JP2008213965A - 巻取軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取ロールからの除去が容易であり、円滑に高速回転させることができる巻取軸を提供する。
【解決手段】シャフトボディ11と、シャフトボディ11の外周面を囲むように配設された、軸方向の端面間をつなぐスリット13sを有する筒状のスリーブ13と、シャフトボディ11に設けられ、その半径方向に沿ってスリーブ13をシャフトボディ11から離間する方向に付勢する付勢手段とを備えており、スリーブ13のスリット13sは、スリーブ13をシャフトボディ11に取り付けたときに、その軸方向がシャフトボディ11の軸方向に対して傾いた状態となるように形成されており、スリーブ13は、付勢手段によって付勢されると、スリット13sの開口幅WDが広がってその外径が大きくなるように変形し、付勢手段による付勢力が除去されると、スリット13sの開口幅が狭くなってその外径が小さくなるように変形するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、巻取軸に関する。さらに詳しくは、ワインダにおいてパルプシートやトイレットペーパーロール、キッチンタオルペーパーロール等のウエブをロール状に巻き取る際に使用される巻取軸に関する。
従来、パルプシート等を巻き取って巻取ロールを製造する際には、巻き付け芯として筒状の紙管が使用されていた。しかしながら、製品の用途によっては、次工程の作業では紙管の存在が作業上不都合な場合があり、かかる工程の前には、巻取ロールを形成してから芯材を除去する作業が必要になる。
また、芯材を使用する場合には、ロール製造コストに紙管のコストも追加されしかも紙管は高価であるため製造コストが高くなる。紙管を再利用すればコストを抑えることはできるが、紙管は紙製であり損傷し易い。そして、損傷した紙管を再使用するには修繕費用が必要となる。また、紙管が損傷していなくても、紙管を再使用するためには保管・管理が必要となるが、紙管は損傷しやすいので保管・管理費用が高くなる。
以上のような事情もあり、紙管に代えて使用でき、巻取ロールから取り外すことができる巻取軸が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されている巻取ロールは、筒状軸体と、この筒状軸体の外面に設けられた複数枚のリーフと、このリーフを筒状軸体に対し該筒状軸体の半径方向に沿って接近離間させるラグとを備えている。このため、複数枚のリーフを筒状軸体から離間させた状態として巻取軸にウエブを巻きつければ巻取ロールを形成できる。そして、巻取ロール形成後、リーフを筒状軸体に接近させれば、巻取軸の外径が小さくなるので、巻取軸を巻取ロールから抜き取ることができる。
しかるに、特許文献1の巻取軸は、外径を変化させるときに複数枚のリーフを筒状軸体の半径方向に接近離間させる構造となっているので、複数枚のリーフが筒状軸体から離間したときには、隣接するリーフ間に、円周方向に間隔を空けて複数の隙間が形成される。かかる巻取軸を2ドラムワインダ等において使用すると、各隙間がドラムの位置に回転してくる度に振動等が発生する。つまり、巻取軸が一回転する間に複数回の振動等が発生し巻取軸がドラムに対して上下動する。巻取軸がドラムに対して上下動すれば、ウエブを安定して巻取軸に巻きつけることができなくなるので、巻取軸を高速回転させることができない。
また、各リーフはラグに固定されているため、リーフに対して円周方向から力が加わった場合にリーフだけでなくラグにもその力が加わる。すると、ラグが損傷する可能性があり、ラグが損傷してしまえば、リーフの移動ができなくなり、巻取軸を巻取ロールから取り除くことができなくなる可能性もある。
特開2002−137856号
本発明は上記事情に鑑み、巻取ロールからの除去が容易であり、円滑に高速回転させることができる巻取軸を提供することを目的とする。
第1発明の巻取軸は、軸本体と、該軸本体の外周面を囲むように配設された、軸方向の端面間をつなぐスリットを有する筒状のスリーブと、前記軸本体に設けられ、該軸本体の半径方向に沿って前記スリーブを該軸本体から離間する方向に付勢する付勢手段とを備えており、前記スリーブのスリットは、該スリーブを前記軸本体に取り付けたときに、その軸方向が前記軸本体の軸方向に対して傾いた状態となるように形成されており、前記スリーブは、前記付勢手段によって付勢されると、前記スリットの開口幅が広がってその外径が大きくなるように変形し、前記付勢手段による付勢力が除去されると、前記スリットの開口幅が狭くなってその外径が小さくなるように変形するものであることを特徴とする。
第2発明の巻取軸は、第1発明において、前記付勢手段は、前記軸本体の外周面から出没して前記スリーブを付勢するラグを備えており、前記スリーブは、復原性を有する材料によって形成されており、前記軸本体の円周方向に沿って、前記ラグに対し移動可能に設けられていることを特徴とする。
第3発明の巻取軸は、第1発明において、前記軸本体の外周面に、前記スリーブが前記軸本体の軸方向に移動することを防ぐストッパが設けられており、該ストッパの外径が、前記スリーブが前記付勢手段から付勢されていない状態における該スリーブの外径よりも小さいことを特徴とする。
第1発明によれば、付勢手段によって付勢すればスリーブ外径が大きくなり、付勢手段による付勢を除去すればスリーブ外径が小さくなる。よって、外径が大きい状態でウエブを巻きつければ巻取ロールを形成することができ、外径を小さくすれば巻取ロールから巻取軸を取り除くことができる。また、スリーブは、その軸方向と直交する断面ではどの断面でもスリットは一箇所しか存在せず、しかも、スリットが軸本体の軸方向に対して傾いている。すると、巻取軸の回転に伴って発生する振動等を抑えることができるから、巻取軸を高速回転させることができ、巻取ロールの生産性を向上させることができる。
第2発明によれば、スリーブは、ラグに対して軸本体の円周方向に沿って移動可能に設けられている。このため、スリーブに対して円周方向から力が加わっても、スリーブが移動してその力を弱めることができるので、スリーブやラグが損傷する可能性を低くすることができる。しかも、ラグが復原性を有するので、ラグとスリーブが固定されていなくても、ラグを引っ込めればスリーブ外径を小さくすることができる。
第3発明によれば、ストッパによってスリーブが軸本体の軸方向に移動することを防ぐことができるので、巻取り作業を安定した状態で行うことができる。しかも、スリーブ外径が小さくなったときでもストッパが巻取ロールに接触することを防ぐことができるから、巻取軸の除去作業においてストッパが邪魔になることを防ぐことができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の巻取軸10の概略側面図である。図2は本実施形態の巻取軸10の部分概略側面図である。図3は本実施形態の巻取軸10の部分概略側面図である。図4は(A)は図3のIVA−IVA線断面図であり、(B)は(A)の状態からスリーブ13が縮径した図であり、(C)は図3のIVC−IVC線断面図である。
図1〜図4において、符号11は本実施形態の巻取軸10のシャフトボディを示している。このシャフトボディ11の軸方向の端部にはそれぞれ軸受11bを備えている。この軸受11bは、シャフトボディ11に対してその軸方向には移動しないように取り付けられている。後述するように、本実施形態の巻取軸10を2ドラム方式のワインダにおいて使用する場合になどにおいて、ワインダ近傍に設けられた巻取軸10を支持する支持手段によって保持される部分である。
なお、シャフトボディ11が特許請求の範囲にいう軸本体に相当する。
前記シャフトボディ11には、その軸方向の中央部に複数の溝部11gが形成されている。複数の溝部11gは、シャフトボディ11の円周方向に沿って等間隔となる位置に形成されている。各溝部11gは、その軸方向がシャフトボディ11の中心軸11xと平行となるように形成されている。各溝部11gは、その底部に、その上部(シャフトボディ11の表面近傍)よりも幅が広い部分を有している(図4参照)。
このシャフトボディ11の溝部11gには、それぞれラグ14が取り付けられている。このラグ14は、ゴム等の弾性体によって形成された略棒状の部材である。このラグ14は、溝部11gの上部とほぼ同等の幅に形成された上部と、溝部11gの上部よりも幅が広く溝部11gの底部よりも僅かに幅が狭い下部とを有している。つまり、ラグ14は、断面逆T字状に形成されている。
このため、ラグ14を溝部11gに取り付ければ、ラグ14の下部は溝部11gの底部に嵌るから、ラグ14は溝部11gに固定されるのである。
そして、ラグ14は、その高さが溝部11gの深さと同じ長さとなるように形成されているので、ラグ14を溝部11gに取り付ければ、ラグ14の上面はシャフトボディ11の外面と面一となるように配設されるのである(図4(B))。
また、ラグ14には、その軸方向に沿って延びた孔14hが形成されているが、その理由は後述する。
図3に示すように、ラグ14はその軸方向の長さが溝部11gよりも長くなっており、その軸方向の端部は、蓋部材11rによってシャフトボディ11に固定されている。
また、ラグ14の一端(図3では右端)の下部には、孔14hと連通する給排孔が形成されている。この給排孔は、溝部11gに取り付けられたときに、溝部11gの右側端部に連通されたエア通路11hと対応する位置に配置される。このエア通路11hは、シャフトボディ11内に形成されており、溝部11gとシャフトボディ11の軸端に設けられたエア供給部11aとを連通している。このエア供給部11aは、例えば空気注入プラグ等であるが、エア通路11hを外部から気密に遮断でき、かつ、エア通路11hに空気を供給排出したりできるものであれば、とくに限定されない。
以上のごとき構成であるから、エア供給部11aから空気を供給すれば、エア通路11hおよびラグ14の孔14hの内部では、その内部の気圧を高くすることができる。ラグ14は弾性体であり孔14hの気圧が高くなると孔14hが広がるように変形するから、ラグ14の上面をシャフトボディ11の中心軸11xとほぼ平行に保ったまま、ラグ14の上部をシャフトボディ11の外周面から突出させることができる(図4(A))。
この状態で、空気の供給を停止し、エア供給部11aによってエア通路11hと外部との間を気密に遮断すれば、ラグ14の上部をシャフトボディ11の外周面から突出させた状態で保持することができる(図4(A))。
そして、エア供給部11aを通して孔14h内等の空気を抜いて、内部の気圧を低下させれば、ラグ14は弾性体であるから、自己の収縮力によって元の状態に復帰し、その上面がシャフトボディ11の外面と面一となるのである(図4(B))。
しかも、一つのエア供給部11aが、全てのラグ14の孔14hに連通されており、全てのラグ14の孔14hはエア通路11hを介して互いに連通されている。
このため、全てのラグ14の孔14hに、一つのエア供給部11aから同時に同じ圧力の空気を供給できるので、全てのラグ14を同時にほぼ同じ量だけシャフトボディ11の外面から突出させることができる。
図1〜図4に示すように、シャフトボディ11の外周面において、ラグ14が設けられている位置には、シャフトボディ11を囲むようにスリーブ13が配設されている。このスリーブ13は、シャフトボディ11に対してその円周方向に沿って移動可能、言い換えれば、ラグ14に対してシャフトボディ11の円周方向に沿って移動可能に設けられている。
このスリーブ13は、硬質塩ビやポリカーボネイト等のプラスチック材料やバネ鋼材等の金属材料のように、変形性と復原性を有する材料によって形成された略円筒状の部材である。このスリーブ13は、その内径がシャフトボディ11の外径とほぼ同じ径となるように形成されている。
そして、スリーブ13には、その軸方向の端面間をつなぐようにスリット13sが形成されている。つまり、スリーブ13は、その断面が略C字状となるように形成されている。このスリーブ13のスリット13sは、その軸方向13xがシャフトボディ11の中心軸11xに対して傾いた状態となるように形成されているが、この理由は後述する。
以上のごとき形状であるから、スリーブ13をシャフトボディ11の外周面に取り付ければ、スリーブ13は、その中心軸がシャフトボディ11の中心軸とほぼ一致するように配設される。この状態から、上述したように複数のラグ14をシャフトボディ11から突出させれば、スリーブ13の内面はラグ14の上面によって付勢され、シャフトボディ11の半径方向に沿ってシャフトボディ11から離間するようにスリーブ13が移動する。このとき、全てのラグ14は同時にほぼ同じ量だけシャフトボディ11の外面から突出するので、スリーブ13は、略円筒状に維持されたまま、スリット13sの開口幅WDが広がるように変形しその外径が拡大する。
一方、ラグ14がシャフトボディ11内に収容されると、スリーブ13は復原性を有する材料によって形成されているので、ラグ14の移動に伴って、スリーブ13も、略円筒状に維持されたまま、スリット13sの開口幅WDが狭くなるように変形し元の状態に戻るのである。
なお、スリーブ13はラグ14に対して固定されていてもよく、この場合には、スリーブ13の材料として変形性は有するが復原性は有しない材料を使用することも可能である。しかし、スリーブ13がラグに対してシャフトボディ11の円周方向に沿って移動可能に設けられていれば、巻取ロールを製造するときなどにおいて、スリーブ13に加わる力によってスリーブ13やラグ14が損傷することを防ぐことができる。つまり、スリーブ13に対してシャフトボディ11の円周に沿った方向から力が加わると、スリーブ13は、シャフトボディ11の円周方向に沿って移動しシャフトボディ11の中心軸回りに回転する。すると、スリーブ13に加わる力を弱めることができるし、ラグ14に直接力が加わることも防ぐことができるのである。そして、スリット13sの端部内面を面取りしておけば、スリーブ13がシャフトボディ11の円周方向に沿って移動したときに、スリーブ13とラグ14とが干渉する可能性も低くすることができる。
さらになお、スリーブ13はラグ14に対して固定されていなければ、スリーブ13とラグ14とを簡単に分離することができる。すると、スリーブ13またはラグ14のいずれか一方が損傷したときでもその交換作業を迅速にできるという利点もある。
図1〜図3に示すように、シャフトボディ11の外周面には、シャフトボディ11の軸方向からスリーブ13を挟むように、一対のストッパ12が設けられている。各ストッパ12は略円筒状の部材であって、その内径がシャフトボディ11の外径とほぼ同じであり、その外径D3が縮径している状態におけるスリーブ13の外径D1(図4(B)参照)よりも小さくなるように構成されている。そして、各ストッパ12は、シャフトボディ11の軸方向の移動が固定された状態で、そのスリーブ13側の端面がスリーブ13の端面と摺動可能に接するように配設されている。
このため、一対のストッパ12によって、スリーブ13がシャフトボディ11の軸方向に移動することを防ぐことができるので、後述するような巻取作業を行ったときに、安定した状態でウエブWの巻取りを行うことができる。
しかも、巻取ロールが形成された後、スリーブ13の外径を小さくしたときでも、一対のストッパ12が巻取ロールの内面に接触することを防ぐことができるから、ストッパ12が巻取ロールから巻取軸10を除去する作業の邪魔になることを防ぐことができる。
なお、ストッパ12の移動を固定する方法はとくに限定されないが、例えば、図1〜図3に示すように、ストッパ12におけるスリーブ13と逆側に位置する端部をシャフトボディ11の段差部分の端面とカラー11sとによって挟めば、シャフトボディ11の軸方向の移動を固定することができる。
つぎに、本実施形態の巻取軸10の使用例を説明する。
図5において、符号WDはワインディングドラムを示しており、符号TRはタッチロールを示している。つまり、図5では、2ドラム方式のワインダにより巻取ロールを製造する場合を示している。
なお、トイレットペーパーやキッチンペーパーの巻取ロールを製造する場合には、トイレットワインダ型式のワインダを使用するが、かかるワインダでも本実施形態の巻取軸10を使用できる。
巻取ロールを製造する場合には、まず、2つのワインディングドラムWDとタッチロールTRで囲まれた空間に本実施形態の巻取軸10を配置する。前記空間に巻取軸10を配置する前には、エア供給部11aから空気をラグ14の孔14hに供給し、スリーブ13の外径D2(図4(A)参照)が製造される巻取ロールの内径と同じになるようにしておく。
スリーブ13の外径が大きくなった巻取軸10は、スリーブ13の外面が一対のワインディングドラムWDおよびタッチロールTRに接触した状態となるように配置される。
このとき、巻取軸10に設けられている一対の軸受11bは、ワインダ近傍に設けられた図示しない支持手段によって保持された状態で配置される。つまり、巻取軸10は、シャフトボディ11は回転できるが、その軸方向には移動できない状態で配置されるのである。
なお、支持手段は、巻取軸10を上下方向の移動は許容するように保持している。
ワインディングドラムWDおよびタッチロールTRに接触した状態となるように配置された巻取軸10は、一対のワインディングドラムWDの回転力を受けて、巻取軸10が、その中心軸をワインディングドラムWDの回転軸と平行に保った状態で回転する。その状態で巻取軸10に対してパルプシート等のウエブWを供給すれば、巻取軸10にウエブWが巻きつき、巻取ロールが形成される。
巻取軸10が回転すると、その回転に伴ってスリーブ13のスリット13sの位置が変化する。スリーブ13のスリット13sの部分では、スリーブ13の外周が不連続となっているので、このスリット13sがワインディングドラムWDの位置に達すると、巻取軸10、つまり、巻取ロールがスムースに回転できない可能性がある。
巻取ロールとワインディングドラムWDの接触領域は、ワインディングドラムWDの軸方向に沿って延びた、ワインディングドラムWDの円周に沿った方向の幅がLである略長方形状の領域TAである(図5(B))。
しかし、本実施形態の巻取軸10では、スリット13sの軸13xがシャフトボディ11の軸方向に対して傾いている。言い換えれば、巻取軸10の回転軸に対して傾いているので、スリット13sがワインディングドラムWDの位置に達しても、領域TAにおいて、スリット13sは領域Bの部分にしか存在しない。例えば、スリーブ13の長さが250mmの場合において、縮小したときの外径が77mm、拡大したときの外径が82mmとし、径が縮小したときにおけるスリット13sの開口幅WDが2mmであれば、径が拡大したときのスリット13sの開口幅WDは約18mm程度である。すると、スリット13sが、スリーブ13の軸方向の一端と他端間で円周方向に沿って90度位置がずれるように形成されていれば、領域Bの面積は、領域TAの面積の約28%程度に過ぎない。
すると、領域TAにおける他の部分はスリーブ13の外周面が存在しているのであるから、スリット13sがワインディングドラムWDの位置に達しても、巻取軸10に発生する振動等を抑えることができる。よって、巻取軸10を高速回転させることができ、巻取ロールの生産性を向上させることができる。
しかも、巻取軸10の軸方向と直交する断面では、どの断面でもスリット13は一箇所しか存在しないので、スリット13が複数設けられている場合比べて、振動の発生をさらに抑えることができる。
巻取ロールが形成されると、巻取ロールをワインディングドラムWD上から移動させる。そして、エア供給部11aからラグ14の孔14h内の空気を抜けば、スリーブ13の外径が小さくなる。すると、スリーブ13の外径が巻取ロールの内径よりも小さくなるので、巻取ロールから巻取軸10を取り除くことができる。
なお、次工程において芯材が必要である場合には、巻取軸10をそのまま巻取ロールに残しておけばよい。
上記の例では、ラグ14、エア供給部11a、シャフトボディ11に形成された溝11g、およびエア通路11hによって、特許請求の範囲にいう付勢手段が形成されているが、スリーブ13を付勢する付勢手段は、図6のような構成としてもよい。
なお、以下の例では、上述した巻取軸10と同等の構成の部分については、適宜説明を割愛している。
図6において、符号21A,21Bは、巻取軸20の一対のシャフトボディである。一対のシャフトボディ21A,21Bはいずれも軸状の部材であり、筒状の部材21aによって連結されている。この筒状の部材21aは、一対のシャフトボディ21A,21B同士の外周囲を覆うように配設されており、両者の間を一定の間隔に維持しかつ両者が相対的に回転できないように連結している。
なお、筒状の部材21aにおいて、一対のシャフトボディ21A,21B同士の間に位置する部分には、ラグ24が部材21aの外周面から出没できるように開口部が設けられている。
図6に示すように、シャフトボディ21Aには、その中心軸と同軸となるように回転軸31が貫通している。この回転軸31は、シャフトボディ21Aに対して回転可能ではあるが、シャフトボディ21Aの軸方向には移動できないように取り付けられている。
一方、回転軸31の一端(図6では左端)は、シャフトボディ21Aの一端(図6では左端)から突出しており、一対のシャフトボディ21A,21Bと回転軸31とが同軸となるように、一方のシャフトボディ21Bと連結されている。そして、回転軸31一端は、一方のシャフトボディ21Bに対して回転可能ではあるが、シャフトボディ21Bの軸方向には移動できないように取り付けられている。
なお、回転軸31の他端(図6では右端)はシャフトボディ21Aの他端(図6では右端)から突出しており、突出した回転軸31の他端には、回転軸31を回転させるための回転部材31cが取り付けられている。
図6に示すように、回転軸31において、一対のシャフトボディ21A,21Bの間に位置する部分には、ネジ部31a,31bが形成されている。このネジ部31aはシャフトボディ21Aの近傍に形成された右ネジであり、ネジ部31bはシャフトボディ21Bの近傍に形成された左ネジである。
このネジ部31a,31bには、それぞれガイドブロック32a,32bが取り付けられている。
ガイドブロック32aは、略円筒状の部材であり、その中心に右ネジ穴が形成されており、この右ネジ孔がネジ部31aに螺合している。この、ガイドブロック32aの外周面には、その円周方向に沿って等角度間隔となる位置に、複数のテーパ溝32gが形成されている。各テーパ溝32gは、その底面がガイドブロック32aの中心軸に対して傾斜した傾斜面となっている。具体的には、各テーパ溝32gは、ガイドブロック32aをネジ部31aに螺合したときに、シャフトボディ21Aからシャフトボディ21Bに向かうにしたがって、底面が回転軸31に近づくように形成されているのである。
一方、ガイドブロック32bは、上述したガイドブロック32aと同一形状であって、ネジ孔が左ネジ孔である点でのみガイドブロック32aと相違するものである。つまり、ガイドブロック32bは、ガイドブロック32aと等角度間隔で複数のテーパ溝32gが形成されている。そして、各テーパ溝32gは、ガイドブロック32bをネジ部31bに螺合したときに、シャフトボディ21Bからシャフトボディ21Aに向かうにしたがって、底面が回転軸31に近づくように形成されているのである。
図6に示すように、ガイドブロック32a,32bは、テーパ溝32g同士が互いに対向するように回転軸31に取り付けられている。なお、ガイドブロック32a,32bにおいて、対向するテーパ溝32g同士の傾斜角度は同じ傾斜角度となるように調整されている。
そして、ガイドブロック32a,32bの互いに対向するテーパ溝32g間には、それぞれラグ24が設けられている。このラグ24は、その両端部に、ガイドブロック32a,32bのテーパ溝32gと同じ傾斜角度を有する傾斜面を有している。
以上のごとき構成であるから、ガイドブロック32a,32bは、ラグ24によって相対的な回転が固定され、また、ラグ24は部材21aの開口部によってシャフトボディ21A,21Bに対する回転が固定されるから、ガイドブロック32a,32bもそれぞれシャフトボディ21A,21Bに対する回転が固定される。すると、回転軸31を回転させれば、ガイドブロック32a,32bを互いに接近離間する方向、つまり、両者を逆方向に移動させることができるのである。
そして、ガイドブロック32a,32bを互いに接近離間すれば、ラグ24を、その上面を回転軸31の中心軸、つまり、巻取軸20の中心軸と平行に保ったまま、回転軸31の中心軸から接近離間させることができるから、ラグ24の上面を一対のシャフトボディ21A,21Bの外周面から出没させることができる。
よって、このラグ24の周囲に、スリット23sを有する筒状のスリーブ23を配置しておけば、ラグ24をシャフトボディ21A,21Bの外周面から出没させることによって、スリーブ23の外径を拡大させたり、縮小させたりすることができるのである。
とくに、ガイドブロック32a,32bのテーパ溝32gを全て同じ傾斜としておき、ラグ24の傾斜面も全て同じ傾斜としておけば、全てのラグ24は同時にほぼ同じ量だけシャフトボディ21の外面から突出するので、スリーブ23の外径を拡大縮小させることができる。
本発明の巻取軸は、ワインダにおいてパルプシートやトイレットペーパーロール、キッチンタオルペーパーロール等のウエブをロール状に巻き取って、巻取ロールを製造する芯材に適している。
本実施形態の巻取軸10の概略側面図である。 本実施形態の巻取軸10の部分概略側面図である。 本実施形態の巻取軸10の部分概略側面図である。 (A)は図3のIVA−IVA線断面図であり、(B)は(A)の状態からスリーブ13が縮径した図であり、(C)は図3のIVC−IVC線断面図である。 (A)本発明の巻取軸10を使用した巻取ロール形成作業の概略説明図であり、(B)は(A)のA矢視図である。 他の実施形態の巻取軸20の概略説明図である。 (A)は図6のVIIA−VIIA線断面図であり、(B)は(A)においてスリーブが縮径した図である。
符号の説明
10 巻取軸
11 シャフトボディ
13 スリーブ
13s スリット
14 ラグ
20 巻取軸
21 シャフトボディ
23 スリーブ
23s スリット
24 ラグ
WD 開口幅

Claims (3)

  1. 軸本体と、
    該軸本体の外周面を囲むように配設された、軸方向の端面間をつなぐスリットを有する筒状のスリーブと、
    前記軸本体に設けられ、該軸本体の半径方向に沿って前記スリーブを該軸本体から離間する方向に付勢する付勢手段とを備えており、
    前記スリーブのスリットは、
    該スリーブを前記軸本体に取り付けたときに、その軸方向が前記軸本体の軸方向に対して傾いた状態となるように形成されており、
    前記スリーブは、
    前記付勢手段によって付勢されると、前記スリットの開口幅が広がってその外径が大きくなるように変形し、前記付勢手段による付勢力が除去されると、前記スリットの開口幅が狭くなってその外径が小さくなるように変形するものである
    ことを特徴とする巻取軸。
  2. 前記付勢手段は、前記軸本体の外周面から出没して前記スリーブを付勢するラグを備えており、
    前記スリーブは、
    復原性を有する材料によって形成されており、
    前記軸本体の円周方向に沿って、前記ラグに対し移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の巻取軸。
  3. 前記軸本体の外周面に、前記スリーブが前記軸本体の軸方向に移動することを防ぐストッパが設けられており、
    該ストッパの外径が、前記スリーブが前記付勢手段から付勢されていない状態における該スリーブの外径よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1記載の巻取軸。
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