次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端の中央よりやや下方には施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図3参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板32を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板32に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の左上方側及び右上方側には、メインスピーカ(図示省略)から出力された音声を前面枠16の外部に導くための導音部34がそれぞれ設けられている。各導音部34は、円筒状の導音部本体32と、導音部本体36に形成された複数のスリット38と、で構成されている。
また、前面枠16の下方側には、上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40と、がそれぞれ設けられている。
また、上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するための各サブスピーカ48がそれぞれ設けられている。
また、内枠14には、遊技領域28(図3参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図3参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
次に、遊技盤26の表面構造について図3を参照して説明する。
図3に示すように、遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が区画形成されている。遊技領域28には、主に演出図柄表示装置56と遊技ステージ(ステージ部材)58を備えたセンター役物54と、2つの始動口(入賞口)60A、60Bを一体に備えた始動入賞装置60と、複数の一般入賞口62と、普通図柄作動ゲート64と、LED表示基板(図柄表示装置)66と、大入賞装置68と、多数の障害釘70と、風車72、アウト口74等と、がそれぞれ配設されている。なお、本明細書でいう「遊技領域」とは、遊技盤26の表面において遊技球が流下可能な領域を指す。
ここで、センター役物54は、遊技領域28の略中央の位置に設けられるもので、センター役物54の中央には前後貫通した窓孔が形成されている。このセンター役物54の内側(窓孔に対応する部位)には、演出図柄表示装置56が設けられている。この演出図柄表示装置56は、後述の主制御基板202(図4参照)やサブ制御基板206(図4参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面は、センター役物54の窓孔を介して遊技者から視認可能となり、この映像画面上には、特別図柄の擬似図柄である擬似特別図柄(擬似図柄)が表示される。具体的には、演出図柄表示装置56の映像画面上には、1又は複数の擬似特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する擬似特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左擬似特別図柄(左擬似図柄)を表示する左擬似特別図柄表示領域、中央擬似特別図柄(中央擬似図柄)を表示する中央擬似特別図柄表示領域、及び右擬似特別図柄(右擬似図柄)を表示する右擬似特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各擬似特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の擬似特別図柄が順次表示されていく。
演出図柄表示装置56は、遊技球が始動入賞装置60の2つの始動口60A、60Bのいずれか一方に入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各擬似特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、擬似特別図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、大入賞装置68の大入賞口156が開放される。本実施形態のパチンコ機10では始動入賞装置60の始動口60A、60Bのいずれか一方に遊技球が入球すると、各擬似特別図柄がそれぞれ変動され、擬似特別図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。なお、本実施形態のパチンコ機10では、始動入賞装置60を構成する2つの始動口60A、60Bのうち、始動口60Bは、一対の翼片部60Cを有する普通電動役物によって構成されている。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば15ラウンド)を有し、大入賞口156の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口156に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば26秒間)が経過したときに大入賞口156が閉じられて1ラウンドが終了する。
また、確率変動状態は、大当り(確変大当り、通常大当りの2種類の大当り意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、開放時間延長状態は、始動口60Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、始動口60Bは、普通図柄に当選することにより開放状態となる。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口60Bの開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ始動口60Bの開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
また、センター役物54の内部かつ下部には、遊技ステージ58が形成されている。この遊技ステージ58には、センター役物54の側壁部に形成された遊技球進入口(受入口)76から進入してきた遊技球が導かれる。
ここで、本発明の要部となる遊技ステージ58の構造について詳細に説明する。
図3、図8乃至図20に示すように、遊技ステージ58は、センター役物54の左右方向に延びる第1ステージ部80を備えている。第1ステージ部80は、センター役物54の左右方向に掛け渡された橋状に構成されている。また、第1ステージ部80は、上側に突出するように形成されている。この第1ステージ部80の左側端部は、センター役物54の側壁部に形成された遊技球進入口76と接続されている。このため、遊技球進入口76からセンター役物54の内部に進入した遊技球は、必ず第1ステージ部80に導かれることになる。
また、遊技球進入口76の配設部位の左右対称部位となる第1ステージ部80の右側端部には、振分部としてのクルーン部(振分部)82が接続されている。クルーン部82はすり鉢形状を成しており、底面が中心に向かって下り傾斜した凹部84と、凹部84の外縁部であって第1ステージ部80との接続部位以外の部位に形成された壁部86と、凹部84の底面中心に形成された連通孔と、を備えている。ここで、連通孔は、後述の特別排出口である第1排出口94と連通した第1連通孔88と、後述の通常排出口である第2排出口96と連通した第2連通孔90と、後述の第2ステージ部106に遊技球を排出する第3排出口98と連通した第3連通孔92と、で構成されている。各連通孔88、90、92の開口面積は、略同一となるように設定されている。このように、クルーン部82は、進入してきた遊技球を、第1連通孔88、第2連通孔90又は第3連通孔92のうち任意の一の連通孔に振り分ける機能を備えている。なお、本実施形態では、すり鉢状のクルーン部82を振分部として採用しているが、遊技球を振り分けることのできる構造であれば、振分部の形態はクルーン部82に限定されるものではない。例えば、可動式の回転体に複数の連通孔を設け、この回転体をモータ等の駆動源により回転させて遊技球を任意の連通孔に振り分け可能としたものを、振分部としてもよい。
また、図10、図16、図17、図18、図19、図20に示すように、クルーン部82の内部には、第1連通孔88と第1排出口94を連通させる第1通路100と、第2連通孔90と第2排出口96を連通させる第2通路102と、第3連通孔92と第3排出口98を連通させる第3通路104と、がそれぞれ形成されている。このため、クルーン部82により第1連通孔88に振り分けられた遊技球は、第1通路100を経て第1排出口94から排出される。また、クルーン部82により第2連通孔90に振り分けられた遊技球は、第2通路102を経て第2排出口96から排出される。また、クルーン部82により第3連通孔92に振り分けられた遊技球は、第3通路104を経て第3排出口98から排出される。
また、図8及び図9に示すように、第1ステージ部80の下方には、センター役物54の左右方向に延びる第2ステージ部106が形成されている。図13に示すように、この第2ステージ部106の前後方向に亘る幅寸法は、第1ステージ部80の前後方向に亘る幅寸法よりも広く(約2倍)なるように設定されている。具体的には、平面視(図13参照)にて、第1ステージ部80の奥側に第2ステージ部106の一部が露出するように設定されている。このため、第1ステージ部80を転動する遊技球は、第1ステージ部80の奥側から落下すると、第2ステージ部106上に進入する。また、第2ステージ部106の右側端部の底面には、右側から左側に向かって下り傾斜した奥右側傾斜部106Aが形成されている。また、第2ステージ部106の左側端部の底面には、右側から左側に向かって上り傾斜した奥左側傾斜部106Bが形成されている。さらに、第2ステージ部106全体は、奥側(後側)から手前側(前側)に向かって下り傾斜するように形成されている。
第2ステージ部106の右側端部は、第3排出口98と接続されている。このため、クルーン部82により第3連通孔92に振り分けられた遊技球は、第3通路104を経て第3排出口98から排出され、そのまま第2ステージ部106に進入することになる。
ここで、図8、図9及び図15に示すように、第2ステージ部106の中央部近傍には、誘導部として機能する落し穴(誘導部)108が形成されている。この落し穴108は、いわゆる貫通孔で構成されている。また、図9、図10及び図15に示すように、この落し穴108は、特別排出口となる第1排出口94と連通している。また、図10、図14及び図15に示すように、落し穴108と第1排出口94との間には、隠れ通路110が形成されている。この隠れ通路110は第1通路100に接続されるもので(図10参照)、落し穴108から落下した遊技球は、隠れ通路110を経て第1排出口94に導かれることになる。これにより、第2ステージ部106上を転動する遊技球のうち一部の遊技球は、この落し穴108から落下して隠れ通路110を経て第1排出口94に導かれる。また、第2ステージ部106上を転動する遊技球のうち別の遊技球は、後述する第3ステージ部112上に進入する。
以上のように、第3排出口98から第2ステージ部106の右側端部に排出された遊技球は、その転動の勢いに応じて第2ステージ部106上を右側から左側に向かって転動する。そして、勢いのある遊技球は、第2ステージ部106の左側端部の傾斜を上ることになるが、やがて失速し、第2ステージ部106を左側から右側に転動する。第2ステージ部106を左側から右側に転動した遊技球のうち、一部の遊技球は第2ステージ部106の中央部に形成された落し穴108から落下し、他の一部の遊技球は、第2ステージ部106から落下する。なお、第2ステージ部106から落下した遊技球は、後述の第3ステージ部112に進入するか、センター役物54の外部(遊技領域28上)にそのまま落下する。
また、図8及び図9に示すように、第2ステージ部106には、第3ステージ部112が接続されている。第3ステージ部112は、センター役物54の左右方向に亘って形成されている。第3ステージ部112の左側端部近傍は、第2ステージ部106と接続されている。また、第3ステージ部112は、第2ステージ部106よりも手前側(遊技者側)に位置している。上述したように、第2ステージ部106を転動してきた遊技球は、第2ステージ部106の奥左側傾斜部106Bを右側から左側に向かって上っていくが、やがて失速し、重力の作用を受けて左側から右側に下っていく。そして、一部の遊技球は、第3ステージ部112に進入可能となる。
ここで、第3ステージ部112の奥側には、壁部として機能する土台部114が形成されている。この土台部114には、横長の楕円開口状の第1排出口94が形成されている。この第1排出口94は、その中心が後述する2つの始動口60A、60Bの鉛直直線上に位置するように、形成されている。また、土台部114であって第1排出口94の右側には、縦長の第2排出口96が形成されている。この第2排出口96は、その中心が後述する2つの始動口60A、60Bの鉛直直線上から正面視にて右側にずれた位置になるように、形成されている。
また、第3ステージ部112は、第1排出口94の近傍に位置するステージ中央部112Mと、第2排出口96の近傍に位置するステージ右側部112Rと、第2ステージ部106とステージ中央部112Mを接続するステージ左側部112Lと、で構成されている。ステージ左側部112Lは、全体として湾曲しつつ左側から右側に向かって下り傾斜した形状になっている。ステージ右側部112Rは、全体として湾曲しつつ右側から左側に向かって下り傾斜した形状になっている。さらに、ステージ中央部112Mは、正面視にて凹部状に湾曲しており、その左右両側の部位にはステージ中央部112Mの中央部位に向かって下り傾斜した手前側傾斜部116、116がそれぞれ形成されている。また、ステージ中央部112M全体は、奥側(後側)から手前側(前側)に向かって下り傾斜するように形成されている。
これにより、第2ステージ部106から第3ステージ部112に進入した遊技球は、ステージ左側部112Lからセンター役物54の外部に落下するか、あるいはステージ左側部112Lを左側から右側に向かって転動し、ステージ中央部112Mに進入する。遊技球がステージ中央部112Mに進入すると、遊技球は、その転動勢いに応じてステージ中央部112Mを左右に揺動し、やがてステージ中央部112Mの中央部位118で安定する。その後、遊技球は、ステージ中央部112Mの中央部位118から落下してセンター役物54の外部に移動し、下方に位置する遊技領域28上を落下していくことになる。
一方、第1排出口94から排出された遊技球は、ステージ中央部112Mに進入し、その中央部位118から落下してセンター役物54の外部に移動し、下方に位置する遊技領域28上を落下する。また、第2排出口96から排出された遊技球は、ステージ右側部112Rに進入し、ステージ右側部112Rからセンター役物54の外部に落下するか、あるいはステージ右側部112Rを右側から左側に向かって転動し、ステージ中央部112Mに進入する。遊技球がステージ中央部112Mに進入すると、遊技球は、その転動勢いに応じてステージ中央部112Mを左右に揺動し、やがてステージ中央部112Mの中央部位118で安定する。その後、遊技球は、ステージ中央部112Mの中央部位118から落下してセンター役物54の外部に移動し、下方に位置する遊技領域28上を落下していく。
また、図3及び図8に示すように、センター役物54の内部右側であってクルーン部82の右側には、可動物(図11乃至図14では図示省略)120が設けられている。この可動物120は、例えば、演出図柄表示装置56にて表示される図柄のキャラクタと関連する物をモチーフにして形成されている。例えば、シューティングゲームに関する図柄であれば、ライフル銃をモチーフにした可動物となり、動物園に関する図柄であれば、動物をモチーフにした可動物となる。この可動物120は、図示しないモータや歯車などの駆動力伝達機構により可動できるように構成されている。この種の可動物120は、通常の遊技状態では未作動状態で待機しているが、遊技状態が遊技者に有利な状態(例えば、確変大当りや通常大当り、いわゆるリーチ状態(3つの擬似特別図柄のうち2つの擬似特別図柄が例えば、「7」、で確定表示され、残る1つの擬似特別図柄が変動中となる遊技状態を意味する))になると、可動物120が作動して遊技者に認識され易い状態となる。これにより、遊技者は、可動物120の作動態様を見て大当りに対する期待感を抱くこととなり、遊技に対する興奮度が増えて遊技性を高めることになる。
また、図3に示すように、遊技領域28上であってセンター役物54の下方には、始動入賞装置60が配置されている。始動入賞装置60には、ベース部材60Dに2つの始動口60A、60Bが一体的に設けられた構成となっている。一方の始動口60Aは、ベース部材60Dの上部に設けられており、常時開口した箱状に形成されている。他方の始動口60Bは、ベース部材60Dの下部に設けられており、箱状に形成されているが、一対の翼片部60Cが開閉可能に設けられたチューリップ式の構成、すなわち普通電動役物となっている。各始動口60A、60Bの内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ212(図4参照)が設けられている。また、一方の始動口60Bの内部には、翼片部60Cを作動させるための普通電動役物ソレノイド222(図4参照)が設けられている。この一対の翼片部60Cが左右に開くと始動口60Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部60Cが閉じその離間距離が小さくなると始動口60Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。なお、遊技球が各始動口60A、60Bのいずれか一方に入賞すると、特別図柄(大当り)の抽選処理が開始されるとともに、特別図柄表示LED148及び演出図柄表示装置56において特別図柄の変動表示が開始される(特別図柄遊技の開始)。また、2つの始動口60A、始動口60Bは、鉛直方向に延びる直線上にそれぞれ位置している。
また、遊技領域28上であってセンター役物54の下方には、4つの一般入賞口62が配置されている。具体的には、各始動口60A(60B)の右側に2つの一般入賞口62が配置されており、各始動口60A(60B)の左側に2つの一般入賞口62が配置されている。各一般入賞口62は、常時開口した箱状に形成されている。各一般入賞口62に遊技球が入賞することにより、所定数の遊技球が払い出されるようになっている。
また、遊技領域28上であってセンター役物54の左側には、普通図柄作動ゲート64が配置されている。この普通図柄作動ゲート64の内部には、ゲートスイッチ216(図4参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート64を通過すると、ゲートスイッチ216が作動して、LED表示基板66の普通図柄表示LED154が変動表示される。
また、遊技領域28上であってセンター役物54の左下方側には、主制御基板202からの制御信号に基づいて本図柄(特別図柄の本図柄及び普通図柄の本図柄を意味する)を表示制御するLED表示基板(図柄表示装置)66が配置されている。このLED表示基板66は、特別図柄の本図柄を表示する複数の特別図柄表示LED148と、複数の普通図柄保留表示LED150と、複数の特別図柄保留表示LED152と、普通図柄の本図柄を表示する2個の普通図柄表示LED154と、を備えている。
各普通図柄保留表示LED150及び各特別図柄保留表示LED152は、丸形の赤色LEDで構成されており、特別図柄表示LED148に近接して配置されている。普通図柄保留表示LED150は、普通図柄作動ゲート64を通過した遊技球の数を普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、特別図柄保留表示LED152は、始動口60A、60Bに入球した遊技球の数を特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。特別図柄表示LED148の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED152は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED154の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED150が消灯される。そして、特別図柄表示LED148に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口156が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED154が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄遊技の当りが発生し、始動入賞装置60の一方の始動口60Bが開放状態となる。このとき、始動入賞装置60の他方の始動口60Aは、構造上、常時開放した状態となっている。なお、特別図柄表示LED148にて表示される特別図柄の本図柄と、演出図柄表示装置56にて表示される特別図柄の擬似図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
また、遊技領域28上であって始動入賞装置60の下方には、大入賞装置68が配置されている。大入賞装置68は、帯状に開口された大入賞口156と、この大入賞口156を開放又は閉鎖する開閉板158と、この開閉板158を開閉するための大入賞口ソレノイド224(図4参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ218(図4参照)と、を備えている。
また、遊技領域28上であって大入賞装置68の下方には、アウト口69が設けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
図4乃至図7に示すように、電子制御装置200は、主制御基板202と、払出制御基板204と、サブ制御基板206と、発射制御基板208と、を備えている。
図4に示すように、主制御基板202は、CPU202Aと、ROM202Bと、を備えている。
また、主制御基板202のCPU202Aは、ROM202Bに記憶されたデータに基づいて、後述の普通電動役物ソレノイド222、後述の大入賞口ソレノイド224、後述の図柄表示装置226及びサブ制御基板206をそれぞれ制御する。また、主制御基板202のCPU202Aは、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境(演出態様)を実現させるように制御するサブ制御基板206及び払出制御基板204を直接的に制御する。また、主制御基板202のCPU202Aは、演出表示基板258、アンプ基板260、装飾駆動基板262及び演出ボタン基板264をサブ制御基板206を介して間接的に制御する。
また、主制御基板202のROM202Bには、CPU202Aにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
また、主制御基板202は、中継端子板210を介して、始動口スイッチ212と、大入賞口スイッチ214と、ゲートスイッチ216と、カウントスイッチ218と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、主制御基板202は、中継端子板220を介して、普通電動役物ソレノイド222と、大入賞口ソレノイド224と、図柄表示装置226と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、LED表示基板66は、図柄表示装置226の一実施形態である。
払出制御基板204は、中継端子板228を介して、ガラス枠スイッチ230と、外部タンクスイッチ232と、タンクスイッチ234と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板204は、中継端子板236を介して、エラーLED238に電気的に接続されている。また、払出制御基板204は、下皿満タンスイッチ240に電気的に接続されている。また、払出制御基板204は、中継端子板242を介して、球貸表示基板244と、球貸装置(CRユニット)246と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、球貸表示基板244には、球貸スイッチ248と、返却スイッチ250と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板204は、中継端子板252を介して、払出モータ254と払出スイッチ256とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板204は、主制御基板202と発射制御基板208とにそれぞれ電気的に接続されている。
図4及び図5に示すように、サブ制御基板206は、演出表示基板258と、アンプ基板260と、装飾駆動基板262と、演出ボタン基板264と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、サブ制御基板206は、主制御基板202からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御基板206は、CPU206Aと、ROM206Bと、を備えている。
サブ制御基板206のCPU206Aは、主制御基板202からの制御信号を受けて演出表示基板258、アンプ基板260、装飾駆動基板262及び演出ボタン基板264などの各基板を制御する。
また、ROM206Bには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。
また、図5に示すように、演出表示基板258には、演出表示装置266(56)と、演出表示ROM268と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM268には、演出図柄表示装置56で変動表示される擬似特別図柄のデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置56は、演出表示装置266の一実施形態である。
また、アンプ基板260には、所定の効果音を出力する各種スピーカ270(48)が電気的に接続されている。なお、サブスピーカ48は、各種スピーカ270の一実施形態である。
また、装飾駆動基板262には、各種LED・ランプ272が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板262は、サブ制御基板206からのコマンドを受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板264には、操作スイッチ274が電気的に接続されている。
また、図6に示すように、発射制御基板208には、発射駆動基板276を介して、発射モータ278と、発射停止スイッチ280と、タッチスイッチ282と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板208には、球送りソレノイド284が電気的に接続されている。
また、図7に示すように、主制御基板202、サブ制御基板206、払出制御基板204及び発射制御基板208には、各基板202、204、206、208に電力をそれぞれ供給するための電源基板286が接続されている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用について説明する。
図1及び図3に示すように、発射ハンドル24を操作すると、遊技領域28に向かって遊技球が発射される。遊技領域28に到達した遊技球は、障害釘70に衝突しながら落下していく。遊技領域28上を遊技球が落下していく中で、一部の遊技球は、センター役物54の側壁部に形成された遊技球進入口76からセンター役物54の内部に進入する。
図8乃至図21に示すように、センター役物54の内部に進入した遊技球は、第1ステージ部80の左側端部に導かれる。そして、遊技球は、第1ステージ部80上を左側から右側にかけて転動する。第1ステージ部80上を左側から右側にかけて転動する遊技球のうち一部の遊技球は、クルーン部82に進入する。一方、第1ステージ部80上を左側から右側にかけて転動する遊技球のうち一部の遊技球は、第2ステージ部106に落下したり、あるいはセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。なお、第1ステージ部80には、障害釘70に衝突して跳ね返った遊技球も進入する可能性がある。
図9及び図10に示すように、クルーン部82に進入した遊技球は、クルーン部82上を所定期間旋回した後、3つの連通孔88、90、92のうち任意の一つの連通孔に振り分けられる。ここで、図17に示すように、第1連通孔88に振り分けられた遊技球は、第1通路100を通って第1排出口94から排出される。図16に示すように、遊技球が第1排出口94から排出されると、第3ステージ部112のステージ中央部112Mに進入し、ステージ中央部112Mからセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。第1排出口94及びステージ中央部112Mが各始動口60A、60Bの鉛直上方に位置しているため、ステージ中央部112Mからセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下した遊技球は始動口60A(60B)に入賞し易くなるため、遊技球の入賞確率が高くなる。
また、図19及び図20に示すように、第2連通孔90に振り分けられた遊技球は、第2通路102を通って第2排出口96から排出される。遊技球が第2排出口96から排出されると、第3ステージ部112のステージ右側部112Rに進入し、一部の遊技球はステージ右側部112Rからセンター役物54の外部(遊技領域28上)にそのまま落下する。ここで、第2排出口96及びステージ右側部112Rは、第1排出口94及びステージ中央部112Mが各始動口60A、60Bの鉛直上方から右側にずれた位置に設けられているため、ステージ右側部112Rからセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下した遊技球の始動口60A(60B)に入賞する確率が低くなる。また、第3ステージ部112のステージ右側部112Rに進入した遊技球のうち、一部の遊技球はステージ右側部112Rを左側に向かって転動してステージ中央部112Mに進入する。ステージ中央部112Mに進入した遊技球は、その転動の勢いに応じてステージ中央部112Mにおいて左右に揺動し、やがて中央部位において揺動が安定する。そして、ステージ中央部112Mの中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。なお、上述と通り、ステージ中央部112Mの中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下した遊技球は始動口60A(60B)に入賞し易くなるため、遊技球の入賞確率が高くなる。
また、図18に示すように、第3連通孔92に振り分けられた遊技球は、第3通路104を通って第3排出口98から排出される。遊技球が第3排出口98から排出されると、遊技球は第2ステージ部106に進入する。なお、第2ステージ部106には、第3排出口98から排出された遊技球の他に、第1ステージ部80から落下した遊技球や、障害釘70に衝突して跳ね返った遊技球が進入する可能性がある。
第3排出口98から排出されて第2ステージ部106に進入した遊技球は、第2ステージ部106の右側端部から左側に向かって転動する。ここで、図14及び図15に示すように、第2ステージ部106の中央部近傍には落し穴108が形成されているため、第2ステージ部106上を転動する一部の遊技球は、落し穴108から落下し、隠れ通路110を通って第1排出口94に導かれる。第1排出口94に導かれた遊技球は、上述したように第1排出口94から排出されて第3ステージ部112(ステージ中央部112M)に進入する。
図8及び図9に示すように、第2ステージ部106上を転動する遊技球のうち、落し穴108から落下しなかった遊技球は、第2ステージ部106の左側端部に向かってさらに転動していく。そして、遊技球の転動する勢いに応じて、第2ステージ部106の左側端部の傾斜を上っていくが、やがて失速し、第2ステージ部106の左側端部から右側に向かって転動する。第2ステージ部106の左側端部から右側に向かって転動する遊技球のうち、一部の遊技球は、第3ステージ部112に進入せず、第2ステージ部106の中央部に移動する。そして、第2ステージ部106の中央部に移動した遊技球のうち一部の遊技球は、落し穴108から落下し、第1排出口94に導かれる。なお、第2ステージ部106の中央部に移動した遊技球のうち一部の遊技球は、第2ステージ部106からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。また、第2ステージ部106の中央部に移動した遊技球のうち別の一部の遊技球は、再度、第2ステージ部106の左側端部に向かって転動する。そして、以後、上述した遊技球の作動が繰り返される。
また、前述したように、第2ステージ部106全体は、奥側(後側)から手前側(前側)に向かって下り傾斜するように形成されているので、第2ステージ部106を左右方向に転動する遊技球は、徐々に手前側に移動してくる。そして、第2ステージ部106の左側端部から右側に向かって転動する遊技球のうち、一部の遊技球は第3ステージ部112に進入する。遊技球が第3ステージ部112に進入すると、遊技球は、先ず、ステージ左側部112Lを左側から右側に向かって転動する。さらに、遊技球は、ステージ左側部112Lからステージ中央部112Mに進入する。ステージ中央部112Mに遊技球が進入すると、ステージ中央部112Mの左右両側には手前側傾斜部116、116がそれぞれ形成されているため、ステージ中央部112Mにおいて遊技球が揺動し、やがて揺動が安定してステージ中央部112Mの中央部位に位置することになる。その後、遊技球はステージ中央部112Mの中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。ステージ中央部112Mの中央部位118は始動口60A、60Bの鉛直上方の位置に形成されているため、ステージ中央部112Mの中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下した遊技球は、始動口60A(60B)に入賞し易くなる。なお、第3ステージ部112に進入した遊技球のうち、ステージ左側部112Lからセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下したり、あるいはステージ右側部112Rからセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する遊技球も存在するが、これらの遊技球の始動口60A(60B)への入賞確率は低くなる。
以上のように、本実施形態の遊技機によれば、センター役物54の内部に進入した遊技球は、先ず、第1ステージ部80を転動することになるが、遊技球が第1ステージ部80を渡りきるか、あるいは途中で第2ステージ部106やセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下するかによって、始動口60A(60B)への入賞確率が変わってくる。このため、遊技者は、センター役物54の内部に進入した遊技球の行方を期待と興奮を持って見守ることになるため、遊技性を高めることができる。
また、遊技球が第1ステージ部80を通過すると、クルーン部82に進入するが、このクルーン部82によりどの連通孔に振り分けられるかで、始動口60A(60B)への入賞確率が変わってくる。このため、遊技者は、クルーン部82の内部に進入した遊技球の行方を期待と興奮を持って注視することになるため、遊技性を高めることができる。遊技者は、当然に、遊技球が第1連通孔88に振り分けられて第1排出口94に導かれることを期待する。そして、第1連通孔88の次に、遊技者は、遊技球が第3連通孔92に振り分けられて第3排出口98に導かれ、第2ステージ部106に進入することを望む。そして、遊技者は、遊技球が第3連通孔92に振り分けられるとがっかりするが、第2排出口96から排出された遊技球は、第3ステージ部112のステージ右側部112Rからステージ中央部112Mに進入する可能性が残るため、始動口60A(60B)への入賞に対する期待が消えることはない。このように、遊技球がクルーン部82においてどの連通孔に振り分けられるかが、遊技者の一番の関心事になるため、クルーン部82における遊技を一層面白くさせることができる。
また、遊技球が第1ステージ部80から落下したり、あるいはクルーン部82において第3連通孔92に振り分けられた場合には、遊技球は第2ステージ部106に進入することになる。遊技球が第2ステージ部106に進入すると、第2ステージ部106上を転動していくことになるが、第2ステージ部106には遊技者にとって有利となり得る落し穴108が形成されているため、遊技者は第2ステージ部106上を転動する遊技球の行方も期待と興奮を持って見守ることになる。そして、遊技球が落し穴108に落下すると、遊技球は特別排出口となる第1排出口94に導かれるため、始動口60A(60B)への入賞を大いに期待することができる。このように、遊技球が第1ステージ部80から落下した場合でも、遊技者の入賞に対する期待を維持することが可能になるため、途中で遊技性が低下することもない。
一方、遊技球が落し穴108に落下しなかった場合には、遊技者は一旦がっかりするが、遊技球がこのまま転動していき、遊技球が第3ステージ部112のステージ中央部112Mに進入することを期待するようになる。このため、遊技球が落し穴108から落下しなかった場合でも、遊技者は、第2ステージ部106上を転動する遊技球の行方も期待と興奮を持って見守ることになる。そして、遊技球が第3ステージ部112のステージ中央部112Mに進入し、その中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下すると、遊技球の始動口60A(60B)への入賞確率が高くなるため、遊技者が喜ぶことになる。
特に、第3ステージ部112のステージ中央部112Mには手前側傾斜部116、116がそれぞれ形成されているため、ステージ中央部112Mに進入した遊技球の揺動を安定させ、遊技球がステージ中央部112Mの中央部位118に移動させられる。そして、遊技球は、始動口60A(60B)の真上に位置するステージ中央部112Mの中央部位118からセンター役物54の外部(遊技領域28上)に落下する。このため、遊技球が第3ステージ部112に進入した場合には、始動口60A(60B)への入賞確率が高くなるように調整されるため、第3ステージ部112における遊技性を一層高めることができる。
このように、遊技ステージ58は、3つのステージ部80、106、112と、振分部として機能するクルーン部82及び誘導部として機能する落し穴108が形成されているため、遊技球がセンター役物54の内部に進入してから第3ステージ部112に至るまで、遊技者は、常に期待と興奮を持って遊技球の移動を注視することになる。この結果、遊技球がセンター役物54の内部に進入した場合の遊技を一層面白いものにすることができ、遊技性を格段に高めることができる。
加えて、3つのステージ部80、106、112がそれぞれ上下方向に立体的に構成されているため、センター役物54の左右方向の寸法を大きくすることなく、遊技球の移動距離を確保したり、あるいは遊技球の複雑な移動パターンを実現することができる。この結果、センター役物54の大型化を抑制しつつ、センター役物54内部の遊技を面白くさせることができる。
なお、上記実施形態では、特別排出口となる第1排出口94と連通した落し穴108が第2ステージ部106のみに形成されている構成を示したが、落し穴108の真上に位置する第1ステージ部80の部位に、別途、落し穴(図示省略)を形成してもよい。この場合には、遊技球が第1ステージ部80の落し穴から落下すると、そのまま第2ステージ部106の落し穴108に進入して第1排出口94に導かれることになる。また、第2ステージ部106に別の落し穴(図示省略)を形成し、その落し穴と第2排出口96とを連通させるようにしてもよい。
また、図3及び図8に示すように、上記実施形態では、センター役物54に可動物120を設けた構成を示したが、この可動物120を設けると、センター役物54の内部のスペースが少なくなる。そこで、上述したように、クルーン部82をセンター役物54の右側端部寄りに設けることにより、第1ステージ部80の延在長さを確保することができるため、限られたセンター役物54の内部スペースを有効に利用することができる。