従来、製袋充填包装機等の包装機においては、製品を包装する包装袋の素材としての紙や合成樹脂フィルム、金属箔やその他ラミネートフィルム等のウェブ状の包装材は、中空巻芯に巻き取られて成る包装材ロールから巻き戻して繰り出されることにより、包装に供される。包装材ロールを包装機に装填するため、包装機の所定位置、例えば包装機の後方の機枠内に、包装材ロールホルダが配設されている。包装材ロールホルダは、機枠に片持ち状に且つ回転可能に設けられたホルダシャフトを備えている。包装材ロールは、片持ち状のホルダシャフトに対してその先端側からホルダシャフトに嵌挿することで、ホルダシャフトに装填される。
包装材は包装材ロールから巻き戻される態様で連続的に繰り出され、繰り出された包装材に成形、ヒートシール等を施すことで包装袋が形成され、この包装袋の中に製品を充填し、袋口に必要な封鎖をすることによって、製品が包装された袋包装体が製造される。包装材ロールから繰り出される包装材が使い尽されると、作業者は、使い終わったロールの中空巻芯を包装材ロールホルダから脱着し、その後、新たな包装材ロールを包装材ロールホルダに装填して、包装機の運転再開に備える。
包装材ロールホルダヘの包装材ロールの装填及び取外しを容易に行ない、しかも包装材ロールのセット中心をホルダシャフトの軸方向の一定位置に設定可能とする包装材ロールのロールホルダヘの装填する手段の一つとして、膨張可能なチューブを用いるエアチャック式の包装材ロールホルダがある。エアチャック式の包装材ロールホルダは、図8に示すように、包装材ロールを保持するホルダシャフトのシャフト周面上で、周方向に隔置した複数の周方向位置にシャフト軸方向に延びるように形成された溝と、その各溝にその外側面がシャフト周面上に露出する態様で嵌め込まれたゴムチューブを備えている。図8(a)はエアチャック式の包装材ロールホルダの斜視図であり、図8(b)はこの包装材ロールホルダを回転軸線の位置で120°の角度で交差するように折れ曲り二つの溝88を通る面(図8(c)にD-Dで示す面)で切断した断面図であり、図8(c)はこの包装材ロールホルダの横断面図である。
図8に示す包装材ロールホルダ80は、基端側の軸部分82において、包装機のフレームに対して軸受83,83を介して回転可能に片持ち支持されているホルダ軸部81を備えている。ホルダ軸部81は回転中心軸線Lcが振れ回らないように安定して保持されており、軸受83,83による支持状態では、図示しないフレームに対して軸方向に移動不能である。ホルダ軸部81の内部には、基端側から内部に延びる直線状のエア供給路84が形成されている。エア供給路84の通路中心線は、ホルダ軸部81の回転中心軸線Lcと一致する態様で延びているので、ホルダ軸部81が回転しても、エア供給路84の位置は不変である。ホルダ軸部81の基端側端部においては、フレームに設けられたエア供給管85が、エア供給路84に対してロータリーエア継手86を介して接続されている。ロータリーエア継手86を用いることで、固定側のエア供給管85から、回転するホルダ軸部81のエア供給路84に対して、エア漏れすることなく圧縮エアが供給される。
ホルダ軸部81の周面87には、母線方向に延びる複数(図示の例では3本)の溝88が形成されており、各溝88内にゴムチューブ90が収容されている。包装材ロールをホルダ軸部81の周面87に保持するには、包装材ロールをホルダ軸部81の周方向に均等に保持するのが好ましいので、ゴムチューブ90が、図示の例では周方向に120度毎に均等に隔置して形成された三つの溝88内にそれぞれ配置されている。ホルダ軸部81内において、エア供給路84を三本の各ゴムチューブ90に接続するため、エア供給路84の先端側には、ゴムチューブ90の本数に合わせて放射状に(好ましくはゴムチューブ90と同様に周方向に120度毎に隔置された状態)分岐して各溝88に接続する分岐路89が形成されている。各分岐路89は、エア供給路84の先端側の端部からホルダ軸部81の径方向に延びて各溝88の根元端側において適宜の接続具を介してゴムチューブ90に接続されている。
外部の圧力空気源(図示せず)から、エア供給管85、ロータリーエア継手86、ホルダ軸部81のエア供給路84及び3本の分岐路89を通じて各ゴムチューブ90に圧縮空気が供給・注入される。圧縮空気が注入された各ゴムチューブ90は、膨張して対応する溝88からホルダ軸部81の周面87よりも径方向外側に膨出する。膨出したゴムチューブ90が包装材ロールの中空巻芯に対して内周面側から押し当たることにより、包装材ロールはホルダ軸部81上に確実に保持される。サーボモータ91の出力軸に取り付けられた駆動側スプロケット92から軸部分82に取り付けられている従動側スプロケット93にチェーン(又はタイミングベルト)94を介して駆動力が伝達され、ホルダ軸部81が回転駆動される。ホルダ軸部81を回転させることで、ホルダ軸部81に保持されている包装材ロールから包装材を繰り出すことができる。ゴムチューブ90から圧縮空気を抜いてゴムチューブ90を溝88内に収縮後退させると、ホルダ軸部81による包装材ロールの保持が解消され、包装材ロールをホルダ軸部81から外すことができる。
こうしたエアチャック式の包装材ロールホルダにおいては、包装材ロールの仕様、特に帯状包装材の帯幅が変更された場合に、包装材ロールのロール幅方向で見た装填位置を、サイズ調整された包装機の幅方向中心と合わせる必要がある。一般には、目視で中心を判断しながら位置合わせが行われるが、目視や位置決め操作を誤ると、包装材ロールがそのロール幅方向で包装機の幅方向中心とずれた位置にセットしてしまう、或いはセットに時間がかかるという不具合がある。
エアチャック式の包装材ロールホルダでは、包装材ロールのロール幅方向で見たセット中心をホルダシャフトの軸方向の一定位置に設定する自動位置合わせを実現する手段として、図9に示すように、縦型製袋充填包装機50の後方に設けられたホルダフレーム96に片持ち状に支持された保持シャフト95の根元にまで包装材ロールFrを差し込んでセットし、包装材ロールFrを保持シャフト95ごとその軸方向に移動させる構造のものがある。しかしながら、新品の包装材ロールFrは相当の重量があり、それを保持する保持シャフト95も頑丈な構造に作られているので、包装材ロールFrがセットされた状態にある保持シャフト95とホルダフレーム96を移動させるためには、その合計重量に耐えるための頑丈なガイドと出力の大きなモータが必要となる。また、包装材ロールFrの幅が小さいものの中心合わせに対応する場合には、包装材ロールFrの幅が大きい場合を示した図9(a)に比べて、図9(b)に示すように保持シャフト95とホルダフレーム96の移動量が大きくなるので、保持シャフト95の先端95aの位置が包装機50のような包装機の機枠97の幅から出っ張ることになり、包装機50の周囲における作業員の移動等に差し障りとなる等、安全上の問題が生じる可能性がある。
一方、本出願人は、包装材ロールのホルダシャフト上での保持位置をロール幅方向に変更可能とした包装材ロール保持装置を提案している(特許文献1参照)(図10)。この包装材ロール保持装置100においては、複数本(例えば90度毎に4本)の縦溝102が母線方向に延びるように形成された中空保持管101と、中空保持管101の各縦溝102に出没可能に設けられた係止爪103と、各係止爪103をそれぞれの縦溝102に沿って移動させために回転操作される操作手段としての操作ハンドル104を備えている。回転可能に片持ち支持された中空保持管101の内部の中空部には雄ねじが配設されている。雄ねじの先端は操作ハンドル104に連結されているので、操作ハンドル104を回転操作することで雄ねじを回転させることができる。雄ねじを一方向に回転させるときには、係止爪103は起き上がって縦溝102から先端が飛び出た状態となる。雄ねじは長手方向中間位置を境にして、ねじの刻設方向が逆に形成されている二つのねじ部を備えている。雄ねじのねじ作用によって二つの係止爪は互いに接近又は離間する方向に移動する。互いに接近する係止爪によって包装材ロールの中空巻芯Frcを挟み込むことで、包装材ロールFrをそのロール幅方向のセンタ位置が定位置になるように固定し保持することができる。雄ねじを逆方向に回転させると、係止爪103は互いに離間する方向に移動するので包装材ロールFrの中空巻芯Frcの固定・保持は解除される。雄ねじを更に逆回転させると、係止爪103は縦溝102内に倒れ込むことになり、包装材ロールFrを中空保持管101の先端側から取り外すことができる。
このように、互いに接近する係止爪によって包装材ロールの中空巻芯を軸(長手)方向に挟み込むことで包装機に対して中心位置を合わせた状態で固定し保持すること、及びエアチャックを拡張させて中空巻芯を内側から固定することは、それぞれ個別に知られている。しかし、両方の機能を備えた包装材ロールの保持装置は知られていない。どちらの構造もねじ軸やエア供給路をロールホルダの内部を利用して配置させる構造となる必要があるために、両方を備えるとなると構造的な複雑さを招き兼ねないということが、改良・改善が想起されてこなかった遠因となっているものと考えられる。
包装材ロールをそのロール幅方向のセンタ位置を包装機のセンタ位置に合わせるように支持する従来装置の一つとして、包装材ロールを複数の載置ローラ上に載置させておき、操作部の操作によって包装材ロールの両側方からそれぞれ、移動板と当該移動板に保持された保持ローラとを備えた移動機構を、リンク板を備えた連結機構の引き寄せ作用によって相互に近接させ、保持ローラが包装材ロールの側面に当接するその当接位置にて、ロック機構によって包装材ロールをセンタ位置にロックするものが提案されている(特許文献2)。簡単な操作でかつ迅速に包装材ロールのセンタ位置合わせをしつつ包装機に装填することを図っている。
包装材ロールの芯材の中心孔に挿通されて当該包装材ロールを片持ち状に軸支する支持軸を備えるロール保持部そのものを、ロール移動装置によって自動的にロール軸方向に移動させることで、包装材ロールの位置決め作業の自動化を図ったものが提案されている(特許文献3)。包装材ロールは、その軸方向後端面を支持軸の軸方向のほぼ中間部に設けられたロールストッパに当接させた状態で、支持軸の前部に内蔵されたエアチャックを拡張させて芯材の内面に圧着させることで、支持軸によって軸支されている。
同種の包装材ロールについて、効率よく自動交換を行うことが可能な包装材ロールの自動交換システムが提案されている(特許文献4)。その提案の中で、包装材ロールを支持しつつフィルムを供給するフィルム供給ユニットが開示されており、当該フィルム供給ユニットは、自動装填する包装材ロールを支持する第1シャフト(第1支持軸)を備えており、その一方の端部は開放された開放端となっており、この開放端側から包装材ロールの芯材が挿入されて、包装材ロールを片持ち支持する。第1シャフトに用いられているエアチャックが、空気圧によって半径方向外側へ広がって芯材の部分に当接することで、包装材ロールが保持される。第1シャフトにおける上記開放端とは反対側の端部に配置されているブラケット(移動機構、芯材除去機構、板材)がエアシリンダによって第1シャフトに沿って相対的に移動可能であり、第1シャフトに装填された包装材ロールの位置を決定するストッパとして機能している。
そこで、包装機における包装材ロールホルダにおいて、互いに接近する係止爪によって包装材ロールの中空巻芯を挟み込んで固定し保持する構造と、エアチャックを拡張させて中空巻芯を内側から固定する構造をホルダ軸部に同時に組み込むことを可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、包装材ロールを保持するホルダ内部の構造を可及的に簡素化しつつ、移動駒によって包装材ロールの位置決めをするとともに、エアチャックを拡張させて包装材ロールを内側から固定することを可能にする包装機における包装材ロールホルダを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による包装材ロールホルダは、包装材ロールの中空巻芯が外周面に嵌挿される中空筒状のホルダ軸部を備えており、前記ホルダ軸部には、筒体の外周面上に前記筒体の長手方向に延びる態様で溝が形成されているとともに、前記筒体を前記外周面から中空内部に径方向に貫通したスリットが形成されており、前記ホルダ軸部の前記溝内に膨らみ可能なゴムチューブが嵌合配置されており、前記ホルダ軸部の前記中空内部には、回転可能なねじ軸と、当該ねじ軸に螺合するナット体とが配設されており、当該ナット体に取り付けられていて前記スリットを通して筒体の外周面上に現れている移動駒が前記ねじ軸の回転により前記スリットに沿って移動可能配設されており、前記ねじ軸の内部には、基端側でエア圧力源に接続されるとともに先端側で前記ゴムチューブに接続されるエア通路が形成されていることからなっている。
この包装材ロールホルダによれば、ホルダ軸部に対してねじ軸を相対回転すると、ナット体が移動駒とともにスリットによって回転が規制されているために、ナット体が移動駒とともにスリットに沿って移動する。移動駒の移動によって、包装材ロールの保持位置を定めることができる。
また、エア圧力源からのエアは、ねじ軸の内部に形成されているエア通路を通じて、ホルダ軸部の外周面に形成された複数の溝にそれぞれ収容されているゴムチューブ内に供給される。内圧の高まりによってゴムチューブが膨らんで溝よりも上方に膨出することで、包装材ロールの中空巻芯に対してその内部から押し当たることにより、包装材ロールをホルダ軸部に対して確りと保持することができる。
この包装材ロールホルダにおいて、前記ねじ軸には、長手方向中間を境にしてねじの刻設方向が逆となる二つのねじ部が形成されており、前記各ねじ部に対して二つの移動駒が前記スリットに沿って互いに逆方向に移動可能とされており、前記包装材ロールを、前記両移動駒によって軸方向に挟むことによりホルダ軸部上で軸方向に位置決めすることができる。この包装材ロールホルダによれば、ねじ軸を回転させるときに、移動駒の移動を対称にすることができ、包装材ロールのロール方向中心位置を常に包装機の中心位置に合わせた状態で包装材ロールを包装機に装填することができる。
この包装材ロールホルダにおいて、前記ホルダ軸部を回転させる駆動手段と、前記ねじ軸を回転させる駆動手段を別々に配設させることができる。
ホルダ軸部を回転させるには、そのために設けられている駆動手段によって直接にホルダ軸部を回転させる。また、ねじ軸を回転させるには、ホルダ軸部を回転させる駆動手段とは別の駆動手段によって直接に駆動して回転させる。ホルダ軸部とねじ軸との駆動手段を別々に設けることで、駆動系統が分離され駆動力の伝達構造が簡素化される。
この包装材ロールホルダにおいて、前記ホルダ軸部を回転させる駆動手段からの回転を前記ねじ軸の回転に伝達する連係状態と、前記駆動手段からの回転を前記ねじ軸へ伝達させないように非連係状態との間で切換え可能な連係手段を設けることができる。
ホルダ軸部を回転させる駆動手段については設けるが、ねじ軸については駆動手段を設けず、その代わりねじ軸を回転しないように制動する手段が設けられる。連係手段の切換えによって、ねじ軸をホルダ軸部に対して、共に回転させるか回転させないかを選択することができ、ねじ軸を回転しないように固定した状態でホルダ軸部を回転させることで、設けられる駆動手段が一つでありながら、ねじ軸をホルダ軸部に対して相対的に回転させる状態を作り出すことができ、移動駒をスリットに沿って移動させることができる。
前記連係手段は、前記ねじ軸に対して相対的に回転不能であるが軸方向にスライド可能であるスライドリングと、当該スライドリングに取り付けられている摩擦リングと、前記摩擦リングを前記ホルダ軸部に向かって付勢するばね手段と、前記ばね手段に抗して前記摩擦リングと前記スライドリングとを押し戻して前記ホルダ軸部との係合から離脱させる操作手段とを備えているとすることができる。
操作手段の操作によって摩擦リングとスライドリングとをばね手段のばね力に抗して押し戻すことで、ねじ軸はホルダ軸部との係合から離脱される。この非連係状態では、ホルダ軸部の回転はねじ軸に伝達されず、ねじ軸はホルダ軸に対して相対的に回転することになる。摩擦リングをばね手段のばね力によってホルダ軸部に向かって付勢し押しつけるときには、ねじ軸とホルダ軸部とは連係状態になる。連係状態では、移動駒はスリットに沿って移動することなく、ホルダ軸部はねじ軸共々、回転することになる。
また、更に、前記ねじ軸の内部に形成される前記エア通路を、前記ホルダ軸部の先端部において径方向に延びる複数の分岐エア通路が形成されたエア分岐部品を介して前記ゴムチューブに接続させることができる。ねじ軸に形成されるエア通路をホルダ軸部の先端部に設けられるエア分岐部品において複数の分岐エア通路に分岐させることで、ホルダ軸部の内部を有効に利用することが可能となり、ねじ軸に沿って移動する移動駒の構造と干渉することを未然に防止することができる。
前記ねじ軸の内部に形成される前記エア通路は、前記基端側においては前記エア圧力源に対して、及び前記先端側においては前記エア分岐部品に対して、それぞれロータリーエア継手を介して接続することができる。エア通路は、基端側と先端側との両端においてロータリーエア継手を介して接続されるので、エア通路が相手側と相対的な回転がある中であっても、エア漏れを生じることなく、エア供給を行うことができる。
この発明である包装材ロールホルダによれば、ねじ軸をホルダ軸部に対して相対的に回転させることで移動駒を軸線方向に移動させ、移動駒の軸線方向の移動によって、包装材ロールの保持位置を定めることができるとともに、ねじ軸に形成されているエア通路を通してゴムチューブにエアを供給又はゴムチューブからエアを排出することで、包装材ロールをホルダ軸部に対してロック又はロック解除をすることができる。このように、この発明による包装材ロール保持装置によれば、包装材ロールの保持位置変更と、ホルダ軸部へのロック・ロック解除との両機能を備える装置を、簡単な構造により実現することができる。
以下、図面を参照して、本件発明である包装機における包装材ロールホルダ(以下、本発明について「包装材ロールホルダ」と略す)の実施例について説明する。包装材ロールホルダが適用される包装機の例としては、図7に概略斜視図として一例を示すような製袋充填包装機がある。包装機については縦型として示したが、これに限らない。横型の製袋充填包装機でもよく、また、包装材ロールから繰り出された包装材から袋を形成しつつ内部に製品を包装していくその他のタイプの包装機であってもよい。
図7に示される縦型製袋充填包装機50(以下、「包装機50」と略す。)においては、帯状包装材Fwは中空巻芯に巻き取られて包装材ロールFrとなっており、包装材ロールFrは、包装機50のフレームに設けられているロールホルダ60に回転可能に装填されている。帯状包装材Fwは、包装機50の包装動作に応じて、包装材ロールFrから適宜の繰り出し装置によって繰り出されてフォーマ51に供給される。フォーマ51に送られた帯状包装材Fwは、両側端縁部分fe,feが合掌状に重ね合わされるように略筒状に曲成され、フォーマ51を通過後、縦方向(包装材の送り方向)に走行される中で縦シール装置52によって両側端縁部分fe,feに縦方向のシール(縦シールSc)が施されることで、筒状包装材Ftに成形される。縦シール装置52は、両側端縁部分fe,feを挟み込んで加圧・加熱をする一対の縦ヒートシールバー52a,52bを備えている。筒状包装材Ftには、ホッパ及び充填用筒体(充填筒)53を通して包装物である製品Sが投入される。横シール・カット装置54が筒状包装材Ftに横方向(包装材の送り方向に交差する方向)に横シールSeを施すことによって、先行して形成され且つ内部に製品Sが包装された袋包装体Bpが製造されると同時に、次に製品Sが投入される袋Bが形成される。充填用筒体53の外周の左右両側には、筒状包装材Ftを挟んで送る吸引ベルトから成る包装材送り装置55,55が配設されている。
横シール・カット装置54を構成する横シールカットブロック54a,54bは、それぞれ筒状包装材Ftに対して互いに接近・離反する作動をする部材であり、接近時に筒状包装材Ftを横断する方向に挟んで、袋Bのための底側の横シールSeと袋包装体Bpの天側の横シールSeを形成する。横シール・カット装置54は、また、筒状包装材Ftを突き破る形態で切断するカッタ刃56を備えている。両横シールカットブロック54a,54bが接近するとき、上下の両横シール部が包装材を挟み込むことで筒状包装材Ftを溶着して横シールSeを形成すると同時に、一方のシールカットブロック54aに取り付けられているカッタ刃56が筒状包装材Ftを突き破って切断し、他方のシールカットブロック54bに形成されている溝57内に入り込む。なお、帯状包装材Fwの供給途上には印字装置61が配設されており、帯状包装材Fwの表面に日付等の所要の印字等を行う。帯状包装材Fwは、ダンサーローラ62によって必要な長さの貯留とテンションが付与されており、幾つかの箇所でガイトローラ63によって走行岐路に案内されている。
図1は、本発明による包装材ロールホルダの第1実施例を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す包装材ロールホルダの横及び縦の断面図である。図1に示す包装材ロールホルダには改めて符号1を付す。図1及び図2に示す包装材ロールホルダは、包装機に適用する場合には、例えば図7に示す包装機50のロールホルダ60に置き換えるようにして適用可能である。
包装材ロールホルダ1は、包装材ロールFr(図9及び図10に示した状態と同様に支持するが図1での図示を省略する)を支持する長手方向に一様な周面形状を有するホルダ軸部2と、ホルダ軸部2の片持ち基端側において包装機50の図示しないホルダフレーム(図9に示すホルダフレーム96を参照)に支持される軸支持部3と、ホルダ軸部2の片持ち先端側において包装材ロールFrのホルダ軸部2への装填作業を補助し案内する先端ガイド部4と、軸支持部3の更に基端側に配設されていて包装材ロールFrに対する包装材ロールホルダ10への所定の動作を生じさせる駆動部5を備えている。
ホルダ軸部2は、包装機50で扱うことができる最大ロール幅の包装材ロールFrを支持するに充分の軸長さを有している。ホルダ軸部2の内部の構造については図2等を参照して後述するが、円筒周面10には、ホルダ軸部2の殆どの長さの範囲で軸方向に延びるように複数本の溝11が形成されており、各溝11の内部にはゴムチューブ12が配置されている。溝11は、図示の例では、ホルダ軸部2の周方向にバランス良く均等な3箇所の位置に形成されているが、4箇所等に形成してもよい。
ホルダ軸部2は、内部が空洞となった筒状構造であり、溝11と交互配置となって互いに干渉しないような複数の周方向位置において、筒を径方向に貫通し且つ軸方向に細長く延びるスリット13が形成されている。各スリット13は、包装材ロールFrをそのロール幅方向に位置規制する移動駒14,15を案内する。スリット13は、図示の例では、ホルダ軸部2の周方向にバランス良く均等な3箇所の位置に形成されている。基端側の移動駒14は、装填する包装材ロールFrの中心芯管の基端側の端面が突き当たる1個のリング状の駒である。先端側の複数の移動駒15は、ホルダ軸部2の軸方向に互いに同じ位置を取りながら移動する爪状の駒であって、スリット13内で出没可能に設けられている。移動駒15をスリット内に没入させつつ通り抜けた包装材ロールFrに対して、ロール幅方向に挟む位置にある移動駒14,15を互いに接近させると、移動駒14,15は包装材ロールFrの中空巻芯の両端面に突き当たる。このとき、移動駒14,15は、ホルダ軸2上での包装材ロールFrの位置決めをするストッパとして機能する。
軸支持部3は、ホルダ軸部2や駆動部5(例えば、スプロケット28)に挟まれた軸部分16を有しており、軸部分16の両端に包装機50のホルダフレームとの間に軸受38,38(図2)を介在させることで、ホルダフレームに対して回転可能であるが軸方向には移動しないように規制されていて且つ抜け止め状態とされている。
先端ガイド部4は、ホルダ軸部2から先端側に向かうに従って縮径した円錐状部分17から更に延びて拡大した先端拡大部分18を備えている。先端ガイド部4は、新しくそれゆえ重量のある包装材ロールFrをホルダ軸部2に嵌挿する際に、包装材ロールFrを途中までホルダ軸部2上に嵌挿したときに、先端ガイド部4の先端拡大部分18が未嵌挿の中心芯管をその内側から支えることができる。途中まで嵌挿して先端拡大部分18で支えられた包装材ロールFrを、ホルダ軸部2上に更に押し込むことで、包装材ロールFrがホルダ軸部2に完全に嵌挿される。
駆動部5は、詳細には図2を参照して説明するが、包装材ロールFrから包装材を繰り出す等の動作をさせるために包装材ロールFrを支持するホルダ軸部2を回転駆動する第1駆動部分21と、駒14,15をホルダ軸部2の軸線方向に移動させるためにねじ軸を回転駆動する第2駆動部分22を備えている。ホルダ軸部2を回転させる第1駆動部分21は、サーボモータ23と、その出力軸に取り付けられた駆動側スプロケット24と、軸支持部3の端部に取り付けられた従動側スプロケット25と、両スプロケット24,25に巻き掛けられたチェーン(又はタイミングベルト)26とを備えている。第1駆動部分21のサーボモータ23は、ホルダ軸部2をダイレクトドライブ方式で駆動するモータである。第2駆動部分22は、サーボモータ27と、その出力軸に取り付けられた駆動側歯車28と、駆動側歯車28と噛み合うとともに従動側スプロケット25の側方に設けられた従動側歯車29とを備えている。従動側歯車29については後で詳述するが、ホルダ軸部2内に配設されるねじ軸に連結されている。
図2は、図1に示す包装材ロールホルダの断面図であり、図2(a)は包装材ロールホルダの軸線の位置で120°の角度で折れ曲り二つの溝11を通る面(図2(b)にA-Aで示す面)で切断した縦断面図であり、図2(b)はエア分岐部品位置での平面B-Bで切断した横断面図、図2(c)はリング状の移動駒の位置である平面C-Cで切断した横断面図である。なお、図2においては、移動駒15を移動させるための構造については、記載を省略している。包装材ロールホルダ1においては、ゴムチューブ12を膨らませるエア供給路と移動駒14を移動させるための機構が、ホルダ軸部2内に同軸状に組み込まれている。
ゴムチューブ膨張用のエアを供給するエア供給路は、図示しないエア圧力源から、固定のフレーム側に設けられているエア配管30を含んでいる。エア圧力源からの膨張用のエアは、エア配管30を通して包装材ロールホルダ1に供給される。包装材ロールホルダ1のホルダ軸部2(軸支持部3を含む)内には、雄ねじとしてのねじ軸31が配置されており、ねじ軸31内にはその軸方向に貫通するようにエア通路32が形成されている。エア通路32は、ねじ軸31の基端側においてエア配管30と接続されている。ねじ軸31のエア通路32は、また、ホルダ軸部2の先端側に設けられている配管35(ホルダ軸部2に対して非回転)と接続されている。配管35の先端側には、エア継手37を介してエア分岐部品36が設けられており、分岐部品36の中心に形成されているエア通路36aは、そこから周方向に等分に分岐し且つ放射方向に延びる3本のエア通路36bを経て、それぞれのゴムチューブ12に接続されている。エア分岐部品36を別途用意することにより、部品加工が容易に行うことができる。配管35は、エア継手37を介してエア分岐部品36と繋がっているので、エア分岐部品36と一体に機能しているとみなすことができる。
ねじ軸31は、基端側において、第2駆動部分22の従動側歯車29と連結されている。移動駒14の位置を変更するときに、第2駆動部分22のサーボモータ27が駆動され、その駆動力によって従動側歯車29とねじ軸31が回転駆動される。非回転であるエア配管30と回転するねじ軸31内のエア通路32とをエア漏れなく接続するために、両者が接する部分にはロータリーエア継手33が配置されている。
第1駆動部分21のスプロケット25はホルダ軸部2の基端側端部と連結されており、サーボモータ23の駆動力がチェーン26を介して入力されると、ホルダ軸2が回転されて包装材ロールFrから帯状包装材が巻き戻される。このとき、ねじ軸31を回転させなければ、移動駒14の位置は変更されない。非回転のねじ軸31とその先端側のエア分岐部品36に繋がる配管35とは相対回転をし得るので、ねじ軸31内に形成されているエア通路32と配管35の管路とをエア漏れなく接続するために、ねじ軸31と配管35が接する部分にはロータリーエア継手34が配置されている。
リング状の移動駒14をホルダ軸2部の軸方向に移動させるための構造として、図2(c)に示すように、雄ねじであるねじ軸31に螺合する雌ねじとしてのナット体39と、ナット体39の周方向等間隔の外周位置から径方向(放射方向)に延びる3本のロッド39aの外端部分に取り付けられたリング部品としての移動駒14が設けられている。リング状の駒14は、好ましくはホルダ軸部2と同心状の形状及び配置となっている。ねじ軸31が回転するとき、ナット体39はねじ軸31とねじ係合していることにより互いに相対的に回転するが、ロッド39aはホルダ軸部2に対してスリット13によって規制されていて回転しないので、ロッド39aはスリット13に沿って移動する。その結果、リング状の移動駒14はホルダ軸部2の円筒周面10をその軸方向に移動することになる。
図3~図5は、本発明による包装材ロールホルダの別実施例を説明する図である。図3は本発明による包装材ロールホルダの別の実施例の全体を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は(a)に示されるホルダ軸部の右側面図である。図4は図3に示す包装材ロールホルダの分解図であり、(a)はホルダ軸部を示す正面図、(b)はホルダ軸部の外周に組み付けられる軸受ユニットを示す断面図、(c)はホルダ軸部の内部に組付けられるねじ軸ユニットを示す図、(d)はホルダ軸部とねじ軸ユニットの間に組み込まれるナット体を示す図、(e)は駆動部分の切換えを行うエアシリンダを示す図である。図5はねじ軸ユニットとエアシリンダとの作動を説明する拡大断面図である。図4の分解図に示す各ユニットを組み付けることで、図3に示す包装材ロールホルダの全体が得られる。
図3~図5に示す第2実施例は、図1及び図2に示す第1実施例においてねじ軸31を駆動する第2駆動部分22を備えていない。その代わりに、包装材ロールの交換の際のような必要なときに第1駆動部分21で移動駒14を移動させることができるように、ねじ軸31をホルダ軸部2との連係・連係離脱を可能とする連係手段40a(詳細については後述する)が組み込まれている。第2実施例においては、第1実施例と比較して、連係手段40aのための構造以外には変更がないので、第1実施例と変更のない構成要素には同じ符号を用いることで再度の詳細な説明を省略する。
図3及び図4に示す第2実施例においては、包装材ロールホルダ1aのホルダ軸部2は、第1実施例のホルダ軸部と同様の構造を有している。スリット13は、リング状の移動駒14が移動可能な長手方向の範囲にのみ形成されている。なお、第1実施例で用いられていた配管35、ロータリーエア継手34及びエア継手37については、図3にのみ記載している。また、包装材ロールホルダ1aの軸支持部3に設けられる軸受38,38のユニット(図4(b))、及びホルダ軸部2に組付けられる移動駒14とナット体39(図4(d))についても第1実施例のものと同様な構造を有している。
図4(c)に示すように、ホルダ軸部2の内部に組付けられるねじ軸ユニット40は、軸内部にエア通路32が形成されたねじ軸31及びエア通路32に接続されるエア配管30については第1実施例の場合と同様に備えているが、第1実施例に設けられていた第2駆動部分22については備えていない。ねじ軸ユニット40には、第2駆動部分22に代えて、次のような連係手段40aが設けられている。即ち、連係手段40aは、ねじ軸31に対して相対的な回転については不能であるがスライドについては可能とする例えばキー45(或いはセレーション構造)のような構造で係合するスライドリング41と、スライドリング41の基端側(ホルダ軸部2に組付けられたときに従動側スプロケット25側)に貼り付けられた摩擦リング42と、スライドリング41とねじ軸31の所定位置に取り付けられているばね座(ねじ軸31の軸受を兼ねる)44との間に配置されておりスライドリング41及び摩擦リング42を基端側に向けて付勢するコイルばね43と、コイルばね43の付勢力に抗して摩擦リング42を押すことができる操作手段としてのエアシリンダ46を備えている。
ホルダ軸部2の基端部側の側方には、操作手段として、図4(e)に示すようなエアシリンダ46が配設されている。エアシリンダ46の出力部材であるピストンロッド47は、ホルダ軸部2に組付けられたねじ軸ユニット40の摩擦リング42に向かって進退可能である。従動側スプロケット25は、中央に中央孔25aが形成されており、中央孔25aの内周縁部分においてホルダ軸部2の軸支持部3に対して取り付けられることで固定されている。エアシリンダ46のピストンロッド47は、従動側スプロケット25をその中央孔25aを通して摩擦リング42に向かって通過可能である。
図5には、包装材ロールホルダの第2実施例の要部を示し、その作用を説明する拡大断面図である。図5(a)に示すように、エアシリンダ46がピストンロッド47を後退させた非動作状態にあるときには、スライドリング41と摩擦リング42は、コイルばね43のばね付勢作用によって、図右側(基端側)に押し出され、摩擦リング42は従動側スプロケット25の内側側面に押し当てられている。この状態は、連係手段40aの連係状態を示しており、第1駆動部分21のサーボモータ23からの駆動力によって従動側スプロケット25が回転されると、その回転力は、ホルダ軸部2を回転させるのみならず、摩擦リング42及びスライドリング41を介して、ねじ軸31にも回転が与えられる。包装材ロールホルダ1aは、全体として回転し、包装機における包装材の消費に合わせて包装材ロールから帯状包装材を巻き戻すことができる。ホルダ軸部2は、ねじ軸31を含めて回転するので、移動駒14(移動駒15も同様)は、スリット13内の同じ位置に留まっている。
包装材ロールホルダ1aに対して装填される包装材ロールを交換する場合には、エアシリンダ46を作動させてピストンロッド47を進出させ、従動側スプロケット25の中央孔25aを通して摩擦リング42に押し当てる。コイルばね43のばね付勢力に抗して摩擦リング42及びスライドリング41を押し込むと、摩擦リング42が従動側スプロケット25との摩擦連係から離脱するので、従動側スプロケット25の回転はねじ軸31に伝達されない。この状態は、連係手段40aの非連係状態を示しており、従動側スプロケット25の回転によってホルダ軸部2が回転すると、ナット体39、ロッド39a及び移動駒14のユニットはねじ軸31に対して相対的に回転し、ねじ動作によってスリット13に沿ってホルダ軸部2の軸方向に移動する。当該ユニットの移動方向は、従動側スプロケット25の回転方向によって切り換えることができる。
図6は、図1に示す爪状の移動駒15を備える包装材ロールホルダ1の要部断面図である。図6(a)は移動駒15を起立させてリング状の移動駒14との間隔を狭めている状態を示す図であり、図6(b)は移動駒15を倒伏させて移動駒14との間隔を広めている状態を示す図である。なお、図6では、スリット13は移動駒14,15の案内のために軸方向に通して形成されており、溝11やゴムチューブ12等の配管系については図示を省略している。ねじ軸31は、基端側に設けられているねじ部31aと、先端側に設けられていてねじ部31aのねじとは逆方向にねじが形成されているねじ部31bを備えている。移動駒15は、スリット13内で起伏可能である。ねじ軸31が回転すると、リング状の移動駒14と爪状の移動駒15とは互いに逆方向に同じ移動量で移動する。詳細については、本出願人による特許文献1に開示されている構造を採用することができる。
移動駒15をホルダ軸部2の先端側に移動させるとき、図6(b)に示すように、移動駒15はねじ部31bの作用によってスリット13内に倒伏する。この状態で、新旧の包装材ロールFrをホルダ軸部2上から取り除くこと、又はホルダ軸部2上へ装填することが可能になる。ロール幅が異なる包装材ロールFrを新たに装填する場合には、図6(a)に示すように、移動駒14,15を互いに接近させる。移動駒15はスリット13内で起立し、新しい包装材ロールFrは、移動駒14,15間で挟み込まれた状態では、ホルダ軸部2上で位置決めされる包装材ロールFrのロール幅方向の中心位置は、常に一定位置となる。したがって、どのような包装材ロールFrであっても、包装機50に対して包装材ロールFrの中心位置が常に正しい位置にセットされた状態となり、包装機50の運転再開の作業の迅速化を図ることができる。ねじ軸31を回転させるモータの回転量を測定することで、移動駒14,15間の距離、即ち、セットした包装材ロールFrのロール幅(帯状包装材の帯幅)を知ることができる。ロール幅寸法は、作業者の確認等のために包装機50の表示装置に表示させる、或いは包装機50の制御装置(記憶装置)に記憶しておいて包装材に関するデータとして利用することができる。
以上、本発明による包装材ロールホルダの実施例を説明したが、上記実施例に記載したもの以外に、種々の変更が可能である。例えば、包装材ロールホルダ1,1aの先端ガイド部4側についても、包装材ロールの装填後の包装機運転時に、レバー操作等で簡単に操作できるロック・解放機構を設け、ロック時には軸受によって回転自在に保持してもよい。また、包装材ロールホルダ1,1aをホルダフレーム96ごと水平回動可能とし、包装材ロールホルダ1,1aのホルダフレーム96に対する姿勢を変更して、包装材ロールのセット及び交換を一層容易にすることができる。また、移動駒14,15の形状は、係止・ストッパの機能を奏するものであれば、図示したものに限ることなく、形状変更は可能である。モータの回転を伝達する駆動部分やその代替構造についても、同様の機能を奏するものであれば、図示のものに限ることなく種々の変更が可能である。