JP2008216345A - 潤滑剤塗布装置、並びにそれを搭載した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤塗布装置、並びにそれを搭載した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像スリーブ4a上に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラを良好に防止することを可能とする。
【解決手段】現像スリーブ4aの外周表面に粉体状潤滑剤を塗布する際に粉体状潤滑剤の帯電を防止するように塗布手段102又は現像スリーブ4aの少なくとも一方にバイアス電圧を印加する電源手段106から塗布手段102に印加されるバイアス電圧の電界作用によって、粉体状潤滑剤に生じようとする摩擦帯電を均一化された帯電電荷とすることにより、現像スリーブ4a上に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラを防止するように構成したもの。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用したレーザービームプリンタや複写機等に適用される潤滑剤塗布装置、並びにそれを搭載した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置に関する。
一般に、レーザービームプリンタや複写機等の各種画像形成装置においては、組立工程中に外観検査などの品質確認を行ったり、搬送中におけるトナー洩れを防止する等の観点から、ユーザーの手元に渡るまで現像装置内のトナーをトナー収容器内にシールした状態に維持しておくなどにより、最初に使用するまでは現像スリーブ上にトナーがコーティングされない状態とした現像装置が多く用いられている。
このような現像装置では、現像装置の初期状態においてトナーが現像スリーブ上に無い状態でユーザーが誤って現像スリーブを回転させる可能性があり、現像スリーブにトナーがコーティングされていない状態のまま現像スリーブを回転させてしまうと、トナー層厚規制部材や現像スリーブに摺擦傷ができたり、トナー層厚規制部材と現像スリーブとの摩擦抵抗によってトナー層厚規制部材が現像スリーブの回転方向にめくれてしまい、均一で良好なトナーコーティングを行うことが不可能になってしまう。そのため従来から、例えば下記の特許文献1のように、スポンジ材等からなる塗布ローラを現像スリーブに当接させておくことによって、現像スリーブの外周表面上に粉体状の潤滑剤を塗布することが提案されている。
しかしながら、このような従来から提案されている粉体状潤滑剤の塗布装置又は塗布方法では、現像スリーブと塗布ローラとの間、及び現像スリーブに当接する潤滑剤規制部材との間の摩擦によって粉体状潤滑剤が摩擦帯電される状態になっている。そのため、粉体状潤滑剤を塗布する環境が、特に絶対湿度で20%以下となる低湿環境下においては、粉体状潤滑剤の摩擦帯電量が増大し、粉体状潤滑剤が不均一に摩擦帯電されて電気的に不安定な状態で塗布されてしまう。このような不均一な摩擦帯電状態を維持したまま現像スリーブにトナーが供給されると、上述した粉体状潤滑剤の帯電量の多い部分にトナーが供給されて現像スリーブ上の現像剤が不均一状態にコートされてしまい、ハーフトーン画像のような濃度ムラが発生するおそれがある。
特開2002−229333号公報
そこで本発明は、塗布ローラにより現像スリーブに塗布される粉体状潤滑剤の摩擦帯電を良好に防止することができるようにした潤滑剤塗布装置、並びにそれを搭載した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、像担持体上の静電潜像を現像する現像スリーブの外周表面に適宜の塗布手段を介して粉体状潤滑剤を塗布する構成になされた潤滑剤塗布装置において、前記現像スリーブの外周表面に粉体状潤滑剤を塗布する際に前記粉体状潤滑剤の帯電を防止するように前記塗布手段又は現像スリーブの少なくとも一方にバイアス電圧を印加する電源手段が設けられている。
このような構成を有する本発明によれば、電源手段から塗布手段に印加されるバイアス電圧の電界作用によって、現像スリーブ上の粉体状潤滑剤に生じようとする摩擦帯電が、より均一化された帯電電荷になされることとなり、現像スリーブ上に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラが防止されるようになっている。
また、本発明においては、前記電源手段から出力されるバイアス電圧が、交番電界又は交番電界に直流電圧を重畳した構成を採用することが可能である。そのような構成を採用すれば、上述した粉体状潤滑剤の摩擦帯電を均一化する作用が確実に行われる。
また、本発明においては、前記直流電圧がトナーの帯電電極と同極性に設定された構成を採用することが可能である。そのような構成を採用すれば、粉体状潤滑剤をバイアス電圧方向に積極的に帯電させることが可能となり、それによってトナーの帯電付与作用が向上される。
また、本発明においては、前記塗布手段は、前記現像スリーブの外周表面に接触配置されたローラ状部材から構成された構成を採用することが可能である。そのような構成を採用すれば、塗布手段を容易に製造することが可能となる。
また、本発明においては、前記塗布手段を構成するローラ状部材が、前記現像スリーブに対して周速差を有する構成を採用することが可能である。そのような構成を採用することとすれば、現像スリーブに対して粉体状潤滑剤をより均一かつ安定的に塗布することが可能となる。
以上述べたように本発明は、現像スリーブの外周表面に粉体状潤滑剤を塗布する際に現像剤の帯電を防止するように塗布手段又は現像スリーブの少なくとも一方にバイアス電圧を印加する電源手段から塗布手段に印加されるバイアス電圧の電界作用によって、粉体状潤滑剤に生じようとする摩擦帯電を均一化された帯電電荷とすることにより、現像スリーブ上に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラを防止するように構成したものであるから、例えば塗布手段と現像スリーブとの間の速度差等による摩擦帯電を原因とする粉体状潤滑剤の帯電ムラを良好に防止することができ、帯電ムラの影響によるハーフトーン画像ムラなどの異常画像の発生をどのような環境下でも防止することができることから、簡易な構成で装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
以下、画像形成装置としてのレーザビームプリンタに本発明を適用した場合の一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に示されているようにレーザビームプリンタの全体構造を画像形成プロセスとともに概説しておく。装置本体部Mの内部には、像担持体としての略円筒状の感光ドラム1(例えば外径φ30mm)が、図中の矢印A方向に適宜の速度(例えば107mm/sec)にて回転移動されるように配置されており、その感光ドラム1の外周表面に接触配置された帯電ローラ2によって上記感光ドラム1の外周表面が所定の一定電圧(例えば−585V)に一様帯電させられる。上記感光ドラム1の回転方向において上記帯電ローラ2の下流側領域には、画像変調ビームLを出射する露光装置(レーザスキャナ)3が配置されており、その露光装置3によって露光された上記感光ドラム1の外周表面の露光ポイントにおける電荷が除去されることにより静電潜像が形成される。
さらに、上述した露光領域の下流側には、現像装置4の現像スリーブ4aが、上記感光ドラム1の外周表面に非接触で対面するように配置されている。この現像装置4は、本願発明の要部であるので詳細な構造については後述することとするが、その現像スリーブ4aに印加された電位と、上述した感光ドラム1上の電位との差に基づく電界作用を利用して現像が行われ、現像スリーブ4a上のトナーが感光ドラム1側の静電潜像に付着されることによってトナー像に顕像化される。その感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ5が感光ドラム1に対向配置された転写領域Nに搬送され、上記転写ローラ5に対して定電圧制御下で印加された転写バイアスの電界作用によって、上記感光ドラム1上のトナー像が、装置本体部Mの下部側に給紙手段として配置された給紙カセット6から搬送されてきた記録用紙等のシート状記録媒体Pに転写される。
このようにしてシート状記録媒体P上に転写されたトナー像は、装置本体部Mの上部側に配置された定着装置7に搬送されて定着されてから機外に排出される。一方、トナー像を転写した後における感光ドラム1の外周表面には、シート状記録媒体Pに転写されずに残存する転写残留トナーが付着している。そのため、感光ドラム1の回転移動方向において上記転写領域の下流側に、上述した転写残留トナーを感光ドラム1の外周表面から除去するためのクリーニング装置8が配置されており、そのクリーニング装置8により転写後の転写残留トナーが感光ドラム1の外周表面から剥離されるように掻き落とされて清掃が行われるようになっている。
ここで、前述した現像装置4に設けられた現像スリーブ4aは、アルミニウムやステンレス鋼などの非磁性材料からなる中空円筒状部材(例えば外径φ20mm)から形成されており、上述した感光ドラム1に対して適宜の現像間隔(例えば290μm)を形成するように近接配置された状態で不図示の軸受部材により回転自在に支持されている。この現像スリーブ4aの外周表面は、適宜の塗料コートが被着されていることにより所望の表面粗さに形成されており、本実施形態における現像スリーブ4aの平均粗さRaは、0.9μm〜1.5μm程度、より具体的には1.1μmになされている。
この現像スリーブ4aの長手方向(軸方向)の一端側にはギヤフランジ(不図示)が設けられており、そのギヤフランジに対して不図示のモータの回転駆動を受ける駆動ギヤが噛み合わされていることによって当該現像スリーブ4aの全体が図中矢印B方向(反時計回り方向)に適宜の周速(例えば108mm/sec)で回転駆動される構成になされている。また、上記現像スリーブ4aの中空内部には、略円筒状部材(例えば外径φ18mm)のマグネットローラ4bが固定状態で内蔵されている。このマグネットローラ4bは、周方向に沿って異なる磁極N1,S1,N2,S2が交互に着磁されたものであって、トナー収容室4c内に蓄えられたトナーを現像スリーブ4aの外周表面に吸着するための磁界を形成するように構成されている。
すなわち、上記現像装置4に設けられたトナー収容室4c内には、例えば磁性一成分ネガトナーが蓄えられており、そのトナー収容室4cのトナーが、上述した現像スリーブ4a内のマグネットローラ4bの各磁極の磁力によって現像スリーブ4aの外周表面上に吸着されるようになっている。本実施形態では、上記そのマグネットローラ4bの磁極による磁力が60ミリテスラのピーク値を有するものが用いられている。
このような本実施形態における現像装置4は、工場出荷時点において上記現像スリーブ4aの外周表面上に適宜の粉体状潤滑剤が均一状態となるように塗布されており、使用開始時に不図示のトナーボトルが現像装置4のトナー収容室4c内に挿入される構成になされている。トナー収容室4cから流れ出したトナーは、上述したようにして現像スリーブ4a上に磁気吸着され、当該現像スリーブ4aの外周表面にトナーがコート状に被着されるようになっている。
さらに、上述した現像スリーブ4aの外周表面には、当該現像スリーブ4aの外周表面上に付着したトナーの層厚を規制する弾性板状部材からなるトナー層厚規制部材4dの先端部分がカウンター方向(現像スリーブ4aの回転方向と逆方向)に向かうように圧接されている。このトナー層厚規制部材4dは、例えば厚さ1.2mm、硬度67.5°のウレタンゴムにより形成されており、当該トナー層厚規制部材4dが現像スリーブ4a上のトナー層に摩擦作用を与えることによってトナー層に適正な摩擦帯電力が付与されるようになっている。
さらにまた、その現像スリーブ4aには、直流(DC)バイアスに交流(AC)バイアスが重畳された現像バイアスを出力する現像電源(図示省略)が接続されており、その現像電源から、例えば直流電圧成分Vdc(−450V)、交流電圧成分Vpp(1600V)、周波数f(2400Hz)の矩形波状現像バイアスが印加されることによって、上述した現像スリーブ4a上のトナーが、前記感光ドラム1との最近接位置、すなわち現像領域において感光ドラム1側に飛翔していき、感光ドラム1上の静電潜像の現像が行われる構成になされている。
一方、図2に示されているように、上述した構成を有する現像装置4の現像スリーブ4aには、当該現像スリーブ4aの外周表面に、後述する適宜の粉体状潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置10が付設されている。この潤滑剤塗布装置10は、少なくとも上記現像装置4を含むカートリッジとして一体的に取り扱われる構造になされたものであるが、適宜の不定形粉体状潤滑剤を蓄えた潤滑容器101を備えていて、上記現像スリーブ4aの直下に配置された上記潤滑容器101の開口部には、略円筒状部材からなる塗布手段としての塗布ローラ(ローラ状部材)102が、上記現像スリーブ4aの外周表面に接触した状態で設けられている。この塗布ローラ102は、後述するように回転軸102aを中心として図示矢印C方向(時計回り方向)に回転駆動される構成になされており、当該塗布ローラ102の回転によって、上記潤滑容器101内に蓄えられている不定形粉体状潤滑剤が現像スリーブ4aの外周表面に付着される構成になされている。
上記塗布ローラ102は、現像スリーブ4aの下面側において略平行に延在するように配置されているが、当該塗布ローラ102の長手方向(軸方向)両端部分が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されていることによって、上記現像スリーブ4aとの間の軸間距離が長手方向(軸方向)に均一な状態で保持された構成になされており、塗布ローラ102の外周表面が、上記現像スリーブ4aの表面に対して例えば0.5mmだけ侵入された状態に維持されている。
このとき、上記潤滑容器101内に蓄えられている不定形粉体状潤滑剤としては、例えば、シリコーン樹脂、ポリ−4フッ化エチレン、ポリ−3フッ化エチレン及びポリフッ化ビニリデンなどの有機粒子や、硫化モリブデン及びタルク等の無機粒子のいずれかが、使用する装置やトナー等の条件によって適宜に採用されるようになっている。
一方、このような不定形粉体状潤滑剤に対して、上記塗布ローラ102としては、例えばスポンジ材のように粉体を吸着し易く、しかも叩く等の外力を加えることによって粉体が離反可能な部材が使用されている。そして、このようなスポンジ材等からなる塗布ローラ102に不定形粉体状潤滑剤の粒子をまぶした状態とし、その塗布ローラ102を現像スリーブ4aに直接接触させることによって上記現像スリーブ4aに対して不定形粉体状潤滑剤の粒子を直接的に付着させるようにしている。
上述した塗布ローラ102は、芯金として設けられた回転軸102aの外周囲にスポンジ層102bが被着された構成になされており、上記回転軸102aの外径がφ6mm、スポンジ層102bの層厚が5.0mmになされ、それらの回転軸102a及びスポンジ層102bからなる塗布ローラ102の外径がφ16mmになされている。上記スポンジ層102bとしては、例えばウレタンフォームに導電性カーボンブラックを分散させたものが採用されている。また、そのときのカーボンブラックの分散量は、塗布ローラ102が導電性を備える程度であれば特に規定されるものではないが、好ましくは10〜40wt%の比重で分散されていれば良く、さらに当該塗布ローラ102の電気抵抗が10〜1010Ωになるようにカーボンブラックの分散量を調整することが望ましい。
さらに、上記塗布ローラ102におけるスポンジ平均発泡数は、本実施形態では約3個/mmになされているが、セル径が100μmもあれば塗布ローラとして機能することから、平均発泡数は2〜15個/mm、望ましくは2〜10個/mmとなるものがよい。このような範囲において平均発泡数が2未満であるとセル径が大きすぎて粉体状潤滑剤の粒子がスポンジ層102b内に充填されてしまい、所望の機能が生じない。一方、平均発泡数が15を超えるとセル径が小さくなりすぎて粉体状潤滑剤の粒子の搬送機能が不足することとなる。
このような構成からなる塗布ローラ102の芯金として設けられた回転軸102aの長手方向(軸方向)一端側部分には、不図示のモータの駆動回転軸が中間ギヤを介して接続されており、上述した現像スリーブ4aの回転方向とは逆方向の図中矢印C方向に回転されるようになっている。そして、この塗布ローラ102のスポンジ層102bの図示下面側の一部は、上述した潤滑容器101内に蓄えられた粉体状潤滑剤に浸されており、それによって当該塗布ローラ102のスポンジ層102bの外周表面に粉体状潤滑剤が保持され、当該塗布ローラ102の回転に伴って粉体状潤滑剤を現像スリーブ4aに向かって搬送して塗布し付着させる構成になされている。
このときの上記現像スリーブ4aへの粉体状潤滑剤の塗布量は、主として当該現像スリーブ4aと塗布ローラ102のそれぞれの回転速度と相対速度により支配されることとなり、塗布ローラ102よりも現像スリーブ4aを早く回転させると粉体状潤滑剤の塗布量は増加し、現像スリーブ4aの回転を遅くして周速差をなくしていくと粉体状潤滑剤の塗布量は減少する。
このようにして現像スリーブ4a外周表面に付着された不定形粉体状潤滑剤の粒子は、当該現像スリーブ4aの外周表面に対してカウンター方向に圧接するように配置された潤滑層厚規制部材103の摺接作用によって、上記現像スリーブ4aの外周表面に対する不定形粉体状潤滑剤の付着量が適宜に調整される構成になされている。
上記潤滑層厚規制部材103は、弾性状板金部材からなる支持部材103aの先端縁部分に、弾性状ゴム部材からなるブレード部材103bが片持ち状に取り付けられた構成になされており、そのブレード部材103bの先端縁部分が、上記現像スリーブ4aの外周表面に当接されている。このとき、上記支持部材103aを構成している弾性状板金部材としては、例えば厚さ0.1mmのリン青銅が採用されている。また、上記ブレード部材103bは、例えば厚さ1.0mmの樹脂材から形成されており、現像スリーブ4aの外周表面に対して、長手方向(軸方向)沿って例えば0.6gf/mmの均一な当接圧を有するように取付関係が調整されている。
一方、上述した潤滑容器101の内部側には、例えばステンレス製の板状部材からなる潤滑供給部材104が、上記塗布ローラ102の近傍に配置された回転軸104aに取り付けられるようにして設けられているとともに、その潤滑供給部材104からやや離れた位置に、板状板金部材の一端縁部に撹拌マイラーが貼り付けられた構成の潤滑撹拌部材105が回転軸105aに取り付けられるようにして設けられている。
そして、上記潤滑供給部材104の回転軸104aは、軸方向の一端部分が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されているとともに、軸方向の他端部分に設けられた不図示のギヤがモータの駆動軸に接続されていることによって図示の矢印D方向(反時計回り方向)に、例えば4mm/secで回転駆動される構成になされている。また、上記潤滑撹拌部材105の回転軸105aは、軸方向の一端部分が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されているとともに、軸方向の他端部分に設けられた不図示のギヤがモータの駆動軸に接続されていることによって図示の矢印E方向(時計回り方向)に回転駆動される構成になされており、その潤滑撹拌部材105の回転によって潤滑容器101内の不定形粉体状潤滑剤が上記潤滑供給部材104側に向かって搬送移動され、さらにその潤滑供給部材104の回転によって上述した塗布ローラ102に不定形粉体状潤滑剤が供給されるようになっている。
ここで、上述した現像スリーブ4aに対する不定形粉体状潤滑剤の付着量は、0.05mg/cm〜0.30mg/cm程度とすることが望ましく、その現像スリーブ4aへの付着量が0.05mg/cm以下の場合には現像スリーブ4aの潤滑作用が得られなくなってしまう。また、それとは逆に0.30mg/cmを超えた場合には塗布量が多すぎることによってトナーの機能を損なうことになる。さらに、不定形潤滑材の平均粒径は10〜30μmであることが好ましく、平均粒径10μm以下の場合には粉体状潤滑剤粒子の二次凝集によって現像スリーブ4a等を傷付ける恐れがある。また、平均粒径30μm以上の場合には、トナー粒子よりもはるかに平均粒径が大きくなってしまうために、同様に現像スリーブ4a等の傷や、画像形成時におけるトナーの現像機能を阻害する懸念がある。
ここで、前述したように現像スリーブ4aに対して均一で安定した量の粉体状潤滑剤を塗布するには、塗布ローラ102よりも現像スリーブ4aを早く回す必要があるが、そのような状態で粉体状潤滑剤を塗布すると、粉体状潤滑剤の塗布量を均一化することは可能となるが、現像スリーブ4aと塗布ローラ102の間に周速差があるため、これら両部材どうしの間の摩擦作用によって粉体状潤滑剤が帯電されてしまい、その結果、特に絶対湿度で20%以下のような低湿の環境下等において塗布を行うと帯電ムラが発生しやすくなってトナーの帯電状態に悪影響を与えることとなる。
そこで本実施形態では、上記塗布ローラ102の芯金として設けられた回転軸102aに対して電源手段として高圧電源106が接続されており、その高圧電源106から塗布ローラ102に対してバイアス電圧が印加される構成になされている。その高圧電源106から上記塗布ローラ102に出力されるバイアス電圧は、単独の交流電圧(交番電界)、又はその交流電圧(交番電界)に直流電圧を重畳された交流電圧(交番電界)から構成されており、その高圧電源106から塗布ローラ102に印加される交流のバイアス電圧によって、上記現像スリーブ4aと塗布ローラ102との間の周速差により生じる粉体状潤滑剤の摩擦帯電が、より均一な所定の電荷量に帯電されることとなって、現像スリーブ4aの外周表面に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラが防止される。その結果、従来のように現像スリーブ4aの長手方向(軸方向)や周方向に不均一な帯電状態で当該現像スリーブ4a上に粉体状潤滑剤が塗布されることがなくなり、粉体状潤滑剤の帯電ムラの影響によるハーフトーンのムラ画像が発生しなくなる。
このとき、上述した高圧電源106から出力される交流のバイアス電圧Vppは、例えば0.5KV〜4KVの間で設定されることが望ましい。すなわち、バイアス電圧Vppが0.5KV以下の場合には、放電状態が不安定化するために均一帯電を起こしにくい状態になってしまう。これに対して、バイアス電圧Vppを4KV以上とすると、過剰放電による異常帯電が発生することによって局所的に帯電する状態になり、粉体状潤滑剤が不均一に塗布されてしまう。本実施形態では、上記高圧電源106から塗布ローラ102に印加する交流バイアス電圧を、電圧Vppが2000V、周波数fが1000Hzの正弦波バイアスとしている。
このような構成を有する本実施形態によれば、電源手段としての高圧電源106から塗布手段としての塗布ローラ102に印加されるバイアス電圧の電界作用によって、現像スリーブ4a上に付着された粉体状潤滑剤に生じようとする摩擦帯電が、より均一化された帯電電荷になされることとなり、現像スリーブ4a上に塗布される粉体状潤滑剤の帯電ムラが防止されるようになっている。
以下に示す表1は、粉体状潤滑剤を塗布する場合の環境として湿度を変化させたときの画像形成状態、特にハーフトーンムラの状態と、現像装置4が初期状態におけるベタ黒画像の中における9点の平均濃度、及びその9点の濃度の一様性を、従来構成との比較において上述した実施形態に関して計測した結果を表したものである。
Figure 2008216345
上表から明らかなように、本実施形態にかかる構成によれば、粉体状潤滑剤を塗布する環境の湿度が変化してもハーフトーンのムラ画像が発生しなくなっており、しかもベタ黒の濃度一様性も均一であることが分かる。
特に、本実施形態においては、前記電源手段としての高圧電源106から出力されるバイアス電圧が、交番電界に直流電圧を重畳した構成になされていることから、上述した粉体状潤滑剤の摩擦帯電を均一化する作用が確実に行われる。
この場合における直流電圧は、トナーの帯電電極と同極性に設定しておくことができるが、そのようにしておけば、粉体状潤滑剤をバイアス電圧方向に積極的に帯電させることが可能となってトナーの帯電付与作用が向上される。例えば、トナーと同極性の直流電圧−600Vを、交流電圧Vpp=2000V、周波数f=1000Hzの正弦波バイアスに重畳して印加することで、粉体状潤滑剤であるトスパールはマイナスに帯電極性を有するためにトスパールがマイナスに帯電される。この均一に帯電したトスパールが塗布されている現像スリーブ4aに初めてトナーが供給される場合、初期状態で帯電量の不足しているトナーにトスパールの電荷を与えることができるため、帯電量不足による初期濃度ウスを防ぐことが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、塗布ローラ102に対して粉体状潤滑剤を均一に帯電させるため交流電圧を印加しているが、塗布ローラ102ではなく現像スリーブ4aに同様なバイアスを印加してもほぼ同様の効果を得ることが可能である。
また、上述した実施形態は、レーザビームプリンタに対して本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができるものである。
以上述べたように本発明は、レーザビームプリンタや複写機などの多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用する画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの全体構造を模式的に表した縦断面説明図である。 本発明の一実施形態における潤滑剤塗布装置の概略構成を表した縦断面説明図である。
符号の説明
M 装置本体部
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ
3 露光装置(レーザスキャナ)
L 画像変調ビーム
4 現像装置
4a 現像スリーブ
4b マグネットローラ
4c トナー収容室
4d トナー層厚規制部材
5 転写ローラ
6 給紙カセット(給紙手段)
P シート状記録媒体
7 定着装置
8 クリーニング装置
10 潤滑剤塗布装置
101 潤滑容器
102 塗布ローラ(塗布手段)
102a 回転軸
102b スポンジ層
103 潤滑層厚規制部材
103a 支持部材
103b ブレード部材
104 潤滑供給部材
104a 回転軸
105 潤滑撹拌部材
105a 回転軸
106 高圧電源(電源手段)

Claims (8)

  1. 像担持体上の静電潜像を現像する現像スリーブの外周表面に、適宜の塗布手段を介して粉体状潤滑剤を塗布する構成になされた潤滑剤塗布装置において、
    前記現像スリーブの外周表面に粉体状潤滑剤を塗布する際に前記粉体状潤滑剤の帯電を防止するように前記塗布手段又は現像スリーブの少なくとも一方にバイアス電圧を印加する電源手段が設けられていることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 前記電源手段から出力されるバイアス電圧が、交番電界又は交番電界に直流電圧を重畳したものからなることを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記直流電圧が、トナーの帯電電極と同極性に設定されていることを特徴とする請求項2記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記塗布手段は、前記現像スリーブの外周表面に接触配置されたローラ状部材から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記塗布手段を構成するローラ状部材が、前記現像スリーブに対して周速差を有していることを特徴とする請求項4記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された潤滑剤塗布装置が搭載されていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された潤滑剤塗布装置が搭載されているとともに、少なくとも現像装置が内蔵されていることを特徴とするカートリッジ。
  8. 請求項6に記載された現像装置又は請求項7に記載されたカートリッジが搭載されていることを特徴とする画像形成装置。
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