JP2008214752A - 成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】TS≧590MPa、TS×全伸び≧20000MPa・%を満足し、ちり発生電流が6.25kA以上である溶融亜鉛めっき鋼板を製造する。
【解決手段】質量%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.80〜2.50%、Mn:0.8〜3.00%、P:0.003〜0.100%、S:0.010%以下、Al:0.010〜0.50%およびN:0.007%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、フェライトを面積率で50%以上、残留オーステナイトを面積率で3%以上含み、フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比が2.00以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車、電気等の産業分野で使用される部材をスポット溶接にて接合する際の溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
近年、地球環境保全の見地から、自動車の燃費向上および自動車の衝突安全性向上の観点から、車体材料の高強度化により薄肉化を図り、車体そのものを軽量化かつ高強度化しようとする動きが活発であり、高張力鋼板の自動車への適用が促進されている。高張力鋼は成形性が軟鋼と比較して乏しいため、種々の組織制御を行った成形性の高い高張力鋼板が開発されている。さらには、最近の自動車への耐食性向上の要求が強いことから、溶融亜鉛めっきを施した高張力鋼板が開発されている。
従来の技術としては、例えば、特許文献1では、加工性が優れた高張力溶融亜鉛めっき鋼板が提案されている。また特許文献2、3では、穴広げ性に優れためっき鋼板が、特許文献4では、延性に優れためっき鋼板が提案されている。
しかし、高張力鋼板使用の際には、成形性と耐食性以外に、溶接性も重要である。自動車用部品は通常スポット溶接で接合される。その際に適正なナゲット径を得る適正電流範囲が広いほうが好ましい。しかし、実際の部材接合時には溶接を行うフランジ部が接合部材同士で完全に密着する場合が少ない。その原因として、部品の成形精度が悪いこと、高張力鋼は鋼板の電流に対する抵抗が大きいこと、溶接時にフランジ部を加圧したときの鋼板の変形抵抗が高いことが上げられる。高張力鋼の適用範囲を広げるためにはこれらの因子を改善する必要がある。上記の公知技術においては溶接性の改善についての検討はなされておらず、溶接性改善のための技術開発が必要であった。
非特許文献1については、[課題を解決するための手段]の項で説明する。
特開2002−69575号公報 特開2002−69574号公報 特開2004−292891号公報 特開2003−55751号公報 Proceedings of the International Workshop on the Innovative Structural Materials for Infrastructure in 21st Century p189(Fig.4)
本発明における課題は、上記問題に鑑みて、高い成形性をもち、かつ溶接性を改善した高張力溶融亜鉛めっき鋼板を製造することである。具体的には、TS≧590MPa、TS×全伸び≧20000MPa・%を達成し、かつちり発生電流が6.25kA以上である溶融亜鉛めっき鋼板を製造する。
本発明者らは、種々の鋼板について、TS×全伸びおよび低加圧条件でのちり発生電流について検討した。その結果、鋼板中に残留オーステナイトを残存させるだけでは、溶接性が改善できないことがわかった。鋼板の成分および熱処理条件を鋭意検討した結果、残留オーステナイトを残存させながら、鋼板のフェライト相に対するそれ以外の硬質相のナノ硬さの比を2.00以上とすることにより、成形性および溶接性を改善でき、さらに溶融亜鉛めっきが可能となることを見出した。ここでいうナノ硬さとは、Hysitron社のTRIBOSCOPEを用いて、荷重1000μNで表面から板厚1/4位置のフェライトと第2相をおのおの15点測定した、その平均値である。本発明で測定した条件では、圧痕の押し込み深さ(=contact depth)は70nm以下であった。圧痕の一辺に換算すると、約500nm以下に相当する。
ミクロ組織の硬さ測定手法としては、ビッカース硬度が有名である。しかし、ビッカース硬度は負荷荷重の最小値が0.5gfであり、本発明鋼のように第2相が数ミクロンと小さくかつ微細に分散している場合には第2相の硬度測定はできなかった。本明細書では第2相とはフェライト以外の相で、マルテンサイトもしくはベイナイトもしくは残留オーステナイトである。また、第2相がビッカース硬さ試験が可能なサイズであったとしても、ナノ硬さはビッカース硬さとは異なる値を示す。例えば、残留オーステナイトは圧痕の押し込みによってマルテンサイトに変態し硬化するが、硬化挙動はナノ硬さの方が周囲の拘束を受けにくいと考えられ、硬化しにくい。また、マルテンサイトは組織内にパケット、ブロック、ラスという階層構造をもち、ベイナイトもシーフやサブユニットと呼ばれる階層構造をもつため、非特許文献1で明らかにされているように、硬さは圧痕サイズ依存性があり、1μm以下の圧痕サイズで評価した結果と、ビッカース硬さ計で測定できる5μm以上の圧痕サイズで評価した結果が異なる。
特許文献3においては、穴広げ性改善のために、フェライト相とベイナイトの硬度比を2.6以下に制御しているが、鋼板のナノ硬さの比は2.0以上に制御できておらず、溶接性は改善されなかった。このように、本技術はナノ硬さを制御することが重要となる。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)質量%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.80〜2.50%、Mn:0.80〜3.00%、P:0.003〜0.100%、S:0.010%以下、Al:0.010〜0.50%およびN:0.007%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、フェライトを面積率で50%以上、残留オーステナイトを面積率で3%以上含み、フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比が2.00以上であることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(2)質量%で、Cr:0.005〜2.00%、V:0.005〜2.00%、Mo:0.005〜2.00%、Ni:0.005〜2.00%およびCu:0.005〜2.00%から選ばれる1種または2種以上の元素を更に含有することを特徴とする上記(1)に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(3)質量%で、Ti:0.01〜0.20%およびNb:0.01〜0.10%から選ばれる1種または2種の元素を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(4)質量%で、B:0.0002〜0.005%を更に含有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(5)質量%で、Ca:0.001〜0.005%およびREM:0.001〜0.005%から選ばれる1種または2種以上の元素をさらに含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(6)前記の溶融亜鉛めっき鋼板は合金化溶融亜鉛めっき鋼板であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(7)(1)〜(5)のいずれか1つに記載の高強度溶融亜鉛めっき鋼板であって、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量及び平均固溶Mn量が何れも0.5mass%以下であることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(8)前記高強度溶融亜鉛めっき鋼板はめっき層中Fe%が7〜15%の高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板であり、かつめっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量と平均固溶Mn量は、平均固溶Si量が母材平均組成のSi量の70〜90%であり、平均固溶Mn量が母材平均組成のMn量の50〜90%であることを特徴とする(6)に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
(9)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の成分を有するスラブを熱間圧延および冷間圧延を行い製造した冷延鋼板を400〜650℃まで平均10℃/s以上の加熱速度で加熱し、その後さらに最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持した後、750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜500℃まで冷却して30s以上保持した後、溶融亜鉛めっきを施す、或いは、更に460℃以上570℃以下まで加熱してめっきの合金化処理をすることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(10)(1)〜(5)のいずれか1つに記載の成分を有するスラブを熱間圧延、冷間圧延した後、直火炉型または無酸化炉型の加熱帯を有する連続溶融亜鉛めっきラインにて焼鈍するに際し、加熱帯において400℃から650℃までの平均加熱速度が10℃/s以上で加熱帯出側温度が650℃以上になるように加熱し、次いで、還元帯において平均加熱速度0.1〜10℃/sにて最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持した後、750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜500℃まで冷却して30s以上保持した後、溶融亜鉛めっきを施す、或いは更に溶融亜鉛めっき後に490〜550℃に加熱して合金化処理を施すことを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
本発明によれば、成形性が良好で、さらに溶接性に優れた高張力溶融亜鉛めっき鋼板を製造でき、産業上の利用価値は非常に大きく、特に自動車車体の軽量化および防錆化に対して極めて有益であって、工業的効果が大きい。
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、鋼成分組成について説明する。各元素の含有量の単位はいずれも「質量%」であるが、以下、単に「%」で示す。
C:0.05〜0.30%
Cはオーステナイトを安定化させる元素であり、その他フェライト以外の相を生成し、鋼板強度を上昇させるために必要な元素である。さらには、残留オーステナイト中にCを一定量以上濃化させることにより、TRIP効果により鋼板の成形性を向上させる効果を示す。C量が0.05%未満では、製造条件の最適化を図ったとしても、鋼板の強度の確保が難しい。一方、C量が0.30%を超えると、溶接部および熱影響部の硬化が著しく、溶接部の機械的特性が劣化する。こうした観点から、C量を0.05〜0.30%の範囲内とする。好ましくは、0.08%〜0.20%である。
Si:0.80〜2.50%
Siは、鋼の強化に有効な元素である。また、フェライト生成元素であり、オーステナイト中へのCの濃化促進および炭化物の生成を抑制することから、残留オーステナイトの生成を促進する働きがある。この効果はSiが0.80%以上で得られる。また、フェライト中の固溶Siが鋼板のTS×伸びを改善する効果もある。しかし、Siの2.50%を超える過剰な添加はフェライト中への固溶量の増加による成形性、靭性の劣化、また赤スケール等の発生による表面性状や溶融めっきのめっき付着・密着性の劣化を引き起こす。従って、添加量を0.80〜2.50%とする。
Mn:0.80〜3.00%
Mnは、鋼の強化に有効な元素である。また、オーステナイトを安定化させる元素であり、フェライト以外の相の体積の増加し、TSを590MPa以上とするために必要な元素である。この効果は、Mnが0.80%以上で得られる。一方、Mnを3.00%を超えて過剰に添加すると、第二相分率過大や固溶強化による強度上昇が著しくなり、成形性が低下する。従って、3.00%以下とする。好ましくは、1.00%以上、2.60%以下である。
P:0.003〜0.100%
Pは、鋼の強化に有効な元素であり、この効果はP:0.003%以上で得られる。しかし、0.100%を超えて過剰に添加すると、粒界偏析により脆化を引き起こし、耐衝撃性を劣化させる。従って、P量を0.003%〜0.100%にする。
S:0.010%以下
Sは、MnSなどの介在物となって、耐衝撃性の劣化や溶接部のメタルフローに沿った割れの原因となるので極力低い方がよいが、製造コストの面から0.010%以下とする。
Al:0.01〜0.50%
AlはSiと同様にフェライト生成元素であり、オーステナイト中へのCの濃化促進および炭化物の生成を抑制することから、多量に添加するほど残留オーステナイトの生成を促進する。残留オーステナイト生成促進の観点から、Alは0.01%以上とする。しかし、Alは鋼板の固有抵抗を大きく上昇させ、溶接性を劣化させる傾向がある。0.50%を超える添加では、本技術では溶接性の改善ができず、ちり発生電流が6.25kA未満となる。よって、0.50%以下とする。好ましくは0.30%以下である。
N:0.007%以下
Nの総量が0.007%を超えると鋼板内部の粗大なAlNが増加し、疲労特性が急激に劣化する。そのため、0.007%以下とする。
本発明では、上記の鋼組成を必須成分として含有し、残部はFeおよび不可避的不純物であるが、以下の成分については適宜含有することもできる。
Cr:0.005〜2.00%
Crは焼鈍温度からの冷却時にパーライトの生成を抑制し、フェライト以外の相を生成しやすくする。この効果は0.005%以上で得られる。しかし、2.00%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.005%〜2.00%と規定する。
V:0.005〜2.00%
Vは焼鈍温度からの冷却時にパーライトの生成を抑制し、フェライト以外の相を生成しやすくする。この効果は0.005%以上で得られる。しかし、2.00%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.005%〜2.00%と規定する。
Mo:0.005〜2.00%
Moは焼鈍温度からの冷却時にパーライトの生成を抑制し、フェライト以外の相を生成しやすくする。この効果は0.005%以上で得られる。しかし、2.00%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.005%〜2.00%と規定する。
Ni:0.005〜2.00%
Niは焼鈍温度からの冷却時にパーライトの生成を抑制し、フェライト以外の相を生成しやすくする。この効果は0.005%以上で得られる。しかし、2.00%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.005%〜2.00%と規定する。
Cu:0.005〜2.00%
Cuは焼鈍温度からの冷却時にパーライトの生成を抑制し、フェライト以外の相を生成しやすくする。この効果は0.005%以上で得られる。しかし、2.00%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.005%〜2.00%と規定する。
Ti:0.01〜0.20%
Tiは鋼の強化に有効であり、この効果は0.01%以上で得られ、本発明で規定した範囲内であれば、鋼の強化に使用して差し支えない。しかし、0.20%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.01%〜0.20%とする。
Nb:0.01〜0.10%
Nbは鋼の強化に有効であり、この効果は0.01%以上で得られ、本発明で規定した範囲内であれば、鋼の強化に使用して差し支えない。しかし、0.10%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.01%〜0.10%とする。
B:0.0002〜0.0050%
Bはオーステナイト粒界からのフェライトの生成を抑制し強度を上昇させる作用を有する。その効果は0.0002%以上で得られる。しかし、0.0050%を超えるとその効果は飽和し、コストアップの要因となる。従って、0.0002%〜0.0050%とする。
Ca:0.001〜0.005%
Caは局部延性を向上させることにより伸び向上すなわち成形性向上に寄与する作用を有する。その効果は0.001%以上で得られ、0.005%で飽和する。従って、0.001%〜0.005%とする。
REM:0.001〜0.005%
REMは局部延性を向上させることにより伸び向上すなわち成形性向上に寄与する作用を有する。その効果は0.001%以上で得られ、0.005%で飽和する。従って、0.001%〜0.005%とする。
次に、鋼板の組織について説明する。
フェライトが面積率で50%以上:
フェライト相が50%未満では、TS×伸び≧20000MPa・%を達成困難なため50%以上とする。好ましくは60%以上である。
残留オーステナイトが面積率で3%以上:
残留オーステナイトが3%未満では、TS×伸び≧20000MPa・%を達成困難なため3%以上とする。好ましくは、5%以上である。
フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比が2.00以上:
この硬度比の制御が本技術の最大の特徴である。フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比を2.00以上とすることにより、鋼板のTS×伸びを改善するとともに、ちり発生電流を6.25kA以上とすることができる。この理由は定かではないが、おそらくスポット溶接時の加圧により鋼板同士の密着性が改善することにより、ちり発生限界が高くなると推定される。
なお、フェライトと残留オーステナイト以外の相はマルテンサイトおよび/もしくはベイナイトである。
次に、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における固溶Si量及び固溶Mn量について説明する。
溶融亜鉛めっき後合金化処理しない高強度溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量及び平均固溶Mn量が何れも0.5mass%以下である。
鋼中にSi、Mn量が多いと、焼鈍段階で溶融亜鉛めっきの直前にSi、Mnが表面濃化しているため、溶融亜鉛めっき後合金化処理しない溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき密着性が劣化しやすい。このため、溶融亜鉛めっき鋼板では、めっき密着性の観点から、地鉄表層で焼鈍時に選択酸化する易酸化性元素を内部酸化して、表層部の母材中の易酸化性元素の固溶絶対量が大幅に低下している必要がある。製造工程で内部酸化する領域は、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部であればめっき特性の確保に十分であるため、この領域における組成制御に着眼した。めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄中における固溶Si量、固溶Mn量がそれぞれ0.5質量%以下であると実使用に十分耐えうるめっき密着性を確保でき、また不めっきの発生を防止できるが、0.5mass%超であると不めっきが発生したりめっき密着性が劣化したりするようになる。従って、めっき密着性を確保し、不めっきの発生を防止するには、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量及び平均固溶Mn量が何れも0.5mass%以下であることが必要である。
母材はCGL(連続溶融亜鉛めっきライン)に入る前に予め表面改質し内部酸化させておいても構わない。改質方法は問わないが、例えば熱延鋼板を、熱処理したり、比較的高めの温度、例えば650℃以上の温度で巻取り、また巻取り後のコイルの冷却速度を遅めにしても構わない。熱処理方法としては、熱延コイルをN雰囲気などの非還元性雰囲気中で650℃で熱処理する方法などが考えられる。
またCGLの加熱帯をDFF(直火炉)もしくはNOF(無酸化炉)型にし、CGLの加熱帯で地鉄表層を酸化処理し、その後還元処理した際に鉄スケールから供給される酸素で地鉄表層を同様に内部酸化させることで、母材表層中の易酸化性元素の固溶元素量を低下させ、溶融亜鉛めっき直前のSi、Mn等の表面濃化を抑制しても構わない。後記するように、表層部における固溶Si量、固溶Mn量は、たとえば酸化処理した後還元帯で還元処理する際に加熱帯出側の鋼板温度を上げることでSi、Mn等を内部酸化させ、地鉄表層部の固溶Si量、固溶Mn量を低減することができるので、加熱帯出側温度を適宜温度に制御することで、地鉄表層部の固溶Si量、固溶Mn量を制御することができる。
酸化物の有無はめっき鋼板を樹脂に埋め込み研磨することで鋼板断面を出し、EPMAで組成分析して易酸化性元素であるSi、Mn等と酸素の共存の有無を確認したり、断面の抽出レプリカやFIBで薄膜加工した試料をTEMで組成分析等することで確認出来る。
地鉄中のSi、Mnの固溶量は、同様にして作製した試料の断面で、酸化物が析出していない箇所の組成分析をすることで確認出来る。なお、電子線の拡散により、分析位置の近傍に存在する酸化物からの特性X線に由来する誤差を防ぐため、固溶量の測定にはFIBで薄膜加工した試料を20000倍以上の倍率でTEM−EDS組成分析する方法が好ましい。この方法は、試料が薄膜であるため、電子線の広がりが押さえられ、分析位置の近傍に存在する酸化物からの特性X線に由来する誤差を抑制し、地鉄そのものにおける固溶元素量の精密な測定が可能である。
めっき層を合金化処理しない溶融亜鉛めっき鋼板については、めっき層直下の表層構造がめっき直前の焼鈍直後の状態をかなり保持しており、Si固溶量、Mn固溶量をあらかじめ低く抑えておくことで、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における固溶Si量と固溶Mn量を0.5mass%以下にすることができる。
めっき層を合金化処理した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき層中Fe%が7〜15%で、かつめっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量と平均固溶Mn量は、平均固溶Si量が母材平均組成のSi量の70〜90%であり、平均固溶Mn量が母材平均組成のMn量の50〜90%である。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板では、めっき層直下の表層構造は合金化処理による地鉄表層がめっき層中に溶出するためめっき直前の焼鈍直後の状態とやや異なり、めっき層を合金化処理しない溶融亜鉛めっき鋼板よりもSi固溶量、Mn固溶量が増加する。めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量、平均固溶Mn量が、母材平均組成のSi量、Mn量に対し、Siは70〜90%、Mnは50〜90%であることがめっき密着性や合金化均一性などの確保のために必要である。
母材にある程度SiやMnが固溶していると、Fe−Zn合金化後の界面の密着性が向上する効果が得られる。これは母材中に固溶しているSi、MnなどがFe−Zn合金化反応を適度に不均一化して界面のアンカー効果を引き起こすためと考えられる。めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量が、母材平均組成のSi量の70%以上、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Mn量が、母材平均組成のMn量の50%以上になるとこの効果が十分に発現される。平均固溶Si量が母材平均組成のSi量の70%未満、平均固溶Mni量が、母材平均組成のMn量の50%未満になるとこの効果が不十分になり、アンカー効果が低下しめっき密着性が劣化する。めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量が、母材平均組成のSi量の90%超、平均固溶Mn量が、母材平均組成のMn量の90%超になると焼鈍時のSi、Mn表面濃化が増加し不めっきが発生してとなり、めっき密着性不良となる。
なお、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部におけるP固溶量、Al固溶量は特に規定しないが、各々母材平均組成のP量、Al量の50%未満が好ましい。但しP、Alの含有量が少ないと分析して確認することが困難であるためP、Alについては特に上限を規定しない。
溶融亜鉛めっき付着量が片面あたり20〜150g/m
溶融亜鉛めっきの付着量が20g/m未満では耐食性の確保が困難である。また、めっき付着量が150g/mを超えると、コストアップする。このため、溶融亜鉛めっきの付着量は片面辺り20〜150g/mとする。また、合金化溶融亜鉛めっきの場合、めっき層中の鉄含有量(Fe%(質量%))が7%未満では合金化ムラがひどく曲げ加工時にフレーキングが起こるので好ましくない。また、Fe%が15%を超える場合、めっき/地鉄界面に硬質のΓ相が形成するので好ましくない。そのためめっき層中のFe%は7〜15%であることが必要である。Fe%は8〜13%の範囲内がより好ましい。
次に、製造方法について説明する。
前述の成分組成の鋼スラブを溶製し、熱間圧延および冷間圧延を行って冷延鋼板を製造する。スラブの溶製は従来法のとおりで連続鋳造スラブや薄スラブキャスターを用いたものでもよい。熱延はスラブを冷却後再加熱して行ってもよいし、鋳造後直ちに行っても良い。仕上げ圧延温度はAr以上とするのが好ましいが、特に限定しない。冷間圧延は冷間圧延率30〜60%程度でよいが、特に限定しない。
続いて、冷延鋼板を焼鈍して溶融亜鉛めっきする。冷延鋼板を焼鈍して溶融亜鉛めっきする方法について説明する。冷延鋼板を直火炉もしくは無酸化炉型の加熱帯を有する連続溶融亜鉛めっきラインにて、焼鈍した後溶融亜鉛めっきを施し、或いはさらに溶融亜鉛めっきの合金化処理を施す。
400〜650℃まで平均10℃/s以上の加熱速度で加熱:
焼鈍時の鋼板の加熱速度を制御することは本技術の大きな特徴の一つである。本成分の鋼を400〜650℃まで10℃/s以上の平均加熱速度で加熱しなければ、フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比を2.00以上とすることができない。その理由は不明であるが、400〜650℃まで平均10℃/s以上の加熱速度で加熱したときに鋼板の焼鈍時のγ変態速度が速くなり、α−γ間の元素分配が促進されるためと推定している。好ましくは、400〜650℃まで平均20℃/s以上の加熱速度で加熱することである。また、さらに高温まで平均10℃/s以上の加熱速度で加熱すれば、より好ましい。
さらに連続溶融亜鉛めっき工程において、低コストで表面を活性化し、Si、Mnを多量に含む鋼板のめっき密着性を確保するためには、DFF(直火炉)もしくはNOF(無酸化炉)型の加熱帯を有するCGL(連続溶融亜鉛めっきライン)での製造が好適である。
具体的にはCGL炉内の加熱帯で地鉄表層を酸化処理し、その後還元処理した際に鉄スケールから供給される酸素で地鉄表層を同様に内部酸化させて、母材表層中の易酸化性元素の固溶元素量を低下させることにより、溶融亜鉛めっき直前の鋼板表面へのSi、Mn等の表面濃化を抑制する。そのためには、加熱帯出側の鋼板温度が650℃以上になるように鋼板を加熱する必要がある。加熱帯の出側温度が650℃未満であると、温度が低いため地鉄の酸化量が少なく、還元処理した際に地鉄表層の内部酸化が不十分になり、めっき層直下の地鉄表層中における固溶Si量、固溶Mn量を十分に低下できなくなる。
また、加熱帯の炉内で400℃から加熱帯出側温度までの平均加熱速度が10℃/s未満の場合、タイトな酸化スケールが生成し、還元されにくくなるため、当該平均加熱速度は10℃/s以上にする必要がある。400℃未満では殆ど酸化が促進しないため、400℃未満における加熱速度は限定しない。なお、加熱帯の露点は0℃以上が好ましく、またO2濃度は0.1%以上が好ましい。
次に還元帯において還元帯入側から最高到達温度までの平均加熱速度が0.1〜10℃/sで最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持する。
還元帯入側から最高到達温度までの平均加熱温速度が0.1〜10℃/sで加熱:
還元帯入側から最高到達温度までの平均加熱速度が0.1℃/s未満では、通板速度を減速する必要があるため生産性が劣る。また、当該平均加熱速度が10℃/s超えになると、還元帯で地鉄スケール中の酸素と還元帯中の水素とが反応して、HOとなって地鉄表層のFe系酸化スケールが還元反応で消費されてしまい、母材表層から地鉄中に拡散してSi、Mn等を内部酸化させる酸素量が減少する。その結果母材表層部の固溶Si、Mn量が多く存在することになり、溶融亜鉛めっき直前にこれら元素が鋼板表面に選択酸化するため、Si、Mn等の表面濃化が促進される。
還元帯は表面を還元処理するため、Hを1〜100%含むことが好ましい。
最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持:
最高到達温度が750℃未満、もしくは750℃以上の温度域の滞留時間(保持時間)が30s未満であれば、TS×伸び≧20000MPa・%および溶接性改善がともに達成できない。これは、冷間圧延後のひずみの開放が不十分なためと考えられる。加熱温度上限および保持時間上限は特に規定しないが、900℃以上の加熱もしくは600s以上の保持は効果が飽和する上、コストアップにつながるので、加熱温度は900℃未満、750℃以上の温度域の保持時間は600s未満が好ましい。
750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜450℃まで冷却し、30s以上保持:
750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜500℃まで冷却されない場合もしくは350〜500℃で30s以上保持が行われなければ、残留オーステナイト面積率が3%未満となり、TS×伸び≧20000MPa・%が達成できない。また、ナノ硬さ比は2.00以上を達成できない。380〜430℃で90s以上保持することにより、さらに特性が向上するのでより好ましい。冷却速度の上限および保持時間の上限は特に規定しないが、平均冷却速度が200℃/s以上では、板の形状が劣化し、コストアップになるので、200℃/s未満が好ましい。また、350〜450℃における保持時間は600s以上では特性が飽和し、コストアップになるので、600s未満が好ましい。
続いて、溶融亜鉛めっきを施す。溶融亜鉛めっきは常法により、溶融した亜鉛浴に鋼板を浸漬するが、その際、亜鉛浴にAlを添加してもよい。また、溶融亜鉛めっきした後、そのまま室温まで冷却しても良いし、めっきの合金化処理をしても良い。
溶融亜鉛めっきの合金化処理をする際には、めっき後、460℃以上570℃以下まで加熱を行う。460℃以上に加熱しなければ、プレス成形性時に亜鉛めっきの剥離が多くなり、プレス成形性を阻害する。また、加熱温度が570℃を超えると、残留オーステナイトの分解が急激に進むことにより、TS×伸び≧20000MPa・%が達成できなくなる。好ましくは加熱温度を490〜550℃とする。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定するものではない。
表1に示す化学成分の鋼を連続鋳造にて溶製して得たスラブを仕上げ圧延温度900℃で熱間圧延を行い熱延鋼板とし、さらに酸洗した後冷間圧延率50%で冷間圧延して板厚1.6mmの冷延鋼板を得た。この冷延鋼板を表2に示す条件で焼鈍を行い、その後溶融亜鉛めっきを施し、合金化炉で連続的に合金化処理して合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。一部、合金化処理を行わない溶融亜鉛めっき鋼板も製造した。尚、めっき付着量は35〜45g/mとした。また、こうして得られた溶融亜鉛めっき鋼板は自動車用鋼板として適用できる表面品質を有していた。
前記で得た溶融亜鉛めっき鋼板について以下の調査をした。
鋼板断面組織は3%ナイタール溶液で組織を現出し、フェライト相の分率は板厚1/4位置をSEMを用いて1000倍で観察し,その写真から画像処理により測定した。残留オーステナイト量は鋼板を板厚1/4位置まで研削した後、化学研磨によりさらに0.1mm研磨した面について、X線回折装置でMoのKα線を用いて、fcc鉄の(200)、(220)、(311)面とbcc鉄の(200)、(211)、(220)面の積分強度を測定し、これらから残留オーステナイトの分率を求め、残留オーステナイトの分率とした。
引張特性は、JIS5号試験片を用いてJIS Z 2241に準拠した方法で行った。TS(引張り強さ)、T.El(全伸び)を測定し、強度と全伸びの積(TS×T.El)で表される強度−伸びバランスの値を求めた。
ナノ硬さは表面から板厚1/4位置で測定を行い、Hysitron社のTRIBOSCOPEを用いてフェライトと第2相はおのおの15点を測定し、おのおのの平均値の比をフェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比とした。測定は、荷重1000μNとした。
スポット溶接は、胴体部直径16mm、先端部直径6mmのDR型のチップを用い、TS700MPa以下の材料は、加圧力200kgf、TS700MPa越えの材料は、加圧力250kgfで60Hz交流電流で20サイクル通電を行った。通電電流値は0.25kAピッチとし、ちり発生限界電流を求めた。加圧開始から通電までの時間は20サイクル、通電後の保持時間は5サイクルとした。
めっき密着性は合金化処理したもの(GA)ではめっき鋼板を90°曲げたときの曲げ加工部をセロテープ(登録商標)剥離し、単位長さ当たりの剥離量を蛍光X線によりZnカウント数を測定し、下記の基準に照らしてランク1、2のものを良好(○、△)、3以上のものを不良として評価した。
蛍光X線Znカウント数 ランク
0−500未満 :1(良)
500−1000未満 :2
1000−2000未満:3
2000−3000未満:4
3000以上 :5(劣)
合金化していないもの(GI)では衝撃試験時のめっき剥離の抑制が要求される。そこでボールインパクト試験を行い、加工部をセロテープ(登録商標)剥離し、めっき層剥離の有無を目視判定した。
○:めっき層の剥離なし
×:めっき層が剥離
表層のSi、Mnの固溶量を測定するため、FIB加工した薄膜断面試料に対して、TEM−EDSでめっき/母材界面直上より下地鋼板側深さ0.5μmまでの領域で外乱を防ぐため析出物のない部分のSiおよびMnの点分析を行った。任意の10点の測定を行いその平均値を固溶量の評価値とした。合金化処理したもの(GA)については、母材平均組成として表1に記載の化学成分(Si、Mn)を使用し、前記で求めた固溶量(平均値)の表1の化学成分値に対する比を求め、この比を表4に記載した。
調査結果を表3および表4に記載した。
Figure 2008214752
Figure 2008214752
Figure 2008214752
Figure 2008214752
これらの結果から明らかなように、本発明で規定する要件を満足する鋼板は、TS≧590MPa、TS×全伸び≧20000MPa%でスポット溶接時のちり発生電流が6.25kA以上であることがわかる。
本発明の溶融亜鉛めっき鋼板は、自動車、電気等の産業分野において、スポット溶接にて接合して使用される部材に使用する溶融亜鉛めっき鋼板として利用することができる。

Claims (10)

  1. 質量%で、C:0.05〜0.30%、Si:0.80〜2.50%、Mn:0.80〜3.00%、P:0.003〜0.100%、S:0.010%以下、Al:0.010〜0.50%およびN:0.007%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、フェライトを面積率で50%以上、残留オーステナイトを面積率で3%以上含み、フェライト相のナノ硬さに対するフェライト以外の相のナノ硬さの比が2.00以上であることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 質量%で、Cr:0.005〜2.00%、V:0.005〜2.00%、Mo:0.005〜2.00%、Ni:0.005〜2.00%およびCu:0.005〜2.00%から選ばれる1種または2種以上を更に含有することを特徴とする請求項1に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 質量%で、Ti:0.01〜0.20%およびNb:0.01〜0.10%から選ばれる1種または2種を更に含有することを特徴とする請求項1または2に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 質量%で、B:0.0002〜0.005%を更に含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 質量%で、Ca:0.001〜0.005%およびREM:0.001〜0.005%から選ばれる1種または2種以上を更に含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 前記の溶融亜鉛めっき鋼板は合金化溶融亜鉛めっき鋼板であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の高強度溶融亜鉛めっき鋼板であって、めっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量及び平均固溶Mn量が何れも0.5mass%以下であることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  8. 前記高強度溶融亜鉛めっき鋼板はめっき層中Fe%が7〜15%の高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板であり、かつめっき/地鉄界面から深さ0.5μmまでの領域の地鉄表層部における平均固溶Si量と平均固溶Mn量は、平均固溶Si量が母材平均組成のSi量の70〜90%であり、平均固溶Mn量が母材平均組成のMn量の50〜90%であることを特徴とする請求項6に記載の成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成を有するスラブを熱間圧延および冷間圧延を行い製造した冷延鋼板を400〜650℃まで平均10℃/s以上の加熱速度で加熱し、その後さらに最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持した後、750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜500℃まで冷却して30s以上保持した後、溶融亜鉛めっきを施す、或いは、更に460℃以上570℃以下まで加熱してめっきの合金化処理をすることを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の成分を有するスラブを熱間圧延、冷間圧延した後、直火炉型または無酸化炉型の加熱帯を有する連続溶融亜鉛めっきラインにて焼鈍するに際し、加熱帯において400℃から650℃までの平均加熱速度が10℃/s以上で加熱帯出側温度が650℃以上になるように加熱し、次いで、還元帯において平均加熱速度0.1〜10℃/sにて最高到達温度750℃以上まで加熱し30s以上保持した後、750℃から平均10℃/s以上の冷却速度で350〜500℃まで冷却して30s以上保持した後、溶融亜鉛めっきを施す、或いは更に溶融亜鉛めっき後に490〜550℃に加熱して合金化処理を施すことを特徴とする成形性および溶接性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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