JP2008215679A - 空気調和設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外気湿球温度が第一の設定値以上になると、第一のバルブ、第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、第四のバルブを開いて第二の冷凍機および第二の冷却塔を運転する制御を行い、外気湿球温度が第一の設定値より低い第二の設定値以上になると、第二の冷凍機を停止し、第二のバルブおよび第三のバルブを開き、第一のバルブおよび第四のバルブを閉じてフリークーリング用冷却塔と第二の冷却塔とを直列に連絡してフリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、外気湿球温度が第二の設定値より低くなると、第二の冷却塔とを停止し、第一のバルブを開き、第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、フリークーリング用冷却水循環路を介して熱交換器に冷却水を搬送する。
【選択図】 図1
Description
周知のように、半導体製造工場や電算室は年間を通して冷房を行う。これらを冷房する時の冷水は、基本的には冷凍機によって製造するが、中間期や冬季の外気湿球温度が低い場合に省エネルギーを図るため、冷却塔で予冷水の冷却が一部可能になり(以後、フリークーリングという)、その予冷水を予備冷却に用いる。しかし、冷凍機の代替にフリークーリングを用いると、水温7℃を確保するには運転期間がごくわずかであり、実質省エネルギーが図れず、イニシャルコストのみ増える(外気湿球温度は3℃以下が必要)。そこで、空調機内に予冷コイルと冷水コイルを前段と後段に配置し、前段の予冷コイルでは搬送動力と冷凍機削減動力との兼ね合いで決めた温度18℃以下の冷却水で20℃以下に予冷水を冷却し、予冷水で空気を予備冷却し、さらに後段の冷水コイルで冷凍機による冷水で冷却することをフリークーリング運転として行っていた(例えば、特許文献1〜特許文献5を参照)。
空気調和設備は、空調機101内に予冷コイル102を設け、予冷コイル102に流す予冷水を、予冷水循環路130を介して循環ポンプ(P4)103で搬送し、熱交換器104にて冷却する構成とし、この熱交換器104の1次側に冷却水をフリークーリング用冷却水循環路131を介して流すため、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105とその循環ポンプ(P3)106とを設け、外気により冷却している。また、予冷コイル102の後段に冷水コイル107を設置し、その冷水コイル107に流す冷水を、冷水循環路132を介して第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109により冷却し、そのポンプ(CP1)110、ポンプ(CP2)111により往きヘッダ112および還りヘッダ113を経由して搬送している。また、第一の冷凍機(R1)108には、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114と循環ポンプ(P1)116とが冷却水循環路133を介して連絡している。また、第二の冷凍機(R2)109には、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115と循環ポンプ(P2)117とが冷却水循環路134を介して連絡している。また、空調機101は、例えば、電算室118の空調流路に設置されている。
空調機101の後段の冷水コイル107には、ポンプ(CP1)110によって往きヘッダ112から7℃の冷水が、冷水循環路132の往き路132aを介して搬送され、空調機101に戻ってくる27℃の室内還り空気と熱交換して空気を20℃に冷却する。20℃の空気は、空調機101によって電算室118の床下空間121から電算機119が設置されている電算機室120に搬送され、天井空間122を介して空調機101が設置されている空調室123に戻ってくる。後段の冷水コイル107にて熱交換した冷水は、14℃に昇温して冷水循環路132の還り路132bを介して還りヘッダ113に還ってくる。そして、フリークーリングを行う場合には、予冷コイル102に20℃の冷却水を搬送できるように、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、循環ポンプ(P3)106および循環ポンプ(P4)103を運転して熱交換器104に18℃の冷却水を搬送する。
第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109から空調機101の冷却コイル107に搬送される冷水循環路132の往き路132aには、バルブ(VE1)125が設けてある。バルブ(VE1)125は、温度調節器TIC5によって比例制御される。温度調節器TIC5は、床下空間121内に配置した温度計によって測定される吹出温度T5に基づいてバルブ(VE1)125の開度を制御する。
先ず、空調機101を運転し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、冷却塔用循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CT1)110を運転する(ステップS100,S101)。
次に、電算室118の床下空間121の温度計にて空調機101から吹き出される空気の吹出温度T5を測定し、温度調節器TIC5が設定吹出温度となるようにバルブ(VE1)125を比例制御する(ステップS102)。
次に、外気湿球温度T1が5℃以下の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを運転し、循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103とを運転する(ステップS105)。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS107)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを停止する(ステップS108)。冷却水温T6が5℃以上の場合には、ステップS104に戻る。
次に、外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS110)。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃未満の場合には、ステップS105に戻る。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS112)。停止する場合には、ステップS117に進む。停止しない場合には、ステップS104の否定と同じく、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)111を運転する(ステップS113)。
次に、熱量が設定値以下の場合には、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)111を停止する(ステップS115)。
次に、空調機101を停止し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CP1)110を停止する(ステップS117、118)。
この季節では、冷却水の設定水温18℃以下の外気湿球温度T1となるので、ステップ105へ進み、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103を運転する。冷水循環路132の往き路132aの冷却水は、空調機101の予冷コイル102で室内循環空気と熱交換し温められ、冷水循環路132の還り路132bを介して熱交換器104へ搬送され、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aの冷却水と熱交換する。この冷却水は、フリークーリング用冷却水循環路131の還り路131bを介して循環ポンプ(P3)106によってフリークーリング用の冷却塔(CT3)105へ搬送される。その搬送された冷却水は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105によって冷却水設定水温18℃以下に冷却されて再度熱交換器104へ搬送される。この時の後段の冷水コイル107では、冬期の場合建物負荷が無くなり、外気冷却負荷もなくなるので、室内負荷が小さく、第一の冷凍機(R1)108の冷却でまかなえ、ポンプ(CP1)110で搬送される冷水の一部が導入され、設定室温になるように空気を冷却する。
さらに、冷却塔の容量を大きくすると、イニシャルコストが増加し、得策ではない。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、従来より高い外気湿球温度でも、冷却塔だけで冷水を製造できる空気調和設備を提供することにある。
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、Z2>Z1、N2<N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えたことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、前記冷却コイルに連絡する冷却コイルを設けた空調機をさらに備えたことを特徴とする。
冷却塔における空気と水の熱交換において、冷却塔の空気と水の交換熱量はその塔部位における空気のエンタルピーhと入口水温と同温での飽和空気のエンタルピーhwとの差Δhに比例するので、1台だけの冷却塔を、冷却塔高さを増やしたり、空気の流動方向に垂直な塔断面積を増やしたりしても、その容量アップさせた部分へ導入される空気のエンタルピーが上がってしまい、水をなかなか冷却できないところ、2台の冷却塔を直列に接続することで、2台目として容量アップした部分への入口空気のエンタルピーが、1台目の入口空気のエンタルピーと同じでとても低いので、容量アップの塔部分の熱交換を最大限促進することができる。
〔第一実施形態〕
電算センターの電算機発熱負荷は、ピーク時での全体熱負荷の60〜90%を占め、その他の電算室での外気、建物伝熱負荷は夏季に発生する熱負荷である。
本実施形態に係る空気調和設備1は、外気、建物負荷が全体に占める割合が小さい場合に適用される。
コントローラ124は、外気湿球温度T1が13℃の設定1と外気湿球温度T1が5℃の設定2とを判断する判断部を備えている。また、コントローラ124は、2つの設定値1,2に基づいて、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CT1)111、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファン、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16、循環ポンプ(P4)103の運転を制御する。
先ず、空調機101を運転し、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15および第四のバルブ(V4)16を閉じ、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、冷却塔用循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CT1)110を運転する(ステップS1〜S3)。
次に、冷水循環路132の往き路132aの水温T3と還り路132bの水温T4と流量計F3で測定した冷水の流量Qによって、熱量q=Q(T3−T4)(kcal/h)を求める。そして、得られた熱量qが設定熱量以上か否かの判断を熱量演算コントローラ127が行う(ステップS5)。設定熱量未満の場合には、ステップS3に戻り、設定熱量以上であると判断された場合には、次にステップS6へ進む。
次に、外気湿球温度計が測定した外気湿球温度T1を温度調節器TIC1を介してコントローラ124に入力する。コントローラ124では、外気湿球温度T1が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS7)。外気湿球温度T1が5℃以上の場合には、ステップS18へ進み、外気湿球温度T1が5℃未満の場合には、ステップS8へ進む。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS12)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを停止する(ステップS13)。冷却水温T6が5℃以上の場合には、ステップS7に戻る。
次に、外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS15)。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃未満の場合には、ステップS8に戻る。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上の場合にはステップ16に進む。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS17)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS7の否定と同じく、第二のバルブ(V2)14と第三のバルブ(V3)15とを開き、第一のバルブ(V1)13と第四のバルブ(V4)16とを閉じる(ステップS18)。
次に、外気湿球温度T1が13℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS23)。外気湿球温度T1が13℃+0.5℃未満の場合には、ステップS7に戻る。外気湿球温度T1が13℃+0.5℃以上の場合にはステップS24に進む。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS25)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS6の否定と同じく、第四のバルブ(V4)16を開き、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14および第三のバルブ(V3)15を閉じる(ステップS26)。
次に、熱量qが設定値以下か否かの判断を行う(ステップS28)。熱量が設定値以上の場合には、ステップS6に戻る。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS30)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS5に戻る。
次に、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16を閉じる(ステップS33)。
次に、図4に基づいて夏季の動作を説明する。ここで、夏季は外気湿球温度が13℃以上、温度調節器TIC1の設定1以上(東京の気象データでは年間4360時間)とした。なお、ここでは、フリークーリング用の冷却塔105によるフリークーリングを行わないので、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、循環ポンプ(P3)106、熱交換器104、循環ポンプ(P4)103、予冷コイル102は省略されている。
この季節では、冷却水の水温18℃以下での外気湿球温度T1の設定2(5℃)となるので、図3のステップS8に示すように、第一のバルブ(V1)13が開き、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16が閉まり、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と冷却塔用の循環ポンプ(P3)106と予冷用の循環ポンプ(P4)103とを運転する。空調機101の予冷コイル102で室内循環空気と熱交換し温められた冷水は、熱交換器104へ搬送され冷却水と熱交換する。この冷却水は、循環ポンプ(P3)106によってフリークーリング用の冷却塔(CT3)105へ搬送される。その搬送された冷却水は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105によって冷却水設定水温18℃以下に冷却されて再度熱交換器104へ搬送される。この時の後段の冷水コイル107では、冬期の場合建物負荷が無くなり、外気冷却負荷もなくなるので室内負荷が小さく、冷凍機1台の冷却でまかなえ、冷水ポンプ(CP1)110で搬送される冷水の一部が導入され、設定室温になるように空気を冷却する。
なお、本実施形態では、熱源機器容量は冷凍機は1台につき400RT、冷却塔は冷凍機用冷却水製造時としては定格運転520RTである。この冷却塔がフリークーリングを行う時は80%水量運転で足りる(コンプレッサー仕事分の冷却熱量減)。
次に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列にして冷却する理論について説明する。
1.空調機101の還り空気を冷却する予冷水は、空気と水の温度差が小さければ空調機101内の予冷コイル102の伝熱面積が大きくなりイニシャルコストが増えるのに伴って、送風機の圧力抵抗が増え、ランニングコストも増える。また、スペースも増えてイニシャルが増える。
上記のことから整理すると、フリークーリングでの仮の条件として、フリークーリング用の冷却塔105の冷却水入口温度23℃、フリークーリング用の冷却塔105の冷却水出口温度18℃が仮に規定できた。
先ず、冷却塔2台直列冷却の概論について説明する。
冷却塔の空気と水の交換熱量は、空気のエンタルピーhと入口水温と同温での飽和空気のエンタルピーhwとの差Δhに比例し、空気のエンタルピーhおよび湿球温度t′以下には冷却が不可能である。言い換えれば、水に熱を与えなければ湿球温度付近まで冷却可能である。冷却塔2台を直列で冷却した時の水と空気の状態を図7に示す。ここで1台の冷却塔である水温での水を冷却させるとすると、冷却塔の冷却熱量と水が空調機や装置のコイルから受けた熱量の熱収支は等しくなり、冷却された水は湿球温度までは到達せずに水温tW1と湿球温度t1′の途中の状態にある。また、この時の空気は熱交換を行うことによって、出口に近いほどエンタルピーが増え、湿球温度が上がる。このことで冷却塔の高さを増し、交換器を増やしても効果が見られない。それで、1台目で冷却された水をさらに別の冷却塔で冷却すると、新鮮空気(外気)を取り入れることにより湿球温度の低い空気と熱交換が可能となり、前段で冷却された水温tW2以下の状態にすることが可能となる。
計算に用いる各種記号を以下のように決定する。
tw1=1台目冷却塔冷却水入口水温[℃]
tw2=1台目冷却塔冷却水出口水温[℃]
tw3=2台目冷却塔冷却水出口水温[℃]
hw1=1台目冷却塔冷却水入口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
hw2=1台目冷却塔冷却水出口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
hw3=2台目冷却塔冷却水出口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
h1=1台目、2台目冷却塔入口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
h2=1台目冷却塔出口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
h3=2台目冷却塔出口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
Cρ=水の比重[kJ/kg]
Ka=エンタルピー基準総括面積熱伝達係数[kJ/m2・ΔI・h]
C=冷却塔固有の比例定数
L=循環水量[kg/h]
G=冷却塔風量[kg/h]
A=空気の流動方向に垂直な塔断面積[m2]
Z=充填物高さ[m]
α,β=充填物によって決定される定数
N=水空気比L/G
X=近似的に算出した塔特性U/N
Y1=対数平均法で算出した塔特性U/N
Y2=チェビショフの公式で算出した塔特性U/N
冷却塔による水の冷却は、一般の熱交換器の冷却と異なり、水と空気の直接接触によって熱交換が行われる。そのため顕熱移動だけでなく水蒸気の移動が生じ、複雑な解析が生じる。しかし、ここで冷却塔に対しての冷水の蒸発量は1%未満と非常に少ないため、移動した水蒸気流量にについては、無視できる大きさである。そこで冷却塔の冷水が大気に与える熱量と冷水が冷却される熱収支の熱量Qは次式で与えられる。
図8では、対向流型冷却塔での入口水温tw1、出口水温tw2、入口空気湿球温度t1′、出口空気湿球温度t2′と比エンタルピーの関係を表わし、水と空気が熱交換する状態を表わす。入口空気はL/Gである勾配線(操作線)によって変化してゆく。また、対向流冷却塔の微小高さdZについての熱交換を考えた場合、微小高さにおける微小な熱交換量 Qは、その部分での水温twに等しい温度の飽和空気比エンタルピーhwと空気の比エンタルピーhとの差(hw−h)に比例し、次式で与えられる。
(1)式、(2)式より(3)式を求める。
dQ=G×(dh)=(−Cρ)×L×(dTw)=Ka×(hw−h)×dZ×A ・・・(3)
(3)式を変形して、(4)式、(5)式を求める。
Ka×dZ×A/L=(−Cρ)×(dTw)/(hw−h) ・・・(5)
(4)式、(5)式を充填物高さZについて積分すると、(6)式、(7)式が求められる。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
チェビシェフの公式を用いた場合も対数平均法の場合と同様に計算結果として(9)式に記載した。
+(1/Δh4)} ・・・(9)
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
熱特性Kaは充填材の性能を表わす数値で、塔内の水と空気の流れが複雑なため理論的に求めるのは困難である。そこでKaはあらかじめ充填物ごとに実験式で求められ、その実験式は(L/A)と(G/A)の関数として(10)式で求められる。
ここでα+β≒1である。
(10)式を(7)式のU/Nに代入すると、(11)式が求められる。
U/N=Ka×A×Z/L=CZ〔L/A〕α-1〔G/A〕-(α-1)=CZNα-1
・・・(11)
ここでCZを定数Kと置くと、(12)式が求められる。
冷却塔メーカー定格能力値がわかれば、U/Nを求めN、Kが求まる。αは0.4前後をとり、(12)式のU/Nが求まる。
(例えば、定格水量L、定格風量G、定格外気湿球温度t1´、定格入口水温tW1、出口水温tW2の冷却塔からN=L/Gを求め、定格時の水温tW1、tW2の定格格外気湿球温度からのh1と計算値h2を使って(8)式を逆算してU/Nを求め冷却塔のK=を導く。)
ここで、(12)式で求めた塔特性U/Nと入口水温tw1を0.1℃ずつ変化させた値を(8)式もしくは(9)式のtw2に代入し、U/Nが等しくなるような点tw2を計算結果として求めることができる。
次に、2台目冷却塔の出口水温tW3を求める。2台冷却塔2台直列の水と空気の状態を新図2に示す。ここで、1台目冷却塔の出口水温tW2を2台目冷却塔の入口水温となるので、(8)式もしくは(9)式の各温度状態は以下のように置き換わる。
tW1→tW2
tW2→tW3
hW1→hW2
hW2→hW3
h2→h3
よって、U/Nの近似式は、対数平均法の場合は(13)式となり、チェビシェフの公式の場合は(14)式となる。
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
チェビシェフの公式を用いた場合も対数平均法の場合と同様に計算結果として(14)式に記載した。
+(1/Δh4)} ・・・(14)
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
また、2台目の冷却塔の(12)式による塔特性U/Nを求めるが、この時のN、K値は2台目冷却塔の能力によって変わる。仮に1台目冷却塔と同じ能力であればN、K値は同じとなり、それで1台目の冷却塔と同様(12)式で求めた塔特性U/Nと入口水温tw2を0.1℃ずつ変化させた値を(13)式もしくは(14)式のtw3に代入し、U/Nが等しくなるような点tw3を計算結果として付した。
図9に同じ能力の冷却塔2台直列の1台目冷却塔入口水温23℃の時の外気湿球温度と出口水温の関係を示す。冷却水出口水温18℃を取り出せる外気湿球温度は、冷却塔1台では5℃以下であり、これは東京の気象データでは年間2300時間以下であった。しかし、冷却塔2台直列では外気湿球温度13℃以下で良く、東京の気象データでは年間4400時間であった。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
また、対数平均方式を、チェビシェフの公式に替えたチャートでも良い。
ここで、入力装置によって上記の条件値に所定の値(例えば、図9に示すように、Ts=18℃、Tr=23℃など)が設定されると、制御装置は、Ts設定値と第一の線図と第二の線図との交点それぞれの外気湿球温度、つまり外気湿球温度の第一の設定値、および外気湿球温度の第二の設定値の間(図9では5℃と13℃との間)でフリークーリング用の冷却塔105と第二の冷凍機用の冷却塔115とを直列に接続するように、フリークーリング用切替機構10の切替制御を行う。
冷凍機の台数は、分割した場合のランニング効果が分割したイニシャル増を5年以内で回収するように決定する。ただし、危険分散についても十分考慮する。ランニング効果は、外気、建物伝熱負荷等の熱負荷を冷却する冷凍機が中間期、冬季に停止可能にするか、部分負荷に対して高効率な冷凍機の場合は最も効率の良い部分負荷で運転可能なように計画するかである。全体熱負荷に対して2〜3台以上になるように決定する。
フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却効果による全熱源機器のランニングコスト低減と、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンと循環ポンプ(P3)106との消費動力と、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105を設けたことによるイニシャルコスト増による兼ね合いで、コスト的に5年以内で回収できるように決定する。ランニングコスト低減による効果は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水が予冷水を冷却して空気を予冷することにより、第二の冷凍機(R2)109を停止できることである。それには少なくとも冷凍機1台、最も多くとも負荷に対する冷凍機総台数の半分以下の冷凍機台数と同じ冷却能力になるよう決定する。冷却水温度の決定は、室内空気温度条件によって空調機101の還り温度が変わり、還り空気を冷却できる予冷水を熱交換器104との兼ね合いから冷却できる冷却水温度とする。
1)これを冷却する予冷水は、空気と予冷水の温度差ΔTが小さければ、空調機101内コイルの伝熱面積が大きくなり、イニシャルコストが増えるのに伴って、空調機の送風機の圧力抵抗が増え、ランニングコストも増える。また、スペースも増えてイニシャルが増える。フリークーリング用の冷却塔(CT3)105は、冷却塔送水温度が高くなるので、年間の使用時間も増え、ランニングは有利になる。これらのランニングコストとイニシャルの兼ね合いで、空気と予冷水の温度差ΔTを決める。
3)予冷水の送水温度を2)で決めたら、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水でできるだけ高い温度として使いたいため、熱交換器104において2)で決めた予冷水送水温度取り出し可能な温度によって冷却水温度とする。この時、予冷水送水温度と冷却水送水温度との差は、ランニングとイニシャルの兼ね合いで決められるが、1〜2℃の最少温度差でもあまり影響を受けない。
予冷コイル102の冷却能力が空調機101内で占める割合は、本実施形態ではフリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却能力を全熱負荷の50%として決めたので、空調機101の冷却コイル107の能力の50%以上とする。上限は、予冷コイル102の列数が増えると入口予冷水温と出口空気温度とを近ずけることができるが、予冷コイル102の列数が増えることによる空調機101内送風機に対する圧力損失の増加による消費動力の増加を考慮して決定する。
フリークーリング用の冷却塔(CT3)105はターボ式の第二の冷凍機(R2)109と同じ冷却能力を持ち、後段の第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115は夏季のターボ式の第二の冷凍機(R2)109用の冷却水を冷却するため、第二の冷凍機(R2)109の冷却熱量とコンプレッサー仕事熱当量を合わせた能力520RTを要する。そのため直列に接続するフリークリング用の冷却塔(CT3)105の能力が400RTなので、フリークーリング時には400RT/520RT=0.8となり80%の水量で行う。この場合、専用機に対して伝熱面積も大きいので、冷却するのに有利かつ搬送動力も小さくて良い。
本実施例に係る空気調和設備1Aは、外気、建物負荷が全体に占める割合が大きい場合に適用される。
そのため、本実施形態では、図12に示すように、電算室118の空調室123に外気熱負荷を冷却するための空調機20を新たに設置するとともに、電算機負荷用の冷凍機140と冷却塔141を設置した。
以上のように、本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
(第三実施形態)
本実施形態に係る空気調和設備1Bは、室温の設定が少し低く、フリークーリング用冷却水循環路131の冷却水供給温度および冷却水還り温度と、予冷コイル102の入口温度および出口温度をそれぞれ同じにでき、かつ予冷コイル102内の水質が問題ない場合に適用される。
その他の構成は、第一実施形態と同じであるから、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
(第四実施形態)
本実施形態に係る空気調和設備1Cは、例えば、クリーンルームなどで精密温調を行う際に、湿度の管理を外気調和機など1箇所に限定するため、循環系の冷却コイル107をその空気側表面で水分結露を起こさないドライコイルとするため、通常の冷水ではなく、高温の冷水(例えば、室内の温調条件が露点11℃ならば、冷水供給温度13℃〜冷水還り温度18℃である冷水)で運転する場合があり、これに適用される。
本実施形態においては、熱交換器104にはポンプ144によりヘッダ113と繋がる管路151とヘッダ112と繋がる管路152とが接続している。
その他の構成は、第一実施形態と同じであるから、同一の符号を付し、その説明は省略する。
10 フリークーリング用切替機構
11 第一の流路
11a,12a,12b 分岐点
12 第二の流路
13 第一のバルブ(V1)
14 第二のバルブ(V2)
15 第三のバルブ(V3)
16 第四のバルブ(V4)
20 空調機
21 冷却コイル
22 往き路
23 バルブ
24 還り路
101 空調機
102 予冷コイル
103 循環ポンプ(P4)
104 熱交換器
105 フリークーリング用の冷却塔(CT3)
106 循環ポンプ(P3)
107 冷却コイル
108 冷凍機(R1)
109 第二の冷凍機(R2)
110 循環ポンプ(CP1)
111 循環ポンプ(CP1)
114 冷却塔(CT1)
115 第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)
116 循環ポンプ(P1)
117 循環ポンプ(P2)
118 電算室
119 電算機
120 電算機室
121 床下空間
122 天井空間
123 空調室
124 コントローラ
125 バルブ(VE1)
126 バルブ
127 熱量演算コントローラ
130 予冷水循環路
131 フリークーリング用冷却水循環路
131a フリークーリング用冷却水循環路131の往き路
132 冷水循環路
132a 冷水循環路132の往き路
132b 冷水循環路132の還り路
133 冷却水循環路
134 第二の冷却水循環路
134a 第二の冷却水循環路134の往き路
134b 第二の冷却水循環路134の還り路
140 冷凍機
141 冷却塔
142 循環ポンプ
F1,F2,F3 流量計
F1C1,F1C2,FIC3 流量調節器
TIC1、TIC2,TIC3,TIC4,TIC5,TIC6,TIC7 温度調節器
Claims (13)
- 予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、
外気湿球温度計と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
フリークーリング用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
液ポンプを設け、前記空調機の予冷コイルと連絡する予冷コイル用冷却水循環路と、
前記フリークーリング用冷却水循環路と前記予冷コイル用冷却水循環路との間に配される熱交換器と、
前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
前記フリークーリング用切替機構は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
前記制御装置は、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行う
ことを特徴とする空気調和設備。 - 予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、
外気湿球温度計と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
フリークーリング用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記空調機の予冷コイルとを連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
前記フリークーリング用切替機構は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
前記制御装置は、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記予冷コイルに冷却水を搬送する制御を行う
ことを特徴とする空気調和設備。 - 冷却コイルを備えた空調機と、
外気湿球温度計と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも一つ以上の第二の冷凍機と、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機の冷却塔と、
液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
フリークーリング用の冷却塔と、
液ポンプと熱交換器とを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機及び前記熱交換器と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
前記フリークーリング用切替機構は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
前記制御装置は、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブ及び第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行う
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、
前記制御装置は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、
前記制御装置は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項2記載の空気調和設備において、
前記制御装置は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項2記載の空気調和設備において、
前記制御装置は、
前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C1Z1N1α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3)
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C2Z2N2α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、
C2=C1、Z2=Z1、N2=N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えた
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、
Z2>Z1、N2<N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えた
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、
前記フリークーリング用冷却水循環路は、往き路に前記液ポンプを設け、前記液ポンプと前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間に第一の流量計を設け、還り路に第二の流量計を設けている
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、
前記冷却コイルに連絡する冷却コイルを設けた空調機をさらに備えた
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項4または請求項5記載の空気調和設備において、
前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および前記外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行う
ことを特徴とする空気調和設備。 - 請求項6または請求項7記載の空気調和設備において、
前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行う
ことを特徴とする空気調和設備。
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