◎・・・保持率が70%以上。
○・・・保持率が50%以上70%未満
△・・・保持率が30%以上50%未満
×・・・保持率が30%未満
(2)耐熱性・外観
太陽電池裏面封止フィルムを200mm×200mmにカットしたものを、25cm×25cmのステンレス平板上に置いてオーブン中で130℃、30分の熱処理をする。熱処理後の該フィルムを放冷し、平面性を測定する。
平面性の測定方法は、平板上で1m以上浮いた部分の面積から以下の4段階評価を行った。
◎・・・1mm以上浮いた部分が20%未満である。
○・・・1mm以上浮いた部分が20%以上50%未満である。
△・・・1mm以上浮いた部分が50%以上80%未満である。
×・・・1mm以上浮いた部分が80%以上である。
(3)白色度:ハンター法
サンプルを10mm×10mmにカットし、色差計(日本電色製:ND−300A)を用いて測定し、それぞれの等級の色差計値を得た。白色度を下記の計算式から求め、以下の4段階評価を行った。
白色度(W)=100−[(100−L)2+a2+b2]1/2L:明度、a:彩度、b:色相
◎・・・白色度が90(W)を越えるもの
○・・・白色度が75〜90( 〃 )未満
△・・・白色度が50〜75( 〃 )未満
×・・・白色度が50( 〃 )未満のもの
(4)反射効率
厚さ0.5mmのガラス板に金蒸着(1000オングストローム)した金表面に可視光(550nm)の光を当て、その反射光を分光計に通し該反射光を電流に変化した数値を検出する。この値(T0)を100とする。
次に、10mm×10mmにカットした太陽電池裏面封止フィルムを黒の紙の上に置き、T0と同様に反射光を電流に変えた値(T)を測定し下記の式で反射効率を計算した。
(1)耐熱性・強度
太陽電池裏面封止フィルムを長手方向に短冊状(10mm×120mm)に切り出したサンプル、および、幅方向に短冊状(10mm×120mm)に切り出したサンプルを、オーブン中で130℃、30分の熱処理をする。熱処理前後のフィルムの破断強度をJIS K−7127(1999)に規定された方法にしたがって、引張試験機(ボールドウィン製テンシロンRPC−1210A)を用いて、25℃、65%RHにて測定した。チャック間距離は50mmとし、引張速度は300mm/分とした。フィルムが破断した際の応力の値を試験前の試料の断面積(厚み×幅)で除した値を破断強度とした。フィルム長手方向と幅方向に10回ずつ測定を回行い、平均値を用いた。熱処理前の破断強度を100%にしたときの熱処理後の破断強度の比率(保持率)を比較し下記の基準で判定した。
◎・・・保持率が70%以上。
○・・・保持率が50%以上70%未満
△・・・保持率が30%以上50%未満
×・・・保持率が30%未満
(2)耐熱性・外観
太陽電池裏面封止フィルムを200mm×200mmにカットしたものを、25cm×25cmのステンレス平板上に置いてオーブン中で130℃、30分の熱処理をする。熱処理後の該フィルムを放冷し、平面性を測定する。
平面性の測定方法は、平板上で1m以上浮いた部分の面積から以下の4段階評価を行った。
◎・・・1mm以上浮いた部分が20%未満である。
○・・・1mm以上浮いた部分が20%以上50%未満である。
△・・・1mm以上浮いた部分が50%以上80%未満である。
×・・・1mm以上浮いた部分が80%以上である。
(3)白色度:ハンター法
サンプルを10mm×10mmにカットし、色差計(日本電色製:ND−300A)を用いて測定し、それぞれの等級の色差計値を得た。白色度を下記の計算式から求め、以下の4段階評価を行った。
白色度(W)=100−[(100−L)2+a2+b2]1/2L:明度、a:彩度、b:色相
◎・・・白色度が90(W)を越えるもの
○・・・白色度が75〜90( 〃 )未満
△・・・白色度が50〜75( 〃 )未満
×・・・白色度が50( 〃 )未満のもの
(4)反射効率
厚さ0.5mmのガラス板に金蒸着(1000オングストローム)した金表面に可視光(550nm)の光を当て、その反射光を分光計に通し該反射光を電流に変化した数値を検出する。この値(T0)を100とする。
次に、10mm×10mmにカットした太陽電池裏面封止フィルムを黒の紙の上に置き、T0と同様に反射光を電流に変えた値(T)を測定し下記の式で反射効率を計算した。
反射効率=T/T0×100 ・・・ (A)
上記(A)の値から反射光の電換率の効果を想定して下記基準で判定した。
◎・・・反射効率が70%以上。
○・・・反射効率が50〜70%未満。
×・・・反射効率が50%未満。
(5)成形加工性試験
1000mm×1000mmにカットした太陽電池裏面封止フィルムを太陽電池モジュールへの組み込みを考慮した腰の強さを下記基準で判定した。
◎:腰の強さが適正で、簡単に組み込み加工ができるレベル。
○:腰が弱いか、強すぎて組み込み加工に少し難点があるレベル。
×:腰が弱すぎまたは強すぎて明らかに加工性に難点があるレベル。
上記(A)の値から反射光の電換率の効果を想定して下記基準で判定した。
◎・・・反射効率が70%以上。
○・・・反射効率が50〜70%未満。
×・・・反射効率が50%未満。
(5)成形加工性試験
1000mm×1000mmにカットした太陽電池裏面封止フィルムを太陽電池モジュールへの組み込みを考慮した腰の強さを下記基準で判定した。
◎:腰の強さが適正で、簡単に組み込み加工ができるレベル。
○:腰が弱いか、強すぎて組み込み加工に少し難点があるレベル。
×:腰が弱すぎまたは強すぎて明らかに加工性に難点があるレベル。
実施例1
スクリュー径40mmの二軸押出機に、平均粒径0.21μmの酸化チタン[石原産業社製、“CR63“]20.0重量部をポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、“トレコン 1200S”]80.0重量部のブレンド原料を投入し、平均粒径0.21μmの酸化チタンの20wt%のマスタチップ(A)を得た。
このマスタチップ(A)を温度180℃、真空度0.5mmHg、2時間の真空乾燥を行った後、該マスタチップ(A)75重量部と極限粘度(IV)が1.1dl/gのポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]25重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−1とした。
スクリュー径40mmの二軸押出機に、平均粒径0.21μmの酸化チタン[石原産業社製、“CR63“]20.0重量部をポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、“トレコン 1200S”]80.0重量部のブレンド原料を投入し、平均粒径0.21μmの酸化チタンの20wt%のマスタチップ(A)を得た。
このマスタチップ(A)を温度180℃、真空度0.5mmHg、2時間の真空乾燥を行った後、該マスタチップ(A)75重量部と極限粘度(IV)が1.1dl/gのポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]25重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−1とした。
実施例2
マスタチップ(A)25重量部とポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]75重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン5wt%)を得た。これを封止フィルム−2とした。
マスタチップ(A)25重量部とポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]75重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン5wt%)を得た。これを封止フィルム−2とした。
実施例3
マスタチップ(A)25重量部と極限粘度(IV)が1.4dl/gのポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1400S(商品名)]75重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン5wt%)を得た。これを封止フィルム−3とした。
マスタチップ(A)25重量部と極限粘度(IV)が1.4dl/gのポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1400S(商品名)]75重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン5wt%)を得た。これを封止フィルム−3とした。
比較例1
マスタチップ(A)15重量部とポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]85重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン3wt%)を得た。これを封止フィルム−4とした。
マスタチップ(A)15重量部とポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]85重量部とを混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン3wt%)を得た。これを封止フィルム−4とした。
比較例2
ポリブチレンテレフタレート〔東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]を、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の透明ポリブチレンテレフタレートフィルムを得た。これを封止フィルム−5とした。
ポリブチレンテレフタレート〔東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標) 1200S(商品名)]を、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の透明ポリブチレンテレフタレートフィルムを得た。これを封止フィルム−5とした。
比較例3
実施例1のフィルムを逐次2軸延伸法で温度90℃でフィルムの長手方向に3.0倍延伸し、引き続き後続するテンターに該フィルムを供給し、温度95℃で幅方向に3.0倍延伸した。さらにその後220℃で熱処理し、厚さ100μm、幅900mmの延伸された白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−6とした。
実施例1のフィルムを逐次2軸延伸法で温度90℃でフィルムの長手方向に3.0倍延伸し、引き続き後続するテンターに該フィルムを供給し、温度95℃で幅方向に3.0倍延伸した。さらにその後220℃で熱処理し、厚さ100μm、幅900mmの延伸された白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−6とした。
実施例4
スクリュー径40mmの二軸押出機に、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]80重量部、及びネオデカン酸グリシジルエステル(エポキシ化合物)[油化シェルエポキシ社製、カージュラE10]20重量部のブレンド原料を投入し、バレル温度260℃で溶融混練し、ガット状に押出し、水冷後カットしてエポキシ化合物20wt%のマスタチップ(B)を得た。
スクリュー径40mmの二軸押出機に、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]80重量部、及びネオデカン酸グリシジルエステル(エポキシ化合物)[油化シェルエポキシ社製、カージュラE10]20重量部のブレンド原料を投入し、バレル温度260℃で溶融混練し、ガット状に押出し、水冷後カットしてエポキシ化合物20wt%のマスタチップ(B)を得た。
マスタチップ(A)75重量部とマスタチップ(B)10重量部、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]15重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%、エポキシ化合物2.0wt%)を得た。これを封止フィルム−7とした。
比較例4
マスタチップ(A)50重量部とマスタチップ(B)50重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン10wt%、エポキシ化合物10wt%)を得た。これを封止フィルム−8とした。
マスタチップ(A)50重量部とマスタチップ(B)50重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン10wt%、エポキシ化合物10wt%)を得た。これを封止フィルム−8とした。
実施例5
スクリュー径40mmの二軸押出機に、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]90重量部、及び台湾永光化学工業社製 “サイアソープUV5411” (ベンゾトリフェノン系化合物)10重量部のブレンド原料を投入し、バレル温度260℃で溶融混練し、ガット状に押出し、水冷後カットしてUV吸収剤10wt%のマスタチップ(C)を得た。
スクリュー径40mmの二軸押出機に、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]90重量部、及び台湾永光化学工業社製 “サイアソープUV5411” (ベンゾトリフェノン系化合物)10重量部のブレンド原料を投入し、バレル温度260℃で溶融混練し、ガット状に押出し、水冷後カットしてUV吸収剤10wt%のマスタチップ(C)を得た。
マスタチップ(A)75重量部とマスタチップ(B)20重量部、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]5重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%、エポキシ化合物2wt%)を得た。これを封止フィルム−9とした。
実施例6
マスタチップ(A)50重量部とマスタチップ(B)10重量部、マスタチップ(C)10重量部、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]30重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン10wt%、エポキシ化合物2wt%、UV吸収剤2wt%)を得た。これを封止フィルム−10とした。
比較例5
ポリブチレンテレフタレートの変わりにポリエチレンテレフタレートを用いて、実施例1と同様の方法で、酸化チタンが15wt%含有する厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。これを封止フィルム−11とした。
マスタチップ(A)50重量部とマスタチップ(B)10重量部、マスタチップ(C)10重量部、ポリブチレンテレフタレート[東レ(株)製PBT樹脂、トレコン(登録商標)1200S(商品名)]30重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、260℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン10wt%、エポキシ化合物2wt%、UV吸収剤2wt%)を得た。これを封止フィルム−10とした。
比較例5
ポリブチレンテレフタレートの変わりにポリエチレンテレフタレートを用いて、実施例1と同様の方法で、酸化チタンが15wt%含有する厚さ125μm、幅900mmの無延伸の白色ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。これを封止フィルム−11とした。
比較例6
比較例4の方法で得たフィルムを逐次2軸延伸法で温度90℃でフィルムの長手方向に3.0倍延伸し、引き続き後続するテンターに該フィルムを供給し、温度95℃で幅方向に3.0倍延伸した。さらにその後220℃で熱処理し、厚さ100μm、幅900mmの延伸された白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−12とした。
比較例4の方法で得たフィルムを逐次2軸延伸法で温度90℃でフィルムの長手方向に3.0倍延伸し、引き続き後続するテンターに該フィルムを供給し、温度95℃で幅方向に3.0倍延伸した。さらにその後220℃で熱処理し、厚さ100μm、幅900mmの延伸された白色ポリブチレンテレフタレートフィルム(酸化チタン15wt%)を得た。これを封止フィルム−12とした。
比較例7
スクリュー径40mmの二軸押出機に、平均粒径0.21μmの酸化チタン[石原産業社製、CR63]20重量部を住友化学製 スミカセン(登録商標) F101−1(商品名) 80重量部のブレンド原料を投入し、平均粒径0.21μmの酸化チタン20wt%マスタチップ(D)を得た。
マスタチップ(D)75重量部、歩エリエチレンチップ〔住友化学製 スミカセン(登録商標F101−1(商品名)〕25重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、200℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ80μm、幅900mmの無延伸の白色ポリエチレンフィルムを得た。これを封止フィルム−13とした。
スクリュー径40mmの二軸押出機に、平均粒径0.21μmの酸化チタン[石原産業社製、CR63]20重量部を住友化学製 スミカセン(登録商標) F101−1(商品名) 80重量部のブレンド原料を投入し、平均粒径0.21μmの酸化チタン20wt%マスタチップ(D)を得た。
マスタチップ(D)75重量部、歩エリエチレンチップ〔住友化学製 スミカセン(登録商標F101−1(商品名)〕25重量部を混合し、スクリュー径60mmの二軸押出機に投入、200℃で溶融押出し、続いて冷却ロールで冷却固化し、厚さ80μm、幅900mmの無延伸の白色ポリエチレンフィルムを得た。これを封止フィルム−13とした。
比較例8
旭硝子製 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合フィルム トヨフロン(商標登録) 50E(商品名) 50μmを用いた。これを封止フィルム−14とした。
旭硝子製 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合フィルム トヨフロン(商標登録) 50E(商品名) 50μmを用いた。これを封止フィルム−14とした。
比較例9
Honeywell社製 ポリクロロトリフロロエチレンフィルム ACLAR(登録商標) 50μmを用いた。これを封止フィルム−15とした。
Honeywell社製 ポリクロロトリフロロエチレンフィルム ACLAR(登録商標) 50μmを用いた。これを封止フィルム−15とした。
実施例7
ポリブチレンテレフタレート100重量部(PBT−1)と、マスタチップ(A)75重量部−ポリブチレンテレフタレート25重量部の混合品(PBT−2)を別々の押出機に投入して溶融流路内でPBT−1とPBT−2を複合できる装置(ピノール)を通し、PBT−1/PBT−2の複合構成になる溶融シートをTダイから押し出し、25℃に保った冷却ドラムに静電印加密着してキャストした。得られたシートの厚さは100μm、幅は900mmであった。また、押出温度は260℃であり、PBT−1の押出機の口径は90mm、PBT−2の押出機の口径は40mmであった。得られた溶融シートの複合比はPBT−1/(PBT−1+PBT−2)=50%であった。
これを封止フィルム−16とした。
ポリブチレンテレフタレート100重量部(PBT−1)と、マスタチップ(A)75重量部−ポリブチレンテレフタレート25重量部の混合品(PBT−2)を別々の押出機に投入して溶融流路内でPBT−1とPBT−2を複合できる装置(ピノール)を通し、PBT−1/PBT−2の複合構成になる溶融シートをTダイから押し出し、25℃に保った冷却ドラムに静電印加密着してキャストした。得られたシートの厚さは100μm、幅は900mmであった。また、押出温度は260℃であり、PBT−1の押出機の口径は90mm、PBT−2の押出機の口径は40mmであった。得られた溶融シートの複合比はPBT−1/(PBT−1+PBT−2)=50%であった。
これを封止フィルム−16とした。
実施例8
厚さ100μmの封止フィルム−7と厚さ100μmの封止フィルム−1を、ウレタン系の接着剤〔東洋モートン社製 アドコート(登録商標)76P1(商品名))を介して積層した。接着剤は主剤10重量部に対し硬化剤1重量部の割合で混合し、酢酸エチルで30重量%に調整し、片面にグラビアロール法で溶剤乾燥後の塗布厚みが5μm厚みになるよう塗布した。乾燥温度は100℃とした。また、積層の条件はロールラミネーターで60℃の温度で1kg/cmの圧力で行い、硬化条件は60℃で3日間とした。これを封止フィルム−17とした。
厚さ100μmの封止フィルム−7と厚さ100μmの封止フィルム−1を、ウレタン系の接着剤〔東洋モートン社製 アドコート(登録商標)76P1(商品名))を介して積層した。接着剤は主剤10重量部に対し硬化剤1重量部の割合で混合し、酢酸エチルで30重量%に調整し、片面にグラビアロール法で溶剤乾燥後の塗布厚みが5μm厚みになるよう塗布した。乾燥温度は100℃とした。また、積層の条件はロールラミネーターで60℃の温度で1kg/cmの圧力で行い、硬化条件は60℃で3日間とした。これを封止フィルム−17とした。
実施例9
厚さ100μmの封止フィルム−9と厚さ100μmの封止フィルム−1を前記接着剤を介して積層し、厚み200μmの封止フィルム−18を得た。
厚さ100μmの封止フィルム−9と厚さ100μmの封止フィルム−1を前記接着剤を介して積層し、厚み200μmの封止フィルム−18を得た。
実施例10
12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔東レ製 ルミラー(登録商標)P11(商品名)〕に酸化珪素(SiO2 )をスパッタリングし800オングストロームの厚さの酸化珪素膜形成フィルムを得た。
12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔東レ製 ルミラー(登録商標)P11(商品名)〕に酸化珪素(SiO2 )をスパッタリングし800オングストロームの厚さの酸化珪素膜形成フィルムを得た。
該スパッタリングフィルムのスパッタ面を前記の接着剤を介して厚さ125μmの封止フィルム−1の片面に積層した。これを封止フィルム−19とした。
実施例11
厚さ100μmの封止フィルム−1と厚さ50μmの封止フィルム−15(PCTFEフィルム)を前記の接着剤を介して積層した。これを封止フィルム−20とした。
厚さ100μmの封止フィルム−1と厚さ50μmの封止フィルム−15(PCTFEフィルム)を前記の接着剤を介して積層した。これを封止フィルム−20とした。
これらのフィルムを用いて耐熱性(強度・外観)、反射効率、コストを評価し、その結果を表1,2に示した。
本発明の太陽電池裏面封止フィルムにより、安価で耐熱性、成形加工性および電換効率に優れた太陽電池モジュールが得られる。
Claims (7)
- 実質的に無配向のポリブチレンテレフタレートフィルムであって、該ポリブチレンテレフタレートフィルムの白色度が75(W)以上であることを特徴とする太陽電池裏面封止フィルム。
- 実質的に無配向のポリブチレンテレフタレートフィルムが2層以上から構成されており、うち少なくとも1層の白色度が75(W)以上であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池裏面封止フィルム。
- 実質的に無配向のポリブチレンテレフタレートフィルムがエポキシ化合物を含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池裏面封止フィルム。
- 実質的に無配向のポリブチレンテレフタレートフィルムをオーブン中で130℃、30分の熱処理した後の該ポリブチレンテレフタレートフィルムの破断強度が、130℃、30分の熱処理前の破断強度との相対比較で50%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池裏面封止フィルム。
- 請求項1又は2のポリブチレンテレフタレートフィルムが少なくとも片面にガスバリア層を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池裏面封止フィルム。
- 請求項1又は2のポリブチレンテレフタレートフィルムが、少なくとも片面に少なくとも一層以上のガスバリア性を有する他の樹脂フィルムと積層されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池裏面封止フィルム。
- エチレン−ビニルアセテート樹脂フィルムが積層されていることを特徴とする請求項1から6に記載の太陽電池裏面封止フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007056735A JP2008218856A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 太陽電池裏面封止フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007056735A JP2008218856A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 太陽電池裏面封止フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008218856A true JP2008218856A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39838514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007056735A Pending JP2008218856A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 太陽電池裏面封止フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008218856A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010079798A1 (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-15 | 東洋紡績株式会社 | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2010161138A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2010158828A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2011097012A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-05-12 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2012199592A (ja) * | 2012-06-27 | 2012-10-18 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
US9640689B2 (en) | 2009-09-30 | 2017-05-02 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Polyester film for the protection of back surfaces of solar cells |
-
2007
- 2007-03-07 JP JP2007056735A patent/JP2008218856A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010079798A1 (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-15 | 東洋紡績株式会社 | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2010161138A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2010158828A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
JP2011097012A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-05-12 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
US9640689B2 (en) | 2009-09-30 | 2017-05-02 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Polyester film for the protection of back surfaces of solar cells |
JP2012199592A (ja) * | 2012-06-27 | 2012-10-18 | Toyobo Co Ltd | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5102392B2 (ja) | 太陽電池裏面保護膜用積層ポリエステルフィルム | |
KR101056464B1 (ko) | 태양전지용 폴리에스테르 수지 시트, 그것을 이용하여이루어지는 적층품, 태양전지 이면 보호 시트, 및 모듈 | |
TWI438089B (zh) | 聚酯膜及使用它之太陽能電池背板、太陽能電池、以及它們的製造方法 | |
JP2002026354A (ja) | 太陽電池裏面封止用フィルムおよびそれを用いた太陽電池 | |
JP2006270025A (ja) | 太陽電池用熱可塑性樹脂シートおよび太陽電池 | |
WO2009125701A1 (ja) | 太陽電池用熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法、太陽電池 | |
JP6768850B2 (ja) | 太陽光モジュールバックシートおよびその製造方法 | |
JP2008218856A (ja) | 太陽電池裏面封止フィルム | |
JP2008270238A (ja) | 太陽電池裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール | |
JP5710140B2 (ja) | ポリエステルフィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール | |
JP2008311680A (ja) | 太陽電池裏面封止用フィルムおよびそれを用いた太陽電池 | |
JP2008085270A (ja) | 太陽電池裏面封止用フィルム | |
JP6373267B2 (ja) | 多層シート及びその製造方法、太陽電池用バックシート並びに太陽電池モジュール | |
KR20130041156A (ko) | 태양 전지 이면 보호막용 폴리에스테르 필름 | |
WO2013015259A1 (ja) | 積層シートおよびその製造方法 | |
JP2018125525A (ja) | 太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム及び太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムを巻き取ってなる太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムロールの製造方法 | |
JP2015216213A (ja) | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルムおよびそれからなる太陽電池裏面保護膜 | |
JP2011056701A (ja) | 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール | |
JP2012033967A (ja) | 太陽電池用ポリエステル樹脂シート、それを用いてなる積層品、太陽電池裏面保護シート、およびモジュール | |
WO2018147357A1 (ja) | 多層シート、太陽電池用バックシート及び太陽電池モジュール | |
JP2013055270A (ja) | 積層シートおよびそれを用いた太陽電池 | |
TWI374548B (en) | Polyester resin sheet for solar cell, laminate formed by using the same, protective sheet inside the solar cell and module thereof | |
ES2369521T3 (es) | Utilización de una lámina trasera para móduilos fotovoltaicos y módulo fotovoltaico resultante. | |
JP5768862B2 (ja) | 太陽電池用ポリエステル樹脂シート、それを用いてなる積層品、太陽電池裏面保護シート、およびモジュール | |
WO2012133369A1 (ja) | 積層シートおよびそれを用いた太陽電池 |