JP2008214992A - 梁貫通孔の補強方法 - Google Patents

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信之 和泉
Kohei Tada
公平 多田
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Abstract

【課題】本発明は、梁貫通孔の補強方法に関し、補強筋の製作が簡単でコストが廉価で、剪断や打ち継ぎの抵抗筋となるように自由に設定が可能な補強筋とすることが課題である。
【解決手段】コンクリート構造物の梁10における貫通孔11に、該貫通孔の近傍で上下の梁主筋に亘って囲って補強する孔際剪断補強筋12と、前記貫通孔を囲うようにして梁の両側面に配されるリング型補強筋14とを配筋すると共に、梁主筋15の上下のそれぞれからフック部1aを引っ掛けて棒状本体1bを斜めに配筋するステッキ形補強筋1を、前記貫通孔11に対して該貫通孔を正面視した場合にハの字になるように上下対向して配筋したこととする梁貫通孔の補強方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、コンクリート構造物の柱と梁との接合部の近く設けられたりすることのある梁貫通孔の補強方法に関するものである。
従来、図6に示すように、コンクリート造の梁10の腹部に、給排水用,電線用,冷暖房用等のダクトパイプを挿通させるための貫通孔11を設けることが多く、梁から突出したダクトパイプは、それを隠すために下がり天井によって覆われる。
前記貫通孔を梁に設けた場合、当該梁のひび割れの防止、曲げ強度や剪断強度などの低下を補償するために、補強対策が採られている。例えば、図7乃至図8に示すように、貫通孔11の周囲に、孔際剪断補強筋12と、孔部の上下からその孔部に向かって開くように図9に示す斜めに配されるコ字形補強筋13と、孔部を加工用に梁両面側に配されるリング型補強筋14を配置して、これらの組合せで補強している。また他の従来例として、「く」の字に折り曲げられた一対の「く」の字筋によって貫通孔を左右から挟むようにし、且つ、「く」の字筋の中間折曲部が外方に位置するように向かい合わせ状態に配置したものが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−161307号公報
しかし、従来の補強方法では、コ字形補強筋13では、その形状が複雑であるため、製作及び施工が難しい。また、補強筋として偶数本数しか設定できない不都合がある。更に、プレキャスト梁を想定した場合、下側からのコ字形補強筋は、コンクリートの水平打ち継ぎ面17より上の部分が、後打ちコンクリート内への定着長が短いため、前記水平打ち継ぎ面17のずれに対する抵抗筋として考慮されないという不都合がある。また、上記他の従来例における「く」の字筋では、上下の梁主筋に緊結しその中間部に定着補助筋の内端部を掛け止めしなければならないので、配筋方法及びその形成が難しく手間がかかるという課題がある。本発明に係る梁貫通孔の補強方法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る梁貫通孔の補強方法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、コンクリート構造物の梁における貫通孔に、該貫通孔の近傍で上下の梁主筋に亘って囲って補強する孔際剪断補強筋と、前記貫通孔を囲うようにして梁の両側面に配されるリング型補強筋とを配筋すると共に、梁主筋の上下のそれぞれからフック部を引っ掛けて棒状本体を斜めに配筋するステッキ形補強筋を前記貫通孔に対して該貫通孔を正面視した場合にハの字になるように上下対向して配筋したことである。
前記梁がプレキャスト梁の場合には、下から斜めに配するステッキ形補強筋は、下の梁主筋にフック部を引っ掛けてそこから上にハの字になるように広がる棒状本体の先端部を更に水平に延設して後打ちコンクリート用の定着長部を設けて成ること、;
また、前記ステッキ形補強筋は、棒状本体の両端部にフック部が形成されていて、上下の梁主筋のうち少なくとも一方に前記フック部でもって引っ掛けられること、;
更に、前記ステッキ形補強筋は、フック部と反対側で棒状本体の端部に、定着具が設けられていること、;
を含むものである。
本発明の梁貫通孔の補強方法によれば、ステッキ形補強筋がその製作が容易で施工性が良いので、補強工事の作業能率が向上する。また、梁主筋の座屈補強筋として、あるいは開孔部の斜め補強筋として、前記ステッキ形補強筋を制約無く自由に設置して使用できる。そして、プレキャスト梁では、ステッキ形補強筋を水平打ち継ぎ面に交差させ、後打ちコンクリート内に十分定着させることで、水平打ち継ぎ面のずれに対する抵抗筋として作用する。
更に、ステッキ形補強筋のうち、剪断筋として利かせるものは梁軸方向に対して斜めに、コンクリート水平打ち継ぎ面の補強として利かせるものは、打ち継ぎ面に対して直角に挿入する等、夫々の補強としての目的に応じて、必要な本数と配筋の角度を自由に設定することができる。よって、梁貫通孔の補強を行うと共に、剪断やコンクリート打ち継ぎの補強にも対応させることができる。また、梁主筋に係止させるフック部を両端部設けたり、一端側に定着具を設けたりすることで、配筋定着作業が能率的になって容易且つ工期短縮となる。
本発明に係る梁貫通孔の補強方法について説明する、なお、従来例と同じものについては同符号を用いて説明する。図1に示すように、コンクリート構造物の梁10にダクトパイプを挿通させるため貫通孔11が設けられる。
この貫通孔11の周囲にひび割れなどが発生しないように、該貫通孔11の近傍で上下の梁主筋15に亘ってその周囲を囲って補強する四角形若しくは図3(B),(C)に示すような形状の孔際剪断補強筋12と、前記貫通孔11を囲うようにして梁10の両側面に配されるリング型補強筋14とを配筋すると共に、前記梁主筋15の上下のそれぞれからフック部1aを引っ掛けて棒状本体1bを斜めに配筋するステッキ形補強筋1を、前記貫通孔11に対して該貫通孔11を正面視した場合にハの字になるように上下対向して配筋するものである。
前記孔際剪断補強筋12とリング型補強筋14とは、従来例と同様の補強筋である。そして、前記ステッキ形補強筋1は、図5(A)に示すように、基本形としてU字形に屈曲した先端部のフック部1aと、直線状の棒状体1bとから形成されている。
前記ステッキ形補強筋1は、図1及び図3(A)に示すように、フック部1aを梁主筋15に引っ掛けるものである。棒状本体1bは、貫通孔11を正面視して、「ハ」の字になるように、または、下から上に逆さまに見て、「ハ」の字になるように、斜めに配置して番線などで孔際剪断補強筋12等に繋いで位置固定するものである。
また、梁10がプレキャスト梁の場合には、図2及び図5(B)に示すように、下から斜めに配するステッキ形補強筋は、下の梁主筋15にフック部1aを引っ掛けてそこから上に「ハ」の字になるように広がる棒状本体1bの先端部を更に水平に延設して後打ちコンクリート用の定着長部1dを設けて成るステッキ形補強筋1cとする。
このように、水平な定着長部1dがあることで、プレキャスト梁10に対して、後打ちコンクリート内に十分に定着させることができ、水平打ち継ぎ面17のずれに対する抵抗筋とすることが可能となる。
また、このほか、図5(C)に示すように、棒状本体1bの両端部にU字状屈曲部1aを設けたステッキ形補強筋1eにしたり、図5(D)に示すように、先端定着具1fが設けられたステッキ形補強筋1gとすることができる。これらは、確保できる定着長の具合により、設定されるものである。
以上のようにして、梁10に貫通孔11を設けて、それを補強する際に、前記ステッキ形補強筋1,1c,1e,1gを、「ハ」の字形に入れたり、打ち継ぎ面17に直角に入れたり、梁軸方向に斜めに入れたり、その目的に応じて、配置方向や配筋角度及び本数を任意に定めることができるものである。
本発明に係る梁貫通孔の補強方法は、例えば、コンクリートに形成するボイド等の補強にも適用することができるばかりでなく、コンクリート構造物において曲げや剪断等の負荷のかかる部分の補強方法にも適用することができるものである。
本発明に係る梁貫通孔の補強方法を示す説明図である。 同本発明の梁貫通孔の補強方法で、梁10がプレキャスト梁の場合の説明図である。 ステッキ形補強筋1,1cの使用方法を示す説明図(A)と、孔際剪断補強筋12の他の実施例に係る形状を示す説明図(B),(C)である。 同平面図である。 ステッキ形補強筋1,1c,1e,1gの各々の斜視図(A)〜(D)である コンクリート構造物において、梁に貫通孔11が設けられる状態を示す説明図である。 従来例に係る梁貫通孔11の補強筋の配筋状況を示す説明図である。 同平面図である。 コ字形補強筋13の正面図である。
符号の説明
1 ステッキ形補強筋、 1a フック部、
1b 棒状本体、 1d 定着長部、
1c,1e,1g その他のステッキ形補強筋、
1f 先端定着具、
10 梁、
11 貫通孔、
12 孔際剪断補強筋、
13 コ字形補強筋、
14 リング型補強筋、
15 梁主筋、
16 スターラップ、
17 打ち継ぎ面。

Claims (4)

  1. コンクリート構造物の梁における貫通孔に、該貫通孔の近傍で上下の梁主筋に亘って囲って補強する孔際剪断補強筋と、前記貫通孔を囲うようにして梁の両側面に配されるリング型補強筋とを配筋すると共に、
    梁主筋の上下のそれぞれからフック部を引っ掛けて棒状本体を斜めに配筋するステッキ形補強筋を、前記貫通孔に対して該貫通孔を正面視した場合にハの字になるように上下対向して配筋したこと、
    を特徴とする梁貫通孔の補強方法。
  2. 梁がプレキャスト梁の場合には、下から斜めに配するステッキ形補強筋は、下の梁主筋にフック部を引っ掛けてそこから上にハの字になるように広がる棒状本体の先端部を更に水平に延設して後打ちコンクリート用の定着長部を設けて成ること、
    を特徴とする請求項1に記載の梁貫通孔の補強方法。
  3. ステッキ形補強筋は、棒状本体の両端部にフック部が形成されていて、上下の梁主筋のうち少なくとも一方に前記フック部でもって引っ掛けられること、
    を特徴とする請求項1に記載の梁貫通孔の補強方法。
  4. ステッキ形補強筋は、フック部と反対側で棒状本体の端部に、定着具が設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の梁貫通孔の補強方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013087504A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Haseko Corp 地中梁における人通孔回りの補強構造

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