JP5768862B2 - 太陽電池用ポリエステル樹脂シート、それを用いてなる積層品、太陽電池裏面保護シート、およびモジュール - Google Patents
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Description
また、気泡を有するポリエステルフィルム(特許文献4参照)は知られているが、これらのフィルムは太陽電池用のバックシート用としては、利用されていない。
すなわち、
(1)数平均分子量が18500〜40000である1つまたは複数の層を用いてなるポリエステル樹脂層を有し、該ポリエステル樹脂層に5〜40重量%二酸化チタンを有する層を少なくとも1層以上有するポリエステル樹脂シートであって、波長300〜350nmの光線透過率が0.005〜10%、相対反射率が80%以上105%以下、みかけ密度が1.37〜1.65g/cm3、光学濃度が0.55〜3.50であり、光学濃度ばらつきが中心値に対して20%以内である太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(2)前記光学濃度ばらつきが中心値に対して15%以内である(1)に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(3)熱可塑性樹脂シートの全光線透過率が、0.005〜25%である(1)に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(4)前記5〜40重量%二酸化チタンを有する層の厚みがポリエステル樹脂層全体の厚みの7〜100%である請求項1に記載の太陽電池用熱可塑性樹脂シート、
(5)温度85℃、湿度85%RHの環境下において3000時間エージング前後の伸度保持率が40〜100%である(1)〜(4)のいずれかに記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(6)温度140℃の環境下において15時間エージング前後の伸度保持率が40〜100%である(1)〜(5)のいずれかに記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(7)ガスおよび水蒸気バリア層を有する(1)〜(6)に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート、
(8)少なくとも、(1)〜(7)に記載のポリエステル樹脂シートと、ガスおよび水蒸気バリア層とを積層した太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品、
(9)JIS−K−7129に準じた水蒸気透過率測定において、温度40℃、湿度90%RHにおいて、100μm換算の水蒸気透過率が0.5g/(m2・24hr)以下である(1)〜(7)に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品、
(10)(1)〜(9)に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シートまたは太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品であって、太陽電池の裏面封止材に使用される太陽電池裏面保護シート、
(11)(10)に記載の太陽電池裏面保護シートを用いた太陽電池モジュール、
である。
以下に、本発明で使用される物性およびその評価方法、評価基準について説明する。
<物性および評価方法、評価基準>
(1)数平均分子量(Mn)
室温(23℃)で244型ゲル浸透クロマトグラフ GCP−244(WATERS社製)を使用し、カラムにShodex K 80M (昭和電工(株)製)を2本、TSK−GEL−G2000Hxl(東ソー(株)製)を1本を使用し、該太陽電池用ポリエステル樹脂シートの測定を実施する前に分子量校正をポリスチレン(PS)(標準品)を用いて実施した。溶出容積(V)及び分子量(M)を用いて3次の近似式(i)の係数(A1)を計算して作図する。
Log(M)=A0+A1V+A2V2+A3V3・・・・(i)
校正・作図を終了した後、溶媒にオルトクロロフェノール/クロロホルム(1/4 容積比)に該太陽電池用ポリエステル樹脂シートのサンプルを0.2%(wt/vol)となるように溶解させた。クロマトグラフへのインジェクション量は0.400mlであり、流速は0.8ml/minで実施した。検出器は、R−401型示差屈折率器(WATERS)を用い、下記式により数平均分子量を算出した。
数平均分子量(Mn)=ΣNiMi/ΣNi
モル分率;Ni、各保持容量(Vi)に相当する分子量(Mi)
複合または単体のフィルムをサンプリングして測定した。なお、複合フィルムは、顕微鏡観察しながら該当フィルムを研磨してサンプリングした。
シートをサンプルとし、蛍光X線元素分析装置(堀場製作所製、MESA−500W型)により二酸化チタン特有の元素であるチタンの元素量を求めた。そのチタン元素量から二酸化チタン含有量を換算した。
光学濃度計(マクベス製:TR−524)で透過光束を測定し、下記式で算出した。
光源:可視光線
分光組成:色温度 3006°Kのタングステン電球
測定環境:温度23℃±3℃、湿度65±10%RH
計算式:光学濃度=log10(F0/F)
F:試料の透過光束、F0 :試料無しの透過光束。
光学濃度のばらつきは、[(Fmax−Fmin)/Fave ]×100で表した。
Fmax:20データの最大値、Fmin:20データの最小値、Fave:20データの平均値
光学濃度測定方法は、上記(3)と同様の方法で測定した。
光学濃度ばらつきは、製品ロールから中央部を長手方向に100m毎に長手方向1.5m×幅方向1mのサイズに5箇所サンプリングし、1.5m×1.0mの4角を10cm×10cmに切り取り、そのサンプルを用いて光学濃度を3回測定し、3回の平均値を光学濃度とした。製品ロール1本につき、5回測定したときの光学濃度の最大値、最小値、中心値(データ数は、5箇所×4サンプルで20個)から光学濃度ばらつきを算出し光学濃度ばらつきとした。
電磁式はかり(研精工業(株)製SD−120L)で測定した。
85℃、85%RHの雰囲気にフィルムをエージングし、ASTM−D61Tによりシートの破断伸度を測定し、エージングなしの破断伸度を100%にしたときの比(保持率)で比較し下記の基準で判定した。
エージング時間:0hr(100%)、3000hr
◎:保持率が50〜60%以上
○:保持率が50〜60%未満
△:保持率が40〜50%未満
×:保持率が40%未満。
促進試験器アイスーパーUWテスターを用い、下記サイクルを5サイクル行い、上記と同様に伸度保持率を求めて上記と同様の基準で評価した。
1サイクル:温度60℃、湿度50%RHの雰囲気で8時間紫外線照射した後、結露状態(温度35℃、湿度100RH)に4時間エージング
紫外線照射強度:100mW/cm2
○:b値上昇率(5以下)
△:b値上昇率(5〜25)
×:b値上昇率(25以上)。
スガ試験器製ヘイズメーターHGM−2DPを使用して、JIS−K−7105(1981年)に準じて測定した。
日立製分光光度計U−3310を用い、標準白色板用開口部と試験片開口部ともに標準白色板として酸化アルミナを用いて560nmで試験片開口部の傾斜角度を10°付けて拡散反射率を測定し(T0)とし、そのときの反射率を100%とした。その後、試験片開口部を試験片に取り替え560nmで拡散反射率を測定した。その後、下記式により、相対反射率(R)に換算した。
T0:標準白色板の反射率
T1:試験片の反射率。
日立分光光度計U−3310を用い、標準白色板用開口部と試験片開口部ともに標準白色板として酸化アルミナを用いて300〜350nmで試験片開口部の傾斜角度を10°付けて試料のない状態の透過率を測定し(A0)とし、そのときの透過率を100%とした。その後、入射光前面に、該サンプルを配置し、300〜350nmの透過率(A1)を波長5nmおきに測定値を取り、測定値の平均値をUV透過率T(%)とした。
A0:試料なしでの透過率
A1:試験片の透過率。
JIS K7129(1992年)に準じて水蒸気透過率を測定した。測定条件は24時間、温度40℃、湿度90%RHとし、m2換算した。(厚みは、100μm換算)。
140℃の雰囲気にフィルムを15時間エージングし、ASTM−D61Tによりフィルムの破断伸度を測定し、エージングなしの破断伸度を100%とし、エージング後の伸度との比(保持率)を計算した。そして、下記の基準で判定した。
△:保持率が30〜40%未満
×:保持率が30%未満。
1m角の太陽電池裏面封止フィルムを作製し、太陽電池システムへの組み込み性を考慮した腰の強さを下記基準で判定した。
JIS C2151(1990年)に準じて誘電率を測定した。
全体の厚みをJIS C2151(1990年)に準じて測定し、積層断面をミクロトームで厚み方向に断面を切る前処理をしたのち、日立製作所製電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)S−800を用い、厚み断面を全体像が写る倍率(×1000)で撮像し、その断面写真の厚みを採寸した。二酸化チタン含有層は、白い層として撮像できる。
(15)の方法で各層厚みを断面写真から採寸した結果から複合比率を算出した。
A層/B層/C層構成の場合、ベースポリエステルが数平均分子量が18500〜40000で二酸化チタンの含有量5〜40重量%がA層のみの場合は
二酸化チタン濃度は、シート全体量を上記(2)の方法で測定し、複合比率から二酸化チタン含有層の二酸化チタン粒子濃度を算出し二酸化チタン含有層の粒子濃度とした。
(15)の方法で各層厚みを断面写真から採寸した結果から、二酸化チタン含有層比率を算出した。
A層/B層/C層構成の場合、二酸化チタンの含有量5〜40重量%がA層のみの場合は、
ジメチルテレフタレート100部(重量部:以下単に部という)にエチレングリコール64部を混合し、さらに触媒として酢酸亜鉛を0.1部および三酸化アンチモン0.03部を添加し、エチレングリコールの環流温度でエステル交換を実施した。
上記、接着剤は主剤10重量部に対し硬化剤1重量部の割合で配合し、酢酸エチルで30重量%に調整し、スパッタリングフィルムの非スパッタリング面にグラビアロール法で溶剤乾燥後の塗布厚みが5μm厚みになるように塗布した。乾燥温度は、100℃とした。また、積層の条件はロールラミネーターで60℃の温度で1kg/cm2の圧力で行い、硬化条件は60℃で3日間とした。
数平均粒径が0.2μmの二酸化チタン微粒子を50重量%のマスターチップ(マスターチップ形状は円柱形 長さ:5.95〜8.05mm、幅:3.20〜4.80mm、高さ:1.70〜2.30mm)とした以外は実施例1と同様の方法で得られた上記、PETポリマー固有粘度0.55(比較例1)のシート−1を実施例1と同様の方法で積層したものを積層品−1とする。
実施例1〜4の方法と同様に、A層へB層と同様のPETポリマー(数平均分子量21000、固有粘度0.71、二酸化チタン粒子濃度14重量%)を押し出し、実質的に単層構造(B層/A層/B層=B層/B層/B層)とした。単層のPET中の酸化チタンの添加量が5重量%のものをシート7(実施例5)、40重量%のものをシート9(実施例7)として、3種類の複合フィルムを作製し、各シートの片面に実施例1〜4と同様にして酸化珪素スパッタリングフィルムを積層し、その積層品を積層品―7、9とした。その他の部分については、実施例1〜4と同様とした。
実施例5と粒子濃度、マスターチップ形状を変更する以外は同様にポリエステル樹脂シートを作製した。数平均粒径が0.2μmの二酸化チタン微粒子を50重量%のマスターチップ(チップ形状は、円柱形 長さ:5.95〜8.05mm、幅:3.20〜4.80mm、高さ:1.70〜2.30mm)を用いた。比較例2では、二酸化チタン濃度を4重量%とし、出来たシートをシート−6とした。そしてガスバリア層との積層後のシートを積層品−6とした。比較例3では、二酸化チタン濃度を45重量%とし、出来たシートをシート−10とした。そしてガスバリア層との積層後のシートを積層品−10としたが、すぐに製膜のフィルター部が詰まり、ろ圧が上昇しフィルター交換が必要となってしまったため、生産性に劣る結果となった。
B層のPETの数平均分子量を21000、固有粘度を0.71とし、A層のPETの数平均分子量を18300、固有粘度を0.55とした(両方のPETとも二酸化チタン粒子濃度は14重量%)。これらポリマーをB層/A層/B層となるように積層装置を通して積層し、Tダイよりシート状に成形した。積層構成は、複合3層構成である。Tダイより吐出したシート状成形物を表面温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸シートを85〜98℃に加熱したロール群に導き、長手方向に3.3倍縦延伸し、21〜25℃のロール群で冷却した。続いて、縦延伸したフイルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き130℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に3.6倍横延伸した。その後テンター内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取り厚み250μmのシートを得た。
A層、B層のPETの数平均分子量を21000、固有粘度を0.71とした(両方のPETとも二酸化チタン粒子濃度は14重量%)。これらのポリマーをB層/A層/B層となるように積層装置を通して積層し、Tダイよりシート状に成形した。積層構成は、複合3層構成である。Tダイより吐出したシート状成形物を表面温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸シートを85〜98℃に加熱したロール群に導き、長手方向に3.3倍縦延伸し、21〜25℃のロール群で冷却した。続いて、縦延伸したフイルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き130℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に3.6倍横延伸した。その後テンター内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取り厚み250μmのシートを得た。
B層/A層/B層の複合比[B層/(A層+B層)]が100%であり、シート15(実施例11)は、ガスバリア層を設けないで、同様に諸物性を測定した。
B層のPETの数平均分子量を21000、固有粘度を0.71とし、A層のPETの数平均分子量が18300、固有粘度0.55(両方のPETとも二酸化チタン粒子濃度は14重量%)のものを用いて、これらポリマーをB層/A層/B層となるように積層装置を通して積層し、Tダイよりシート状に成形した。積層構成は、複合3層構成である。
B層/A層/B層の複合比[B層/(A層+B層)]が6%(比較例4)のシートを得た。比較例5ではB層のPETにもA層のPET同様の数平均分子量18300、固有粘度0.55のPETを使用した。このシートを逐次2軸延伸法で、温度90℃でシート長手方向に3.0倍延伸し、引き続き後続するテンターに該フィルムを供給し、温度95℃で幅方向に3.0倍延伸した。さらにその後220℃で熱処理し2種類の厚さの250μmのシートを得た。さらに、実施例8と同様の方法により積層品を得た。
デュポン社製フッ素系フィルム“テドラー”TWH20BS3(50μm)を用い、このシートをシート17とした。このシート17を他の実施例などと同様の項目を測定した。
B層のPETの数平均分子量を21000、固有粘度を0.71(B層の二酸化チタン粒子濃度は20重量%)とし、A層のPETを表4記載の数平均分子量、二酸化チタン含有量とし、C層のPETの数平均分子量を17450、固有粘度を0.50(C層の二酸化チタン粒子濃度は0重量%)とした。これらポリマーをB層/A層/B層/C層となるように積層装置を通して積層し、Tダイよりシート状に成形した。積層構成は、複合4層構成である。Tダイより吐出したシート状成形物を表面温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸シートを85〜98℃に加熱したロール群に導き、長手方向に3.3倍縦延伸し、21〜25℃のロール群で冷却した。続いて、縦延伸したフイルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き130℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に3.6倍横延伸した。その後テンター内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取り実施例毎にそれぞれの厚みシートを得た。B層/A層/B層/C層の複合比に合わせて、実施例毎に厚みを変化させてC層を吐出し、二酸化チタン含有層の比率を変えた。ポリエステル樹脂シートの総厚みを325μmとし、[B層/(A層+B層+C層)]の二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して5.5%、B層/A層/B層の厚みが250μm、[B層/(A層+B層)]の複合比が7.2%のものをシート−19(実施例12)とした。ポリエステル樹脂シートの総厚みを313μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して9%、B層/A層/B層の厚みが188μm、[B層/(A層+B層)]複合比が15%のものをシート−20(実施例13)、ポリエステル樹脂シートの総厚みを238μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して16%、B層/A層/B層の厚みが188μm、[B層/(A層+B層)]複合比が20%のものをシート−21(実施例14)とした。ポリエステル樹脂シートの総厚みを175μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して17%、B層/A層/B層の厚みが100μm、[B層/(A層+B層)]の複合比が30%のものをシート22(実施例15)、ポリエステル樹脂シートの総厚みを263μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して21%、B層/A層/B層の厚みが188μm、[B層/(A層+B層)]複合比が30%のものをシート23(実施例16)とした。ポリエステル樹脂シートの総厚みを300μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して17%、B層/A層/B層の厚みが50μm[B層/(A層+B層)]の複合比が100%ものもをシート24(実施例17)、ポリエステル樹脂シートの総厚みを238μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して21%、B層/A層/B層の厚みが50μm、[B層/(A層+B層)]複合比が100%のものをシート25(実施例18)とした。ポリエステル樹脂シートの総厚みを125μmとし、二酸化チタン含有層比率がシート全体に対して40%、B層/A層/B層の厚みが50μm、[B層/(A層+B層)]複合比が100%のものをシート26(実施例19)とした。続いて、実施例12〜19全てについて、シート片面にB層側からアルミニウムを600オングストロームの厚さに真空蒸着した。なお、各光学特性はB層側から測定した。
B層のPETの数平均分子量を21000、固有粘度を0.71とし、A層のPETの数平均分子量を18300、固有粘度を0.55、C層のPETの数平均分子量を17450、固有粘度を0.50、B層の二酸化チタン粒子濃度は20重量%とした。これらポリマーをB層/A層/B層/C層となるように積層装置を通して積層し、Tダイよりシート状に成形した。積層構成は、複合3層構成である。Tダイより吐出したシート状成形物を表面温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸シートを85〜98℃に加熱したロール群に導き、長手方向に3.3倍縦延伸し、21〜25℃のロール群で冷却した。続いて、縦延伸したフイルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き130℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に3.6倍横延伸した。その後テンター内で220℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取り厚み313μmのシートを得た。B層/A層/B層の厚みは188μm、[B層/(A層+B層)]の複合比率は6%であり、[B層/(A層+B層+C層)]の二酸化チタン含有層の比率を4.8%とした。続いて、実施例12〜19同様に、シート片面にB層側からアルミニウムを600オングストロームの厚さに真空蒸着した。なお、各光学特性はB層側から測定した。
2 太陽電池セル
3 充填樹脂
4 太陽電池裏面保護シート
5 リード線
6 水蒸気およびガスバリア層
7 ポリエステル樹脂層(A層)
8 ポリエステル樹脂層(B層)
9 接着剤層
10 太陽電池モジュール
20 太陽電池用熱可塑性樹脂シート積層品
21 基材シート
22 金属または無機酸化物層
30 太陽電池用熱可塑性樹脂シート
Claims (8)
- 数平均分子量が18500〜40000である1つまたは複数の層を用いてなるポリエステル樹脂層を有し、該ポリエステル樹脂層に5〜40重量%二酸化チタンを有する層を少なくとも1層以上有するポリエステル樹脂シートと、ガスおよび水蒸気バリア層とを積層した太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品であって、
前記ポリエステル樹脂シートが、
波長300〜350nmの光線透過率が0.005〜10%、
相対反射率が80%以上105%以下、
みかけ密度が1.37〜1.65g/cm3、
光学濃度が0.55〜0.71であり、
光学濃度ばらつきが中心値に対して20%以内である太陽電池用ポリエステル樹脂シートであって、
ポリエステル樹脂シート積層品が、JIS−K−7129に準じた水蒸気透過率測定において、温度40℃、湿度90%RHにおいて、100μm換算の水蒸気透過率が0.5g/(m 2 ・24hr)以下である太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品。 - 前記二酸化チタンを有する層が、長さ2.40〜4.60mm、幅3.20〜4.80mm、高さ1.70〜2.30mmの円柱状の二酸化チタン含有チップと、長さ5.95〜8.05mm、幅3.20〜4.80mm、高さ1.70〜2.30mmの円柱状の二酸化チタンを含有しないチップを用いて得られる請求項1に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品。
- 前記ポリエステル樹脂シートの全光線透過率が、0.005〜25%である請求項1に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品。
- 前記ポリエステル樹脂シートが、前記5〜40重量%二酸化チタンを有する層の厚みがポリエステル樹脂層全体の厚みの7〜100%であり、前記5〜40重量%二酸化チタンを有する層が少なくとも一方の最外層に位置する請求項1に記載の太陽電池用熱可塑性樹脂シート積層品。
- 前記ポリエステル樹脂シートが、温度85℃、湿度85%RHの環境下において3000時間エージング前後の伸度保持率が40〜100%である請求項1に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品。
- 前記ポリエステル樹脂シートが、温度140℃の環境下において15時間エージング前後の伸度保持率が40〜100%である請求項1に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品。
- 請求項1〜6に記載の太陽電池用ポリエステル樹脂シート積層品であって、太陽電池の裏面封止材に使用される太陽電池裏面保護シート。
- 請求項7に記載の太陽電池裏面保護シートを用いた太陽電池モジュール。
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